会員限定記事 処理水への理解に濃淡 中国のIAEA批判は裏目―放出1カ月で各国反応 2023年09月28日17時14分配信 国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長(右)と面会する高市早苗科学技術担当相=25日、ウィーン ウィーンで開かれている国際原子力機関(IAEA、加盟177カ国)総会は27日、各国代表による一般討論演説が終了した。東京電力福島第1原発からのトリチウムを含む処理水の海洋放出が始まって1カ月余り。3日間の演説で登壇した133カ国のうち、明確に反対を表明したのは中国だけだった。ただ、演説で示された理解や容認は中国のIAEA批判に対する反発の側面もあり、各国の姿勢には濃淡がある。 政府、ロシアの禁輸同調警戒 日本産水産物、風評拡大を懸念 ◇権威守る 演説で処理水放出への反応を示した国の大半は、IAEAによる独立した立場からの監視や日本の取り組みを支持した。ドイツやイタリア