全国医師ユニオン(植山直人代表)などは19日付で、勤務医の労働環境の改善を求める要望書を田村憲久厚生労働相にあてて提出した。文部科学省と連携し、医学部定員の増加幅を5割まで引き上げることなどを求めている。同日に厚労省で記者会見した植山代表は、「(医師の勤務形態を)交代制勤務にしなければ、過重労働はなくならない。その実現のために、今の医師数ではとても足りない」との考えを強調した。 記者会見する植山代表=右=(19日、厚労省) 医学部の定員数は、2007年度には7625人だったが、医師不足への対応で、08年度から毎年増員。今年度は1416人(18.6%)増の9041人まで増やすことになっている。要望書では、「深刻な状況を変えるには、日本と同様に医師不足が問題になっていた英国のように50%増を目標」とすべきだと主張した。 要望書ではこのほか、▽当直が時間外労働だということの周知徹底▽女性医師の