認知症やその疑いがあって行方不明となる人が年間1万人に上っている問題で、NHKが、行方が分からなくなったことがある120人余りの家族にアンケートした結果、行方不明になった回数は平均で6.3回に上り、何度も繰り返されている実態が明らかになりました。 認知症やその疑いがあり、はいかいなどで行方不明になったとして、警察に届けられた人は、おととし1年間に全国でおよそ1万人に上り、このうちおよそ350人の死亡が確認されています。 NHKは詳しい実態を明らかにするため、行方が分からなくなったことがある全国の125人の家族にアンケートを行いました。 その結果、行方不明になり、警察に通報したり家族などで捜したりした回数は、平均で6.3回に上ることが分かりました。 また、全体の78%が行方不明を複数回経験していて、最も多いケースで70回あったと答えるなど、行方不明が何度も繰り返されている実態が明らかになりま
野田市のNPO法人「ささえ愛」が、認知症の高齢者が徘徊(はいかい)して行方不明になることの対策に取り組んでいる。東京都内の会社が開発した全地球測位システム(GPS)端末を取り付けた靴のモニターを募集しており、11日には関連イベントを開催する。事務局長の佐藤秀樹さん(64)は「認知症の人の安全を守り、家族の負担を少しでも減らせれば」と話している。(高田悠介) キーホルダーや首からぶら下げるGPS端末の購入や賃借の助成は、徘徊高齢者家族の支援として、千葉市や野田市など県内23自治体が行っている。ただ「認知症患者はベルトや洋服にGPSを取り付けても、外に出る際に持ち歩かなかったり、邪魔だと思って取り外してしまったりすることが多い」(千葉市高齢福祉課)という。 モニター募集をする靴は、かかと部分に開けられた穴か、甲の部分のポケットにGPS端末を取り付ける。佐藤さんは「外出すれば必然的にGPS端末を
認知症が原因で行方不明になり、警察が届け出を受理した人数が、2013年に約1万300人に上ることが分かった。 警察庁は12年から認知症の行方不明者数を集計しており、同年は9607人だった。 9日午前の衆院厚生労働委員会で、民主党の長妻昭議員の質問に警察庁が答えた。受理人数は集計中のため概数で公表した。届け出後の状況は明らかにしていないが、12年に所在が確認された行方不明者の4%弱にあたる359人は発見時に死亡していた。 認知症の行方不明者が増えている問題については、厚生労働省も実態調査や対策に乗り出している。この日の衆院厚労委でも、田村厚労相が「警察だけでなく、自治体や地域包括支援センター、タクシー会社など多様なネットワーク作りが重要」と発言。各地の先進的な取り組みを全国に発信するなど、対策を強化する考えを示した。
認知症の高齢者による「徘徊(はいかい)」が深刻化している。家族も本人が認知症だと気づかないままある日突然、姿を消して行方不明になるケースが増えているのだ。 最悪の場合、家を出たまま死につながったお年寄りもいる。こうした悲劇を防ぐため、地域ぐるみで手を差し伸べる自治体が全国のモデルとなっている。 防災無線で捜索協力呼びかける放送件数が急増 厚生労働省研究班が65歳以上の高齢者を対象に実施した調査結果によると、全国で認知症とみられる人数は2010年時点で約439万人と推定される。さらに「予備軍」である軽度認知障害に該当する人は約380万人という。 家を出て「徘徊」したまま所在が分からなくなる認知症の高齢者もいる。NHKが全国の警察に調査したところ、2012年に「行方不明」として届けられた人は約9600人に上った。このうち死亡が確認されたのは351人で、2012年末以降現在まで行方が分かっていな
認知症やその疑いがあり、「はいかい」などで行方不明になったとして警察に届けられた人が、おととし1年間に全国で延べ1万人近くに上り、このうち死亡が確認されたり行方不明のままだったりする人が合わせて550人を超えることが、全国の警察本部への取材で分かりました。 こうした実態が明らかになるのは初めてで、専門家は「まだまだ氷山の一角で、国は詳しい分析を行い有効な対策を打ち出す必要がある」と指摘しています。 NHKは、ことし2月、おととし1年間に認知症やその疑いがある人が「はいかい」などで行方不明になったケースについて全国の警察本部を対象にアンケート調査を行いました。 その結果、行方不明になったとして警察に届けられた人は全国で延べ9607人に上ることが分かりました。 このうち、川に転落したり交通事故にあったりして死亡が確認された人は351人に上りました。 さらに、その年の末の時点でも行方不明のままの
浜松市 元介護職員(72) 7日付ゆうゆうLife「認知症の人の列車事故」を読んで、いろいろ思い出しました。 私は68歳まで2カ所のグループホームで働いておりました。職員の機転で事故には至りませんでしたが、働いている間に入居者さまの行方不明事故は何度もありました。施設のすぐ前には私鉄の線路がありました。人の肘くらいの高さの簡単な防護策がありましたが、私鉄なので近くに無人駅もあり、いったん目を離すと、すぐに事故につながる場所でした。 また、あるときは入居者さまがいつの間にか外に出て、幹線道路をひたすら歩いていってしまったこともありました。幸い、衣服、靴に氏名を記してありました。通りがかりの親切な方が何を聞いても会話にならないことと、衣類に氏名が書かれていることに不審を抱かれ、警察に届けてくださいました。私どもも警察署に安否照会をお願いしておりましたので、何事もなく済みました。 月に何度もこの
写真 もっと医療面あなたのたん、色や粘り気は? 気道の異常知る「鏡」(2019/7/10) ねばねばしてのどに絡みつくたんは、口から肺への空気の通り道「気道」の異常を知らせるサインだ。4月には、世界初となるたんの診療指針ができた…[続きを読む] 唾液腺に石ができる「唾石症」 切除のリスクは?[どうしました](2019/7/10) 食に「罪の意識」オリンピック選手が語る6年間の無月経[ニュース・フォーカス](2019/7/8) ハンセン病家族訴訟、控訴せず 首相、人権侵害を考慮[ニュース・フォーカス](2019/7/9) 調理実習でジャガイモ食べた児童8人が入院 兵庫・宝塚[ニュース・フォーカス](2019/7/10) 夜勤眠れず、「限界の中で……」 人手不足の介護現場[ニュース・フォーカス](2019/7/10) ベッド転落で負傷、事故を隠した特養を松江市が処分[ニュース・フォーカス
裁判所よ、認知症の老人はベッドに縛り付けておけというのか 認知症の親が徘徊→線路に入って列車事故 家族に720万円の損害賠償命令 認知症はいまや国民病である。体に鞭打ち、大切な肉親を介護したが、ふとした瞬間にいなくなり、大人数に迷惑をかけてしまった。その賠償まで背負わされるとは—判決は無情だ。他人事ではない。 ほんの一瞬目を離したすきに 「家族の責任がゼロとは言えないのでしょうが、訴訟を起こされた側の立場で考えると、途方もない裁判です。死亡した男性本人を制御するのは難しかったのだろう、という想像は簡単にできるはず。家族側の悲しみ・苦しみに対する想像力が、訴訟を起こした側にはあまりにも欠けているのではないでしょうか。 裁判所も論理的に結果を出したのでしょうが、やはり普通の人の想像力が欠如していると思います。人間は論理だけで生きているわけではありません。 これを機に、認知症の方がトラブルを起こ
中日新聞メディカルサイト「つなごう医療」は 2018年3月末をもって終了いたしました。 長らくご愛顧いただき、 ありがとうございました。 今後、中日新聞の医療関係記事は 中日Webの「医療」コーナー(http://www.chunichi.co.jp/article/feature/iryou/) でご覧ください。 中日新聞社
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く