高崎市は十日、二〇一二年度の一般会計当初予算案を発表し、昭和に中心街で文化人が集った名曲喫茶「あすなろ」(同市鞘町)の空き店舗に、高崎経済大の学生と市民が交流する「まちなか教育活動センター」を開設する新規事業の二千百五十万円を盛り込んだ。 あすなろは一九五七年、後に詩のH氏賞を受賞した故志賀郁夫さんらが開店させた。群馬交響楽団員や文化人のたまり場となり、「高崎文化の発信拠点」として親しまれたが、八二年に閉店した。 同大によると、センターは店のレトロな外観を残して改装。喫茶スペースを残し、学生と文化人、商店街関係者らとの交流を検討する。ゼミなども開き学生と関係者が連携して商店街の活性化策などを研究する見通し。