2004年夏、NYを席巻した『平成中村座NY公演』。「絶対、NYに戻ってくるからね!」と、中村勘三郎丈が宣言してから三年の月日が流れた。そして、この夏、勘三郎丈の言葉が、ついに実現することになった。しかも、たった1週間しか行われない真夏の夜の夢のような公演として……。 勘三郎丈が二回目の勝負のために選んだ演目は、彼にとって非常にゆかりのある『連獅子』と『法界坊』。カルチャーや言葉のギャップをものともせず、日本が誇る伝統芸能である歌舞伎を、ニューヨークに確実に仕掛けた勘三郎丈。興奮のうちに迎えた千秋楽、貴重な時間を割いていただいて、本番前の楽屋で、ご本人にお話を伺った。 (聞き手・文・写真=入澤 依里、扉・舞台写真=三浦 良一) 写真協力/週刊NY生活 <「『平成中村座NY公演』の舞台裏」リポートはこちら>