博士論文審査に合格をして得られる「博士号」。小保方氏の博士号は早大の調査委員会が『取り消し該当せず』という報告が本日公表されました。ところで、博士論文審査の要件や審査自体はどのようになっているのでしょうか。 以前に書いた記事『論文はコミュニティで書くもの』で、「論文」や「査読」について解説しましたが、今回は博士号が取れる「博士論文」に焦点を当てて、解説したいと思います。 博士号を取得するための要件大学や学部によって異なりますが、博士号を取得するための要件が定められているところが多いでしょう。例えば、「筆頭著者で論文誌3本」と決められていると、博士課程在学中にこの条件を満たさなければ、博士号審査には進めません。 筆頭著者とは研究は複数人で行うのが一般的です。その結果を論文にまとめるということは、すなわち1本の論文の著者も複数人になります。とすると、順番が大事になるのは当然。論文の著者の一番先