パナソニック インフォメーションシステムズ、パナソニック ネットソリューションズ、Wasabi Technologies Japanの3社は2024年7月2日、クラウド監視カメラで1年以上の長期間録画を実現できる映像監視ソリューションを同日より提供開始することを発表した。
パナソニック ネットソリューションズが提供する、一極集中の遠隔監視を得意とする映像監視システム「ArgosView」と、クラウドストレージ「Wasabi」を組み合わせ、1年以上の長期間録画を可能にした。Wasabiの課金対象は容量のみであり、データリストア(復元)時のデータ転送費が発生しないため、ユーザーはコストを気にすることなく、クラウド上の映像データを利用できるという。
近年製造業では、トラブル発生時の原因追及や製品回収を迅速に行うため、調達、製造、流通、販売の工程を追跡可能な状態にするトレーサビリティへのニーズが高まっている。トレーサビリティを確保する方法の1つとして監視カメラの映像を長期間にわたり保存するという方法があるが、従来のクラウド監視カメラの録画期間は最長1年が一般的だったという。LTOテープやレコーダーを使用すれば長期間の保存は可能だが、運用には手間とコストを要する。
同ソリューションでは5TBで容量を追加可能で、高いセキュリティを持つクラウドストレージ・Wasabiを活用することにより、こうした1年以上の長期間録画のニーズに応えるとしている。