「生成AIのデータセキュリティが重要に」Forcepoint CEOのWindham氏

クラウド化でデータが分散されたことで、重要性が高まるデータセキュリティ。最近は生成AIの業務活用による機密データの漏えいという新たなリスクも生まれている。データセキュリティベンダーForcepointがプレスラウンドテーブルを開催し、CEOのRyan Windham氏が日本企業のデータセキュリティの在り方について語った。

Forcepointは2024年9月19日、本社CEOのRyan Windham氏の来日に合わせて、プレスラウンドテーブルを開催した。

Forcepoint CEOのRyan Windham氏

Forcepoint CEOのRyan Windham氏

同社はデータに特化したセキュリティベンダー。大手グローバル企業を中心に、世界全体で約1万2000社に導入されている。

Windham氏は「コロナ禍をきっかけにリモートワークが広がり、それまでオンプレに置かれていたデータがクラウドに移行したことで、どこからでもデータを共有することが可能になった。その一方、データセキュリティの担保については二の次にされたため、サイバー攻撃によるデータ漏えいや不正アクセスのリスクが高まっている」と現状を説明した。

こうした状況から脱するため、多くの企業がデータセキュリティ対策を検討し始めているが、「複数のツールを入れると管理の負担が増大するうえ、セキュリティの抜け穴が生じる。どのようなチャネルに対しても1つのセキュリティポリシーを適用できることが重要」と述べた。

Forcepointのデータセキュリティソリューションは「Data Security Everywhere」というコンセプトのもと、データの発見・分類から優先度付け、防御、監視という一連の流れを、単一ベンダーで単一のポリシーで対応することができるという。

データの発見から監視まで単一ベンダーで対応する

データの発見から監視まで単一ベンダーで対応する

このうちデータの分類について「重要なファイルがどこにあるのか分からない」といった課題を抱える企業が少なくないが、Forcepointでは、オンラインストレージやクラウドストレージ内に保存されたファイルから、AIメッシュと呼ばれる技術を用いてデータを分類する。「AIメッシュは小規模言語モデルを組み合わせたもので、LLM(大規模言語モデル)の1/10程度だが、高速かつ高精度にデータを分類し、どういう扱いをしなければならないかを瞬時に判断することが可能」(Windham氏)だという。

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