パナソニック コネクトが放送事業説明会 映像ニーズ多様化に対応する新製品発表

長年、放送・映像業界を支えてきたパナソニックは、視聴者の映像ニーズ多様化に伴うクオリティ向上と、業務効率化という業界課題解決への取り組みをより強化する。リモートプロダクションを実現するソリューション「KAIROS」と、多様な映像伝送規格に対応したカメラなどの機器ラインナップの2つがその軸だ。

パナソニックホールディングス傘下で放送・映像分野を担うパナソニック コネクトとパナソニック エンターテインメント&コミュニケーションの2社は2024年10月25日、放送事業説明会および映像音響新製品発表会を開催した。

パナソニック コネクト 映像メディアサービス本部の梶井孝洋氏

パナソニック コネクト 映像メディアサービス本部 梶井孝洋氏

リモートプロダクションで業界に貢献 パリ五輪でも活躍

放送業界向けの製品を開発するパナソニック コネクト 映像メディアサービス本部の梶井孝洋氏は、中継・撮影現場とスタジオをIPネットワークで接続し制作を行う「リモートプロダクションで放送業界に貢献している」と話した。その中心となるのが、リアルタイムに映像を合成・加工し送出するソリューション「KAIROS(ケイロス)」だ。

「KAIROS」概要

「KAIROS」概要

KAIROSはオンプレミスとクラウドの双方をサポートし、ソフトウェアの追加により機能拡張や外部機器連携が可能なことを特徴とする。放送局スタジオのIP化や、中継車レスでのイベント中継などに活用され、オンプレは52社109式の受注、クラウドは30社86件の受注を獲得している。

今年のパリ五輪でもKAIROSは活用された。26の全競技会場で導入され、会場演出や中継映像制作に活躍したということだ。

そのほか、阪神甲子園球場でのサイネージ運用や、鈴鹿サーキットの監視業務の高度化などにも採用されるなど活用事例を拡大。放送分野に留まらず、映像クオリティの向上と業務効率化の両立という課題解決に貢献しているとアピールした。

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