NTT決算会見で島田社長「ドコモの顧客基盤と通信品質の強化をやり抜く」

NTTが2024年第2四半期決算を開催。会見の中で島田明社長は2024年の重要課題として、ドコモの顧客基盤と通信品質の強化の2点を挙げた。通信品質強化の取り組みでは、主要都市部や主要鉄道導線を中心にSub6エリアの拡大を進めている。

NTT 島田明社長

NTT 島田明社長

NTTは2024年11月7日、2024年度第2四半期(2Q)決算会見を開催した。営業収益は対前年比3.6%の6兆5906億円で、2Qとしては過去最高を更新。営業利益は同3.2%減の9203億円の増収減益となった。

第2四半期連結決算は増収減益

第2四半期連結決算は増収減益

セグメント別では、ドコモグループを対象とする総合ICT事業は、モバイル通信サービス収入が減少したものの、スマートライフ事業における金融決済を中心とした成長により、対前年増収となった。営業利益はスマートライフ事業が増益だったが、顧客基盤の強化に向けた施策などにより対前年減益となった。

スマートライフ事業は増収増益と好調

スマートライフ事業は増収増益と好調

地域通信事業は、NTT東日本/西日本のネットワーク収入の減少に加えて、災害復旧費用の増加などにより、対前年減収減益となった。なお、光サービスの純増数は、10Gプランやマンション向けの全戸一括プランの販売強化により対前年増加に転じた。

NTTデータグループを対象とするグローバル・ソリューション事業は、国内における公共・金融法人分野における増収に加えて、為替の影響もあり対前年増収。国内での増益および海外におけるデータセンターの増益、構造改革費用の減少などにより、対前年増益となった。

NTTの島田明社長が会見の中で何度も繰り返したのが、ドコモの顧客基盤と通信品質の強化だ。「今年はこの2点が重要な課題であり、仮にコストをかけてもやり抜きたい」と語った。

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