NTTドコモと読売新聞東京本社、読売巨人軍は2024年9月18日、NTTが掲げる「IOWN構想」のオールフォトニクス・ネットワーク(APN)を活用し、東京ドームにおける読売ジャイアンツ戦のリアルタイム映像配信のデモを、渋谷区の商業施設「Shibuya Sakura Stage」で披露した。
3者は2021年3月、5Gなどの先端技術を活用したスタジアムDXや試合の観戦体験向上を目的に、「オフィシャルDX推進パートナー契約」を締結。試合中の選手の表情やバックネット裏からのアングル等をスマホで楽しめる「マルチアングルサービス」などを提供してきた。
「日本のスポーツ・エンタメ産業は、まだまだリアル・デジタルともに成長の可能性がある。スポーツをより多くの方々に新しい形で届け、ファンの方々の熱量を拡大していく取り組みを進めてきた」とNTTドコモ スマートライフカンパニー 執行役員 エンターテイメントプラットフォーム部長の櫻井稚子氏は語った。
(左から)読売新聞東京本社 事業局野球事業部 部長 西原研志氏、NTTドコモ スマートライフカンパニー 執行役員 エンターテイメントプラットフォーム部長 櫻井稚子氏
今回の「APN IOWN 1.0」を活用したリアルタイム映像配信は、同パートナー契約の取り組みの一環。APN IOWN 1.0を用いて日本テレビからShibuya Sakura Stageへ中継映像を伝送するデモが行われた。
テレビやインターネットでの配信の場合、現地のプレーとテレビ・スマホ越しの映像にはズレが生じるケースが多いが、IOWNを活用することで、「遅延が限りなくゼロに近い状態で映像伝送を行えるようになるうえ、劣化のない高解像度の映像を送ることが可能になった」とNTTドコモ エンターテイメントプラットフォーム部 企画 担当部長の後藤宣吉氏はアピールした。