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チグリスとユーフラテス 単行本 – 1999/2/5

3.9 5つ星のうち3.9 34個の評価

宇宙暦363年。惑星ナインに移住した人類は原因不明の人口減少をたどり、最後の子供・ルナがたったひとりナインに取り残される。「生きること」の意味を問う超大作。第20回日本SF大賞受賞作。

商品の説明

内容(「MARC」データベースより)

遠い未来。地球の人々は他の惑星への移民をはじめた。9番目の惑星「ナイン」では、人工子宮・凍結受精卵の使用により、120万人を越えるナイン社会を作りあげる。しかし何らかの原因で「最後の子供」が生まれてしまい…。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 集英社 (1999/2/5)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1999/2/5
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 504ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4087743772
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4087743777
  • カスタマーレビュー:
    3.9 5つ星のうち3.9 34個の評価

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新井 素子
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カスタマーレビュー

星5つ中3.9つ
34グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2024年2月17日に日本でレビュー済み
図書館で借りて読みました。
あらすじ知らず、先入観無しで借りたので、タイトルから紀行文と思っていました。
内容は、新井素子SFワールドでした。
個人的に「太陽と戦慄」に例えるなら、『星へ行くシリーズ』が「太陽」であり、この作品が「戦慄」であり「月」であると感じました。
 単行本で読むと、分厚い上、上下2段のボリュームにおののきます。

さて、宙港が出てくるなど、『星へ行くシリーズ』の世界観の裏表的な所もあると思いましたが、何より2024年現在に読むと、近未来の話では無く現在の日本に当てはめて考えてしまいました。
 すでに2023年の新生児はわずか70万人程度。男女比を無理矢理半々として全員が成人でき、全員がペアリングして子供1人ずつさずかっても20,30年先には新生児が35万人を下回る可能性が十分あるって現実なのです。
子供が減り続ければ、幼稚園も学校も減り、先生も減り、子供向けの文化も停滞、滅び、企業も人不足が加速し、年金なんて原資がなくなってしまうでしょう。
そうなっていってしまえば(可能性は高い)、この物語のように全自動化されても、老人だらけの国になり、やがて物語のようになりかねない。
今こそ裏金党の政治家だけじゃ無く、他の政党の議員、官僚に読んで欲しい本です。
2022年8月26日に日本でレビュー済み
他のレビュアーも書かれているように今の時代にこの文体ははなあ、と思いつつ永遠のJKだからしょうがないか。「チグリスとユーフラテス」、このタイトルが秀逸すぎて全て許せる。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2020年9月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
思ったより、本の状態がよかったです。
さらに、帯までついて感激しました!
ただ、老眼がなくては読めないのが、残念です!
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2003年10月21日に日本でレビュー済み
この本で初めて新井素子作品と出会いました。
正直言うと、この人の文体とは相性が良くありませんでした。
各話ごとの女性たちが、性格は違えど皆似たりよったりに感じられてしまったからです。ルナとの会話や考え方等。
それでも最後まで読めたのは、その世界観の確かさ故でしょうか。
地球時代からの社会の基盤、惑星ナインに移ってからの信仰、結婚等など。
それだけでもとても面白く読めます。文体が気になってもズイズイと引っ張って行ってくれます。
またキャラクターが似ているとは書きましたが、それでも彼らの考え方は魅力的でした。
また新井さんの本に挑戦してみたいです。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2018年8月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
SF風の世界を舞台にした少女漫画、
のような内容の本です。
惑星移民の話なのに、その星の説明がほぼ無い。四季が無いとか、月がいくつかあるとか書いてあるだけです。同じく、移民に使われた宇宙船についても、原理どころか、大きさや形すら不明です。SFを読むとき、そういったディテールを楽しむ方には本書はお勧めできないです。
同じ調子で、舞台となる世界の社会の成り立ちや歴史、人々の考え方などの説明も首を傾げたくなるようなものばかりでした。 作者の関心は登場人物の内面を描くことにあるようで、それ以外の部分はかなり適当です。
本書は何人かの登場人物の手記、手稿という形で始まるのですが、その文体が独特の砕けた言い回しなので、全員同一人物のように感じてしまうだけではなく、こんなこと文章で書くかな?という文なので、今読んでいる部分が手稿なのか、それとも登場人物のモノローグなのかも判りづらく残念です。
SFの醍醐味は、今までにない新しい技術や未知との遭遇によって、ある種 哲学的な問いや選択を突き付けられるところにあると自分は思いますが、本書の登場人物の悩みは 嫉妬や妬みなど、他者との関係性がメインで、普段私たちが感じているものと変わらないものです。
そういった話が好きな人には大変良いのでしょうが、もっとSFを求めていた私には向きませんでした。
書くのも野暮な内容ですが、高評価の方が多いので、あえて書かしてもらいました。
漫画化すれば、もっと作者の意図をうまく表現できるんじゃないかな?と思いました。
追記
「銀河の死なない子供たちへ」という漫画が非常に近い雰囲気です。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年2月14日に日本でレビュー済み
地球からの移民星、惑星ナインは繁栄の時を過ぎ、子供が生まれなくなるいう人類滅亡への道を辿っていった。『最後の子供』となった老婆のルナちゃんは、独りきりになった世界で過去にコールドスリープについた人たちを目覚めさせていく。人類の末裔がどんな悲惨な最期を迎えているかを見せつけるため。そして、この末路に繋がるお前たちの人生にはなんの意味もなかったのだと、見せつけるため…。

物語の根幹には、ルナちゃんの「なんのために私を産み落としたの?」という恨みが潜んでいます。しかし読後に残るのは、生きることの愛しさ、切なさ、希望でした。
さいごの、チグリスとユーフラテスが飛んでいるシーンは目に情景が浮かび、きゅっと胸が締め付けられました。

他の方も書かれているように、文章にはかなりの癖があるため拒絶反応が起こるかもしれませんが、それだけで手放すには惜しい物語なので、ぜひ最後まで読んでもらいたいです。心を揺さぶられるお話に出会えたことに感謝します。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2019年5月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
人はどうして生きるのか、ということを深く感じることができた。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2011年10月26日に日本でレビュー済み
移民星,惑星ナインは一時の繁栄から,次第に出生数が減り,やがて「最後の子供」が生まれた.
「最後の子供」ルナは,コールドスリープに入っている人々を次々と起こしていって・・・.

惑星移民というSFがベースとなっているが,
描かれているのは,英雄が建国して,繁栄し,やがて衰退していく物語である.
その歴史の象徴として,「人間の価値」の変遷をテーマにしている.

まず,個人としての英雄が,そして血筋に基づいた貴族が発生し,
次いで繁栄から混迷の時代には技術者が特権階級となり,
最後は生殖能力が最大の価値となる.
人の価値は時代とともに変わるのだということが極めて象徴的に描かれており,
この前半部分は非常に面白い.

後半は,建国の英雄たちの実像と,
「最後の子供」ルナの生き甲斐探しが描かれる.
孤独のうちに死んでいくことが運命づけられているルナの生きる目的として
そして建国の当事者としてのアカリの気持ちの落とし所として
(90代と70代のやりとりとしてなんだか気味が悪いという部分に目をつぶれば)
よい結論だし,エンディングに至るプロセスもいい.
前半の3人の迷いのない人生観との対比も面白い.

生きる意味を考えさせられるという点で,
個人的には,「アルジャーノンに花束を」や「フォレスト・ガンプ」に匹敵する作品.