札仙広福とは、札幌市(北海道)、仙台市(宮城県)、広島市(広島県)、福岡市(福岡県)の4都市を表す言葉である。
六大都市(三大都市圏)には含まれないが、それぞれの地方で中枢となっている4都市(札幌・仙台・広島・福岡)のことを指す。地方中枢都市とも呼ばれる。各都市は行政・経済などにおいて、おおよそその所属地方に及ぶ広域的な管轄地域を持っている。
上場企業の数、行政機能、経済規模、アニメの放送本数など様々な面で三大都市圏に次ぐ規模を有す。
また、1969年(昭和44年)策定の新全国総合開発計画(新全総)では、札幌都市圏、仙台都市圏、広島都市圏、福岡・北九州都市圏(福北都市圏)の4つの都市圏が、三大都市圏に次ぐ「地方中枢都市圏」とされており、これら4都市圏を指して札仙広福とする場合もある。
支店経済都市とは、全国で展開する企業の支社・支店・地域子会社が集中する都市のことを指す。
一般に、第二次産業の基盤が薄く、地元企業の経済寄与分よりも、他の地方に本社を置く企業の支店経済の寄与分の方が大きい都市に対してこう呼ぶ事とされる。ただし、国際経済における支店経済について「支店経済都市」との言葉を用いることは稀である。
札仙広福は各地方の中心都市であるという点から、支店経済都市としての傾向が強い。
「工業開発」と「中枢管理機能」の両者を充実させる計画(全国総合開発計画)を元に発展してきたのが六大都市であるのに対し、札仙広福は特に「中枢管理機能」の充実により高次都市機能を得てきた。そのため、
1.明治以来より各地方の行政機能が集積し、そこにおける「政治的中枢管理機能」を備えている
2.各地方に詳しい地元流通業者が存在し、中枢であるが故に交通の利便性・地理的条件が良好である
という側面が各企業に注目され、販売・サービスにおける各企業の拠点的支所(支店)が多数置かれた。こうした経緯から札仙広福では、上場企業や大企業の本社も多いが、その地方を管轄する支店の割合が高いという特徴がある。
各都市における支所数(2006年調査)および、東証上場企業本社数(2009年調査)は以下の通り。
支所数・・・・・・・・・・・・・・・札幌市(704所)、仙台市(871所)、広島市(773所)、福岡市(1,075所)
東証上場企業本社数・・・札幌市(32社)、仙台市(13社)、広島市(16社)、福岡市(44社)
支所数は九州7県、東北6県、中国5県、北海道1道という背後ブロック圏の人口や経済規模に比例しており、上場企業の本社数は通勤圏(都市圏)人口に等しい、福岡→札幌→広島→仙台という順番を維持している。
掲示板
急上昇ワード改
最終更新:2024/10/14(月) 23:00
最終更新:2024/10/14(月) 22:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。