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X(旧Twitter)が「@x」「@music」「@sports」など希少なアカウントを次々にユーザーから奪っている


Twitter改めXはユーザーが運用していたアカウント「@x」を引き継ぐなど希少な名称のアカウント取得を進めています。新たに、ユーザーによって16年間運用されてきた「@music」「@sports」といったアカウントがX運営チームの手に渡ったことが明らかになりました。

Elon Musk Swipes Control of Another Twitter Account, This Time @Music | PCMag
https://www.pcmag.com/news/elon-musk-swipes-control-of-another-twitter-account-this-time-at-music

X user “super pissed” that Musk ordered takeover of his @music account | Ars Technica
https://arstechnica.com/tech-policy/2023/08/x-user-super-pissed-that-musk-ordered-takeover-of-his-music-account/

ソフトウェア開発者のジェレミー・ヴォート氏は2007年に旧Twitter上に「@music」を開設しました。「@music」の開設当初はオンラインゲーム「Second Life」内の音楽ライブ宣伝用アカウントとして利用され、Second Lifeの人気が落ちた後は音楽関連情報投稿用アカウントして運用されていました。Wayback Machineで確認すると、「@music」は2020年4月時点で47万8000人のフォロワーを獲得していたことが確認できます。


ところが、2023年8月4日にヴォート氏の元へ「『@music』をXの管理下に置く」という通知が届きました。


Xによる通知をもって「@music」は「@musicfan」に改称されてしまいました。


一方で、「@music」を管理下に置いたXは音楽を扱うアカウント「@Music」を開設して運用し始めました。


「@Music」は「シンガーソングライターのエド・シーラン氏が自身のアルバム『X』のジャケットを持つ写真」を投稿してアカウントがXの管理下に置かれたことをアピールしています。


「@Music」アカウントには記事作成時点ですでに1150万人以上のフォロワーがいます。フォロワー数や投稿履歴から判断すると、「@Music」にはTwitter時代に音楽情報を投稿していた公式アカウント「@TwitterMusic」のフォロワーや投稿がそのまま引き継がれているようです。

ヴォート氏はアカウント奪取の憂き目に遭ったものの、「(アカウント奪取は)非常に迷惑でしたが、それでもTwitter(X)は一番好きなSNSです。コミュニケーションを取り、何が起こっているのか把握するために他に匹敵するものはありません」と述べ、引き続きXを利用する意向を示しています。また、ヴォート氏は「私はTwitter Blue(X Blue)を解約しました。毎月11ドルを払い続ける必要があるとは思えません」と述べ、Xに対してささやかな抵抗を示したことを明らかにしています。


また、ヴォート氏は「@x」というアカウントを運用していたユーザーがXにアカウントを奪われてアカウント名を「@x12345678998765」に変更することになったニュースを踏まえて、「『@x』への連帯を示すためにアカウント名を『@music12345678998765』に変更することも考えています」と述べています。

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なお、ソーシャルニュースサイトのHackerNewsには「2007年から運用していた『@sports』をXに奪われて、アカウント名を『@sportz』に変更することになった」という投稿も寄せられています。

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in ネットサービス, Posted by log1o_hf

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