石破茂のソースを表示

{{最新の出来事|date=2024年9月}}
{{政治家
| 人名 = 石破 茂
| 各国語表記 = いしば しげる
| 画像 = Shigeru Ishiba 20240607.jpg
| 画像サイズ = 240 px
| 画像説明 = [[内閣広報室]]より公表された肖像写真<br>（[[2024年]]6月 撮影）
| 国略称 = {{JPN}}
| 生年月日 = {{生年月日と年齢|1957|2|4}}
| 出生地 = {{JPN}} [[東京都]][[千代田区]]<ref name="keizaikai">{{Cite web|和書|author=[[徳川家広]] |date=2014-04-24 |url=http://net.keizaikai.co.jp/archives/7123 |title=政権与党のNo.2に聞く「自民党幹事長の本音」－－石破茂氏（自民党幹事長）×徳川家広氏（政治経済評論家） |publisher=経済界 |accessdate=2014-12-10|archiveurl=https://web.archive.org/web/20140430040245/http://net.keizaikai.co.jp/archives/7123|archivedate=2014-04-30}}</ref>
| 没年月日 = 
| 死没地 = 
| 出身校 = [[慶應義塾大学大学院法学研究科・法学部|慶應義塾大学法学部]][[法学部|法律学科]]卒業
| 前職 = [[三井銀行]]（現：[[三井住友銀行]]）行員
| 現職 = 
| 所属政党 = （[[自由民主党 (日本)|自由民主党]]〈[[木曜クラブ|田中派]]事務局職員→[[政策科学研究所|中曽根派]]→渡辺派〉→）<br />（[[新生党]]→）<br />（[[新進党]]→）<br />自由民主党（[[平成研究会]]→無派閥→[[水月会]]）
| 称号・勲章 = [[学士（法学）|法学士]]（慶應義塾大学・[[1979年]]）
| 親族（政治家） = 祖父・[[石破市造]]（大御門村長）<br />父・[[石破二朗]]（公選第4-7代[[鳥取県知事一覧|鳥取県知事]]、第28代[[自治大臣]]、第38代[[国家公安委員会委員長]]）
| 配偶者 = [[石破佳子]]（[[中村明 (実業家)|中村明]]の次女）<ref>{{Cite web|和書|url=https://archives.bs-asahi.co.jp/ijinden/ |title=昭和偉人伝「田中角栄 生誕100年」 |quote=石破茂・佳子の結婚式で石破茂の父親代わりに[[田中角栄]]が出席し、「佳子さんは丸紅に勤務、いい会社だ。私とのこと（＝[[ロッキード事件]]）が無ければ、さらにいい会社だ。それで[[新潟県]]ご出身だと。これを聞いて、私（田中角栄）は即座に「結婚なさい」と言ったものだ。」 |publisher=BS朝日 |accessdate=2019-02-20}}</ref>
| サイン = Ishiba-Shigeru Signature.svg
| ウェブサイト = https://www.ishiba.com/
| サイトタイトル = 石破茂オフィシャルサイト
| 国旗 = JPN
| 職名 = [[内閣府特命担当大臣（地方創生担当）|内閣府特命担当大臣（地方創生）]]
| 内閣 = [[第3次安倍内閣 (第1次改造)|第3次安倍第1次改造内閣]]
| 就任日 = [[2015年]][[10月7日]]
| 退任日 = [[2016年]][[8月3日]]
| 国旗2 = JPN
| 職名2 = [[内閣府特命担当大臣（国家戦略特別区域担当）|内閣府特命担当大臣（国家戦略特別区域）]]
| 内閣2 = [[第2次安倍内閣 (改造)|第2次安倍改造内閣]]<br />[[第3次安倍内閣]]
| 就任日2 = [[2014年]][[9月3日]]
| 退任日2 = [[2015年]][[10月7日]]
| 国旗3 = JPN
| 職名3 = 第48代 [[農林水産大臣]]
| 内閣3 = [[麻生内閣]]
| 就任日3 = [[2008年]][[9月24日]]
| 退任日3 = [[2009年]][[9月16日]]
| 国旗4 = JPN
| 職名4 = 第4代 [[防衛大臣]]
| 内閣4 = [[福田康夫内閣]]
| 就任日4 = [[2007年]][[9月26日]]
| 退任日4 = [[2008年]][[8月2日]]
| 国旗5 = JPN
| 職名5 = 第67-68代 [[防衛庁長官]]
| 内閣5 = [[第1次小泉内閣 (第1次改造)|第1次小泉第1次改造内閣]]<br />[[第1次小泉内閣 (第2次改造)|第1次小泉第2次改造内閣]]<br />[[第2次小泉内閣]]
| 就任日5 = [[2002年]][[9月30日]]
| 退任日5 = [[2004年]][[9月27日]]
| 国旗6 = JPN
| その他職歴1 = [[衆議院|衆議院議員]]<br /> '''（[[鳥取県全県区]]→）<br />[[鳥取県第1区|鳥取1区]] <br />当選回数 12回''' '' ''
| 就任日6 = [[1986年]][[7月8日]]
| 退任日6 = 現職
| その他職歴2 = [[ファイル:Liberal Democratic Party (Japan) Emblem.jpg|20px]] 第28代 [[自由民主党総裁]]
| 就任日7 = 2024年[[9月27日]]
| 退任日7 = 現職
| その他職歴3 = [[ファイル:Liberal Democratic Party (Japan) Emblem.jpg|20 px]] 第50代 [[自由民主党幹事長]] <br /> '''（総裁: [[安倍晋三]]）''' '' ''
| 就任日8 = [[2012年]][[9月28日]]
| 退任日8 = [[2014年]][[9月3日]]
| その他職歴4 = [[ファイル:Liberal Democratic Party (Japan) Emblem.jpg|20 px]] 第52代 [[自由民主党政務調査会|自由民主党政務調査会長]] <br /> '''（総裁: [[谷垣禎一]]）''' '' ''
| 就任日9 = [[2009年]][[9月29日]]
| 退任日9 = [[2011年]][[9月30日]]
}} 
'''石破 茂'''（いしば しげる、[[1957年]]〈[[昭和]]32年〉[[2月4日]] - ）は、[[日本]]の[[政治家]]。[[自由民主党 (日本)|自由民主党]]所属の[[衆議院|衆議院議員]]（12期）、[[自由民主党総裁]]（第28代）。[[ABO式血液型|血液型]]はB型<ref>「[https://web.archive.org/web/20170202145420/http://www.ishiba.com/%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%AB/%E7%9F%B3%E7%A0%B4%E8%8C%82%E3%81%A8%E3%81%AF/ 石破茂とは | プロフィール | 鳥取 1区前衆議院議員 - 石破しげるオフィシャルサイト]」</ref>。

防衛庁長官（[[第1次小泉内閣 (第1次改造)|第68代]]・[[第2次小泉内閣|第69代]]）、[[防衛大臣]]（[[福田康夫内閣|第4代]]）、[[農林水産大臣]]（[[麻生内閣|第48代]]）、[[自由民主党政務調査会]]長（第52代）、[[自由民主党幹事長]]（第50代）、[[内閣府特命担当大臣（国家戦略特別区域担当）|内閣府特命担当大臣（国家戦略特別区域）]]、[[内閣府特命担当大臣（地方創生担当）|内閣府特命担当大臣（地方創生）]]、さわらび会会長、[[無派閥連絡会]]顧問、[[自民党たばこ議員連盟]]副会長、[[水月会]]会長などを歴任。父は[[建設事務次官]]、[[鳥取県知事一覧|鳥取県知事]]、[[参議院|参議院議員]]、[[自治大臣]]などを歴任した[[石破二朗]]<ref name="jiten">日外アソシエーツ編『新訂現代政治家事典―中央・地方の政治家4000人』（日外アソシエーツ、2005年）40-41頁。</ref>。[[愛称]]は「[[ゲル]]」<ref>{{Cite web|和書|title=「ゲル」「ガースー」「キッシー」 ネット上の愛称、３候補が「公認」―自民総裁選：時事ドットコム|url=https://www.jiji.com/jc/article?k=2020091200523&g=pol|website=時事ドットコム|accessdate=2021-08-09|language=ja|archiveurl=https://web.archive.org/web/20210809050417/https://www.jiji.com/jc/article?k=2020091200523&g=pol|archivedate=2021-08-09|url-status=dead|url-status-date=2021-09-16}}</ref>{{Refnest|group="注釈"|名前の[[誤変換]]「[[石橋]]ゲル」が由来}}。

== 来歴 ==
==== 出生・学生時代 ====
姉二人の末っ子長男として誕生する。[[東京都]][[千代田区]]にて出生<ref>{{Cite web|和書|title=石破茂君_衆議院 |url=https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_giinprof.nsf/html/profile/055.html |website=www.shugiin.go.jp |access-date=2023-06-20}}</ref>。父・二朗は茂の出生時に48歳であり、二朗の秘書を務めていた高岩迪資によると、自身の高齢の恥ずかしさから二朗は病院へ行きたがらず、高岩が代理で病院へ出かけていた。そのため病院側は、高岩を茂の父親と間違えたことがあったという<ref>[[#石破二朗回想録刊行会 1982|『回想録 石破二朗 追想篇』]]171頁</ref>。

[[1958年]]に父・[[石破二朗]]が[[鳥取県知事一覧|鳥取県知事]]に就任したため、鳥取県へ転居。中学校卒業まで[[鳥取県]][[八頭郡]][[八頭町]]で育つ。そのため茂には幼少期の東京での記憶がない<ref name="profile">{{Cite web|和書|url=http://ishiba-shigeru.cocolog-nifty.com/about.html |title=石破茂（いしばしげる）オフィシャルブログ |accessdate=2014-05-24}}</ref>。

母親は、自身が[[国語 (教科)|国語]]教員だったということもあり、[[教育]]熱心な人物だった<ref name="keizaikai"/>。小学校の頃は毎晩1時間程度、偉人伝の朗読をさせられた<ref name="keizaikai"/>。

[[鳥取大学附属小学校|鳥取大学教育学部附属小学校]]、[[鳥取大学附属中学校|鳥取大学教育学部附属中学校]]を経て、[[慶應義塾高等学校]]に進学<ref name=":1">{{Cite web|和書|url=https://christianpress.jp/suga-yoshihide-kishida-fumio-ishiba-shigeru/|title=【自民党総裁選】菅氏、岸田氏、石破氏３人のキリスト教との関わり |accessdate=2021-12-30|publisher=日刊キリスト新聞}}</ref>。

[[1979年]]、[[慶應義塾大学大学院法学研究科・法学部|慶應義塾大学法学部]][[法学部|法律学科]]（新田敏ゼミ<ref>[https://facta.co.jp/article/201212014.html 「第三極結集」はマヤカシだ 新体制で自民党を変える！]</ref>）を卒業<ref name="profile" />。2年生のとき、[[全日本学生法学連盟|全日本学生法律討論会]]で1位になる<ref name="profile" />。

==== 銀行員時代 ====
新聞[[記者]]になることや[[日本国有鉄道]]への就職も考えたが、父親の反対により断念<ref>[https://www.dailyshincho.jp/article/2023/12220614/?all=1　田中角栄の選挙戦は「総合病院」のようだった　石破茂が振り返る「田中派のすごさ」（全文） | デイリー新潮]</ref>。[[1979年]]、[[三井銀行]]（現・[[三井住友銀行]]）に入行<ref name="profile"/>。入行に関して、[[三井信託銀行]]社長を務めた鳥取県出身の[[土井正三郎]]は、「[[1978年|昭和五十三年]]初夏の頃石破（二朗）さんから令息・茂君の就職について相談を受けたことがありました<ref name="Ishiba_p422">[[#石破二朗回想録刊行会 1982|『回想録 石破二朗 追想篇』]] 422頁</ref>。そのとき私は本人の志望会社を認められることを強調し、たまたま入社志望会社の人事担当役員が古くから親交がありましたので、石破（二朗）さんと一緒に訪ねたこともありました<ref name="Ishiba_p422-423">[[#石破二朗回想録刊行会 1982|『回想録 石破二朗 追想篇』]]422-423頁</ref>。又、令息の学業、クラブ活動の成績等は極めて優秀、希望通り採用内定し、その通知を受けられた、ご両親のご安堵の程が察せられたことを想起しています<ref name="Ishiba_p423">[[#石破二朗回想録刊行会 1982|『回想録 石破二朗 追想篇』]] 423頁</ref>」と述べている。東京都中央区にある本町支店<ref group="注釈">営業店としては2002年に[[三井本館|日本橋支店]]に統合。</ref>に配属<ref name="profile"/>。

==== 政界入り・衆議院議員初当選以後 ====
[[1981年]]9月、父・二朗が死去。父の死後、二朗の友人であった[[田中角栄]]元首相から「おまえが（おやじの後に）出ろ」と薦められ、政界入りを決断<ref>[[#石破 2005|国防]] 77頁</ref>。

[[1983年]]、[[三井銀行]]を退職し、田中角栄が領袖の[[木曜クラブ]]事務局に勤務する。[[1986年]]、[[第38回衆議院議員総選挙]]に[[自由民主党 (日本)|自由民主党]]公認で[[鳥取県全県区]]（定数4）から出馬し、得票数は最下位ながら4位で初当選した。当時29歳で、全国最年少の国会議員であった<ref name="profile" />。なお鳥取県全県区からは田中派の[[平林鴻三]]が選出されていたが、1984年4月に死去した[[島田安夫]]の旧後援会である青山会からの要請で出馬を決意<ref>{{Cite news|title="ポスト島田"に石破氏|newspaper=日本海新聞|date=1984-08-19}}</ref>。島田安夫は[[清和政策研究会|福田派]]であったが、[[政策科学研究所|中曽根派]]の幹部であった[[渡辺美智雄]]から後援を受けていた関係から中曽根派から立候補した<ref>{{Cite book |和書
|author    = 
|title     = 国会便覧 昭和62年2月新版
|edition   = 第75版
|date      = 1987年2月28日
|publisher = 日本政経新聞社
|pages      = 334-337
}}</ref>{{Refnest|group="注釈"|直前に鳥取全県区選出で中曽根派の[[島田安夫]]が急逝したことによるもので、「田中派からの出馬ではいつチャンスがあるか分からない」と危惧した田中角栄が茂を渡辺に預けたものである（つまり“隠れ田中派”）{{要出典|date=2020年9月}}。なお前任の島田もおなじ“隠れ田中派”だった。}}。以後9期連続当選。

1988年9月2日、[[リクルート事件]]をきっかけとして[[武村正義]]、[[鳩山由紀夫]]らとともに政策勉強会「[[ユートピア政治研究会]]」を結成する<ref>「朝日新聞」1988年9月3日。</ref><ref>[[佐々木毅]]編著 『政治改革1800日の真実』[[講談社]]、1999年9月30日、244頁、514-533頁。</ref>。

[[1990年]]の[[第39回衆議院議員総選挙|第39回]]では鳥取県全県区でトップ当選する。[[1990年]]、[[衆議院]][[農林水産委員会]]理事に就任。[[1992年]]、[[宮澤内閣 (改造)|宮澤改造内閣]]で農林水産政務次官。

==== 未公認無所属・河野自民党離党 ====
[[1993年]]の宮澤[[内閣不信任決議]]を巡っては、[[与党]]の一員でありながら賛成票を投じるが、離党はしなかった。[[第40回衆議院議員総選挙]]では、公認が得られず、無所属で出馬し、再びトップ当選する<ref name=":0">{{Cite web|和書|title=「新党を作れ」「自民党を出て行け」の声に石破茂が答える（デイリー新潮）|url=https://news.yahoo.co.jp/articles/63465028b7df21ab593007d7e166ef566575c6bd|website=Yahoo!ニュース|accessdate=2021-11-03|language=ja|archiveurl=https://web.archive.org/web/20211103005621/https://news.yahoo.co.jp/articles/63465028b7df21ab593007d7e166ef566575c6bd|archivedate=2021-11-03}}</ref>。

1993年、[[細川内閣|細川連立政権]]が推進した[[政治改革四法|政治改革関連4法案]]をめぐり、[[野党]]に転落した自民党の方針に反して賛成し役職停止処分を受けた。自民党離党と新党参加を決意したのは、[[河野洋平]][[自由民主党総裁|自民党総裁]]（当時）の下で、「憲法改正論議を凍結する」という方針だったことが原因だった<ref name=":0" />。

==== 新党参加・政争と護憲路線への失望 ====
同じく自民党を離党した[[西岡武夫]]らと共に[[改革の会]]を結成した、[[小沢一郎]]率いる[[新生党]]に参加。河野自民党が護憲路線の他方、小沢率いる新生党は[[集団的自衛権]]の行使容認を政策として掲げ、憲法改正にも積極的だということで、「本来の[[保守]]は新生党になったんだ」と思い、入党することにしたと述べている。ところが実際には、集団的自衛権・憲法改正政策論議が党内で行われることはほとんどなく、権力闘争が繰り返されているという有様であった。石破が憲法改正や安全保障問題などを党内で議論しても、それが党としての政策に反映されることはなかった。そのため、本格的な政策論議をするためと小沢は小選挙区導入を推進したはずなのに、理想とはほど遠い現実であった<ref name=":0" />。

==== 新進党離党・無所属当選・橋本自民党復党 ====
新生党はいくつかの新党と合従連衡したのちに、大きな党となり、自民党と対峙する[[二大政党制]]確立のためと主張する[[新進党]]結党にも参加。しかし、[[1995年]]に党首に選出された、[[国連中心主義]]を唱える[[小沢一郎]]の、憲法改正論議のない[[安全保障政策]]に失望した。[[1996年]]の[[第41回衆議院議員総選挙]]の直前になって、新進党は「集団的自衛権は行使しない」「消費税はこれ以上上げない」等のまったく異なる政策を掲げた。そのため衆議院選挙前に単身、新進党を離党。総選挙では新設された[[鳥取県第1区|鳥取1区]]から無所属で出馬し、過半数に達する得票で圧勝した<ref name=":0" />。以後8度、鳥取1区では対立候補に1度も[[重複立候補制度#復活当選|比例復活]]を許さず、当選を続ける。[[1997年]][[3月]]、[[橋本龍太郎]]首相率いる自由民主党に復党<ref name=":0" />。

==== 森・小泉政権 ====
[[2000年]]、[[第2次森内閣]]で[[農林水産省|農林水産]][[政務次官]]に任命される。[[2001年]]、[[第2次森内閣 (改造 中央省庁再編前)|第2次森改造内閣]]で[[防衛庁副長官]]に任命される。

[[ファイル:Shigeru_Ishiba_2003.jpg|サムネイル|225x225px|防衛庁長官在任中に公表された肖像]]
元々、石破は農水族として地歩を築いてきた{{要出典|date=2015年4月}}が、自身も「国防がライフワーク」と語る{{要出典|date=2015年4月}}ように、「新国防族」などと称され{{要出典|date=2015年4月}}、[[外交]]、[[国家安全保障|安全保障]]に精通する政策通で知られた。拉致議連の会長を務めた後、[[2002年]]、[[第1次小泉内閣 (第1次改造)|第1次小泉内閣第1次改造内閣]]で防衛庁長官に任命され、初入閣した。防衛庁長官在任中は[[アメリカ同時多発テロ事件]]の発生による[[有事法制]]の制定や、[[自衛隊イラク派遣|陸上・航空自衛隊のイラク派遣]]に取り組んだ<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.ishiba.com/profile-2/ishiba/ |title=プロフィール |work=石破しげるオフィシャルサイト |accessdate=2016-01-15}}</ref>。

==== 福田政権 ====
[[安倍晋三]]の退陣に伴う[[2007年自由民主党総裁選挙]]では[[福田康夫]]を支持し、福田が総裁に選出される。[[福田康夫内閣]]では[[防衛大臣]]に任命され、約3年ぶりに[[防衛省]]へ赴任する。翌[[2008年]]、福田首相の退陣に伴う[[2008年自由民主党総裁選挙|自由民主党総裁選挙]]に出馬し、25票で立候補者5人中最下位に終わった（当選者は[[麻生太郎]]）。

==== 麻生政権 ====
[[2008年]]、[[麻生内閣]]で[[農林水産大臣]]に任命される。農林水産大臣は[[松岡利勝]]（自殺）、[[赤城徳彦]]（辞任）、[[遠藤武彦]]（辞任）、[[太田誠一]]（辞任）ら前任者の多くが不祥事に見舞われていたが、石破は特に目立った不祥事を起こさず、約1年間、農林水産大臣を務めた。しかし総選挙が近づくと、閣内にありながら[[与謝野馨]][[財務大臣 (日本)|財務大臣]]らとともに[[麻生おろし]]に加担し、退陣要求を行った。

[[2009年]]の[[第45回衆議院議員総選挙]]では鳥取1区で[[民主党 (日本 1998-2016)|民主党]]の新人に比例復活を許さず8回目の当選を果たした。[[鳩山由紀夫内閣]]の発足に伴い、農林水産大臣を退任。

==== 自民党下野時代 ====
[[2009年]]9月、自民党の野党転落後に行われた[[2009年自由民主党総裁選挙|自民党総裁選挙]]では、前回の総裁選の対立候補であった与謝野馨から立候補を促され、マスメディアも石破の立候補を有力視していたが、前回総裁選の推薦人であった議員20人のうち13人が落選し、推薦人集めの難航が予想されたため、立候補を断念。[[谷垣禎一]]元財務大臣への支持を表明し、総裁に選出された谷垣の下で[[自由民主党政務調査会|自由民主党政務調査会長]]に起用された。自民党鳥取県連の関係者によれば、党三役入りした鳥取県選出議員は石破が初めてであった<ref>{{Cite news |url=http://www.nnn.co.jp/news/090930/20090930054.html |title=自民政調会長に石破氏 党三役、県選出で初 |newspaper=日本海新聞 |publisher=新日本海新聞社 |date=2009-09-30 |accessdate=2009-12-26 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20091001135308/http://www.nnn.co.jp/news/090930/20090930054.html |archivedate=2009-10-01}}</ref>。政調会長就任に伴い、所属していた[[平成研究会|額賀派]]を離脱した。

[[2010年]][[4月22日]]の記者会見において、自民党を離党した与謝野馨、[[園田博之]]らが参加する新党[[たちあがれ日本]]について「私自身、新党「たちあがれ日本」に参加した与謝野馨と園田博之とは、政策的に非常に近いスタンスだ。2人は、自民党で中心的な政策の立案をしてきており、共闘していくのは当然だ」「たちあがれ日本とは、「民主党の過半数を阻止しなければならない」という思いは共通しており、今後、政策面で共同歩調をとることは多々ある」<ref>{{Cite news |url=http://www3.nhk.or.jp/news/html/20100414/t10013832351000.html |title=たちあがれ日本と共同歩調も |newspaper=NHK NEWS WEB |publisher=日本放送協会 |date=2010-04-14 |accessdate=2010-04-15}}{{リンク切れ|date=2010年11月}}</ref>{{出典無効|title=リンク切れから歳月が経ち過ぎています。代替出典（紙面の場合は要ページ番号）を掲示するか、記述の除去を検討してください。|date=2016年10月}}と述べ、たちあがれ日本と共闘する可能性を示唆し、講演でも「ともに民主党を倒すという思いなら、罵詈雑言や裏切り者などという前に、どうやって共闘するか考えるのが大事だ<ref>{{Cite news |url=http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100414/stt1004142044010-n1.htm |title=「衆参ダブル選の可能性高い」と石破氏 「たちあがれ日本」との連携も模索 |newspaper=MSN産経ニュース |publisher=産経デジタル |date=2010-04-14 |accessdate=2016-06-17 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20101112231718/http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100414/stt1004142044010-n1.htm |archivedate=2010-11-12}}</ref>」と述べ、たちあがれ日本と協力する可能性に言及した。同年9月、自民党政調会長に留任。

[[2011年]]9月、党役員人事により自民党政調会長を退任（後任は[[茂木敏充]]）。政調会長退任後は所属していた[[平成研究会|額賀派]]には復帰せず、同年12月に派閥横断型政策勉強会「さわらび会」を立ち上げた。[[衆議院]][[予算委員会]]野党筆頭理事、自民党安全保障調査会長に就任。

==== 自民党総裁選への出馬・与党復帰 ====
[[ファイル:Presidential_election_speech_of_the_Liberal_Democratic_Party_in_Nagano.jpg|サムネイル|300x300px|[[2012年自由民主党総裁選挙]] 街頭演説会<br />左から[[林芳正]]、[[石原伸晃]]、[[町村信孝]]、'''石破茂'''、安倍晋三]]
[[2012年]][[9月10日]]、[[2012年自由民主党総裁選挙|自由民主党総裁選挙]]への出馬を表明<ref>{{Cite news |url=http://www.47news.jp/movie/general_politics_economy/post_7664/ |title=石破氏が出馬表明|newspaper=47NEWS|publisher=全国新聞ネット|date=2012-09-10|accessdate=2020-09-13|archiveurl=https://web.archive.org/web/20130703155943/http://www.47news.jp/movie/general_politics_economy/post_7664/|archivedate=2013-07-03}}</ref>。[[9月26日]]に実施された投開票では、1回目の投票で立候補者5人中トップの199票（地方票165票、国会議員票34票）を獲得し、特に地方票では2位以下の候補を大きく引き離したが、過半数の確保には至らなかった。国会議員のみによる2回目の投票では、大きく上積みし89票を獲得するも、108票を獲得した[[安倍晋三]]元首相に敗れる<ref>{{Cite news |url=http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2012092600599 |title=自民新総裁に安倍氏＝決選で石破氏を逆転－結党以来初の再登板 |newspaper=時事ドットコム |publisher=時事通信社 |date=2012-09-26 |accessdate=2012-09-26}}{{リンク切れ|date=2016年6月}}</ref>。

; 自由民主党幹事長
[[ファイル:Shigeru Ishiba in Takarazuka (01) IMG 2100 20130407.JPG|thumb|240x240ピクセル|2013年、宝塚市にて]]
自由民主党総裁に選出された安倍の下、無派閥ながら[[自由民主党幹事長]]に起用され<ref>{{Cite news |url=http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2012092800562 |title=安倍執行部がスタート＝細田総務会長、甘利政調会長－「民主政権を打倒」・自民 |newspaper=時事ドットコム |publisher=時事通信社 |date=2012-09-28 |accessdate=2012-09-28}}{{リンク切れ|date=2016年10月}}</ref>、[[2012年]]の[[第46回衆議院議員総選挙]]、[[2013年]]の[[第23回参議院議員通常選挙]]の陣頭指揮を執った。[[2014年]]には自民党総裁選で300票で固定されていたそれまでの党員票を国会議員票と同数になるよう改正した。

==== 第2次安倍政権以降 ==== 
[[ファイル:Shigeru Ishiba 20151007.jpg|サムネイル|[[2015年]]撮影]]
[[2014年]][[9月3日]]の[[第2次安倍内閣 (改造)|第2次安倍改造内閣]]発足に先立ち、安倍は石破に対し、新設する[[平和安全法制|安全保障法制]]担当大臣への就任を打診していたが、石破は[[8月25日]]にラジオ番組に出演し、安保法制担当相への就任を辞退する意向を明言し、内閣改造後も引き続き幹事長職に留まりたい意向を表明した<ref>{{Cite news |url=http://mainichi.jp/select/news/20140826k0000m010115000c.html |title=石破茂氏:安保相辞退の意向 幹事長続投希望を明言 |newspaper=毎日新聞 |publisher=毎日新聞社 |date=2014-08-26 |accessdate=2014-09-21 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20140903093844/http://mainichi.jp/select/news/20140826k0000m010115000c.html |archivedate=2014-09-03}}</ref>。しかし、[[日刊スポーツ]]によると、「幹事長が公の場で人事の希望を言うなど前代未聞」等、石破に対する批判が高まり、自民党[[参議院議員団|参議院幹事長]]の[[脇雅史]]は「個人の見識があるのは当然だが、内閣、組織の意向に従うのが常識だ」と苦言を呈した<ref>{{Cite news |url=http://www.nikkansports.com/general/news/p-gn-tp3-20140827-1357201.html |title=石破氏に批判「人事の希望、前代未聞」 |newspaper=nikkansports.com |publisher=日刊スポーツ新聞社 |date=2014-08-27 |accessdate=2020-09-13|archiveurl=https://web.archive.org/web/20140828081929/http://www.nikkansports.com/general/news/p-gn-tp3-20140827-1357201.html|archivedate=2014-08-28}}</ref>。安倍はさらに、挙党体制の確立のため石破に安全保障法制担当相以外での入閣を打診し<ref>{{Cite news |url=http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2014082700796 |title=石破氏を重要閣僚で処遇＝「地方創生」など29日にも会談－安倍首相検討 |newspaper=時事通信 |date=2014-08-27 |accessdate=2014-09-21 |archiveurl=https://archive.is/Rf0wo |archivedate=2014-08-27}}</ref>、[[8月29日]]に正式に会談した際、石破もこれを受け入れた<ref>{{Cite news |url=https://www.nikkei.com/article/DGXLASFS29H1B_Z20C14A8MM0000/ |title=石破氏、入閣を受諾 「トップの決定に従う」 |newspaper=日本経済新聞 電子版 |date=2014-08-29 |accessdate=2014-09-21}}</ref>。[[9月3日]]に発足した[[第2次安倍内閣 (改造)|第2次安倍改造内閣]]では、[[内閣府特命担当大臣（国家戦略特別区域担当）|内閣府特命担当大臣（国家戦略特別区域）]]及び[[内閣府特命担当大臣（地方創生担当）|「元気で豊かな地方の創生のための施策を総合的に推進するため企画立案及び行政各部の所管する事務の調整」を担当する国務大臣（地方創生担当大臣）]]に任命された<ref name="kampo20140903_1">「人事異動」『[[官報]]』号外特14号、[[国立印刷局]]、[[2014年]][[9月3日]]、1面。</ref>。

同年[[9月30日]]、党内の無派閥の議員を中心に構成される、[[無派閥連絡会]]に入会、その2日後に顧問に就任した<ref>{{Cite news |url=https://www.nikkei.com/article/DGXLASFS02H17_S4A001C1PP8000/ |title=「石破派」様相強める　石破氏、無派閥連絡会の顧問に |newspaper=日本経済新聞 電子版 |publisher=日本経済新聞社 |date=2014-10-02 |accessdate=2016-10-01}}</ref>。同会は2012年の総裁選で石破を支持した議員が中心メンバーであるため、一部のマスメディアや自民党議員から、「事実上の石破派」と結成当初から目されていたが<ref>{{Cite news |url=http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130131/stt13013119400006-n1.htm |title=事実上の石破派？「無派閥連絡会」初会合 |newspaper=MSN産経ニュース |publisher=産経デジタル |date=2013-01-31 |accessdate=2013-03-24 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20130201234626/http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130201/stt13020112160000-n1.htm |archivedate=2013-02-01}}</ref><ref>{{Cite news |url=https://www.nikkei.com/article/DGXNASFS31032_R30C13A1PP8000/ |title=「石破派」自民第３グループに　無派閥37人初会合 |newspaper=日本経済新聞 電子版 |publisher=日本経済新聞社 |date=2014-02-01 |accessdate=2016-10-01}}</ref>、石破本人は無派閥の議員の共助が同会の趣旨と述べ、これを否定した<ref>{{Cite news |url=http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130201/stt13020112160000-n1.htm |title=自民・石破幹事長、派閥との見方を否定 「無派閥連絡会」旗揚げで |newspaper=MSN産経ニュース |publisher=産経デジタル |date=2013-02-01 |accessdate=2014-09-21 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20130201234626/http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130201/stt13020112160000-n1.htm |archivedate=2013-02-01}}</ref><ref>{{Cite news |url=https://web.archive.org/web/20151117023847/http://www.sankei.com/politics/news/141009/plt1410090063-n1.html |title=石破氏「無派閥連絡会」で足場の固め直し　課題は“派閥でない派閥”の結束力！？ |newspaper=産経ニュース |publisher=産経新聞社 |date=2014-10-09 |accessdate=2016-10-01}}</ref>。

同年[[12月24日]]に発足した[[第3次安倍内閣]]では、[[内閣府特命担当大臣（地方創生担当）|地方創生担当大臣]]兼[[内閣府特命担当大臣（国家戦略特別区域担当）|内閣府特命担当大臣（国家戦略特別区域）]]に再任<ref>[http://www.kantei.go.jp/jp/97_abe/meibo_a/index.html 第３次安倍内閣 閣僚名簿] 『首相官邸ホームページ』 2015年12月6日閲覧</ref>。

[[2015年]][[9月8日]]の[[2015年自由民主党総裁選挙|自民党総裁選]]には立候補せず、安倍の無投票再選となった。石破は後に、「閣僚か党役員として仕えているときは総裁選に出ないのが私の信条」、「安倍政権の支持率が比較的高い中で出馬することに意味があるのか」と語っている<ref>{{Cite news |url=http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151130-00000068-mai-pol |title=＜石破氏＞政権安定「出る意味ある？」…総裁選不出馬 |newspaper=Yahoo!ニュース |agency=毎日新聞 |publisher=Yahoo Japan |date=2015-11-30 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20151208103630/http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151130-00000068-mai-pol |archivedate=2015-12-08}}</ref>。翌日の[[9月9日|9日]]に、自身の派閥を結成する意向を表明<ref>{{Cite news |url=http://www.asahi.com/articles/ASH995VGTH99UTFK01Q.html |title=石破派結成、次期総裁選へ準備 側近の小此木氏は不参加 |newspaper=朝日新聞デジタル |publisher=朝日新聞社 |date=2015-09-10 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20150910053413/http://www.asahi.com/articles/ASH995VGTH99UTFK01Q.html |archivedate=2015-09-10}}</ref>。同月[[9月28日|28日]]に「[[水月会]]」の名称で石破派が発足し、石破を含め20名が参加した<ref>{{Cite news |url=http://www.47news.jp/CN/201509/CN2015092801001493.html |title=「石破派」が旗揚げ、安倍後継へ　派閥名「水月会」、２０人参加 |newspaper=47NEWS |agency=共同通信 |publisher=全国新聞ネット |date=2015-09-28 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20150930001930/http://www.47news.jp/CN/201509/CN2015092801001493.html |archivedate=2015-09-30}}</ref>。石破は派閥発足時の会見で、自身が大臣を務める安倍内閣を支えると同時に、安倍の任期2期6年（ただし、2017年に総裁再選規定が改正され、最長3期9年となる）の折り返しの段階から時間をかけて、政策体型・政権構想を練り上げたいとの意向を示し、「私のようなものでも、仮に政権を担うのが望ましいということであれば、それを目指したい」と述べた<ref>{{Cite news |url=https://www.sankei.com/article/20150928-IHOAC46RZRPHZH6ZL4YWJKMSNA/ |title=【「石破派」旗揚げ会見詳報（中）】「人が３人いれば派閥はできる。それが人間の性」（1/5ページ） |newspaper=産経ニュース |publisher=産経新聞社 |date=2015-09-28 |accessdate=2016-10-01}}</ref><ref>{{Cite news |url=https://www.sankei.com/article/20150928-IHOAC46RZRPHZH6ZL4YWJKMSNA/4/ |title=【「石破派」旗揚げ会見詳報（中）】「人が３人いれば派閥はできる。それが人間の性」（4/5ページ） |newspaper=産経ニュース |publisher=産経新聞社 |date=2015-09-28 |accessdate=2016-10-01}}</ref><ref>{{Cite news |url=https://www.sankei.com/article/20150928-IHOAC46RZRPHZH6ZL4YWJKMSNA/3/ |title=【「石破派」旗揚げ会見詳報（中）】「人が３人いれば派閥はできる。それが人間の性」（3/5ページ） |newspaper=産経ニュース |publisher=産経新聞社 |date=2015-09-28 |accessdate=2016-10-01}}</ref>。

同年[[10月7日]]に行われた[[第3次安倍内閣 (第1次改造)|第1次内閣改造]]において、内閣府特命担当大臣（地方創生）兼[[まち・ひと・しごと創生法|まち・ひと・しごと創生]]担当大臣に留任<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.kantei.go.jp/jp/97_abe/meibo/|title=第３次安倍内閣 閣僚等名簿|publisher=首相官邸|accessdate=2020-09-13|archiveurl=https://web.archive.org/web/20150412005423/http://www.kantei.go.jp/jp/97_abe/meibo/|archivedate=2015-04-12}}</ref>。

[[2016年]][[8月3日]]の[[第3次安倍内閣 (第2次改造)|第2次内閣改造]]に当たっては、安倍から農水相に転じて引き続き閣内に残留するよう打診があったが固辞して退任<ref>{{Cite web|和書|title=石破地方創生相 入閣打診を固辞し、閣外へ｜日テレNEWS24|url=https://news.ntv.co.jp/category/politics/336844|website=日テレNEWS24|accessdate=2020-10-22|language=ja|last=日本テレビ}}</ref><ref>{{Cite web|和書|author=石破茂 |date=2016-08-05 |url=http://ishiba-shigeru.cocolog-nifty.com/blog/2016/08/post-7e4b.html |title=大臣退任など |work=石破茂（いしばしげる）オフィシャルブログ |accessdate=2016-08-06}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=http://www.kantei.go.jp/jp/97_abe/meibo/|title=第３次安倍第２次改造内閣 閣僚等名簿|publisher=首相官邸|accessdate=2020-09-13|archiveurl=https://web.archive.org/web/20161127003950/http://www.kantei.go.jp/jp/97_abe/meibo/|archivedate=2016-11-27}}</ref>。石破は後のインタビューで、「いつまでも続く政権はない。次は誰かがやらないといけない。安倍首相を支えるのも、次に備えるのも、自民党が果たすべき責任。」と退任について語っている<ref>[https://www.sankei.com/article/20160810-3UCGAGULIRPDBE5DP4NO5OR5BQ/ 【単刀直言】石破茂・前地方創生担当相が語る　「首相になりたい心境理解できない」「ならず済めばいいが未来永劫続く政権ない」（1/5ページ）]『産経ニュース』2016年8月10日</ref>。

閣僚退任後は、[[比例中国ブロック|衆院中国ブロック]]代表として[[自由民主党総務会|党総務]]を務めていたが、政権に批判的な言動をとる石破に不満を抱えていた前[[自由民主党総務会|総務会長]]の[[細田博之]]（[[島根県第1区|島根1区]]選出）の反対にあい、8月29日に退いた。石破の後任には、同じ石破派の[[赤澤亮正]]（[[鳥取県第2区|鳥取2区]]選出）が就く<ref>{{Cite news |url=http://www.asahi.com/articles/ASK8Y54N8K8YUTFK00N.html |title=自民党総務会から石破氏外れる　細田氏が交代求める |newspaper=朝日新聞デジタル |publisher=朝日新聞社 |date=2017-08-29 |accessdate=2017-08-29}}</ref>。

[[2018年]][[8月10日]]、9月に行われる[[2018年自由民主党総裁選挙|自民党総裁選挙]]への出馬を表明<ref>{{Cite news|title=自民総裁選、石破氏が出馬表明　「正直、公正」を主張|date=2018-08-10|url=https://www.asahi.com/sp/articles/ASL8B55HYL8BUTFK011.html|publisher=朝日新聞|accessdate=2018-08-14}}</ref>。3選を目指した安倍と一騎討ちとなり、地方票では健闘したものの及ばず敗れた<ref>{{Cite news |url=https://www.jiji.com/sp/graphics?p=ve_pol_politics20180920j-05-w500|title=【図解・政治】自民党総裁選の結果|date=2018-09-20|publisher=時事通信|accessdate=2020-08-30}}</ref><ref>{{Cite news |url=https://www.sankei.com/politics/amp/180920/plt1809200029-a.html|title=【自民党総裁選】安倍晋三首相が連続3選果たす　10月1日に内閣改造・党役員人事|date=2018-09-20|newspaper=産経新聞|accessdate=2020-08-30日}}</ref>。

[[2020年]][[9月1日]]には、安倍の病気による任期途中の辞任に伴う[[2020年自由民主党総裁選挙|自民党総裁選挙]]の出馬を正式に表明した<ref>{{Cite news |url=https://mainichi.jp/articles/20200901/k00/00m/010/144000c|title=石破茂元幹事長が出馬を表明 「国民の強い信頼のもとに政策を遂行」主張|date=2020-09-01|newspaper=毎日新聞|accessdate=2020-09-01}}</ref><ref>{{Cite news |url=https://www.yomiuri.co.jp/politics/20200901-OYT1T50223/amp/|title=石破茂氏、総裁選出馬を表明…「納得と共感が得られる自民党でありたい」|date=2020-09-01|newspaper=読売新聞|accessdate=2020-09-01}}</ref><ref>{{Cite news |url=https://www.nikkei.com/article/DGXMZO63294610R00C20A9PP8000/|title=石破氏、自民党総裁選出馬を正式表明|date=2020-09-01|newspaper=日本経済新聞|accessdate=2020-09-01}}</ref>。[[菅義偉]]、[[岸田文雄]]に次ぐ最下位で敗れた<ref>{{Cite news |url=https://mainichi.jp/articles/20200914/k00/00m/010/204000c.amp|title=3位の石破氏「理想通りにいかない」 議員支持、今回も広がらず　自民総裁選|date=2020-09-14|newspaper=毎日新聞|accessdate=2020-09-21}}</ref><ref>{{Cite news |url=https://www.sankei.com/politics/amp/200914/plt2009140077-a.html|title=【総裁選ドキュメント】最下位の石破氏 厳しい再挑戦の道 支持拡大怠った代償大きく|date=2020-09-14|newspaper=産経新聞|accessdate=2020-09-21}}</ref>。10月22日、総裁選敗北の責任を取り水月会の会長を辞任した<ref>{{Cite news |url=https://www.asahi.com/amp/articles/ASNBQ3VPLNBQUTFK009.html|title=石破氏、派閥会長を辞任 「総裁選最下位」受けて表明|date=2020-10-22|newspaper=朝日新聞|accessdate=2020-10-24}}</ref>。

菅の任期満了に伴う[[2021年自由民主党総裁選挙]]では当初菅の再選を支持していたが、菅が不出馬を表明した事で自身の出馬に意欲を示し、白紙としていた。しかし党内での支持拡大を見込めず、足元の[[石破派]]でも賛否が割れたことで同年9月15日、派の臨時総会で立候補しない考えを正式に表明した。また、既に立候補を表明していた[[河野太郎]]を支援することを明らかにした<ref>{{Cite news |url= https://www.asahi.com/sp/articles/ASP9G3Q7CP9GUTFK006.html |title= 石破氏、総裁選の立候補を見送りへ　河野氏を支援する考え|newspaper=[[朝日新聞]]|accessdate=2021-9-18}}</ref> <ref>{{Cite news |url= https://www.asahi.com/sp/articles/ASP9H5R8YP9HUTFK00F.html |title= 自民・石破氏、総裁選への不出馬を正式表明　河野氏を支援へ |newspaper=[[朝日新聞]]|accessdate=2021-9-18}}</ref>。総裁選中[[小泉進次郎]]とも連携し、三人の頭文字をとって「小石河（こいしかわ）」という造語ができて話題になった<ref>[https://www.yomiuri.co.jp/column/politics03/20210924-OYT8T50003/ 一気に広まった「小石河」…功を奏すか、人気とりで終わるか 読売新聞]</ref>。

[[2021年]]10月31日、[[第49回衆議院議員総選挙]]で12選。この選挙における立候補者の中で、全国最多の得票率（84.07%）を獲得<ref>https://news.yahoo.co.jp/articles/dc453461f9007fd82246c5870d90f7c4b48d5c3c 得票率全国1位 石破さん　衆院選鳥取 一夜明け</ref>。これは前回の自身の得票率83.63%を上回るものである。

==== 自由民主党総裁 ====
岸田文雄総裁の任期満了及びその不出馬に伴う[[2024年自由民主党総裁選挙|自由民主党総裁選挙]]に[[2024年]]8月24日、地元の八頭町で出馬することを表明<ref>{{Cite news2|df=ja |url=https://www.sankei.com/article/20240824-274Z2WOPSVMF5EEA7ECUZCWPOA/ |title=自民・石破茂氏が出馬表明「政治生活の集大成、最後の戦い」 5度目の挑戦 |newspaper=産経ニュース|agency=産経デジタル |date=2024-08-24 |accessdate=2024-08-26}}</ref>。同年9月27日に行われた投開票では1回目の投票において通算154票で2位を獲得。過半数を得た候補が無かったことにより[[高市早苗]]との決選投票となり、決選投票では215票を獲得して高市を破り、5度目の挑戦にして、悲願であった第28代[[自由民主党総裁]]に選出された<ref>{{Cite news2|df=ja |url=https://www.yomiuri.co.jp/politics/20240927-OYT1T50126/ |title=自民党総裁に石破茂氏、5度目の挑戦で首相へ…高市早苗氏との決選投票制す |date=2024-09-27 |newspaper=讀賣オンライン|agency=読売新聞社|accessdate=2024-09-27}}</ref><ref>{{Cite web |title=石破氏、5度目の挑戦で首相へ 消費回復に力点、財政規律と両立課題 |url=https://www.nikkei.com/article/DGKKZO83753860X20C24A9EA1000/ |website=日本経済新聞 |date=2024-09-28 |access-date=2024-09-28}}</ref>。鳥取県選出の国会議員が自由民主党総裁に就任するのは初めてとなる<ref>{{Cite web |title=自民新総裁に石破氏、決選投票で高市氏破る 鳥取初、山陰では竹下氏以来３人目 |url=https://www.sanin-chuo.co.jp/articles/-/653276 |website=山陰中央新報 |date=2024-09-27 |access-date=2024-09-28}}</ref>。石破新総裁誕生の瞬間には「石破ショック」と呼ばれる[[日経225先物取引]]の2,000円超の大幅な急落が起こった<ref>{{Cite web |title=市場は〝石破ショック〟の様相 円急騰、日経平均株価の先物は一時2000円超も急落 |url=https://www.sankei.com/article/20240927-PJ7N6D3JEFGCFAT4DKXAUUZNAQ/ |website=産経新聞：産経ニュース |date=2024-09-27 |access-date=2024-09-28 |language=ja |last=産経新聞}}</ref><ref>{{Cite web |title=｢石破新政権誕生｣で､日本株は停滞しかねない |url=https://toyokeizai.net/articles/-/830359?display=b |website=東洋経済オンライン |date=2024-09-27 |access-date=2024-09-28 |language=ja}}</ref>。

== 政策・主張 ==
; 外交・安全保障
* 市民社会と軍隊が、かけ離れた存在とならないよう、市民が軍隊という組織を実感して理解するという意味で、[[徴兵制度]]の利点を認める発言をしている<ref>{{Cite web|和書|author=石破茂 |date=2010-03-12 |url=http://ishiba-shigeru.cocolog-nifty.com/blog/2010/03/post-5a39.html |title=徴兵制、「新党」について |work=石破茂（いしばしげる）オフィシャルブログ |accessdate=2016-10-01}}</ref><ref>{{Cite web|和書|author=石破茂 |date=2015-06-19 |url=http://ishiba-shigeru.cocolog-nifty.com/blog/2015/06/post-ab42.html |title=会期延長など |work=石破茂（いしばしげる）オフィシャルブログ |accessdate=2016-10-01}}</ref> が、日本での徴兵制の導入については、2015年の国務大臣としての国会答弁で、[[日本国憲法第13条]]の「[[幸福追求権]]」や、[[日本国憲法第18条|第18条]]の「意に反する苦役」の趣旨からみて違憲であるという政府見解を支持するという見解を示している<ref>{{Cite web |title=国会会議録検索システム |url=https://kokkai.ndl.go.jp/#/detail?minId=118913929X00420150729&spkNum=310&single |website=kokkai.ndl.go.jp |access-date=2024-09-28 |work=第189回国会　参議院　我が国及び国際社会の平和安全法制に関する特別委員会　第4号 |date=2015-07-29}}</ref>。一方で、2002年の[[憲法審査会]]では委員として、徴兵制は13条でいう「意に反した奴隷的な苦役{{Refnest|group="注釈"|憲法13条において言及されているのは「奴隷的拘束」と「意に反する苦役」であり、「意に反した奴隷的な苦役」という文言は存在しない。}}」ではなく、違憲という議論には賛同しかねるという見解を示している<ref>{{Cite web |title=国会会議録検索システム |url=https://kokkai.ndl.go.jp/#/detail?minId=115404186X00420020523&spkNum=64&single |website=kokkai.ndl.go.jp |access-date=2024-09-28 |work=第154回国会　衆議院　憲法調査会基本的人権の保障に関する調査小委員会　第4号 |date=2002-05-23}}</ref>。
* [[核共有]]について「[[非核三原則]]に触れるものではない」として議論に前向きな姿勢を示した<ref>{{Cite web |title=石破氏、「核共有」議論を 上川氏慎重、総裁候補討論：東京新聞 TOKYO Web |url=https://www.tokyo-np.co.jp/article/354559 |website=東京新聞 TOKYO Web |access-date=2024-09-27 |language=ja}}</ref>
* [[アジア]]版[[NATO]]の創設を提唱している<ref>{{Cite web |title=ロシア、石破氏は入国禁止 「アジア版NATO提唱」（共同通信） |url=https://news.yahoo.co.jp/articles/a51bf07ae630bc8ac6c82027069c8814befa9bcc |website=Yahoo!ニュース |access-date=2024-09-27 |language=ja}}</ref>
* [[アメリカ合衆国|アメリカ]]に自衛隊基地を造ることは極めて有効だと主張している<ref>{{Cite web |title=【速報】石破氏は「米国に自衛隊の訓練基地を造ることは極めて有効だ」と述べた：時事ドットコム |url=https://www.jiji.com/jc/article?k=2024092701057&g=flash |website=時事ドットコム |date=2024-09-27 |access-date=2024-09-27 |language=ja}}</ref>
* [[自衛隊]]を機動的に動かせるような法改正を繰り返し主張しており、特に[[朝鮮民主主義人民共和国|北朝鮮]]有事の際の邦人救出の必要性を強調している。2008年の自民党総裁選挙に立候補した際は「動乱が起き、北朝鮮の（日本）国民が逃げなきゃいけない時でも自衛隊は（国内法の制約で）助けに行けない。そんな国でいいのか」と述べた<ref>{{Cite news |url=http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/080920/stt0809201805008-n1.htm |title=麻生氏「危なくてしようがない」 金総書記重病説事実なら「脅威」 |newspaper=産経ニュース |publisher=産経新聞社 |date=2008-09-20 |accessdate=2010-01-26 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20080923034616/http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/080920/stt0809201805008-n1.htm |archivedate=2008-09-23}}</ref>。2013年1月27日には、同月に発生した[[アルジェリア人質事件]]を受けて、「[[日本人]]の生命、財産を守るのは国家の当然の責務。必要最小限の武器使用は（憲法が禁じる）武力行使ではない」と述べ、在外日本人を緊急時に自衛隊が救出するために武器使用基準を緩和すべきと主張した<ref>{{Cite news |url=http://www.47news.jp/CN/201301/CN2013012701001321.html |title=邦人救出で武器使用基準緩和を 自民・石破氏 |newspaper=47NEWS |agency=共同通信 |publisher=全国新聞ネット |date=2013-01-27 |accessdate=2014-04-28 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20130129224344/http://www.47news.jp/CN/201301/CN2013012701001321.html |archivedate=2013-01-29}}</ref>。
* [[2010年]][[5月23日]]、テレビ番組で「将来的に日本のような島国に、[[海兵隊]]が無いのはおかしなことだと思っている」と述べ、日本も海兵隊を持つべきだと主張した。また、日本が海兵隊を持った場合、日本の海兵隊が[[アメリカ海兵隊]]と共同で活動する可能性にも言及した<ref>{{Cite news |url=http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp3-20100523-633164.html |title=石破氏「日本に海兵隊ないのはおかしい」 |newspaper=nikkansports.com |agency=共同通信 |publisher=日刊スポーツ新聞社 |date=2010-05-23 |accessdate=2010-12-10 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20100525040126/http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp3-20100523-633164.html |archivedate=2010-05-25}}</ref>。なお、この石破の「日本版海兵隊」という構想は、後に[[水陸機動団]]として具現化されることとなった。
{{see also|水陸機動団}}
{{Multiple image
|direction = vertical
|width = 180
|image1 = Rumsfeld meets Ishiba 15 November 2003.jpg
|caption1 = 来日した[[アメリカ合衆国国防長官]]（当時）の[[ドナルド・ラムズフェルド]]（右）と記者会見に臨む防衛庁長官時代の石破（2003年11月15日）
|image2 = Gates meets Ishiba 8 November 2007.jpg
|caption2 = 来日したアメリカ合衆国国防長官の[[ロバート・ゲーツ]]（左）と握手を交わす石破（2007年11月8日）
|image3 = Ishiba and Gates with flags.jpg
|caption3 = ロバート・ゲーツ（右）と（[[2007年]][[11月8日]]）
}}
* 外交問題では硬軟織り交ぜた見解を表明しており、朝日新聞社の論壇誌『[[論座]]』にも寄稿して[[保守]]強硬派を批判している。『論座』2006年8月号においても、北朝鮮への単独制裁に対して疑問を呈している{{要出典|date=2016年12月|}}。
* 2015年11月に発生した[[パリ同時多発テロ事件]]を受けて、[[共謀罪]]を含む日本国内のテロ対策に向けた法整備に関して「不十分なままだと日本がテロ活動の抜け道、抜け穴になりかねない」と指摘<ref name="terror">{{Cite news |url=https://www.sankei.com/article/20151126-M22TA3Z2XRIWBGFCQFD2RLCM4A/ |title=【パリ同時多発テロ】石破地方創生相「共謀罪なしでは日本がテロ活動の抜け道に」|accessdate=2015-11-29 |newspaper=産経ニュース |publisher=産経デジタル |date=2015-11-26}}</ref>。また、[[国際的な組織犯罪の防止に関する国際連合条約|国際組織犯罪防止条約]]を日本が批准していないことについて「批准していないのは北朝鮮と[[イラク]]、あと何カ国だけだ。日本さえ良ければいいということにはならない」と述べ、共謀罪の創設と条約の早期批准を必要とする考えを示した<ref name="terror"/>。
* [[2016年]][[6月19日]][[STVラジオ]]の対談番組「中村美彦日曜コラム」の中で「北朝鮮はやがて崩壊すると30年前も言われていたし20年前も10年前も言われていた。でも崩壊しない。わたしは北朝鮮はたぶん崩壊しないと思っている。なぜなら、なぜ[[ソビエト連邦|ソ連]]は[[ソビエト連邦の崩壊|崩壊]]し[[ルーマニア]]は[[ルーマニア革命 (1989年)|崩壊]]し[[イラク]]は崩壊したか、そのことをすべて学んで北朝鮮という国家は運営されているからだ」との認識を示した<ref>{{Cite web|和書|author=中村美彦 |url=http://www.stv.ne.jp/radio/ |title=石破国務大臣のロシアと北朝鮮への認識は・・ |work=中村美彦のブログ |date=2016-06-19 |accessdate=2016-06-20}}</ref>。
* 映画『[[シン・ゴジラ]]』でゴジラに対し、「[[自衛権]]」の行使にあたる[[防衛出動]]が自衛隊に下令されたことについて、ゴジラは「国または国に準ずる組織」ではなく、害獣駆除として[[災害派遣]]が法的に妥当とし、国または国に準ずる組織から自国の独立を守ることが目的である自衛権の行使「武力の行使」と、害獣駆除のような場合の、国民の生命と財産、公の秩序を守ることが目的の[[警察#警察権|警察権]]の行使「武器の使用」は、内容自体が同じ自衛隊の行為であっても明確に異なると述べている。また、それに関連して現実世界での脅威である、北朝鮮の[[ミサイル]]発射や、他国等による領海侵犯などを例にあげ、現在の法制では、例えば外国勢力による領海侵犯に対しては、まずは[[海上保安庁]]や警察が対応し、対応が困難な場合には自衛隊が「警察権」の行使として対応するが、国際的な常識では「自衛権」で対応するのが妥当であり、今のままの法制で十分な[[抑止力]]が働くのか疑問を呈している。さらに、国会で安保法制などの議論においても、自衛権と警察権の違いといったような、防衛法の基本が理解されないまま議論が重ねられていることに危機感を感じると述べ、中には議論をすること自体を批判する雰囲気もあるが、「現行法で対応が困難な場合には[[超法規的措置|超法規]]で対応」のほうが、よっぽど問題であると述べている<ref>{{Cite web|和書|author=石破茂 |date=2016-08-19 |url=http://ishiba-shigeru.cocolog-nifty.com/blog/2016/08/post-55fa-1.html |title=お初盆ご挨拶など |work=石破茂（いしばしげる）オフィシャルブログ |accessdate=2016-10-01}}</ref><ref>{{Cite web|和書|author=石破茂 |date=2016-08-26 |url=http://ishiba-shigeru.cocolog-nifty.com/blog/2016/08/post-d891.html |title=シン・ゴジラなど |work=石破茂（いしばしげる）オフィシャルブログ |accessdate=2016-10-01}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/16/083000015/090100006/ |title=石破氏「シン・ゴジラは全然、リアルじゃない」 |work=日経ビジネスオンライン |publisher=日経BP社 |date=2016-09-02 |accessdate=2016-10-01}}</ref>。その他、映画の中で[[多摩川]]の河川敷に最新鋭の[[10式戦車|戦車]]が勢ぞろいしているシーンに対して、[[本州]]にはあれほどの数は配備されておらず、実際には[[北海道]]にあり、現実的には首都中枢に駆けつけるのには時間がかかるので、戦車より火力などは劣るが、機動性は優れている[[16式機動戦闘車|装輪装甲車]]の導入を大臣時代に推進したエピソードなどを語っている<ref>{{Cite web|和書|url=http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/16/083000015/090600008/ |title=石破氏：ゴジラを攻撃した戦車はどこから来たか |work=日経ビジネスオンライン |publisher=日経BP社 |date=2016-09-07 |accessdate=2016-10-01}}</ref>。
* 2019年11月には、憲法9条について、戦力の不保持を定めた9条2項を削除し、軍隊の保持を定めるべきだ、と改めて主張し、「（軍隊に）最高の名誉と規律を与え、文民統制を徹底すべきだ」とした<ref>[https://www.asahi.com/amp/articles/ASMC244N6MC2UTFK001.html 石破・玉木・山尾氏が9条議論　首相案に懸念相次ぐ] 朝日新聞　2019年11月2日</ref>。
* [[2022年]][[7月28日]]、[[中華民国]]を訪問中の石破茂元防衛相ら日本の超党派国会議員団は、[[蔡英文]]総統と会談した。石破は、対中抑止力のためには有事における法律や部隊の運用について、双方が共通認識を持つべきであると述べた<ref>[https://web.archive.org/web/20220728075951/https://www.jiji.com/jc/article?k=2022072800849&g=int 石破元防衛相「有事回避の備え必要」　日本議員団、台湾総統と会談] 時事ドットコムニュース 2022年7月28日</ref>。

; 農政
* 初入閣は防衛庁長官であり、防衛庁長官・防衛大臣を通算で約3年務め、政調会長就任後も予算委員会では主に外交・安全保障を中心に質疑を行っていたため外交・安全保障の政策通の一面ばかりが注目されがちであるが、元々は農水族であり、農水政務次官を2度務めた。自身の農政への取り組みについて、「農家から防衛しか知らないと思っていたと言われた、農林水産問題を語ってもメディアが報じてくれない」と述べている<ref>{{Cite web|和書|author=石破茂 |date=2008-09-16 |url=http://ishiba-shigeru.cocolog-nifty.com/blog/2008/09/post-f9d2.html |title=農林水産・桃太郎・ネットカフェ |work=石破茂（いしばしげる）オフィシャルブログ |accessdate=2009-09-11}}</ref>。

; 経済
* [[経済成長]]よりも[[財政再建]]を重視する財政再建論者と見られている<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.zakzak.co.jp/article/20180207-DZXANMUQDFPIHPOEUDHF4B643M/|title=後継者不在のアベノミクス　憲法以外の対案乏しい石破氏、財務官僚に囲まれた岸田氏 |publisher=[[夕刊フジ]]|date=2018-02-07|accessdate=2018-03-01}}</ref>。[[経済学者]]の[[田中秀臣]]は、石破は[[財務省]]の消費増税路線やその背景にある財政再建主義に親和的であると評している<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.sankei.com/article/20160903-GMU4VD46GVLB5NZ3UEXGOHPTFA/3/|title=財務省の「使い捨て議員」小泉進次郎はポスト安倍にはなれない　田中秀臣（上武大学ビジネス情報学部教授） |publisher=[[産経新聞]]|date=2016-09-03|accessdate=2018-03-01}}</ref>。2017年11月の講演では、「税収以上のお金を使うと、借金が増えて次の世代は大変になる」と発言し、[[安倍晋三]]首相の経済財政運営に疑問を呈した<ref>{{Cite web|和書|url=https://mainichi.jp/articles/20180202/k00/00m/010/127000c|title=自民党：岸田氏、財政再建に意欲 総裁選にらみ |publisher=[[毎日新聞]]|date=2018-02-01|accessdate=2018-03-01}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=https://www.nikkei.com/article/DGXMZO26846940T10C18A2PP8000/|title=安倍１強　財政再建で挑む　問われる歳出改革  |publisher=[[日本経済新聞]]|date=2018-02-14|accessdate=2018-03-01}}</ref><ref>{{Cite web|和書|title=安倍首相、適切な経済政策で雇用が最高水準に…石破茂新首相なら経済悪化、消費増税も|url=https://biz-journal.jp/2018/09/post_24655.html|website=biz-journal.jp|accessdate=2020-04-18|language=ja|last=高橋洋一}}</ref>。
* 財政健全化を憲法に明記することを提案している<ref>{{Cite web|和書|url=https://office-kurayama.co.jp/20130526194551|title=健全財政を憲法典に書き込む愚 |publisher=[[倉山満]]公式サイト|date=2013-05-26|accessdate=2020-09-13|archiveurl=https://web.archive.org/web/20180301164813/https://office-kurayama.co.jp/20130526194551|archivedate=2018-03-01}}</ref>。
* [[消費税]]の10%への引き上げに賛成しており、自身の政権構想について問われた際は「消費税率を10％に上げる日は早ければ早いほどいい」と発言している<ref>{{Cite news  |url=https://www.sankei.com/article/20160829-TPSG3XXXNVNPDN3ZNYZX6L4LMA/ |title=【総裁任期延長論】石破茂氏が「なぜ今、最優先事項なのか分からない」と重ねて疑義 |newspaper=産経新聞 電子版 |publisher=産経経済新聞社 |date=2016-08-29 |accessdate=2023-07-15}}</ref><ref>{{Cite web|和書|title=消費税１０％後の増税「議論必要」 石破氏、首相に異議|url=https://www.sankei.com/economy/news/190705/ecn1907050032-n1.html|website=産経ニュース|accessdate=2019-07|language=ja|publisher=|dead link=2023-07-15}}</ref>。だが今後10年間の10%以上の引き上げについては否定的である<ref>{{Cite web|和書|title=【総裁選公開討論会詳報】（１１）石破氏「消費税増税、しばらくは難しい」|url=https://www.sankei.com/article/20200912-OU7PQH776FMCVLKPXALZIS36HY/?outputType=amp|website=産経ニュース|accessdate=2023-07-15|language=ja|publisher=[[産経新聞社]]}}</ref>。
* 投資家のピーター・タスカは、「（石破は）経済問題では官僚の言いなりにならないとは信じがたく、（[[アベノミクス]]にとって代わる）イシバノミクスは決して生まれない」と述べている<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.sankei.com/article/20170828-OVXV4MZ4DBKO7G2ERFDT3K5BRQ/3/|title=アベノミクス成功は明白　「首相の改革、推進を」驚異の６四半期連続成長　投資家のピーター・タスカ氏寄稿 |publisher=[[産経新聞]]|date=2017-08-28|accessdate=2018-03-01}}</ref>。
* [[環太平洋パートナーシップ協定|環太平洋戦略的経済連携協定（TPP）]]交渉について「参加しない選択はあり得ない」と述べ、交渉参加に賛成する考えを示しており<ref>{{Cite news  |url=https://www.nikkei.com/article/DGXNASFS0501A_V01C11A1PE8000/ |title=石破氏、TPP交渉「参加を」 自民内の意見割れる |newspaper=日本経済新聞 電子版 |publisher=日本経済新聞社 |date=2011-11-09 |accessdate=2011-11-09}}</ref><ref>{{Cite news |url=http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20111105-OYT1T00755.htm |title=谷垣氏は反対、石破氏は賛成…TPP交渉参加  |newspaper=YOMIURI ONLINE |publisher=読売新聞社 |date=2011-11-09 |accessdate=2011-11-09 |archiveurl=https://archive.is/Isq3N |archivedate=2013-08-28}}</ref>、自身のブログにおいて「総選挙において『わが党が政権を担当すればTPP交渉からは直ちに離脱する』とでも公約するつもりなのか。そこまでの覚悟があるのならそれはそれで構いませんが、私はそのような公約をすることには反対です」と表明している<ref>{{Cite web |author=石破茂 |date=2011-11-18 |url=http://ishiba-shigeru.cocolog-nifty.com/blog/2011/11/post-c7b6.html |title=茶番 |work=石破茂（いしばしげる）オフィシャルブログ |accessdate=2016-10-01}}</ref>。一方で「国益を損ねて、重要産業を壊滅させてまで（TPP交渉を）まとめる必要性はない」と述べ、「安易な妥協はすべきでない」という見解を表明した<ref>{{Cite news |url=http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140417/stt14041717130004-n1.htm |title=安易な妥協するな－石破幹事長 日米TPP協議 |newspaper=MSN産経ニュース |publisher=産経デジタル |date=2014-04-17 |accessdate=2014-09-21 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20140417200441/http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140417/stt14041717130004-n1.htm |archivedate=2014-04-17}}</ref>。

; 歴史認識
* [[太平洋戦争]]（[[大東亜戦争]]）について、「政府の[[総力戦研究所]]が日米戦争のシミュレーションで日本必敗の結論を出して、政府中枢にも報告しているのに、勝てないとわかっている戦争を始め、何百万という国民を死に追いやった責任は厳しく問われるべき」、「[[昭和天皇]]の質問にも正確に回答せず、国民に真実も知らせず、国を敗北に導いた行為がなぜ「死ねば皆[[英霊]]」として不問に付されるのか理解できない」と述べ、当時の日本の指導者たちを批判している<ref name="seiron200809112">『正論』 産経新聞社、2008年9月号、112頁</ref>。あわせて、[[極東国際軍事裁判|東京裁判]]に対しては、「[[平和に対する罪]]」などが[[事後法]]である問題等を踏まえた上で、それでも裁判自体を受け入れたからこそ今日の日本があるとの見解を示し<ref>『正論』 産経新聞社、2008年9月号、113頁</ref>、さらに、東京裁判を受け入れることと、戦前の日本は全て間違いと断罪するのは決して同義ではない。逆に、東京裁判が法的に無効とする立場の人たちからは、戦前の日本にまったく誤りがなかったのかという議論が見受けられないと述べ、「すべてが間違ってる、あるいは正しい」といったような極論の、[[自虐史観]]と[[皇国史観|一部の保守派の史観]]の両方を批判している<ref>『正論』 産経新聞社、2008年9月号、114頁</ref>。
: 南京大虐殺とも呼ばれる、[[南京事件]]について、「少なくとも捕虜の処理の仕方を間違えたことは事実であり、軍紀・軍律は乱れていた。民間人の犠牲についても客観的に検証する必要がある」との見解であるが、「大虐殺」があったとは発言していないし<ref>『正論』 産経新聞社、2008年9月号、116頁</ref>、[[従軍慰安婦問題]]でも、「狭義の強制性（軍や官憲による強制連行）があった」などとは一度も発言していないと述べている<ref name="seiron200809117">『正論』 産経新聞社、2008年9月号、117頁</ref>。
: [[内閣総理大臣|総理]]をはじめ政治家の靖国参拝や、「東京裁判は誤りで無効」「大虐殺はなかった」「狭義の強制性はなかった」といった行為や[[歴史認識]]に対して、政治家がそのような行為や発言をすることが果たして日本の国益となるのかと、現に外交上問題となった例を挙げて疑問を呈し、日本に真の共感を持つ国を増やして国益を守るのが政治家の務めと述べ<ref>『正論』 産経新聞社、2008年9月号、115-117頁</ref>、加えて、靖国参拝については、戦死者との約束の一つは[[靖国神社問題#天皇の親拝問題|天皇が靖国に親拝]]することであり、政治家が参拝することが事の本質ではないとし、後者の歴史認識については法律家や歴史家が主張すべきことであって、政治家の役割はそうしたことができるような環境を整えることだと主張している<ref name="seiron200809117"/><ref>{{Cite web|和書|author=石破茂 |date=2008-11-05 |url=http://ishiba-shigeru.cocolog-nifty.com/blog/2008/11/post-8451.html |title=田母神・前空幕長の論文から思うこと |work=石破茂（いしばしげる）オフィシャルブログ |accessdate=2016-10-01}}</ref>。実際に石破は、2002年の防衛庁長官で初入閣以降は[[靖国神社]]に参拝していない<ref name="seiron200809112"/>。地元の[[護国神社]]には毎年[[8月15日]]に参拝している<ref>『正論』 産経新聞社、2008年9月号、111頁</ref>。また、靖国神社からの「[[A級戦犯]]の分祀」を主張している<ref>{{Cite news |url=https://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20080915AT3S1401014092008.html |title=靖国問題、A級戦犯の分祀で一致 自民総裁選5候補 |newspaper=NIKKEI NET |publisher=日本経済新聞社 |date=2008-09-15 |accessdate=2010-03-27 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20080916174327/http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20080915AT3S1401014092008.html |archivedate=2008-09-16}}</ref>。
* [[田母神俊雄]][[航空幕僚長]]（当時）の論文問題に関して、「現職の[[自衛官]]が自らの思想信条で政治をただそうというのは、憲法の精神に反している」と指摘。自身のブログでも、かつての部下である田母神を批判した<ref>{{Cite web|和書|author=石破茂 |date=2008-11-05 |url=http://ishiba-shigeru.cocolog-nifty.com/blog/2008/11/post-8451.html |title=田母神・前空幕長の論文から思うこと |work=石破茂（いしばしげる）オフィシャルブログ |accessdate=2010-11-28}}<br />{{Cite web |author=石破茂 |date=2008-11-10 |url=http://ishiba-shigeru.cocolog-nifty.com/blog/2008/11/post-a879.html |title=文民統制 |work=石破茂（いしばしげる）オフィシャルブログ |accessdate=2010-11-28}}</ref>。
* 2013年5月、[[高市早苗]]・[[自由民主党政務調査会|自由民主党政調会長]]が「[[村山内閣総理大臣談話「戦後50周年の終戦記念日にあたって」|村山談話]]に違和感を覚える」と発言した際に「誤解を招く発言は厳に慎んでもらいたい」と苦言を呈した<ref>{{Cite news | url = https://www.nikkei.com/article/DGXNASFS1401B_U3A510C1PP8000/ | title = 高市氏「発言慎む」 村山談話巡り  | publisher = [[日本経済新聞]] | date = 2013-05-14 | accessdate = 2017-01-10 }}</ref>。

; 皇室
* [[2009年]]12月の[[天皇特例会見|天皇特例会見問題]]では、石破が委員長を務める「天皇陛下の政治利用検証緊急特命委員会」は民主党政権の対応を「陛下の政治利用にあたる」と指摘<ref>{{Cite news |url=http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20091218-OYT1T01136.htm |title=「憲法認識の欠如」自民が天皇特例会見で見解 |newspaper=YOMIURI ONLINE |publisher=読売新聞社 |date=2009-12-18 |accessdate=2010-01-25 |archiveurl=https://archive.is/CmIgm |archivedate=2013-08-28}}</ref>。石破は民主党政権の対応を「かなり異例<ref>{{Cite news |url=http://www.jiji.com/jc/zc?k=200912/2009121200001 |title=首相、渋る宮内庁押し切る＝際立つ対中配慮－陛下特例会見 |newspaper=時事ドットコム  |publisher=時事通信社 |date=2009-12-12 |accessdate=2010-01-25}}{{リンク切れ|date=2016年10月}}</ref>」「大事じゃない国はルール通りだが、大事な国はひっくり返して会見するのは政治判断だ。そういうことをしていいのか<ref>{{Cite news |url=http://www.asahi.com/seikenkotai2009/TKY200912140349.html |title=特例会見に党内外から批判 「政治利用」「要請強硬」 |newspaper=asahi.com |publisher=朝日新聞社 |date=2009-12-15 |accessdate=2010-01-25}}</ref>」「（ルールが）時の政府の意向で左右されることであってはいけない<ref>{{Cite news |url=http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20091216-OYT1T00224.htm |title=天皇特例会見、前原国交相「元首相から打診」 |newspaper=YOMIURI ONLINE |publisher=読売新聞社 |date=2009-12-16 |accessdate=2020-09-13|archiveurl=https://web.archive.org/web/20091219124914/http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20091216-OYT1T00224.htm|archivedate=2009-12-19}}</ref>」と民主党政権を重ねて批判した。
* [[2010年]][[2月25日]]、[[鳩山由紀夫内閣]]が[[天皇の公的行為]]に関してまとめた統一見解<ref>{{Cite news |url=http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100225/plc1002251611013-n1.htm |title=「天皇の公的行為について」の政府見解全文 |newspaper=MSN産経ニュース |publisher=産経新聞社 |date=2010-02-25 |accessdate=2010-02-26 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20100228230523/http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100225/plc1002251611013-n1.htm |archivedate=2010-02-28}}</ref> に関し、[[内閣官房長官|官房長官]]の[[平野博文]]（当時）が記者会見で「本来、憲法で言っている概念からいくと、天皇は国政に関する権能を有しないので、政治利用が存在することはあり得ない」と述べ、天皇の政治利用はそもそも存在しないとしたことに対し、石破は「ルールはいらないというなら、憲法の趣旨や陛下の立場を無視した考えられない見解だ」と述べた<ref>{{Cite news |url=http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100225/plc1002252121020-n2.htm |title=政府、天皇の公的行為で「統一的ルール設けない」 自共は反発 (2/2ページ) |newspaper=MSN産経ニュース |publisher=産経新聞社 |date=2010-02-25 |accessdate=2010-02-25}}{{リンク切れ|date=2011年2月}}</ref>{{出典無効|title=リンク切れから歳月が経ち過ぎています。代替出典（紙面の場合は要ページ番号）を掲示するか、記述の除去を検討してください。|date=2016年10月}}。
* [[2016年]][[8月8日]]の[[明仁|明仁天皇]]の、[[象徴としてのお務めについての天皇陛下のおことば|象徴としての務めについての発言]]<ref>[https://www.kunaicho.go.jp/page/okotoba/detail/12 象徴としてのお務めについての天皇陛下のおことば：象徴としてのお務めについての天皇陛下のおことば（ビデオ）（平成28年8月8日）]『宮内庁』2016年8月8日</ref> を受けて、天皇の[[譲位#天皇の譲位|譲位]]を認めるべきとした上で、皇室のあり方について以下の考えを示している<ref>{{PDFlink|[http://ishiba-shigeru.cocolog-nifty.com/blog/files/doc05453420170202093118.pdf 天皇陛下のご生前ご譲位について]}}2頁『[http://ishiba-shigeru.cocolog-nifty.com/blog/2017/01/ishi-99b3.html 天皇陛下のご生前ご譲位について: 石破茂（いしばしげる）ブログ]』2017年1月31日</ref>。
** [[象徴天皇制|象徴天皇]]として即位した明仁上皇が築いてきた、国民統合の象徴としての天皇の責務は、天皇が代わっても不変であるべきと考え、天皇の明確な意思表明、皇族会議の議決、国会の全会一致による議決などの厳格な要件のもとに、1代限りの特措法ではなく、恒久的な[[皇室典範]]の改正が妥当である。なお、天皇の意思表明について「高齢」のみを理由とすることは、「高齢」の基準が曖昧なので、他の重大な理由で表明する余地も認めるべき<ref name="joui20170131">{{PDFlink|[http://ishiba-shigeru.cocolog-nifty.com/blog/files/doc05453420170202093118.pdf 天皇陛下のご生前ご譲位について]}}4頁『[http://ishiba-shigeru.cocolog-nifty.com/blog/2017/01/ishi-99b3.html 天皇陛下のご生前ご譲位について: 石破茂（いしばしげる）ブログ]』2017年1月31日</ref>。
** [[日本国憲法第2条]]では、皇位継承については皇室典範に定めるとしており、皇室典範の改正をせず譲位を可能とすることは憲法違反の恐れがある。また、特措法のような皇室典範改正以外の手段で譲位を認めると、かえって政治的な意図で翻弄される可能性を大きくしてしまう<ref name="joui20170131" />。
** [[日本国憲法第1条]]の、「国民の総意」を体現するためには、全国会議員の出席のもと、全会一致が望ましい<ref name="joui20170131" />。
** [[摂政]]の設置について、皇室典範第一六条では、「天皇が成年に達しない」、「精神若しくは身体の重患又は重大な事故がある」場合に限り、摂政を置くと定めているが、加齢による体力低下で責務を果たすことが困難な場合については想定していない。また、形式的な[[国事行為]]は摂政でも行うことができるが、地方訪問、被災地の見舞い、外国訪問など、象徴としての天皇の[[天皇の公的行為|公的行為]]は、摂政が代行できず、天皇の権威を損なうことになるので、この論は採りえない<ref>{{PDFlink|[http://ishiba-shigeru.cocolog-nifty.com/blog/files/doc05453420170202093118.pdf 天皇陛下のご生前ご譲位について]}}3頁『[http://ishiba-shigeru.cocolog-nifty.com/blog/2017/01/ishi-99b3.html 天皇陛下のご生前ご譲位について: 石破茂（いしばしげる）ブログ]』2017年1月31日</ref>。
** 将来的に[[皇族]]は[[悠仁親王]]ただ一人になってしまう可能性は否定できず、男系男子のみで皇位を継承し続けることは不可能に近い。皇室の安定的な継続を考える上で、このことに対しての議論を避ける訳にはいかない。[[旧宮家]]の復活案もあるが、一般国民として長く人生を送ってきた人物を皇位継承者とすることの妥当性には疑問なしとしない。皇室が途絶えることは、日本の国体そのものの滅失を意味するものであり、男系男子の皇位継承を基本としつつ、女系天皇の可能性も敢えて追求するべき<ref>{{PDFlink|[http://ishiba-shigeru.cocolog-nifty.com/blog/files/doc05453420170202093118.pdf 天皇陛下のご生前ご譲位について]}}5頁『[http://ishiba-shigeru.cocolog-nifty.com/blog/2017/01/ishi-99b3.html 天皇陛下のご生前ご譲位について: 石破茂（いしばしげる）ブログ]』2017年1月31日</ref>。
* [[2024年]]5月に[[皇位継承問題]]に関する与野党協議が始まってからは、安定的な皇位継承のあり方について、「男系の女性天皇、女系の男性天皇の可能性を全部排除して議論するのはどうなのか」と言及し、悠仁親王までの皇位継承の流れは「絶対に動かしてはいけない」と強調した上で、不測の事態に備えて考えるのが政治家の責任だとの認識を示した<ref>{{Cite news|url=https://nordot.app/1192749464560501698?c=302675738515047521|title=女性・女系天皇も排除せず 石破氏、皇位継承策巡り|work=47NEWS|newspaper=[[共同通信]]|date=2024-08-04|accessdate=2024-09-27}}</ref>。また、女系天皇については「完全に排除して議論すべきではないと言っているだけだ。容認するとは言っていない」と発言した<ref>{{Cite news|url=https://nordot.app/1201446145826848889?c=302675738515047521|title=女系天皇「容認とは言わず」石破氏、皇位継承の議論|work=47NEWS|newspaper=[[共同通信]]|date=2024-08-28|accessdate=2024-09-27}}</ref>。
* 2024年9月の[[2024年自由民主党総裁選挙|自由民主党総裁選挙]]においては、皇位継承問題について、「男系男子の伝統は大切にしないといけない」と発言<ref>{{Cite news|url=https://www.jiji.com/jc/article?k=2024092300331&g=pol|title=高市、小泉氏ら男系維持 石破氏「女系天皇」言及も―自民総裁選|work=時事ドットコム|newspaper=[[時事通信]]|date=2024-09-24|accessdate=2024-09-27}}</ref>。男系継承の伝統尊重は「当たり前」とした上で、「同時にいかにして国民統合の象徴であり、日本国の象徴である天皇制を守っていくかを常に考えておかねばならない」と述べた<ref>{{Cite news|url=https://www.sankei.com/article/20240912-52S6H2YIAFLPBOIQTBJ73LB6WA/|title=前例なき「女系天皇」容認巡り小林鷹之氏と石破茂氏がテレビ番組で論戦|work=産経ニュース|newspaper=[[産経新聞]]|date=2024-09-12|accessdate=2024-09-27}}</ref>。

; 外国人参政権
* 2010年の自由民主党大会で、[[日本における外国人参政権|永住外国人への地方選挙権付与]]について、「憲法上の議論が多く残り、国民的議論も成熟していない。私どもは拙速な法案成立に断固反対する」と述べ、党として法案に反対する考えを表明、また「（憲法上の）住民とは[[日本国籍|日本国民]]をさすと考えており、私どもは多くの疑義があると考えている。国の形そのものにかかわる問題だ」<ref>{{Cite news |url=http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100124/stt1001241213009-n1.htm |title=【自民党大会】外国人参政権「断固反対」 石破氏が表明 |newspaper=MSN産経ニュース |publisher=産経新聞社 |date=2010-01-24 |accessdate=2010-1-25 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20100127184934/http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100124/stt1001241213009-n1.htm |archivedate=2010-01-27}}</ref>、「この問題は国の形そのものにかかわるものだ。憲法のあり方からしても、拙速な法案成立には断固反対していく<ref>{{Cite news |url=http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010012400057 |title=外国人参政権に反対＝自民・石破氏 |newspaper=時事ドットコム |publisher=時事通信社 |date=2010-01-24 |accessdate=2010-1-25}}{{リンク切れ|date=2011年2月}}</ref>{{出典無効|title=リンク切れから歳月が経ち過ぎています。代替出典（紙面の場合は要ページ番号）を掲示するか、記述の除去を検討してください。|date=2016年10月}}」と述べた。

; 同性婚・同性パートナーシップ制度導入
* 2020年9月の自民党総裁選の際、[[共同通信]]が総裁選立候補者3名に[[同性婚]]や同性パートナーシップ制度の導入に関し書面で回答を求めたところ、石破は「活力ある社会を創るためには、広く多様性を認め合うことが必要」と制度の導入に前向きな姿勢を示した<ref>[https://web.archive.org/web/20200911081347/https://this.kiji.is/677060965724357729 別姓同性婚、菅氏「慎重」  総裁選候補、賛否分かれる 共同通信　2020年9月12日]</ref>。

; 選択的夫婦別姓法案関連
* [[2010年]][[3月3日]]の記者会見で、民主党が目指す選択的[[夫婦別姓]]の導入を含む[[民法 (日本)|民法]]改正案について「これを待ち望む人々のニーズに応えながら、法案には反対だという姿勢を示したい」と述べ、自民党内の選択的夫婦別姓に賛同する動きについて「党内には（民主党が推進する選択的夫婦別姓の）問題点が理解されず、『まあ、いいじゃないか』という風潮があるのも事実だ」と述べていた<ref>{{Cite news |url=http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100303/stt1003031809008-n1.htm |title=【夫婦別姓】自民・石破氏「まあいいじゃないか」の風潮に危機感 |newspaper=MSN産経ニュース |publisher=産経新聞社 |date=2010-03-03 |accessdate=2010-03-04 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20100306131735/http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100303/stt1003031809008-n1.htm |archivedate=2010-03-06}}</ref> が、[[2018年]][[10月22日]]に選択的夫婦別姓訴訟の弁護団と会談を行い、改めて選択的夫婦別姓の導入に賛成の意思を表明した<ref>{{Cite web|和書|url=https://chinjyo-action.com/inada/ |title=選択的夫婦別姓・全国陳情アクション |accessdate=2019-07-04}}</ref>。

; 人権侵害救済機関
* [[2011年]][[3月3日]]、[[部落解放同盟]]の全国大会に来賓で出席した際、石破は部落解放同盟が求める人権救済機関創設のための法整備に意欲を示し、「法律を制定することに与党も野党もない」と述べた。一方、[[2012年自由民主党総裁選挙]]に際しては、民主党政権が法案提出を準備していた[[人権擁護法案|人権侵害救済法案]]には反対する意向を表明しながら、何らかの人権保護措置の必要性を主張した<ref>{{Cite news |url=http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/print/politics/politicsit/594150/ |title=自民総裁選 決選なら2位候補逆転の公算 |newspaper=iza |publisher=産経デジタル |date=2012-09-26 |accessdate=2012-10-08 |archiveurl=https://archive.is/zDOP1 |archivedate=2013-05-01}}</ref>。

; 子ども手当
* 民主党の政策である[[子ども手当]]について、子どもを母国に残した在日外国人も対象になっていることに触れ「（在日外国人であるが）子どもさんは国外にいる。そして、子どもさんは日本国籍を有していない。どう考えても、こういう方々に対して、日本国民の税金を使って支給すべきではない」と述べている<ref>{{Cite news |url=http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00174183.html |title=子ども手当法案 自民党、「子どもの国内居住」要件設けず法案成立急ぐ政府与党を批判 |work=FNNニュース |publisher=Fuji News Network |date=2010-03-25 |accessdate=2010-03-27}}{{リンク切れ|date=2016年10月}}</ref>。

; 移民政策
* 加速度的に進む、日本の人口減少と高齢化の中において、将来的に限定的な移民の受け入れを進めるべきと主張している。その上で、日本人が嫌がるような仕事を外国人にさせるというような考えを持つべきではないし、日本人と同じ仕事ならば賃金も一緒でなければならないと述べ、加えて、医療や年金などの社会保障の考慮や、言語や習慣などにお互いが違和感を持つようなことがないような施策が必要との考えを示した<ref>{{Cite news |url=https://www.huffingtonpost.jp/2015/11/26/ishiba-shigeru_n_8656786.html |title=石破茂地方創生相「移民の受け入れ進めるべき |newspaper=ハフィントンポスト |publisher=ザ・ハフィントン・ポスト・ジャパン |date=2015-11-27 |accessdate=2016-10-01}}</ref><ref>{{Cite news |url=http://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/000065869.html |title=石破大臣　将来的に移民の受け入れを検討 |newspaper=テレ朝news |publisher=テレビ朝日 |date=2016-01-08 |accessdate=2016-10-01}}</ref>。

; 防災
* 2016年に発生した[[熊本地震 (2016年)|熊本地震]]や[[鳥取県中部地震]]などを踏まえ、「日本全体のあらゆる防災体制を一元的に管理する組織が必要だ」として、災害対応を専門に行う『防災省』の設置を検討するよう主張している。また、自身が率いる[[水月会|石破派]]の会合で、旧[[国土庁#組織|国土庁防災局]]が省庁再編により[[内閣府]]の一部になったことや、[[河野太郎]][[内閣府特命担当大臣（防災担当）|防災担当相]]（当時）が[[国家公安委員会委員長|国家公安委員長]]や[[内閣府特命担当大臣（消費者及び食品安全担当）|消費者担当相]]の兼務で負担が大きいと指摘し、そのうえで、「防災省のようなものをつくり、専任の大臣をおいてはどうか。危機管理は最悪の事態を想定し、どんな法律を用意し、組織を動かし、情報発信していくかシミュレーションするのが常識だ」とも述べている<ref>[[テレビ朝日|テレ朝news]]「[http://news.tv-asahi.co.jp/sphone/news_politics/articles/000073176.html 石破大臣「防災省」設置の検討を 災害対応を専門]」2016年4月21日</ref><ref>[[朝日新聞]]「[http://www.asahi.com/sp/articles/ASJ4P5FP6J4PUTFK00K.html 石破氏「防災省の創設検討を」　防災担当相の負担増指摘]」2016年4月22日</ref><ref>[[産経新聞|産経ニュース]]「[https://web.archive.org/web/20170202161819/http://www.sankei.com/smp/politics/news/161022/plt1610220014-s1.html 自民・石破茂氏、防災省設置を重ねて要望]」2016年10月22日</ref>。

; 獣医学部新設
* 2017年6月26日、政府の[[国家戦略特別区域|国家戦略特区]]制度を活用した[[獣医学部]]新設計画を巡り、安倍晋三首相が「全国展開を目指したい」と表明したことに対し、「（家畜を診る）産業用獣医師などの処遇を改善する方が、公費の使い道としてはいいのではないか」と[[共同通信社|共同通信]]の取材に答えた<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201706/CK2017062702000239.html|title=石破氏、首相発言に疑問　「学部新設拡大より獣医師の処遇改善を」|publisher=東京新聞|accessdate=2020-09-13|archiveurl=https://web.archive.org/web/20170630162622/https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201706/CK2017062702000239.html|archivedate=2017-06-30}}</ref>。
* また、[[福井市]]で講演した際には、「これまで獣医学部をつくってこなかったのは、税金のむだづかいを無くし、需要と供給のバランスを取るためだ。安倍内閣で[[閣議 (日本)|閣議決定]]した、新設のための4つの条件を満たしていなければ、どんな人であっても認めてはいけない」と指摘した<ref>{{Cite web|和書|url=http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170726/k10011075131000.html|title=石破氏 首相は「加計学園」引き続き説明尽くすべき|publisher=NHKニュース|accessdate=2020-09-13|archiveurl=https://web.archive.org/web/20170726081323/http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170726/k10011075131000.html|archivedate=2017-07-26}}</ref>。

; 受動喫煙
* [[受動喫煙]]防止を目的に飲食店などの建物内を原則[[禁煙]]とする改正[[健康増進法]]について反対しており、[[2017年]]1月12日に[[日本フードサービス協会]]など5団体が出席して行われた受動喫煙防止強化に対する緊急集会において、「一律に禁煙というのはあまりにも乱暴な考え方」と持論を展開し、「個人の価値観や楽しみをまで否定する社会がいいとは思わない」と述べている<ref>{{Cite news |url = https://news.nissyoku.co.jp/restaurant/hamada20170126045042008 |title = 飲食業5団体、受動喫煙防止強化に対する緊急集会　「分煙先進国」目指せ |newspaper = 日本食糧新聞 |publisher = 日本食糧新聞社 |date = 2017-02-06 |accessdate = 2021-03-15 }}</ref><ref>{{Cite news|url = http://president.jp/articles/-/21249?display=b|title = 「小規模飲食店に分煙は無理」という現実 |newspaper = [[プレジデントオンライン]] |publisher = [[プレジデント社]] |date = 2017-02-13 }}</ref>。

; 国葬
* 自身のブログにおいて[[故安倍晋三国葬儀|安倍晋三の国葬]]については「決まった以上、粛々と行うべきだ」と述べた上で、国葬にする基準を条文化するのは不可能だろうが、議会制民主主義の下で国会が関与する仕組み作りが必要であり、今後に向けて議論を進めるべきであるという考えを示した<ref>[https://web.archive.org/web/20220909194035/https://nordot.app/940958035074498560?c=62479058578587648 「今後は国葬への国会関与を」自民・石破氏] 共同通信 2022.9.9</ref>。

== 発言 ==
; 「勇気と真心をもって真実を語る」
「勇気と真心をもって真実を語る」、「政策には大衆受けしないものもあるが、これを言えば選挙に不利だから言わないでおこうなどとはしてはいけない」といった趣旨の発言をしばしばするが<ref>[https://www.youtube.com/watch?v=FpBZ1DA2Uis#t=9m15s イシバチャンネル第十弾 「真実を語る勇気、理解してもらう真心」] 9分15秒前後『石破茂Youtubeチャンネル』2010年6月8日、[http://ishiba-shigeru.cocolog-nifty.com/blog/2012/09/post-274b.html 政策ビラより：私は勇気と真心をもって真実を語り続けることで、国民から信頼される政治を、全身全霊を尽くして実現させます。]『石破茂（いしばしげる）ブログ』2012年9月11日、[https://www.jimin.jp/activity/colum/120383.html 「自由民主」第２５４９号掲載のコラム]『自由民主党』2017年2月4日閲覧、[https://www.youtube.com/watch?v=ppS4wPv2Fbs#t=9m22s 【ニコニコ超会議３×CafeSta】石破茂幹事長　あさかぜ号で演説] 9分22秒前後『自民党Youtubeチャンネル』2014年4月26日、【「石破派」旗揚げ会見詳報（上）】[https://www.sankei.com/article/20150928-NZ54U2IMUVJXPHCUIJZE2FXMFU/3/ 3頁][https://www.sankei.com/article/20150928-NZ54U2IMUVJXPHCUIJZE2FXMFU/4/ 4頁]『産経ニュース』2015年9月28日、[http://j-policy.org/news/20160514654.html 地方創生における国の役割/石破茂氏]『日本政策学校』2016年5月2日、[http://www.christiantoday.co.jp/articles/21001/20160527/konohito-ni-kiku-ishiba-shigeru.htm この人に聞く（７）石破茂国務大臣「ご用のためにお用いください」祈りと願いを刻んで「真実」と向き合う]『クリスチャントゥデイ』2016年5月27日など。</ref>、これらの発言は石破が議員になる前に聞いた、[[渡辺美智雄]]の講演から影響を受けたもので、石破は渡辺の言葉について、「政治・政治家の目的は次の時代を考えることであって、選挙に当選することや支持率を上げることは手段にすぎない。だが、選挙に落ちては次の時代を考えることはできない。だからこそ、大衆受けの悪い真実を語っても落選することのない、自身の真意が伝わるような日常活動が必要」、「『どうせ難しいことは国民はわからない』、『これを言ったら選挙に落ちる』といって、聞こえの良いことばかり言う政治家がいるとすれば、それは内心、国民を軽蔑して信用していないのではないか。国民を信じない政治家が、国民から信用される道理はない」と述べている<ref>[http://ishiba-shigeru.cocolog-nifty.com/blog/2015/10/post-9f8b.html 水月会、高橋一郎先生など]『石破茂（いしばしげる）ブログ』2015年10月2日</ref>。

; 「自衛隊は『自閉隊』」
防衛庁長官在任中の2004年3月16日に、自衛隊についての発言で「今まで半分やゆ的に自閉隊と言われていたところがある。[[自閉症]]の子供の自閉と書いて自閉隊だ」と述べた<ref>{{Cite news |url=http://www.47news.jp/CN/200403/CN2004031601004761.html |title=自衛隊は「自閉隊」 石破長官が不適切発言 |newspaper=47NEWS |agency=共同通信 |publisher=全国新聞ネット |date=2004-03-16 |accessdate=2011-06-27 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20110924233945/http://www.47news.jp/CN/200403/CN2004031601004761.html |archivedate=2011-09-24}}</ref><ref name="asahi20040317">{{Cite news |url=http://www2.asahi.com/special/jieitai/TKY200403160319.html |title=「自衛隊は『自閉隊』と言われていた」 石破防衛庁長官 |newspaper=asahi.com |publisher=朝日新聞社 |date=2004-03-17 |accessdate=2020-09-13|archiveurl=https://web.archive.org/web/20040405013339/http://www2.asahi.com/special/jieitai/TKY200403160319.html|archivedate=2004-04-05}}</ref>。石破は、発言について「世間でそのように自衛隊を非難する人がいると言っただけ。自衛隊が内にこもっては駄目だという意図だ」と説明した<ref>{{Cite news |url= |title=自衛隊は「自閉隊」…石破長官、パーティーであいさつ |newspaper=[[読売新聞]] |publisher=読売新聞社 |page={{要ページ番号|date=2016年10月}} |date=2004-03-17}}</ref> が、自閉症に対する認識不足であるとの批判を浴び<ref name="asahi20040317"/><ref>{{Cite news |url= |title=自衛隊は「自閉隊」 石破防衛庁長官が発言 |newspaper=[[中日新聞]] |publisher=中日新聞社 |page={{要ページ番号|date=2016年10月}} |date=2004-03-17}}</ref>、3月19日に発言を陳謝した<ref>{{Cite news |url=http://www.47news.jp/CN/200403/CN2004031901000961.html |title=「自閉隊」発言を陳謝 引用不適切だったと石破氏 |newspaper=47NEWS |agency=共同通信 |publisher=全国新聞ネット |date=2004-03-19 |accessdate=2011-06-27 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20111222140143/http://www.47news.jp/CN/200403/CN2004031901000961.html |archivedate=2011-12-22}}</ref>。

; 「鳥取・島根は日本のチベット」（他党議員の発言）
民主党選挙対策委員長（当時）の[[石井一]]の「鳥取・島根は日本の[[チベット]]」発言に対し「[[日本海]]側の人間はかつて[[裏日本]]と言われ悔しい思いをしてきた訳で、地域の人を見下す対応をする人が選挙を仕切っているのが民主党のやり方だ」と批判した<ref>{{Cite news |url=http://www.nnn.co.jp/news/100224/20100224054.html |title=「鳥取や島根は日本のチベット」 発言に抗議相次ぐ |newspaper=日本海新聞 |publisher=新日本海新聞社 |date=2010-02-24 |accessdate=2010-03-01 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20100227073445/http://www.nnn.co.jp/news/100224/20100224054.html |archivedate=2010-02-27}}</ref>。

; 「自衛隊は暴力装置」（他党議員の発言）
[[2010年]][[11月18日]]の[[参議院]][[予算委員会]]において、[[仙谷由人]][[内閣官房長官]]が「[[暴力の独占|暴力装置]]でもある自衛隊」と述べたことから審議が紛糾して発言の撤回・謝罪に追い込まれた件に関連し、[[2009年]][[3月30日]]、現職の[[農林水産大臣]]であった石破も民間のシンポジウムにて「国家の定義というのは、警察と軍隊という暴力装置を合法的に所有するというのが国家の1つの定義」と述べていた<ref>{{Cite news |url=https://www.asahi.com/international/aan/hatsu/hatsu090414d.html |title=集団的自衛権と国連観に違いがみえた |newspaper=朝日新聞アジアネットワーク |publisher=朝日新聞社 |date=2009-03-30 |accessdate=2010-11-19}}</ref> ことが指摘された<ref group="注釈">このシンポジウムには、当時の民主党の副代表であり、仙谷の「暴力装置」発言の時点における幹事長である[[岡田克也]]ら複数のパネリストも参加していたが、石破が警察や軍隊を「暴力装置」と表現した点について、特に誰からも問題視されなかった。</ref>。この点について石破は、2010年11月19日に自身のブログにて、北朝鮮がなぜあのようなテロ行為を引き起こすのかを説明する上で、政治学上の定義を引用したに過ぎず、自衛隊を名指ししたものではないと釈明した<ref>{{Cite web |author=石破茂 |date=2010-11-19 |url=http://ishiba-shigeru.cocolog-nifty.com/blog/2010/11/post-b950.html |title=週末日程、「暴力装置」発言 |work=石破茂（いしばしげる）オフィシャルブログ |accessdate=2016-10-01}}</ref>。ただし石破は、[[清谷信一]]との共著である『軍事を知らずして平和を語るな』（2006年）にて、暴力装置に自衛隊も含まれるとの旨を以下のように明確に述べたことがある<ref>{{Cite web|和書|author=清谷信一 |date=2010-11-19 |url=http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2010111900011.html |title=「暴力装置」は「差別用語」か？ |work=WEBRONZA |publisher=朝日新聞社 |accessdate=2020-09-13|archiveurl=https://web.archive.org/web/20130620114828/http://astand.asahi.com/magazine/wrpolitics/2010111900011.html|archivedate=2013-06-20}}</ref>。なお、「暴力装置」は社会学者の[[マックス・ヴェーバー]]の著書で見られる表現で、「暴力」は軍隊や警察の実行力を、「装置」はそうした組織を指す言葉である<ref>マックス・ヴェーバー『職業としての政治』 岩波文庫、1980年、9、97、98頁</ref>。

; 「絶叫戦術はテロ行為」 
2013年11月29日、自身のブログにおいて、[[特定秘密の保護に関する法律|特定秘密保護法案]]への反対を訴える[[国会議事堂]]周辺のデモについて、「今も[[議員会館]]の外では『特定機密保護法絶対阻止!』を叫ぶ大音量が鳴り響いています。いかなる勢力なのか知る由もありませんが、[[左翼・右翼|左右]]どのような主張であっても、ただひたすら己の主張を絶叫し、多くの人々の静穏を妨げるような行為は決して世論の共感を呼ぶことはないでしょう」「主義主張を実現したければ、[[民主主義]]に従って理解者を一人でも増やし、支持の輪を広げるべきなのであって、単なる絶叫戦術はテロ行為とその本質において余り変わらないように思われます」との見解を表明した<ref>{{Cite web|和書|author=石破茂 |date=2013-11-29 |url=http://ishiba-shigeru.cocolog-nifty.com/blog/2013/11/post-18a0.html |title=沖縄など |work=石破茂（いしばしげる）オフィシャルブログ |accessdate=2016-10-01}}</ref>。これに対し、石破の見解を批判する声が上がり<ref>{{Cite news |url=http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131201/plc13120119040007-n1.htm |title=「本音出た」「反対抑圧」　石破氏の「テロ行為」発言に厳しい批判 |newspaper=MSN産経ニュース |publisher=産経デジタル |date=2013-12-01 |accessdate=2015-12-01 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20131219012837/http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131201/plc13120119040007-n1.htm |archivedate=2013-12-19}}</ref>、12月2日のブログのエントリで「整然と行われるデモや集会は、いかなる主張であっても民主主義にとって望ましいものです」「一方で、一般の人々に畏怖の念を与え、市民の平穏を妨げるような大音量で自己の主張を述べるような手法は、本来あるべき民主主義とは相容れないものであるように思います」とした上で、「『一般市民に畏怖の念を与えるような手法』に民主主義とは相容れないテロとの共通性を感じて、『テロと本質的に変わらない』と記しましたが、この部分を撤回し、『本来あるべき民主主義の手法とは異なるように思います』と改めます」とした。そして「自民党の責任者として、行き届かなかった点がありましたことをお詫び申し上げます」<ref>{{Cite news |url=http://www.47news.jp/CN/201312/CN2013120101001508.html |title=石破氏、重ねて反対デモを問題視 秘密法案 |newspaper=47NEWS |agency=共同通信 |publisher=全国新聞ネット |date=2013-12-01 |accessdate=2014-09-21 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20131201041752/http://www.47news.jp/CN/201312/CN2013120101001508.html |archivedate=2013-12-01}}</ref> と釈明した。同日、[[菅義偉]]官房長官が「誤解を招かないように一部を撤回するなど、真意をきちんと説明した」、同法案を担当する[[森まさこ]][[内閣府特命担当大臣（少子化対策担当）|少子化対策担当相]]も「市民のデモ活動はテロに該当しない」と述べた<ref>{{Cite news |url=http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131202/plc13120211130007-n1.htm |title=石破幹事長のデモ批判発言、「一部撤回し真意を説明した」 菅長官 |newspaper=産経ニュース |publisher=産経新聞社 |date=2013-12-02 |accessdate=2020-09-13|archiveurl=https://web.archive.org/web/20131202101016/http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131202/plc13120211130007-n1.htm|archivedate=2013-12-02}}</ref>。一方、野党各党は「言語道断の暴言」と抗議し、『[[東京新聞]]』は社説で「デモ活動がテロ行為であろうはずがない。デモは有権者による意思表示の重要な手段で、憲法も[[表現の自由]]を保障する。デモの持つ重みを理解していないのなら、あまりにも鈍感で、政治家失格だ」と批判した<ref>{{Cite news |url=http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013120302000151.html |title=「テロ」と石破氏 デモの重み感じぬ鈍さ |newspaper=東京新聞 TOKYO Web |publisher=中日新聞社 |date=2013-12-02 |accessdate=2014-09-21 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20131205044833/http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013120302000151.html |archivedate=2013-12-05}}</ref>。しかし『[[週刊新潮]]』など一部の週刊誌では、発言の対象が特定秘密保護法案への反対を訴える市民ではなく、[[山本太郎]]による園遊会における手紙手渡し問題を発端とした[[日本の右翼団体|右翼団体]]のデモのことではないかと指摘し、このところ国会議事堂周辺で「天誅」を叫ぶデモが続いていることに困惑して書き込んだではないかと、石破の発言を擁護している<ref>{{Cite journal |和書 |title=「市民デモ」に寛大で「右翼街宣」は手厳しく糾弾！「朝日新聞」ご都合主義に謝らなくてよかった「石破茂」幹事長のテロ発言 |journal=週刊新潮 |issue=2013年12月12日号 |publisher=新潮社 |page={{要ページ番号|date=2016年10月}} |date=2013-12-05}}</ref>。

; 「自民党、感じ悪いよね」
2015年夏頃に[[文化芸術懇話会]]において相次いでメディアへの威圧的発言が問題とされた事を受けて、7月1日に自身を支持する議員の会合で、「自民党がガタガタとするのは政策よりも『なんか自民党、感じが悪いよね』と国民の意識がだんだん高まっていったときに危機を迎えるのが私の経験だ」と述べた<ref>{{Cite news |url=http://www.asahi.com/articles/ASH725HLVH72UTFK018.html |title=「自民、感じ悪いよね」国民に広まると危機 石破氏 |newspaper=朝日新聞デジタル |publisher=朝日新聞社 |date=2015-07-02 |accessdate=2015-07-06 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20150702114525/http://www.asahi.com/articles/ASH725HLVH72UTFK018.html |archivedate=2015-07-02}}</ref>。

; 「国民の理解進んだか自信ない」
[[2015年]][[7月14日]]、閣議後の記者会見で、「（安全保障関連法案の審議をめぐり）国民の理解が進んでいるかどうかは、報道各社の世論調査の通りで、まだ進んでいるとは言えないと思う。あの数字を見て、『国民の理解が進んできた』と言い切る自信が、私にはあまりない」と述べた<ref>{{Cite news |url=http://www.asahi.com/articles/ASH7G3FW7H7GUTFK007.html |title=石破氏「国民の理解進んだか自信ない」安保法案審議 |newspaper=朝日新聞デジタル |publisher=朝日新聞社 |date=2015-07-14 |accessdate=2015-07-14 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20150714031534/http://www.asahi.com/articles/ASH7G3FW7H7GUTFK007.html |archivedate=2015-07-14}}</ref>。
この発言を受けて、民主党の枝野幸男幹事長は記者団に「石破氏は自民党の重鎮の1人。こういう状況での[[強行採決]]は広い意味での閣内不一致だ」と批判。「石破氏は（採決を）止めるべきだ」とも語り、15日の採決を容認しない姿勢を強調した<ref>{{Cite news |url=http://mainichi.jp/select/news/20150715k0000m010132000c.html |title=石破氏発言：波紋 野党「閣内不一致」と批判強める |newspaper=毎日新聞 |publisher=毎日新聞社 |date=2015-07-15 |accessdate=2015-07-18 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20150714215856/http://mainichi.jp/select/news/20150715k0000m010132000c.html |archivedate=2015-07-14}}</ref>。

; 「それでも納得を得るまで謝罪し続けるしかない」
[[慰安婦問題日韓合意|日韓慰安婦合意]]（2015年12月28日）から約1年5ヶ月後、文在寅政権発足（2017年5月10日）直後の2017年5月19日に石破は韓国の[[東亜日報]]のインタビューに応じた。5月23日の記事によると慰安婦問題に関して「それでも（日本は韓国の）納得を得るまで（慰安婦に）謝罪し続けるしかないだろう」と語った<ref>[https://www.donga.com/news/article/all/20170523/84510461/1 石破茂「日本、韓国が納得するまで慰安婦に謝罪すべきである」東亜日報 韓国語版 2017年5月23日]</ref>。

; 「機密以外は全て見てもらうように命を下しました」
[[2018年]][[8月10日]]、国会議事堂内で行われた[[2018年自由民主党総裁選挙|自民党総裁選]]出馬表明会見で、日中関係について、「いかにして相手を理解するかということであって、安全保障でもそうでした。（防衛庁）長官のときに、[[中国人民解放軍|人民解放軍]]の陸海空の青年将校が参りました。私は自衛隊に対し、機密以外は全て見てもらうように命を下しました。それを見た上で、日本が中国を侵略しようとしているか判断してくれと申し上げました。そういうような相互理解、認識の共有、国益を踏まえた上でのそういう信頼関係の構築は、日中間に限らず必要なことだと承知をしております」と語った<ref>{{Cite news |url=https://www.sankei.com/politics/news/180810/plt1808100037-n3.html |title=【石破茂氏総裁選出馬表明会見詳報】（８完）「なんでこんなこと書かれるんだろう、って悲しいことはいっぱいある」 |newspaper=産経ニュース |publisher=産経新聞社 |date=2018-8-10 |accessdate=2018-10-31 |archiveurl=https://archive.is/fAoPn |archivedate=2018-8-25}}</ref>。

; 新元号『令和』発表直後、「違和感がある」
2019年4月1日、新[[元号]]が『[[令和]]』に決定したことに関して「違和感がある。『令』の字の意味について国民が納得してもらえるよう説明する努力をしなければならない」と記者団代表による電話取材で語った<ref>[https://www.sankei.com/article/20190401-EDFOYNUG7NJ3ZPRYTTFEEU6FQ4/ 【新元号】自民・石破氏「違和感ある。『令』の意味説明の努力を」　産経新聞　2019年4月1日]</ref>。

; 「日本が戦争責任と向き合わなかったことが問題の根底」
2019年8月23日付のブログで、[[大韓民国|韓国政府]]が[[日韓秘密軍事情報保護協定]]（GSOMIA）の破棄を決定した事に関して「[[日韓関係]]は問題解決の見込みの立たない状態に陥った。わが国が敗戦後、戦争責任と正面から向き合ってこなかったことが多くの問題の根底にあり、さまざまな形で表面化している」と主張した<ref>[https://www.sankei.com/article/20190823-LQE3SJZVORLOZAKVCA4DZ2ZZ74/ ＧＳＯＭＩＡ破棄　自民・石破氏「日本が戦争責任と向き合わなかったことが問題の根底」  産経新聞　2019年8月23日]</ref><ref>[http://ishiba-shigeru.cocolog-nifty.com/blog/2019/08/post-8bba2c.html 石破茂オフィシャルブログ　2019年8月23日(金) 日韓GSOMIA、訪印など]</ref>。

; （7条解散について）「憲法論から『すべきではない』との立場だ」
2020年7月2日に行われた講演で、憲法第7条に基づく[[内閣総理大臣]]の解散権について「憲法論から『すべきではない』との立場だ」と語った。しかし首相に就任した場合、自らの手足を縛ることになりかねず、自民党内からは軽率との冷めた声もあるという。石破をよく知る党ベテランは「自分で自分の手足を縛っている。首相になった後の戦略が全くないのだろう」と語ったと報道された<ref>[https://www.sankei.com/article/20200724-LPGONX5G7RKWTFNY37VTIXBFSI/ 石破氏「７条解散」封印宣言　首相就任なら足かせ懸念 産経新聞 2020.7.24]</ref>。なお、石破は2003年10月10日と2009年7月21日と2014年11月21日に閣僚として7条解散に同意した過去がある。

; 「そんなことが説得できないなら、（安倍晋三は）国会議員を辞めるべき」
2020年10月7日、石破は国会内で講演を行い、戦力不保持を定めた憲法9条2項を維持したまま自衛隊を明記する考えを主張した[[安倍晋三]]前総理大臣の憲法改正案について「安倍氏の本心ではないと思う。平成24年の党総裁選の時、私と安倍氏の考え方は（2項削除論で）一緒だった」と述べた上で「（2項削除では）国民投票で2分の1はいかないので（安倍氏は）ガラッと変わった。そんなことが説得できないなら国会議員を辞めるべき」と述べた<ref>[https://www.sankei.com/article/20201007-HKR6RUE4RFMRXBRTFHZVJ7FEWA/ 石破氏、９条自衛隊明記案の安倍氏「説得できないなら議員辞めるべき」 産経新聞 2020年10月7日]</ref>。

; 「隣国（韓国）と仲良くできない国（日本）が多くの国と仲良くできるとは思わない」
2021年11月25日、石破は韓国ソウルで行われたフォーラムにオンラインで参加し、韓国が「[[反日]]」である事に関して「台湾は併合したわけではない。朝鮮は独立国だった。それを併合することはどうだったのか」と語った。また「隣国と仲良くできない国が多くの国と仲良くできるとは思わない。韓国と真の信頼関係を作るために努力しないといけない」とも述べた<ref>[https://www.sankei.com/article/20211125-MLPTHPOJAFKA7PZVWIXWEGJKTM/?665377 石破氏、「反日」背景に日韓併合「どうだったのか」 産経新聞 2021年11月25日]</ref>。

; 「エリザベス女王の国葬でも議会の議決を取っている」
2022年9月13日、石破は自民党総務会で「[[エリザベス2世|エリザベス女王]]の国葬を見ても、女王様であっても議会の議決をとっている。（国葬は）主権者であり納税者（=国民）の了解が必要だ」と国会の議論を得ず閣議決定で国葬を決定した岸田政権を批判した。
しかしこの発言についてNPO法人インファクトがイギリス議会に直接確認したところエリザベス女王の国葬に関し議会の議決がなされた事実はなかった。インファクト側の指摘を受け石破は9月16日、ブログを更新し「国王や女王の国葬に議会の議決は必要がないとのことで、私の事実誤認でした。お詫びして訂正させて頂きます」と発言の誤りを認め陳謝した<ref>[https://news.yahoo.co.jp/articles/c2f381894326d4238591bba60549c3bc8d83cfe9 石破氏「事実誤認でした」英女王国葬めぐり発言訂正し陳謝  TBSテレビ　9月17日]</ref><ref>[http://ishiba-shigeru.cocolog-nifty.com/blog/2022/09/post-9c3eaa.html 石破茂オフィシャルブログ　2022年9月16日]</ref>。

; 「みんながイエスマンになっちゃったら、それは自由民主党ではない」
[[安倍晋三]]元総理の国葬が議論になっている時期に[[村上誠一郎]]元行革大臣が、安倍元総理について“国賊”などと発言し、後に山口まで行ってお詫びをするとした件について、TBSテレビのインタビューの中で「そういうけじめをきちんとつけたうえで、やっぱり言うべきことは言う。村上さんみたいな大ベテランが物言わなくなっちゃったら、自民党は危ないですよ」と述べ、自民党が自由闊達な議論が行われる政党であり続けるべきであると主張した<ref>[https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/179235?display=1 「最低支持率27%」どうなる岸田内閣？「国賊発言問題」「旧統一教会」「北ミサイル」課題山積…石破元幹事長に聞く！【国会トークフロントライン】] TBS NEWS DIG 2022年10月14日</ref>。

; 防衛費2%、「金額ありきの指示だとすれば明らかにおかしい」
2022年12月2日、2027年度の防衛費と関連経費を合わせて国内総生産（GDP）の2%とするよう[[岸田文雄]]首相が指示を出した事に関して自身のブログで「金額ありきの指示だとすれば明らかにおかしい」と岸田首相批判を行った<ref>[https://web.archive.org/web/20221202150848/https://www.jiji.com/jc/article?k=2022120201182&g=pol 「防衛費２％、首相指示を批判　自民・石破氏」 時事通信   2022年12月02日]</ref><ref>[http://ishiba-shigeru.cocolog-nifty.com/blog/2022/12/post-822168.html 石破茂オフィシャルブログ 「三文書改定など」 2022年12月2日]</ref>。 

; 与党幹部からの相次ぐ減税論に対し、「目の前の人気取り」
2023年10月6日、新たな経済対策を巡り、与党幹部からの相次ぐ減税論に対し、「安易に減税に走ると将来の財政的自由度が失われ、目の前の人気取り政策と言われても仕方ない」と自身のブログに投稿し減税論を批判した<ref>[https://news.yahoo.co.jp/articles/2ed95b3083a79434d613a6b913b4191040b86b4d 石破氏、減税論をけん制　「目の前の人気取り」 2023.10.6 共同通信]</ref><ref>[https://www.sankei.com/article/20231006-WTXP34MMZFN3NLIW2DVCOBKB24/ 自民・石破氏、与党幹部の減税論をけん制　「目の前の人気取り」 産経新聞　2023/10/6]</ref><ref>[http://ishiba-shigeru.cocolog-nifty.com/blog/2023/10/post-1da4af.html 石破茂オフィシャルブログ「食料自給力など」2023年10月6日]</ref>。

; 税収増の国民への還元、「正しいとは思わない」
岸田総理の「税収増を国民に還元する」という発言に対し、2023年10月23日、「基幹3税（所得税・法人税・消費税）が増えたのは成長の果実でも何でもない。物価が上がっただけの話だから、そうするとそれを還元しますと言っても、私は正しいと思いません」と税を国民に還元するという総理の方針を批判した<ref>[https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/794506?display=1 税収増の国民への還元　自民・石破氏「正しいとは思わない」税収増は成長の果実ではないと指摘  TBS NEWS DIG 2023年10月23日(月) ]</ref>。

; （株式売却益などの金融所得への課税強化）「実行したい」
2024年9月2日、出演したBS日テレ番組で「首相に就任した際は、株式売却益などの金融所得への課税強化を実行したい」と強調した<ref>[https://news.yahoo.co.jp/articles/5ad6b65f2e8770f72fac136c555128060aef6d31 石破氏、金融所得課税強化に意欲　「実行したい」 共同通信 9月2日]</ref>。

== 人物 ==
[[File:Shigeru Ishiba 20140903.jpg|thumb|2014年9月、[[内閣総理大臣官邸|首相官邸]]で内閣府特命担当大臣就任の会見]]
自民党の強みについて、「多様な意見により強さを増す――言い換えれば国民の支持を得る――政党だと思っています。ですから、異論に対して「足を引っ張るな」というのは的外れですし、そのような言説はむしろ「ひいきの引き倒し」になり、自民党を強くすることにはつながらないと思います」「[[イデオロギー]]政党ではなく実に日本的な存在である点も自民党の魅力の一つです。原理原則に縛られない、良く言えば融通無碍（ゆうずうむげ）な政党です。イデオロギーを至上のものとしている人の目にはともすればいい加減に映るかもしれませんが、この自民党の現実的なところが多くの日本人の感性に合っているのではないか、と私は思っています」との考えを述べている。<ref name=":0" />。

政党歴を批判的に見る人に対しては、河野自民党の護憲路線反発による自民党離党から橋本自民党復党までについて、憲法改正・集団的自衛権を主張する政党を渡り歩いただけと述べている。掲げている政策についても、「私自身の主張は初当選の時からさほど変わっていません。憲法改正、集団的自衛権の全面的行使を可能とすること、地方分権を推進すること。そして2世やタレントでなくても国会議員を目指せるような環境を実現すること」と変わっていないと述べている<ref name=":0" />。

先述のように、自民党を一度離党した理由は河野洋平自民党総裁時代に「憲法改正論議を凍結する」としたことが原因である。新生党は当時「集団的自衛権の行使容認」「憲法改正にも積極的」であったために加入した。しかし新生党、新進党時代は党内で権力闘争に明け暮れ、憲法改正や安全保障政策などの論議が党内で行われることはほとんどなかった。新進党は[[第41回衆議院議員総選挙]]直前に「集団的自衛権の行使をしない」「消費税をこれ以上上げない」などという政策を打ち出したため、新進党に対して失望したため離党。その後自民党に復党した後に「自民党は再び憲法改正を目指す姿勢を明確にしました。そして、その他の政策でももっとも私の主張と合致するのが自民党なのです。」と述べ、「青い鳥は（自民党の）外にいるわけではない」として「新党を作れ」や「文句があるのなら自民党を出て行け。足を引っ張るな。」等の意見に対しては一度党外に出て失敗した経験があるからこそ「そのような意見に従うことはできない」としている<ref name=":0" />。

=== 信仰 ===
* [[キリスト教徒]]（[[プロテスタント]]）である<ref name=":1">{{Cite web|和書|url=https://christianpress.jp/suga-yoshihide-kishida-fumio-ishiba-shigeru/|title=【自民党総裁選】菅氏、岸田氏、石破氏３人のキリスト教との関わり |accessdate=2021-12-30|publisher=日刊キリスト新聞}}</ref>。
** しかし、偶像崇拝を拒絶してはおらず、神社参拝をしている。父は[[浄土宗]][[西橋寺]]の信徒で仏教徒だったため、故郷にいる時には父祖の墓参りを欠かさなかったが、母方が曽祖父[[金森通倫]]から続くキリスト教徒であったため、教会附属の[[幼稚園]]に通い、18歳のときにプロテスタント系では日本最大の組織である[[日本基督教団]]に属する[[日本基督教団鳥取教会|鳥取教会]]で[[洗礼]]を受けた。石破は「46年間、[[キリスト教]]に触れつつ[[信仰]]をもちながら生きてきた」と述べている<ref>{{Cite news |title=今週のニュース |newspaper=[[キリスト新聞]] |publisher=キリスト新聞社 |page={{要ページ番号|date=2016年10月}} |date=2006-04-22}}</ref>。近年は[[CBMC|日本CBMC]]の招きに応じ、国家晩餐祈祷会のゲストとして参加している。

=== 趣味・嗜好 ===
* 政界屈指のアイドル通を自認しており、メディアのインタビューなどでも自身のアイドル観や独自のアイドル論を披露することがある<ref>{{Cite journal |和書 |title=石破茂が選ぶ「わが愛しのアイドルたち」|journal=[[週刊ポスト]] |issue=2016年10月28日号 |publisher=[[小学館]] |pages=161頁 |date=}}</ref><ref>[https://www.news-postseven.com/archives/20161018_457084.html NEWSポストセブン|2016.10.18|石破茂氏　アイドルの時代はキャンディーズ解散で終焉した] ※2018年9月8日閲覧</ref>。
* 高校時代から[[アイドル]]歌手グループ[[キャンディーズ]]の大ファンであり、中でも[[藤村美樹|ミキ（藤村美樹）]]がお気に入り<ref>自由民主党公式サイト 自民党 Lib Dems＞0ch Café Sta ライブチャンネル 「山本一太の直滑降ストリーム＠Cafesta ゲスト：石破茂 前地方創生担当相」（2016年9月21日配信）[https://www.youtube.com/watch?v=yM9L-67n0y4 ※YouTube 自民党チャンネルによるアーカイブ版] ※2018年9月8日閲覧</ref><ref>{{Cite journal |和書 |title=わが心のキャンディーズ「首ったけ」石破茂防衛相に聞く |journal=[[毎日新聞]] |issue=2008年4月3日夕刊 |publisher=[[毎日新聞社]] |pages= |date=}}</ref>。[[2007年]][[11月15日]]の[[守屋武昌]]元[[防衛事務次官]]に対する証人喚問において、[[久間章生]]、[[額賀福志郎]]両名の名前が出た日の夜、キャンディーズの曲を熱唱した、と報じられたこともある<ref>{{Cite journal |和書 |title=石破大臣が歓喜のキャンディーズ熱唱-守屋喚問、久間、額賀実名暴露の夜に |journal=[[週刊文春]] |issue=2007年11月29日号 |publisher=[[文藝春秋]] |pages=26-28頁 |date=}}</ref>。メンバーの一人で解散後女優に転向した[[田中好子]]が2011年4月21日に死去した際には「本当の同時代を生きた私たちの青春そのもの。大事な友達を亡くしたような思いだ」とコメントした<ref>{{Cite news |url=http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/110422/ent11042211510014-n1.htm |title=自民・石破氏「青春そのもの。ありがとう。忘れないよ」 |newspaper=MSN産経ニュース |publisher=産経デジタル |date=2011-04-22 |accessdate=2014-09-21 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20110426114300/http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/110422/ent11042211510014-n1.htm |archivedate=2011-04-26}}</ref>。
: なお、キャンディーズが1977年6月に行った「朝霧高原バスツアー」の際に撮影された記念写真において、スー（田中）の隣に若き日の石破が写っている、という話が[[インターネット|web]]で語られているが、該当の写真に写っている人物は別人である、と石破本人が否定している{{Refnest|group="注釈"|石破はキャンディーズの現役時代の自分のファン活動について「''コンサートには行っていません。僕は陰からそっと見守るほうだった''（中略）''まったく関係ないです、その写真は''」と答えている<ref name="HBO_20180908_01">[https://hbol.jp/174352/3 HARBOR BUSINESS Online ハーバービジネスオンライン＞政治・経済＞「激しい批判をする野党の後ろにも国民はいる」。総裁選出馬を決めた石破茂が語る国会・憲法・沖縄]|インタビュー：[[菅野完]]|2018.09.08|※2018年9月8日閲覧</ref>。}}。
* [[漫画]]や[[アニメ]]に非常に詳しいことで知られ<ref name=":3">{{Cite web|url=https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202302200000667.html|title=石破茂氏、松本零士さん悼む「考えの深い方でした」999は「ひたすらメーテルがきれい」|publisher=[[日刊スポーツ]]|date=2023-02-20|accessdate=2024-09-27}}</ref>、『[[銀河鉄道999]]』の[[松本零士]]とは個人的な親交も持っていた<ref name=":3"/>。『[[宇宙戦艦ヤマト]]』のファンであり、劇場版である『[[さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち]]』が公開された時は連日映画館に通い詰めた。幼少期は『[[鉄腕アトム]]』や『[[オバケのQ太郎]]』を欠かさず見ていた<ref>{{Cite web|url=https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000001542.html|title=石破農林水産大臣が『宇宙戦艦ヤマト』を熱く語る!　『アニメ 問わず語り』7/16(木)ほか放送！ |publisher=[[ファミリー劇場]]|date=2009-07-15 |accessdate=2024-09-27}}</ref><ref>{{Cite web|url=https://www.daily.co.jp/gossip/2024/09/28/0018169553.shtml|title=愛妻家の石破茂新総裁　鉄道、アニメ、アイドル…ジャンル問わないオタクの顔|publisher=[[デイリースポーツ]]|date=2024-09-28|accessdate=2024-09-28}}</ref>。[[茨城県]]について語った際は『[[ガールズ&パンツァー]]』<ref>{{Cite web|url=https://wpb.shueisha.co.jp/news/politics/2018/10/16/107314/|title=「魅力度ランキング」ワースト３県の茨城・徳島・佐賀。石破茂は、その３県の魅力をどう語っていたか？|publisher=[[集英社]]|date=2018-10-16|accessdate=2024-09-28}}</ref>、[[静岡県]]については『[[ラブライブ!サンシャイン!! (テレビアニメ)|ラブライブ!サンシャイン!!]]』にも言及し<ref>{{Cite web|url=https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1599014572|title=総理候補出馬の自民・石破茂氏が言い放つアニメキャラの名台詞が胸熱！|publisher=[[アニメイトタイムズ]]|date=2020-09-02|accessdate=2024-09-27}}</ref>、「本当に素敵なアニメ」と述べている<ref>{{cite video |date=2018-09-03|title=静岡県のみなさまへ / 衆議院議員 石破茂 |url=https://www.youtube.com/watch?v=2UpchTT9970|time=2分12秒|accessdate=2024-09-27 }}</ref>。
* 「[[正論 (雑誌)|正論]]」や「[[諸君!]]（現在は休刊）」を高校時代から読んでいる<ref>『正論』 産経新聞社、2008年9月号、109頁</ref>。加えて、反対の観点や論理を知らなければ、自身の論理も整ったものにならないという考えに基づいて、防衛庁長官在任中から、「[[しんぶん赤旗|赤旗]]」や「[[前衛 (雑誌)|前衛]]」も読むようになった。また、両極端の議論に対して、どちらもその世界に夢中になって、相手の主張に聞く耳を持たないのは如何なものかと評している<ref>『正論』 産経新聞社、2008年9月号、119頁</ref>。
* 愛煙家である<ref>[https://www.dailyshincho.jp/article/2017/03140558/?all=1 “禁煙”法案、気を揉む自民党の愛煙家たち ] [[週刊新潮]]</ref>。[[2020年]]には、医者や家族から促され[[禁煙]]を試みるも「なかなかやめられない」と述べている<ref>{{Cite news |url = https://hochi.news/articles/20200819-OHT1T50054.html?page=1 |title = 愛煙家の石破茂氏「それやったら終わり。ただでさえ高いとはいえない信用がますます低くなる」議員会館での喫煙横行問題に  |newspaper = [[スポーツ報知]] |publisher = [[報知新聞社]] |date = 2020-08-19 |accessdate = 2021-10-23 }}</ref>。

; 軍事愛好家
* 自民党きっての[[外交]]・[[安全保障]]の論客、政策通で知られ、「軍事オタク」や<ref>{{Cite book|和書|author=石破茂|year=2006|title=軍事を知らずして平和を語るな|publisher=ベストセラーズ|isbn=978-4584189672|page={{要ページ番号|date=2016年10月}}}}</ref>、「防衛オタク」<ref>『神道時事問題研究』 2010年2月1日{{Full|date=2016年10月}}</ref>などと呼ばれることもある。
* [[軍事]][[おたく|オタク]]にしてミリタリー系[[プラモデル]]の愛好家。[[静岡ホビーショー]]における自衛隊車輌展示も、石破の働きかけにより実現したものである。少年時代は[[自動車]]、[[タクシー]]、[[蒸気機関車|SL]]が大好きな車マニア、[[鉄道ファン|鉄道マニア]]でもあった。現在でも[[戦車]]や[[戦闘機]]の[[プラモデル]]を集めるのが趣味のようである。防衛庁長官時代、[[ロシア]]国防大臣が訪日した際に大臣を喜ばせるために2日間徹夜して[[航空母艦|空母]][[アドミラル・クズネツォフ (空母)|アドミラル・クズネツォフ]]の模型を組み上げた（防衛庁長官就任に際し「在任中のプラモデル制作の我慢」を自戒していたが、これを機に自戒を破っている）。石破自身は「子供のころから戦車、戦闘機、軍艦といった、乗り物が好きで、国防や外交について『筋金入りのオタク』という意見や批判はいささか買いかぶりのような気がしてならない」と述べている<ref>[[#石破 2005|国防]] 74頁</ref>。
* 軍艦や戦闘機、戦車などのプラモデルを実際に作ることによって、それぞれの兵器の性能や、どういうことができる・できないのかがよくわかると述べている。また、外国の国防担当の大臣と話すときは色々な駆け引きがあるが、兵器はその国の防衛思想そのものであり、兵器を見るとその国が何ができるのかわかるとも述べている<ref>[https://www.youtube.com/watch?v=DH8CiBlE6gc#t=22m23s イシバチャンネル第六十八弾「プラモデルなど」] 22分23秒から『石破茂Youtubeチャンネル』2016年11月14日</ref><ref>[https://logmi.jp/business/articles/180897 「戦車を見ると、その国の防衛思想が垣間見える」石破茂氏の深いプラモデル愛]『ログミー』2016年9月21日</ref>。
* [[議員会館]]の自身の部屋には軍事関連書籍が並んでおり、ミニ軍事図書館と称されたこともある<ref>{{Cite news|url=https://www.asahi.com/articles/ASL974DNLL97UTFK00L.html|title=安倍氏と石破氏、似て非なるキャリア　浮かび上がる違い|work=asahi.com|newspaper=[[朝日新聞]]|date=2018-09-08|accessdate=2018-09-08}}</ref>。

; 鉄道愛好家
* [[鉄道ファン]]でもあり現在でも鳥取・東京間の往復に[[寝台列車|寝台特急]]「[[サンライズ出雲]]・[[サンライズ瀬戸|瀬戸]]」、[[特別急行列車|特急]]「[[いなば (列車)|スーパーいなば]]」を利用する姿がたびたび報じられている。なお、「サンライズ出雲」の前身でもあった[[ブルートレイン_(日本)|ブルートレイン]]時代の「出雲」は自身の高校受験での上京から学生時代、国会議員時代を通じて1000回以上利用したことがあるという<ref>{{Cite news|url=https://mainichi.jp/articles/20221207/k00/00m/020/311000c|title=「鉄道オタク」石破氏と前原氏が“共演”　受益者負担の必要性強調 |work=毎日新聞デジタル |newspaper=[[毎日新聞]] |date=2022-12-07|accessdate=2023-06-07}}</ref><ref>{{Cite web|和書|author=Akira Tanaka |date=2020-01-28 |url=https://www.esquire.com/jp/mensclub/a30683221/vintage-shigeru-ishiba-200128/ |title=【連載】衆議院議員 石破 茂さんの偏愛自慢「鉄道：乗り鉄」 |work=[[MEN'S CLUB]] |accessdate=2023-06-07}}</ref>。
* 事務所で[[マスメディア|マスコミ]]より取材を受ける際、背面の書棚に寝台特急「出雲」の[[レプリカ]][[ヘッドマーク]]や「[[サンライズ出雲]]・[[サンライズ瀬戸|瀬戸]]」の[[プラレール]]が置かれていることが多い。
* [[ブルートレイン (日本)|ブルートレイン]]「[[銀河 (列車)|銀河]]」の廃止の際、寝台券が入手できず残念がった。2010年3月に寝台特急「[[北陸 (列車)|北陸]]」と夜行急行「[[能登 (列車)|能登]]」が廃止された際にもテレビ番組のインタビューに答えている。雑誌『[[週刊プレイボーイ]]』（[[集英社]]）2009年2月16日号のインタビュー記事では、「寝台車で過ごす時間は側近にも邪魔されず、好きな事をして過ごせるとても楽しい時間だ」と述べている。2013年に[[あけぼの (列車)|あけぼの]]の廃止及びブルートレインの全面廃止方針が報じられた際には、ブログ上で「暗澹たる気分になっています」と述べている<ref>{{Cite web|和書|author=石破茂 |date=2013-11-08 |url=http://ishiba-shigeru.cocolog-nifty.com/blog/2013/11/post-9679.html |title=「あけぼの」廃止など |work=石破茂（いしばしげる）オフィシャルブログ |accessdate=2016-10-01}}</ref>。
* その一方で、地元の鳥取を経由する[[山陰新幹線]]構想について、[[少子化]]による需要低下などの問題から建設に懐疑的であるほか、[[中央新幹線|リニア中央新幹線]]についても、[[財政投融資]]による[[東海旅客鉄道]]（JR東海）への貸し付けを批判している<ref>{{Cite web |title=「リニアに何の意味があるかよく分からない」 鉄オタ・石破茂氏が語る、本当に必要な鉄道整備とは |url=https://www.j-cast.com/2024/01/04475761.html?p=all |website=J-CASTニュース |date=2024-01-04 |access-date=2024-09-28 |author=工藤博司}}</ref>。

;カレー愛好家
*大学4年間ほとんど[[カレー]]三昧の学生生活を送っていた<ref name=entamenext>{{cite news|url=https://entamenext.com/articles/detail/2993/2/1/1|title=石破茂 元防衛相、大好きなカレーとアイドルを語る【井上咲楽の政治家 直撃〜前編〜】|date=2019年10月26日|publisher=[[徳間書店|エンタメNext]]}}</ref>。自分の生まれた世代にとってはカレーは特別な日の御馳走であった<ref name=entamenext />。それは人生の喜びのようなものであると言うことが出来る<ref name=entamenext />。国会議員の石破が腕を振るったカレーが「石破カレー」として知られている。石破の防衛庁長官時代、役職柄から気軽に出歩くことが難しく、カレーや和食・洋食・中華料理を自分で作り始めた<ref name=entamenext />。「石破カレー」のルールとしては、[[サフラン]]入りのコメ、インドから調達したスパイス<ref name=entamenext />、鳥取産の[[大山 (鳥取県)|大山]][[地鶏]]骨付き手羽元と野菜<ref name=shigahochi>{{cite news|url=http://www.shigahochi.co.jp/info.php?type=centGovernment&id=CE000767|title=中央政界特報|date=2023年8月24日|publisher=[[滋賀報知新聞]]}}</ref>、隠し味に鳥取産ラッキョウ<ref name=shigahochi />、鳥取梨ワイン<ref name=shigahochi />、インスタントコーヒー<ref name=shigahochi />等、これを使用する例がある。なお、石破の選挙区である鳥取市はカレー消費量が多い都市である<ref>{{cite news|url=https://president.jp/articles/-/31891?page=1|title=なぜ鳥取は｢家カレー｣を日本一食べる街なのか　実はラッキョウの生産量も日本一|author=井上岳久|date=2020年1月14日|publisher=PRESIDENT Online}}</ref>。

=== 交友関係 ===
* 野党議員時代の[[野田内閣 (第2次改造)|野田第2次改造内閣]]において、[[保安庁]]・[[防衛省|防衛庁]]時代を含め史上初の民間人から[[防衛大臣]]に任命された[[森本敏]][[拓殖大学]]大学院教授について「政治家でない以上、責任はとれない」と批判する一方、森本の能力自体は高く評価しており、森本や[[長島昭久]]との共著でも「森本先生みたいな方に、政治任用で安全保障担当補佐官になっていただきたいのです。有為な人材を得る。それは何も、政治家でなければいけないということではない」「政治任用といっても、別に政治家である必要はありません。ローレス（米国防次官補）にしても、別に上院議員ではないですから。それは防衛参事官制度にも共通して言えることですが、政権と運命を共にする人であれば、政治家である必要はまったくない。政治家の論功賞のポストでも何でもないわけですから」と述べている<ref>{{Cite journal |和書 |title=国防の論点 日本人が知らない本当の国家危機 |journal=[[PHP研究所]] |volume= |issue= |publisher= |page=115{{要ページ番号|date=2016年10月}} |date=}}{{Full|date=2016年10月}}</ref>{{Full|date=2016年10月}}。
* [[2012年]]9月に[[自由民主党幹事長]]に就任して以降、[[公明党]]幹事長の[[井上義久]]とプライベートでも親交を深め、同年9月には[[劇団四季]]の[[ミュージカル]]『[[コーラスライン]]』を揃って観劇した。観劇には石破の妻も同行し、観劇後には和食料理店で会食もしている。石破は井上について「井上さんも私も堅物ですよね。理屈が通らないことは嫌い、駆け引きはできないが人を裏切らない、たぶらかさない。そのあたりが互いに分かって、気が合ったんじゃないかな」と述べた<ref>{{Cite web|和書|author=田崎史郎 |date=2013-09-09 |url=http://gendai.ismedia.jp/articles/-/36942 |title=そろってミュージカル鑑賞も！安倍政権を裏で支える石破&井上・自公幹事長の「蜜月」に要注目 |work=現代ビジネス ニュースの深層 |publisher=講談社 |accessdate=2016-10-01 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20130929022517/http://gendai.ismedia.jp/articles/-/36942 |archivedate=2013-09-29}}</ref>。
* [[教育無償化を実現する会]]代表の[[前原誠司]]は同じ鳥取県出身であり<ref group="注釈">石破は東京都生まれであり、前原は生まれも育ちも[[京都府]]だが、父祖の地は鳥取県（父は[[境港市]]、母は日野郡[[日南町]]出身）。</ref>、外交・安全保障の政策通、内閣総理大臣の[[靖国神社]]参拝反対、鉄道マニア、プラモデル愛好家等、共通点が多く、鉄道番組で共演している<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.bs4.jp/shinsou/onair/984-988.html#n988|title=石破×前原"鉄道旅"　政界鉄ちゃん夢の共演　禁断！？与野党あいのり|publisher=深層ニュース|accessdate=2020-09-13|archiveurl=https://web.archive.org/web/20170826063954/http://www.bs4.jp/shinsou/onair/984-988.html#n988|archivedate=2017-08-26}}</ref>。 他、共著も出版している<ref>{{Cite book |和書 |author=黒井文太郎 |title=石破茂・前原誠司ほかが集中講義！日本の防衛 7つの論点 |publisher=[[宝島社]] |page={{要ページ番号|date=2016年10月}} |date=2005-07-28 |isbn=4-7966-4789-9}}</ref>。石破の[[2008年自由民主党総裁選挙]]への出馬のきっかけは、前原との会話が間接的な原因でなったとする報道もある<ref>{{Cite news |url=http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/080906/stt0809060053000-n1.htm |title=【自民総裁選】続々名乗り、麻生氏苦虫 |newspaper=MSN産経ニュース |publisher=産経新聞社 |date=2008-09-06 |accessdate=2008-09-06 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20080907223554/http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/080906/stt0809060053000-n1.htm |archivedate=2008-09-07}}</ref>。
* 高校の2年次に[[泉麻人]]と同じクラスであった。

=== 家族関係 ===
* 大学時代の同級生で1年次の4月に、図書館で見かけた女性で「こんなきれいな女性が世の中にいたのか」と一目惚れして8年かけて恋愛結婚したのが、妻の[[石破佳子]]であった。
** 茂が大学を卒業して[[三井銀行]]に就職するときに、彼女に「[[結婚]]を前提としてこれからもお付き合いいただけませんか」と頼んだが断られたという。「[[弁護士]]になりたいから[[法律学|法律学科]]に入ったのに、私と結婚したいから安定した仕事がいいと言って三井銀行にしたんですよねと。そういうふうに人生の目標がコロコロ変わる人は私は嫌いです」と言われたという。
** その妻の佳子に、「あなたを政治家としては評価します。ですが、夫として父親としては評価できません」と一度だけ言われたことがあるという。また、夫婦喧嘩については「それはみんな私に落ち度がありますわけで」という。また、「結婚式のスピーチでもよく言うことだが、奥さんといろんなバトルをやって勝てることは万に一つもない」、「私は安全保障屋なので、勝てない戦をやってはいけない、早く事態の収拾に努める」という<ref>[https://news.yahoo.co.jp/articles/9ce0177d3005cd1dcca33051031cee7f22fe1947 「石破茂は飲んでも楽しくない」は本当？　飲みに誘って検証してみた「今回の記事、すごいタイトルですね」2020/11/27(金) withnews Yahooニュース]（2021年2月15日閲覧）。</ref>。

=== 世襲 ===
* 父親の[[石破二朗]]は、鳥取県知事、参議院議員などを歴任したので、2世の[[世襲政治家]]である。1993年のインタビューでは、日本政界で世襲が多い理由について、次のように述べていた。「二世代議士が多いという理由はたったひとつ、エコノミーだから、ということなんですよ。たとえば私の場合、昭和五十九（引用者注：1984）年の九月十六日、父親の命日に鳥取県庁で記者会見をして、次期衆議院選に出馬する、と言ったわけですね。すると翌日の地元紙の朝刊トップに『石破二朗元知事の長男、次期衆院選に出馬』とバーンと出るわけです。で、私は一円の金もかけることもなく鳥取県津々浦々に出馬の意向を伝えることができた。すなわち、名前の売り賃がタダ。同時に、あのオヤジのセガレであれば、そんなにおかしなやつじゃなかろうという、そこはかとない安心感がタダ。ふつうの人が私よりどんなに優秀であろうが、志が高かろうが、そこのステージに到達するまでに、すでに何億円もかかるわけですよ。」「金は無くても二世でなくても優秀な人材なら国会議員になれるということにしていかないと、やがて日本の国はおかしくなるよ、と。そのために政治改革、選挙制度改革をやろう、ということですよね。小選挙区制度になれば党対党の選挙ですから、党が金を出す。そして、選挙の費用は国費でもつ、と。われわれは、優秀な人材を公募で集めるということも考えているんですが、選挙のために、田畑売り払ったり借金したり、というのでは誰も応募しませんよ」<ref>「別冊宝島189　おいしい政治」宝島社、1993年、p38～40</ref>。なお、自民党による国会議員候補の公募は、1990年代から限定的に開始され、本格化したのは2003年以降である<ref>[[中北浩爾]]「自民党『一強』の実像」中央公論新社（中公新書）、2017年、p156～158</ref>。

== 旧・統一教会との関係 ==
* 2022年9月8日に[[自由民主党 (日本)|自由民主党]]が[[世界平和統一家庭連合と政界との関係|旧・統一教会やその関連団体と関係があった自民党議員の一覧]]を公表し、その中に石破の氏名があり、石破が関わりを持っていた事が明らかとなった<ref>{{Cite web |title=旧統一教会・関連団体と関係があった自民党議員一覧 |url=https://www.sankei.com/article/20220908-7WLARKHNR5MELCFQNSRBRTXLLQ/ |website=産経新聞：産経ニュース |date=2022-09-08 |access-date=2024-09-27 |language=ja |last=産経新聞}}</ref><ref>{{Cite web |title=自民党、旧統一教会と接点ある国会議員は179人 うち121人を公表 選挙支援の依頼は2人：東京新聞 TOKYO Web |url=https://www.tokyo-np.co.jp/article/200852 |website=東京新聞 TOKYO Web |access-date=2024-09-27 |language=ja}}</ref>。

* [[ジャーナリスト]]の[[鈴木エイト]]が作成した「旧統一教会関連団体と関係があった現職国会議員168人」によれば、旧統一教会関連団体との関係について、[[2015年]]に[[世界平和統一家庭連合|旧統一教会]]系の「世界戦略総合研究所」の定例会で講演。[[2017年]]には自民党鳥取県第1選挙区支部に教団系の[[世界日報 (日本)|世界日報]]社元社長から10万円の献金。[[2018年]]は教団系列企業のイベント「緊急特別講演会2018」に祝電を打っていた<ref>[[鈴木エイト]]『自民党の統一教会汚染-追跡3000日』[[小学館]]、2022年。ISBN 978-4093801232 p307~318</ref>。

* 2017年11月28日、政治評論家で元衆議院議員の[[長野祐也]]の編著『政界キーパーソンに聞くPART17』『医療界キーパーソンに聞くPART4』（共に統一教会関連団体の世界日報社刊）の出版を祝う会が都内で開かれ、自民党の[[高村正彦]]、石破茂、[[加藤勝信]]、[[塩崎恭久]]、[[田村憲久]]、立憲民主党の[[福山哲郎]]、希望の党の[[玉木雄一郎]]、[[長島昭久]]、[[細野豪志]]、読売新聞の[[橋本五郎]]特別編集委員らが激励のあいさつをした<ref name=":2">{{Cite web |title=安倍首相に５つの提言 {{!}} 世界日報 |url=https://sub.worldtimes.co.jp/politics/82609.html |access-date=2024-08-19 |language=ja}}</ref>。発起人代表として木下義昭・世界日報社会長が冒頭のあいさつを行った<ref name=":2" />。{{see also|世界平和統一家庭連合と政界との関係}}

== 選挙歴 ==
{|class = "wikitable" style="text-align:center; font-size:small; margin:auto"
|-
!当落!!選挙!!施行日!!選挙区!!政党!!得票数!!得票率<br /><small>(%)</small>!!<small>得票順位<br />/候補者数</small>!!定数!!<small>票差<br />(と次点者)</small>!!惜敗率<br /><small>(%)</small>!!<small>比例区<br />順位</small>!!<small>政党当選者数<br />/政党候補者数</small>
|- style="background:pink"
|'''当'''||[[第38回衆議院議員総選挙]]||1986年{{0}}7月{{0}}6日||[[鳥取県全県区|鳥取全県区]]||[[自由民主党 (日本)|自由民主党]]||style="text-align: right;"|'''56,534'''||'''14.82'''||'''4'''/8||4||style="text-align: right;"|4,902|| - || - || -
|- style="background:pink"
|'''当'''||[[第39回衆議院議員総選挙]]||1990年{{0}}2月18日||鳥取全県区||自由民主党||style="text-align: right;"|'''82,169'''||'''21.54'''||'''1'''/8||4||style="text-align: right;"|15,824|| - || - || -
|- style="background:pink"
|'''当'''||[[第40回衆議院議員総選挙]]||1993年{{0}}7月18日||鳥取全県区||[[無所属]]||style="text-align: right;"|'''137,025'''||'''40.37'''||'''1'''/5||4||style="text-align: right;"|112,446|| - || - || -
|- style="background:pink"
|'''当'''||[[第41回衆議院議員総選挙]]||1996年10月20日||[[鳥取県第1区|鳥取1区]]||無所属||style="text-align: right;"|'''94,147'''||'''62.47'''||'''1'''/4||1||style="text-align: right;"|65,651|| - || - || -
|- style="background:pink"
|'''当'''||[[第42回衆議院議員総選挙]]||2000年{{0}}6月25日||鳥取1区||自由民主党||style="text-align: right;"|'''91,163'''||'''49.06'''||'''1'''/4||1||style="text-align: right;"|28,352|| - || - || -
|- style="background:pink"
|'''当'''||[[第43回衆議院議員総選挙]]||2003年11月{{0}}9日||鳥取1区||自由民主党||style="text-align: right;"|'''114,283'''||'''71.60'''||'''1'''/3||1||style="text-align: right;"|83,047|| - || - || -
|- style="background:pink"
|'''当'''||[[第44回衆議院議員総選挙]]||2005年{{0}}9月11日||鳥取1区||自由民主党||style="text-align: right;"|'''106,805'''||'''59.25'''||'''1'''/4||1||style="text-align: right;"|58,713|| - || - || -
|- style="background:pink"
|'''当'''||[[第45回衆議院議員総選挙]]||2009年{{0}}8月30日||鳥取1区||自由民主党||style="text-align: right;"|'''118,121'''||'''61.97'''||'''1'''/4||1||style="text-align: right;"|54,738|| - || - || -
|- style="background:pink"
|'''当'''||[[第46回衆議院議員総選挙]]||2012年12月16日||鳥取1区||自由民主党||style="text-align: right;"|'''124,746'''||'''84.5'''||'''1'''/3||1||style="text-align: right;"|107,196|| - || - || -
|- style="background:pink"
|'''当'''||[[第47回衆議院議員総選挙]]||2014年12月14日||鳥取1区||自由民主党||style="text-align: right;"|'''93,105'''||'''80.27'''||'''1'''/2||1||style="text-align: right;"|70,217|| - || - || -
|- style="background:pink"
|'''当'''||[[第48回衆議院議員総選挙]]||2017年10月22日||鳥取1区||自由民主党||style="text-align: right;"|'''106,425'''||'''83.63'''||'''1'''/2||1||style="text-align: right;"|85,596|| - || - || -
|- style="background:pink"
|'''当'''||[[第49回衆議院議員総選挙]]||2021年10月31日||鳥取1区||自由民主党||style="text-align: right;"|'''105,441'''||'''84.07'''||'''1'''/2||1||style="text-align: right;"|85,456|| - || - || -
|-
!colspan="13"|当選回数12回 （衆議院議員12）
|}

== 報道 ==
;獣医学部新設の4条件に関する発言
2017年7月18日付けの[[産経新聞]]で、2015年9月に日本獣医師政治連盟委員長の[[北村直人]]と日本獣医師会会長の[[藏内勇夫]]が、[[国家戦略特別区域|国家戦略特区]]を担当していた石破と面会した際、同特区における獣医学部新設4条件{{Refnest|group="注釈"|政府が閣議決定した国家戦略特区での獣医学部新設の条件。「（1）現在の提案主体による既存の獣医師養成でない構想が具体化し、（2）ライフサイエンスなどの獣医師が新たに対応すべき分野における具体的な需要があきらかになり、（3）かつ、既存の大学・学部では対応が困難な場合には、（4）近年の獣医師の需要の動向も考慮しつつ、全国的見地から本年度内に検討を行う。」の4つの要素で構成でされる<ref>{{PDFlink|[https://www.kantei.go.jp/jp/singi/keizaisaisei/pdf/dai2_3jp.pdf 平成２７年６月３０日 日本再興戦略改訂2015　－未来への投資・生産性革命－ - 本文（第二部及び第三部）]}}121頁を元に編集『[https://www.kantei.go.jp/jp/singi/keizaisaisei/kettei.html これまでの「日本再興戦略」について]』2015年6月30日</ref>。通称「石破4条件」とも呼ばれる<ref name="sankei2017071802">[https://www.sankei.com/article/20170718-ZTQCJCAC2VKKFPVHHACCBDQZUA/2/ 新設認めぬ「石破４条件」は獣医師会の政界工作の「成果」だった！　民主党政権でも献金攻勢…] 2頁『産経ニュース』2017年7月18日</ref>。}}作成に関して石破が、「学部の新設条件は大変苦慮しましたが、練りに練って、誰がどのような形でも現実的には参入は困難という文言にしました」と発言したとの報道があったが、石破はそうした事実はなかったと否定した<ref>[https://www.sankei.com/article/20170718-ZTQCJCAC2VKKFPVHHACCBDQZUA/ 新設認めぬ「石破４条件」は獣医師会の政界工作の「成果」だった！　民主党政権でも献金攻勢…] 1,4頁『産経ニュース』2017年7月18日</ref>。なお、この石破が発言したとされる内容とほぼ同じ文章が、2年前の2015年11月の日本獣医師会雑誌に存在し、そこでは獣医師会の会議報告での北村の発言として、石破からそういった趣旨の話を聞いたという形で掲載されている<ref>{{PDFlink|[http://nichiju.lin.gr.jp/mag/06811/a2.pdf 平成27 年度 第4 回理事会の開催]}}670頁『[http://nichiju.lin.gr.jp/mag/06811/ 日本獣医師会雑誌　 第68巻 第11号 {{Nowiki|&#91;Vol.68 No.11 (2015)&#93;}}]』2017年11月20日</ref>。北村はこのことに対して週刊誌の取材で、「会議で多少、成果を誇示する表現で報告することはある。あれは石破さんの実際の発言ではなく、私の説明を獣医師会の事務局がまとめたもの。産経はこの会議報告をみて、想像を膨らませて書いたのではないか」と述べ、石破の実際の発言ではないと否定している<ref>{{Cite web|和書|url=https://news.nifty.com/article/domestic/society/12180-595462/|title=石破茂「献金100万円で加計潰し」報道が示す“総理の意向”|publisher=newsポストセブン|accessdate=2020-09-13|archiveurl=https://web.archive.org/web/20170731151857/https://news.nifty.com/article/domestic/society/12180-595462/|archivedate=2017-07-31}}</ref>。また、同産経記事では2014年7月に新潟市が国家戦略特区に獣医学部新設を申請し、ほどなく却下されたことについて、北村が石破に働きかけ、石破が「特区にはなじまないよな」と同調したとされるが、石破は「全く存じ上げない」と否定している<ref>[https://www.sankei.com/article/20170718-ZTQCJCAC2VKKFPVHHACCBDQZUA/3/ 新設認めぬ「石破４条件」は獣医師会の政界工作の「成果」だった！　民主党政権でも献金攻勢…] 3頁『産経ニュース』2017年7月18日</ref>。

なお、[[日本獣医師会]]は石破をはじめ、複数の大臣に対して獣医学部新設反対のためのロビー活動を行っており、2015年6月22日の平成27年度第2回理事会の北村と蔵内の報告では、石破や[[麻生太郎]][[財務大臣]]、[[下村博文]][[文部科学大臣]]と折衝した結果、獣医学部新設4条件について、「一つ大きな壁を作っていただいている状況である」、「いくつかの規制がかけられた」との見解を示している<ref name="sankei2017071802" /><ref>{{PDFlink|[http://nichiju.lin.gr.jp/mag/06808/a3.pdf 平成27 年度 第2 回理事会の開催]}}493,494頁『[http://nichiju.lin.gr.jp/mag/06808/index.html 日本獣医師会雑誌　 第68巻 第8号 {{Nowiki|&#91;Vol.68 No.8 (2015)&#93;}}]』2015年8月20日</ref>。

{{see also|加計学園問題}}

;石破派の抗議
[[水月会|石破派]]は、石破が日本獣医師会幹部らと面会した際、学部新設条件について「誰がどのような形でも現実的には参入は困難という文言にした」と述べたとする[[産経新聞]]の報道について、「発言は事実ではない」と主張している<ref name="jiji20170721">{{Cite web|和書|url=http://www.jiji.com/sp/article?k=2017072100931&g=pol|title=石破派、産経記事配布を抗議＝加計めぐる発言「事実でない」|publisher=時事通信|accessdate=2020-09-13|archiveurl=https://web.archive.org/web/20170729092423/http://www.jiji.com/sp/article?k=2017072100931&g=pol|archivedate=2017-07-29}}</ref>。

また、[[自由民主党幹事長|党幹事長]]室が加計学園の獣医学部新設問題に関する産経新聞の記事を党所属の全議員にメールで配布した事について、不適切であるとして抗議をおこなった。同派の[[平将明]]衆院議員は記者会見で「石破氏が獣医学部新設を阻止したような印象を与える。党内対立をあおるような形でメールを出すのは不適切だ」と批判し、同派の[[古川禎久]]事務総長も「この記事が党の見解だと誤解を招く恐れがある」と撤回を要求した<ref name="jiji20170721"/><ref>[[毎日新聞]]「[https://mainichi.jp/articles/20170722/k00/00m/010/100000c 石破派：自民幹事長室に抗議　加計新学部記事で - 毎日新聞]」2017年7月21日</ref><ref>[[日刊ゲンダイ]]「[https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/210007加計問題で自民“内部分裂”「4条件」発言記事で石破派激怒｜政治｜ニュース｜日刊ゲンダイDIGITAL 加計問題で自民“内部分裂”「4条件」発言記事で石破派激怒｜政治｜ニュース｜日刊ゲンダイDIGITAL]」2017年7月22日</ref>。

== 政治資金 ==
;東京電力からの献金
[[東京電力ホールディングス|東京電力]]や関連企業が[[政治資金パーティー|パーティー券]]購入額の目安として、東京電力が政治家の電力業界での重要度を査定しランク付けしていた上位10議員の内の1人であったことが報じられた。議員秘書等から依頼に応じパーティー券を購入し、一回あたりの購入額を[[政治資金収支報告書]]に記載義務のない20万円以下にして東電からの資金の流れが表面化しないようにしていた<ref>{{Cite news |url=http://www.asahi.com/national/update/0107/TKY201201070496.html |title=東電、10議員を「厚遇」 パーティー券を多額購入 |newspaper=asahi.com |publisher=朝日新聞 |date=2012-01-08 |accessdate=2012-03-28 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20120107190904/http://www.asahi.com/national/update/0107/TKY201201070496.html |archivedate=2012-01-07}}</ref>。

;道路運送経営研究会からの献金
[[道路特定財源]]が資金源の一つになっている[[道路運送経営研究会]]（道路特定財源の一般財源化に反対している）から献金を受けている<ref>{{Cite web|和書|url=http://www.shugiin.go.jp/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/b169030.htm |title=衆議院議員鈴木宗男君提出社団法人全日本トラック協会への補助金のあり方に関する質問に対する答弁書 第169通常国会における答弁書（内閣衆質169第30号 平成20年2月5日） |publisher=衆議院 |date=2008-02-05 |accessdate=2016-10-01 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20080405222808/http://www.shugiin.go.jp/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/b169030.htm |archivedate=2008-04-05}}</ref>。

;外国人が経営する企業からの献金
石破が代表を務める自民党鳥取県第1選挙区支部が、[[在日韓国・朝鮮人|在日韓国人]]が経営する鳥取市内のパチンコ企業から2006年から2011年にかけて合計75万円の政治献金を受けていたことが2012年10月に報じられた<ref name="47news20121018">{{Cite news |url=http://www.47news.jp/CN/201210/CN2012101801000740.html |title=石破氏に外国人献金 3社から75万円、全額返金 |newspaper=47NEWS |agency=共同通信 |publisher=全国新聞ネット |date=2012-10-18 |accessdate=2012-10-19 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20130703134507/http://www.47news.jp/CN/201210/CN2012101801000740.html |archivedate=2013-07-03}}</ref><ref>{{Cite news |url=https://news.ntv.co.jp/category/politics/216035 |title=石破氏に外国人企業から献金 全額返還 |newspaper=日テレNEWS24 |publisher=日本テレビ |date=2012-10-18 |accessdate=2012-10-19}}</ref>。石破側は2011年3月に、この企業の経営者が韓国籍であることが判明したため、外国人が株式や出資金の過半数を保有する企業からの献金を禁じている[[政治資金規正法]]に抵触すると判断し、全額を返金していた<ref name="47news20121018"/>。石破は、献金者は[[通名|日本名]]を使用しており、韓国籍とは知らなかったと説明した<ref>{{Cite news |url=http://www.47news.jp/CN/201210/CN2012101801001122.html |title=石破氏「外国人と知らず」 献金問題で |newspaper=47NEWS |agency=共同通信社 |publisher=全国新聞ネット |date=2012-10-18 |accessdate=2012-10-19 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20130703142734/http://www.47news.jp/CN/201210/CN2012101801001122.html |archivedate=2013-07-03}}</ref>。

;日本獣医師政治連盟からの献金
日本獣医師政治連盟は自民党政権奪還の2012年12月以降、石破茂の「自民党鳥取県第一選挙区支部」に100万円を献金している<ref name="sankei20170725">{{Cite news|url = https://www.sankei.com/article/20170718-ZTQCJCAC2VKKFPVHHACCBDQZUA/|title = 新設認めぬ「石破4条件」は獣医師会の政界工作の「成果」だった!　民主党政権でも献金攻勢…|newspaper = [[産経新聞]] |date = 2017-07-18 |accessdate = 2017-07-25 }}</ref>。

== 所属団体・議員連盟 ==
* [[自民党たばこ議員連盟]]（副会長）<ref name="officer20170307">{{Cite web|和書|url=http://notobacco.jp/pslaw/tobaccogirenkenkin1703.pdf|title=「自民党たばこ議員連盟」役員（2017/3/7現在）及び役員へのタバコ販売＆耕作者政治連盟からの６年間の献金額（万円）|accessdate=2018年4月11日}}</ref><ref name="attendance20170307">{{Cite web|和書|url=http://notobacco.jp/pslaw/giren170307syusseki.pdf|title=自民党たばこ議員連盟臨時総会（出席者）|accessdate=2018年4月11日}}</ref>
* [[日本会議国会議員懇談会]]（相談役）
* [[ボーイスカウト振興国会議員連盟]]
* [[神道政治連盟国会議員懇談会]]
* [[拉致議連|北朝鮮に拉致された日本人を早期に救出するために行動する議員連盟]]
* [[日韓議員連盟]]（幹事）
* [[自民党国際人材議員連盟]]（顧問）
* ラーメン文化振興議員連盟（会長）<ref>{{Cite news |url = https://www.asahi.com/amp/articles/ASQ4X5SVGQ4XUTFK026.html |title = 石破氏トップのラーメン議連に60人　「私はカレーだけではない」 |newspaper = [[朝日新聞デジタル]] |publisher = [[朝日新聞]] |date = 2022-04-28 |accessdate = 2022-04-28 }}</ref>
* [[人権外交を超党派で考える議員連盟]] <ref>[https://jinken-gaikou.org/ 所属議員のご紹介-会員]</ref>

== 家族・親族 ==
[[ファイル:Zirou Ishiba01.jpg|thumb|250px|right|<center>父・石破二朗（後列左端、大正10（1921年）3月、殿尋常高等小学校卒業式記念写真）</center>]]
=== 石破家 ===
[[ファイル:Zirou Ishiba.jpg|thumb|200px|right|<center>父・[[石破二朗]]<br />[[本所 (墨田区)|本所]][[本所警察署|厩橋警察署]]長の正装<br />昭和12（1937年春）</center>]]
[[ファイル:Zirou Ishiba 02.jpg|thumb|200x200px|<center>父[[石破二朗]]<br />[[建設事務次官|建設省事務次官]]当時<br />1956年（[[昭和]]31年）11月）</center>]]
; （[[鳥取県]][[八頭郡]][[八頭町]][[郡家殿]]、[[鳥取市]]）
: 石破家は[[鳥取県]][[八頭郡]][[大御門村]]大字殿（旧[[郡家町 (鳥取県)|郡家町]]大字殿、現[[八頭町]][[郡家殿]]）の[[農家]]だった。八頭町郡家殿は、集落の半数が“石破姓”で、同町は[[農林業]]が基幹産業である<ref>{{Cite news |url=http://www2.asahi.com/senkyo2009/localnews/TKY200908280099.html |title=〈09総選挙〉鳥取1区 石破・農林水産相の「ふる里」八頭 - 2009総選挙 |newspaper=asahi.com |publisher=朝日新聞社 |date=2009-08-25 |accessdate=2016-10-01}}</ref>。
* 祖父・'''[[石破市造|市造]]'''（[[農業]]、政治家）
: [[明治]]7年（[[1874年]]）生 - [[昭和]]17年（[[1942年]]）没。{{See|石破市造}}
* 祖母・'''マサ'''（[[山田松太郎]]の長女<ref name="inaba_p32">『因幡人事興信録』（い）之部三二</ref>）
: [[明治]]9年（[[1876年]]）[[9月]]生 - 没<ref name="inaba_p32"/>。
* 父・'''[[石破二朗|二朗]]'''（内務[[官僚]]、政治家）
: 明治41年（[[1908年]]）[[7月]] - 昭和56年（[[1981年]]）9月没。{{See|石破二朗}}
* 母・'''和子'''（内務官僚[[金森太郎]]の長女、宗教家[[金森通倫]]の孫）
: [[大正]]7年（[[1918年]]）[[8月]]生<ref name="zinzi10_p106">『人事興信録. 10版（昭和9年） 上卷』カ一〇六</ref> - 1991年9月没<ref>読売新聞1991年9月13日「石破和子さん死去」</ref>。
* 長姉・'''悠紀子'''（小野田セメント（現：[[太平洋セメント]]）元取締役[[八村義郎]]の妻、長男にプラス・テク社長[[八村哲郎]]） 
: 昭和15年（[[1940年]]）[[5月]]生 - <ref>{{Cite book|和書 |title=人事興信録 第41版 下 |year=2001 |publisher=興信データ |page=は - 72}}</ref><ref name=":4">{{Cite web |title=風紀委員長になったら｢ますます嫌われた｣…永遠の総裁候補･石破茂が明かす"生徒会選挙"で落ちた苦い記憶 校則を守らない同級生には｢生徒会規則｣を読み上げていた |url=https://president.jp/articles/-/85566?page=1 |website=PRESIDENT Online（プレジデントオンライン） |access-date=2024-09-28 |language=ja}}</ref>。
* 次姉 
: 昭和16年（[[1941年]]）生 - <ref name=":4" />。
* 妻・'''[[石破佳子|佳子]]'''（元[[昭和電工]][[取締役]][[中村明 (実業家)|中村明]]の二女）<ref>[http://mediajam.info/topic/934108 中村明氏死去 石破茂農相の義父 - mediajam]{{リンク切れ|date=2016年10月}}</ref>
* 長女
* 二女

=== 臼井家 ===
; （[[鳥取市]]）
: 臼井宗（教育者）は父・二朗の長姉の夫。『続 因伯の医師たち』（[[森納]]著） p.88-90によると、「[[臼井幾蔵|臼井家]]はもと高田姓を名のっていた。[[八東郡]]下私都村峰寺に代々[[医師|医]]を業として住み、時には[[御典医|御殿医]]として[[藩]]に仕えたこともあった。[[臼井幾蔵|臼井家]]六代目宗順（宋順）の時に峰寺より中私都村市場に移った。宗順に医家を継ぐ男子なく三女のちよに八上郡本角村の医師田淵養玄の二男[[臼井幾蔵|幾蔵]]を迎えて[[婿養子]]とした。[[臼井幾蔵|幾蔵]]の二男宗は[[教職]]につき丹比小学校長等をつとめた。宗の子宗雄は[[鳥取市]]で眼科医院を開業している。」という。
[[ファイル:Zirou Ishiba Ｆａｍｉｌｙ.jpg|thumb|267x267px|<center>父・石破二朗（後列右、昭和14（1939年）夏）</center>]]

=== 金森家 ===
; （[[熊本県]][[玉名郡]][[天水町]]<ref name="tsuushin_main">[http://www.in4works.com/netsupport/ishimitsumakiyo/tsuushin/11/04.html 金森通倫（tsuushin_main）]{{リンク切れ|date=2016年10月}}</ref>・[[託麻郡]][[本山村 (熊本県)|本山村]]<ref name="tsuushin_main"/>、[[東京都]]）

* 母方の曾祖父・[[金森通倫]]（[[宗教家]]、[[牧師]]）
: [[安政]]4年（[[1857年]]）[[8月]]生 - 昭和20年（[[1945年]]）[[3月]]没。{{See|金森通倫}}
* 母方の祖父・[[金森太郎]]（[[農商務省 (日本)|農商務]]、[[内務省 (日本)|内務]][[官僚]]）
: 明治21年（[[1888年]]）[[6月]]生 - 昭和33年（[[1958年]]）6月没。{{See|金森太郎}}
* 母方の[[大おじ]]には[[金森次郎]]（実業家）、[[金森五郎]]（医師）、[[金森九郎]]（鉄鋼技師、東大教授）などがいる。[[ジャパンタイムス]]の社長、[[会長]]、[[相談役]]を務め、[[国際基督教大学]]の設立に尽力し、1960年[[フリーメイソン]]の日本グランドマスターとなった<ref>{{Cite book |和書 |author=赤間剛|authorlink=赤間剛|title=フリーメーソンの秘密 世界最大の結社の真実 |publisher=[[三一書房]] |pages=85-86 |date=1983-08 |isbn=4-380-83233-3}}</ref>[[東ヶ崎潔]]（とうがさききよし）、元[[明治学院大学]]教授[[濱健夫 (植物学者)|浜健夫]]などは大おばの夫である。元[[同志社]]総長[[牧野虎次]]長男操の[[夫人]]弥生は母和子の[[従姉]]に当たる<ref>[[#石破二朗回想録刊行会 1982|『回想録 石破二朗 追想篇』]]421頁</ref>。

=== 略系図 ===
<div style="font-size:80%">
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}}
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== 著作 ==
=== 単著 ===
* {{Cite book ja|title=職業政治の復権 : 混迷からの脱出それは無党派層がめざめるとき|url={{国立国会図書館デジタルコレクション|12758234}}|url-access=registration|publisher=サンドケー出版局|date=1995-06-10}}
* 『国防』 [[新潮社]]、2005年／[[新潮文庫]]、2011年
* 『国難―政治に幻想はいらない』 新潮社、2012年／新潮文庫、2015年
* 『真・政治力』 [[ワニブックス]]・新書、2013年
* 『日本を、取り戻す。憲法を、取り戻す。』 [[PHP研究所]]、2013年
* 『日本人のための「集団的自衛権」入門』 新潮社、2014年
* 『日本列島創生論―地方は国家の希望なり』 [[新潮新書]]、2017年
* 『政策至上主義』 新潮新書、2018年
* 『異論正論』 新潮新書、2022年
* 『保守政治家　わが政策、わが天命』（倉重篤郎編）[[講談社]]、2024年8月。ISBN 4065369975

=== 共著 ===
* 『坐シテ死セズ』（[[西尾幹二]]共著）、[[ベースボール・マガジン社|恒文社21]]、2003年
* 『軍事を知らずして平和を語るな』（[[清谷信一]]共著）、[[ベストセラーズ|KKベストセラーズ]]、2006年
* 『国防の論点―日本人が知らない本当の国家危機』（[[森本敏]]・[[長島昭久]]共著）、[[PHP研究所]]、2007年
* 『国防入門』（原案、漫画担当・原望）、[[あおば出版]]、2007年
* 『日本の戦争と平和』（[[小川和久]]共著）、[[ビジネス社]]、2009年
* 『こんな日本をつくりたい』（[[宇野常寛]]共著）、[[太田出版]]、2012年
* 『国防軍とは何か』（森本敏・[[西修 (法学者)|西修]]共著）、[[幻冬舎]]ルネッサンス新書、2013年
* 『ニッポンの大問題』（[[弘兼憲史]]共著）、ワニブックス、2017年　
* 『石破茂と水月會の日本創生』（編者代表）、新講社、2018年
* 『もはや日本には創造的破壊（ガラガラポン）しかない』（[[浅井隆]]共著）、第二海援隊、2021年
* 『自民党失敗の本質』 [[宝島社新書]]、2021年／[[宝島社文庫]]、2024年4月。ISBN 4299054148
::他は [[村上誠一郎]]、[[内田樹]]、[[御厨貴]]、[[前川喜平]]、[[古賀茂明]]、[[望月衣塑子]]、小沢一郎 
* 続編『自民党という絶望』 [[宝島社]]新書、2023年
::他は [[鈴木エイト]]、[[白井聡]]、[[古谷経衡]]、[[浜矩子]]、[[野口悠紀雄]]、[[鈴木宣弘]]、[[井上寿一]]、[[亀井静香]] 
* 『「我がまち」からの地方創生　分散型社会の生き方改革』（[[神山典士]]共著）、[[平凡社新書]]、2023年。ISBN 4582860354

=== 論文 ===
* [https://cir.nii.ac.jp/all?q=%E7%9F%B3%E7%A0%B4%E8%8C%82&count=100&sortorder=3 国立情報学研究所収録論文] [[国立情報学研究所]]

== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
=== 注釈 ===
{{Reflist|group="注釈"}}
=== 出典 ===
{{Reflist|2}}

== 参考文献 ==
* {{Anchors|石破二朗回想録刊行会 1982}}「回想録 石破二朗 追想篇」（石破二朗回想録刊行会、1982年）
* 「『いじめられっ子』石破茂の逆襲」[[山村明義]] （『[[文藝春秋 (雑誌)|文藝春秋]]』2004年5月号）
* {{Anchors|石破 2005}}「国防」石破茂（新潮社、2005年）ISBN 4104737011
* 「新訂現代政治家事典―中央・地方の政治家4000人」(日外アソシエーツ、2005年) ISBN 4816918922
* 「生粋の愛読者が抱く『[[正論 (雑誌)|正論]]』『[[諸君!]]』への違和感」石破茂（『[[論座]]』2006年8月号）

== 関連人物 ==
* [[金森通倫]]
* [[金森太郎]]
* [[金森次郎]]
* [[石破二朗]]
* [[田中角栄]]
* [[中曽根康弘]]
* [[渡辺美智雄]]

== 関連項目 ==
{{Sisterlinks}}
* [[世襲政治家]]
* [[親族関係にある政治家一覧]]
* [[日本のクリスチャン有名人一覧]]
* [[最年少帝国・国会議員]]
* [[大みそか列島縦断LIVE 景気満開テレビ]] - 2008年より毎年大晦日にフジテレビが放送しているテレビ番組。石破は第1回から毎年出演している。

== 外部リンク ==
* {{Official website|https://www.ishiba.com/|石破茂 Official Site}}
* [https://agora-web.jp/archives/author/shigeruishiba 石破茂]-アゴラ
* [http://ishiba-shigeru.cocolog-nifty.com/blog/ 石破茂（いしばしげる）ブログ]
* {{Twitter|shigeruishiba}}
* {{Facebook|ishibashigeru|石破 茂}}
* {{Instagram|ishibashigeru|Shigeru Ishiba}}
* {{YouTube|user=ishibach|石破茂}}
* {{ニコニコチャンネル|ishibashigeru|石破茂チャンネル（応援版）(石破茂) - ニコニコチャンネル政治}} - ニコニコ公式ブロマガ
* {{Kotobank|2=デジタル版 日本人名大辞典+Plus}}
* [https://www.youtube.com/watch?v=Bdvcvy_nFrY 衆議院在職35年!自民党の重鎮 石破茂代議士が満を持して登場！] 魚屋のおっチャンネル 2021年7月14日配信

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{{Succession box
| title  = {{Flagicon|JPN}} [[内閣府特命担当大臣|特命担当大臣]]（[[地方創生担当大臣|地方創生]]）
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| before = 創設
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