アイ・アム・ザ・ウォルラスのソースを表示

{{Pathnavbox|
{{Pathnav|ビートルズ|[[ビートルズの作品|作品リスト]]}}
{{Pathnav|ビートルズ|[[ビートルズの曲名一覧|曲名リスト]]}}
}}
{{Infobox Song
| Name = アイ・アム・ザ・ウォルラス
| English_title = {{Lang|en|I Am the Walrus}}
| Artist = [[ビートルズ]]
| from Album = <!-- 楽曲の初登場がアルバムである場合にのみ使用。「Template:Infobox Song#使用例」を参照。 -->
| Released = {{Plainlist|
* {{flagicon|UK}} 1967年11月24日
* {{flagicon|USA}} 1967年11月27日
* {{flagicon|JPN}} 1967年12月25日<ref group="注釈">『東芝音工月報』1968年1月発売号に12月25日発売と個別表記されている。『番号順総目録』の1969年度版では発売日が「1968年1月10日」と記されているが、リアルタイム購入＆ワン・オーナーの所蔵品に、「1967.12.25」の購入日書込みのある盤が確認されており、次のシングル『[[レディ・マドンナ]]』（OR-1902）のジャケットには「ビートルズ68年初のシングル！！」と書かれている。</ref>
}}
| A-side = [[ハロー・グッドバイ]]
| Format = [[シングル#シングル・レコード|7インチシングル]]
| Recorded = {{Plainlist|
* 1967年9月5日、6日、27日、29日
* [[EMIレコーディング・スタジオ]]
}}
| Genre = {{Hlist-comma|[[サイケデリック・ミュージック#サイケデリック・ポップ|サイケデリック・ポップ]]<ref>{{Cite web |first=Stereo |last=Williams |title=The Beatles' 'Magical Mystery Tour' at 50 |url=https://www.thedailybeast.com/navy-seal-tony-dedolph-was-promoted-after-choking-green-beret-logan-melgar-to-death?ref=scroll |website=[[デイリー・ビースト|The Daily Beast]] |date=2017-11-26 |accessdate=2020-02-16 }}</ref>}}
| Length = 4分33秒
| Label = {{Plainlist|
* {{flagicon|UK}} [[パーロフォン]]
* {{flagicon|USA}} [[キャピトル・レコード]]
* {{flagicon|JPN}} [[EMIミュージック・ジャパン|オデオン / 東芝音楽工業]]
}}
| Writer = [[レノン＝マッカートニー]]
| Composer = レノン＝マッカートニー
| Producer = [[ジョージ・マーティン]]
| Chart position = [[#チャート成績|後述]]を参照
| Misc = {{Extra chronology 2
  | Artist = [[ビートルズ]] シングル
  | Type = single
  | Last single = {{Unbulleted list|[[愛こそはすべて]]|（1967年）}}
  | This single = {{Unbulleted list|[[ハロー・グッドバイ]] b/w '''アイ・アム・ザ・ウォルラス'''|（1967年）}}
  | Next single = {{Unbulleted list|[[レディ・マドンナ]]|（1968年）}}
}}
{{Extra track listing
 | Album = [[マジカル・ミステリー・ツアー (代表的なトピック)|マジカル・ミステリー・ツアー]]<!-- 「WP:CARMEN」に基づく内部リンクの設定ですので、変更しないでください。 -->
 | Type = studio
 | prev_track = [[ユア・マザー・シュッド・ノウ]]
 | prev_no = A-5
 | this_track = '''アイ・アム・ザ・ウォルラス'''
 | track_no = A-6
 | next_track = ハロー・グッドバイ
 | next_no = B-1
}}
}}
{{After float}}
「'''アイ・アム・ザ・ウォルラス'''」（{{Lang|en|''I Am the Walrus''}}）は、[[ビートルズ]]の楽曲である。1967年11月にシングル盤『[[ハロー・グッドバイ]]』のB面曲として発売された。[[ジョン・レノン]]によって書かれた楽曲で、作曲者のクレジットは[[レノン＝マッカートニー]]名義となっている。なお、EP『[[マジカル・ミステリー・ツアー (代表的なトピック)|マジカル・ミステリー・ツアー]]<!-- 「WP:CARMEN」に基づく内部リンクの設定ですので、変更しないでください。 -->』のブックレットには「{{Lang|en|"No you're NOT!" Said Little Nicola}}」というサブタイトルがつけられている<ref group="注釈">ただし正式なタイトルにはこのサブタイトルはつかない</ref>。同年12月に公開されたテレビ映画『[[マジカル・ミステリー・ツアー (映画)|マジカル・ミステリー・ツアー]]』に演奏シーンが収められ、[[マジカル・ミステリー・ツアー (代表的なトピック)|同名のサウンドトラック]]<!-- 「WP:CARMEN」に基づく内部リンクの設定ですので、変更しないでください。 -->EP盤（英国）、LPアルバム（米国）に収録。映画ではビートルズのメンバーがサイケデリックな格好をしたり、[[セイウチ]]をはじめとした動物の着ぐるみを着て演奏するシーンで使用されている。

本作は、[[ルイス・キャロル]]作の物語『[[鏡の国のアリス]]』の「セイウチと大工」に触発されて書いた楽曲。プロデューサーの[[ジョージ・マーティン]]は、伴奏で追加された[[ヴァイオリン]]、[[チェロ]]、[[金管楽器|ブラス]]などのオーケストラのアレンジも手がけた。

1967年12月の[[全英シングルチャート]]で、「アイ・アム・ザ・ウォルラス」が収録されたシングル盤『ハロー・グッドバイ』とEP『マジカル・ミステリー・ツアー』の2作品が上位2位を独占したため、「アイ・アム・ザ・ウォルラス」は同時に1位と2位を獲得した楽曲となった。なお、歌詞に出てくる「{{Lang|en|You've been a naughty girl, you've let your knickers down}}（まったくきみはいけない娘だね。すぐに[[パンティー|ニッカーズ]]を下ろしちゃって。）」というフレーズが問題視されたことにより、[[英国放送協会|BBC]]より放送禁止の措置を受けた。

== 背景・曲の構成 ==
音楽評論家の{{仮リンク|イアン・マクドナルド (音楽評論家)|label=イアン・マクドナルド|en|Ian MacDonald}}は、「アイ・アム・ザ・ウォルラス」のモデルとなったのは、1967年夏に発売されたヒットを記録した[[プロコル・ハルム]]の「[[青い影]]」と推測している。同作はレノンのお気に入りの楽曲の1つであった{{Sfn|MacDonald|2005|pp=268, 443}}。ある朝、レノンはパトロールカーのサイレンから着想を得て「{{Lang|en|Mister city policeman}}」という楽曲を書き始め、他の未完成となっていた楽曲を融合して完成させた<ref>{{Cite journal |journal=[[ライフ (雑誌)|LIFE]] |volume=65 |issue=12 |publisher=[[タイム (出版社)|Time Inc]] |date=20 September 1968 |page=72 }}</ref>。歌詞には「{{Lang|en|Lucy in the sky}}」と、本作と同じくレノン作の「[[ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ]]」を思わせるフレーズも含まれている<ref>{{Cite book |first=Tim |last=Kasser |title=Lucy in the Mind of Lennon |publisher=Oxford University Press |isbn=0-1998-7690-8 |page=96 }}</ref>。

タイトルのウォルラス（セイウチ）は、[[ルイス・キャロル]]作の物語『[[鏡の国のアリス]]』の「セイウチと大工」からとられたものである{{Sfn|MacDonald|2005|p=268}}。後述のように、レノンはセイウチが善人と勘違いしており、「しまった！」と思ったことを明かしている{{Sfn|Sheff|2000|p=185}}。

曲の途中の"{{Lang|en|Yellow matter custard...}}"からのくだりは、
{{quote|<poem>Yellow matter custard, green slop pie,
All mixed together with a dead dog's eye,
Slap it on a [[サンドウィッチ|butty]], ten foot thick,
Then wash it all down with a cup of cold [[吐瀉物|sick]].<ref>{{cite web| last=Davies| first=Hunter| year=2002| authorlink=:en:Hunter Davies| title=My Friend John| url=http://articles.absoluteelsewhere.net/Articles/my_friend_john_davies.html| accessdate=2019-05-06 }}</ref></poem>}}
という、過去に作った歌詞からの引用であるとレノンの友人である{{仮リンク|ピート・ショットン|en|Pete Shotton}}は語っている。なお、「{{Lang|en|You've been a naughty girl, you've let your knickers down}}（まったくきみはいけない娘だね。すぐに[[パンティー|ニッカーズ]]を下ろしちゃって。）」というフレーズが問題視され、[[英国放送協会|BBC]]では放送禁止となった<ref>{{Cite web 
 |title=The Beatles: 20 things you did not know about the Fab Four |url=https://www.telegraph.co.uk/culture/music/the-beatles/6150647/The-Beatles-20-things-you-did-not-know-about-the-Fab-Four.html |website=The Telegraph |publisher=Telegraph Media Group |date=2009-09-07 |accessdate=2020-08-06 }}</ref><ref>{{Cite web |title="I Am The Walrus" History |url=http://www.beatlesebooks.com/walrus |website=BEATLES MUSIC HISTORY! |publisher=DKR Products |accessdate=2020-08-06 }}</ref>。

後半部分のリズムについては[[宮城県]]民謡「[[斎太郎節]]」との共通点が指摘されている。ちなみにレノンは[[ビートルズ#日本公演|ビートルズ日本公演]]で来日した際に[[ヒルトン東京|東京ヒルトンホテル]]の10階のスイートルームに運び込まれたステレオセットで日本の民謡のアルバムを熱心に聞いており、その中でも「スゴくリズムがおもしろい」と言ってたのが「[[斎太郎節]]」だった<ref name="I am">{{Cite web|和書|title=ビートルズと日本 TOKYO 5 DAYS トークイベント・レポート |url=https://www.shinko-music.co.jp/report/beatlestokyo5days/ |publisher=[[シンコーミュージック・エンタテイメント]] |accessdate=2020-08-05 }}</ref>。

1980年の『[[プレイボーイ (雑誌)|プレイボーイ]]』誌のインタビューで、レノンは本作について「最初の部分はある週末にトリップした時に書いて、次の部分は次の週末にトリップした時に書いた。そして[[オノ・ヨーコ|ヨーコ]]と出会った後に完成した。一部はハレ・クリシュナについての言及。[[クリシュナ]]に興味を持っていた人が多かったんだ。「{{Lang|en|Elementary penguin}}（ペンギン聖体）」というのは「ハレ・クリシュナ」のような偶像崇拝を簡素化した表現さ。当時は[[ボブ・ディラン|ディラン]]の影響もあって、いろんな意味に取れる表現を使っていたよ。あと『[[不思議の国のアリス]]』の「セイウチと大工」は僕にとってはとても美しい詩だった。[[ルイス・キャロル]]が資本家や社会構造について言及していたとは予想だにしてなかったけどね。でも後になって実はセイウチが悪人で、大工が善人だということに気がついて「しまった！」と思った。僕は「セイウチ」ではなく「大工」になるべきだった。'{{Lang|en|I Am The Carpenter}}'（俺は大工）でもそんなに違和感はないだろう？」と語っている{{Sfn|Sheff|2000|p=184}}。

歌詞に登場する「エッグマン」は、仲間内で「エッグ」と呼ばれていた[[エリック・バードン|エリック・バートン]]のことで、セックス中に裸の女性の上で卵を割ることが趣味だったせいで、彼にはこのあだ名がつけられた。バートンの自伝には、「[[メイフェア]]で繰り広げられた乱交パーティーで半裸状態の2人の女性の鼻の下で[[亜硝酸アミル|アミル・ナイトレイト]]のカプセルを砕き、生卵を2つ割っているバートンをジョン・レノンが眺めていて、レノンが「行け、やるんだ。エッグマン！行け！僕もやったけど、良かったぜ」というエピソードが掲載されている<ref>{{Cite book|和書 |title=メニー・イヤーズ・フロム・ナウ |date=1998-12-16 |year=1998 |publisher=株式会社ロッキング・オン |page=482 }}</ref>。

== レコーディング ==
「アイ・アム・ザ・ウォルラス」のレコーディングは、1967年8月27日のマネージャーである[[ブライアン・エプスタイン]]の死後初のレコーディング作業となった。

1967年9月5日に[[EMIレコーディング・スタジオ]]のスタジオ2{{Sfn|Russell|2006|p=326}}でレコーディングが開始され、レノンが[[エレクトリックピアノ]]、[[ジョージ・ハリスン]]が[[ギター]]、[[リンゴ・スター]]が[[ドラムセット|ドラム]]という編成で16テイク録音された{{Sfn|Womack|2016|p=218}}。この日に録音されたテイク16が、1996年に発売された『[[ザ・ビートルズ・アンソロジー2]]』に収録されている。翌日、テイク16をリダクションし、[[ポール・マッカートニー]]による[[エレクトリックベース|ベース]]、スターのドラム、レノンの[[ボーカル|リード・ボーカル]]が[[オーバー・ダビング]]された{{Sfn|Lewis|Spignesi|2009|p=95}}。

9月27日にスタジオ1にて、[[ヴァイオリン]]、[[チェロ]]、[[ホルン]]、[[クラリネット]]をはじめとした[[オーケストラ]]の演奏が加えられた{{Sfn|Lewis|Spignesi|2009|p=95}}。アレンジは[[ジョージ・マーティン]]が担当。なお、マッカートニーはオーケストレーションについて多少アイデアを提出したとされている。翌日には、{{仮リンク|マイク・サムス|en|Mike Sammes}}を中心とした16人の合唱団がレコーディングに参加し{{Sfn|Lewis|Spignesi|2009|p=95}}、「{{Lang|en|Ho-ho-ho, hee-hee-hee, ha-ha-ha}}」、「{{Lang|en|oompah, oompah, stick it up your jumper!}}」、「{{Lang|en|everybody's got one}}」というコーラスが録音された{{Sfn|Lewisohn|1988|p=68}}。

=== 「リア王」のラジオ音源 ===
曲の中間ほどから聞こえる朗読は、[[シェイクスピア]]著の「[[リア王]]」（第4幕、シーン6）の219行目から222行目と249行目から262行目の部分である<ref name="Fontenot">{{Cite web |first=Bill |last=Lamb |title=Top 25 Beatles Songs |url=https://www.liveabout.com/top-beatles-songs-4058717 |website=LiveAbout |publisher=Dotdash publishing |date=2019-05-24 |accessdate=2021-04-16 }}</ref>。1967年9月29日{{Sfn|Lewis|Spignesi|2009|p=95}}にレノンがAMラジオのダイヤルを回し、この日の午後7時30から午後11時にかけて<ref>{{cite web|title=Network 3 Programme Listings for Friday, 29 September, 1967|url=http://genome.ch.bbc.co.uk/schedules/networkthree/1967-09-29|website=BBC Genome Project|publisher=British Broadcasting Corporation|accessdate=2019-05-06}}</ref>[[英国放送協会のラジオ放送#ラジオ3|BBCラジオ3]]で放送された「リア王」を朗読する声を加えた{{Sfn|Lewisohn|1988|p=128}}。

219行目から222行目より、曲に使用された節が以下の部分になる<ref name="Fontenot"/>。
<blockquote><poem>
''Gloucester:'' (2:35) Now, good sir, wh— (ここでレノンは一度別のチャンネルにダイヤルを回している)<ref name="Fontenot"/>
''Edgar:'' (2:38) — poor man, made tame by fortune — (2:44) good pity —
</poem></blockquote>

曲のエンディング部分で、249行目から262行目が引用された<ref name="Fontenot"/>{{Sfn|Everett|1999|pp=134-135}}。
<blockquote><poem>
''Oswald:'' (3:52) Slave, thou hast slain me. Villain, take my purse.
If ever thou wilt thrive, (4:02) bury my body,
And give the (4:05) letters which thou find'st about me
To (4:08) Edmund, Earl of Gloucester; (4:10) seek him out
Upon the British party. O, (4:14) untimely Death!
''Edgar:'' (4:23) I know thee well: a (4:25) serviceable villain;
As duteous to the (4:27) vices of thy mistress
As badness would desire.
''Gloucester:'' What, is he dead?
''Edgar:'' (4:31) Sit you down father, rest you.
</poem></blockquote>

なお、ラジオ放送は、{{仮リンク|マーク・ディグナム|label=マーク・ディグナム|en|Mark Dignam}}（グロスター伯）、{{仮リンク|フィリップ・ガード|label=フィリップ・ガード|en|Philip Guard}}（エドガー）、ジョン・ブライニング（オズワルド）によって朗読された{{Sfn|Womack|2018|p=348}}。

== ミキシング ==
モノラル・ミックスと2種類のステレオ・ミックスが作られ、ミキシングによる差異がある。顕著な差異はイントロのリフがステレオは6回、モノラルは4回繰り返される<ref group="注釈">米国盤に収録のステレオ・ミックスはこの部分が4回に編集されている</ref>。1:20秒付近の「{{Lang|en|I'm crying}}」と歌われる個所で、モノラルではドラム、タンバリンがカットされ、英国（CD）ステレオではカットされていない。米国・西ドイツ等のステレオ版はオーバー・ダビングされたスネアドラムのみ残る。また1分35秒付近の「{{Lang|en|I'm crying}}」と「{{Lang|en|yellow matter custard}}の間が1小節長いヴァージョンも存在する（米国モノラル・シングル）。このほか、米キャピトルにより英国ステレオ・ミックスと米国モノラル・ミックスが組み合わさった新しいミックスが作られ、アメリカ編集盤『[[レアリティーズ Vol.2]]』に収録された。

なお、モノラルのミキシングを行った際にその場で流れていた[[英国放送協会|BBC]]のラジオ音声をマルチトラック・テープではなく、モノラル・マスターにオーバー・ダビングしたために、ステレオ・ミックスの「{{Lang|en|Sitting in an English garden}}」という歌詞から先の部分はモノラル・ミックスを疑似ステレオ化されている<ref>{{Cite book|url=https://books.google.com/books?id=WOk8TP8o018C&pg=PT272&dq=%22i+am+the+walrus%22%2B+mono&hl=en&ei=pqosTcvzLMPtnQfDzYmGDQ&sa=X&oi=book_result&ct=result&resnum=3&ved=0CC8Q6AEwAg#v=onepage&q=%22i%20am%20the%20walrus%22%2B%20mono&f=false |title=Here, There and Everywhere: My Life Recording the Music of the Beatles |work=Books.google.com |date= |accessdate=2019-05-06}}</ref>{{refnest|group=注釈|レノンは「実のところ、ステレオだとすごくよかったんだぜ。でも、ちゃんと聴く人はいないからな。いろいろ盛り込みすぎて、ついていけなかったものな。ゴチャゴチャしすぎてたな。ひとつのトラックにはBBCラジオの生放送から聞こえてきた台詞を－シェイクスピアか何かだったな－どんどんぶちこんでいったんだよ」と話している<ref>{{Cite book |和書 |title=ジョン・レノンPlayboyインタビュー |year=1981 |publisher=[[集英社]] |asin=B000J80BKM |page=95 }}</ref>。}}。

映画『マジカル・ミステリー・ツアー』のビデオ・ソフト化では後半パートがモノラル化されている。

ビートルズのマッシュアップ作品として2006年11月に発売された『[[LOVE (ビートルズのアルバム)|LOVE]]』では、後半部分も完全なステレオとしてリミックスされている<ref group="注釈">それ以前に『[[ビートルズ・アンソロジー]]』のDVD版で初めて完全リアル・ステレオ・ミックスが収録されたことがある。</ref>。

== クレジット ==
<!-- 以下の「:」は削除しないでください。[[Help:箇条書き]]を参照 -->
; ビートルズ
:* [[ジョン・レノン]] - [[ボーカル]]、[[エレクトリックピアノ]]、[[メロトロン]]
:* [[ポール・マッカートニー]] - [[エレクトリックベース|ベース]]、[[タンバリン]]
:* [[ジョージ・ハリスン]] - [[エレクトリック・ギター]]
:* [[リンゴ・スター]] - [[ドラムセット|ドラム]]
:<!-- バグ回避。[[Help:箇条書き]]を参照 -->
; 外部ミュージシャン
:* [[ジョージ・マーティン]] - [[音楽プロデューサー|プロデュース]]
:* セッションミュージシャン - [[ストリングス]]、[[金管楽器|ブラス]]、[[木管楽器]]
:* {{仮リンク|マイク・サムス|en|Mike Sammes}} - [[コーラス (ポピュラー音楽)|バッキング・ボーカル]]
:* {{仮リンク|レイ・トーマス|en|Ray Thomas}} - バッキング・ボーカル<ref name="discussionsmagazine.com">{{cite web|author= |url=http://www.discussionsmagazine.com/2015/01/an-exclusive-interview-with-moody-blues.html |title=Discussions Magazine Music Blog: An EXCLUSIVE interview with THE MOODY BLUES' Ray Thomas! |website=Discussionsmagazine.com |date=2015-01-15 |accessdate=2018-11-01}}</ref>
:* {{仮リンク|マイク・ピンダー|en|Mike Pinder}} - バッキング・ボーカル<ref name="discussionsmagazine.com" />
:* [[ジェフ・エメリック]]、{{仮リンク|ケン・スコット|en|Ken Scott}} - [[レコーディング・エンジニア|エンジニア]]
:<!-- バグ回避。[[Help:箇条書き]]を参照 -->

== カバー・バージョン ==
* [[スプーキー・トゥース]] - 1970年にドイツで発表されたシングルのA面収録曲<ref>{{Cite web |url=https://www.discogs.com/release/1809425-Spooky-Tooth-I-Am-The-Walrus-Son-Of-Your-Father-That-Was-Only-Yesterday |title=Discogs |access-date=2024年6月22日}}</ref>。
* [[オアシス (バンド)|オアシス]] - シングル『[[シガレッツ・アンド・アルコール]]』<ref>{{Cite book |first=Mick |last=Middles |title=Oasis: Round Their Way |publisher=Independent Music Press |year=1996 |isbn=1-8977-8310-8 |page=106 }}</ref>や、日本盤シングル『[[ホワットエヴァー]]』<ref>{{Cite web|和書|title=ホワットエヴァー {{!}} オアシス |url=https://www.oricon.co.jp/prof/51059/products/105066/1/ |website=ORICON NEWS |publisher=オリコン |accessdate=2021-09-12 }}</ref>に収録。なお、「{{仮リンク|グラスゴー・キャットハウス|en|Glasgow Cathouse}}でのライブ音源」と表記されている<ref>{{Cite book |first=Daniel |last=Rachel |title=The Art of Noise: Conversations with Great Songwriters |publisher=St. Martin's Publishing Group |year=2013 |isbn=1-4668-6521-0 |page=255 }}</ref>が、実際にはソニーの会議時に演奏された音源となっている<ref>{{Cite book |first=Paolo |last=Hewitt |title=Getting High: The Adventures of Oasis |publisher=Dean Street Press |year=2015 |origyear=1997 |isbn=1-9105-7004-4 |page=401 }}</ref>。
* [[RED WARRIORS]] - 1987年に発売されたシングル『[[バラとワイン]]』に収録。
* [[オインゴ・ボインゴ]] - 1994年に発売されたアルバム『Boingo』に収録<ref>{{AllMusic |first=Peter |last=Fawthrop |title=Boingo - Oingo Boingo {{!}} Songs, Reviews, Credits |class=album |id=mw0000623668 |accessdate=2021-09-12 }}</ref>。
* [[斉藤和義]] - 2006年11月4日に[[日本武道館]]で開催された「[[Dream Power ジョン・レノン スーパー・ライヴ]]2006」で演奏<ref>{{Cite web|和書|title=Dream Power ジョン・レノン スーパー・ライヴ大盛況で終了（演奏曲リストも） |url=https://www.thebeatles.co.jp/contents/wwn/member/200611/20061106-01.htm |website=B'net: ビートルズ・ワールドワイド・アップデート・ニュース |publisher=株式会社プロデュース・センター |accessdate=2021-09-12 }}</ref>。

== チャート成績 ==
{| class="wikitable sortable"
! チャート (1967年) !! 最高位
|-
| ニュージーランド ([[:en:New Zealand Listener|Listener]])<ref>{{Cite web |title=flavour of new zealand - search listener |url=http://www.flavourofnz.co.nz/index.php?qpageID=search+listener&qartistid=8#n_view_location |website=www.flavourofnz.co.nz |accessdate=2020-08-05 }}</ref>
| style="text-align: center;"|17
|-
| US [[ビルボード|''Billboard'']] [[Billboard Hot 100|Hot 100]]<ref>{{Cite web |title=The Hot 100 Chart |url=https://www.billboard.com/charts/hot-100/1967-12-23 |work=[[ビルボード|Billboard]] |date=1967-12-23 |accessdate=2020-11-26 }}</ref>
| style="text-align: center;"|56
|-
| US [[キャッシュボックス|''Cash Box'' Top 100]]<ref>{{Cite web |title=Cash Box Top 100 Singles, December 23, 1967 |url=https://tropicalglen.com/Archives/60s_files/19671223.html |website=tropicalglen.com |accessdate=2020-11-26 }}</ref>
| style="text-align: center;"|46
|-
|}

== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
=== 注釈 ===
{{Notelist}}

=== 出典 ===
{{Reflist|25em}}

== 参考文献 ==
* {{Cite book| publisher=[[:en:Houghton Mifflin|Houghton Mifflin]] / Seymour Lawrence| year=1990| title=The Beatles Illustrated Lyrics| location=Boston |editor1-last=Aldridge |editor1-first=Alan |editor1-link=:en:Alan Aldridge| isbn=0-395-59426-X| ref=harv }}
* {{Cite book |first=Walter |last=Everett |authorlink=:en:Walter Everett (musicologist) |title=The Beatles as Musicians. Revolver Through the Anthology |publisher=Oxford University Press |location=New York |year=1999 |isbn=978-0195129410 |ref=harv }}
* {{Cite book |first1=Michael |last1=Lewis |first2=Stephen J. |last2=Spignesi |title=100 Beatles Songs - A Passionate Fan's Guide |publisher=Running Press |year=2009 |isbn=1-6037-6265-5 |ref=harv }}
* {{Cite book| last=Lewisohn| first=Mark| year=1988| authorlink=:en:Mark Lewisohn| title=The Beatles Recording Sessions| publisher=Harmony Books| location=New York| isbn=0-517-57066-1| ref=harv}}
* {{Cite book |last=MacDonald |first=Ian |authorlink=:en:Ian MacDonald |year=2005|title=Revolution in the Head: The Beatles' Records and the Sixties |edition=2nd rev. |publisher=Chicago Review Press |location=Chicago, IL |isbn=978-1-55652-733-3 |ref=harv }}
* {{Cite book |first=Jeff P. |last=Russell |title=The Beatles Complete Discography |publisher=Universe |year=2006 |isbn=0-7893-1373-1 |ref=harv }}
* {{Cite book| last=Sheff| first=David| year=2000| authorlink=デヴィッド・シェフ| title=All We Are Saying: The Last Major Interview with John Lennon and Yoko Ono| publisher=St. Martin's Press| location=New York| isbn=0-312-25464-4| ref=harv}}
* {{Cite book |first=Kenneth |last=Womack |authorlink=:en:Kenneth Womack |title=The Beatles Encyclopedia Everything Fab |publisher=ABC-CLIO |year=2016 |isbn=1-4408-4427-5 |ref=harv }}
* {{Cite book |first=Kenneth |last=Womack |title=Sound Pictures: The Life of Beatles Producer George Martin, The Later Years, 1966-2016 |publisher=Chicago Review Press |year=2018 |isbn=0-9127-7777-X |ref=harv }}

== 関連項目 ==
* [[不思議の国のアリス関連一覧]]

== 外部リンク ==
* {{URL|1=https://www.thebeatles.com/i-am-walrus|2=I Am the Walrus}} - The Beatles

{{ビートルズのシングル}}
{{Normdaten}}
{{デフォルトソート:あいあむさうおるらす}}
[[Category:ビートルズの楽曲]]
[[Category:レノン＝マッカートニーが制作した楽曲]]
[[Category:不思議の国のアリスを題材とした楽曲]]
[[Category:ジョージ・マーティンがプロデュースした楽曲]]
[[Category:パーロフォンのシングル]]
[[Category:キャピトル・レコードのシングル]]
[[Category:1967年の楽曲]]
[[Category:1967年のシングル]]
[[Category:メロトロンを使用している楽曲]]
[[Category:楽曲 あ|いあむさうおるらす]]