ポリスチレンのソースを表示

{{出典の明記|date=2012年5月}}
{{Chembox
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|画像1=Polystyrene linear.svg
|画像キャプション1=ポリスチレンの化学構造
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|画像キャプション2=PSの[[樹脂識別コード]]
|IUPAC名=<!-- | IUPACName_hidden = yes で長いIUPAC名を隠す-->
|別称=スチロール樹脂<br />ポリスチレン<br/>AFCOLENE
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{{Chembox Identifiers
|CAS番号=9003-53-6
|PubChem=7501
|MeSHName=Polystyrenes
|SMILES= C1=CC=CC=C1C=C
|JGlobalID=200907094521701050
|RTECS=DA0520000
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|Section2={{Chembox Properties
|化学式=(C<sub>8</sub>H<sub>8</sub>)<sub>n</sub>
|モル質量=
|外観=無色透明な固体
|密度=0.96–1.04&nbsp;g/cm<sup>3</sup>
|融点=240 °C
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'''ポリスチレン'''（{{Lang-en-short|polystyrene}}）とは[[原油]]・[[ナフサ]]を原料に合成される[[スチレン]]を[[モノマー]]とする[[ポリマー]]である[[プラスチック]][[樹脂]]である。略号は'''PS'''で、[[樹脂識別コード]]（SPIコード）は6である。'''スチロール樹脂'''（スチロールじゅし）とも呼ばれる。

ポリスチレンは[[1935年]]に初めて工業化され、80年以上の歴史がある<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.jsia.jp/polystyrene/history.html |title=ポリスチレン（PS）の歴史について |website=日本スチレン工業会 |accessdate=2021-11-30}}</ref>。現在、世界中で約1200万[[トン]]のポリスチレンが使われている。[[ポリエチレン]]（高密度と低密度の2種類）、[[ポリプロピレン]]、[[ポリ塩化ビニル]]と並び、[[五大汎用樹脂|5大汎用樹脂]]のひとつに挙げられている<ref name="PS">{{Wayback|url=http://www.jsia.jp/ps/index.html |title=ポリスチレン（ＰＳ）とは |date=20210101142340 }}</ref>。

ポリスチレンは大きく分けると、透明性が高く硬いという特徴の汎用ポリスチレン（GPPS）と、ゴム成分を加えて衝撃性を改良した乳白色の耐衝撃性ポリスチレン（HIPS）の2種類がある{{R|PS}}。

== 概要 ==
一般的に用いられているポリスチレンは[[過酸化ベンゾイル]]をイニシエーター（[[ラジカル開始剤]]）として[[スチレン]]を[[ラジカル重合]]して得られる[[アタクチック]]構造を持つ[[プラスチック]]であり、非晶性のポリマーである。

アタクチックポリスチレンは[[合成樹脂|熱可塑性樹脂]]で安価であり、容易に[[射出成形]]できる事から日用品や[[プラモデル]]の素材として広く用いられている。

比較的硬質の、無色透明あるいは白色のプラスチックで、染色性、塗装性や接着性、切削等の加工性も良好。プラモデルでは弾力性や耐摩耗性などの強度面から[[ABS樹脂]]など他素材を組み合わせたキットが増えているが、これら異種素材は塗装や加工に各々難点があり注意を要する。

欠点として、弾性に乏しく曲げや衝撃に弱く、傷もつきやすい。また経年とともに黄変や曇りを生じ、実用品としてはやや耐久性が劣る。

またポリスチレンに発泡剤を用いて成型する[[発泡スチロール]]は食品の断熱容器の他、近年は建築用断熱材としても広く用いられている。

熱可塑性を利用して、[[プラ板]]として学校の工作やキーホルダーなどの工芸品の製作に使用されることもあるが、易燃性で、引火ないし高温を加えると有機溶剤･石油系の強い臭気と黒煙を発するため、オーブンレンジ等で過熱する際には温度を上げ過ぎないように注意する。

また、[[メタロセン]]触媒による重合では[[シンジオタクチック]]構造を持つポリスチレンを合成することができる。これによって生成するポリスチレンは結晶性の高分子であり、不透明であるが、アタクチックポリスチレンよりも[[耐熱性]]に優れている。

[[テレビン油|テルペン油]]・[[エゴマ油]]・[[シソ油]]など一部の[[食用油]]、[[リモネン]]（[[柑橘類]]に含まれる）、[[ベンジン]]、[[シンナー]]などに溶ける。また、[[アルコール]]と長期間接すると味を変質させることがある。

== 参考画像 ==
<gallery>
Envase de yogur.jpg|ポリスチレン製食品容器
Poliestireno.JPG|ポリスチレンは可燃性である
Caja de CD.jpg|汎用ポリスチレン（GPPS）と耐衝撃性ポリスチレン（HIPS）から作られたCDケース
Maquinilla de afeitar desechable.JPG|使い捨てポリスチレンかみそり
Polistirolo.JPG|発泡ポリスチレン包装のクローズアップ
Styropor in Mikroskop mit Polfilter.jpg|発泡スチロールの顕微鏡像 
Copo descartavel poliestireno.JPG|環境では、分解するために約50年かかる
Polistirolo 002.JPG|約1cmの厚さのポリスチレンのシートは、太陽光が透過する
</gallery>

== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
{{Reflist}}

== 関連項目 ==
* [[シンジオタクチックポリスチレン]]
* [[日本スチレン工業会]]
* [[発泡スチロール]]

== 外部リンク ==
{{Commonscat|polystyrene}}

* {{Cite web|和書|url=http://www.jsia.jp/|title=日本スチレン工業会|publisher=日本スチレン工業会|accessdate=2013-04-17}}

{{プラスチック}}
{{Normdaten}}
{{Chem-stub}}

{{デフォルトソート:ほりすちれん}}
[[Category:合成樹脂]]
[[Category:芳香族炭化水素]]
[[Category:ベンゼン誘導体]]
[[Category:誘電体]]