コンテンツにスキップ

「薛京」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
 
(10人の利用者による、間の16版が非表示)
1行目: 1行目:
{{MedalTableTop}}
{{MedalTableTop}}
{{MedalCountry|{{PRK}}}}
{{MedalSport|女子 [[柔道]]}}
{{MedalSport|女子 [[柔道]]}}
{{MedalCountry|{{PRK2}}}}
{{MedalCompetition|[[世界柔道選手権大会|世界選手権]]}}
{{MedalCompetition|[[世界柔道選手権大会|世界選手権]]}}
{{MedalGold|[[2013年世界柔道選手権大会|2013 リオデジャネイロ]]|78kg級}}
{{MedalGold|[[2013年世界柔道選手権大会|2013 リオデジャネイロ]]|78 kg級}}
{{MedalCompetition|[[アジア競技大会|アジア大会]]}}
{{MedalCompetition|[[アジア競技大会]]}}
{{MedalSilver|2010 広州|70kg級}}
{{MedalSilver|2010 広州|70 kg級}}
{{MedalSilver|2014 仁川|78kg級}}
{{MedalSilver|2014 仁川|78 kg級}}
{{MedalBottom}}
{{MedalBottom}}


'''薛 京'''(ソル・キョン、{{Lang-ko-short|설경}}、{{Lang-en-short|Sol Kyong}}、[[1990年]][[6月8日]] - )は[[朝鮮民主主義人民共和国|北朝鮮]]出身の[[柔道]]選手。階級は78kg級<ref name="judobase">[http://www.judobase.org/#/competitor/profile/6846 profile]</ref>。
'''薛 京'''(ソル・キョン、{{Lang-ko-short|설경}}、{{Lang-en-short|Sol Kyong}}、[[1990年]][[6月8日]] - )は[[朝鮮民主主義人民共和国|北朝鮮]]出身の[[柔道]]。階級は78 kg級<ref name="judobase">[http://www.judobase.org/#/competitor/profile/6846 profile]</ref>。


==人物==
==人物==
2010年の[[アジア競技大会柔道競技|アジア大会]]70kg級では決勝で韓国の[[黄藝瑟]]と対戦するが、開始早々頭を畳に突っ込みながら技を仕掛けたため、ダイビングの反則負けで2位にとどまった<ref name="近代柔道">「特集 第16回広州アジア大会柔道競技」[[近代柔道]] [[ベースボールマガジン社]]、2011年1月号</ref>。2011年の[[2011年世界柔道選手権大会|世界選手権]]では準々決勝でフランスの[[リュシ・ドコス]]に[[大内刈]]で敗れると、敗者復活戦でも[[國原頼子]]に[[内股]]の技ありで敗れて7位にとどまった<ref name="judobase"/>。2012年の[[ワールドカップ・ワルシャワ]]では決勝でオランダの[[キム・ポリング]]を[[谷落]]で破り国際大会初優勝を飾った<ref name="judobase"/>。[[アジア柔道選手権大会|アジア選手権]]では3位となった。[[ロンドンオリンピック (2012年)|ロンドンオリンピック]]には、出場資格が得られる世界ランキング14位以内に入っていなかったために出場できなかった<ref name="judobase"/>。2013年になると階級を78kg級に上げて、アジア選手権で2位になった<ref name="judobase"/>。[[2013年世界柔道選手権大会|世界選手権]]では、準々決勝で[[佐藤瑠香]]を[[袖釣込腰]]の技ありで破るなどして決勝まで進むと、2009年の世界チャンピオンであるオランダの[[マリンド・フェルケルク]]との対戦では先に指導2でリードされるものの、[[背負投]]の技ありで逆転勝ちして優勝を飾った<ref>[http://www.worldjudoday.com/en/IJF-News-40-World-Championships-Rio-2013-DAY-5-168.html World Championships, Rio 2013 DAY 5]</ref><ref>[http://www.judocrazy.com/2014/01/sols-take-on-one-handed-sode.html Sol's take on one-handed sode]</ref><ref>[http://www.judocrazy.com/2014/01/kyong-sols-gold-medal-reverse-seoi.html Kyong Sol's gold medal reverse seoi]</ref>。2014年8月の[[2014年世界柔道選手権大会|世界選手権]]では準決勝でフランスの[[オドレー・チュメオ]]に敗れるなどして5位に終わった
2010年の[[アジア競技大会柔道競技|アジア競技大会]]70 kg級では決勝で韓国の[[黄藝瑟]]と対戦するが、開始早々頭を畳に突っ込みながら技を仕掛けたため、ダイビングの反則負けで2位にとどまった<ref name="近代柔道">「特集 第16回広州アジア大会柔道競技」[[近代柔道]] [[ベースボールマガジン社]]、2011年1月号</ref>。2011年の[[2011年世界柔道選手権大会|世界選手権]]では準々決勝でフランスの[[リュシ・ドコス]]に[[大内刈]]で敗れると、敗者復活戦でも日本の[[國原頼子]]に[[内股]]の技ありで敗れて7位にとどまった<ref name="judobase"/>。2012年の[[ワールドカップ・ワルシャワ]]では決勝でオランダの[[キム・ポリング]]を[[谷落]]で破り国際大会初優勝を飾った<ref name="judobase"/>。[[アジア柔道選手権大会|アジア選手権]]では3位となった。[[2012年ロンドンオリンピック|ロンドンオリンピック]]には、出場資格が得られる世界ランキング14位以内に入っていなかったために出場できなかった<ref name="judobase"/>。2013年になると階級を78 kg級に上げて、アジア選手権で2位になった<ref name="judobase"/>。[[2013年世界柔道選手権大会|世界選手権]]では、準々決勝で日本の[[佐藤瑠香]]を[[袖釣込腰]]の技ありで破るなどして決勝まで進むと、2009年の世界チャンピオンであるオランダの[[マリンド・フェルケルク]]との対戦では先に指導2でリードされるものの、[[背負投]]の技ありで逆転勝ちして優勝を飾った<ref>[http://www.worldjudoday.com/en/IJF-News-40-World-Championships-Rio-2013-DAY-5-168.html World Championships, Rio 2013 DAY 5]</ref><ref>[http://www.judocrazy.com/2014/01/sols-take-on-one-handed-sode.html Sol's take on one-handed sode]</ref><ref>[http://www.judocrazy.com/2014/01/kyong-sols-gold-medal-reverse-seoi.html Kyong Sol's gold medal reverse seoi]</ref>。2014年8月の[[2014年世界柔道選手権大会|世界選手権]]では準決勝でフランスの[[オドレー・チュメオ]]に敗れるなどして5位に終わった<ref>[http://www.worldjudoday.com/en/IJF-News-120-World-Championships-Chelyabinsk-2014-DAY-6-296.html World Championships, Chelyabinsk 2014]</ref>。9月の[[アジア競技大会柔道競技|アジア競技大会]]では決勝で韓国の[[鄭敬美]]に指導2で敗れて2位だった<ref>[http://www.ippon.org/jua_sen2014.php Asian Games 2014]</ref>。2015年3月の[[グランプリ・サムスン]]では準決勝でイギリスのナタリー・パウエルに開始早々一本勝ちするも、その際に相手の関節を極めるような形で袖釣込腰を仕掛けたとして、畳を降りた後に失格が言い渡された<ref>[http://www.worldjudoday.com/en/IJF-News-167-Samsun-Grand-Prix-2015-Turkey-DAY-THREE-361.html Samsun Judo Grand Prix 2015 - Turkey]</ref><ref>{{Cite web|和書|date=20150601|url=http://www.judo.or.jp/p/35222 |title=国際柔道連盟試合審判規定Q&A |website=|location= |accessdate=2020-08-28 |publisher=全日本柔道連盟}}</ref>。5月のアジア選手権では決勝で日本の[[梅木真美]]に[[ゴールデンスコア|GS]]に入ってから崩上四方固の一種抑込技[[崩上四方固#三角固|三角固]]で敗れた<ref>{{Cite web|和書|date=2015年5月14日 |url=http://www.judo.or.jp/p/35213 |title=2015年アジア選手権大会(クウェート)  大会結果(15.5.13-15) |website=全日本柔道連盟 |accessdate=2019-7-20 }}</ref><ref>[[全日本柔道連盟]](AJJF) は決り技は「三角固」で発表している。IJFで「三角固」といえば[[腕挫三角固]]だがAJJFでは三角絞を掛けながらの崩上四方固をよくこの技名で発表している。また、実際には薛京は「参った」をしているがAJJFの判断は絞技[[三角絞]](横三角絞)ではなく抑込技三角固となった。</ref><ref>{{Cite AV media |df=ja | people =| title =Asian Championships Seniors 2015 / Final -78 kg DPR Korea SOL,Kyong VS Japan UMEKI,Mami | medium =[[YouTube]] | publisher =[[国際柔道連盟]] | location =[[スイス]]・[[ローザンヌ]] | date =May 2015 | url =https://www.ijf.org/judoka/9383/videos?currentContestCodeLong=jua_sen2015_w_0078_0019|accessdate=2019-7-20}}</ref>。2016年4月のアジア選手権では日本の[[高山莉加]]に敗れて3位だった<ref name="judobase"/>。2016年の[[2016年リオデジャネイロオリンピックの柔道競技|リオデジャネイロオリンピック]]では初戦でチュメオに敗れた<ref name="judobase"/>。
<ref>[http://www.worldjudoday.com/en/IJF-News-120-World-Championships-Chelyabinsk-2014-DAY-6-296.html World Championships, Chelyabinsk 2014]</ref>。9月の[[アジア競技大会柔道競技|アジア大会]]では決勝で韓国の[[鄭敬美]]に指導2で敗れて2位だった<ref>[http://www.ippon.org/jua_sen2014.php Asian Games 2014]</ref>。2015年3月の[[グランプリ・サムスン]]では準決勝でイギリスのナタリー・パウエルに開始早々一本勝ちするも、その際に相手の関節を極めるような形で袖釣込腰を仕掛けたとして、畳を降りた後に失格が言い渡された<ref>[http://www.worldjudoday.com/en/IJF-News-167-Samsun-Grand-Prix-2015-Turkey-DAY-THREE-361.html Samsun Judo Grand Prix 2015 - Turkey]</ref><ref>[http://www.judo.or.jp/p/35222 国際柔道連盟試合審判規定Q&A]</ref>。5月のアジア選手権では決勝で[[梅木真美]]に[[腕挫三角固]]で敗れた<ref name="judobase"/>。2016年4月のアジア選手権では[[高山莉加]]に敗れて3位だった<ref name="judobase"/>。

IJF世界ランキングは1318ポイント獲得で、11位(16/5/2現在)<ref>[http://www.intjudo.eu/fo-Rankingir World ranking list]</ref>。


==主な戦績==
==主な戦績==
*[[2009年]] - [[ユニバーシアード柔道競技|ユニバーシアード]] 無差別 5位
*[[2009年]] - [[ユニバーシアード柔道競技|ユニバーシアード]] 無差別 5位
70kg級での戦績
70 kg級での戦績
*[[2010年]] - [[アジア競技大会柔道競技|アジア大会]] 70kg級 2位 無差別 7位
*[[2010年]] - [[アジア競技大会柔道競技|アジア競技大会]] 70 kg級 2位 無差別 7位
*[[2011年]] - [[2011年世界柔道選手権大会|世界選手権]] 7位
*[[2011年]] - [[2011年世界柔道選手権大会|世界選手権]] 7位
*2011年 - [[グランプリ・青島]] 5位
*2011年 - [[グランプリ・青島]] 5位
*[[2012年]] - [[ワールドカップ・ワルシャワ]] 優勝
*[[2012年]] - [[ワールドカップ・ワルシャワ]] 優勝
*2012年 - [[アジア柔道選手権大会|アジア選手権]] 3位
*2012年 - [[アジア柔道選手権大会|アジア選手権]] 3位
78kg級での戦績
78 kg級での戦績
*[[2013年]] - アジア選手権 2位
*[[2013年]] - アジア選手権 2位
*2013年 - [[ユニバーシアード]] 7位
*2013年 - [[ユニバーシアード]] 7位
32行目: 29行目:
*[[2014年]] - [[グランプリ・ウランバートル]] 優勝
*[[2014年]] - [[グランプリ・ウランバートル]] 優勝
*2014年 - [[2014年世界柔道選手権大会|世界選手権]] 5位
*2014年 - [[2014年世界柔道選手権大会|世界選手権]] 5位
*2014年 - [[アジア競技大会柔道競技|アジア大会]] 2位
*2014年 - [[アジア競技大会柔道競技|アジア競技大会]] 2位
*2014年 - [[グランドスラム・アブダビ]] 3位
*2014年 - [[グランドスラム・アブダビ]] 3位
*2014年 - グランプリ・青島 優勝
*2014年 - グランプリ・青島 優勝
47行目: 44行目:


==外部リンク==
==外部リンク==
* {{JudoInside|72283|薛京}}
* {{Sports links}}
<!-- * {{JudoInside|72283|薛京}} -->


{{世界柔道選手権優勝者-女子78kg級}}
{{DEFAULTSORT:そる きよん}}
{{DEFAULTSORT:そる きよん}}
[[Category:北朝鮮の柔道家]]
[[Category:北朝鮮の柔道家]]
[[Category:北朝鮮のユニバーシアード選手]]
[[Category:北朝鮮のユニバーシアード選手]]
[[Category:アジア競技大会メダリスト]]
[[Category:北朝鮮のアジア競技大会メダリスト]]
[[Category:1990年生]]
[[Category:1990年生]]
[[Category:存命人物]]
[[Category:存命人物]]

2024年5月20日 (月) 06:18時点における最新版

獲得メダル
柔道
朝鮮民主主義人民共和国の旗 朝鮮民主主義人民共和国
世界選手権
2013 リオデジャネイロ 78 kg級
アジア競技大会
2010 広州 70 kg級
2014 仁川 78 kg級

薛 京(ソル・キョン、: 설경: Sol Kyong1990年6月8日 - )は、北朝鮮出身の柔道家。階級は78 kg級[1]

人物

[編集]

2010年のアジア競技大会70 kg級では決勝で韓国の黄藝瑟と対戦するが、開始早々頭を畳に突っ込みながら技を仕掛けたため、ダイビングの反則負けで2位にとどまった[2]。2011年の世界選手権では準々決勝でフランスのリュシ・ドコス大内刈で敗れると、敗者復活戦でも日本の國原頼子内股の技ありで敗れて7位にとどまった[1]。2012年のワールドカップ・ワルシャワでは決勝でオランダのキム・ポリング谷落で破り国際大会初優勝を飾った[1]アジア選手権では3位となった。ロンドンオリンピックには、出場資格が得られる世界ランキング14位以内に入っていなかったために出場できなかった[1]。2013年になると階級を78 kg級に上げて、アジア選手権で2位になった[1]世界選手権では、準々決勝で日本の佐藤瑠香袖釣込腰の技ありで破るなどして決勝まで進むと、2009年の世界チャンピオンであるオランダのマリンド・フェルケルクとの対戦では先に指導2でリードされるものの、背負投の技ありで逆転勝ちして優勝を飾った[3][4][5]。2014年8月の世界選手権では準決勝でフランスのオドレー・チュメオに敗れるなどして5位に終わった[6]。9月のアジア競技大会では決勝で韓国の鄭敬美に指導2で敗れて2位だった[7]。2015年3月のグランプリ・サムスンでは準決勝でイギリスのナタリー・パウエルに開始早々一本勝ちするも、その際に相手の関節を極めるような形で袖釣込腰を仕掛けたとして、畳を降りた後に失格が言い渡された[8][9]。5月のアジア選手権では決勝で日本の梅木真美GSに入ってから崩上四方固の一種抑込技三角固で敗れた[10][11][12]。2016年4月のアジア選手権では日本の高山莉加に敗れて3位だった[1]。2016年のリオデジャネイロオリンピックでは初戦でチュメオに敗れた[1]

主な戦績

[編集]

70 kg級での戦績

78 kg級での戦績

(出典[1]JudoInside.com)。 

脚注

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h profile
  2. ^ 「特集 第16回広州アジア大会柔道競技」近代柔道 ベースボール・マガジン社、2011年1月号
  3. ^ World Championships, Rio 2013 DAY 5
  4. ^ Sol's take on one-handed sode
  5. ^ Kyong Sol's gold medal reverse seoi
  6. ^ World Championships, Chelyabinsk 2014
  7. ^ Asian Games 2014
  8. ^ Samsun Judo Grand Prix 2015 - Turkey
  9. ^ 国際柔道連盟試合審判規定Q&A”. 全日本柔道連盟 (20150601). 2020年8月28日閲覧。
  10. ^ 2015年アジア選手権大会(クウェート)  大会結果(15.5.13-15)”. 全日本柔道連盟 (2015年5月14日). 2019年7月20日閲覧。
  11. ^ 全日本柔道連盟(AJJF) は決り技は「三角固」で発表している。IJFで「三角固」といえば腕挫三角固だがAJJFでは三角絞を掛けながらの崩上四方固をよくこの技名で発表している。また、実際には薛京は「参った」をしているがAJJFの判断は絞技三角絞(横三角絞)ではなく抑込技三角固となった。
  12. ^ Asian Championships Seniors 2015 / Final -78 kg DPR Korea SOL,Kyong VS Japan UMEKI,Mami (YouTube). スイスローザンヌ: 国際柔道連盟. 2015年5月. 2019年7月20日閲覧

外部リンク

[編集]