「成人向けゲーム」の版間の差分
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{{Otheruseslist|成人のみに制限される[[コンピュータゲーム]]全般|「性的」[[描写]]が理由のもの|アダルトゲーム|「[[暴力]]・[[残酷]]」表現が理由のもの|残酷ゲーム}} |
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[[日本]]では「'''18禁ゲーム'''」(18歳未満禁止の略)という通称でも言われる。 |
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== 日本の成人向けゲーム == |
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「'''[[18禁]]'''」(18歳未満禁止、の略)、'''[[エロゲー]]'''(性的=[[エロティック|エロ]]描写を含む作品)という通称でも言われ、日本では2010年現在、成人向けゲームの多くが[[パーソナルコンピュータ|パーソナルコンピュータ(PC)]]で、[[Microsoft Windows|Windows]]([[マイクロソフト]]社製)の[[オペレーティングシステム|OS]]をプラットフォームとする[[男性]]向けゲームであり、かつ性的描写を含むゲームである。 |
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厳密には、[[コンシューマーゲーム]]を中心に展開されている暴力的な表現があるものも含まれる。しかし、2010年現在は18歳以上推奨([[コンピュータエンターテインメントレーティング機構]](以下CERO)のレーティングコードなど)程度にとどめており、[[アダルトゲーム]]とは違い販売店での規制は定められていない。また、[[コンピュータソフトウェア倫理機構]](以下ソフ倫)<ref>ソフ倫は[[映像コンテンツ倫理連絡会議]](仮称)において、審査基準・表示の一本化を協議することに参加しており、暴力・反社会的な作品を審査する確率が高くなった。</ref>や[[コンテンツ・ソフト協同組合]]の規制の対象外である(その作品に該当するメーカーすら存在しない)。 |
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ほか成人向けゲームが人に与える影響に関しては{{See also|コンピュータゲーム#コンピュータゲームのもたらす影響}} |
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== ゲームに対する規制 == |
== ゲームに対する規制 == |
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以下は実際に業界などが行った規制を扱う。また自主規制などもこの項で扱うこととする。 |
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=== 業界内の自主規制 === |
=== 業界内の自主規制 === |
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ゲーム業界も決して黙認していたわけではなく、早くから[[ソニー・コンピュータエンタテインメント |
ゲーム業界も決して黙認していたわけではなく、早くから[[ソニー・コンピュータエンタテインメント]]、[[セガ]]、[[任天堂]]などが自社のソフトに一定の[[自主規制]]を設けていた。また、2001年にはパッケージや広告などに「このゲームには暴力的な表現が含まれています。」という注意書きを記載することで、ユーザーなどへの啓発を行ってきた。 |
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しかし、より具体的な規制を求める声が高まり、[[2003年]][[12月]]にCEROを発足させ、ゲームのレーティングを審査するようになった。CEROも設立当初は |
しかし、より具体的な規制を求める声が高まり、[[2003年]][[12月]]に[[コンピュータエンターテインメントレーティング機構]] (CERO) を発足させ、ゲームの[[レーティング]](等級分け)を審査するようになった。CEROも設立当初は[[家庭用ゲーム]]のみを審査対象としていたが、後に[[パソコンゲーム]](PCゲーム)も対象とするようになった(『[[ポスタル (ゲーム)|ポスタル]]』など例外もある)。ただし、性的表現のみCEROでなく、[[コンピュータソフトウェア倫理機構]](ソフ倫)や[[コンテンツ・ソフト協同組合]]の審査となっている。これは、CEROの倫理規定により直接的な性的表現が禁止されているためである。 |
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=== 自治体レベルでの規制 === |
=== 自治体レベルでの規制 === |
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業界の自主規制では実行力不足として、地方 |
業界の自主規制では実行力不足として、[[地方公共団体]]において「暴力表現を含むテレビゲーム」を、[[青少年保護育成条例]]の『[[有害図書]]』として規制を行う流れが加速している。 |
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2005年 |
2005年(平成17年)5月30日には、[[神奈川県]]の児童福祉審議会が「『[[グランド・セフト・オートIII]]』を有害図書に指定し、18歳未満への販売を禁止する」という答申を出した<ref>[https://nlab.itmedia.co.jp/games/articles/0505/30/news029.html ITmediaによる記事]</ref>。しかし審査基準に対して若干の意見が出された(該当記事参照)。 |
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== 欧米の成人向けゲーム == |
== 欧米の成人向けゲーム == |
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日本では、性的描写を含むゲームの多くが[[パーソナルコンピュータ]](PC)で、[[Microsoft Windows|Windows]]([[マイクロソフト]]社製)の[[オペレーティングシステム|OS]]をプラットフォームとする[[男性]]向けゲームである。[[コンシューマーゲーム|コンシューマ]]機器においては「暴力的な理由で成人向け」に認定されたゲームは存在するが、ほとんどが俗に[[洋ゲー]]と言われる[[欧米]]製ゲームの[[ローカライズ]]品である。 |
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⚫ | [[アメリカ合衆国|アメリカ]]では日本の成人指定に相当するものとして[[エンターテインメントソフトウェアレイティング委員会]](ESRB、Entertainment Software Rating Board)によるAOレーティングがあるが、日本のような性的描写による作品が多く含まれるものの、欧米でも同様に反社会的なものとしての成人指定作品が多い傾向にある。また欧米では、[[喫煙]]関連表現の有無などといった詳細部分においても、多方面よりチェックが入る。また日本と違い、ゲームソフトだけでなく[[テレビ番組]]や[[映画]]・[[レンタルビデオ|ビデオソフト]]といった、その他の著作物媒体においても統一した基準が存在する。 |
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=== 欧米の規制事例 === |
=== 欧米の規制事例 === |
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暴力的・性的・その他に分けて説明する。 |
暴力的・性的・その他に分けて説明する。 |
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なお欧米と韓国では、ソフト販売店に国(もしくはそれに準ずる機関)が発行する身分証による年齢確認を徹底させ、違反者に厳しい罰則を設けている方式が主流になってい |
なお欧米と韓国では、ソフト販売店に国(もしくはそれに準ずる機関)が発行する[[身分証]]による年齢確認を徹底させ、違反者に厳しい罰則を設けている方式が主流になっている。 |
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これらの規制は基本的に映画やテレビ番組の放送基準と同様の扱いである。 |
これらの規制は基本的に映画やテレビ番組の放送基準とほぼ同様の扱いである。 |
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=== 暴力的 === |
=== 暴力的 === |
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*米[[コロンバイン高校銃乱射事件|コロンバイン高校の銃乱射事件]]に見られる凶悪事件とテレビゲームの影響が示唆され、良く似た状況を扱った『[[ポスタル (ゲーム)|ポスタル]]』が、全米店頭発売禁止になった。また同作はオーストラリア・ニュージーランドなどの[[OFLC]]加入国でも発売禁止処分となった。 |
*米[[コロンバイン高校銃乱射事件|コロンバイン高校の銃乱射事件]]に見られる凶悪事件とテレビゲームの影響が示唆され、良く似た状況を扱った『[[ポスタル (ゲーム)|ポスタル]]』が、全米店頭発売禁止になった。また同作はオーストラリア・ニュージーランドなどの[[OFLC]]加入国でも発売禁止処分となった。 |
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*格闘物のアーケードゲームである『[[モータルコンバット]]』が |
*[[ファーストパーソン・シューティングゲーム|FPS]]の元祖にあたる[[パソコンゲーム]]の『[[DOOM]]』や、[[対戦型格闘ゲーム|格闘物]]の[[アーケードゲーム]]である『[[モータルコンバット]]』が[[武器]]によるダメージを受けた時に出る[[出血]][[表現]]の[[赤]]い[[血液]]が[[任天堂]]には残虐的だとして独自に判断されている。そのため、発売前のゲームには必ず厳しい表現検査を行い、残虐表現のあるゲームを発売しない方針である[[1990年代]]に発売された任天堂の[[ゲーム機]]版に限って出血色を[[緑]]色に変更する形で[[移植 (ソフトウェア)|移植]]を行っていることで、任天堂のチェックを合格している。 |
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*日本でも[[SNK |
*日本でも[[SNK (2001年設立の企業)|SNK]]が『[[サムライスピリッツ]]』シリーズおよび『[[メタルスラッグ]]』を欧米向に輸出する際に、人体欠損描写の削除や出血の色を緑色にするなどの処置を取っている(例外有)。 |
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*また |
*また、任天堂の自社タイトルも『[[大乱闘スマッシュブラザーズ]]』を欧米向けに移植する際、打撃音などの効果音をコミカルなものに変更する処置を行っている。 |
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*オーストラリアとニュージーランドでは「3」までの『[[バイオハザードシリーズ]]』は登場人物・クリーチャーなどの出血の色が初期設定では緑色である。 |
*オーストラリアとニュージーランドでは「3」までの『[[バイオハザードシリーズ]]』は登場人物・クリーチャーなどの出血の色が初期設定では緑色である。 |
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*『[[マンハント2]]』は激しい暴力・拷問描写のため北米では処刑シーンなどにフィルターを施し、よく見えないようにした上で発売されたが、ドイツとイギリスでは修正版すらレイティング拒否・または発売禁止処分となった。 |
*『[[マンハント2]]』は激しい暴力・拷問描写のため北米では処刑シーンなどにフィルターを施し、よく見えないようにした上で発売されたが、ドイツとイギリスでは修正版すらレイティング拒否・または発売禁止処分となった。 |
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*『[[デッドライジング]]』は激しい残虐描写によりドイツで発売禁止となった。<ref>[http://www.gamingbits.com/content/view/890/2/ First Xbox 360 Game Ban: Dead Rising Banned From Germany]、2006年[[7月17日]]、Gaming Bits</ref> |
*『[[デッドライジング]]』は激しい残虐描写によりドイツで発売禁止となった。<ref>[https://web.archive.org/web/20070211010505/http://www.gamingbits.com/content/view/890/2/ First Xbox 360 Game Ban: Dead Rising Banned From Germany]、2006年[[7月17日]]、Gaming Bits</ref> |
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*『[[カーマゲドン]]』 |
*『[[カーマゲドン]]』をヨーロッパで発売する際に人間の敵キャラクターを[[ゾンビ]]に差し替えるなどして残虐描写に対処していたが、ドイツではゾンビバージョンも残虐とされ、通行人がロボットのようなキャラクターに差し替えられている。<ref>[http://www.schnittberichte.com/schnittbericht.php?ID=3508] {{de icon}}</ref> |
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* 『[[魂斗羅]]』から『[[魂斗羅ザ・ハードコア]]』までにおける[[魂斗羅シリーズ]]の初期タイトルは、[[人間]]同士の銃撃が残虐だと判断されたため、ヨーロッパ版に限って“{{ruby|Probotector|プロボテクター}}”に[[改名|改題]]の上、[[主人公]]も含めた全[[キャラクター]]が[[ロボット]]に差し替えられていた。 |
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=== 性的 === |
=== 性的 === |
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*北米版のみ『[[みんなのGOLF 5]]』でのスカートを穿いた登場人物の下着が見える表現がカットされている。 |
*北米版のみ『[[みんなのGOLF 5]]』でのスカートを穿いた登場人物の下着が見える表現がカットされている。 |
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*『[[ベアナックル#ベア・ナックルIII|ベア・ナックルIII]]』でのキャラクターの下着・肌の露出表現などのカット。ほか |
*『[[ベアナックル#ベア・ナックルIII|ベア・ナックルIII]]』でのキャラクターの下着・肌の露出表現などのカット。ほか[[ゲイ]]の敵キャラクターの全面カット処置を行っている。<ref>[http://www.schnittberichte.com/schnittbericht.php?ID=5975630] {{de icon}}</ref> |
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*北米において『[[ |
*北米において『[[グランド・セフト・オート・サンアンドレアス]]』における直接的な性的表現が問題となり、訴訟を起こされ開発元の[[ロックスター・ゲームス]]が賠償金を払う事態にまで発展した。またユーザーの間でもこの描写に不快感を催すものが署名活動を行い同社に対して民事訴訟を起こした。この件も和解金を払うことで成立している。{{Main|ホットコーヒー問題}} |
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=== その他 === |
=== その他 === |
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*『[[スーパーマリオカート]]』においての表彰式のキャラクターの飲酒表現が別のものに差し替えられている。<ref>[http://www.schnittberichte.com/schnittbericht.php?ID=3449] |
*『[[スーパーマリオカート]]』においての表彰式のキャラクターの飲酒表現が別のものに差し替えられている。<ref>[http://www.schnittberichte.com/schnittbericht.php?ID=3449] {{de icon}}</ref> |
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*『[[ベアナックル#ベア・ナックルII 死闘への鎮魂歌(レクイエム)|ベア・ナックルII 死闘への鎮魂歌(レクイエム)]]』において喫煙表現がカットされている。<ref>[http://www.schnittberichte.com/schnittbericht.php?ID=5984072] |
*『[[ベアナックル#ベア・ナックルII 死闘への鎮魂歌(レクイエム)|ベア・ナックルII 死闘への鎮魂歌(レクイエム)]]』において喫煙表現がカットされている。<ref>[http://www.schnittberichte.com/schnittbericht.php?ID=5984072] {{de icon}}</ref>また北米版のみキャラクターの下着が見える描写がカットされている。<ref>[http://www.schnittberichte.com/schnittbericht.php?ID=5984071] {{de icon}}</ref> |
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*『[[マリオカート64]]』において、道中に点在している看板には有名な製造メーカーの文字をいじって[[マリオシリーズのキャラクター一覧|マリオキャラクター]]のものにした一種のパロディが存在するが、欧米版では全て別のものに差し替えられている。<ref>[http://www.schnittberichte.com/schnittbericht.php?ID=535754] |
*『[[マリオカート64]]』において、道中に点在している看板には有名な製造メーカーの文字をいじって[[マリオシリーズのキャラクター一覧|マリオキャラクター]]のものにした一種のパロディが存在するが、欧米版では全て別のものに差し替えられている。<ref>[http://www.schnittberichte.com/schnittbericht.php?ID=535754] {{de icon}}</ref> |
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*『[[スプラッターハウス]]』 |
*『[[スプラッターハウス]]』を欧米で稼動・発売する際、[[十字架]]や[[逆十字]]などのグラフィックを他のものに差し替え、「CROSS(十字架)」という名称を改名させたり、祈りのようなBGMや[[礼拝堂]]を基にしたグラフィックを別の[[建物]]に変更したりしているなどの[[キリスト教]]色を完全に削除するという[[宗教]]に[[配慮]]した変更を行っている。更には登場キャラクターが[[悲鳴]]を発する[[演出]]もカットされた。また、主人公が被っている仮面のホッケーマスクに似たデザインが『[[13日の金曜日シリーズ|13日の金曜日]]』の[[ジェイソン・ボーヒーズ]]を連想させるという[[権利]]上の配慮により、まったく別なものに差し替えられている。<ref>[http://www.schnittberichte.com/schnittbericht.php?ID=5982816] {{de icon}}</ref> |
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** 本作の[[ファミリーコンピュータ]]版においては、前述の通り任天堂のチェックを合格させるための措置により、残虐表現の完全削除や、[[キャラクター]]を[[コミカル]]にアレンジされた上で、『[[スプラッターハウス わんぱくグラフィティ]]』に改題の上でフル[[リメイク]]として移植されている。 |
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* [[ギャルゲー]]の始祖的作品と言われる『[[卒業 (ゲーム)|卒業]]』シリーズでは、志村まみの紹介シーンで[[ブラジャー]]が描かれていたり、[[不良行為少年|不良生徒]]の喫煙シーンが[[二十歳未満ノ者ノ喫煙ノ禁止ニ関スル法律|法律で禁止]]されている[[未成年者|未成年喫煙]]と看做されているため、直接的な性行為描写は無いものの、18禁に指定されている。 |
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== 規制の問題点 == |
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⚫ | 判断能力が未発達であったり、よりメディアに感化され易いとされた未成年者から悪影響を与えると見られるゲームを含む各種媒体(主に娯楽に供される物)を、有害図書として遠ざけようとする動きがあるのは、上記の例からも明らかである。何がどれほど悪影響を与えるか、どの年齢ならばよいのかを客観的に測定する事は不可能であり、また児童・未成年者に精神的悪影響を与えるという科学的根拠は少なく、少年犯罪との因果関係も証明されていない<ref>[http://www.mext.go.jp/a_menu/sports/ikusei/04033001/003.htm 第1章 子どもとテレビゲームの現状 第2節 テレビゲームが子どもに与える影響][[文部科学省]]</ref>。 |
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==脚注== |
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==関連項目== |
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*[[成人向け漫画]] |
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*[[コンピュータゲームのレイティングシステム]] |
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*[[コンピュータエンターテインメントレーティング機構]] |
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* [[環境犯罪誘因説]] |
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*[[バーチャルリアリティ]] |
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*[[Studio FOW]] |
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{{DEFAULTSORT:せいしんむけけえむ}} |
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[[Category:コンピュータゲームと公的規制]] |
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[[Category:コンピュータゲーム |
[[Category:コンピュータゲームのレイティング]] |
2024年5月25日 (土) 14:20時点における最新版
この項目には性的な表現や記述が含まれます。 |
この項目には暴力的または猟奇的な記述・表現が含まれています。 |
成人向けゲーム(せいじんむけゲーム、英語:X-Rated Game)とは、18歳未満の者の購入、プレイが禁止されているかもしくは推奨されないコンピュータゲームのことを指す。
日本では「18禁ゲーム」(18歳未満禁止の略)という通称でも言われる。
性的描写の規制そのものの問題に関しては、アダルトゲーム#アダルトゲームと規制を、暴力・残酷な表現が人に与える影響に関しては残酷ゲーム#関連する事象を参照。
ゲームに対する規制
[編集]業界内の自主規制
[編集]ゲーム業界も決して黙認していたわけではなく、早くからソニー・コンピュータエンタテインメント、セガ、任天堂などが自社のソフトに一定の自主規制を設けていた。また、2001年にはパッケージや広告などに「このゲームには暴力的な表現が含まれています。」という注意書きを記載することで、ユーザーなどへの啓発を行ってきた。
しかし、より具体的な規制を求める声が高まり、2003年12月にコンピュータエンターテインメントレーティング機構 (CERO) を発足させ、ゲームのレーティング(等級分け)を審査するようになった。CEROも設立当初は家庭用ゲームのみを審査対象としていたが、後にパソコンゲーム(PCゲーム)も対象とするようになった(『ポスタル』など例外もある)。ただし、性的表現のみCEROでなく、コンピュータソフトウェア倫理機構(ソフ倫)やコンテンツ・ソフト協同組合の審査となっている。これは、CEROの倫理規定により直接的な性的表現が禁止されているためである。
自治体レベルでの規制
[編集]業界の自主規制では実行力不足として、地方公共団体において「暴力表現を含むテレビゲーム」を、青少年保護育成条例の『有害図書』として規制を行う流れが加速している。
2005年(平成17年)5月30日には、神奈川県の児童福祉審議会が「『グランド・セフト・オートIII』を有害図書に指定し、18歳未満への販売を禁止する」という答申を出した[1]。しかし審査基準に対して若干の意見が出された(該当記事参照)。
欧米の成人向けゲーム
[編集]日本では、性的描写を含むゲームの多くがパーソナルコンピュータ(PC)で、Windows(マイクロソフト社製)のOSをプラットフォームとする男性向けゲームである。コンシューマ機器においては「暴力的な理由で成人向け」に認定されたゲームは存在するが、ほとんどが俗に洋ゲーと言われる欧米製ゲームのローカライズ品である。
日本においてはそのほとんどが性的描写を含むことによる指定である一方、欧米では多くが猟奇殺人(スプラッター)もの、反社会的性質を帯びたもの、過度な暴力表現を含むものなどであり、性的描写が含まれているものは少ない。
アメリカでは日本の成人指定に相当するものとしてエンターテインメントソフトウェアレイティング委員会(ESRB、Entertainment Software Rating Board)によるAOレーティングがあるが、日本のような性的描写による作品が多く含まれるものの、欧米でも同様に反社会的なものとしての成人指定作品が多い傾向にある。また欧米では、喫煙関連表現の有無などといった詳細部分においても、多方面よりチェックが入る。また日本と違い、ゲームソフトだけでなくテレビ番組や映画・ビデオソフトといった、その他の著作物媒体においても統一した基準が存在する。
欧米の規制事例
[編集]暴力的・性的・その他に分けて説明する。
なお欧米と韓国では、ソフト販売店に国(もしくはそれに準ずる機関)が発行する身分証による年齢確認を徹底させ、違反者に厳しい罰則を設けている方式が主流になっている。
これらの規制は基本的に映画やテレビ番組の放送基準とほぼ同様の扱いである。
暴力的
[編集]- 米コロンバイン高校の銃乱射事件に見られる凶悪事件とテレビゲームの影響が示唆され、良く似た状況を扱った『ポスタル』が、全米店頭発売禁止になった。また同作はオーストラリア・ニュージーランドなどのOFLC加入国でも発売禁止処分となった。
- FPSの元祖にあたるパソコンゲームの『DOOM』や、格闘物のアーケードゲームである『モータルコンバット』が武器によるダメージを受けた時に出る出血表現の赤い血液が任天堂には残虐的だとして独自に判断されている。そのため、発売前のゲームには必ず厳しい表現検査を行い、残虐表現のあるゲームを発売しない方針である1990年代に発売された任天堂のゲーム機版に限って出血色を緑色に変更する形で移植を行っていることで、任天堂のチェックを合格している。
- また、任天堂の自社タイトルも『大乱闘スマッシュブラザーズ』を欧米向けに移植する際、打撃音などの効果音をコミカルなものに変更する処置を行っている。
- オーストラリアとニュージーランドでは「3」までの『バイオハザードシリーズ』は登場人物・クリーチャーなどの出血の色が初期設定では緑色である。
- 『マンハント2』は激しい暴力・拷問描写のため北米では処刑シーンなどにフィルターを施し、よく見えないようにした上で発売されたが、ドイツとイギリスでは修正版すらレイティング拒否・または発売禁止処分となった。
- 『カーマゲドン』をヨーロッパで発売する際に人間の敵キャラクターをゾンビに差し替えるなどして残虐描写に対処していたが、ドイツではゾンビバージョンも残虐とされ、通行人がロボットのようなキャラクターに差し替えられている。[3]
- 『魂斗羅』から『魂斗羅ザ・ハードコア』までにおける魂斗羅シリーズの初期タイトルは、人間同士の銃撃が残虐だと判断されたため、ヨーロッパ版に限って“
Probotector ”に改題の上、主人公も含めた全キャラクターがロボットに差し替えられていた。
- アラブでは性的・暴力的・そして宗教に関する表現などに厳しい審査が行われ、『Mafia 2』『ヘビーレイン』『ゴッド・オブ・ウォーIII』『Mass Effect 2』『Red Dead Redemption』などのソフトが発売禁止処分を受けている。
性的
[編集]- 北米版のみ『みんなのGOLF 5』でのスカートを穿いた登場人物の下着が見える表現がカットされている。
- 『ベア・ナックルIII』でのキャラクターの下着・肌の露出表現などのカット。ほかゲイの敵キャラクターの全面カット処置を行っている。[4]
- 北米において『グランド・セフト・オート・サンアンドレアス』における直接的な性的表現が問題となり、訴訟を起こされ開発元のロックスター・ゲームスが賠償金を払う事態にまで発展した。またユーザーの間でもこの描写に不快感を催すものが署名活動を行い同社に対して民事訴訟を起こした。この件も和解金を払うことで成立している。→詳細は「ホットコーヒー問題」を参照
その他
[編集]- 『スーパーマリオカート』においての表彰式のキャラクターの飲酒表現が別のものに差し替えられている。[5]
- 『ベア・ナックルII 死闘への鎮魂歌(レクイエム)』において喫煙表現がカットされている。[6]また北米版のみキャラクターの下着が見える描写がカットされている。[7]
- 『スプラッターハウス』を欧米で稼動・発売する際、十字架や逆十字などのグラフィックを他のものに差し替え、「CROSS(十字架)」という名称を改名させたり、祈りのようなBGMや礼拝堂を基にしたグラフィックを別の建物に変更したりしているなどのキリスト教色を完全に削除するという宗教に配慮した変更を行っている。更には登場キャラクターが悲鳴を発する演出もカットされた。また、主人公が被っている仮面のホッケーマスクに似たデザインが『13日の金曜日』のジェイソン・ボーヒーズを連想させるという権利上の配慮により、まったく別なものに差し替えられている。[9]
- 本作のファミリーコンピュータ版においては、前述の通り任天堂のチェックを合格させるための措置により、残虐表現の完全削除や、キャラクターをコミカルにアレンジされた上で、『スプラッターハウス わんぱくグラフィティ』に改題の上でフルリメイクとして移植されている。
- ギャルゲーの始祖的作品と言われる『卒業』シリーズでは、志村まみの紹介シーンでブラジャーが描かれていたり、不良生徒の喫煙シーンが法律で禁止されている未成年喫煙と看做されているため、直接的な性行為描写は無いものの、18禁に指定されている。