コンテンツにスキップ

「寺見流」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
Mk07637 (会話 | 投稿記録)
編集の要約なし
編集の要約なし
 
(5人の利用者による、間の5版が非表示)
1行目: 1行目:
{{出典の明記| date = 2023-10}}
{{Infobox 武道・武術
{{Infobox 武道・武術
|名称=
|名称=
17行目: 18行目:
|オリンピック=
|オリンピック=
|公式ウェブサイト=[https://ryuwithmarishiten.wixsite.com/kumomoto-kobudoukai/blank-3 熊本県古武道会 寺見流]
|公式ウェブサイト=[https://ryuwithmarishiten.wixsite.com/kumomoto-kobudoukai/blank-3 熊本県古武道会 寺見流]
|伝承地=[[熊本県]][[熊本市]]'''保田窪本町
|伝承地=[[熊本県]][[熊本市]]'''保田窪本町'''
'''}}
}}


'''寺見流'''(じげんりゅう)とは、[[熊本藩]]に伝えられていた[[剣術]]流派のひとつ。
'''寺見流'''(じげんりゅう)とは、[[熊本藩]]に伝えられていた[[剣術]]流派のひとつ。


==歴史==
==歴史==
[[熊本県]]に現存し、松本泰道、松本晃太郎、光永俊治、光永健二、藤本憲雄で継承している。
[[熊本県]]に現存している。現在は十八代松本泰道が伝承している。


「じげんりゅう」を称する流派は[[示現流]]、[[薬丸自顕流]]、自源流、示玄流、慈眼流などが存在していたが、現存するのは[[示現流]]、[[薬丸自顕流]]、'''寺見流'''の3流派のみと思われる。
「じげんりゅう」を称する流派は[[示現流]]、[[薬丸自顕流]]、自源流、示玄流、慈眼流などが存在していたが、現存するのは[[示現流]]、[[薬丸自顕流]]、'''寺見流'''の3流派のみと思われる。


[[薩摩国|薩摩]]の僧・甲野善衆が[[霧島山]]中で[[天狗]]より剣技を授かったことに始まり、善衆の弟子の都甲肥前がこれを継承した伝えられている。ただし、善衆と善吉、都甲肥前と東郷肥前([[東郷重位]])が似ており、[[示現流]]との関連性がえる。
[[薩摩国|薩摩]]の僧・甲野善衆が[[霧島山]]中で[[天狗]]より剣技を授かったことに始まり、善衆の弟子の都甲肥前がこれを継承した伝えられている。ただし、善衆と善吉、都甲肥前と東郷肥前([[東郷重位]])が似ており、[[示現流]]との関連性がえる。


初太刀が防ぎにくいことや八相の構えが基本となることなどは[[示現流]]と共通しているが、用法などの共通点はほとんど無く、さらに源流の[[タイ捨流]]との共通点の方が多い。
初太刀が防ぎにくいことや八相の構えが基本となることなどは[[示現流]]と共通しているが、用法などの共通点はほとんど無く、さらに源流の[[タイ捨流]]との共通点の方が多い。


系譜としては甲野善衆-都甲肥前-村上主税-内田十太夫-大田黒加兵衛-渡辺弥三兵衛となっており、[[江戸時代]]には、[[熊本藩]]で中島家が代々伝えた。
系譜としては甲野善衆-都甲肥前-村上主税-内田十太夫-大田黒加兵衛-渡辺弥三兵衛となっており、[[江戸時代]]には、[[熊本藩]]で中島家が代々伝えた。

== 系譜 ==
== 系譜 ==
*流祖    '''甲野善衆'''
*流祖    '''甲野善衆'''
53行目: 55行目:


== 外部リンク ==
== 外部リンク ==
* [http://www.tamakina.ne.jp/kobudou/syoukai7.htm 寺見流剣術]
* [http://www.tamakina.ne.jp/kobudou/syoukai7.htm 寺見流剣術]{{リンク切れ|date=2023-10}}
*熊本県立図書館 富永家文書『[https://www2.library.pref.kumamoto.jp/index.php?key=muf4gq5zt-1013&search=1#_1013 寺見流兵法之書目録]』
*熊本県立図書館 富永家文書『[https://www2.library.pref.kumamoto.jp/index.php?key=mu2f02ynr-1013&search=1#_1013 寺見流兵法目録之図]』


{{武芸十八般}}
{{DEFAULTSORT:しけんりゆう}}
{{DEFAULTSORT:しけんりゆう}}
[[Category:剣術流派]]
[[Category:剣術流派]]

2024年6月9日 (日) 01:22時点における最新版

寺見流
じげんりゅう
発生国 日本の旗 日本
発祥地 霧島山
発生年 戦国時代
創始者 甲野善衆
公式サイト 熊本県古武道会 寺見流
伝承地 熊本県熊本市保田窪本町
テンプレートを表示

寺見流(じげんりゅう)とは、熊本藩に伝えられていた剣術流派のひとつ。

歴史

[編集]

熊本県に現存している。現在は、十八代松本泰道が伝承している。

「じげんりゅう」を称する流派は示現流薬丸自顕流、自源流、示玄流、慈眼流などが存在していたが、現存するのは示現流薬丸自顕流寺見流の3流派のみと思われる。

薩摩の僧・甲野善衆が霧島山中で天狗より剣技を授かったことに始まり、善衆の弟子の都甲肥前がこれを継承した伝えられている。ただし、善衆と善吉、都甲肥前と東郷肥前(東郷重位)が似ており、示現流との関連性が窺える。

初太刀が防ぎにくいことや八相の構えが基本となることなどは示現流と共通しているが、用法などの共通点はほとんど無く、さらに源流のタイ捨流との共通点の方が多い。

系譜としては甲野善衆-都甲肥前-村上主税-内田十太夫-大田黒加兵衛-渡辺弥三兵衛となっており、江戸時代には、熊本藩で中島家が代々伝えた。

系譜

[編集]
  • 流祖    甲野善衆
  • 二代目   都甲肥前
  • 三代目   村上主税
  • 四代目   内田十太夫
  • 五代目   大田黒加兵衛
  • 六代目   渡辺弥三兵衛
  • 七代目   中島弥兵衛
  • 八代目   中島源助
  • 九代目   中島源之允
  • 十代目   中島大次郎
  • 十一代目  中島十之允
  • 十二代目  中島八十八
  • 十三代目  中島源之允
  • 十四代目  松本武一郎
  • 十五代目  松本雅喜
  • 十六代目  松本武男
  • 十七代目  松本泰吾
  • 十八代目  松本泰道

外部リンク

[編集]