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2024年8月7日 (水) 15:42時点における最新版
この文書はウィキペディア日本語版の方針やガイドラインとして提案中です。内容に関してノートページで議論を行っています。 |
Wikipedia:独立記事作成の目安 |
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分野別ガイド |
競走馬 |
このページは、競走馬の特筆性を判断するための簡単なガイドラインです。全体的な特筆性の判断基準については各種方針文書を参照してください。
注意:このガイドラインに照らして「特筆性がある」と判定されたからといって、その馬が直ちに独立記事であることは保証されません。Wikipedia:検証可能性、Wikipedia:ウィキペディアは何ではないか、Wikipedia:削除の方針など、本ガイドラインよりも上位の方針文書に従い、出典がなかったり内容が薄く発展性に乏しい記事は、統合や削除の対象になります。
- Wikipedia:検証可能性(WP:V)ウィキペディアの三大方針の一つで、議論の余地なく従う必要があり、他のガイドラインや利用者間の合意で覆すことはできません。
出典を示す責任は、ある編集を行った執筆者、またはその編集を残すことを希望する執筆者にあります。このため、執筆者は出典を明記すべきです。定評のある情報源がない場合、その話題に関する記事はウィキペディアで立てるべきではありません。
以下は、PJ競馬でこれまでに積み上げられてきた事例や議論を基に考えられた、競走馬の特筆性があると判断するための指標です。これらはあくまでも、これまでの積み重ねによるものであり、今後、これまでにない事例が登場したり、このガイドラインに問題がみつかった場合には、個別の議論によってこのガイドラインの見直しが行われるでしょう。
タイムテーブル
[編集]このセクションはガイドライン本体ではありません。
- まずは草案とすることを目指します。(2014年)
- 草案として認められるにはコミュニティの同意を得ます。
- 「草案」には強制力はありません。
- 具体的に削除依頼が発生した場合に、これを参考にする人もいれば、しない人もいるでしょう。
*草案として、1~2年の運用を行います。(~2016年) その間に、この草案に照らして実際の例で発生する問題や、想定外の例などをフィードバックし、適宜、草案を修正します。 現在はこの段階です
- ガイドライン化します。(2017年~)
- 草案として1~2年運用し、実際に運用した際の問題を反映し、コミュニティに受け入れられる場合には、合意によってガイドラインとします。
- ガイドラインになった場合には、一定の「強制力」をもちえます。削除依頼が発生した場合には、基本的にはこれを参考にすることが求められます。
- ガイドラインとなったあとも、運用上で問題や疑義が生じた場合には、議論を行い、必要に応じてガイドラインの修正を行います。
このガイドラインの効力
[編集]本ガイドラインに則って特筆性のある・なしを判定したとしても、無条件に記事の存続・削除を意味するものではありません。
特筆性の判断
[編集]このガイドラインは、主題となる競走馬に特筆性(notability)があるかどうかを判定するための指標です。
ある競走馬に特筆性があると判定されたからといって、直ちにその馬の独立記事の作成を推奨するものではありません。単独記事は、他の重要な方針・ガイドラインにも適合する形で作成しなければなりません。
ある競走馬に特筆性があっても、出典がなかったり、内容が乏しかったり、発展が見込めない場合には、他の記事へ統合することが推奨されています。
(例)1787年のセントレジャー優勝馬のSpadilleは日本語版でも英語版でも単独記事がありません。「セントレジャーを勝った」ことは、本文書の基準に照らせば「特筆性がある」といえますが、それでも大して書くことがないのであれば、セントレジャー#歴代優勝馬もしくはハイフライヤー#主な産駒へ加筆するほうがよいかもしれません。
その馬を独立した記事として作成する場合には
[編集]記事を立項するにあたっては、WP:V、Wikipedia:出典を明記する(WP:REF)、Wikipedia:信頼できる情報源(WP:RS)などの方針文書にしたがって、適切な出典を示す責任があります。
その競走馬に特筆性があり、出典があっても、内容の発展性が乏しい記事はWikipedia:削除の方針(WP:DP#E)に基いて削除される可能性もあります。内容が不十分な記事を作成する場合には、Wikipedia:スタブ(WP:STUB)にあるように、初版作成者が記事の加筆や発展に一定の責任を負うことを求められます。それが難しい場合には、安易に記事を立項するべきではありません。
特筆性があり、出典があっても、内容が乏しい場合やサブスタブの場合には、Wikipedia:ウィキペディアは何ではないか(WP:NOT)、WP:STUBや Wikipedia:ページの分割と統合(WP:MM)、Wikipedia:独立記事作成の目安(WP:N)にしたがって、別の記事への統合が行われることもあります。
本ガイドラインに照らして特筆性があるという場合でも、十分な出典や内容が見込めない場合には、より上位の記事に追記するほうが適切である場合もあります。
「より上位の記事」は、たとえば、父馬や母馬の記事、管理調教師や馬主の記事、勝った競走やライバル馬の記事、記録を残した競馬場や生産された牧場の記事などが考えられます。
削除の判断
[編集]本ガイドラインはあくまでも「その競走馬に特筆性がある」ことを判定するための基準です。「その記事が単独項目に値する/しない」を判定するものではありません。
仮に「特筆性がある」という場合でも、出典や検証可能性に問題があったり、内容があまりにも乏しい、発展の見込みが薄いという場合には、統合や削除を検討されるかもしれません。逆に、内容があまりにも乏しかったり、出典が全くない場合でも、その競走馬が本ガイドラインに照らして明らかに特筆性を有している(重賞を勝っている)という場合には、出典を探したり、加筆の可能性を探ってください。
Wikipedia:削除の方針(WP:DEL)にしたがい、特筆性がない記事は(場合によっては特筆性があっても)削除される可能性があります。
特筆性の有無の判断には、本ガイドラインが参考にされるでしょう。ただし、本ガイドラインは現時点ではまだ草案であるため、削除の判断をする際に本ガイドラインを指標にすることは必須ではありません。
本ガイドラインは、過去に行われた競走馬記事の削除依頼や特筆性基準の議論をもとにしています。そのため、過去に事例が少ないようなケースでは、あまり参考にならないかもしれません。特筆性の判断は、ありとあらゆる事例を網羅しているわけではありません。本ガイドラインの想定していない事例の場合には、本ガイドラインに拘束されずに個別の判断で削除が検討されることもあるでしょう。なお、そのような場合には、本ガイドラインの見直しや修正も検討する必要があるでしょう。
競走馬の記事を削除するために特筆性の有無の判断をする場合には、その記事に書かれていない事柄についても、特筆性の基準のどれかに当てはまるかもしれません。その可能性については、真摯に検討してください。たとえばあなたが聞いたことがない古い無名の失敗種牡馬が、200年前のダービー馬であるかもしれません。全くよいところなく終わった競走馬が異国で成功種牡馬になっているかもしれません。確証がない場合には、削除ではなく、関連の深い記事に統合しておくという選択肢も検討してください。
競走馬とは
[編集]本ガイドラインが対象とする「競走馬」とは、次のものを含みます。
- 1.競走の種別(平地・障害・ばんえい・繋駕)や馬の品種を問わず、もっぱら競走に出走する馬。
- 1-2.イギリスのナショナルハント競走のように、「もっぱら」競走に出走する馬とはいえなくとも、競走に出走することで特筆性を獲得したようなものは含めてよい。
- 2.現役競走馬でなくとも、競走馬になるべく生産・育成されている馬、未出走馬、引退馬。
- 3.競走馬を生産するための種牡馬・繁殖牝馬。
- 3-1.サラブレッドの祖先馬など、その馬自身は競走馬として供用されていなくとも、競走馬生産に供された繁殖用の牡馬・牝馬。
- 9.軍馬や乗用馬、輓馬、馬術競技のための競技馬は含まない。
- 9-1.ただし、競走馬として生産された後に競技馬に転じた場合には、競走馬としての評価と競技馬としての評価を総合的に勘案する。
- 9-2.軍馬、乗用馬、輓馬、競技馬など、競走以外の用途に供用されたものでも、競走馬や競走馬生産のための繁殖用牡馬・牝馬としての実績があるものについてはふくめてよい。
- 9-Z.これらの馬については、競走馬としては特筆性がないとしても、他の観点では特筆性を有する可能性にじゅうぶんに配慮する。
- V.現実でない競走馬(文学、映画、ゲームなどの創作物に登場する競走馬)は含まない。
競走での実績
[編集]この文書の要旨: 日本では中央・地方を問わず「重賞勝ち」以上には特筆性を認める。海外も同様だが、マイナー国で重賞の価値の証明が難しいような場合には、出典を用いてその価値の証明も求める。 |
A.年度代表馬・顕彰馬・殿堂馬
[編集]国や地域、団体で、年度代表馬や顕彰馬、殿堂馬などに選出されたものは特筆性を有すると判断します。以下にその例を示します。
- A-1.年度代表馬、顕彰馬、殿堂馬など
- JRA賞やその前身、NARグランプリ、エクリプス賞、カルティエ賞など、一定の権威を認められた賞で年度代表馬に選ばれたもの。
- JRA賞の前身には年代によって複数の賞が併存していた時期があります。また、エクリプス賞やカルティエ賞が創設される以前にも、年度代表馬(horse of the yearなど)と称されるものがいます。これらも含みます。
- これらと同等の権威があるといえるかどうか議論の余地がありそうな賞(たとえば雑誌や専門誌などによる年度代表馬など)については個別に検討・議論の余地があるでしょう。とはいえ、そうした賞に選ばれるような馬の場合、たいてい、他の要素によって特筆性を判断できるはずです。
- A-2.年度別・カテゴリー別の代表馬・受賞馬
- 最優秀3歳牡馬とか最優秀ダートホースというような部門別の受賞馬をさします。
- 1と同じように、賞自体の特筆性や重要度に議論の余地がある場合には検討の余地があるでしょうが、たいていは、そうした賞を受賞するからには、なにか別の特筆性を獲得している可能性が高いでしょう。
- 賞によっては、最優秀繁殖牝馬のような賞もありますので、こうしたものも特筆性があると判断します。
- A-3.レーティングやフリーハンデによる部門毎の首位馬
- 一般に投票などで決定される「年度代表馬」とはべつに、フリーハンデなどによってその年の一部門のトップ値を受けたものは「○○短距離チャンピオン」などと表記される場合があります。これらのレーティングやフリーハンデ自体が一定の特筆性や重要度・権威を保つ場合には、これを認めます。
- 知名度や権威が不明確なフリーハンデ等の場合には検討の余地があるでしょうが、1や2と同じように、フリーハンデで首位にランクされるからには、なにか別の特筆性を獲得している可能性が高いと考えられます。
- A-99.検討課題
- パート1国・地域以外での賞については、その賞の重要度や権威そのものを適切な出典に基いて立証できない場合には、自動的には特筆性を認めない。
- (例)「ソビエトの年度代表馬」や「ジンバブエのチャンピオンマイラー」とか「インドの最優秀2歳牡馬」「トルコの4歳チャンピオンハードラー」など。
B.重賞勝ち馬
[編集]基本的には、日本国内・国外、中央・地方、平地・障害を問わず「重賞」勝ちをもって「特筆性がある」と判断します。
- ただし、重賞にもあるように、「重賞」の定義は曖昧さが残ります。
- 日本では近年の中央競馬・地方競馬は、主催者自ら「重賞」と言っていますが、日本でも古い時代のものは「重賞」という表現はありませんでした。
- ヨーロッパやアメリカでは、「重賞」という訳語の原語である「Pattern Race」を適用すると、現代の「リステッドレース」(一般に「準重賞」と訳されることが多い)も含みます。日本国内の様々な「重賞」が、国際的には「リステッドレース」に位置づけられているということも忘れないで下さい。
- (例)2014年のICSC(国際セリ名簿基準委員会)では、アネモネステークス(JRA・OP)は「LR(リステッドレース)」と扱われています。ダイオライト記念やジャパンダートダービーもLRであり、少なくとも国際的には、これらは同格として扱われています。
- 過去の案件として、「外国のリステッドレース勝ちの外国馬」が単独記事としての特筆性に関連して削除依頼にかけられた事例がないので、この水準に対するコミュニティの判断は未知数です。
- そのような曖昧なボーダーライン上にあるものや、過去に事例がないものについては、「その競走を勝った」ことだけで特筆性をもたせて単独記事にしようとする場合には、「その競走」についても出典を用いて説明するなど、特筆性の証明に特に留意することを推奨します。
※参考:IFHA(国際競馬統括機関連盟)[1]
- B-0.日本国内の競走についてはCおよびDを参照。
- B-1.IFHAの定めるパート1~パート3国のG1~G3の勝馬
- B-2.IFHAの示す競走リスト[2]でG3に格付けされていない競走(いわゆるリステッドレース)のなかで顕著な成績を収めたもの
- 新設の競走の場合、たとえばドバイワールドカップでも当初はG格付けを得ていない。こうしたものでも、その競走が相当の重要性や知名度があり、その競走を勝ったことで特筆性があるといえる場合には、相応の出典を用いてそれを示した上で、特筆性を認める。
- リステッドレースの中には、内国産馬限定であるがゆえにG格付けを得ていないが、賞金は国内最高であるというようなものもあり、G格付けがないというだけで機械的にダメというわけではない。(そうでないと、2006年以前の日本国内の重賞はほとんど全滅する。)
- B-3.そのほか、パート1~3国内における重要な競走の勝馬
- たとえばイギリスではハンデ戦はグループ競走に含まれていないが、G1競走よりも高額賞金のものもあり、そうしたものは一定の特筆性を認める。
- B-99.基本的には、これらの条件としたからといって、すぐに「アイルランドのリステッド競走勝ちしか実績がない馬の記事が乱立される」というような状況は想定していない。仮にそうなったとしても、出典や記事内容・発展の見込みが不十分であれば削除や統合は可能である。
C.日本の中央競馬
[編集]- C-0.日本の場合、IFHAの競走リスト[3]には、約100の「リステッドレース」(その多くはオープン特別や公営重賞。あとは一部のJRA新設重賞。)が含まれる。日本・中央競馬の場合には、LR(オープン特別)勝ちだけでは、直ちに特筆性があるとは認めない。平たく言うと、中央競馬の重賞勝馬には特筆性を認める。(平地・障害を問わない)
- C-1.JRAが1984年以降に定めた「G1」~「G3」の勝馬
- C-2.JRAによる「Jpn-1」~「Jpn-3」の勝馬
- C-3.そのほかJRAによる1984年以降の重賞勝馬
- これは、グレードが付与されなかったアラブ重賞、ダートに変更になったためにグレード表記が行われなかった東京新聞杯などを想定。
- C-4.1999年以降のJRAによる障害戦における「JG1」~「JG3」の勝馬
- C-5.1999年以前の障害重賞の勝馬
- C-6.1983年以前のJRA(その前身である国営競馬・日本競馬会も含む)の定める重賞競走の勝馬。障害重賞も含む。
- C-9.そのほか、重賞等で上位に入ったことで、レーティング、フリーハンデなどで上位にランクされたり、じゅうぶんな知名度や実績を獲得した馬。これには然るべき出典が強く求められる。
- これまで、最良の成績が準オープン勝ちしかないようなものは削除されてきました。オープン特別勝ちが最高の戦績であるものも、たいてい削除されています。
D.日本の地方競馬
[編集]- D-0.地方競馬も、IFHA準拠ではなく、原則として各地の「重賞」勝ちを特筆性の判断基準とする。
- D-1.統一グレードにおけるGI~GIIIおよびJpnI~JpnIIIの勝馬。
- D-2.そのほか各主催者毎の定める重賞競走の勝馬。
- D-9.そのほか、地方競馬で相応の実績を収めたことで知名度や重要性を獲得したもの。(C-9に相当)
E.日本の馬で特筆性を認めないもの
[編集]基本的に、これらに該当するというだけでは特筆性を有するとは認めません。出典があるのならより上位の記事に加筆するか、ほかの点で特筆性を獲得するのを待ちましょう。
- E-1.馬主が有名人である
- E-2.珍名馬である
- E-3.「期待の良血馬」「稀少な血統」
- とくに、2歳から3歳春のいわゆる「クラシック路線」において、オープン特別を勝った、重賞で2、3着に入ったという「良血馬」が記事化され、削除される傾向が強くあります。この時期には競走馬の評価の変動が激しく、一般にはしばらく様子を見て、評価が定まったり出典が整ってから記事を作成することを推奨します。それまでは、上位の記事に加筆してください。
- E-4.高額落札馬
- E-5.事件や事故に関わった競走馬
- E-6.テレビ、映画や写真などの被写体になった競走馬
- E-7.コースレコード・レースレコードを作った馬
- E-8.記録・珍記録
- 基本的に、数字上の記録だけでは、直ちに特筆性を認めません。その記録を特筆すべきものだと言っている出典が必要です。
- 単に「○戦連敗」とか「連続で2着」というようなものは、その記録の定義そのものが独自研究の疑いが濃厚です。
- E-9.名馬の母・近親馬
- E-Z.これらは、単にこれに該当するというだけでは特筆性を認めません。しかし、これらの情報が、「対象とは無関係の信頼できる情報源」によって「複数の」「直接かつ詳細な」「特集記事」が得られるようなものは、個々に然るべき出典を示した上で、特筆性を主張することができます。ハルウララ、スーパーオトメ、シラユキヒメなどがこれに当たります。しかしこうしたものには、概して厳しい査読を受け、統合や削除のリスクがあると考えたほうがいいでしょう。
- 定義上は「日本の馬」としましたが、外国の馬についても同じことが言えるでしょう。(ただし、これまで、外国の馬でこれらの条件に合うような記事が立てられて問題になったというような事例はありません)
F.パート1~3国以外の競走馬
[編集]- F.パート1~3国以外の競走馬については、一般に、勝った競走の価値や競走馬の質、その競走馬を取り巻く事情について、適切な出典を用いて詳述することは容易ではないと考えられます。検証可能性を満たす出典を用意することも簡単ではないでしょう。(勝った競走が重賞であるかどうかを証明することも困難なはずです。)そのため、こうした競走馬の記事を単独項目として作成する際には、一般的な基準にしたがって特筆性を証明できるじゅうぶんな出典を確保することを推奨します。
- ここでいう「パート1~3国」は、まだIFHAによる国・地域の格付けが行われていなかった時代も含めることとします。たとえば19世紀のイギリスは「パート1国」ではありませんが、パート1国であるとみなします。
繁殖での実績
[編集]牡馬・牝馬を問わず、単にある著名馬の父や母であるというだけでは特筆性を認めません。それしか書くことがないような場合には、その著名馬の記事に加筆することを推奨します。
一般に種牡馬や繁殖牝馬の記事では、単にその産駒のことを列挙するだけでなく、その馬自身のことを記述するように心がけてください。血統表や産駒の列挙しかできないような種牡馬や繁殖牝馬の場合、そこで書けることがあまりにも乏しい場合には、他の記事への統合や削除を検討してください。
Z.その他の特筆性
[編集]過去の実例はあまりありませんが、AからFまでで示したような特筆性基準には該当しないものの、Wikipediaが方針文書で定める一般的な特筆性を満たすものであれば、それは特筆性を有するでしょう。
具体的には、WP:NOTDIR“複数の(ネット上あるいは印刷物による)外部典拠で特集されている”、WP:GNG“対象の話題について、直接的かつ詳細に述べている”情報源があること、などです。
- ※とは言え、こういった水準の競走馬記事は、過去にしばしば削除が取り沙汰されています。結果的に存続になったものもあれば、削除になったもののありますが、こうした水準の競走馬記事は、単独記事存続の是非を問われる可能性は高くなるでしょう。単独記事作成を行う場合には、じゅうぶんな準備によって特筆性をしっかり証明できるようにすることを推奨します。いきなり単独記事とするのではなく、まずは父馬などの記事に節を設けて加筆を行い、じゅうぶんな出典と分量が整ってから、記事の分割を諮るという手順も検討してみてください。
特筆性があるからといって、直ちに内容の乏しい独立記事を作成することが適切であるとは保証できませんので、こうした馬が見つかった場合でも、ほかに収録するにふさわしい上位の記事がないか、検討してみてください。
特筆性を満たさない馬の単独記事
[編集]特筆性を持たない馬が単独記事としてあった場合、独立記事として存続することはできません。関連の深い記事や一覧に統合することを検討してください。
ただし、特筆性が明記されていないからといって、ただちに特筆性がないと判断することは早計です。{{特筆性}}テンプレートを貼って他の編集者に通知するなどして、なにか他の特筆性がないか検証するようにしてください。
競走馬の特筆性の場合には、PJ競馬の参加者であれば、なにかしらの手がかりを持っていることが考えられます。自分で調べたり、ネットで検索しても見つからない場合でもプロジェクト‐ノート:競馬で情報や助言を求めてみてください。あなたには発見できなかった特筆性を見つけてくれる人がいるかもしれません。
一方、仮に特筆性を有することが確認できた場合でも、適切な出典を用いて、じゅうぶんな内容の記述を加える事が困難な場合には、やはり独立記事として存続することは難しいかもしれません。この場合も、関連の深い記事・上位の記事への統合を検討してみてください。
じゅうぶんな調査を行っても明らかに特筆性がない記事については、血統表や成績表などの形式を整えてみせかけを立派にしても、ほとんど意味がありません。統合を検討し、それがかなわない場合には削除を検討してください。