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「バス・ラピッド・トランジット」の版間の差分

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{{Multiple image|direction=vertical|align=right|image1=TransMilenio 01.jpg|image2=Linha Verde Curitiba BRT 02 2013 Est Marechal Floriano 5978.JPG|width=230|caption1=コロンビア・ボゴタのバストランスミレニオ|caption2=ブラジル・クリチバの乗換駅 ([[w:Rede Integrada de Transporte|Linha Verde]])}}
{{改名提案|BRT|バス高速輸送システム|date=2023年4月}}
'''バス・ラピッド・トランジット'''({{lang-en-short|bus rapid transit, '''BRT'''}})とは、[[バス (交通機関)|バス]]を基盤とした都市大量輸送システムである。語で[[都市高速鉄道]]を意味する「ラピッド・トランジット」に用語が由来する。
{{Multiple image|direction=vertical|align=right|image1=TransMilenio 01.jpg|image2=Linha Verde Curitiba BRT 02 2013 Est Marechal Floriano 5978.JPG|width=230|caption1=コロンビア・ボゴタのバス (トランスミレニオ)|caption2=ブラジル・クリチバの乗換駅 ([[w:Rede Integrada de Transporte|Linha Verde]])}}
'''バス・ラピッド・トランジット'''({{lang-en-short|bus rapid transit, '''BRT'''}})とは、[[バス (交通機関)|バス]]を基盤とした大量輸送システムである。日本語では'''バス高速輸送システム'''(バスこうそくゆそうシステム)とも呼ばれ<ref>{{Cite web|url=https://www.mlit.go.jp/road/brt/|title=道路:BRT|publisher=国土交通省|accessdate=2023-03-26}}</ref>


日本語では'''バス高速輸送システム'''(バスこうそくゆそうシステム)とも呼ばれる<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.mlit.go.jp/road/brt/|title=道路:BRT|publisher=国土交通省|accessdate=2023-03-26}}</ref>。
世界初のBRTシステムは、1974年に[[南アメリカ]]・[[ブラジル]]の[[クリチバ]]で開業した[[クリチバ#RIT - 統合輸送ネットワーク|統合輸送ネットワーク]](RIT, Rede Integrada de Transporte)である。同システムは、2000年に同じ南米にある[[コロンビア]]の[[ボゴタ]]で開業した[[TransMilenio]](TransMilenio)を例として、ブラジル及び世界中の多くの類似システムに影響を与えた

== 概要 ==
[[ファイル:Curitiba 04 2006 06 RIT.jpg|thumb|世界初のBRTシステムである、[[ブラジル]]・[[クリチバ]]の統合輸送ネットワーク]]
世界初のBRTシステムは、1974年に[[南アメリカ]]・[[ブラジル]]の[[クリチバ]]で開業した[[クリチバ#RIT - 統合輸送ネットワーク|統合輸送ネットワーク]](RIT, Rede Integrada de Transporte)である。

同システムは、世界の多くの都市交通システムに採用された。例えば、[[コロンビア]]の[[ボゴタ]]で2000年に開業した[[TransMilenio]](TransMilenio)がある。


2014年10月時点で世界186都市でBRTが運行され、路線の総延長距離は4757[[キロメートル]]に達する<ref name=BRTdata/>。世界の1日当たりのBRT推定乗降客数は約3170万人とされ、33都市で運行されているブラジルなど[[ラテンアメリカ]]では、世界最多の60路線が存在し、推定乗降客数は約1970万人である<ref name=BRTdata>[http://www.brtdata.org/ Global BRT Data]</ref>。[[日本]]でも導入や検討が進んでいる。
2014年10月時点で世界186都市でBRTが運行され、路線の総延長距離は4757[[キロメートル]]に達する<ref name=BRTdata/>。世界の1日当たりのBRT推定乗降客数は約3170万人とされ、33都市で運行されているブラジルなど[[ラテンアメリカ]]では、世界最多の60路線が存在し、推定乗降客数は約1970万人である<ref name=BRTdata>[http://www.brtdata.org/ Global BRT Data]</ref>。[[日本]]でも導入や検討が進んでいる。


== 定義 ==
=== 定義 ===
バス・ラピッド・トランジット(BRT)は必ずしも明確になった定義があるわけではないが、「専用走行空間の確保を基本とした、速達性、定時性、輸送能力に優れた、バス車両をベースとした高速運行の公共交通システム」と定義される<ref name="kadai">[http://library.jsce.or.jp/jsce/open/00039/201211_no46/pdf/P61.pdf 中村 文彦、外山 友里絵「海外のガイドウェイバス事例に学ぶBRTの課題」] [[公益社団法人]][[土木学会]]、2021年2月27日閲覧。</ref>。「バス・ラピッド・トランジット」の名称は、英語で[[都市高速鉄道]]を意味する「ラピッド・トランジット」(直訳では高速輸送)を由来とする。
[[ファイル:Curitiba 04 2006 06 RIT.jpg|サムネイル|世界初のBRTシステムである、[[ブラジル]]・[[クリチバ]]の統合輸送ネットワーク (1974年開業)]]
バス・ラピッド・トランジット(BRT)は必ずしも明確になった定義があるわけではないが、「専用走行空間の確保を基本とした、速達性、定時性、輸送能力に優れた、バス車両をベースとした高速運行の公共交通システム」と定義される<ref name="kadai">[http://library.jsce.or.jp/jsce/open/00039/201211_no46/pdf/P61.pdf 中村 文彦、外山 友里絵「海外のガイドウェイバス事例に学ぶBRTの課題」] 公益社団法人土木学会、2021年2月27日閲覧。</ref>。「バス・ラピッド・トランジット」の名称は、英語で[[都市高速鉄道]]を意味する「レール・ラピッド・トランジット」を由来とする。


BRTは、混合交通、平面道路でのバス専用車線、他の交通から分離したバス専用道路を含む多種多様な優先権を行使して運用される。
BRTは、混合交通、平面道路でのバス専用車線、他の交通から分離したバス専用道路を含む多種多様な優先権を行使して運用される。
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2011年及び2013年、BRTシステムには多くの差異及び明白な特徴が存在するため、アメリカ合衆国の{{仮リンク|交通開発政策研究所|en|Institute for Transportation and Development Policy}}は、BRTとしての資格を有するシステムにはどのような特徴を備えるべきかという最低限の定義を設定し、既存のシステムを評価する{{仮リンク|BRTスタンダード|en|BRT Standard}}を創設した<ref>{{cite web|last=Greenfield |first=John |url=http://chi.streetsblog.org/2013/03/12/taking-the-guesswork-out-of-rating-brt-an-interview-with-walter-hook/ |title=Taking the Guesswork Out of Rating BRT: An Interview With Walter Hook &#124; Streetsblog Chicago |publisher=Chi.streetsblog.org |date=2013-03-12 |accessdate=2014-02-24}}</ref>。
2011年及び2013年、BRTシステムには多くの差異及び明白な特徴が存在するため、アメリカ合衆国の{{仮リンク|交通開発政策研究所|en|Institute for Transportation and Development Policy}}は、BRTとしての資格を有するシステムにはどのような特徴を備えるべきかという最低限の定義を設定し、既存のシステムを評価する{{仮リンク|BRTスタンダード|en|BRT Standard}}を創設した<ref>{{cite web|last=Greenfield |first=John |url=http://chi.streetsblog.org/2013/03/12/taking-the-guesswork-out-of-rating-brt-an-interview-with-walter-hook/ |title=Taking the Guesswork Out of Rating BRT: An Interview With Walter Hook &#124; Streetsblog Chicago |publisher=Chi.streetsblog.org |date=2013-03-12 |accessdate=2014-02-24}}</ref>。


国際公共交通連合(UITP)はBRTではなくBHLS(Bus with High-Level of Service)という別の概念を導入している<ref name="kadai" />。
{{仮リンク|国際公共交通連合|en|International Association of Public Transport}}(UITP)はBRTではなくBHLS(Bus with High-Level of Service)という別の概念を導入している<ref name="kadai" />。


== 主な特徴 ==
== 主な特徴 ==
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== 追加設備 ==
== 追加設備 ==
[[ファイル:Transmilenio vehicle interior.jpg|サムネイル|最大乗車定員270人のトランスミレニオの車両]]
[[ファイル:Transmilenio vehicle interior.jpg|thumb|最大乗車定員270人のトランスミレニオの車両]]
=== 高頻度全日サービス ===
=== 高頻度全日サービス ===
==== 大容量車両 ====
==== 大容量車両 ====
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==== 上質な駅 ====
==== 上質な駅 ====
[[ファイル:TransMilenio Calle 63.jpg|サムネイル|トランスミレニオの駅入口における改札口]]
[[ファイル:TransMilenio Calle 63.jpg|thumb|トランスミレニオの駅入口における改札口]]
BRTシステムの駅は、密閉型の駅舎、魅力的なガラス製の引き戸、職員が配置された切符売り場、案内所などを備えることがあり、一般的なバス停留所と比べて多額の投資を要する傾向がある。また乗降の迅速化及び体の不自由な乗客の利便性向上のため、低床バス又は高床式プラットフォームのいずれかを用いた高低差のない乗降口や、複数のドアが用いられることが多い。特に利用客の多い駅においては、地下鉄のシステムと同じような方法で、車両乗車時ではなく「駅」への入場時での切符確認も一般的である。
BRTシステムの駅は、密閉型の駅舎、魅力的なガラス製の引き戸、職員が配置された切符売り場、案内所などを備えることがあり、一般的なバス停留所と比べて多額の投資を要する傾向がある。また乗降の迅速化及び体の不自由な乗客の利便性向上のため、低床バス又は高床式プラットフォームのいずれかを用いた高低差のない乗降口や、複数のドアが用いられることが多い。特に利用客の多い駅においては、地下鉄のシステムと同じような方法で、車両乗車時ではなく「駅」への入場時での切符確認も一般的である。
{{seealso|鉄道駅}}
{{seealso|鉄道駅}}
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{{main|en:List of bus rapid transit systems|en:BRT Standard#Scored BRT corridors}}
{{main|en:List of bus rapid transit systems|en:BRT Standard#Scored BRT corridors}}
=== 日本のBRT ===
=== 日本のBRT ===
日本国内でも、バス専用の走行空間を有する輸送システムや、運行車両に[[連節バス]]を用いた一般バス路線が各地に存在している。[[国土交通省]]は、BRTを「[[連節バス]]、PTPS([[公共車両優先システム]])、バス専用道、バスレーン等を組み合わせることで、速達性・定時性の確保や輸送能力の増大が可能となる高次の機能を備えたバスシステム」と定義し<ref>{{Cite web|url=https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha01_hh_000040.html|title=BRTの導入促進等に関する検討会|publisher=国土交通省|accessdate=2020-02-06}}</ref>、BRT導入におけるガイドラインも示している<ref>[https://www.mlit.go.jp/road/brt/pdf/all.pdf 道路空間を活用した地域公共交通(BRT)等の 導入に関するガイドライン (本文)] 国土交通省、2022年9月7日、全121ページ</ref><ref>[https://www.mlit.go.jp/road/brt/pdf/gaiyou.pdf 道路空間を活用した地域公共交通(BRT)等の導入に関するガイドライン(概要)] 国土交通省、2022年9月7日、全9ページ</ref><ref>[https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001510841.pdf 地域公共交通(BRT)等の導入に関するガイドラインを策定!] ~地域公共交通から持続可能な地域社会の形成を目指して~、国土交通省 道路局 企画課評価室・総合政策局 交通政策課・都市局 街路交通施設課、2022年9月7日</ref>。
日本国内でも、バス専用の走行空間を有する輸送システムや、運行車両に[[連節バス]]を用いた一般バス路線が各地に存在している。[[国土交通省]]は、BRTを「[[連節バス]]、PTPS([[公共車両優先システム]])、バス専用道、バスレーン等を組み合わせることで、速達性・定時性の確保や輸送能力の増大が可能となる高次の機能を備えたバスシステム」と定義し<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha01_hh_000040.html|title=BRTの導入促進等に関する検討会|publisher=国土交通省|accessdate=2020-02-06}}</ref>、BRT導入におけるガイドラインも示している<ref>[https://www.mlit.go.jp/road/brt/pdf/all.pdf 道路空間を活用した地域公共交通(BRT)等の 導入に関するガイドライン (本文)] 国土交通省、2022年9月7日、全121ページ</ref><ref>[https://www.mlit.go.jp/road/brt/pdf/gaiyou.pdf 道路空間を活用した地域公共交通(BRT)等の導入に関するガイドライン(概要)] 国土交通省、2022年9月7日、全9ページ</ref><ref>[https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001510841.pdf 地域公共交通(BRT)等の導入に関するガイドラインを策定!] ~地域公共交通から持続可能な地域社会の形成を目指して~、国土交通省 道路局 企画課評価室・総合政策局 交通政策課・都市局 街路交通施設課、2022年9月7日</ref>。


==== バス専用の走行空間を有する路線 ====
==== バス専用の走行空間を有する路線 ====
[[ファイル:Yutorito_nagodo.jpg|thumb|ガイドウェイバス専用通路を走る[[ゆとりーとライン]]]]
[[ファイル:Hitachi-BRT Civic-Rapid.jpg|thumb|[[バス専用道路]]区間を走る[[ひたちBRT]]]]
[[ファイル:Hitachi-BRT Civic-Rapid.jpg|thumb|[[バス専用道路]]区間を走る[[ひたちBRT]]]]
運行経路にバス専用の走行路を使用している路線。主に廃止された鉄道路線の線路跡地にバス専用道路を設置している場合が多く、下記の5路線のうち4路線が関東・東北の路線であり、そのうち2路線が茨城県の路線である。
運行経路にバス専用の走行路を使用している路線。主に廃止された鉄道路線の線路跡地にバス専用道路を設置している場合が多く、下記の6路線のうち4路線が関東・東北の路線であり、そのうち2路線が茨城県の路線である。
{{main|バス専用道路|ガイドウェイバス#日本}}
{{main|バス専用道路|ガイドウェイバス#日本}}
* [[軌道法]]に基づく[[軌道]]路線{{Efn2|道路運送法や道路交通法に基づくバス専用道路ではない。}}
; 道路運送法上の専用自動車道を有する路線
** [[ゆとりーとライン]]:[[大曽根駅]] - [[小幡緑地駅]]間にガイドウェイバス専用通路([[名古屋ガイドウェイバスガイドウェイバス志段味線|ガイドウェイバス志段味線]])を設置。<!-- 2026年(令和8年)を目処に、高架区間をガイドウェイバス専用軌道(軌道法による軌道)から常のバス専用道への転換を検討して -->
* [[白棚線]]([[ジェイアールバス関東|JRバス関東]])
* [[気仙沼線・大船渡線BRT]]([[東日本旅客鉄道]]):[[東日本大震災]]により使用されなくなった[[気仙沼線]]・[[大船渡線]]の線路敷を利用。


; 道路法上の専用道路等を有する路線
* 道路運送法上の専用自動車道を有する路線
** [[白棚線]]([[ジェイアールバス関東|JRバス関東]])
* [[かしてつバス]]([[関鉄グリーンバス]]):[[鹿島鉄道線]]の廃線跡を利用<ref name="railf20120742">『[[鉄道ファン (雑誌)|鉄道ファン]]』2012年7月号「BRTの現状と実例」p.42</ref>。
** [[気仙沼線・大船渡線BRT]]([[東日本旅客鉄道]]):2011年の[[東日本大震災]]により使用されなくなった[[気仙沼線]]・[[大船渡線]]の線路敷を利用。
* [[ひたちBRT]]([[茨城交通]]):[[日立電鉄線]]の廃線跡を利用<ref>[http://www.city.hitachi.lg.jp/shimin/014/001/003/ 新交通(BRT)導入] - 日立市</ref>。
** [[日田彦山線BRT]]([[JR九州バス]]):2017年の[[平成29年7月九州北部豪雨|九州北部豪雨]]により使用されなくなった[[日田彦山線]]の線路敷用<ref>[https://www.nikkei.com/article/DGXMZO61603640W0A710C2LX0000/ 日田彦山線、BRT復旧で正式合意 8月に着工] 日経新聞、2020-07-16</ref><ref>[https://www.nikkei.com/article/DGXMZO63968490X10C20A9LX0000/ 日田彦山線にBRT 振興策ないまま着工 デマンドバス案も] 日経新聞、2020-09-17</ref>。


; 道法が根拠の路線
*専用道路等を有する路線
** [[かしてつバス]]([[関鉄グリーンバス]]):[[鹿島鉄道線]]の廃線跡を利用<ref name="railf20120742">『[[鉄道ファン (雑誌)|鉄道ファン]]』2012年7月号「BRTの現状と実例」p.42</ref>。
* [[ゆとりーとライン]]:[[大曽根駅]] - [[小幡緑地駅]]間にガイドウェイバス専用通路([[名古屋ガイドウェイバスガイドウェイバス志段味線|ガイドウェイバス志段味線]]){{Efn2|この区間は[[軌道法]]基づく[[軌道]]であり、道路運送法や道路交法に基づくバス専用道路ではない。}}を設置。
** [[ひたちBRT]]([[茨城交通]]):[[日立電鉄線]]の廃線跡を利用<ref>[http://www.city.hitachi.lg.jp/shimin/014/001/003/ 新交通(BRT)導入] - 日立市</ref>。


==== 一般道を運行する路線 ====
==== 一般道を運行する路線 ====
他の一般路線バスとは別体系の路線を設定して運行するもの。バスレーンの設置や連節バスを使用する場合が多い。
他の一般路線バスとは別体系の路線を設定して運行するもの。バスレーンの設置や連節バスを使用する場合が多い。
{{main|バスレーン|連節バス#導入事}}
{{main|バスレーン|連節バス#導入済みの業者}}
* [[基幹バス (名古屋市)|基幹バス]]([[名古屋市営バス]]):2号系統では一般道の中央部に専用レーンや停留所を設置し、交差点ではバス優先信号を使用。
* [[基幹バス (名古屋市)|基幹バス]]([[名古屋市営バス]]):2号系統では一般道の中央部に専用レーンや停留所を設置し、交差点ではバス優先信号を使用。
* [[岐阜乗合自動車#清流ライナー|清流ライナー]]([[岐阜乗合自動車]]):[[岐阜市]]内の幹線バス路線に連節バスを導入し、輸送効率を向上<ref>{{Cite web |date=2015年4月1日 |url=http://www.city.gifu.lg.jp/12303.htm |title=「岐阜市型BRT」の導入について |publisher=[[岐阜市]] |accessdate=2016年1月24日}}</ref>。
* [[シーガル幕張]]([[京成バス]]):[[新都心・幕張線]]で運行している連節バスである。
* [[岐阜乗合自動車#清流ライナー|清流ライナー]]([[岐阜乗合自動車]]):[[岐阜市]]内の幹線バス路線に連節バスを導入し、輸送効率を向上<ref>{{Cite web|和書|date=2015年4月1日 |url=http://www.city.gifu.lg.jp/12303.htm |title=「岐阜市型BRT」の導入について |publisher=[[岐阜市]] |accessdate=2016年1月24日}}</ref>。
* [[萬代橋ライン]]([[新潟市]]、[[新潟交通]]):新潟市都心部や郊外のバス路線を再編し、新たな乗継運賃<ref>{{PDFlink|[http://www.niigata-kotsu.co.jp/ryuto/20150902ryuto.pdf りゅーとのここが変わります]}} - 新潟交通、2015年9月2日</ref>を導入した[[ゾーンバス|幹線・支線型システム]]「にいがた新バスシステム」における[[基幹バス|基幹路線]]。専用の停留所<ref>{{PDFlink|[https://www.city.niigata.lg.jp/kurashi/doro/kotsu/newsystem/bussystem/shiryosyu.files/jigyo_05-06.pdf パンフレット「新潟市BRT第1期導入事業概要」3]}} - 新潟市、2016年3月30日付</ref>や案内表示<ref>{{PDFlink|[https://www.city.niigata.lg.jp/kurashi/doro/kotsu/newsystem/bussystem/shiryosyu.files/jigyo_11-12.pdf パンフレット「新潟市BRT第1期導入事業概要」6]}} - 新潟市、2016年3月30日付</ref>を設けたほか、一部の便に連節バスを導入。
* [[萬代橋ライン]]([[新潟市]]、[[新潟交通]]):新潟市都心部や郊外のバス路線を再編し、新たな乗継運賃<ref>{{PDFlink|[http://www.niigata-kotsu.co.jp/ryuto/20150902ryuto.pdf りゅーとのここが変わります]}} - 新潟交通、2015年9月2日</ref>を導入した[[ゾーンバス|幹線・支線型システム]]「にいがた新バスシステム」における[[基幹バス|基幹路線]]。専用の停留所<ref>{{PDFlink|[https://www.city.niigata.lg.jp/kurashi/doro/kotsu/newsystem/bussystem/shiryosyu.files/jigyo_05-06.pdf パンフレット「新潟市BRT第1期導入事業概要」3]}} - 新潟市、2016年3月30日付</ref>や案内表示<ref>{{PDFlink|[https://www.city.niigata.lg.jp/kurashi/doro/kotsu/newsystem/bussystem/shiryosyu.files/jigyo_11-12.pdf パンフレット「新潟市BRT第1期導入事業概要」6]}} - 新潟市、2016年3月30日付</ref>を設けたほか、一部の便に連節バスを導入した。しかし、新潟市がBRT構想を断念したこともあり、2024年にBRT呼称は削除されている<ref>[https://news.ntv.co.jp/n/teny/category/society/teaacc6a10241c4ebfbd20183983fe6fd4 【特集】"BRT"という呼称が新潟市から消える… バス交通の未来は? 《新潟》|TeNY NEWS NNN]</ref>
* [[いまざとライナー]]([[大阪市高速電気軌道]]):[[Osaka Metro今里筋線|今里筋線]]の延伸計画の代替として運行<ref>{{Cite web|url=https://subway.osakametro.co.jp/news/news/20181207_imazato_liner.php|title=いまざとライナー(BRT)の運行による社会実験を2019年4月1日から開始します|accessdate=2019年2月13日|publisher=[[大阪市高速電気軌道]]}}</ref>。
* [[いまざとライナー]]([[大阪市高速電気軌道]]):[[Osaka Metro今里筋線|今里筋線]]の延伸計画の代替として運行<ref>{{Cite web|和書|url=https://subway.osakametro.co.jp/news/news/20181207_imazato_liner.php|title=いまざとライナー(BRT)の運行による社会実験を2019年4月1日から開始します|accessdate=2019年2月13日|publisher=[[大阪市高速電気軌道]]}}</ref>。
* [[Fukuoka BRT]]([[西鉄バス]]、[[福岡市]]):[[博多]]、[[天神 (福岡市)|天神]]、[[ウォーターフロント]]([[博多港]])の3拠点を巡回する環状線を整備<ref>{{Cite news|title=「連節バス」定着へ快走 福岡市は順調、北九州市も19年度導入へ “輸送の効率化”を切り札に|url=https://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/428903/|accessdate=2018-08-28|language=ja-JP|work=西日本新聞Web}}</ref>。連節バスの導入や専用の停留所を設置(一般路線バス停留所に併設)。
* [[Fukuoka BRT]]([[西鉄バス]]、[[福岡市]]):[[博多]]、[[天神 (福岡市)|天神]]、[[ウォーターフロント]]([[博多港]])の3拠点を巡回する環状線を整備<ref>{{Cite news|title=「連節バス」定着へ快走 福岡市は順調、北九州市も19年度導入へ “輸送の効率化”を切り札に|url=https://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/428903/|accessdate=2018-08-28|language=ja-JP|work=西日本新聞Web}}</ref>。連節バスの導入や専用の停留所を設置(一般路線バス停留所に併設)。
* Kitakyushu BRT(西鉄バス、[[北九州市]]):幹線区間や通学で利用の多い区間を連節バスが運行<ref>{{Cite web|title=西鉄バス北九州が、小倉~黒崎間/小倉~戸畑間で「連節バス」運行開始へ {{!}} 福岡のニュース|url=https://twitfukuoka.com/?p=105835|website=twitfukuoka.com|accessdate=2019-07-03}}</ref>。
* [[Kitakyushu BRT]](西鉄バス、[[北九州市]]):幹線区間や通学で利用の多い区間を連節バスが運行<ref>{{Cite web|和書|title=西鉄バス北九州が、小倉~黒崎間/小倉~戸畑間で「連節バス」運行開始へ {{!}} 福岡のニュース|url=https://twitfukuoka.com/?p=105835|website=twitfukuoka.com|accessdate=2019-07-03}}</ref>。
* KAWASAKI BRT([[川崎鶴見臨港バス]]):川崎市臨海部への交通機能強化に向け、連節バスを導入<ref>{{Cite news|url=https://www.rinkobus.co.jp/2023/01/20/f3c3dc1bafe9a84c2cabdd834f70d5ff367516a0.pdf |publisher=川崎鶴見臨港バス |title=川崎臨海部において本市初となるBRTの運行を開始します |date=2023-01-20}}</ref>。
* [[川崎鶴見臨港バス塩浜営業所#川21系統(水江町線)・川12系統|KAWASAKI BRT]]([[川崎鶴見臨港バス]]):川崎市臨海部への交通機能強化に向け、連節バスを導入<ref>{{Cite news|url=https://www.rinkobus.co.jp/2023/01/20/f3c3dc1bafe9a84c2cabdd834f70d5ff367516a0.pdf |publisher=川崎鶴見臨港バス |title=川崎臨海部において本市初となるBRTの運行を開始します |date=2023-01-20}}</ref>。
* [[東京BRT]]:都心と[[東京臨海副都心|臨海地域]]を結び、連節バスを導入<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.toshiseibi.metro.tokyo.lg.jp/kiban/brt/ |title=都心と臨海副都心とを結ぶBRTについて |publisher=[[東京都都市整備局]] |accessdate=2016-02-12}}</ref><ref>[http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/list/201811/CK2018111002000151.html 五輪前に都心-臨海部結ぶバス「東京BRT」に決定]『東京新聞』2018年11月10日(2018年11月15日閲覧)。</ref>。

* [[Port Loop]]:[[兵庫県]][[神戸市]]の[[新神戸]]・[[三宮]]と[[ウォーターフロント]]を結ぶ[[神姫バス]]のバス路線で、全車両が専用の[[連節バス]]で運行されている。
==== 建設中の路線 ====
* [[日田彦山線BRT|日田彦山線BRT「BRTひこぼしライン」]]([[九州旅客鉄道]]):2017年7月の水害により被災した[[日田彦山線]]の復旧方法として、福岡県・JR九州が[[彦山駅]] - [[宝珠山駅]]間BRT専道路として復旧することが決定し<ref>[https://www.nikkei.com/article/DGXMZO61603640W0A710C2LX0000/ 日田彦山線、BRT復旧で正式合意 8月に着工] 日経新聞、2020-07-16</ref>、2020年8月に着工された<ref>[https://www.nikkei.com/article/DGXMZO63968490X10C20A9LX0000/ 日田彦山線にBRT 振興策ないまま着工 デマンドバス案も] 日経新聞、2020-09-17</ref>。2023年8月28日に開業予定である([[日田彦山線#BRTの概要]])


==== 計画中の路線 ====
==== 計画中の路線 ====
* [[広島大学#東広島キャンパス|広島大学(東広島キャンパス]]と[[山陽本線]]の[[西条駅 (広島県)|西条駅]]を結ぶ路線<ref>{{Cite web|和書|title=国立大学法人広島大学、東広島市と西日本旅客鉄道株式会社との連携協定を締結~東広島市の都市拠点等における公共交通の機能強化と魅力向上に向けて連携を推進していきます~ |url=https://www.hiroshima-u.ac.jp/news/74209 |website=広島大学 |access-date=2022-11-29 |language=ja}}</ref><ref>{{Cite web|和書|title=BRT(バス高速輸送システム)導入へ連携協定 東広島市・広島大学・JR(RCC中国放送) |url=https://news.yahoo.co.jp/articles/9e9d186acf4b15a47a8a2467d5970e301b1bc9ab |website=Yahoo!ニュース |access-date=2022-11-29 |language=ja}}</ref>。[[JR西日本]]や[[東広島市]]が大学側と共に計画中。
* [[東京BRT]]:都心と[[東京臨海副都心|臨海地域]]を結ぶ路線<ref>{{Cite web |url=https://www.toshiseibi.metro.tokyo.lg.jp/kiban/brt/ |title=都心と臨海副都心とを結ぶBRTについて |publisher=[[東京都都市整備局]] |accessdate=2016-02-12}}</ref><ref>[http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/list/201811/CK2018111002000151.html 五輪前に都心-臨海部結ぶバス「東京BRT」に決定]『東京新聞』2018年11月10日(2018年11月15日閲覧)。</ref>。プレ運行中
* [[広島大学#東広島キャンパス|広島大学(東広島キャンパス]]と[[山陽本線]]の[[西条駅 (広島県)|西条駅]]を結ぶ路線<ref>{{Cite web |title=国立大学法人広島大学、東広島市と西日本旅客鉄道株式会社との連携協定を締結~東広島市の都市拠点等における公共交通の機能強化と魅力向上に向けて連携を推進していきます~ |url=https://www.hiroshima-u.ac.jp/news/74209 |website=広島大学 |access-date=2022-11-29 |language=ja}}</ref><ref>{{Cite web |title=BRT(バス高速輸送システム)導入へ連携協定 東広島市・広島大学・JR(RCC中国放送) |url=https://news.yahoo.co.jp/articles/9e9d186acf4b15a47a8a2467d5970e301b1bc9ab |website=Yahoo!ニュース |access-date=2022-11-29 |language=ja}}</ref>。[[JR西日本]]や[[東広島市]]が大学側と共に計画中。


==== 災害時BRT ====
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=== 注釈 ===
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=== 出典 ===
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== 関連項目 ==
== 関連項目 ==

2024年8月28日 (水) 19:16時点における最新版

コロンビア・ボゴタのバス(トランスミレニオ)
ブラジル・クリチバの乗換駅 (Linha Verde)

バス・ラピッド・トランジット: bus rapid transit, BRT)とは、バスを基盤とした都市大量輸送システムである。英語で都市高速鉄道を意味する「ラピッド・トランジット」に用語が由来する。

日本語ではバス高速輸送システム(バスこうそくゆそうシステム)とも呼ばれる[1]

概要

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世界初のBRTシステムである、ブラジルクリチバの統合輸送ネットワーク

世界初のBRTシステムは、1974年に南アメリカブラジルクリチバで開業した統合輸送ネットワーク(RIT, Rede Integrada de Transporte)である。

同システムは、世界の多くの都市交通システムに採用された。例えば、コロンビアボゴタで2000年に開業したTransMilenio(TransMilenio)がある。

2014年10月時点で世界186都市でBRTが運行され、路線の総延長距離は4757キロメートルに達する[2]。世界の1日当たりのBRT推定乗降客数は約3170万人とされ、33都市で運行されているブラジルなどラテンアメリカでは、世界最多の60路線が存在し、推定乗降客数は約1970万人である[2]日本でも導入や検討が進んでいる。

定義

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バス・ラピッド・トランジット(BRT)は必ずしも明確になった定義があるわけではないが、「専用走行空間の確保を基本とした、速達性、定時性、輸送能力に優れた、バス車両をベースとした高速運行の公共交通システム」と定義される[3]。「バス・ラピッド・トランジット」の名称は、英語で都市高速鉄道を意味する「ラピッド・トランジット」(直訳では高速輸送)を由来とする。

BRTは、混合交通、平面道路でのバス専用車線、他の交通から分離したバス専用道路を含む多種多様な優先権を行使して運用される。

2011年及び2013年、BRTシステムには多くの差異及び明白な特徴が存在するため、アメリカ合衆国の交通開発政策研究所英語版は、BRTとしての資格を有するシステムにはどのような特徴を備えるべきかという最低限の定義を設定し、既存のシステムを評価するBRTスタンダード英語版を創設した[4]

国際公共交通連合英語版(UITP)はBRTではなくBHLS(Bus with High-Level of Service)という別の概念を導入している[3]

主な特徴

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BRTシステムは通常、以下の特徴の大部分を有する。

バス専用道路

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バス専用道路を導入した場合、目的地までの所要時間が短縮され、混合交通での渋滞による遅延が回避可能である。分離優先道路を導入する場合、高架道路地下道路トンネル鉄道路線廃線跡を利用可能である。トランジットモール又は「バス・ストリート」は、中心市街地にも導入可能である。

バス専用車線

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車道の中央又はバス専用車線でバスを運行した場合、歩道の縁石側(乗用車やトラックの停車・一時停止・方向転換があって交通量も多い)からバスを離すことが可能になり、遅延が防止できる。

車外運賃徴収

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バス内での料金支払いの代わりに駅(バス停留所)での料金支払いを行うことにより、バス内での乗客の料金支払いに起因する遅延の防止が可能である。

交差点での待遇

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バス専用車線を横断する方向転換を禁止することにより、バスの遅延は大いに減少する。バス車両優先システムを導入した場合、通常の順序と比較し、バスの進行方向での青信号の時間が拡大し、赤信号の時間が縮小することにより遅延が減少するため、信号交差点に導入されることが多い。方向転換の禁止は、交差点を通過するバスの移動に最も重要な方策になり得る。

乗降口の高さ

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駅のプラットフォームの高さをバスの床高に合わせることにより、乗降が迅速で容易になり、車椅子、体の不自由な乗客、ベビーカーの利用が十分容易になり、遅延を最小限に抑えることが可能である。

高床バスの床高に合わせた高床式プラットフォームを導入した場合、プラットフォームの外側での停車及び高床式プラットフォームでの通常のバスの停車が困難になるため、BRTの停車は他のバスの停車とは完全に分離する必要がある。鉄道車両とは対照的に、バス及びプラットフォームの間隙の高い危険性もまた存在する。

ドアでの段差のない低床バスは人気があり、増加傾向にある。低床バスは容易な乗降及び他のバスと互換性のある停車が可能である。

追加設備

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最大乗車定員270人のトランスミレニオの車両

高頻度全日サービス

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大容量車両

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二連節バスのような大容量車両は、乗客の乗降を迅速化するため、通常複数のドアが用いられる。ガイドウェイバスもまた用いられ得る。円滑な乗車には先進的なパワートレイン制御英語版が用いられ得る。

上質な駅

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トランスミレニオの駅入口における改札口

BRTシステムの駅は、密閉型の駅舎、魅力的なガラス製の引き戸、職員が配置された切符売り場、案内所などを備えることがあり、一般的なバス停留所と比べて多額の投資を要する傾向がある。また乗降の迅速化及び体の不自由な乗客の利便性向上のため、低床バス又は高床式プラットフォームのいずれかを用いた高低差のない乗降口や、複数のドアが用いられることが多い。特に利用客の多い駅においては、地下鉄のシステムと同じような方法で、車両乗車時ではなく「駅」への入場時での切符確認も一般的である。

優れたブランド又はアイデンティティー

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ヴィヴァ・ラピッド・トランジット英語版メトロポリタン・エリア・エクスプレス (ラスベガス)英語版TransMilenioMetropolitano英語版Select英語版を例として、バスだけでなく停留所及び駅にもマークを付している[5]。固有かつ特色を示すアイデンティティーにより、自動車運転の代替案としてのBRTの魅力を高められる[6]。大都市は通常大規模なバス路線網を有する。全てのバス路線を示す路線図は理解しにくくなり得るため、乗客が低頻度のバスを待つ原因となる。特有のブランド及び分離した路線図を用いて、主要な高頻度のバス路線に数字でブランド設定を行うことにより、主要路線網がより理解しやすくなる。

各国のBRT

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日本のBRT

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日本国内でも、バス専用の走行空間を有する輸送システムや、運行車両に連節バスを用いた一般バス路線が各地に存在している。国土交通省は、BRTを「連節バス、PTPS(公共車両優先システム)、バス専用道、バスレーン等を組み合わせることで、速達性・定時性の確保や輸送能力の増大が可能となる高次の機能を備えたバスシステム」と定義し[7]、BRT導入におけるガイドラインも示している[8][9][10]

バス専用の走行空間を有する路線

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ガイドウェイバス専用通路を走るゆとりーとライン
バス専用道路区間を走るひたちBRT

運行経路にバス専用の走行路を使用している路線。主に廃止された鉄道路線の線路跡地にバス専用道路を設置している場合が多く、下記の6路線のうち4路線が関東・東北の路線であり、そのうち2路線が茨城県の路線である。

一般道を運行する路線

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他の一般路線バスとは別体系の路線を設定して運行するもの。バスレーンの設置や連節バスを使用する場合が多い。

計画中の路線

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災害時BRT

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欧州のBRT

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BRTスタンダード

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BRTスタンダードによる金賞を受賞したBRT一覧
都市 BRTシステム
広州市中華人民共和国 広州市バス・ラピッド・トランジット英語版GBRT
(中山路)
ボゴタ(コロンビア) TransMilenio
(Americas, Calle 80, Calle 26,
NQS (Norte-Quito-Sur), SUBA, El Dorado
)
クリチバ(ブラジル) Curitiba BRT
(Linha Verde)
リオデジャネイロ(ブラジル) TransOeste英語版
リマペルー Metropolitano英語版
グアダラハラ (メキシコ) Macrobús英語版
メデジン(コロンビア) Metroplús英語版

脚注

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注釈

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  1. ^ 道路運送法や道路交通法に基づくバス専用道路ではない。
  2. ^ 当初は呉駅 - 広島駅間の直行便、坂駅 - 海田市駅間の運行再開後は、広駅・呉駅 - 坂駅間の直行便が対象。呉駅 - 坂駅間運行再開前日の9月8日で運行終了。
  3. ^ 広島 - 呉間の高速バス(クレアライン)の代替バスとして運行されている臨時バス。

出典

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  1. ^ 道路:BRT”. 国土交通省. 2023年3月26日閲覧。
  2. ^ a b Global BRT Data
  3. ^ a b c d 中村 文彦、外山 友里絵「海外のガイドウェイバス事例に学ぶBRTの課題」 公益社団法人土木学会、2021年2月27日閲覧。
  4. ^ Greenfield, John (2013年3月12日). “Taking the Guesswork Out of Rating BRT: An Interview With Walter Hook | Streetsblog Chicago”. Chi.streetsblog.org. 2014年2月24日閲覧。
  5. ^ What is Select Bus Service? NYC Metropolitan Transit Authority. Retrieved 12 March 2010
  6. ^ Characteristics of BRT for decision making. page ES-8. Federal Transit Administration (August 2004).
  7. ^ BRTの導入促進等に関する検討会”. 国土交通省. 2020年2月6日閲覧。
  8. ^ 道路空間を活用した地域公共交通(BRT)等の 導入に関するガイドライン (本文) 国土交通省、2022年9月7日、全121ページ
  9. ^ 道路空間を活用した地域公共交通(BRT)等の導入に関するガイドライン(概要) 国土交通省、2022年9月7日、全9ページ
  10. ^ 地域公共交通(BRT)等の導入に関するガイドラインを策定! ~地域公共交通から持続可能な地域社会の形成を目指して~、国土交通省 道路局 企画課評価室・総合政策局 交通政策課・都市局 街路交通施設課、2022年9月7日
  11. ^ 日田彦山線、BRT復旧で正式合意 8月に着工 日経新聞、2020-07-16
  12. ^ 日田彦山線にBRT 振興策ないまま着工 デマンドバス案も 日経新聞、2020-09-17
  13. ^ 鉄道ファン』2012年7月号「BRTの現状と実例」p.42
  14. ^ 新交通(BRT)導入 - 日立市
  15. ^ 「岐阜市型BRT」の導入について”. 岐阜市 (2015年4月1日). 2016年1月24日閲覧。
  16. ^ りゅーとのここが変わります (PDF) - 新潟交通、2015年9月2日
  17. ^ パンフレット「新潟市BRT第1期導入事業概要」3 (PDF) - 新潟市、2016年3月30日付
  18. ^ パンフレット「新潟市BRT第1期導入事業概要」6 (PDF) - 新潟市、2016年3月30日付
  19. ^ 【特集】"BRT"という呼称が新潟市から消える… バス交通の未来は? 《新潟》|TeNY NEWS NNN
  20. ^ いまざとライナー(BRT)の運行による社会実験を2019年4月1日から開始します”. 大阪市高速電気軌道. 2019年2月13日閲覧。
  21. ^ “「連節バス」定着へ快走 福岡市は順調、北九州市も19年度導入へ “輸送の効率化”を切り札に” (日本語). 西日本新聞Web. https://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/428903/ 2018年8月28日閲覧。 
  22. ^ 西鉄バス北九州が、小倉~黒崎間/小倉~戸畑間で「連節バス」運行開始へ | 福岡のニュース”. twitfukuoka.com. 2019年7月3日閲覧。
  23. ^ “川崎臨海部において本市初となるBRTの運行を開始します”. 川崎鶴見臨港バス. (2023年1月20日). https://www.rinkobus.co.jp/2023/01/20/f3c3dc1bafe9a84c2cabdd834f70d5ff367516a0.pdf 
  24. ^ 都心と臨海副都心とを結ぶBRTについて”. 東京都都市整備局. 2016年2月12日閲覧。
  25. ^ 五輪前に都心-臨海部結ぶバス「東京BRT」に決定『東京新聞』2018年11月10日(2018年11月15日閲覧)。
  26. ^ 国立大学法人広島大学、東広島市と西日本旅客鉄道株式会社との連携協定を締結~東広島市の都市拠点等における公共交通の機能強化と魅力向上に向けて連携を推進していきます~”. 広島大学. 2022年11月29日閲覧。
  27. ^ BRT(バス高速輸送システム)導入へ連携協定 東広島市・広島大学・JR(RCC中国放送)”. Yahoo!ニュース. 2022年11月29日閲覧。
  28. ^ “豪雨被害の広島〜呉を走る「災害時BRT」とは 通勤2時間超を40分に 命名にある想い”. 乗りものニュース (メディア・ヴァーグ). (2018年8月23日). https://trafficnews.jp/post/81274 2018年8月26日閲覧。 

関連項目

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外部リンク

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