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「ソニック・ザ・ヘッジホッグ3」の版間の差分

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『'''ソニック・ザ・ヘッジホッグ3'''』 (''SONIC THE HEDGEHOG 3'') は、セガ(後の[[セガス]])が[[1994年]][[5月27日]]に発売した[[アクションゲーム]]<ref>{{cite web|url=http://sega.jp/archive/segahard/md/soft.html|title=[セガハード大百科] メガドライブ対応ソフトウェア(セガ発売)|publisher=セガ|accessdate=2015-05-31|archiveurl=https://web.archive.org/web/20120523211044/http://sega.jp/archive/segahard/md/soft.html|archivedate=2012年5月23日}}</ref>。[[メガドライブ]]での[[ソニックシリーズ]]の4作目<ref group="注">厳密でいえば本作はシリーズ第3作目だが、[[1993年]]に『[[ソニック・ザ・ヘッジホッグ2|2]]』と本作の合間に『[[ソニック・ザ・ヘッジホッグCD]]』が発売されているため、実質的にはシリーズ第4作目である。</ref>。略称は'''ソニック3'''。この作品でナックルズ・ザ・エキドゥナが初めて登場した(キャラクターに関する詳しい説明は「[[ソニックシリーズに登場するキャラクターの一覧]]」を参照)
『'''ソニック・ザ・ヘッジホッグ3'''』 (''SONIC THE HEDGEHOG 3'') は、[[1994年]]に日本の[[セガ|セガ・エンタプライゼス]]から発売された[[メガドライブ]][[アクションゲーム|横スクロールアクションゲーム]]<ref>{{Cite web|和書|url=http://sega.jp/archive/segahard/md/soft.html|title=<nowiki>[セガハード大百科]</nowiki> メガドライブ対応ソフトウェア(セガ発売)|publisher=セガ|accessdate=2015-05-31|archiveurl=https://web.archive.org/web/20120523211044/http://sega.jp/archive/segahard/md/soft.html|archivedate=2012年5月23日}}</ref>。


同社による『[[ソニックシリーズ]]』の第4作目<ref group="注">タイトルとしてはシリーズ第3作目だが、[[1993年]]に『[[ソニック・ザ・ヘッジホッグ2]]』([[1992年]])と本作の合間に『[[ソニック・ザ・ヘッジホッグCD]]』([[1993年]])が発売されているため、実質的にはシリーズ第4作目となる。</ref>。略称は『'''ソニック3'''』。主人公のソニックを操作し、墜落した「デスエッグ」を再び宇宙に飛び立たせようとする[[ドクター・エッグマン|Dr.エッグマン]]の野望を阻止する事を目的としている。本作にてソニックのライバルとなる[[ナックルズ・ザ・エキドゥナ]]が初登場となった。
他のゲーム機で発売された版については、「[[#移植版]]」の節を参照。[[2007年]][[8月21日]]から[[Wii]]の[[バーチャルコンソール]]で配信されている。


開発は[[ソニックチーム]]および[[アメリカ合衆国]]の{{仮リンク|セガテクニカルインスティチュート|en|Sega Technical Institute}}が行い、前作『[[ソニック・ザ・ヘッジホッグ2]]』([[1992年]])から引き続きプロデューサーは[[中裕司]]、ディレクターおよびゲーム・デザインは[[安原広和]]が担当している他、キャラクター・デザインは『[[ザ・スーパー忍]]』([[1989年]])を手掛けた湯田高志が担当、音楽は『1』『2』の担当であった[[DREAMS COME TRUE]]の[[中村正人]]ではなく、[[ブラッド・バクサー]]など[[マイケル・ジャクソン]]との共同作業で知られるミュージシャンが多数参加している。
ストーリーはこの作品では終わらず、『'''[[ソニック&ナックルズ]]'''』へ続く。[[1997年]][[2月14日]]に[[Microsoft Windows|Windows]]で『'''ソニック&ナックルズ コレクション'''』としてソニック&ナックルズとセットで発売された。


[[1997年]]に[[Microsoft Windows|Windows]]用ソフト『ソニック&ナックルズ コレクション』および[[セガサターン]]用ソフト『[[ソニック ジャム]]』に収録された。他のゲーム機で発売された版については、「[[#移植版]]」の節を参照。[[2007年]]には[[Wii]]の[[バーチャルコンソール]]対応ソフトとして、[[2009年]]には[[Xbox 360]]の[[Xbox Live Arcade]]対応ソフトとして配信された。
== システム ==

=== 操作方法 ===
基本的なシテムは『[[ソニック・ザ・ヘジホッグ2|2]]』と同じだが、新たに以下のアクション追加された。
後にトーリー上の後編に当たる『[[ソニック&ナクルズ]]』(1994年)発売された。

== ゲーム内容 ==
=== 基本動作 ===
基本的なシステムは『ソニック2』と同じだが、新たに以下のアクションが追加された。
; ダブル回転アタック
; ダブル回転アタック
: ソニックのみ可能で、ジャンプ中にもう一度ボタンを押すとダブル回転アタックをする。判定は極めて短いが、一瞬だけソニックの周辺に風の渦ができ僅かに攻撃範囲が広が
: ソニックのみ可能で、ジャンプ中にもう一度ボタンを押すとダブル回転アタックをする。判定は極めて短いが、一瞬だけソニックの周辺に風の渦ができ僅かに攻撃範囲が広がり、無敵判定がつく
: 普通では倒せないようなダメージ範囲の広い敵や、通常ジャンプでわずかに届かない相手を攻撃する他、弾丸などを弾くことも出来る。
: 普通では倒せないようなダメージ範囲の広い敵や、通常ジャンプでわずかに届かない相手を攻撃する他、弾丸などを弾くことも出来る。
; 空を飛ぶ・水中を泳ぐ
; 空を飛ぶ・水中を泳ぐ
52行目: 48行目:
: このアクションの利用でソニックでは行けない所へ移動できる。2人同時プレイにおいて、テイルスが飛んでいる時に、ソニックがテイルスに向かってジャンプすると、ソニックがテイルスにつる下がり、一緒に移動できる(水中では不可能)。
: このアクションの利用でソニックでは行けない所へ移動できる。2人同時プレイにおいて、テイルスが飛んでいる時に、ソニックがテイルスに向かってジャンプすると、ソニックがテイルスにつる下がり、一緒に移動できる(水中では不可能)。


=== アイテム取得することで可能になるアクション ===
=== アイテム取得時の動作 ===
; フレイムバリア
; フレイムバリア
: このアイテムを取得すると炎攻撃を無効にする事ができる。ただし、水中に入るとバリアが消えてしまう。
: このアイテムを取得すると炎攻撃を無効にする事ができる。ただし、水中に入るとバリアが消えてしまう。
65行目: 61行目:


=== セーブ機能 ===
=== セーブ機能 ===
今作は[[ソニック・ザ・ヘッジホッグCD|ソニックCD]]に続いて[[バックアップ]]機能が搭載され、電源を切っても前回のゾーンの続きをプレイする事が可能になった。
今作はソニックCDに続いて[[バックアップ]]機能が搭載され、電源を切っても前回のゾーンの続きをプレイする事が可能になった。


現在のゾーン・カオスエメラルドの所有数・ソニックのストック数が、進行状況として[[セーブ (コンピュータ)|セーブ]]される。ゾーンのセーブは、各ゾーンのアクト2をクリアして次のゾーンに進むか、カオスエメラルドを手に入れたタイミングで行われるが、再開は必ずセーブされたゾーンのアクト1からとなり、またデータ内でクリアしたスペシャルステージは再びプレイできなくなる。
現在のゾーン・カオスエメラルドの所有数・ソニックのストック数が、進行状況として[[セーブ (コンピュータ)|セーブ]]される。ゾーンのセーブは、各ゾーンのアクト2をクリアして次のゾーンに進むか、カオスエメラルドを手に入れたタイミングで行われるが、再開は必ずセーブされたゾーンのアクト1からとなり、またデータ内でクリアしたスペシャルステージは再びプレイできなくなる。
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セーブデータは6つまで保存可能で、セーブ機能なしでプレイしたい場合は、NO SAVEモードを選択する事ができる。なお、プレイヤーキャラはゲーム開始時にソニック&テイルス(2人プレイ)・ソニック(1人プレイ)・テイルス(1人プレイ)の3つから選択できるが、一度選択するとそのセーブデータ内で途中変更する事はできない。
セーブデータは6つまで保存可能で、セーブ機能なしでプレイしたい場合は、NO SAVEモードを選択する事ができる。なお、プレイヤーキャラはゲーム開始時にソニック&テイルス(2人プレイ)・ソニック(1人プレイ)・テイルス(1人プレイ)の3つから選択できるが、一度選択するとそのセーブデータ内で途中変更する事はできない。


また、ソニック3の後編に当たる[[ソニック&ナックルズ]]のロックオンシステムを使う事で、両ゲームの全ステージをセーブ機能付きでプレイする事ができ、ナックルズを選択する事も可能になる。
また、ソニック3の後編に当たるソニック&ナックルズのロックオンシステムを使う事で、両ゲームの全ステージをセーブ機能付きでプレイする事ができ、ナックルズを選択する事も可能になる。


== 設定・プロロ ==
=== COMPETITIONモ ===
2人で対戦できるモード。モードの種類は以下の通り。操作キャラはソニックとテイルスに加え、ナックルズもこのモードのみ操作することができる。ナックルズはソニックと同じ設定だが、スピードはソニックより若干少し遅いがテイルスより速い。同じ画面上半分が1P、下半分が2Pとなる。早く5周できたプレイヤーが勝利となる。残機数は無限だが、ミスするとペナルティとして1週引かれてしまう。スタートする前にスピンダッシュのスタンバイ可能だが、ラインに出るとファールになり、ペナルティは無いがスタートのやり直しになってしまうので注意。
; GRAND PRIX
: 5回対戦する。1人の場合は練習になる。ゲーム開始前にアイテムをありかなしを選べる。
; MATCH RACE
: 1回のみ対戦する。1人の場合は練習になる。ゲーム開始前にアイテムをありかなしを選べる。
; TIME ATTACK
: 1人でタイムアタックを行う。操作は1Pだけで対戦の練習としても最適。アイテムは一切登場しない。

== 設定 ==
=== とある島の伝説 ===
=== とある島の伝説 ===
遠い昔、その島がまだ大陸の一部だった頃、そこにはある"力の石"のエネルギーによって平和で豊かな社会と文明を築いた人々が暮らしていた。しかしある時、力の石のエネルギーを我が物としようとした長老一派が誤って力の石を暴走させてしまった。文明は一瞬のうちに消滅し、歴史から消えてしまったが、天空から舞い降りた神々によって文明の一部分は島として修復され、力の石と共に大空に放たれたと言われている。
遠い昔、その島がまだ大陸の一部だった頃、そこにはある"力の石"のエネルギーによって平和で豊かな社会と文明を築いた人々が暮らしていた。しかしある時、力の石のエネルギーを我が物としようとした長老一派が誤って力の石を暴走させてしまった。文明は一瞬のうちに消滅し、歴史から消えてしまったが、天空から舞い降りた神々によって文明の一部分は島として修復され、力の石と共に大空に放たれたと言われている。


=== ソニック編プロローグ ===
=== ソニック編プロローグ ===
[[ソニック・ザ・ヘッジホッグ2|ソニック2]]』でソニックに破壊されたDr.エッグマンの要塞「デスエッグ」は墜落し、落下軌道上に存在した浮遊島へ衝突した。その衝撃により浮遊島は降下し海面に衝突し、大きな津波を引き起こしたものの、わずかに海上の上空にその姿を留めた。
『ソニック2』でソニックに破壊されたDr.エッグマンの要塞「デスエッグ」は墜落し、落下軌道上に存在した浮遊島へ衝突した。その衝撃により浮遊島は降下し海面に衝突し、大きな津波を引き起こしたものの、わずかに海上の上空にその姿を留めた。


その数日後、デスエッと浮遊島の衝突現場から遠く離れた島においてソニックの相棒"テイルス"が発明したジュエルレーダーが突然始まった強力なカオスエメラルドの反応を感知した。先日の津波との関連性を感じたテイルスはソニックのいる浜辺へと向かっていった。
その数日後、デスエッグ」と浮遊島の衝突現場から遠く離れた島においてソニックの相棒"テイルス"が発明したジュエルレーダーが突然始まった強力なカオスエメラルドの反応を感知した。先日の津波との関連性を感じたテイルスはソニックのいる浜辺へと向かっていった。


その頃浜辺で昼寝をしていたソニックは古代文字らしきものが彫られた小さなリングが砂浜に流れ着いているのを見つけた。それを手に取ったソニックはある島についての古い伝説を思い出した。なぜか無性に懐かしさにかられたソニックは再び冒険に旅立つ決心をした。
その頃浜辺で昼寝をしていたソニックは古代文字らしきものが彫られた小さなリングが砂浜に流れ着いているのを見つけた。それを手に取ったソニックはある島についての古い伝説を思い出した。なぜか無性に懐かしさにかられたソニックは再び冒険に旅立つ決心をした。


墜落したデスエッグから脱出したDr.エッグマンは浮遊島にカオスエメラルドがあることに気が付いた。カオスエメラルドを手に入れ、そのエネルギーでデスエッグを再び宇宙に飛び立たせるため、急速に浮遊島に基地を建設し、さらに島の動物たちを拐いロボットに改造した上で、環境変化マシーンを用いて浮遊島の自然環境を厳しいものに変えてしまった。
墜落したデスエッグから脱出したDr.エッグマンは浮遊島にカオスエメラルドがあることに気が付いた。カオスエメラルドを手に入れ、そのエネルギーでデスエッグを再び宇宙に飛び立たせるため、急速に浮遊島に基地を建設し、さらに島の動物たちを拐いロボットに改造した上で、環境変化マシーンを用いて浮遊島の自然環境を厳しいものに変えてしまった。


=== ナックル編プロローグ ===
=== ナックル編プロローグ ===
島の地底に眠るカオスエメラルドの結晶柱"ピラー"(マスターエメラルド<ref>『ソニック&ナックルズ』での名称。</ref>)の力を制御する<ref>『[[ソニックアドベンチャー]]』以降の作品ではマスターエメラルドがカオスエメラルドを制御する設定となっている。</ref>7つのカオスエメラルドを守るガーディアン"ナックルズ・ザ・エキドゥナ"。彼は島の仲間たちからは"ナックル"と呼ばれている。
島の地底に眠るカオスエメラルドの結晶柱"ピラー"(マスターエメラルド<ref group="注">『ソニック&ナックルズ』での名称。</ref>)の力を制御する<ref group="注">[[ドリームキャスト]]用ソフト『[[ソニックアドベンチャー]]』([[1998年]])以降の作品ではマスターエメラルドがカオスエメラルドを制御する設定となっている。</ref>7つのカオスエメラルドを守るガーディアン"ナックルズ・ザ・エキドゥナ"。彼は島の仲間たちからは"ナックル"と呼ばれている。


ある日ナックルがカオスエメラルドに異常がないか確かめようとした時、目の前のカオスエメラルドが輝き異常な振動を始めた。今までなかったこの現象に戸惑ううちにカオスエメラルドの振動は激しさを増し、振動が最高潮に達した時、キーンという音と共に閃光が瞬き、ナックルは祭壇の外に投げ出されてしまった。ナックルが意識を取り戻した時には神殿は半壊し、カオスエメラルドは破片すら残さず消え去ってしまっていた。茫然としたナックルが遠くに視線を向けると、湖のあたりに巨大な丸いタマゴのような物体があるのを見つけた。その物体を"カオスエメラルドの祭壇に描かれた伝説に登場する島に災いをもたらすドラゴンのタマゴ"だと考えたナックルは消えたカオスエメラルドを捜して島のあちこちを調べ回っているうちに"Dr.エッグマン"と名乗る見慣れない男と遭遇した。Dr.エッグマンはナックルがカオスエメラルドのガーディアンだと知ると、自身が巨大タマゴの調査に来た科学者であり、自らの研究の邪魔をする"ソニック"という悪のハリネズミがカオスエメラルドを狙っているという嘘の話を聞かせた。
ある日ナックルがカオスエメラルドに異常がないか確かめようとした時、目の前のカオスエメラルドが輝き異常な振動を始めた。今までなかったこの現象に戸惑ううちにカオスエメラルドの振動は激しさを増し、振動が最高潮に達した時、キーンという音と共に閃光が瞬き、ナックルは祭壇の外に投げ出されてしまった。ナックルが意識を取り戻した時には神殿は半壊し、カオスエメラルドは破片すら残さず消え去ってしまっていた。茫然としたナックルが遠くに視線を向けると、湖のあたりに巨大な丸いタマゴのような物体があるのを見つけた。その物体を"カオスエメラルドの祭壇に描かれた伝説に登場する島に災いをもたらすドラゴンのタマゴ"だと考えたナックルは消えたカオスエメラルドを捜して島のあちこちを調べ回っているうちに"Dr.エッグマン"と名乗る見慣れない男と遭遇した。Dr.エッグマンはナックルがカオスエメラルドのガーディアンだと知ると、自身が巨大タマゴの調査に来た科学者であり、自らの研究の邪魔をする"ソニック"という悪のハリネズミがカオスエメラルドを狙っているという嘘の話を聞かせた。


== スペシャルステージ ==
=== ステージ構成 ===
各ステージのどこかに隠されているスペシャルリングを取得するとスペシャルステージにワープする。

このステージは方向の変更とジャンプのみで操作する3Dの強制スクロールで、マップ上にある全てのブルーボールに触れてレッドボールまたはリングに変えることが目的。
ただしステージ上にある星型の模様のあるバンパーボールに触れると弾かれて後ろ向きに走らされてしまい、レッドボールは触れたその場でスペシャルステージ終了となるので注意。

ブルーボールの外側を囲うように全てレッドボールに変えることで、その囲んだボール・囲まれたボールが全てリングになる。内側にブルーボールを残す必要があるので、縦横のどちらかが2個だと変化しない。
リングは50個以上集めるとコンティニューが1回分増える他、変化できるものを含めた最大数のリングをすべて集めきることでパーフェクトスコアボーナスが入る。

マップ上のブルーボールが他のオブジェクトに変化することで全てなくなると、カオスエメラルドを手に入れることができる。
これを7個全て獲得すると、以降はソニックがスーパーソニックに変身することが出来る様になる。
リングを50枚以上取り、さらにジャンプ中に再度ジャンプボタンを押すことで変身し、転落以外に無敵になり、スピードも速くなる([[ソニック・ザ・ヘッジホッグ2|ソニック2]]と同様)。
ただし、時間が経つたびにリングが1個ずつ減っていき、リングが無くなると元の姿に戻ってしまう。

すでにカオスエメラルドが7個ある場合、スペシャルリングを取得してもスペシャルステージに行くことはなくなり、代わりにボーナスとしてリングを50個獲得できる。なお、一度取得されたスペシャルリングは消滅して2度と取ることができないが、いったんゲームをクリアしたセーブデータでプレイした場合、スペシャルリングはアクト毎に復活し何度でも取れるようになる。

== ステージ ==
各6ゾーンはそれぞれ2アクト存在し、計12ステージ。
各6ゾーンはそれぞれ2アクト存在し、計12ステージ。
なお今作ではアクト1でもボスが出現する他、アクトごとにBGMのアレンジが異なる。
なお今作ではアクト1でもボスが出現する他、アクトごとにBGMのアレンジが異なる。
113行目: 102行目:
今作では、水中がメインとなるハイドロシティゾーン以外にも、水中を進むゾーンが多いのが特徴。
今作では、水中がメインとなるハイドロシティゾーン以外にも、水中を進むゾーンが多いのが特徴。
; ZONE1 ANGEL ISLAND ZONE(エンジェルアイランドゾーン)
; ZONE1 ANGEL ISLAND ZONE(エンジェルアイランドゾーン)
: 島の森林地帯を進む。動物が多く棲息する緑豊かな森だったが、アクト1の中盤でエッグマンのロボットが一帯に火を放ってしまい、雰囲気がする。
: 島の森林地帯を進む。動物が多く棲息する緑豊かな森だったが、アクト1の中盤でエッグマンのロボットが一帯に火を放ってしまい、焼け野原にする。
: 前作までと比べ上下が広くなっており、中盤からは下側のルートが水中を、上のルートでロープや足場を使って進んでいくアスレチック構成になっている。
: 前作までと比べ上下が広くなっており、中盤からは下側のルートが水中を、上のルートでロープや足場を使って進んでいくアスレチック構成になっている。
; ZONE2 HYDROCITY ZONE(ハイドロシティゾーン)
; ZONE2 HYDROCITY ZONE(ハイドロシティゾーン)
: 水没した都市に落下させられる。スライダーやループ・加速装置などが多く、爽快なアクションを楽しめる構造となっている。
: 水没した都市に落下させられる。スライダーやループ・加速装置などが多く、爽快なアクションを楽しめる構造となっている。水の流れを利用して速く進む箇所や、滑り台をハイスピードに駆け降りる部分もある。
: 反面、水没した部分が多く息継ぎをしないといけないので、アクト毎の前半の水中では慎重に進む必要がある。息継ぎの必要がないアクアバリアがとても役立つ。
: 反面、水没した部分が多く息継ぎをしないといけないので、アクト毎の前半の水中では慎重に進む必要がある。息継ぎの必要がないアクアバリアがとても役立つ。
; ZONE3 MARBLE GARDEN ZONE(マーブルガーデンゾーン)
; ZONE3 MARBLE GARDEN ZONE(マーブルガーデンゾーン)
: 噴水により古代遺跡に飛ばされ、その中を進む。ゴツゴツした岩場のアスレチック面で、スピンダッシュで動かす仕掛けが存在する。
: 噴水により古代遺跡に飛ばされ、その中を進む。ゴツゴツした岩場のアスレチック面で、スピンダッシュで動かす仕掛けが存在する。回転スイッチ、巨大ゴマ、人面石などがあり、後半には地形の動く空中庭園。<ref>{{Cite book|title=HIPPON SUPER! 第9巻|date=1994年4月3日|year=1994|publisher=株式会社宝島社|pages=6,7,}}</ref>
: アクト1では青い円盤の上に乗って、床や壁を破壊しながら進む場面が主だが、アクト2ではエッグマンの起こした地震によって、地形が歪に変化していく中を進むことになる。全ゾーン中、唯一水中を進むルートが存在しない。
: アクト1では青い円盤の上に乗って、床や壁を破壊しながら進む場面が主だが、アクト2ではエッグマンの起こした地震によって、地形が歪に変化していく中を進むことになる。全ゾーン中、唯一水中を進むルートが存在しない。
: 『[[ソニック&ナックルズ]]』にロックオンしてプレイした場合、ナックルズでは地震や地盤崩落が起きるルートを回避して進むため、ボスの戦闘が変化する。
: 『[[ソニック&ナックルズ]]』にロックオンしてプレイした場合、ナックルズでは地震や地盤崩落が起きるルートを回避して進むため、ボスの戦闘が変化する。
; ZONE4 CARNIVAL NIGHT ZONE(カーニバルナイトゾーン)
; ZONE4 CARNIVAL NIGHT ZONE(カーニバルナイトゾーン)
: 前作のCASINO NIGHT ZONE以上にトリッキーになった、カーニバルのようなアスレチック面に降り立つ。非常にフィールドが広いのでタイムアップの危険性が高い。また水中を進む場面もあり、ステージギミックである風船を壊す事で息継ぎが可能。
: 前作のCASINO NIGHT ZONE以上にトリッキーになった、カーニバルのようなアスレチック面に降り立つ。非常にフィールドが広いのでタイムアップの危険性が高い。また水中を進む場面もあり、ステージギミックである風船を壊す事で息継ぎが可能。
: このステージの各所にある回転しているドラム缶は、上下の動きに合わせて方向キーの上下を押すことで振れ幅を大きくすることができる<ref>取扱説明書17ページ、『あやしい場所にアタック』の文中に「上に乗って方向ボタン上下で動かせるものもある」と記述されている。</ref>。アクト2終盤ではこのドラム缶が通路を塞いでおり、この方法を使わなければ先へ進めない。
: このステージの各所にある回転しているドラム缶は、上下の動きに合わせて方向キーの上下を押すことで振れ幅を大きくすることができる<ref group="注">取扱説明書17ページ、『あやしい場所にアタック』の文中に「上に乗って方向ボタン上下で動かせるものもある」と記述されている。</ref>。アクト2終盤ではこのドラム缶が通路を塞いでおり、この方法を使わなければ先へ進めない。
: 『[[ソニック&ナックルズ]]』にロックオンしてナックルズでプレイした場合、なぜかボスが出現せずにそのまま次のゾーンに進行してしまう。
: 『[[ソニック&ナックルズ]]』にロックオンしてナックルズでプレイした場合、なぜかボスが出現せずにそのまま次のゾーンに進行してしまう。
; ZONE5 ICE CAP ZONE(アイスキャップゾーン)
; ZONE5 ICE CAP ZONE(アイスキャップゾーン)
138行目: 127行目:
: 今作ではその輪に触れることでボーナスステージへと突入し、アイテムを手に入れるチャンスが与えられる。
: 今作ではその輪に触れることでボーナスステージへと突入し、アイテムを手に入れるチャンスが与えられる。


== アイ ==
=== スペシャルスージ ===
各ステージのどこかに隠されているスペシャルリングを取得するとスペシャルステージにワープする。
=== 通常・対戦モードのみのアイテム ===

; ビッグ10リング
このステージは方向の変更とジャンプのみで操作する3Dの強制スクロールで、マップ上にある全てのブルーボールに触れてレッドボールまたはリングに変えることが目的。
: リングが10枚手に入る。
ただしステージ上にある星型の模様のあるバンパーボールに触れると弾かれて後ろ向きに走らされてしまい、レッドボールは触れたその場でスペシャルステージ終了となるので注意。
; ハイスピード

: しばらくの間、移動速度が速くなる。対戦モードでも登場。
ブルーボールの外側を囲うように全てレッドボールに変えることで、その囲んだボール・囲まれたボールが全てリングになる。内側にブルーボールを残す必要があるので、縦横のどちらかが2個だと変化しない。
; 1UP
リングは50個以上集めるとコンティニューが1回分増える他、変化できるものを含めた最大数のリングをすべて集めきることでパーフェクトスコアボーナスが入る。
: 残り人数が1人増える。

; 無敵
マップ上のブルーボールが他のオブジェクトに変化することで全てなくなると、カオスエメラルドを手に入れることができる。
: しばらくの間無敵になる。
これを7個全て獲得すると、以降はソニックがスーパーソニックに変身することが出来る様になる。
; フレイムバリア
リングを50枚以上取り、さらにジャンプ中に再度ジャンプボタンを押すことで変身し、転落以外に無敵になり、スピードも速くなる([[ソニック・ザ・ヘッジホッグ2|ソニック2]]と同様)。
: 敵の攻撃を1回だけ防ぐ他、敵弾の一部および炎によるダメージを無効化するが、攻撃に当たるか水に入ると消えてしまう。ソニックのみ特殊アクション「火の玉ダッシュ」が使用可能になる。
ただし、時間が経つたびにリングが1個ずつ減っていき、リングが無くなると元の姿に戻ってしまう。
; アクアバリア

: 敵の攻撃を1回だけ防ぎ、それまでは敵弾の一部によるダメージを無効化。また水中に入っても消えず、息継ぎも不要になる。ソニックのみ特殊アクション「連続バウンド」が使用可能になる。
すでにカオスエメラルドが7個ある場合、スペシャルリングを取得してもスペシャルステージに行くことはなくなり、代わりにボーナスとしてリングを50個獲得できる。なお、一度取得されたスペシャルリングは消滅して2度と取ることができないが、いったんゲームをクリアしたセーブデータでプレイした場合、スペシャルリングはアクト毎に復活し何度でも取れるようになる。
; サンダーバリア

: 敵の攻撃を1回だけ防ぐ他、敵弾の一部および電撃によるダメージを無効化する。周囲のリングを引き寄せるが、攻撃に当たるか水に入ると消えてしまう。ソニックのみ特殊アクション「二段ジャンプ」が使用可能になる。
=== ステージ構成(COMPETITIONモード) ===
; エッグマン
;AZURE LAKE(アジュールレイク)
: 取るとダメージを受けてしまう。
:湖を疾走するステージで、後半に川があり、上の足場に相手を妨害するバネが出現するスイッチがある。
;BALLOON PARK(バルーンパーク)
=== 対戦モードのみのアイテム ===
:カーニバルナイトゾーンのようなステージで、後半は風船を上手く利用しないと先に進めない。
; ヘビーシューズ
;CHROME GADGET(クロームガジェット)
: しばらくの間、移動速度が遅くなる。
:エレベーターやスプリング、バンパーの壁など仕掛けが多い難しいステージ。
; リング
;DESERT PALACE(デザートパレス)
: 一回だけ、相手のアイテムなどによるダメージを防ぐ。
:砂漠のステージで、手前と奥の二重構造になっている。流砂に引っ掛かると大幅なタイムロスになる。
; バナナ
;ENDLESS MINE(エンドレスマイン)
: 触れると転ばせ、タイムロスさせる。
:鉱山のステージで、手前と奥の二重構造になっている。特に難しい仕掛けは無いが、途中にある3つの岩を壊さないと先に進めない。
; バンパー
: 触れると飛ばされる。
; テレポーテーション
: 収録すると、1Pと2Pの位置が入れ替えられる。


== 登場キャラクター ==
== 登場キャラクター ==
=== 主要キャラクター ===
; ソニック・ザ・ヘッジホッグ
:世界最速のハリネズミ。今回の冒険では伝説の"浮遊島"で大活躍。詳細は「[[ソニック・ザ・ヘッジホッグ]]」を参照。
; [[ソニック・ザ・ヘッジホッグ]]
: 世界最速のハリネズミ。今回の冒険では伝説の"浮遊島"で大活躍。
;マイルス "テイルス" パウアー
:ソニックの相棒で、2本の尻尾を持つキツネ。空を飛んで、ソニックの冒険を手伝う。詳細は「[[マイルス "テイルス" パウアー]]」を参照。
; [[マイルス "テイルス" パウアー]]
:ソニックの相棒で、2本の尻尾を持つキツネ。空を飛んで、ソニックの冒険を手伝う。2プレイヤー側が操作をする事も可能。
;ナックルズ・ザ・エキドゥナ
; [[ナックルズ・ザ・エキドゥナ]]
:浮遊島のカオスエメラルドのガーディアンであるハリモグラ。島の仲間たちからは"ナックル"と呼ばれている。詳細は「[[ナックルズ・ザ・エキドゥナ]]」を参照。今作では操作キャラクターとして使用する事はできないが、次回作の『ソニック&ナックルズ』では操作キャラクターとして登場し、今作でもロックオンシステムを使う事で使用可能になる。
: 浮遊島のカオスエメラルドのガーディアンであるハリモグラ。島の仲間たちからは"ナックル"と呼ばれている。今作では操作キャラクターとして使用する事はできないが、次回作の『ソニック&ナックルズ』では操作キャラクターとして登場し、今作でもロックオンシステムを使う事で使用可能になる。


== 敵キャラクター ==
=== 敵キャラクター ===
; ドクター・エッグマン
; [[ドクター・エッグマン]]
: [[ソニック・ザ・ヘッジホッグ (1991年のゲーム)|前々作]]と[[ソニック・ザ・ヘッジホッグ2|前作]]に引き続き登場する悪の天才科学者。詳細は「[[ドクター・エッグマン]]」を参照
: [[ソニック・ザ・ヘッジホッグ (1991年のゲーム)|前々作]]と[[ソニック・ザ・ヘッジホッグ2|前作]]に引き続き登場する悪の天才科学者。
; エッグマンモービル
; エッグマンモービル
::エッグマンモービルは、様々なアタッチメントを装着することにより多彩な攻撃ができる。ドクター・エッグマンは、各ゾーンごとに毎回異なるアタッチメントを装着して勝負を挑んでくる。正式名称はないが、ここでは攻略本に記載されていた名称を準用する。
::エッグマンモービルは、様々なアタッチメントを装着することにより多彩な攻撃ができる。ドクター・エッグマンは、各ゾーンごとに毎回異なるアタッチメントを装着して勝負を挑んでくる。正式名称はないが、ここでは攻略本に記載されていた名称を準用する。
197行目: 184行目:
::ゾーン6の第2ボス。コクピット兼ビーム発射部分とジェット噴射部分を備えた3段構成で、ダメージを与えると一段ずつ破壊される。また、コクピット周辺には小さな鉄球が周回している。
::ゾーン6の第2ボス。コクピット兼ビーム発射部分とジェット噴射部分を備えた3段構成で、ダメージを与えると一段ずつ破壊される。また、コクピット周辺には小さな鉄球が周回している。
:;ビッグアーム
:;ビッグアーム
::ゾーン6、[[ラスボス]]。巨大な二本の腕を使った掴み攻撃がメイン。本体であるコクピット上部にはトゲ付きパーツ、後方にはジェット噴射があるため、攻撃には腕に当たらないよう正面から行わなければならない。
::ゾーン6、[[最終ボス]]。巨大な二本の腕を使った掴み攻撃がメイン。本体であるコクピット上部にはトゲ付きパーツ、後方にはジェット噴射があるため、攻撃には腕に当たらないよう正面から行わなければならない。


=== 敵ロボット ===
== 移植版 ==
; サルダー<ref>取扱説明書ではモンキー・デュードで呼ばれていた。</ref>
: ゾーン1に出現。[[サル]]型ロボット。木にしがみつき、ヤシの実を投げてくる。
; サイクロン<ref>取扱説明書ではリノボットで呼ばれていた。</ref>
: ゾーン1に出現。[[サイ]]型ロボット。ソニックを見つけると突進してくる。
; チューリッポン
: ゾーン1に出現。[[チューリップ]]型ロボット。近づくと弾を発射して攻撃してくる。
; メラモーラ
: ゾーン1に出現。[[イモムシ]]型ロボット。空中や水中で浮遊している。頭にしか攻撃が効かない。
; パフ<ref>取扱説明書ではポイントデクスターで呼ばれていた。</ref>
: ゾーン2に出現。[[フグ]]型ロボット。移動しながらトゲを出したり引っ込めたりしている。
; カプカプ
: ゾーン2に出現。[[ピラニア]]型ロボット。噛まれると、リングが減っていく。
; ポンター
: ゾーン2に出現。近づくと弾を斜めに3発発射してくる。
; ヤドリンジェット
: ゾーン2に出現。[[ヤドカリ]]型ロボット。殻のロケットを発射した後、すぐに逃げる。
; ブンブーン
: ゾーン2に出現。[[ハエ目|ハエ]]型ロボット。大小二匹セットで出てくる。大きい方にのみ攻撃が効く。
; ジョーズン<ref>取扱説明書ではジョーズで呼ばれていた。</ref>
: ゾーン2に出現。[[サメ]]型ロボット。横に真っ直ぐ飛んでくる。群れで出ることが多い。
; ハリセンボ<ref>取扱説明書ではスパイカーで呼ばれていた。</ref>
: ゾーン3に出現。[[ハリセンボン]]型ロボット。空中を浮遊している。トゲのある間は無敵。
; トゲマネ
: ゾーン3に出現。トゲに擬態した敵。横に弾を発射する。上に乗ってもダメージを受けずに跳ねる。
; ホッパー<ref>取扱説明書ではマンティスで呼ばれていた。</ref>
: ゾーン3に出現。[[バッタ]]型ロボット。その場でピョンピョン跳ねる。草の中に隠れている場合もある。
; シェルスター<ref>取扱説明書ではクラマーで呼ばれていた。</ref>
: ゾーン4に出現。[[ハマグリ]]型ロボット。横に弾を発射してくる。上からの攻撃は効かない。
; ハロゲン<ref>取扱説明書ではバットボットで呼ばれていた。</ref>
: ゾーン4に出現。[[コウモリ]]型ロボット。ソニックを見つけると、しつこく追いかけてくる。
; スパークル
: ゾーン4に出現。上下に瞬間移動し、その際に火花が飛び散る。攻撃した時にも火花が出る。
; アイスダス
: ゾーン5に出現。氷のトゲをゆっくり飛ばす。サンダーバリアだと氷のトゲを消せる。
; ペンペン<ref>取扱説明書ではペンギネーターで呼ばれていた。</ref>
: ゾーン5に出現。[[ペンギン]]型ロボット。しばらく歩いた後、滑ってくる。
; メーベ<ref>取扱説明書ではフライボット767で呼ばれていた。</ref>
: ゾーン6に出現。[[カモメ族|カモメ]]型ロボット。ソニックを見つけると、しつこく追い回し急降下攻撃してくる。
; ポーラ
: ゾーン6に出現。トゲ鉄球を回転させながら、こちらに向かってくる。
; ケロッポ
: ゾーン6に出現。[[カエル]]型ロボット。その場で鉄の拳を使い攻撃してくる。攻撃パターンは2種類ある。
; デンデン<ref>取扱説明書ではスネイル・ブラスターで呼ばれていた。</ref>
: ゾーン6出現。[[カタツムリ]]型ロボット。近づくと背中から弾を発射する。背中が開いている時しか攻撃が効かない。
; レーザー
: ゾーン6に出現。レールに沿って移動し、レーザーを発射する。

=== 中ボス ===
; ファイヤーブレス
: ゾーン1の中ボス。正面から火炎放射で攻撃する以外、下部のジェット噴射部分にも攻撃判定がある。フレイムバリアを持っていない場合は、上から攻撃するのがまあ無難。
; ビッグシェイカー
: ゾーン2の中ボス。横からの体当たり攻撃だけ交わして、後は水流を起こすために柱に静止した際にひたすらW回転アタックしてれば倒せる。
; ガキーン
: ゾーン3の中ボス。天井からの落下物(ダメージ食らうのは尖がっているのだけ)に注意しつつ、降りてきたらドリル以外の場所にアタック。
; ボウリングスピン
: ゾーン4の中ボス。ソニックの攻撃は受け付けないので、コマを誘導して本体に当てる。
; ビッグアイスダス
: ゾーン5の中ボス。氷を飛ばして攻撃してくるが、本体の真下は安全地帯。氷を飛ばした数秒間が攻撃チャンス。
; ツインハンマー
: ゾーン6の中ボス。ハンマーを避けて本体を攻撃。確実にいくなら、ハンマーを収納した時に攻撃した方がいい。

==移植版==
* 全てセガ(セガゲームス)発売。
* 全てセガ(セガゲームス)発売。
* 特記の無い場合はメガドライブ版の移植(エミュレーション作品も含む)。
* 特記の無い場合はメガドライブ版の移植(エミュレーション作品も含む)。
{|class="wikitable" style="white-space:nowrap; font-size:85%"
{{エピソードリスト/ヘッダー/r0
|-
| 話数 = No.
! No.
| 題名 = タイトル
! タイトル
| 副題 =
| 備考1 = 発売日
! 発売日
| 備考2 = 対応機種
! 対応機種
| 備考3 = 開発元
! 開発元
| 備考4 = 発売元
! 発売元
| 備考5 = メディア
! メディア
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! 型式
| 備考7 = 売上本数
! 備考
! 出典
}}
|-
{{エピソードリスト/r0
| style="text-align:right" | 1
| 話数 = 1
| 題名 = [[ソニック ジャム]]
! ソニック&ナックルズ コレクション
| {{vgrelease new|JP|1997-02-14}}
| 副題 =
| [[Microsoft Windows 95|Windows 95]]/[[Microsoft Windows 98|98]]
| 概要 =
| ソニックチーム<br />STI
| 備考1 = {{vgrelease new|JP|1997-06-20|NA|1997-08-22|EU|1997-08-28}}
| セガ
| 備考1のスタイル =
| [[CD-ROM]]
| 備考2 = [[セガサターン]]
| HCJ-0108
| 備考2のスタイル = text-align:center;
| 「ソニック&ナックルズ」と同時収録<br />一部楽曲は差し替えられている
| 備考3 = [[ソニックチーム]]
| <ref>{{Cite web|和書|author= |date= |url=https://sega.jp/pc/sonicknu/ |title=セガPC:ソニック&ナックルズ コレクション |website=セガ公式サイト |publisher=[[セガ]] |accessdate=2021-04-17 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20011229231952/https://sega.jp/pc/sonicknu/ |archivedate=2001-12-29}}</ref>
| 備考3のスタイル = text-align:center;
|-
| 備考4 = セガ
| 備考4のスタイル = text-align:center;
| style="text-align:right" | 2
! [[ソニック ジャム]]
| 備考5 = [[CD-ROM]]
| {{vgrelease new|JP|1997-06-20|NA|1997-08-22|EU|1997-08-28}}
| 備考5のスタイル = text-align:center;
| [[セガサターン]]
| 備考6 = {{vgrelease|JP=GS-9147|NA=81079|EU=MK81079-50}}
| [[ソニックチーム]]
| 備考6のスタイル = text-align:center;
| セガ
| 備考7 = -
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| 備考7のスタイル = text-align:center;
| {{vgrelease new|JP|GS-9147|NA|81079|EU|MK81079-50}}
}}
|
{{エピソードリスト/r0
|
| 話数 = 2
|-
| 題名 = ソニックジャム
| style="text-align:right" | 3
| 副題 = サタコレ
! サタコレ ソニックジャム
| 概要 = 廉価版
| 備考1 = {{vgrelease|JP={{Start date|1998|07|23}}}}
| {{vgrelease new|JP|1998-07-23}}
| セガサターン
| 備考1のスタイル =
| ソニックチーム
| 備考2 = セガサターン
| セガ
| 備考2のスタイル = text-align:center;
| CD-ROM
| 備考3 = ソニックチーム
| GS-9200
| 備考3のスタイル = text-align:center;
| 廉価版
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|
| 備考4のスタイル = text-align:center;
|-
| 備考5 = CD-ROM
| 備考5のスタイル = text-align:center;
| style="text-align:right" | 4
! [[ソニック メガコレクション]]
| 備考6 = GS-9200
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| 備考6のスタイル = text-align:center;
| [[ニンテンドーゲームキューブ|ゲームキューブ]]
| 備考7 =
| ソニックチーム
| 備考7のスタイル = text-align:center;
| セガ
}}
| 8cm[[光ディスク]]
{{エピソードリスト/r0
| DOL-P-GSOJ
| 話数 = 3
|
| 題名 = [[ソニック メガコレクション]]
|
| 副題 =
|-
| 概要 =
| style="text-align:right" | 5
| 備考1 = {{vgrelease|JP={{Start date|2002|12|19}}|NA=2002年11月10日|EU=2003年3月7日}}
! ソニック メガコレクション プラス
| 備考1のスタイル =
| {{vgrelease new|JP|2004-12-09|NA|2004-11-02|EU|2005-02-04}}
| 備考2 = [[ニンテンドーゲームキューブ]]
| [[PlayStation 2]]<br />[[Xbox (ゲーム機)|Xbox]]
| 備考2のスタイル = text-align:center;
| 備考3 = ソニックチーム
| ソニックチーム
| セガ
| 備考3のスタイル = text-align:center;
| [[DVD-ROM]]
| 備考4 = セガ
| '''PS2:'''<br />{{vgrelease new|JP|SLPM-65758|NA|SLUS-20917|EU|SLES-52998}}'''XB:'''ZD6-00003
| 備考4のスタイル = text-align:center;
|
| 備考5 = [[光ディスク]]
|
| 備考5のスタイル = text-align:center;
|-
| 備考6 = DOL-P-GSOJ
| 備考6のスタイル = text-align:center;
| style="text-align:right" | 6
! ソニック・ザ・ヘッジホッグ3
| 備考7 = -
| {{vgrelease new|JP|2007-08-21|EU|2007-09-07|NA|2007-09-10}}
| 備考7のスタイル = text-align:center;
| [[Wii]]
}}
| ソニックチーム<br />STI
{{エピソードリスト/r0
| セガ
| 話数 = 4
| [[ダウンロード販売|ダウンロード]]<br />([[バーチャルコンソール]])
| 題名 = ソニック メガコレクション プラス
| -
| 副題 =
| 2019年1月31日の[[Wiiショッピングチャンネル]]サービス終了をもって配信・購入終了
| 概要 =
|
| 備考1 = {{vgrelease|JP={{Start date|2004|12|09}}|NA=2004年11月2日|EU=2005年2月4日}}
|-
| 備考1のスタイル =
| style="text-align:right" | 7
| 備考2 = [[PlayStation 2]]<br />[[Xbox (ゲーム機)|Xbox]]
! [[ソニック アルティメット ジェネシスコレクション|Sonic's Ultimate Genesis Collection]]
| 備考2のスタイル = text-align:center;
| {{vgrelease new|NA|2009-02-10|EU|2009-02-20}}
| 備考3 = ソニックチーム
| [[PlayStation 3]]<br />Xbox 360
| 備考3のスタイル = text-align:center;
| Backbone Entertainment
| 備考4 = セガ
| セガ
| 備考4のスタイル = text-align:center;
| 備考5 = [[DVD-ROM]]
| [[Blu-ray Disc]]<br />[[DVD-ROM]]
| -
| 備考5のスタイル = text-align:center;
|
| 備考6 = {{flagicon|JPN}}PS2:SLPM-65758<br />XB:ZD6-00003<br />{{flagicon|USA}}PS2:SLUS-20917<br />XB:SKU-64057<br />{{flagicon|EU}}PS2:SLES-52998
|
| 備考6のスタイル = text-align:center;
|-
| 備考7 = -
| 備考7のスタイル = text-align:center;
| style="text-align:right" | 8
! ソニック・ザ・ヘッジホッグ3
}}
| {{vgrelease new|INT|2009-06-10}}
{{エピソードリスト/r0
| 話数 = 5
| [[Xbox 360]]
| 題名 = ソニック・ザ・ヘッジホッグ3
| ソニックチーム<br />STI
| セガ
| 副題 =
| ダウンロード<br />([[Xbox Live Arcade]])
| 概要 =
| -
| 備考1 = {{vgrelease|JP=2007年8月21日|NA=2007年月日|EU=2007年月日}}
| 2022年5月20日配信・購入終了
| 備考1のスタイル =
| <ref>{{Cite web|和書|author=中野信二 |date=2009-06-11 |url=https://game.watch.impress.co.jp/docs/news/285768.html |title=セガ、「Xbox LIVEアーケード」にて「SHINOBI 忍」など6タイトルを配信 |website=[[Impress Watch|GAME Watch]] |publisher=[[インプレス]] |accessdate=2021-04-17}}</ref><ref>{{Cite web|和書|author=Gpara.com |date=2009-06-11 |url=https://www.inside-games.jp/article/2009/06/11/35759.html |title=Xbox LIVE アーケードに『獣王記』『ソニック3』などセガ6作品配信 |website=[[インサイド (ニュースサイト)|iNSIDE]] |publisher=[[イード (企業)|イード]] |accessdate=2021-04-17}}</ref><ref>{{Cite web|和書|author=ginger |date=2009-06-11 |url=https://www.4gamer.net/games/092/G009232/20090611010/ |title=「ガンスターヒーローズ」「獣王記」など,セガの名作6タイトルがXbox LIVE アーケードに登場 |website=[[4Gamer.net]] |publisher=[[デジタルハーツホールディングス|Aetas]] |accessdate=2021-04-17}}</ref><br />
| 備考2 = [[Wii]]<br />([[バーチャルコンソール]])
|-
| 備考2のスタイル = text-align:center;
| 9
| 備考3 = ソニックチーム<br />セガテクニカルインスティチュート
! ソニックオリジンズ
| 備考3のスタイル = text-align:center;
| {{Flagicon|JPN}}[[2022年]][[6月23日]]
| 備考4 = セガ
| [[Nintendo Switch]]<br />[[PlayStation 4]]<br />[[PlayStation 5]]<br />[[Xbox One]]<br />[[Xbox Series X/S]]<br />[[Windows]]
| 備考4のスタイル = text-align:center;
| Headcannon
| 備考5 = ダウンロード
| セガ
| 備考5のスタイル = text-align:center;
| ダウンロード
| 備考6 = -
| -
| 備考6のスタイル = text-align:center;
| リマスター版<br />「ソニック&ナックルズ」と合わせた「ソニック3&ナックルズ」として収録<br />一部楽曲は差し替えられている
| 備考7 = -
| <ref>{{Cite web|和書|date=2022-04-20 |url=https://www.famitsu.com/news/202204/20258988.html |title=『ソニックオリジンズ』6月23日発売決定。『ソニック』初期4作品のリマスターにストーリーモードなどの新要素を追加 |website=ファミ通.com|publisher=Gzブレイン|accessdate=2022-05-09}}</ref>
| 備考7のスタイル = text-align:center;
|-
}}
|}
{{エピソードリスト/r0
| 話数 = 6
| 題名 = ソニック・ザ・ヘッジホッグ3
| 副題 =
| 概要 =
| 備考1 = {{vgrelease|INT={{Start date|2009|06|10}}}}
| 備考1のスタイル =
| 備考2 = [[Xbox 360]]<br />([[Xbox Live Arcade]])
| 備考2のスタイル = text-align:center;
| 備考3 = ソニックチーム<br />セガテクニカルインスティチュート
| 備考3のスタイル = text-align:center;
| 備考4 = セガ
| 備考4のスタイル = text-align:center;
| 備考5 = ダウンロード
| 備考5のスタイル = text-align:center;
| 備考6 = -
| 備考6のスタイル = text-align:center;
| 備考7 = -
| 備考7のスタイル = text-align:center;
}}
{{エピソードリスト/r0
| 話数 = 7
| 題名 = [[ソニック アルティメット ジェネシスコレクション|Sonic's Ultimate Genesis Collection]]
| 副題 =
| 概要 =
| 備考1 = {{vgrelease|NA={{Start date|2009|2|10}}|EU=2009年2月20日}}
| 備考1のスタイル =
| 備考2 = [[PlayStation 3|PLAYSTATION 3]]<br />Xbox 360
| 備考2のスタイル = text-align:center;
| 備考3 = Backbone Entertainment
| 備考3のスタイル = text-align:center;
| 備考4 = セガ
| 備考4のスタイル = text-align:center;
| 備考5 = [[Blu-ray Disc]]<br />[[DVD-ROM]]
| 備考5のスタイル = text-align:center;
| 備考6 = -
| 備考6のスタイル = text-align:center;
| 備考7 = -
| 備考7のスタイル = text-align:center;
}}
{{エピソードリスト/フッター/r0}}


== 制作、仕様 ==
;wii(バーチャルコンソール)版
{{出典の明記|date=2021年7月|section=1}}
*[[バーチャルコンソール]]で配信開始。
=== 背景 ===
;Xbox 360版
1992年にセガに入社した[[飯塚隆]]は、新人研修の一環として『ソニック・ザ・ヘッジホッグ2』のデバッグ作業を通じてその完成度の高さに惹かれていた矢先、上司から本作『ソニック・ザ・ヘッジホッグ3』を作るよう依頼され、二つ返事で引き受けた<ref name="4Gamer.net20210722">{{Cite interview|和書|title=ソニック30周年記念,飯塚 隆プロデューサーにインタビュー。“Sonic Everywhere”――常にソニックが存在する未来を目指して|url=https://www.4gamer.net/games/572/G057267/20210719023/|work=4gamer.net,Aetas|accessdate=2021-07-22|date=2021-07-22|interviewer=稲元徹也}}</ref>。本作の開発はアメリカで行われるため、当時21歳だった飯塚は生まれて初めて海外に赴任することとなった{{R|4Gamer.net20210722}}。
*[[Xbox Live Arcade]]で配信開始。
;PlayStation 3版
*[[PlayStation Store]]で配信開始。


=== 開発 ===
== COMPETITIONモード ==
渡米した飯塚は3人の企画メンバーのうちの1人であると同時に、レベルデザインを担当した{{R|4Gamer.net20210722}}。
2人で対戦できるモード。モードの種類は以下の通り。操作キャラはソニックとテイルスに加え、ナックルズもこのモードのみ操作することができる。ナックルズはソニックと同じ設定だが、スピードはソニックより若干少し遅いがテイルスより速い。同じ画面上半分が1P、下半分が2Pとなる。早く5周できたプレイヤーが勝利となる。残機数は無限だが、ミスするとペナルティとして1週引かれてしまう。スタートする前にスピンダッシュのスタンバイ可能だが、ラインに出るとファールになり、ペナルティは無いがスタートのやり直しになってしまうので注意。
飯塚は2021年のシリーズ30周年記念インタビューの中で、レベルデザインの仕事を気に入っていたと話しており、「私が担当したステージは『メガドライブの性能を限界まで使う』という意気込みで,2面しかないBG(背景画像の表示枠)をそれ以上に見せるために,先輩に相談しながら工夫したりしました。」とも振り返っている{{R|4Gamer.net20210722}}。
; GRAND PRIX

: 5回対戦する。1人の場合は練習になる。ゲーム開始前にアイテムをありかなしを選べる。
=== ソニック&ナックルズとの関連性 ===
; MATCH RACE
初期の企画では、ソニック&ナックルズとソニック3は一本のゲーム『ソニック・ザ・ヘッジホッグ3』として発売される予定だった。
: 1回のみ対戦する。1人の場合は練習になる。ゲーム開始前にアイテムをありかなしを選べる。
; TIME ATTACK
: 1人でタイムアタックを行う。操作は1Pだけで対戦の練習としても最適。アイテムは一切登場しない。
=== ステージ ===
;AZURE LAKE(アジュールレイク)
:湖を疾走するステージで、後半に川があり、上の足場に相手を妨害するバネが出現するスイッチがある。
;BALLOON PARK(バルーンパーク)
:カーニバルナイトゾーンのようなステージで、後半は風船を上手く利用しないと先に進めない。
;CHROME GADGET(クロームガジェット)
:エレベーターやスプリング、バンパーの壁など仕掛けが多い難しいステージ。
;DESERT PALACE(デザートパレス)
:砂漠のステージで、手前と奥の二重構造になっている。流砂に引っ掛かると大幅なタイムロスになる。
;ENDLESS MINE(エンドレスマイン)
:鉱山のステージで、手前と奥の二重構造になっている。特に難しい仕掛けは無いが、途中にある3つの岩を壊さないと先に進めない。


開発当初は3Dポリゴン演算処理用の特殊チップである「SVP(セガバーチャプロセッサ)チップ」を組み込む予定であったが、SVPチップの開発が遅れ、その影響で『ソニック3』の開発も停滞気味となっていた。しかし、北米市場では既に全米の[[マクドナルド]]で子供向けのファミリー層を購買対象にした[[ハッピーセット|ハッピーミール]]・キャンペーンとのタイアップにより『ソニック3』の発売日は1994年2月2日と確定していたため、開発リーダーの中裕司はそれまで1年かけて開発していた当初の『ソニック3』を断念して殆どゼロからの状態で新たに作り直す必要に迫られ、「製作期間の兼ね合いから、予定していたボリュームの半分を削らなくてはならなかった…」と語っている{{Sfn|メガドライブ大全|2004|p=285|ps= - [[多根清史]]「特別企画 ソニックを創った男 中裕司 スペシャルインタビュー」より}}。
== 音楽 ==

『[[ソニック・ザ・ヘッジホッグ (1991年のゲーム)|ソニック1]]』、『[[ソニック・ザ・ヘッジホッグ2|ソニック2]]』のBGMは[[DREAMS COME TRUE]]の[[中村正人]]、『[[ソニック・ザ・ヘッジホッグCD|ソニックCD]]』のBGMは日本・欧州版が尾形雅史と幡谷尚史、北米版では[[:en:Spencer Nilsen|Spencer Nilsen]]による作曲であったが、今作のBGMは社内のみでの制作となっている。
また、バックアップ機能の搭載によって、当時としてはゲームに必要とするROMの容量が大きくなり、ROM製作に費用が掛かることになってしまったため、前編を『ソニック3』、後編を『[[ソニック&ナックルズ]]』へと内容を分け、後にROMカセット同士をドッキングで接続させるロックオンシステムを採用する事で、コストの低下も図っている<ref name="4Gamer.net20190601">{{Cite web|和書|title=ビデオゲームの語り部たち 第13部:豊田信夫氏が駆け抜けた“ワイルドな時代”の北米ゲーム機戦争|url=https://www.4gamer.net/games/999/G999905/20190525015/|website=www.4gamer.net|accessdate=2021-07-22|publisher=Aetas|date=2019-06-01}}</ref>。これらの理由により、2つのソフトを組み合わせた時に完全版として遊べるため、ソニック3単体でプレイした場合は遊べるステージ数が少ないが、中裕司はユーザーに対して謝罪の意味も込めて『ソニック&ナックルズ』にはどんなROMを挿しても遊べるように膨大なパズル面を用意しており、そのうち『[[ソニック・ザ・ヘッジホッグ (1991年のゲーム)|ソニック1]]』を挿した場合、収録されている2億面全てを遊び切ることができるようになっている。

前後編への分断前の名残として、ソニック3の裏技のステージセレクト画面には『CARNIVAL NIGHT ZONE』と『ICE CAP ZONE』の間の5面の位置に『FLYING BATTERY ZONE』の名前があり、『LAUNCH BASE ZONE』の後に『MUSHROOM VALLEY ZONE』(『MUSHROOM HILL ZONE』の初期の名前と思われる)と『SANDOPOLIS ZONE』の名前が残っている。

またソニック&ナックルズにおいてプレイすることができるナックルズ専用のステージのルートは、ソニック3単体の時点ですでに準備されており、裏技を使うことで入り込むことができる。そしてソニック3単体のミュージックセレクトでもソニック&ナックルズの通常ステージ、ボス、ボーナスステージの音楽を聞くことができる。

=== 音楽 ===
『[[ソニック・ザ・ヘッジホッグ (1991年のゲーム)|ソニック1]]』、『[[ソニック・ザ・ヘッジホッグ2|ソニック2]]』のBGMは[[DREAMS COME TRUE]]の[[中村正人]]、『[[ソニック・ザ・ヘッジホッグCD|ソニックCD]]』のBGMは日本・欧州版が尾形雅史と幡谷尚史、北米版では{{仮リンク|スペンサー・ニールセン|en|Spencer Nilsen}}による作曲であったが、今作のBGMは社内のみでの制作となっている。 その中には、後にソニックシリーズに作曲家として携わる[[瀬上純]](1993年入社)もいた<ref>{{Cite web|和書|title=クリエイターズ インタビュー/007 前編:瀬上 純(パート3)|url=http://sonic.sega.jp/SonicChannelOld/creators/007_first/003.html|website=ソニックチャンネル|accessdate=2021-07-22|date=2006-11-01}}</ref><ref name="famitsu20160922">{{Cite interview|和書|url=https://www.famitsu.com/news/201609/22116387.html|title=『ソニック』を支えるキーパーソン飯塚氏、イヴォ氏、瀬上氏が語る 25周年を迎えてのアツい思い 「ソニックは永遠に続く“エバーブルー”」|subject3=瀬上純|subject=飯塚隆|subject2=イヴォ・ガースコビッチ|interviewer=古屋陽一|publisher=ファミ通.com|date=2016-09-22|accessdate=2021-07-22}}</ref>。
しかし、初期の企画では作曲を[[マイケル・ジャクソン]]に委託する予定だったという説がある。[[マイケル・ジャクソンの1993年の性的虐待疑惑|1993年に起きた騒動]]の最中、セガはこれを取り消し社内での作曲に変更した。しかし、すでにこの時点で[[マイケル・ジャクソン]]は曲をほとんどすべて完成させていたので、これらの曲は作曲スタッフによって編曲されてゲームに収録されたといわれる。スタッフロールに彼と関係の深い数名がクレジットされていることや、後に発表された彼の曲に類似した曲が存在することなどから推測が飛び交ったが、[[中裕司]]をはじめ開発者はこの説を否定している。
初期の企画では作曲を[[マイケル・ジャクソン]]に委託する予定だったという説がある。[[マイケル・ジャクソンの1993年の性的虐待疑惑]]の最中、セガはこれを取り消し社内での作曲に変更した。しかし、すでにこの時点で[[マイケル・ジャクソン]]は曲をほとんどすべて完成させていたので、これらの曲は作曲スタッフによって編曲されてゲームに収録されたといわれる。スタッフロールに彼と関係の深い数名がクレジットされていることや、後に発表された彼の曲に類似した曲が存在することなどから推測が飛び交ったが、[[中裕司]]をはじめ開発者はこの説を否定している(ただし、中は[[2022年]]にマイケル・ジャクソンが関わっていたことを示唆するような[[ツイート]]をしている<ref>[https://games.nme-jp.com/news/13898/ ソニック・ザ・ヘッジホッグ3、プロデューサーがマイケル・ジャクソンが楽曲制作に関わったという都市伝説を認める] - [[ニュー・ミュージカル・エクスプレス|NME]] Japan Gaming (2022年6月25日)</ref>)
[[2009年]]12月、同ゲームの音楽に関わっていた[[ブラッド・バクサー]]が[[フランス]]の雑誌『Black&White』のインタビューで、マイケル・ジャクソンと共に作曲をしていたことを明かした。また、[[エンディング]]の[[クレジットタイトル|クレジット]]で流れるテーマ曲と『[[ストレンジャー・イン・モスクワ]]』の類似性は偶然ではないと語っている<ref>[http://www.barks.jp/news/?id=1000056092 マイケルが人気ゲームのエンディング曲に関わっていた!?](BARKS)</ref>。
[[2009年]]12月、同ゲームの音楽に関わっていた[[ブラッド・バクサー]]が[[フランス]]の雑誌『Black&White』のインタビューで、マイケル・ジャクソンと共に作曲をしていたことを明かした。また、エンディングの[[クレジットタイトル|クレジット]]で流れるテーマ曲と『[[ストレンジャー・イン・モスクワ]]』の類似性は偶然ではないと語っている<ref>{{Cite web|和書|author=notrax |date=2009-12-06 |url=https://www.barks.jp/news/?id=1000056092 |title=マイケルが人気ゲームのエンディング曲に関わっていた!? |website=[[BARKS]] |publisher=ジャパンミュージックネットワーク |accessdate=2021-04-17}}</ref>。


また、この影響からかWindows用ソフト『ソニック&ナックルズ コレクション』([[1997年]])ではZONE4、5、6、エンディングテーマなどの音楽が全く別のものに変更されている(ただし、ZONE5についてはマイケル・ジャクソンとは関係なく、ブラッド・バクサーがかつて所属していたバンド、ザ・ジェットゾーンズの未発表曲『Hard Times』〈[[1981年]]〉からの流用<ref>[https://www.cbr.com/sonic-origins-soundtrack-controversy-sega/ Why Sonic Origins Fans Are Upset About Sonic the Hedgehog 3's Soundtrack] (英語) - [[コミック・ブック・リソーシズ|CBR.com]] (2022年6月25日)</ref>)。なお、『ソニック&ナックルズ コレクション』で差し替えられた曲は2019年に発見された[[プロトタイプ]]にも存在し、それらの曲がマイケル・ジャクソンが関わった曲(メガドライブ版の製品版で実装されたもの)に入れ替わる前に作曲されていたことをほのめかしている<ref>{{Cite web|url=https://www.ign.com/articles/2019/11/18/sonic-3-prototype-with-lost-content-discovered|title=Sonic 3 Prototype With Lost Content Discovered|language=en|date=2019-11-19|accessdate=2020-05-02|publisher=[[IGN]]}}</ref>。さらに『[[ソニックオリジンズ]]』(2022年)でもこれらのステージの曲はプロトタイプ版を基に差し替えられている。
また、この影響からか1997年2月14日に発売されたWindows版『ソニック&ナックルズ コレクション』ではZONE4、5、6、エンディングテーマなどの音楽が全く別のものに変更されている。


== スタッフ ==
== スタッフ ==
*エグゼクティブ・プロデューサー:[[中山隼雄]]
{{節スタブ}}
*プロジェクト・マネージャー:鈴木久司、豊田信夫、吉井正晴、
*プロデューサー、リード・プログラマー:[[中裕司]]
*ディレクター、リード・ゲームデザイナー:[[安原広和]]
*シニア・ゲームデザイナー:吉田久義、[[飯塚隆]]
*シニア・プログラマー:二階堂宏、山本正伸
*キャラクター・デザイナー、アニメーター:湯田高志 (Takashi "Thomas" Yuda)
*CGアーティスト:青木邦武
*エネミー・アーティスト:横川聡
*シーン・アーティスト:青木邦武、吉田千恵、青木恒子、岡田茂、湯田高志 (Takashi "Thomas" Yuda)、横川聡
*アート・アシスタント:大橋修
*音楽:[[ブラッド・バクサー]]、{{仮リンク|ロバート・グリーン・ブルックス|en|Robert Green Brooks}}、ダリル・ロス、ジェフ・グレース、ダグ・グリグスビー3世、シロッコ
*セガ・サウンドチーム:BO(上保徳彦)、小河幸男、MILPO(香嶋良昭)、瀬津丸勝、前田龍之、澤田朋伯、[[長尾優進]]、[[瀬上純]]
*サウンド・プロジェクト・コーディネーター:荷宮尚樹
*マーケティング:パメラ・ケリー
*エグゼクティブ・マネージメント:[[入交昭一郎]]、{{仮リンク|トム・カリンスケ|en|Tom Kalinske}}
*エグゼクティブ・コーディネーター:重田守、高見富夫、ダイアン・A・フォルナシェ、ロジャー・ヘクター、うつのみやたかはる
*サウンド・スペシャル・サンクス:坂崎ニーナ眞由美 (MRM)、キューブ、オーパス、なかやままさのり(スタジオフー)、{{仮リンク|ハワード・ドロッシン|en|Howard Drossin}}
*スペシャル・サンクス:デボラ・マクラッケン、かわむらえみ、石渡爾奈


== 評価 ==
== 評価 ==
{{コンピュータゲームレビュー
{{節スタブ}}
|title =
<!--{{-}}-->
|GR = 89% (MD)<ref name="gr_s3">{{cite web|title=Sonic the Hedgehog 3 for Genesis|url=http://www.gamerankings.com/genesis/586472-sonic-the-hedgehog-3/index.html|publisher=[[GameRankings]]|access-date=February 7, 2012}}</ref><br />78% (X36)<ref name="gr x360">{{cite web|url=http://www.gamerankings.com/xbox360/960798-sonic-the-hedgehog-3/index.html|title=Sonic the Hedgehog 3 for Xbox 360|publisher=GameRankings|access-date=December 31, 2014}}</ref>
|MC = 79% (X36)<ref name="mc x360">{{cite web|url=http://www.metacritic.com/game/xbox-360/sonic-the-hedgehog-3|website=[[Metacritic]]|title=Sonic the Hedgehog 3 for Xbox 360 Reviews|access-date=January 2, 2015}}</ref>
|Allgame = {{Rating|4.5|4}} (MD)<ref name="mobygames_MD">{{Cite web |author= |date= |url=https://www.mobygames.com/game/6612/sonic-the-hedgehog-3/ |title=Sonic the Hedgehog 3 for Genesis (1994) |website=[[:en:Moby Games|Moby Games]] |publisher=Blue Flame Labs |language=[[英語]] |accessdate=2021-04-17}}</ref>
|CVG = 94% (MD)<ref name="CVGRev">{{cite journal |title=Review: ''Sonic the Hedgehog 3'' |journal=[[:en:Computer and Video Games|Computer and Video Games]] |issue=148 |publisher=[[:en:Future plc|Future plc]] |date=March 1994 |pages=34–36}}</ref>
|EGM = 38/40 (MD)<ref name="EGM30">{{cite magazine |title=Review Crew: ''Sonic 3'' |magazine=[[Electronic Gaming Monthly]] |issue=56 |publisher=[[Ziff Davis]] |date=March 1994 |page=30}}</ref>
|EuroG = 9/10点 (Wii)<ref name="mobygames_Wii">{{Cite web |author= |date= |url=https://www.mobygames.com/game/6612/sonic-the-hedgehog-3/ |title=Sonic the Hedgehog 3 for Wii (2007) |website=[[:en:Moby Games|Moby Games]] |publisher=Blue Flame Labs |language=[[英語]] |accessdate=2021-04-17}}</ref><br />8/10点 (X36)<ref name="euro">{{cite web|url=http://www.eurogamer.net/articles/sega-vintage-collection-review|website=[[Eurogamer]]|last=Whitehead|first=Dan|date=June 17, 2009|title=SEGA Vintage Collection|access-date=January 2, 2015}}</ref>
|Fam = 29/40点 (MD)<ref name="famitsu"/>
|GamePro = 19/20点 (MD)<ref name="GameProGEN">{{cite journal |author=The Unknown Gamer |title=ProReview: ''Sonic the Hedgehog 3'' |journal=[[:en:GamePro|GamePro]] |issue=56 |publisher=[[:en:International Data Group|IDG]] |date=March 1994 |pages=42–44}}</ref>
|GSpot = 8/10点 (Wii)<ref name="gspot_s3">{{cite web|url=http://www.gamespot.com/reviews/sonic-the-hedgehog-3-review/1900-6178641/|website=[[GameSpot]]|last=Provo|first=Frank|date=September 12, 2007|title=Sonic the Hedgehog 3 Review|access-date=December 31, 2014}}</ref>
|Hyper = 90% (MD)<ref name="hyper">{{cite magazine|magazine=[[:en:Hyper (magazine)|Hyper]]|title=Review: Sonic 3|last=Humphreys|first=Andrew|date=March 1994|url=http://sost.emulationzone.org/sonic_3/scans/index.htm|pages=26–29}}</ref>
|IGN = 9/10点 (Wii)<ref name="wii.ign.com">{{cite web|url=http://wii.ign.com/articles/819/819286p1.html|website=[[IGN]]|title=Sonic the Hedgehog 3 Review|date=September 11, 2007|last=Thomas|first=Lucas M.|access-date=December 31, 2014}}</ref><br />8/10点 (X36)<ref name="mobygames_X36">{{Cite web |author= |date= |url=https://www.mobygames.com/game/6612/sonic-the-hedgehog-3/ |title=Sonic the Hedgehog 3 for Xbox 360 (2009) |website=[[:en:Moby Games|Moby Games]] |publisher=Blue Flame Labs |language=[[英語]] |accessdate=2021-04-17}}</ref>
|NLife = 8/10点 (Wii)<ref name="nlife">{{cite web|url=http://www.nintendolife.com/reviews/2007/09/sonic_the_hedgehog_3_virtual_console|website=Nintendo Life|date=September 6, 2007|last=McFerran|first=Damien|access-date=January 2, 2015|title=Sonic the Hedgehog 3}}</ref>
|ONM = 93% (Wii)<ref name="mobygames_Wii"/>
|PALGN = 7/10点 (X36)<ref name="palgn">{{cite web|url=http://palgn.com.au/xbox-360/14764/xbla-sonic-the-hedgehog-3-review/|publisher=[[:en:PALGN|PALGN]]|last=Ghiggino|date=June 28, 2009|access-date=January 3, 2015|archive-url=https://web.archive.org/web/20111011205829/http://palgn.com.au/xbox-360/14764/xbla-sonic-the-hedgehog-3-review/|archive-date=October 11, 2011|title=XBLA: Sonic the Hedgehog 3 Review}}</ref>
|rev1 = [[エンターテインメント・ウィークリー]]
|rev1Score = A+ (MD)<ref>{{cite magazine|last=Strauss|first=Bob|url=http://ew.com/article/1994/02/11/sonic-cd-sonic-chaos-sonic-spinball-sonic-3/|title=Sonic CD; Sonic Chaos; Sonic Spinball; Sonic 3 reviews|magazine=[[エンターテインメント・ウィークリー|Entertainment Weekly]]|issue=209|publisher=[[:en:Meredith Corporation|Meredith Corporation]]|date=February 11, 1994|access-date=2018-12-13|archiveurl=https://web.archive.org/web/20171021220053/http://ew.com/article/1994/02/11/sonic-cd-sonic-chaos-sonic-spinball-sonic-3/|archivedate=2017-10-21|url-status=live}}</ref>
|rev2 = [[:fr:Gen4|Génération 4]]
|rev2Score = 93% (MD)<ref name="G4Rev">{{cite magazine|magazine=Génération 4|issn=1624-1088|title=Sonic 3 J'en ai rêvé...|author=Lionel Vilner|pages=88–90|date=March 1994|issue=64|language=fr}}</ref>
|rev3 = [[:en:Mean Machines|Mean Machines]]
|rev3Score = 94% (MD)<ref name="mean">{{cite magazine|magazine=[[:en:Mean Machines|Mean Machines]]|publisher=EMAP|url=http://www.outofprintarchive.com/articles/reviews/MegaDrive/Sonic3-MMS17-6.html|title=Sonic 3: Golden Boy Is Back!|date=March 1994|issue=17|pages=44–49}}</ref>
|rev4 = [[:en:Sega Saturn Magazine|Sega Magazine]]
|rev4Score = 95% (MD)<ref name="sm">{{cite magazine|magazine=[[:en:Sega Saturn Magazine|Sega Magazine]]|publisher=EMAP|pages=87–88|issue=2|date=February 1994|title=Sonic 3}}</ref>
|rev5 = [[:en:Sega Power|Sega Power]]
|rev5Score = 90% (MD)<ref name="power">{{cite magazine|magazine=[[:en:Sega Power|Sega Power]]|publisher=[[:en:Future plc|Future plc]]|date=March 1994|pages=28–30|title=Sonic 3: Megadrive Review|url=http://sost.emulationzone.org/sonic_3/scans/index.htm}}</ref>
|rev6 = [[ドリームキャストFAN|メガドライブFAN]]
|rev6Score = 25.8/30点 (MD){{Sfn|超絶 大技林|1998|p=856}}
|rev7 = メガドライブ大全
|rev7Score = 肯定的 (MD){{Sfn|メガドライブ大全|2004|p=231|ps= - 「Chapter 07 1994年」より}}
}}
*ゲーム誌『[[ファミ通|ファミコン通信]]』の「[[クロスレビュー]]」では、8・7・8・6の合計29点(満40点)<ref name="famitsu">{{Cite web|和書|date= |url= https://www.famitsu.com/games/t/9085/ |title= ソニック・ザ・ヘッジホッグ3 まとめ <nowiki>[メガドライブ]</nowiki> |website=[[ファミ通|ファミ通.com]] |publisher= [[KADOKAWA|KADOKAWA CORPORATION]] |accessdate= 2021-04-17}}</ref>、『[[ドリームキャストFAN|メガドライブFAN]]』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通り、25.8点(満30点)となっている{{Sfn|超絶 大技林|1998|p=856}}。


:{|class="wikitable" style="font-size:85%; text-align:center; width:50%"
== ソニック&ナックルズとの関連性 ==
|-
初期の企画では、ソニック&ナックルズとソニック3は一本のゲーム『ソニック・ザ・ヘッジホッグ3』として発売される予定だった。
! 項目
| キャラクタ || 音楽 || お買得度 || 操作性 || 熱中度 || オリジナリティ
! 総合
|-
! 得点
| 4.7 || 4.1 || 4.7 || 4.3 || 4.1 || 3.8
! 25.8
|}


*ゲーム本『メガドライブ大全』では、クリア後においても隠しコースを探求できる事などに関して「やり込み性」が高いと評価した他、「コンベティション」での対戦プレイに関して称賛した{{Sfn|メガドライブ大全|2004|p=231|ps= - 「Chapter 07 1994年」より}}。
開発当初は3Dポリゴン演算処理用の特殊チップである「SVP(セガバーチャプロセッサ)チップ」を組み込む予定であったが、SVPチップの開発が遅れ、その影響で『ソニック3』の開発も停滞気味となっていた。しかし、北米市場では既に全米の[[マクドナルド]]で子供向けのファミリー層を購買対象にした[[ハッピーセット|ハッピーミール]]・キャンペーンとのタイアップにより『ソニック3』の発売日は1994年2月2日と確定していたため、開発リーダーの中裕司はそれまで1年かけて開発していた当初の『ソニック3』を断念して殆どゼロからの状態で新たに作り直す必要に迫られ、「製作期間の兼ね合いから、予定していたボリュームの半分を削らなくてはならなかった…」と語っている<ref>[[太田出版]] CONTINUE 『 メガドライブ大全 』 p285参照</ref>。


{{Clear}}
また、バックアップ機能の搭載によって、当時としてはゲームに必要とするROMの容量が大きくなり、ROM製作に費用が掛かることになってしまったため、前編を『ソニック3』、後編を『[[ソニック&ナックルズ]]』へと内容を分け、後にROMカセット同士をドッキングで接続させるロックオンシステムを採用する事で、コストの低下も図っている。これらの理由により、2つのソフトを組み合わせた時に完全版として遊べるため、ソニック3単体でプレイした場合は遊べるステージ数が少ないが、中祐司はユーザーに対して謝罪の意味も込めて『ソニック&ナックルズ』にはどんなROMを挿しても遊べるように膨大なパズル面を用意しており、そのうち『[[ソニック・ザ・ヘッジホッグ (1991年のゲーム)|ソニック1]]』を挿した場合、収録されている2億面全てを遊び切ることができるようになっている。


== 脚注 ==
前後編への分断前の名残として、ソニック3の裏技のステージセレクト画面には『CARNIVAL NIGHT ZONE』と『ICE CAP ZONE』の間の5面の位置に『FLYING BATTERY ZONE』の名前があり、『LAUNCH BASE ZONE』の後に『MUSHROOM VALLEY ZONE』(『MUSHROOM HILL ZONE』の初期の名前と思われる)と『SANDOPOLIS ZONE』の名前が残っている。
{{脚注ヘルプ}}
=== 注釈 ===
<references group="注" />
=== 出典 ===
{{Reflist|2}}


== 参考文献 ==
またソニック&ナックルズにおいてプレイすることができるナックルズ専用のステージのルートは、ソニック3単体の時点ですでに準備されており、裏技を使うことで入り込むことができる。そしてソニック3単体のミュージックセレクトでもソニック&ナックルズの通常ステージ、ボス、ボーナスステージの音楽を聞くことができる。
* {{Cite journal|和書 |title = 超絶 大技林 '98年春版 |journal = [[PlayStation Magazine]] |number = 増刊4月15日号 |date = 1998-04-15 |publisher = [[徳間書店]]/インターメディア・カンパニー |asin = B00J16900U |page = 856 |ref = {{SfnRef|超絶 大技林|1998}}}}
* {{Cite journal|和書 |title = メガドライブ大全 |journal = [[CONTINUE (雑誌)|CONTINUE]] |date = 2004-09-29 |publisher = [[太田出版]] |page = 231 |isbn = 9784872338805 |ref = {{SfnRef|メガドライブ大全|2004}}}}
* {{Cite book|和書 |author = 前田尋之 |title = G-MOOK145 メガドライブパーフェクトカタログ |date = 2018-06-29 |publisher = [[ジーウォーク]] |page = 151 |isbn = 9784862977779 |ref = harv}}


== 関連項目 ==
== 関連項目 ==
* [[ソニック ジャム]] - 本ソフトが収録されている[[セガサターン]]用オムニバスソフト。
* [[ソニック ジャム]] - 本ソフトが収録されている[[セガサターン]]用オムニバスソフト。
* [[ソニック メガコレクション]] - 本ソフトが収録されている[[ニンテンドーゲームキューブ]]用オムニバスソフト。[[PlayStation 2]]、[[Xbox (ゲーム機)|Xbox]]では収録ソフトが追加された「ソニック メガコレクション プラス」も発売。
* [[ソニック メガコレクション]] - 本ソフトが収録されている[[ニンテンドーゲームキューブ]]用オムニバスソフト。[[PlayStation 2]]、[[Xbox (ゲーム機)|Xbox]]では収録ソフトが追加された「ソニック メガコレクション プラス」も発売。
* [[ソニック&ナックルズ]] - 本作の後編。本来は本作と1本のゲームにまとめられる予定だった。
* [[ソニック&ナックルズ]] - 本作の後編。本来は本作と1本のゲームにまとめられる予定だった。

== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
=== 注釈 ===
<references group="注" />
=== 出典 ===
{{Reflist}}


== 外部リンク ==
== 外部リンク ==
* [http://vc.sega.jp/vc_sonic3/ バーチャルコンソール ソニック・ザ・ヘッジホッグ3]
* [http://vc.sega.jp/vc_sonic3/ バーチャルコンソール ソニック・ザ・ヘッジホッグ3]
* [http://sega.jp/pc/sonicknu/ ソニック&ナックルズ コレクション]
* [http://sega.jp/pc/sonicknu/ ソニック&ナックルズ コレクション]
* {{MobyGames|id=/6612/sonic-the-hedgehog-3/|name=Sonic the Hedgehog 3}}


{{ソニックシリーズ}}
{{ソニックシリーズ}}


{{Normdaten}}
{{DEFAULTSORT:そにつくさへつしほつく3}}
{{DEFAULTSORT:そにつくさへつしほつく3}}
[[Category:1994年のコンピュータゲーム]]
[[Category:1994年のコンピュータゲーム]]
[[Category:ソニックシリ]]
[[Category:Wii用バーチャルコンソール対応ソフト]]
[[Category:メガドライブ用ソフト]]
[[Category:Windows用ゲームソフト]]
[[Category:Windows用ゲームソフト]]
[[Category:Xbox Live Arcade対応ソフト]]
[[Category:Xbox Live Arcade対応ソフト]]
[[Category:Wii用バーチャルコンル対応ソフト]]
[[Category:島を舞台としたコンピュータゲ]]
[[Category:ソニックシリーズのコンピュータゲーム|3]]
[[Category:ミリオンセラーのゲームソフト]]
[[Category:ミリオンセラーのゲームソフト]]
[[Category:メガドライブ用ソフト]]
[[Category:遊園地を舞台としたコンピュータゲーム]]
[[Category:横スクロールアクションゲーム]]

2024年8月29日 (木) 09:24時点における最新版

ソニック・ザ・ヘッジホッグ3
SONIC THE HEDGEHOG 3
ジャンル 横スクロールアクション
対応機種 メガドライブ (MD)
開発元 ソニックチーム
STI
発売元 セガ・エンタープライゼス
プロデューサー 中裕司
ディレクター 安原広和
デザイナー 安原広和
プログラマー 中裕司
音楽 ブラッド・バクサー
ロバート・グリーン・ブルックス英語版
ダリル・ロス
ジェフ・グレース
ダグ・グリグスビー3世
シロッコ
美術 湯田高志
シリーズ ソニックシリーズ
人数 1 - 2人(同時、対戦プレイ可)
メディア 16メガビットロムカセット[1]
発売日 アメリカ合衆国 199402021994年2月2日
大韓民国 199402071994年2月7日
ヨーロッパ 199402241994年2月24日
日本 199405271994年5月27日
対象年齢 アメリカ合衆国 ESRBE(6歳以上)
大韓民国 GRB:ALL
ヨーロッパ PEGI3
日本 CEROA(全年齢対象)
オーストラリア OFLC:G
デバイス メモリーバックアップ対応
売上本数 日本の旗 日本 : 20万1,220本[2]
アメリカ合衆国の旗 北米 : 102万本
欧州連合の旗 欧州 : 47万本
世界 全世界累計 : 176万本[3]
その他 型式:
  • 日本 G-5531
  • アメリカ合衆国 10
  • ヨーロッパ 10
  • 大韓民国 GM93050JG
テンプレートを表示

ソニック・ザ・ヘッジホッグ3』 (SONIC THE HEDGEHOG 3) は、1994年に日本のセガ・エンタープライゼスから発売されたメガドライブ横スクロールアクションゲーム[4]

同社による『ソニックシリーズ』の第4作目[注 1]。略称は『ソニック3』。主人公のソニックを操作し、墜落した「デスエッグ」を再び宇宙に飛び立たせようとするDr.エッグマンの野望を阻止する事を目的としている。本作にてソニックのライバルとなるナックルズ・ザ・エキドゥナが初登場となった。

開発はソニックチームおよびアメリカ合衆国セガテクニカルインスティチュート英語版が行い、前作『ソニック・ザ・ヘッジホッグ2』(1992年)から引き続きプロデューサーは中裕司、ディレクターおよびゲーム・デザインは安原広和が担当している他、キャラクター・デザインは『ザ・スーパー忍』(1989年)を手掛けた湯田高志が担当、音楽は『1』『2』の担当であったDREAMS COME TRUE中村正人ではなく、ブラッド・バクサーなどマイケル・ジャクソンとの共同作業で知られるミュージシャンが多数参加している。

1997年Windows用ソフト『ソニック&ナックルズ コレクション』およびセガサターン用ソフト『ソニック ジャム』に収録された。他のゲーム機で発売された版については、「#移植版」の節を参照。2007年にはWiiバーチャルコンソール対応ソフトとして、2009年にはXbox 360Xbox Live Arcade対応ソフトとして配信された。

後にストーリー上の後編に当たる『ソニック&ナックルズ』(1994年)が発売された。

ゲーム内容

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基本動作

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基本的なシステムは『ソニック2』と同じだが、新たに以下のアクションが追加された。

ダブル回転アタック
ソニックのみ可能で、ジャンプ中にもう一度ボタンを押すとダブル回転アタックをする。判定は極めて短いが、一瞬だけソニックの周辺に風の渦ができ僅かに攻撃範囲が広がり、無敵判定がつく。
普通では倒せないようなダメージ範囲の広い敵や、通常ジャンプでわずかに届かない相手を攻撃する他、弾丸などを弾くことも出来る。
空を飛ぶ・水中を泳ぐ
テイルスのみ可能(テイルス単独での1Pプレイか、ソニック&テイルスでの2P)で、ジャンプ中にボタンを連打すると尻尾を使って空を飛んだり、水中を泳いだりできる。ただし、一定時間が経つと疲れて降下してしまう。地面に付くと疲れが回復する。
このアクションの利用でソニックでは行けない所へ移動できる。2人同時プレイにおいて、テイルスが飛んでいる時に、ソニックがテイルスに向かってジャンプすると、ソニックがテイルスにつる下がり、一緒に移動できる(水中では不可能)。

アイテム取得時の動作

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フレイムバリア
このアイテムを取得すると炎攻撃を無効にする事ができる。ただし、水中に入るとバリアが消えてしまう。
溶岩や火炎放射だけではなく、エッグマンの作るロボット兵器のブースター部分などのダメージ判定も無効化するため、これを装備した際に難易度が低下するシーンが多い。
ソニックの場合のみ、ジャンプ中にもう一度ボタンを押すとソニックが火に包まれた状態で空中ダッシュする。
アクアバリア
このアイテムを取得すると水中で息継ぎをする必要がなくなる。
ソニックの場合のみ、ジャンプ中にもう一度ボタンを押すと地面にバウンドし、飛び跳ねる事ができるようになる。この跳びはねは地上では滞空時間が短いが、水中では驚異的な高さまでジャンプする事が可能。
サンダーバリア
このアイテムを取得するとリングを吸い寄せるようになり、電気系の攻撃やギミックを無効にする事ができる。ただし、水中に入るとバリアが消えてしまう。
ソニックの場合のみ、ジャンプ中にもう一度ボタンを押すと二段ジャンプができる。

セーブ機能

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今作は『ソニックCD』に続いてバックアップ機能が搭載され、電源を切っても前回のゾーンの続きをプレイする事が可能になった。

現在のゾーン・カオスエメラルドの所有数・ソニックのストック数が、進行状況としてセーブされる。ゾーンのセーブは、各ゾーンのアクト2をクリアして次のゾーンに進むか、カオスエメラルドを手に入れたタイミングで行われるが、再開は必ずセーブされたゾーンのアクト1からとなり、またデータ内でクリアしたスペシャルステージは再びプレイできなくなる。

セーブデータは6つまで保存可能で、セーブ機能なしでプレイしたい場合は、NO SAVEモードを選択する事ができる。なお、プレイヤーキャラはゲーム開始時にソニック&テイルス(2人プレイ)・ソニック(1人プレイ)・テイルス(1人プレイ)の3つから選択できるが、一度選択するとそのセーブデータ内で途中変更する事はできない。

また、ソニック3の後編に当たる『ソニック&ナックルズ』のロックオンシステムを使う事で、両ゲームの全ステージをセーブ機能付きでプレイする事ができ、ナックルズを選択する事も可能になる。

COMPETITIONモード

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2人で対戦できるモード。モードの種類は以下の通り。操作キャラはソニックとテイルスに加え、ナックルズもこのモードのみ操作することができる。ナックルズはソニックと同じ設定だが、スピードはソニックより若干少し遅いがテイルスより速い。同じ画面上半分が1P、下半分が2Pとなる。早く5周できたプレイヤーが勝利となる。残機数は無限だが、ミスするとペナルティとして1週引かれてしまう。スタートする前にスピンダッシュのスタンバイ可能だが、ラインに出るとファールになり、ペナルティは無いがスタートのやり直しになってしまうので注意。

GRAND PRIX
5回対戦する。1人の場合は練習になる。ゲーム開始前にアイテムをありかなしを選べる。
MATCH RACE
1回のみ対戦する。1人の場合は練習になる。ゲーム開始前にアイテムをありかなしを選べる。
TIME ATTACK
1人でタイムアタックを行う。操作は1Pだけで対戦の練習としても最適。アイテムは一切登場しない。

設定

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とある島の伝説

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遠い昔、その島がまだ大陸の一部だった頃、そこにはある"力の石"のエネルギーによって平和で豊かな社会と文明を築いた人々が暮らしていた。しかしある時、力の石のエネルギーを我が物としようとした長老一派が誤って力の石を暴走させてしまった。文明は一瞬のうちに消滅し、歴史から消えてしまったが、天空から舞い降りた神々によって文明の一部分は島として修復され、力の石と共に大空に放たれたと言われている。

ソニック編プロローグ

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『ソニック2』でソニックに破壊されたDr.エッグマンの要塞「デスエッグ」は墜落し、落下軌道上に存在した浮遊島へ衝突した。その衝撃により浮遊島は降下し海面に衝突し、大きな津波を引き起こしたものの、わずかに海上の上空にその姿を留めた。

その数日後、「デスエッグ」と浮遊島の衝突現場から遠く離れた島においてソニックの相棒"テイルス"が発明したジュエルレーダーが突然始まった強力なカオスエメラルドの反応を感知した。先日の津波との関連性を感じたテイルスはソニックのいる浜辺へと向かっていった。

その頃浜辺で昼寝をしていたソニックは古代文字らしきものが彫られた小さなリングが砂浜に流れ着いているのを見つけた。それを手に取ったソニックはある島についての古い伝説を思い出した。なぜか無性に懐かしさにかられたソニックは再び冒険に旅立つ決心をした。

墜落した「デスエッグ」から脱出したDr.エッグマンは浮遊島にカオスエメラルドがあることに気が付いた。カオスエメラルドを手に入れ、そのエネルギーで「デスエッグ」を再び宇宙に飛び立たせるため、急速に浮遊島に基地を建設し、さらに島の動物たちを拐いロボットに改造した上で、環境変化マシーンを用いて浮遊島の自然環境を厳しいものに変えてしまった。

ナックル編プロローグ

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島の地底に眠るカオスエメラルドの結晶柱"ピラー"(マスターエメラルド[注 2])の力を制御する[注 3]7つのカオスエメラルドを守るガーディアン"ナックルズ・ザ・エキドゥナ"。彼は島の仲間たちからは"ナックル"と呼ばれている。

ある日ナックルがカオスエメラルドに異常がないか確かめようとした時、目の前のカオスエメラルドが輝き異常な振動を始めた。今までなかったこの現象に戸惑ううちにカオスエメラルドの振動は激しさを増し、振動が最高潮に達した時、キーンという音と共に閃光が瞬き、ナックルは祭壇の外に投げ出されてしまった。ナックルが意識を取り戻した時には神殿は半壊し、カオスエメラルドは破片すら残さず消え去ってしまっていた。茫然としたナックルが遠くに視線を向けると、湖のあたりに巨大な丸いタマゴのような物体があるのを見つけた。その物体を"カオスエメラルドの祭壇に描かれた伝説に登場する島に災いをもたらすドラゴンのタマゴ"だと考えたナックルは消えたカオスエメラルドを捜して島のあちこちを調べ回っているうちに"Dr.エッグマン"と名乗る見慣れない男と遭遇した。Dr.エッグマンはナックルがカオスエメラルドのガーディアンだと知ると、自身が巨大タマゴの調査に来た科学者であり、自らの研究の邪魔をする"ソニック"という悪のハリネズミがカオスエメラルドを狙っているという嘘の話を聞かせた。

ステージ構成

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各6ゾーンはそれぞれ2アクト存在し、計12ステージ。 なお今作ではアクト1でもボスが出現する他、アクトごとにBGMのアレンジが異なる。 またアクト間は画面切り替えなしでシームレスに進むようになり、ゾーン間でも演出が入る。 今作では、水中がメインとなるハイドロシティゾーン以外にも、水中を進むゾーンが多いのが特徴。

ZONE1 ANGEL ISLAND ZONE(エンジェルアイランドゾーン)
島の森林地帯を進む。動物が多く棲息する緑豊かな森だったが、アクト1の中盤でエッグマンのロボットが一帯に火を放ってしまい、焼け野原に一転する。
前作までと比べ上下が広くなっており、中盤からは下側のルートが水中を、上のルートでロープや足場を使って進んでいくアスレチック構成になっている。
ZONE2 HYDROCITY ZONE(ハイドロシティゾーン)
水没した都市に落下させられる。スライダーやループ・加速装置などが多く、爽快なアクションを楽しめる構造となっている。水の流れを利用して速く進む箇所や、滑り台をハイスピードに駆け降りる部分もある。
反面、水没した部分が多く息継ぎをしないといけないので、アクト毎の前半の水中では慎重に進む必要がある。息継ぎの必要がないアクアバリアがとても役立つ。
ZONE3 MARBLE GARDEN ZONE(マーブルガーデンゾーン)
噴水により古代遺跡に飛ばされ、その中を進む。ゴツゴツした岩場のアスレチック面で、スピンダッシュで動かす仕掛けが存在する。回転スイッチ、巨大ゴマ、人面石などがあり、後半には地形の動く空中庭園。[5]
アクト1では青い円盤の上に乗って、床や壁を破壊しながら進む場面が主だが、アクト2ではエッグマンの起こした地震によって、地形が歪に変化していく中を進むことになる。全ゾーン中、唯一水中を進むルートが存在しない。
ソニック&ナックルズ』にロックオンしてプレイした場合、ナックルズでは地震や地盤崩落が起きるルートを回避して進むため、ボスの戦闘が変化する。
ZONE4 CARNIVAL NIGHT ZONE(カーニバルナイトゾーン)
前作のCASINO NIGHT ZONE以上にトリッキーになった、カーニバルのようなアスレチック面に降り立つ。非常にフィールドが広いのでタイムアップの危険性が高い。また水中を進む場面もあり、ステージギミックである風船を壊す事で息継ぎが可能。
このステージの各所にある回転しているドラム缶は、上下の動きに合わせて方向キーの上下を押すことで振れ幅を大きくすることができる[注 4]。アクト2終盤ではこのドラム缶が通路を塞いでおり、この方法を使わなければ先へ進めない。
ソニック&ナックルズ』にロックオンしてナックルズでプレイした場合、なぜかボスが出現せずにそのまま次のゾーンに進行してしまう。
ZONE5 ICE CAP ZONE(アイスキャップゾーン)
氷山を駆け回るゾーン。アクト1はキャラクターごとに始まり方が異なり、ソニックはスノーボードで氷山を滑走した後、テイルスは壁に激突した後、ナックルズは氷の壁内の隠し道から、トラップの多い洞窟を慎重に進んでいく。アクト2は氷上と湖の洞窟を行ったり来たりする上下構成の面。水中を進む箇所もあるが大抵はごく短く、反面で底へ落下するとミスに繋がる危険箇所でもある。
いずれも氷の上はスリップするので慎重な操作が求められる。
ZONE6 LAUNCH BASE ZONE(ランチベースゾーン)
湖に不時着したデスエッグの再建・発射基地。敵の攻撃が激しい上、マップは非常に広いが、所々にトリッキーかつスピードを楽しめる区間が存在する。
水中を進む箇所もあるが、息継ぎをできる泡が発生する場所がないために難易度は高い。
アクト2のボスは3種類存在するが、『ソニック&ナックルズ』にロックオンしてプレイした場合、ソニックでプレイすると3体目のボスが省略され、ナックルズでプレイすると1体目のボスが登場しない。
また、ナックルズが進むルートはソニックのルートと大きく異なっている。
BONUS STAGE(ガムボールマシーン)
リングを一定数集めた状態でチェックポイントマーカーを通過すると、光の輪が現れる。
今作ではその輪に触れることでボーナスステージへと突入し、アイテムを手に入れるチャンスが与えられる。

スペシャルステージ

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各ステージのどこかに隠されているスペシャルリングを取得するとスペシャルステージにワープする。

このステージは方向の変更とジャンプのみで操作する3Dの強制スクロールで、マップ上にある全てのブルーボールに触れてレッドボールまたはリングに変えることが目的。 ただしステージ上にある星型の模様のあるバンパーボールに触れると弾かれて後ろ向きに走らされてしまい、レッドボールは触れたその場でスペシャルステージ終了となるので注意。

ブルーボールの外側を囲うように全てレッドボールに変えることで、その囲んだボール・囲まれたボールが全てリングになる。内側にブルーボールを残す必要があるので、縦横のどちらかが2個だと変化しない。 リングは50個以上集めるとコンティニューが1回分増える他、変化できるものを含めた最大数のリングをすべて集めきることでパーフェクトスコアボーナスが入る。

マップ上のブルーボールが他のオブジェクトに変化することで全てなくなると、カオスエメラルドを手に入れることができる。 これを7個全て獲得すると、以降はソニックがスーパーソニックに変身することが出来る様になる。 リングを50枚以上取り、さらにジャンプ中に再度ジャンプボタンを押すことで変身し、転落以外に無敵になり、スピードも速くなる(ソニック2と同様)。 ただし、時間が経つたびにリングが1個ずつ減っていき、リングが無くなると元の姿に戻ってしまう。

すでにカオスエメラルドが7個ある場合、スペシャルリングを取得してもスペシャルステージに行くことはなくなり、代わりにボーナスとしてリングを50個獲得できる。なお、一度取得されたスペシャルリングは消滅して2度と取ることができないが、いったんゲームをクリアしたセーブデータでプレイした場合、スペシャルリングはアクト毎に復活し何度でも取れるようになる。

ステージ構成(COMPETITIONモード)

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AZURE LAKE(アジュールレイク)
湖を疾走するステージで、後半に川があり、上の足場に相手を妨害するバネが出現するスイッチがある。
BALLOON PARK(バルーンパーク)
カーニバルナイトゾーンのようなステージで、後半は風船を上手く利用しないと先に進めない。
CHROME GADGET(クロームガジェット)
エレベーターやスプリング、バンパーの壁など仕掛けが多い難しいステージ。
DESERT PALACE(デザートパレス)
砂漠のステージで、手前と奥の二重構造になっている。流砂に引っ掛かると大幅なタイムロスになる。
ENDLESS MINE(エンドレスマイン)
鉱山のステージで、手前と奥の二重構造になっている。特に難しい仕掛けは無いが、途中にある3つの岩を壊さないと先に進めない。

登場キャラクター

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主要キャラクター

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ソニック・ザ・ヘッジホッグ
世界最速のハリネズミ。今回の冒険では伝説の"浮遊島"で大活躍。
マイルス "テイルス" パウアー
ソニックの相棒で、2本の尻尾を持つキツネ。空を飛んで、ソニックの冒険を手伝う。2プレイヤー側が操作をする事も可能。
ナックルズ・ザ・エキドゥナ
浮遊島のカオスエメラルドのガーディアンであるハリモグラ。島の仲間たちからは"ナックル"と呼ばれている。今作では操作キャラクターとして使用する事はできないが、次回作の『ソニック&ナックルズ』では操作キャラクターとして登場し、今作でもロックオンシステムを使う事で使用可能になる。

敵キャラクター

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ドクター・エッグマン
前々作前作に引き続き登場する悪の天才科学者。
エッグマンモービル
エッグマンモービルは、様々なアタッチメントを装着することにより多彩な攻撃ができる。ドクター・エッグマンは、各ゾーンごとに毎回異なるアタッチメントを装着して勝負を挑んでくる。正式名称はないが、ここでは攻略本に記載されていた名称を準用する。
フレイムモービル
ゾーン1のボス。炎で攻撃してくる。地面を這ってくる炎だけ注意していれば、それほどの難敵でもないが、無理に攻撃するとやられる事もままあるので、敵が停止してすぐに攻撃できない体勢なら、慌てて攻撃しない方がいい。
スクリューモービル
ゾーン2のボス。爆弾投下と水流攻撃の繰り返し。基本は下がってくる時に上部に攻撃だが、爆弾の水柱と、水流の残りカスを使えば、上にいる時にも攻撃可能。
ドリルモービル
ゾーン3のボス。ドリルとジェット噴射に当たらないようにアタック。下に落ちてもテイルスが引き上げてくれるので大丈夫。
グラビトンモービル
ゾーン4のボス。鉄球と、電磁波で攻撃。電磁波が止まって鉄球を回収してくる時が攻撃のチャンス。
フリーザーモービル
ゾーン5のボス。冷凍ガスを噴射していない時に下のパーツを足場にして攻撃。6回攻撃を当てるとパーツが外れるので、後は本体を集中攻撃。
ボールシューター
ゾーン6の第1ボス。エッグマンの乗る指令台の下部の壁の上下から、様々な軌道の鉄球を発射する。発射時にせり上がるパーツを足場に指令台を攻撃。
ビームロケット
ゾーン6の第2ボス。コクピット兼ビーム発射部分とジェット噴射部分を備えた3段構成で、ダメージを与えると一段ずつ破壊される。また、コクピット周辺には小さな鉄球が周回している。
ビッグアーム
ゾーン6、最終ボス。巨大な二本の腕を使った掴み攻撃がメイン。本体であるコクピット上部にはトゲ付きパーツ、後方にはジェット噴射があるため、攻撃には腕に当たらないよう正面から行わなければならない。

移植版

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  • 全てセガ(セガゲームス)発売。
  • 特記の無い場合はメガドライブ版の移植(エミュレーション作品も含む)。
No. タイトル 発売日 対応機種 開発元 発売元 メディア 型式 備考 出典
1 ソニック&ナックルズ コレクション 日本 199702141997年2月14日
Windows 95/98 ソニックチーム
STI
セガ CD-ROM HCJ-0108 「ソニック&ナックルズ」と同時収録
一部楽曲は差し替えられている
[6]
2 ソニック ジャム 日本 199706201997年6月20日
アメリカ合衆国 199708221997年8月22日
ヨーロッパ 199708281997年8月28日
セガサターン ソニックチーム セガ CD-ROM 日本 GS-9147
アメリカ合衆国 81079
ヨーロッパ MK81079-50
3 サタコレ ソニックジャム 日本 199807231998年7月23日
セガサターン ソニックチーム セガ CD-ROM GS-9200 廉価版
4 ソニック メガコレクション 日本 200212192002年12月19日
アメリカ合衆国 200211102002年11月10日
ヨーロッパ 200303072003年3月7日
ゲームキューブ ソニックチーム セガ 8cm光ディスク DOL-P-GSOJ
5 ソニック メガコレクション プラス 日本 200412092004年12月9日
アメリカ合衆国 200411022004年11月2日
ヨーロッパ 200502042005年2月4日
PlayStation 2
Xbox
ソニックチーム セガ DVD-ROM PS2:
日本 SLPM-65758
アメリカ合衆国 SLUS-20917
ヨーロッパ SLES-52998
XB:ZD6-00003
6 ソニック・ザ・ヘッジホッグ3 日本 200708212007年8月21日
ヨーロッパ 200709072007年9月7日
アメリカ合衆国 200709102007年9月10日
Wii ソニックチーム
STI
セガ ダウンロード
バーチャルコンソール
- 2019年1月31日のWiiショッピングチャンネルサービス終了をもって配信・購入終了
7 Sonic's Ultimate Genesis Collection アメリカ合衆国 200902102009年2月10日
ヨーロッパ 200902202009年2月20日
PlayStation 3
Xbox 360
Backbone Entertainment セガ Blu-ray Disc
DVD-ROM
-
8 ソニック・ザ・ヘッジホッグ3 INT 200906102009年6月10日
Xbox 360 ソニックチーム
STI
セガ ダウンロード
(Xbox Live Arcade)
- 2022年5月20日配信・購入終了 [7][8][9]
9 ソニックオリジンズ 日本の旗2022年6月23日 Nintendo Switch
PlayStation 4
PlayStation 5
Xbox One
Xbox Series X/S
Windows
Headcannon セガ ダウンロード - リマスター版
「ソニック&ナックルズ」と合わせた「ソニック3&ナックルズ」として収録
一部楽曲は差し替えられている
[10]

制作、仕様

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背景

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1992年にセガに入社した飯塚隆は、新人研修の一環として『ソニック・ザ・ヘッジホッグ2』のデバッグ作業を通じてその完成度の高さに惹かれていた矢先、上司から本作『ソニック・ザ・ヘッジホッグ3』を作るよう依頼され、二つ返事で引き受けた[11]。本作の開発はアメリカで行われるため、当時21歳だった飯塚は生まれて初めて海外に赴任することとなった[11]

開発

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渡米した飯塚は3人の企画メンバーのうちの1人であると同時に、レベルデザインを担当した[11]。 飯塚は2021年のシリーズ30周年記念インタビューの中で、レベルデザインの仕事を気に入っていたと話しており、「私が担当したステージは『メガドライブの性能を限界まで使う』という意気込みで,2面しかないBG(背景画像の表示枠)をそれ以上に見せるために,先輩に相談しながら工夫したりしました。」とも振り返っている[11]

ソニック&ナックルズとの関連性

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初期の企画では、ソニック&ナックルズとソニック3は一本のゲーム『ソニック・ザ・ヘッジホッグ3』として発売される予定だった。

開発当初は3Dポリゴン演算処理用の特殊チップである「SVP(セガバーチャプロセッサ)チップ」を組み込む予定であったが、SVPチップの開発が遅れ、その影響で『ソニック3』の開発も停滞気味となっていた。しかし、北米市場では既に全米のマクドナルドで子供向けのファミリー層を購買対象にしたハッピーミール・キャンペーンとのタイアップにより『ソニック3』の発売日は1994年2月2日と確定していたため、開発リーダーの中裕司はそれまで1年かけて開発していた当初の『ソニック3』を断念して殆どゼロからの状態で新たに作り直す必要に迫られ、「製作期間の兼ね合いから、予定していたボリュームの半分を削らなくてはならなかった…」と語っている[12]

また、バックアップ機能の搭載によって、当時としてはゲームに必要とするROMの容量が大きくなり、ROM製作に費用が掛かることになってしまったため、前編を『ソニック3』、後編を『ソニック&ナックルズ』へと内容を分け、後にROMカセット同士をドッキングで接続させるロックオンシステムを採用する事で、コストの低下も図っている[13]。これらの理由により、2つのソフトを組み合わせた時に完全版として遊べるため、ソニック3単体でプレイした場合は遊べるステージ数が少ないが、中裕司はユーザーに対して謝罪の意味も込めて『ソニック&ナックルズ』にはどんなROMを挿しても遊べるように膨大なパズル面を用意しており、そのうち『ソニック1』を挿した場合、収録されている2億面全てを遊び切ることができるようになっている。

前後編への分断前の名残として、ソニック3の裏技のステージセレクト画面には『CARNIVAL NIGHT ZONE』と『ICE CAP ZONE』の間の5面の位置に『FLYING BATTERY ZONE』の名前があり、『LAUNCH BASE ZONE』の後に『MUSHROOM VALLEY ZONE』(『MUSHROOM HILL ZONE』の初期の名前と思われる)と『SANDOPOLIS ZONE』の名前が残っている。

またソニック&ナックルズにおいてプレイすることができるナックルズ専用のステージのルートは、ソニック3単体の時点ですでに準備されており、裏技を使うことで入り込むことができる。そしてソニック3単体のミュージックセレクトでもソニック&ナックルズの通常ステージ、ボス、ボーナスステージの音楽を聞くことができる。

音楽

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ソニック1』、『ソニック2』のBGMはDREAMS COME TRUE中村正人、『ソニックCD』のBGMは日本・欧州版が尾形雅史と幡谷尚史、北米版ではスペンサー・ニールセン英語版による作曲であったが、今作のBGMは社内のみでの制作となっている。 その中には、後にソニックシリーズに作曲家として携わる瀬上純(1993年入社)もいた[14][15]

初期の企画では作曲をマイケル・ジャクソンに委託する予定だったという説がある。マイケル・ジャクソンの1993年の性的虐待疑惑の最中、セガはこれを取り消し社内での作曲に変更した。しかし、すでにこの時点でマイケル・ジャクソンは曲をほとんどすべて完成させていたので、これらの曲は作曲スタッフによって編曲されてゲームに収録されたといわれる。スタッフロールに彼と関係の深い数名がクレジットされていることや、後に発表された彼の曲に類似した曲が存在することなどから推測が飛び交ったが、中裕司をはじめ開発者はこの説を否定している(ただし、中は2022年にマイケル・ジャクソンが関わっていたことを示唆するようなツイートをしている[16])。

2009年12月、同ゲームの音楽に関わっていたブラッド・バクサーフランスの雑誌『Black&White』のインタビューで、マイケル・ジャクソンと共に作曲をしていたことを明かした。また、エンディングのクレジットで流れるテーマ曲と『ストレンジャー・イン・モスクワ』の類似性は偶然ではないと語っている[17]

また、この影響からかWindows用ソフト『ソニック&ナックルズ コレクション』(1997年)ではZONE4、5、6、エンディングテーマなどの音楽が全く別のものに変更されている(ただし、ZONE5についてはマイケル・ジャクソンとは関係なく、ブラッド・バクサーがかつて所属していたバンド、ザ・ジェットゾーンズの未発表曲『Hard Times』〈1981年〉からの流用[18])。なお、『ソニック&ナックルズ コレクション』で差し替えられた曲は2019年に発見されたプロトタイプにも存在し、それらの曲がマイケル・ジャクソンが関わった曲(メガドライブ版の製品版で実装されたもの)に入れ替わる前に作曲されていたことをほのめかしている[19]。さらに『ソニックオリジンズ』(2022年)でもこれらのステージの曲はプロトタイプ版を基に差し替えられている。

スタッフ

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  • エグゼクティブ・プロデューサー:中山隼雄
  • プロジェクト・マネージャー:鈴木久司、豊田信夫、吉井正晴、
  • プロデューサー、リード・プログラマー:中裕司
  • ディレクター、リード・ゲームデザイナー:安原広和
  • シニア・ゲームデザイナー:吉田久義、飯塚隆
  • シニア・プログラマー:二階堂宏、山本正伸
  • キャラクター・デザイナー、アニメーター:湯田高志 (Takashi "Thomas" Yuda)
  • CGアーティスト:青木邦武
  • エネミー・アーティスト:横川聡
  • シーン・アーティスト:青木邦武、吉田千恵、青木恒子、岡田茂、湯田高志 (Takashi "Thomas" Yuda)、横川聡
  • アート・アシスタント:大橋修
  • 音楽:ブラッド・バクサーロバート・グリーン・ブルックス英語版、ダリル・ロス、ジェフ・グレース、ダグ・グリグスビー3世、シロッコ
  • セガ・サウンドチーム:BO(上保徳彦)、小河幸男、MILPO(香嶋良昭)、瀬津丸勝、前田龍之、澤田朋伯、長尾優進瀬上純
  • サウンド・プロジェクト・コーディネーター:荷宮尚樹
  • マーケティング:パメラ・ケリー
  • エグゼクティブ・マネージメント:入交昭一郎トム・カリンスケ英語版
  • エグゼクティブ・コーディネーター:重田守、高見富夫、ダイアン・A・フォルナシェ、ロジャー・ヘクター、うつのみやたかはる
  • サウンド・スペシャル・サンクス:坂崎ニーナ眞由美 (MRM)、キューブ、オーパス、なかやままさのり(スタジオフー)、ハワード・ドロッシン英語版
  • スペシャル・サンクス:デボラ・マクラッケン、かわむらえみ、石渡爾奈

評価

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評価
集計結果
媒体結果
GameRankings89% (MD)[20]
78% (X36)[21]
Metacritic79% (X36)[22]
レビュー結果
媒体結果
オールゲーム4.5/4stars (MD)[23]
Computer and Video Games94% (MD)[24]
エレクトロニック・ゲーミング・マンスリー38/40 (MD)[25]
Eurogamer9/10点 (Wii)[26]
8/10点 (X36)[27]
ファミ通29/40点 (MD)[28]
GamePro19/20点 (MD)[29]
GameSpot8/10点 (Wii)[30]
Hyper Magazine90% (MD)[31]
IGN9/10点 (Wii)[32]
8/10点 (X36)[33]
NintendoLife8/10点 (Wii)[34]
Official Nintendo Magazine93% (Wii)[26]
PALGN7/10点 (X36)[35]
エンターテインメント・ウィークリーA+ (MD)[36]
Génération 493% (MD)[37]
Mean Machines94% (MD)[38]
Sega Magazine95% (MD)[39]
Sega Power90% (MD)[40]
メガドライブFAN25.8/30点 (MD)[41]
メガドライブ大全肯定的 (MD)[42]
項目 キャラクタ 音楽 お買得度 操作性 熱中度 オリジナリティ 総合
得点 4.7 4.1 4.7 4.3 4.1 3.8 25.8
  • ゲーム本『メガドライブ大全』では、クリア後においても隠しコースを探求できる事などに関して「やり込み性」が高いと評価した他、「コンベティション」での対戦プレイに関して称賛した[42]

脚注

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注釈

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  1. ^ タイトルとしてはシリーズ第3作目だが、1993年に『ソニック・ザ・ヘッジホッグ2』(1992年)と本作の合間に『ソニック・ザ・ヘッジホッグCD』(1993年)が発売されているため、実質的にはシリーズ第4作目となる。
  2. ^ 『ソニック&ナックルズ』での名称。
  3. ^ ドリームキャスト用ソフト『ソニックアドベンチャー』(1998年)以降の作品ではマスターエメラルドがカオスエメラルドを制御する設定となっている。
  4. ^ 取扱説明書17ページ、『あやしい場所にアタック』の文中に「上に乗って方向ボタン上下で動かせるものもある」と記述されている。

出典

[編集]
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参考文献

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関連項目

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外部リンク

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