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「ヤンマーファミリーアワー 飛べ!孫悟空」の版間の差分

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| 演出 = 平山賢一<br />深尾隆一<br />ほか
| 演出 = 平山賢一<br />深尾隆一<br />ほか
| 原作 =
| 原作 =
| = 下山啓<br />田村隆<br />ほか
| 脚本 = [[下山啓]]<br />[[田村隆]]<br />ほか
| 音楽 = [[たかしまあきひこ]]
| 音楽 = [[たかしまあきひこ]]
| プロデューサー = 日向宏之<br />平山賢一<br />ほか
| プロデューサー = 日向宏之<br />平山賢一<br />ほか
| 声の出演 = [[ザ・ドリフターズ]]<br />ほか
| 声の出演 = [[ザ・ドリフターズ]]<br />ほか
| 出演者 = [[ピンク・レディー]]<br />[[トライアングル (音楽グループ)|キャンディーズjr (後に トライアングル改名)]]<br />[[あのねのね]](初期のみ)
| 出演者 = [[ピンク・レディー]]<br />キャンディーズjr(後に「[[トライアングル (アイドルグループ)|トライアングル]]」に改名)<br />[[あのねのね]](初期のみ)
| ナレーター = [[小島一慶]]
| ナレーター = [[小島一慶]]
| 音声 =
| 音声 =
| 字幕 =
| 字幕 =
| データ放送 =
| データ放送 =
| OPテーマ = 「スーパーモンキー孫悟空」(ピンク・レディー)
| OPテーマ = 「[[透明人間 (ピンク・レディーの曲)|スーパーモンキー孫悟空]]」(ピンク・レディー)
| EDテーマ = 同上
| EDテーマ = 同上
| 時代設定 =
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『'''ヤンマーファミリーアワー 飛べ!孫悟空'''』(ヤンマーファミリーアワー とべ そんごくう)は、[[1977年]][[10月11日]]から[[1979年]][[3月27日]]まで毎週火曜1900 - 1930([[日本標準時|JST]])に、[[Japan News Network|TBS系列]]などで放送されたテレビ[[人形劇]]。ヤンマーディーゼル(現・[[ヤンマーホールディングス]])の[[一社提供]]かつ同社の[[冠スポンサー番組]]である。全74話。
『'''ヤンマーファミリーアワー 飛べ!孫悟空'''』(ヤンマーファミリーアワー とべ そんごくう)は、[[1977年]][[10月11日]]から[[1979年]][[3月27日]]まで毎週火曜19:00 - 19:30 ([[日本標準時|JST]]) に、[[ジャパン・ニュース・ネットワーク|TBS系列]]などで放送されたテレビ[[人形劇]]。
ヤンマーディーゼル(現・[[ヤンマーホールディングス]])の[[一社提供]]かつ同社の[[冠スポンサー番組]]である。全74話。

系列外でも、[[秋田放送]]、[[山形放送]]、[[北日本放送]]([[日本テレビネットワーク協議会|日本テレビ系列]])にて1979年4月1日まで日曜 12:15 - 12:45 (JST) にて放送されていた<ref>『[[北國新聞]]』1979年4月1日付朝刊、テレビ欄</ref>。


== 概要 ==
== 概要 ==
それまで本枠で放送されていたアニメ番組の[[視聴率]]が低迷していたため、その打開策としてこの番組が企画された。結果視聴率は持ち直し1年半も放送される人気番組となったが、他の[[ザ・ドリフターズ]](以下ドリフ)がメインの番組の例に漏れず、1978年に[[日本PTA全国協議会]]から「ワースト番組」に挙げられた。
それまで本枠で放送されていたアニメ番組の[[視聴率]]が低迷していたため、その打開策として企画された番組。結果視聴率は持ち直し1年半も放送される人気番組となったが、他の[[ザ・ドリフターズ]](以下ドリフ)がメインの番組の例に漏れず、1978年に[[日本PTA全国協議会]]から「ワースト番組」に挙げられた<ref>TVワースト7 放映の中止を要求 日本PTA全国協議会『朝日新聞』1978年(昭和53年)8月9日朝刊、13版、22面</ref>


『[[西遊記]]』をモチーフにしたドリフのメンバーを本家の登場人物にたとえ、メンバーそっくりの人形を登場させ、各メンバーが声をあてた。原作の三蔵一行の4人に対してドリフは5人だったため、[[加藤茶]]だけは彼の代表キャラクターである酔っ払いハゲ親父の「カトウ」役(オープニングの[[スーパーインポーズ (映像編集)|テロップ]]では「カトー」)で出演した。また、一行のお供の馬の「ヒヒハハハハー」という特徴ある甲高い鳴き声は、当時ドリフの準メンバーだった[[すわ親治|すわしんじ]]によるもので、三蔵との掛け合いなどでのセリフもあり、挿入歌にも彼のセリフが入っている。このほか、元メンバーの[[荒井注]]もゲスト出演している。
『[[西遊記]]』をモチーフにしたドリフのメンバーを本家の登場人物にたとえ、メンバーそっくりの人形を登場させ、各メンバーが声をあてた<ref>{{Cite journal|和書|title=(放送界パトロール) / 土岐唯男|journal=電子|volume=18|issue=2|publisher=日本電子機械工業会|date=1978-02-01|pages=34 - 35|id={{NDLJP|2370947/19}}}}</ref>。原作の三蔵一行の4人に対してドリフは5人だったため、[[加藤茶]]だけは彼の代表キャラクターである酔っ払いハゲ親父の「カトウ」役(オープニングの[[スーパーインポーズ (映像編集)|テロップ]]では「カトー」、もしくは「カト」)で出演した。また、一行のお供の馬の「ヒヒハハハハー」という特徴ある甲高い鳴き声は、当時ドリフの準メンバーだった[[すわ親治|すわしんじ]]によるもので、三蔵との掛け合いなどでのセリフもあり、挿入歌にも彼のセリフが入っている。このほか、元メンバーの[[荒井注]]もゲスト出演している。


ストーリーは『西遊記』の本筋に沿ったものだが、同じTBSで放送されていた『[[8時だョ!全員集合]]』と同様、当時の人気歌手や俳優お笑いタレントが『西遊記』の登場人物やオリジナルキャラクター役で多数ゲスト出演している。このゲストと繰り広げるドタバタギャグが、この人形劇の特色であり魅力だった。
ストーリーは『西遊記』の本筋に沿ったものだが、同じTBSで放送されていた『[[8時だョ!全員集合]]』と同様、当時の人気歌手や俳優お笑いタレントが『西遊記』の登場人物やオリジナルキャラクター役で多数ゲスト出演している。このゲストと繰り広げるドタバタギャグが、この人形劇の特色であり魅力だった。


番組中での[[狂言回し]]役として[[ピンク・レディー]]が実写で登場し、また番組オープニングで主題歌「スーパーモンキー孫悟空」も歌っていた。カットチェンジのとき、ピンク・レディーや[[トライアングル (音楽グループ)|キャンディーズjr]](のちトライアングル改名)が、場面転換とともに物語の状況を説明する短い歌(それぞれの代表曲<ref>ただしトライアングルはデビュー(1978年4月21日)前後であるため、別の歌手の持ち歌の替え歌を歌った。</ref>をストーリーに応じた歌詞に改変した[[替え歌]])を歌うブリッジが挿入された。た視聴者から公募されたと思われるそんごくうに扮した子供がピンク・レディーと共に[[觔斗雲]]に乗って合いの手を入れる場面もあった。
番組中での[[狂言回し]]役として[[ピンク・レディー]]が実写で登場し、また番組オープニングで主題歌「スーパーモンキー孫悟空」も歌っていた。カットチェンジのとき、ピンク・レディーやキャンディーズjr(のち「[[トライアングル (アイドルグループ)|トライアングル]]」に改名)が、場面転換とともに物語の状況を説明する短い歌(それぞれの代表曲<ref>ただしトライアングルはデビュー(1978年4月21日)前後であるため、別の歌手の持ち歌の替え歌を歌った。</ref>をストーリーに応じた歌詞に改変した[[替え歌]])を歌うブリッジが挿入された。うちCM前には「ピンクとあそぼう!」と題しコーナーになっており、視聴者から公募されたと思われるそんごくうに扮した子供がピンク・レディーと共に[[觔斗雲]]に乗って合いの手を入れる場面もあった。


当時は子供向けテレビ作品の[[漫画]]化が盛んであり、本作も[[山根あおおに]]により漫画化され、[[テレビマガジン]]([[講談社]])に連載された。ただし、ストーリーは天竺を目指すのでなく、「カトウのインチキ商売に毎回皆が騙される」という展開である。なお漫画は「講談社コミックス」から単行本化された(全1巻)。
当時は子供向けテレビ作品の[[漫画]]化が盛んであり、本作も[[山根あおおに]]により漫画化され、[[テレビマガジン]]([[講談社]])に連載された。ただし、ストーリーは天竺を目指すのでなく、「カトウのインチキ商売に毎回皆が騙される」という展開である。なお漫画は「講談社コミックス」から単行本化された(全1巻)。


== 映像保存 ==
== 映像保存 ==
2010年12月31日にTBS系で放送された[[大晦日]]特番『大晦日だョ!全員集合』で、番組レギュラーだったピンク・レディーからのリクエストでこの『飛べ!孫悟空』から[[かまやつひろし]]・[[樹木希林]]・[[岸本加世子]]がゲスト出演した回のダイジェスト版が放送された。
2010年12月31日にTBS系で放送された[[大晦日]]特番『大晦日だョ!全員集合』で、番組レギュラーだったピンク・レディーからのリクエストでこの『飛べ!孫悟空』から[[かまやつひろし]]・[[樹木希林]]・[[岸本加世子]]がゲスト出演した回のダイジェスト版が放送された。


本番組は放送局用VTRが高価でコストがかかる上に編集が難しい[[2インチVTR]]から、編集・保存が比較的容易な[[1インチVTR]]へと切り替えられる過渡期に制作された番組であり、当番組のVTRも以前は「ほとんどが上書き消去され、ごく僅かしか保存されていない」と言われていたが、後に放送局内で大半の放送回のVTRが保存されていることが判明。2014年9月1日より、[[TBSオンデマンド]]にて配信を開始した<ref>[http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20140821_663068.html TBS、ドリフ50周年記念で未DVD化の人形劇「飛べ! 孫悟空」を9月から配信]AV WATCH 2014年8月21日</ref><ref>ただし、第24話のみが欠番。またVTRが現存している第38話と第39話も[[パブリシティ権|権利の関係]]上、配信されない。</ref>。
本番組は放送局用VTRが高価でコストがかかる上に編集が難しい[[2インチVTR]]から、編集・保存が比較的容易な[[1インチVTR]]へと切り替えられる過渡期に制作された番組であり、当番組のVTRも以前は「ほとんどが上書き消去され、ごく僅かしか保存されていない」と言われていたが、後に放送局内で大半の放送回のVTRが保存されていることが判明。2014年9月1日より、[[TBSオンデマンド]]にて配信を開始した<ref>[https://av.watch.impress.co.jp/docs/news/663068.html TBS、ドリフ50周年記念で未DVD化の人形劇「飛べ! 孫悟空」を9月から配信]AV WATCH 2014年8月21日</ref><ref>ただし、第24話のみが欠番。またVTRが現存している第38話と第39話も[[パブリシティ権|権利の関係]]上、配信されない。</ref>。


== エピソード ==
== エピソード ==
* 1978年5月に放送された『ドリフ大爆笑・国際だよ!全員集合・満員御礼』の中で、ドリフメンバーとすわしんじが、本作のキャラクターの衣装を着てコントをしたことがあった。その際、悪役として「豊岡豊とスイングフェイス」のバンドマスターである[[豊岡豊]]も参加した<ref>豊岡は[[荒井注]]がドリフ脱退決定時にいかりやの推薦で荒井の後任メンバーに上がっていたが、結果的に加藤の推薦で志村が荒井の後任メンバーとなった。</ref>
* 1978年5月に放送された『ドリフ大爆笑・国際だよ!全員集合・満員御礼』の中で、ドリフメンバーとすわしんじが、本作のキャラクターの衣装を着てコントをしたことがあった。その際、悪役として「豊岡豊とスイングフェイス」のバンドマスターである[[豊岡豊]]も参加した<ref>豊岡は[[荒井注]]がドリフ脱退決定時にいかりやの推薦で荒井の後任メンバーに上がっていたが、結果的に加藤の推薦で志村が荒井の後任メンバーとなった。</ref>
* 作品中、カトーが孫悟空に「お前([[志村けん]])がいなければ俺が主役だったのに」と絡む楽屋ネタがあった。1979年に放送された[[フジテレビジョン|フジテレビ]]『[[新春かくし芸大会]]』の[[新春かくし芸大会・過去の演目一覧|中国語劇による西遊記]]では、加藤が孫悟空役となり、志村は猪八戒役となった。沙悟浄役は仲本工事、三蔵法師役は[[谷啓]]。劇中では「TBSで評判良かったんだから、こっちも俺が(孫悟空)演れば良かったんだ」と発言した志村に、加藤が「本当は人形劇も俺が(孫悟空)演る予定だったんだ」と返す一幕もあった。
* 作品中、カトーが孫悟空に「お前([[志村けん]])がいなければ俺が主役だったのに」と絡む楽屋ネタがあった。1979年に放送された[[フジテレビジョン|フジテレビ]]『[[新春かくし芸大会]]』の中国語劇による西遊記では、加藤が孫悟空役となり、志村は猪八戒役となった。沙悟浄役は仲本工事、三蔵法師役は[[谷啓]]。劇中では「TBSで評判良かったんだから、こっちも俺が(孫悟空)演れば良かったんだ」と発言した志村に、加藤が「本当は人形劇も俺が(孫悟空)演る予定だったんだ」と返す一幕もあった。
* ドリフがメイン司会を務める期首特番『[[4・10月だョ!全員集合]]』が放送(特例を除き毎回火曜日に放送)される際には、当番組は休止となった。その時には前の回の最後に、孫悟空が「来週は『4月(10月)だヨ!全員集合』を放送するよ。見なきゃダメだよ!」と宣伝していた。
* ドリフがメイン司会を務める期首特番『[[4・10月だョ!全員集合]]』が放送(特例を除き毎回火曜日に放送)される際には、当番組は休止となった。その時には前の回の最後に、孫悟空が「来週は『4月(10月)だヨ!全員集合』を放送するよ。見なきゃダメだよ!」と宣伝していた。
* [[日本テレビ放送網|日本テレビ]]の『[[西遊記 (1978年のテレビドラマ)|西遊記]]』、『[[西遊記II]]』の出演者のうち、[[西田敏行]]、[[藤村俊二]]、[[左とん平]]の3人がゲスト出演している。
* [[日本テレビ放送網|日本テレビ]]の『[[西遊記 (1978年のテレビドラマ)|西遊記]]』、『[[西遊記II]]』の出演者のうち、[[西田敏行]]、[[藤村俊二]]、[[左とん平]]の3人がゲスト出演している。
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== キャスト(声の出演) ==
== キャスト(声の出演) ==
;[[孫悟空|そんごくう]]([[志村けん]])
;[[孫悟空|そんごくう]]([[志村けん]])
:孫悟空。キン斗雲に乗り、[[如意棒]]と「あー・みー・まー!」の掛け声で何にでも変身できる能力を武器に戦う。「あー・みー・まー!」の呪文は、『[[8時だョ!全員集合]]』の学校コントから(元は英語の[[代名詞#人称代名詞|人称代名詞]]の変格「I・MY・ME」)。劇中では時々鼻が取れる(外れる、落ちる)シーンがあり、一度だけ本物の[[サル|猿]]に自身の鼻を食べられたことがある。
:孫悟空。斗雲に乗り、[[如意棒]]と「あー・みー・まー!」の掛け声で何にでも変身できる能力を武器に戦う。「あー・みー・まー!」の呪文は、『[[8時だョ!全員集合]]』の学校コントのセリフが由来(元は英語の[[代名詞#人称代名詞|人称代名詞]]の変格「I・MY・ME」)。劇中では時々[[]]が取れる(外れる、落ちる)シーンがあり、一度だけ本物の[[サル|猿]]に自身の鼻を食べられたことがある。
;[[玄奘三蔵|さんぞうほうし]]([[いかりや長介]])
;[[玄奘|さんぞうほうし]]([[いかりや長介]])
:[[ゴリラ]]顔に左右非対称のぶ厚い下唇がトレードマークの三蔵法師。
:[[ゴリラ]]顔に左右非対称のぶ厚い下唇がトレードマークの三蔵法師。
;[[沙悟浄|さごじょう]]([[仲本工事]])
;[[沙悟浄|さごじょう]]([[仲本工事]])
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:寝ぼけ眼の猪八戒。鼻の穴から突風を発生させる必殺技を持つ。
:寝ぼけ眼の猪八戒。鼻の穴から突風を発生させる必殺技を持つ。
;カトー(カトちゃん)([[加藤茶]])
;カトー(カトちゃん)([[加藤茶]])
:[[ハゲ|ハゲ頭]]とちょび[[髭]]、[[ステテコ]]とシャツという姿で、常に[[酒]]ばかり飲んでいる。なぜか一行について回る。一度、命を落として埋葬までされたが、天国から落下して復活したこともある。
:[[ハゲ|ハゲ頭]]とちょび[[髭]]、[[ステテコ]]と[[シャツ]]という姿で、常に[[酒]]ばかり飲んでいる。なぜか一行について回る。一度、命を落として埋葬までされたが、天国から落下して復活したこともある。
;[[玉龍|うま]]([[すわ親治|すわしんじ]])
;[[玉龍|うま]]([[すわ親治|すわしんじ]])
:三蔵法師の乗っている馬。「ヒヒハハハハー」という甲高い鳴き声を発する。
:三蔵法師の乗っている馬。「ヒヒハハハハー」という甲高い鳴き声を発する。
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*劇中歌担当
*劇中歌担当
**[[ピンク・レディー]]
**[[ピンク・レディー]]
**[[トライアングル (音楽グループ)|トライアングル]](当初は「キャンディーズjr<ref>オープニングや劇中では「キャンディーズ'''ジュニア'''」と記載。</ref>」として出演)
**[[トライアングル (アイドルグループ)|トライアングル]](当初は「キャンディーズjr<ref>オープニングや劇中では「キャンディーズ'''ジュニア'''」と記載。</ref>」として出演)
**[[あのねのね]]([[清水國明]]・[[原田伸郎]]) - 初期のみの出演。
**[[あのねのね]]([[清水國明]]・[[原田伸郎]]) - 初期のみの出演。


== 劇中歌 ==
== 劇中歌 ==
*主題歌:「[[透明人間 (ピンク・レディーの曲)|スーパーモンキー孫悟空]]」(作詞:[[阿久悠]]、作曲:[[都倉俊一]]、歌:[[ピンク・レディー]])
*主題歌:「[[透明人間 (ピンク・レディーの曲)|スーパーモンキー孫悟空]]」(作詞:[[阿久悠]]、作曲:[[都倉俊一]]、編曲:[[田辺信一]]、歌:[[ピンク・レディー]])
**番組エンディングでも使用。放送開始から11か月後にレコード化され、シングル『透明人間』のB面、およびアルバム『[[星から来た二人]]』のB面の3曲目にそれぞれ収録された。
**番組エンディングでも使用。放送開始から11か月後にレコード化され、シングル『[[透明人間 (ピンク・レディーの曲)|透明人間]]』のB面、およびアルバム『[[星から来た二人]]』のB面の3曲目にそれぞれ収録された。
**オープニング映像は5バージョンあり、第4バージョンまでは「作」([[脚本]])のみ取り換えての使用、「ゲスト出演者&役名」は[[スーパーインポーズ (映像編集)|テロップ]]表示され、第5バージョンは「ゲスト」と共に「作」もテロップ表示に変えられた。また第2バージョンから歌詞テロップが表示され、更にピンク・レディーをイメージした人形が主題歌をクレジットしたボードを持ってくるバージョンに変更した(第1バージョンはテロップ表示)。
**オープニング映像は5バージョンあり、第4バージョンまでは「作」([[脚本]])のみ取り換えての使用、「ゲスト出演者役名」はテロップ表示され、第5バージョンは「ゲスト」と共に「作」もテロップ表示に変えられた。また第2バージョンから歌詞テロップが表示され、更にピンク・レディーをモデルにした人形が主題歌の情報をクレジットしたボードを持ってくるバージョンに変更されている(第1バージョンはテロップ表示)。
**エンディング映像は4バージョンあり、その内第1バージョンは第1・2話だけ使用された物で、ピンク・レディー人形が登場せず、またサビの部分では一場面にピンク・レディーとトライアングル(キャンディーズJr.)が同時に映っていた(第3話以降は別々になる)。
**エンディング映像は4バージョンあり、その内第1バージョンは第1・2話だけ使用された物で、ピンク・レディー人形が登場せず、また[[サビ]]の部分では一場面にピンク・レディーとトライアングル(キャンディーズJr.)が同時に映っていた(第3話以降は別々になる)。
*挿入歌:「ゴー・ウエスト」(作詞:[[下山啓]][[田村隆]]、作曲:[[たかしまあきひこ]]、歌:[[ザ・ドリフターズ]])
*挿入歌:「ゴー・ウエスト」(作詞:[[下山啓]][[田村隆]]、作曲・編曲:[[たかしまあきひこ]]、歌:[[ザ・ドリフターズ]])
**西([[天竺]])へ向かうことから [[マカロニ・ウェスタン|ウェスタン]]調の楽曲。「♪ニンニキニキニキ…」のフレーズ
**西([[天竺]])へ向かうことにちなんだ、[[西部劇|ウェスタン]]調の楽曲。
**[[1978年]][[4月20日]]同局で放送された『[[ザ・ベストテン]]』では、「スポットライト」コーナーにドリフが出演(うま役の[[すわ親治]]も)し生でこの歌を披露普段の『ベストテン』セットの他、『ベストテン』セットを模した人形劇風セットで一行の人形が歌う場面も放送された。
**1978年4月20日にTBSで放送された『[[ザ・ベストテン]]』では、「スポットライト」コーナーにドリフが出演(うま役のすわも)し生でこの歌を披露普段の『ベストテン』セットの他、それを模したミニチュアのセットで一行の人形が歌う場面も放送された。
**[[2001年]][[8月11日]]放送『[[思い出のメロディー|第33回思い出のメロディー]]』([[日本放送協会|NHK]])では、ドリフが人形を片手に持って生でこの歌を披露うま役のすわ親治も、うまの着ぐるみを着て登場した。
**2001年8月11日に[[日本放送協会|NHK]]放送された『[[思い出のメロディー|第33回思い出のメロディー]]』では、ドリフが人形を片手に持って生でこの歌を披露うま役のすわも、うまの着ぐるみを着て登場した。
**2022年2月16日から放送されている[[日清食品]]「[[カップヌードル]] にんにく豚骨」の[[コマーシャルメッセージ|CM]](にんにくダンス編)では、本曲の替え歌が[[コマーシャルソング|CMソング]]として使用されている。


==放映リスト==
==放映リスト==
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|猿はよみがえる||rowspan=23|下山啓<br />田村隆||rowspan=4|平山賢一||
|猿はよみがえる||rowspan=23|下山啓<br />田村隆||rowspan=4|平山賢一||
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|2||その二||align="right"|10月18日||カッパのたたりじゃー||[[キャロライン洋子]]<br />宮川せい六<br />[[門谷美佐|角谷美佐子]]
|2||その二||align="right"|10月18日||[[八つ墓村|カッパのたたりじゃー]]||[[キャロライン洋子]]<br />宮川せい六<br />[[門谷美佐|角谷美佐子]]
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|3||その三||align="right"|10月25日||嵐を呼ぶブタ||キャロライン洋子<br />[[高坂真琴]]<br />宮川せい六
|3||その三||align="right"|10月25日||嵐を呼ぶブタ||キャロライン洋子<br />[[高坂真琴]]<br />宮川せい六
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|10||その十||align="right"|12月20日||クリスマスだョ!サンタ大王||深尾隆一||[[小林恭治]]
|10||その十||align="right"|12月20日||クリスマスだョ!サンタ大王||深尾隆一||[[小林恭治]]
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|11||その十一||align="right"|12月27日||石の怪物地蔵大王!!||平山賢一||[[小林亜星]]<br />[[森進一]]<br />[[玉置宏]]<br />[[桜井長一郎]]<br />[[原一平]]
|11||その十一||align="right"|12月27日||[[寺内貫太郎一家|石の怪物地蔵大王!!]]||平山賢一||[[小林亜星]]<br />[[森進一]]<br />[[玉置宏]]<br />[[桜井長一郎]]<br />[[原一平]]
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|12||その十二||align="right"|1978年
|12||その十二||align="right"|1978年
144行目: 149行目:
|23||その23||align="right"|{{0}}3月21日||カッパからげてレッツゴー||森本仁郎||[[レツゴー三匹]]
|23||その23||align="right"|{{0}}3月21日||カッパからげてレッツゴー||森本仁郎||[[レツゴー三匹]]
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|24||その24||align="right"|{{0}}3月28日||||||||
|24||その24||align="right"|{{0}}3月28日||カッパからげてレッッゴー2|| ||森本仁郎||レッゴー三匹
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|25||その25||align="right"|{{0}}4月11日||恐怖の吸血鬼 カックンルンバ!パート1||rowspan=2|田村隆||rowspan=2|平山賢一||rowspan=2|[[由利徹]]<br />[[泉ピン子]]<br />[[加藤精三 (声優)|加藤精三]]<br />角谷美佐子
|25||その25||align="right"|{{0}}4月11日||恐怖の吸血鬼 カックンルンバ!パート1||rowspan=2|田村隆||rowspan=2|平山賢一||rowspan=2|[[由利徹]]<br />[[泉ピン子]]<br />[[加藤精三 (声優)|加藤精三]]<br />角谷美佐子
244行目: 249行目:
|71||その71||align="right"|{{0}}3月{{0}}6日||[[サウンド・イン"S"|サウンド イン 孫悟空]] ようこそ緑の山へ♪♪||rowspan=2|田村隆||rowspan=2|山田護||rowspan=2|[[伊東ゆかり]]<br />[[タイムファイブ]]<br />渡部猛
|71||その71||align="right"|{{0}}3月{{0}}6日||[[サウンド・イン"S"|サウンド イン 孫悟空]] ようこそ緑の山へ♪♪||rowspan=2|田村隆||rowspan=2|山田護||rowspan=2|[[伊東ゆかり]]<br />[[タイムファイブ]]<br />渡部猛
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|72||その72||align="right"|{{0}}3月13日||サウンド イン 孫悟空 ド〜はどうなってんの?♪♪
|72||その72||align="right"|{{0}}3月13日||サウンド イン 孫悟空 [[ドレミの歌|ド〜はどうなってんの?♪♪]]
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|73||その73||align="right"|{{0}}3月20日||[[兄弟仁義]]〜望郷篇〜||rowspan=2|下山啓||rowspan=2|高柳等||rowspan=2|[[北島三郎]]<br />[[星セント・ルイス]]
|73||その73||align="right"|{{0}}3月20日||[[兄弟仁義]]〜望郷篇〜||rowspan=2|下山啓||rowspan=2|高柳等||rowspan=2|[[北島三郎]]<br />[[星セント・ルイス]]
267行目: 272行目:
*[[テレサ・テン]](テレサ姫)
*[[テレサ・テン]](テレサ姫)
*[[湯原昌幸]](ユハラ王子)(ムササビ大王)
*[[湯原昌幸]](ユハラ王子)(ムササビ大王)
*[[三遊亭小圓遊]](幽鬼大王)
*[[三遊亭小圓遊#4代目|三遊亭小円遊]](幽鬼大王)
*[[東八郎]](悪大王)
*[[東八郎]](悪大王)
*[[うつみ宮土理]](王妃)
*[[うつみ宮土理]](王妃)
337行目: 342行目:
*振付:[[土居甫]]
*振付:[[土居甫]]
*浪曲:宮川せい六
*浪曲:宮川せい六
*人形操作:大槻達夫、飯田矩行、光村恵、伴通子、川田悌、石淑恵、小島明、斉藤洋子、行平久子、佐藤むさく、佐藤吉一
*人形操作:大槻達夫、飯田矩行、光村恵、伴通子、川島保徳、川田悌、鴨下恵子、安達香子、吉沢敏枝、小原滋、金子雄司、岩本忠男、高橋恒喜、山口貞夫、石淑恵、小島明、斉藤洋子、行平久子、佐藤むさく、佐藤吉一
*技術:佐藤利弘、水越俊之
*技術:佐藤利弘、水越俊之
*カラー調整:安藤紘平、小野英夫、高林篤治、高橋進、清都信義
*カラー調整:安藤紘平、小野英夫、高林篤治、高橋進、清都信義、宇田光男
*映像:日野治隆
*映像:日野治隆
*音声:加藤卓、佐々木盛男
*音声:加藤卓、佐々木盛男
*照明:正木正登
*照明:正木正登
*音響効果:大鐘信厳、平田研吉、荒井忠利
*音響効果:大鐘信厳、平田研吉、鈴木敏夫、荒井忠利
*美術制作:西川光三
*美術制作:西川光三
*美術デザイン:飯田稔、[[宮澤利昭|宮沢利昭]]、椎葉禎介
*美術デザイン:飯田稔、[[宮澤利昭|宮沢利昭]]、椎葉禎介
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== 脚注 ==
== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
{{Reflist}}
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*[[加トちゃんケンちゃん ファンタジーワールド]] - [[1988年]][[1月3日]]に同局で放送された人形劇番組。
*[[加トちゃんケンちゃん ファンタジーワールド]] - [[1988年]][[1月3日]]に同局で放送された人形劇番組。
*[[最遊記シリーズ]] - [[峰倉かずや]]原作の漫画。キャラクター造形は本作の影響を大きく受けたもの。
*[[最遊記シリーズ]] - [[峰倉かずや]]原作の漫画。キャラクター造形は本作の影響を大きく受けたもの。
*[[モンキーパーマ]] - 当番組と同じく西遊記をモチーフにした人形劇。2013年より[[全国独立放送協議会|独立局]]などで放送。
*[[モンキーパーマ]] - 当番組と同じく西遊記をモチーフにした人形劇。[[TEAM NACS]]が出演。2013年より[[全国独立放送協議会|独立局]]などで放送。


== 外部リンク ==
== 外部リンク ==
*[https://www.paravi.jp/title/15487/ 飛べ!孫悟空 - Paravi]
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2024年10月10日 (木) 02:30時点における最新版

ヤンマーファミリーアワー
飛べ!孫悟空
ジャンル 人形劇
脚本 下山啓
田村隆
ほか
演出 平山賢一
深尾隆一
ほか
出演者 ピンク・レディー
キャンディーズjr(後に「トライアングル」に改名)
あのねのね(初期のみ)
声の出演 ザ・ドリフターズ
ほか
ナレーター 小島一慶
音楽 たかしまあきひこ
オープニングスーパーモンキー孫悟空」(ピンク・レディー)
エンディング 同上
言語 日本の旗日本語
製作
プロデューサー 日向宏之
平山賢一
ほか
制作 居作昌果
製作 TBS
放送
放送チャンネルTBS系列
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間1977年10月11日 - 1979年3月27日
放送時間火曜日 19:00 - 19:30
放送分30分
回数74回
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ヤンマーファミリーアワー 飛べ!孫悟空』(ヤンマーファミリーアワー とべ そんごくう)は、1977年10月11日から1979年3月27日まで毎週火曜日19:00 - 19:30 (JST) に、TBS系列などで放送されたテレビ人形劇

ヤンマーディーゼル(現・ヤンマーホールディングス)の一社提供かつ同社の冠スポンサー番組である。全74話。

系列外でも、秋田放送山形放送北日本放送日本テレビ系列)にて1979年4月1日まで日曜 12:15 - 12:45 (JST) にて放送されていた[1]

概要

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それまで本枠で放送されていたアニメ番組の視聴率が低迷していたため、その打開策として企画された番組。結果視聴率は持ち直し1年半も放送される人気番組となったが、他のザ・ドリフターズ(以下「ドリフ」)がメインの番組の例に漏れず、1978年に日本PTA全国協議会から「ワースト番組」に挙げられた[2]

西遊記』をモチーフにしたドリフのメンバーを本家の登場人物にたとえ、メンバーそっくりの人形を登場させ、各メンバーが声をあてた[3]。原作の三蔵一行の4人に対してドリフは5人だったため、加藤茶だけは彼の代表キャラクターである酔っ払いハゲ親父の「カトウ」役(オープニングのテロップでは「カトー」、もしくは「カト」)で出演した。また、一行のお供の馬の「ヒヒハハハハー」という特徴ある甲高い鳴き声は、当時ドリフの準メンバーだったすわしんじによるもので、三蔵との掛け合いなどでのセリフもあり、挿入歌にも彼のセリフが入っている。このほか、元メンバーの荒井注もゲスト出演している。

ストーリーは『西遊記』の本筋に沿ったものだが、同じTBSで放送されていた『8時だョ!全員集合』と同様、当時の人気歌手や俳優・お笑いタレントが『西遊記』の登場人物やオリジナルキャラクター役で多数ゲスト出演している。このゲストと繰り広げるドタバタギャグが、この人形劇の特色であり魅力だった。

番組中での狂言回し役としてピンク・レディーが実写で登場し、また番組オープニングで主題歌「スーパーモンキー孫悟空」も歌っていた。カットチェンジのとき、ピンク・レディーやキャンディーズjr(のち「トライアングル」に改名)が、場面転換とともに物語の状況を説明する短い歌(それぞれの代表曲[4]をストーリーに応じた歌詞に改変した替え歌)を歌うブリッジが挿入された。うちCM前には「ピンクとあそぼう!」と題したコーナーになっており、視聴者から公募されたと思われるそんごくうに扮した子供がピンク・レディーと共に觔斗雲に乗って合いの手を入れる場面もあった。

当時は子供向けテレビ作品の漫画化が盛んであり、本作も山根あおおににより漫画化され、『テレビマガジン』(講談社)に連載された。ただし、ストーリーは天竺を目指すのでなく、「カトウのインチキ商売に毎回皆が騙される」という展開である。なお漫画は「講談社コミックス」から単行本化された(全1巻)。

映像保存

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2010年12月31日にTBS系で放送された大晦日特番『大晦日だョ!全員集合』で、番組レギュラーだったピンク・レディーからのリクエストでこの『飛べ!孫悟空』からかまやつひろし樹木希林岸本加世子がゲスト出演した回のダイジェスト版が放送された。

本番組は放送局用VTRが高価でコストがかかる上に編集が難しい2インチVTRから、編集・保存が比較的容易な1インチVTRへと切り替えられる過渡期に制作された番組であり、当番組のVTRも以前は「ほとんどが上書き消去され、ごく僅かしか保存されていない」と言われていたが、後に放送局内で大半の放送回のVTRが保存されていることが判明。2014年9月1日より、TBSオンデマンドにて配信を開始した[5][6]

エピソード

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  • 1978年5月に放送された『ドリフ大爆笑・国際だよ!全員集合・満員御礼』の中で、ドリフメンバーとすわしんじが、本作のキャラクターの衣装を着てコントをしたことがあった。その際、悪役として「豊岡豊とスイングフェイス」のバンドマスターである豊岡豊も参加した[7]
  • 作品中、カトーが孫悟空に「お前(志村けん)がいなければ俺が主役だったのに」と絡む楽屋ネタがあった。1979年に放送されたフジテレビ新春かくし芸大会』の中国語劇による西遊記では、加藤が孫悟空役となり、志村は猪八戒役となった。沙悟浄役は仲本工事、三蔵法師役は谷啓。劇中では「TBSで評判良かったんだから、こっちも俺が(孫悟空)演れば良かったんだ」と発言した志村に、加藤が「本当は人形劇も俺が(孫悟空)演る予定だったんだ」と返す一幕もあった。
  • ドリフがメイン司会を務める期首特番『4・10月だョ!全員集合』が放送(特例を除き毎回火曜日に放送)される際には、当番組は休止となった。その時には前の回の最後に、孫悟空が「来週は『4月(10月)だヨ!全員集合』を放送するよ。見なきゃダメだよ!」と宣伝していた。
  • 日本テレビの『西遊記』、『西遊記II』の出演者のうち、西田敏行藤村俊二左とん平の3人がゲスト出演している。

キャスト(声の出演)

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そんごくう志村けん
孫悟空。觔斗雲に乗り、如意棒と「あー・みー・まー!」の掛け声で何にでも変身できる能力を武器に戦う。「あー・みー・まー!」の呪文は、『8時だョ!全員集合』の学校コントのセリフが由来(元は英語の人称代名詞の変格「I・MY・ME」)。劇中では時々が取れる(外れる、落ちる)シーンがあり、一度だけ本物のに自身の鼻を食べられたことがある。
さんぞうほうしいかりや長介
ゴリラ顔に左右非対称のぶ厚い下唇がトレードマークの三蔵法師。
さごじょう仲本工事
眼鏡をかけた沙悟浄。眼鏡から撃つ光線とカッパブーメラン(頭の皿を飛ばす)で戦う。ブーメランを飛ばす際には眼鏡のつるが電飾でビカビカビカと輝く。
ちょはっかい高木ブー
寝ぼけ眼の猪八戒。鼻の穴から突風を発生させる必殺技を持つ。
カトー(カトちゃん)(加藤茶
ハゲ頭とちょびステテコシャツという姿で、常にばかり飲んでいる。なぜか一行について回る。一度、命を落として埋葬までされたが、天国から落下して復活したこともある。
うますわしんじ
三蔵法師の乗っている馬。「ヒヒハハハハー」という甲高い鳴き声を発する。

劇中歌

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  • 主題歌:「スーパーモンキー孫悟空」(作詞:阿久悠、作曲:都倉俊一、編曲:田辺信一、歌:ピンク・レディー
    • 番組エンディングでも使用。放送開始から11か月後にレコード化され、シングル『透明人間』のB面、およびアルバム『星から来た二人』のB面の3曲目にそれぞれ収録された。
    • オープニング映像は5バージョンあり、第4バージョンまでは「作」(脚本)のみ取り換えての使用、「ゲスト出演者・役名」はテロップ表示され、第5バージョンは「ゲスト」と共に「作」もテロップ表示に変えられた。また第2バージョンから歌詞テロップが表示され、更にピンク・レディーをモデルにした人形が主題歌の情報をクレジットしたボードを持ってくるバージョンに変更されている(第1バージョンはテロップ表示)。
    • エンディング映像は4バージョンあり、その内第1バージョンは第1・2話だけ使用された物で、ピンク・レディー人形が登場せず、またサビの部分では一場面にピンク・レディーとトライアングル(キャンディーズJr.)が同時に映っていた(第3話以降は別々になる)。
  • 挿入歌:「ゴー・ウエスト」(作詞:下山啓田村隆、作曲・編曲:たかしまあきひこ、歌:ザ・ドリフターズ
    • 西(天竺)へ向かうことにちなんだ、ウェスタン調の楽曲。
    • 1978年4月20日にTBSで放送された『ザ・ベストテン』では、「スポットライト」コーナーにドリフが出演(うま役のすわも)し生でこの歌を披露。普段の『ベストテン』のセットの他、それを模したミニチュアのセットで一行の人形が歌う場面も放送された。
    • 2001年8月11日にNHKで放送された『第33回思い出のメロディー』では、ドリフが人形を片手に持って生でこの歌を披露。うま役のすわも、うまの着ぐるみを着て登場した。
    • 2022年2月16日から放送されている日清食品カップヌードル にんにく豚骨」のCM(にんにくダンス編)では、本曲の替え歌がCMソングとして使用されている。

放映リスト

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話数 放送回 放映日 サブタイトル 脚本 演出 ゲスト声優
1 その一 1977年

10月11日

猿はよみがえる 下山啓
田村隆
平山賢一
2 その二 10月18日 カッパのたたりじゃー キャロライン洋子
宮川せい六
角谷美佐子
3 その三 10月25日 嵐を呼ぶブタ キャロライン洋子
高坂真琴
宮川せい六
4 その四 11月01日 アッー 大口じゃー! せんだみつお
山本明生
高坂真琴
5 その五 11月08日 金角城の決闘 深尾隆一 せんだみつお
山本明生
荒井注
6 その六 11月15日 火ッ火ッ火ッ!はだか大王だぞー 荒井注
7 その七 11月29日 恐怖のスノーマン 山田護 梓みちよ
光井章夫
8 その八 12月06日 タコに御用心 梓みちよ
小松政夫
9 その九 12月13日 ニンニキ坊主と人参果 平山賢一 小松政夫
10 その十 12月20日 クリスマスだョ!サンタ大王 深尾隆一 小林恭治
11 その十一 12月27日 石の怪物地蔵大王!! 平山賢一 小林亜星
森進一
玉置宏
桜井長一郎
原一平
12 その十二 1978年

01月03日

大盗賊アリババ アリジジ 山田護 藤村俊二
佐藤蛾次郎
桜井長一郎
13 その十三 01月10日 火炎山の怪 平山賢一 西田敏行
京唄子
鳳啓助
山本直純
桜井長一郎
14 その十四 01月17日 続火炎山の怪 西田敏行
京唄子
団しん也
15 その十五 01月24日 再び火炎山の怪 深尾隆一 西田敏行
鳳啓助
京唄子
角谷美佐子
16 その十六 01月31日 謎のセールスマン 山田護 伊東四朗
テレサ・テン
17 その十七 02月07日 ユハラ王子とテレサ姫 平山賢一 湯原昌幸
テレサ・テン
三遊亭小円遊
18 その十八 02月14日 悲しき幽霊 深尾隆一 三遊亭小円遊
東八郎
うつみ宮土理
芥川隆行
桜井長一郎
19 その十九 02月21日 悲しき幽霊 パート2 三遊亭小円遊
東八郎
うつみ宮土理
武田鉄矢
芥川隆行
20 その20 02月28日 月夜の恐怖 山田護 武田鉄矢
タモリ
21 その21 03月07日 ヘレヒッパリケ大魔王 平山賢一 タモリ
桜井長一郎
22 その22 03月14日 恐怖の糸吹大王 まぼろしや〜!? 塩川和則 桂三枝
玉置宏
桜井長一郎
団しん也
23 その23 03月21日 カッパからげてレッツゴー 森本仁郎 レツゴー三匹
24 その24 03月28日 カッパからげてレッッゴー2 森本仁郎 レッゴー三匹
25 その25 04月11日 恐怖の吸血鬼 カックンルンバ!パート1 田村隆 平山賢一 由利徹
泉ピン子
加藤精三
角谷美佐子
26 その26 04月18日 恐怖の吸血鬼 カックンルンバ!パート2
27 その27 04月25日 三蔵・カトーの妊娠大騒動 おなかがふくれる!の巻 下山啓 山田護 水前寺清子
ラッキー7(ポール牧関武志
28 その28 05月02日 三蔵・カトーの妊娠大騒動 生まれる〜!の巻
29 その29 05月09日 恐怖の昆虫王国 絶体絶命の篇 田村隆 山田護 アン・ルイス
毒蝮三太夫
飯塚昭三
30 その30 05月16日 恐怖の昆虫大国 危機一髪の篇 平山賢一 アン・ルイス
毒蝮三太夫
清川元夢
31 その31 05月23日 ア〜ア!まぼろしの原始王国 下山啓 塩川和則 ガッツ石松
しばたはつみ
32 その32 05月30日 戦慄!巨カバ大王 ニセ三蔵現わる!の巻 田村隆 郷ひろみ
清水由貴子
小野やすし
玉置宏
桜井長一郎
加藤精三
33 その33 06月06日 戦慄!巨カバ大王 ニセ三蔵の正体は?の巻 田村隆 平山賢一 郷ひろみ
清水由貴子
小野やすし
玉置宏
桜井長一郎
角谷美佐子
34 その34 06月13日 バベルの塔の秘密 第一章 ゴリラの支配する国 下山啓 平山賢一 青森伸
菅原洋一
35 その35 06月20日 バベルの塔の秘密 第二章 雲の上の大巨人 深尾隆一 菅原洋一
飯塚昭三
36 その36 06月27日 パルテノ王国の危機〜傷だらけの三蔵一行〜 田村隆 山田護 西城秀樹
林寛子
伴淳三郎
37 その37 07月04日 パルテノ王国の危機〜パルテノ王子愛に死す!〜 高柳等
38 その38 07月11日 赤い陰謀<前篇> 山口百恵
宮路おさむ
39 その39 07月18日 赤い陰謀<後篇>〜何とまあ悩ましい百恵王子〜
40 その40 07月25日 カトちゃんが死んじゃう!犯人は…ダーリング!? 田村隆 高柳等 沢田研二
月の家円鏡
41 その41 08月01日 カトちゃんは死んじまっただ〜 沢田研二
玉川良一
渡部猛
角谷美佐子
42 その42 08月08日 五つの首はヘビ〜級だよ!〜ドクター進也・ただ今特訓中〜 下山啓 山田護 鈴木ヒロミツ
あいざき進也
43 その43 08月15日 モナリザの秘密

〜壁にかかるモナリザは結婚への道しるべ?〜

平山賢一 小柳ルミ子
獅子てんや
獅戸わんや
桜井長一郎
44 その44 08月22日 モナリザの秘密〜夜空の星にモナリザを捧ぐ〜 高柳等
45 その45 08月29日 カラオケ尼寺は恐怖のお寺<前篇> 田村隆 塩川和則 野口五郎
研ナオコ
湯原昌幸
46 その46 09月05日 カラオケ尼寺は恐怖のお寺<後篇> 山田護
47 その47 09月12日 袈裟がもとだよ 大げさ騒動記〜あぶない!お寺がもえる!!の巻 鈴木哲 高柳等 太田裕美
小松政夫
桜井長一郎
48 その48 09月19日 袈裟がもとだよ!大げさ騒動記〜変身!そりゃそうだも!の巻〜
49 その49 09月26日 金角・銀角の復讐<巻一>〜ひょうたん牧場の罠〜 下山啓 平山賢一 香坂みゆき
宍戸錠
せんだみつお
山本明生
50 その50 10月03日 金角・銀角の復讐<巻二>〜ひょうたん牧場の大決闘〜 深尾隆一
51 その51 10月10日 アグネス姫救出作戦 かとうまなぶ 深尾隆一 アグネス・チャン
桂歌丸
52 その52 10月17日 ブルジョア打出の小槌がお好き! 下山啓 山田護 新沼謙治
藤村有弘
53 その53 10月24日 密林の証明 帰ってきた日本兵 鈴木哲 高柳等 八代亜紀
荒井注
久米宏
54 その54 10月31日 柳漢寺と今何寺の見栄っぱり戦争<上の巻> 下山啓 平山賢一 芦屋雁之助
谷啓
55 その55 11月07日 柳漢寺と今何寺 見栄っぱり大戦争<下の巻> 山田護 谷啓
芦屋雁之助
久米宏
56 その56 11月14日 ひょっこりひょうきん島 総裁選<前篇> 田村隆 高柳等 井上順
笑福亭仁鶴
林寛子
57 その57 11月21日 ひょっこりひょうきん島 総裁選<後篇> 深尾隆一 笑福亭仁鶴
井上順
桜井長一郎
団しん也
58 その58 11月28日 ヒマラヤ行軍 雪女との遭遇 Part1 田村隆 山田護 由紀さおり
藤村俊二
59 その59 12月05日 ヒマラヤ行軍 雪女との遭遇 Part2 平山賢一
60 その60 12月12日 郷ひろみの大忠臣蔵 しんぼうきぼうしゃ!?の巻 下山啓 高柳等 郷ひろみ
金田龍之介
61 その61 12月19日 郷ひろみの燃えるドラゴン(続・大忠臣蔵)仇討! 山田護
62 その62 12月26日 007 V2〜ジュリーより愛をこめて〜 田村隆 平山賢一 沢田研二
森山周一郎
岡田道郎
小野田英一
篠田薫
63 その63 1979年

01月09日

山賊は魔女がお好き〜谷を越えて虹の彼方へ〜 下山啓 高柳等 左とん平
相本久美子
白石冬美
64 その64 01月16日 淳子姫 恋の駆けおち!!〜淳子のママはエマニュエル?の巻〜 田村隆 深尾隆一 桜田淳子
川崎麻世
伊東四朗
65 その65 01月23日 淳子姫 恋の駆けおち!〜淳子姫ちゃんを探して!の巻〜 平山賢一
66 その66 01月30日 結婚したい女 下山啓 高柳等 樹木希林
岸本加世子
かまやつひろし
67 その67 02月06日 続・結婚したい女 山田護
68 その68 02月13日 夢の国はもう近い?<前篇>〜謎の古代遺跡〜 田村隆 深尾隆一 野口五郎
原泉
桜井長一郎
69 その69 02月20日 夢の国はもう近い?<後篇>幻の古代遺跡 高柳等 野口五郎
原泉
あき竹城
桜井長一郎
70 その70 02月27日 クールファイブのサーカス物語 下山啓 塩川和則 内山田洋とクール・ファイブ
由利徹
71 その71 03月06日 サウンド イン 孫悟空 ようこそ緑の山へ♪♪ 田村隆 山田護 伊東ゆかり
タイムファイブ
渡部猛
72 その72 03月13日 サウンド イン 孫悟空 ド〜はどうなってんの?♪♪
73 その73 03月20日 兄弟仁義〜望郷篇〜 下山啓 高柳等 北島三郎
星セント・ルイス
74 最終回 03月27日 兄弟仁義〜新たなる出発〜

ゲストの役名

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スタッフ

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  • 音楽:たかしまあきひこ
  • コーラス:ミュージッククリエイション
  • 演奏:岡本章生とゲイスターズ
  • 振付:土居甫
  • 浪曲:宮川せい六
  • 人形操作:大槻達夫、飯田矩行、光村恵、伴通子、川島保徳、川田悌、鴨下恵子、安達香子、吉沢敏枝、小原滋、金子雄司、岩本忠男、高橋恒喜、山口貞夫、石淑恵、小島明、斉藤洋子、行平久子、佐藤むさく、佐藤吉一
  • 技術:佐藤利弘、水越俊之
  • カラー調整:安藤紘平、小野英夫、高林篤治、高橋進、清都信義、宇田光男
  • 映像:日野治隆
  • 音声:加藤卓、佐々木盛男
  • 照明:正木正登
  • 音響効果:大鐘信厳、平田研吉、鈴木敏夫、荒井忠利
  • 美術制作:西川光三
  • 美術デザイン:飯田稔、宮沢利昭、椎葉禎介
  • 人形製作:光子館、岩本浩二、小原滋
  • フィルム撮影:TBS映画社、樋田勝也
  • 演出:平山賢一、塩川和則、深尾隆一、山田護、森本仁郎、高柳等
  • プロデューサー:日向宏之、平山賢一
  • 制作:居作昌果
  • 製作著作:TBS
  • 提供 ヤンマー発動機、ヤンマーディーゼル

脚注

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  1. ^ 北國新聞』1979年4月1日付朝刊、テレビ欄
  2. ^ TVワースト7 放映の中止を要求 日本PTA全国協議会『朝日新聞』1978年(昭和53年)8月9日朝刊、13版、22面
  3. ^ 「(放送界パトロール) / 土岐唯男」『電子』第18巻第2号、日本電子機械工業会、1978年2月1日、34 - 35頁、NDLJP:2370947/19 
  4. ^ ただしトライアングルはデビュー(1978年4月21日)前後であるため、別の歌手の持ち歌の替え歌を歌った。
  5. ^ TBS、ドリフ50周年記念で未DVD化の人形劇「飛べ! 孫悟空」を9月から配信AV WATCH 2014年8月21日
  6. ^ ただし、第24話のみが欠番。またVTRが現存している第38話と第39話も権利の関係上、配信されない。
  7. ^ 豊岡は荒井注がドリフ脱退決定時にいかりやの推薦で荒井の後任メンバーに上がっていたが、結果的に加藤の推薦で志村が荒井の後任メンバーとなった。
  8. ^ オープニングや劇中では「キャンディーズジュニア」と記載。

関連番組

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関連項目

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外部リンク

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TBS系列 火曜19:00枠
前番組 番組名 次番組
ヤンマーファミリーアワー
飛べ!孫悟空
(1977年10月 - 1979年3月)
【当番組よりヤンマー一社提供枠】