「ニュージーランド」の版間の差分
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| 面積順位 = 73 |
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| 国歌 = [[神よニュージーランドを守り給え|{{lang|en|God Defend New Zealand}}]]{{en icon}}<br>[[神よニュージーランドを守り給え|{{lang|mi|Aotearoa}}]]{{mi icon}}<br>''神よニュージーランドを守り給え(アオテアロア)''{{center|[[ファイル:God_Defend_New_Zealand_instrumental.ogg]]}}[[ |
| 国歌 = [[神よニュージーランドを守り給え|{{lang|en|God Defend New Zealand}}]]{{en icon}}<br>[[神よニュージーランドを守り給え|{{lang|mi|Aotearoa}}]]{{mi icon}}<br>''神よニュージーランドを守り給え(アオテアロア)''{{center|[[ファイル:God_Defend_New_Zealand_instrumental.ogg]]}}[[国王陛下万歳|{{lang|en|God Save the King}}]]{{en icon}}<br>''神よ国王を護り賜え''<br> {{center|[[file:God Save The Queen, Íslands minni, Oben am jungen Rhein, Kongesangen and Rufst du, mein Vaterland (1930s; instrumental).ogg]]}} |
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| ISO 3166-1 = NZ / NZL |
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* 注2:[[チャタム諸島]]は、ニュージーランド本土よりも45分進んでいる。 |
* 注2:[[チャタム諸島]]は、ニュージーランド本土よりも45分進んでいる。 |
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'''ニュージーランド'''({{lang-en| |
'''ニュージーランド'''({{lang-en|New Zealand}}、{{Lang-mi|Aotearoa}})は、南西[[太平洋]]の[[オセアニア]]の[[ポリネシア]]に位置する[[立憲君主制]][[国家]]。首都は[[ウェリントン]]で、最大の都市は[[オークランド (ニュージーランド)|オークランド]]である。 |
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[[島国]]であり、二つの主要な島と、多くの小さな島々からなる。北西に2,000km離れた[[オーストラリア大陸]]([[オーストラリア|オーストラリア連邦]])と対する。南方の[[南極大陸]]とは2,600km離れている。北は[[トンガ]]、[[ニューカレドニア]]、[[フィジー]]がある。[[イギリス連邦]]加盟国であり、[[英連邦王国]]の一国となっている。また、[[ニュージーランド王国]]を構成する最大の主体地域で |
[[島国]]であり、二つの主要な島と、多くの小さな島々からなる。北西に2,000km離れた[[オーストラリア大陸]]([[オーストラリア|オーストラリア連邦]])と対する。南方の[[南極大陸]]とは2,600km離れている。北は[[トンガ]]、[[ニューカレドニア]]、[[フィジー]]がある。[[イギリス連邦]]加盟国であり、[[英連邦王国]]の一国となっている。また、[[ニュージーランド王国]]を構成する最大の主体地域である。 |
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== 国名 == |
== 国名 == |
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[[ファイル:TeTuatahianui.jpg|thumb|left|150px|ニュージーランドの[[国鳥]]・[[キーウィ (鳥)|キーウィ]]]] |
[[ファイル:TeTuatahianui.jpg|thumb|left|150px|ニュージーランドの[[国鳥]]・[[キーウィ (鳥)|キーウィ]]]] |
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{{main|{{仮リンク|ニュージーランドの地名|en|New Zealand place names}}}} |
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正式名称は[[英語]]で {{lang|en|'''New Zealand'''}}(ニュージーランド)、及び[[マオリ語]]で {{lang|mi|'''Aotearoa'''}}(アオテアロア)。略称は、'''NZ'''。 |
正式名称は[[英語]]で {{lang|en|'''New Zealand'''}}(ニュージーランド)、及び[[マオリ語]]で {{lang|mi|'''Aotearoa'''}}(アオテアロア)。略称は、'''NZ'''。 |
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日本語の表記は、'''ニュージーランド'''。[[外国地名および国名の漢字表記一覧#ニュージーランド|漢字による表記]]は'''新西蘭'''であり、略称は'''新'''。1980年代に当時の駐日大使が漢字表記を公募し、'''乳'''国とも表記するとした。ただし、21世紀現在はほとんど使われず、「NZ」の略記の方が多用されている。 |
日本語の表記は、'''ニュージーランド'''。[[外国地名および国名の漢字表記一覧#ニュージーランド|漢字による表記]]は'''新西蘭'''であり、略称は'''新'''。1980年代に当時の駐日大使が漢字表記を公募し、'''乳'''国とも表記するとした。ただし、21世紀現在はほとんど使われず、「NZ」の略記の方が多用されている。 |
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{{lang|en|''New Zealand''}} という国名は、直訳すると「新しい |
{{lang|en|''New Zealand''}} という国名は、直訳すると「新しいZealand」となる。Zealandとは、オランダの[[ゼーラント州|ゼーラント]]のこと。ニュージーランドに最初に到達したヨーロッパ人探検隊を率いた[[アベル・タスマン|タスマン]]が、オランダ人であったことから、ラテン語でNova Zeelandia(新しいゼーランディア)と名付けられ、さらにそれをオランダ語訳し、Nieuw Zeeland と呼ばれるようになった。それが英語名のもとになった。 |
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マオリ語の'''アオテアロア'''は、'''「白く長い雲(のたなびく地)」'''という意味(“{{lang|mi|ao}}”=「雲」、“{{lang|mi|tea}}”=「白」、“{{lang|mi|roa}}”=「長い」)<ref>{{Cite book|和書 |author |
マオリ語の'''アオテアロア'''は、'''「白く長い雲(のたなびく地)」'''という意味(“{{lang|mi|ao}}”=「雲」、“{{lang|mi|tea}}”=「白」、“{{lang|mi|roa}}”=「長い」)<ref>{{Cite book|和書 |author=片山一道|authorlink=片山一道 |year = 2016 |title = 身体が語る人間の歴史 人類学の冒険 |publisher = [[筑摩書房]] |page = 170 |isbn = 978-4-480-68971-9}}</ref>。元々は、北島のみを指す語であり、かつてはニュージーランド全体を指す語として英語の {{lang|en|''New Zealand''}} を音訳した {{lang|mi|''Niu Tireni''}} が使われていた。 |
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近年在、マオリの中から国名の正式名称をアオテアロアにすべきだという声が出ており、2021年9月よりマオリ党が国名変更のために運動を開始した<ref>{{Cite web|title=ニュージーランドの国名を「アオテアロア」に、先住民政党が署名運動|url=https://www.cnn.co.jp/world/35176725.html|website=CNN.co.jp|accessdate=2021-10-03|language=ja}}</ref>。 |
なお、近年在、マオリの中から国名の正式名称をアオテアロアにすべきだという声が出ており、2021年9月よりマオリ党が国名変更のために運動を開始した<ref>{{Cite web|和書|title=ニュージーランドの国名を「アオテアロア」に、先住民政党が署名運動|url=https://www.cnn.co.jp/world/35176725.html|website=CNN.co.jp|accessdate=2021-10-03|language=ja}}</ref>。 |
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ニュージーランドに関連するものを指す際、「'''キーウィ'''」(kiwi)という愛称がよく使われる。ニュージーランドに生息する鳥[[キーウィ (鳥)|キーウィ]]から名をとり「ニュージーランドの」という形容詞として用いられることがある。口語の[[キーウィ (人)|キーウィ]]は名詞で「ニュージーランド人」を指すこともある。こうしたキーウィの呼び名にニュージーランドやニュージーランド国民への[[侮蔑]]の意味はなく、ニュージーランド側も認めている呼称である。また[[外国為替]]のディーラーの間では、[[ニュージーランド・ドル]]を“kiwi”または“kiwi dollar”とも呼ぶ。 |
ニュージーランドに関連するものを指す際、「'''キーウィ'''」(kiwi)という愛称がよく使われる。ニュージーランドに生息する鳥[[キーウィ (鳥)|キーウィ]]から名をとり「ニュージーランドの」という形容詞として用いられることがある。口語の[[キーウィ (人)|キーウィ]]は名詞で「ニュージーランド人」を指すこともある。こうしたキーウィの呼び名にニュージーランドやニュージーランド国民への[[侮蔑]]の意味はなく、ニュージーランド側も認めている呼称である。また[[外国為替]]のディーラーの間では、[[ニュージーランド・ドル]]を“kiwi”または“kiwi dollar”とも呼ぶ。 |
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{{main|ニュージーランドの歴史}} |
{{main|ニュージーランドの歴史}} |
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=== ポリネシア人開拓者 === |
=== ポリネシア人開拓者 === |
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[[9世紀]] |
[[9世紀]]ごろ、ポリネシア人開拓者が島々にやってきていて、彼らの子孫は [[マオリ]]人と呼ばれる。ニュージーランドの東に位置する[[チャタム諸島]]に行った子孫は[[モリオリ人]]と呼ばれている。モリオリ人がチャタム諸島に、ニュージーランドを経由して来たのが、他のポリネシア地域から直接渡ったのかは今でも議論がある一方、[[言語学]]的には証明がなされている<ref>Clark, 1994, AUP</ref>。マオリ人はニュージーランド北南島(特に北島)を「[[アオテアロア]]」(長い白い雲の土地)と呼んでいた。 |
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最初の居住者は[[モア]]の狩猟者たちで、乱獲によりモアを[[15世紀]]までに絶滅させた。モアを餌としていた[[ハルパゴルニスワシ]](ハースト・イーグルとも。[[ワシ]]の仲間で、羽を広げると3mもある史上最大の[[猛禽類]])もモアと共に絶滅している。 |
最初の居住者は[[モア]]の狩猟者たちで、乱獲によりモアを[[15世紀]]までに絶滅させた。モアを餌としていた[[ハルパゴルニスワシ]](ハースト・イーグルとも。[[ワシ]]の仲間で、羽を広げると3mもある史上最大の[[猛禽類]])もモアと共に絶滅している。 |
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[[1643年]]に[[ヘンドリック・ブラウエル]]によって改めて調査され、チリの南ではないと分かると、オランダの知識人はオランダの[[ゼーラント州]] ({{lang|nl|Zeeland}}) にちなみ、[[ラテン語]]で “{{lang|la|Nova Zeelandia}}”(「新しい海の土地」という意味。英語の “{{lang|en|New Sealand}}” にあたる)。と名付け、後には[[オランダ語]]で “{{lang|nl|Nieuw Zeeland}}” と呼ばれた。 |
[[1643年]]に[[ヘンドリック・ブラウエル]]によって改めて調査され、チリの南ではないと分かると、オランダの知識人はオランダの[[ゼーラント州]] ({{lang|nl|Zeeland}}) にちなみ、[[ラテン語]]で “{{lang|la|Nova Zeelandia}}”(「新しい海の土地」という意味。英語の “{{lang|en|New Sealand}}” にあたる)。と名付け、後には[[オランダ語]]で “{{lang|nl|Nieuw Zeeland}}” と呼ばれた。 |
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タスマンが訪れてから100年以上後、[[ジェームズ・クック]]が[[エンデバー (帆船)|エンデバー]]で[[1769年|1769]]-[[1770年]]に訪れた時に、[[英語]]で “{{lang|en|New Zealand}}” と呼んだ。クックが “{{lang|nl|Zeeland}}” を “{{lang|en|Sea land}}” と直訳しなかったのは、オランダ語の発音の名残と、[[デンマーク]]の[[シェラン島]](“{{lang|en|Zealand}}”。[[コペンハーゲン]]がある島)にもちなんだためといわれる。クックはその後の第2次・第3次航海でもニュージーランドを訪れた。その時に北島・中島・南島と名付けたが中島が今の南島に、その時の南島が今の[[スチュアート島]]になった。 |
タスマンが訪れてから100年以上後、[[ジェームズ・クック]]が[[エンデバー (帆船)|エンデバー]]で[[1769年|1769]]-[[1770年]]に訪れた時に、[[英語]]で “{{lang|en|New Zealand}}” と呼んだ。クックが “{{lang|nl|Zeeland}}” を “{{lang|en|Sea land}}” と直訳しなかったのは、オランダ語の発音の名残と、[[デンマーク]]の[[シェラン島]](“{{lang|en|Zealand}}”。[[コペンハーゲン]]がある島)にもちなんだためといわれる。クックはその後の第2次・第3次航海でもニュージーランドを訪れた。その時に北島・中島・南島と名付けたが、中島が今の南島に、その時の南島が今の[[スチュアート島]]になった。 |
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=== 経済改革と行政改革 === |
=== 経済改革と行政改革 === |
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戦後のニュージーランドはイギリスを主な貿易相手国とする農産物輸出国として発展し、世界に先駆け[[福祉国家論|高福祉国家]]とな |
戦後のニュージーランドはイギリスを主な貿易相手国とする農産物輸出国として発展し、世界に先駆け[[福祉国家論|高福祉国家]]となる。しかし、1970年代にイギリスが[[欧州共同体|EC]]の一員としてヨーロッパ市場と結びつきが強まり、ニュージーランドは伝統的農産物市場を失い経済状況は悪化した。さらに、[[オイルショック]]が追い打ちをかけた。[[ニュージーランド国民党|国民党]]政権は農業補助政策を維持する一方、鉱工業開発政策を開始するなど[[財政政策]]を行うもいずれも失敗し、財政状態はさらに悪化した。 |
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[[1984年]]、[[ニュージーランド労働党|労働党]]の[[デビッド・ロンギ]]が政権を勝ち取ると、「国民の支持が得られなくともやるべきことは断行する」との固い決意のもと、政権主導の改革を押し進めた。ロンギ首相(当時)と[[ロジャー・ダグラス|ダグラス]]財務大臣(当時)の改革は、[[ロジャーノミクス]]と呼ばれる経済改革につながる。主な事例としては、21の国営企業(電信電話、鉄道、航空、発電、国有林、金融など)を自国資本・外国資本を問わず民営化した。大学や国立研究所を法人化し実質無料であった学費を民間の大学と同様にした。各産業への保護と規制は撤廃され、外資のニュージーランド経済への資本参加を許可し、政府による許認可を極力なくし、[[官僚]]の数を半減した。規制撤廃、農業における補助金・優遇制度の撤廃、税制改革、競争原理の導入、行政部門の役割の見直しなど一連の改革は、一時的に倒産件数や失業率の悪化を招き、ロンギは首相を降ろされたが、結果として、ニュージーランド経済は成長軌道に乗り、[[ニュージーランドの医療|福祉サービスも向上した]]。以降、これらの改革は労働党と国民党を問わず受け継がれ、現在のニュージーランドは極めて規制の少ない国となっている。 |
[[1984年]]、[[ニュージーランド労働党|労働党]]の[[デビッド・ロンギ]]が政権を勝ち取ると、「国民の支持が得られなくともやるべきことは断行する」との固い決意のもと、政権主導の改革を押し進めた。ロンギ首相(当時)と[[ロジャー・ダグラス|ダグラス]]財務大臣(当時)の改革は、[[ロジャーノミクス]]と呼ばれる経済改革につながる。主な事例としては、21の国営企業(電信電話、鉄道、航空、発電、国有林、金融など)を自国資本・外国資本を問わず民営化した。大学や国立研究所を法人化し実質無料であった学費を民間の大学と同様にした。各産業への保護と規制は撤廃され、外資のニュージーランド経済への資本参加を許可し、政府による許認可を極力なくし、[[官僚]]の数を半減した。規制撤廃、農業における補助金・優遇制度の撤廃、税制改革、競争原理の導入、行政部門の役割の見直しなど一連の改革は、一時的に倒産件数や失業率の悪化を招き、ロンギは首相を降ろされたが、結果として、ニュージーランド経済は成長軌道に乗り、[[ニュージーランドの医療|福祉サービスも向上した]]。以降、これらの改革は労働党と国民党を問わず受け継がれ、現在のニュージーランドは極めて規制の少ない国となっている。 |
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1990年代後半からとりわけ環境問題、自然保護政策に重点を置き、外資に売却した鉄道会社を再購入するなど[[地球温暖化]]対策に積極的な姿勢を示している。国内各地で[[エコツーリズム]]を開催するなど観光政策と自然保護政策の両立を目指している。[[映画産業]]の成長により広大な自然地形は[[ロケーション撮影|ロケーション撮影地]]として映画産業、海外メディアにも広く利用されニュージーランドの広報活動にも貢献している。 |
1990年代後半からとりわけ環境問題、自然保護政策に重点を置き、外資に売却した鉄道会社を再購入するなど[[地球温暖化]]対策に積極的な姿勢を示している。国内各地で[[エコツーリズム]]を開催するなど観光政策と自然保護政策の両立を目指している。[[映画産業]]の成長により広大な自然地形は[[ロケーション撮影|ロケーション撮影地]]として映画産業、海外メディアにも広く利用されニュージーランドの広報活動にも貢献している。 |
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===21世紀=== |
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2020年3月、ニュージーランド政府は新型コロナウイルス感染者が国内で確認されると、いち早く外国人の入国を禁止し |
2020年3月、ニュージーランド政府は新型コロナウイルス感染者が国内で確認されると、いち早く外国人の入国を禁止し、都市のロックダウンを含む国民の行動制限を含む厳しい措置を採った。ニュージーランドの経済を支える[[観光業]]などは大きな打撃を受けることとなり、2020年第2四半期(4-6月期)の国内総生産は前期比12.2%減とニュージーランド史上最大の減少幅を記録した<ref>{{Cite web|和書|date=2020-09-17 |url=https://www.afpbb.com/articles/-/3305055?cx_part=search |title=NZ4~6月期GDP、12.2%減 コロナで減少幅最大に |publisher= |accessdate=2020-10-17}}</ref> |
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が爆発的な流行は抑え込むことに成功した<ref>{{Cite web |
が爆発的な流行は抑え込むことに成功した<ref>{{Cite web|和書|date=2020-10-05 |url=https://www.afpbb.com/articles/-/3308190?cx_part=search |title=NZ首相、再びコロナ勝利宣言 最大都市での規制緩和へ |publisher= |accessdate=2020-10-17}}</ref>。 |
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同年10月17日に行われた総選挙では、与党であったニュージーランド労働党が国民からの支持を得て単独過半数を得て圧勝した<ref>{{Cite web |
同年10月17日に行われた総選挙では、与党であったニュージーランド労働党が国民からの支持を得て単独過半数を得て圧勝した<ref>{{Cite web|和書|date= |url=https://www.afpbb.com/articles/-/3310460?cx_part=top_category&cx_position=1 |title=NZ総選挙、アーダーン首相の労働党圧勝 野党党首が敗北宣言 |publisher=AFP |accessdate=2020-10-17}}</ref>。 |
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[[2021年]][[8月17日]]、新型コロナウイルスのデルタ株による市中感染が1件確認されたことを受け、全土で3日間のロックダウンを実施すると発表した<ref>{{Cite web |
[[2021年]][[8月17日]]、新型コロナウイルスのデルタ株による市中感染が1件確認されたことを受け、全土で3日間のロックダウンを実施すると発表した<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.afpbb.com/articles/-/3362060 |title=NZ、3日間のロックダウン 半年ぶりに市中感染確認 |publisher=AFP |date=2021-08-17|accessdate=2021-08-18}}</ref>。 |
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== 政治 == |
== 政治 == |
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{{main|{{仮リンク|ニュージーランドの政治|en|Politics of New Zealand}}|{{仮リンク|ニュージーランド政府|en|Government of New Zealand}}}} |
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[[ファイル:SIF-Beehive-3-Cropped.jpg|thumb|left|200px|“蜂の巣”を意味する「[[ビーハイブ]] ({{lang|en|Beehive}})」。首相や大臣などの執務塔。議事堂ではない。]] |
[[ファイル:SIF-Beehive-3-Cropped.jpg|thumb|left|200px|“蜂の巣”を意味する「[[ビーハイブ (ニュージーランド)|ビーハイブ]] ({{lang|en|Beehive}})」。首相や大臣などの執務塔。議事堂ではない。]] |
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[[ファイル: |
[[ファイル:LUXON,_Christopher_-_Botany_(cropped).png|thumb|right|150px|[[クリストファー・ラクソン]]首相。]] |
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ニュージーランドの政体は[[ニュージーランド国王]] ({{lang-en-short|King/Queen of New Zealand}})<ref>Royal Titles Act 1974, s. 2</ref> を国家元首とする立憲君主制である<ref>Department of the Prime Minister and Cabinet [http://www.dpmc.govt.nz/honours/overview/history.html “New Zealand Honours: History of Royal Honours”] {{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20110804214234/http://www.dpmc.govt.nz/honours/overview/history.html |date=2011年8月4日 }}(2008年3月27日アクセス)</ref>。ニュージーランド国王は[[連合王国]]国王([[イギリス国王]])と同一人物であるが、各々の王位は独立して存在する(いわゆる[[同君連合]])<ref>Graham, D. (1997) ''Trick or Treaty'' (ISBN 978-0-908935-24-6) Institute of Policy Studies, Victoria University of Wellington, p. 2</ref>。ニュージーランド政府(通例はニュージーランドの首相)の助言に基づき国王により任命された[[ニュージーランドの総督|ニュージーランド総督]]が国王の職務を代行する<ref name="constofnz">The Governor-General of New Zealand [http://www.gov-gen.govt.nz/role/constofnz.htm “Constitution of New Zealand”](2008年3月27日確認)</ref>。行政府の長は首相である。議会による選出に基づき、総選挙で最も多くの議席を獲得した政党の党首が選出され、ニュージーランド総督が任命する。また副首相および閣僚は、首相の推薦に基づきニュージーランド総督が任命する。 |
ニュージーランドの政体は、[[ニュージーランド国王]] ({{lang-en-short|King/Queen of New Zealand}})<ref>Royal Titles Act 1974, s. 2</ref> を国家元首とする立憲君主制である<ref>Department of the Prime Minister and Cabinet [http://www.dpmc.govt.nz/honours/overview/history.html “New Zealand Honours: History of Royal Honours”] {{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20110804214234/http://www.dpmc.govt.nz/honours/overview/history.html |date=2011年8月4日 }}(2008年3月27日アクセス)</ref>。ニュージーランド国王は[[連合王国]]国王([[イギリス国王]])と同一人物であるが、各々の王位は独立して存在する(いわゆる[[同君連合]])<ref>Graham, D. (1997) ''Trick or Treaty'' (ISBN 978-0-908935-24-6) Institute of Policy Studies, Victoria University of Wellington, p. 2</ref>。ニュージーランド政府(通例はニュージーランドの首相)の助言に基づき国王により任命された[[ニュージーランドの総督|ニュージーランド総督]]が国王の職務を代行する<ref name="constofnz">The Governor-General of New Zealand [http://www.gov-gen.govt.nz/role/constofnz.htm “Constitution of New Zealand”](2008年3月27日確認)</ref>。行政府の長は首相である。議会による選出に基づき、総選挙で最も多くの議席を獲得した政党の党首が選出され、ニュージーランド総督が任命する。また副首相および閣僚は、首相の推薦に基づきニュージーランド総督が任命する。 |
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{{See also|ニュージーランド国王|ニュージーランドの総督|ニュージーランドの首相|代議院 (ニュージーランド)}} |
{{See also|ニュージーランド国王|ニュージーランドの総督|ニュージーランドの首相|代議院 (ニュージーランド)}} |
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[[議会]]は[[一院制]]で、[[パーラメント]] (Parliament) と呼ばれる。定数は120議席。任期は3年。かつては[[小選挙区制]]を採用していたが、現在は[[小選挙区比例代表併用制]]を採用している。投票者は小選挙区票と政党票の計2票を投じる。投票は18歳以上のニュージーランド国籍保有者と同国の[[永住権]]保有者により行われる。なお、小選挙区数は人口分布により変動する。例えば、[[2017年]]総選挙(定数120議席)では、64の選挙区に加え、マオリ市民の議席を保障するために設けられたマオリ選挙区7を加えた総数71の選挙区が設けられた。 |
[[議会]]は[[一院制]]で、[[ニュージーランドの議会|パーラメント]] (Parliament) と呼ばれる。国王と代議院で構成され、国王の代理を総督が務める。定数は120議席。任期は3年。かつては[[小選挙区制]]を採用していたが、現在は[[小選挙区比例代表併用制]]を採用している。投票者は小選挙区票と政党票の計2票を投じる。投票は18歳以上のニュージーランド国籍保有者と同国の[[永住権]]保有者により行われる。なお、小選挙区数は人口分布により変動する。例えば、[[2017年]]総選挙(定数120議席)では、64の選挙区に加え、マオリ市民の議席を保障するために設けられたマオリ選挙区7を加えた総数71の選挙区が設けられた。 |
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直近の[[2023年]]の総選挙では、中道右派の[[ニュージーランド国民党]]が48議席、中道左派の[[ニュージーランド労働党]]が34議席、[[緑の党 (ニュージーランド)|緑の党]]が15議席、[[ACT党]]が11議席、[[ニュージーランド・ファースト党]]が8議席、[[マオリ党]]が6議席を獲得<ref>{{Cite web|url=https://www.jetro.go.jp/biznews/2023/11/6035e71a7d74c1fb.html|title=NZ総選挙、公式結果が発表、中道右派の野党勝利で連立協議へ(ニュージーランド) | ビジネス短信 ―ジェトロの海外ニュース - ジェトロ|website=[[日本貿易振興機構]]|date=2023-11-13|accessdate=2024-06-08}}</ref>。国民党がACT党、ニュージーランド・ファースト党と連立政権を発足させ、国民党党首のラクソンが首相に就任した。 |
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2005年9月の総選挙で[[労働党]]の[[ヘレン・クラーク]]党首(当時)がニュージーランドファースト党・統一未来党・緑の党からの協力を得て、革新党との[[連立政権]]を発足させた。[[中道]]の統一未来党からは[[閣外協力]]を得た。労働党・革新党の連立政権は、[[1999年]]の総選挙で、労働党と旧連合党の中道左派勢力が連立を組んだのがはじまり。労働党は3期連続して政権運営を担当した。 |
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{{See also|[[ニュージーランドの政党]]}} |
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ニュージーランドは、女性の政治的権利([[女性参政権]])を早くから保障してきたことで知られている。[[1893年]]に世界で初めて[[女性参政権]]を実現させたのはニュージーランドである([[被選挙権]]は[[1919年]]から)。[[2005年]]3月には女性が初めて議会議長に任命され、[[2006年]]8月までの間、二人の国家元首(国王、総督)と三権の長(代議院議長、首相、首席判事)全てが女性で占められた。 |
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[[マオリ党]]はニュージーランドの先住民が海岸の波打ち際や領海内の大陸棚の国有化に対し、先祖から受け継いできたものと猛反発し、固有の権利を主張して結成され、2005年9月の総選挙で4議席を獲得し国政への影響力を強めた。 |
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ニュージーランドはイギリスと同様に[[成文法|成文]][[憲法]]を持たないが、[[1986年建国法]] ([[:en:Constitution Act 1986|en]]) が国の基本法となっている<ref name="constofnz" />。 |
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[[2008年]]の総選挙は[[11月8日]]に行われ、定数122で、ニュージーランド国民党が59議席(議席獲得率45%)を獲得し3期9年ぶりに政権を奪還した。ニュージーランド労働党は43議席(同34%)に減らし野党に転落した。以下、緑の党8議席(同6%)、ACTニュージーランド党5議席(同4%)、マオリ党5議席(同2%)、ジム・アンタートンズ革新党1議席(同1%)、統一未来党1議席(同1%)。ニュージーランド労働党と連立政権を組んだニュージーランドファースト党はピータース党首を含め議席獲得には至らなかった(2008年の総選挙は[[小選挙区比例代表併用制|比例併用制]]により2005年総選挙より1議席増えて定数122議席、63の選挙区(人口分布により2005年総選挙より1選挙区増)、七つのマオリ選挙区により行われ即日開票された。人口分布により九つの選挙区で選挙区名の改名が行われた)。 |
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== 国際関係 == |
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[[2011年]]の総選挙は[[11月26日]]に行われ、暫定定数121で、与党国民党は60議席(単独過半数に届かなかった)獲得で第1党、ジョン・キー首相は2期目に入る。ACT党と統一未来党はそれぞれ1議席で1期目から与党に協力。マオリ党は3議席で1期目から閣外協力。労働党は34議席獲得。<ref>[http://www.asahi.com/international/update/1126/TKY201111260338.html NZ総選挙、与党国民党が第一党 キー政権が続投] 朝日新聞 2011年11月26日</ref><ref>[http://mainichi.jp/select/world/asia/archive/news/2011/11/27/20111127ddm007030144000c.html ニュージーランド総選挙:首相が勝利宣言 「実績を国民が評価」] 毎日新聞 2011年11月27日</ref> |
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{{main|{{仮リンク|ニュージーランドの国際関係|en|Foreign relations of New Zealand}}}} |
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[[ファイル:Diplomatic missions of New Zealand.png|thumb|472x472px|ニュージーランドが外交使節を派遣している諸国の一覧図。]] |
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ニュージーランドの対外関係は、主に[[先進国]]および[[オセアニア]]諸国に向けられている。ニュージーランドは、GDPこそ大きくないものの、太平洋の中間に位置する[[人間開発指数]]の高い先進国として、複数の多国間組織([[太平洋諸島フォーラム]]や[[アジア太平洋経済協力]]、[[太平洋共同体]]など)に属している。自由貿易も推し進め、[[環太平洋パートナーシップ協定]](TPP)の初期メンバーである。一方、軍事面では[[軍備管理]]・[[非核兵器地帯|非核]]とともに独立性を重んじている(後述)。 |
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[[2014年]]の総選挙は[[9月20日]]に行われ、定数121で与党国民党が61議席と単独過半数を獲得し、キー政権が3期目に入った。一方で、野党第一党の労働党は32議席にとどまり、議席数を減らすことになった。ファースト党は11議席を獲得し、この選挙で躍進した。 |
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主要な貿易相手国は中国、オーストラリア、アメリカ、日本である<ref>{{Cite web|和書|title=ニュージーランド基礎データ |url=https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/nz/data.html |website=外務省 |access-date=2022-05-15}}</ref>。特に中国とオーストラリアの占める割合が大きく、輸出では40%、輸入では30%になる。近年、中国との貿易額が急増しており、2014年以降オーストラリアを抜き最大の物品貿易相手国となっている。主な輸出品目は乳製品や肉類といった第1次産品、輸入品は石油や工業製品である。貿易収支はマイナスであることが多い。 |
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[[2017年]]の総選挙は[[9月23日]]に行われ、定数120で総選挙での政党別議席獲得数は[[中道右派]]の[[ニュージーランド国民党]]56、[[中道左派]]の[[ニュージーランド労働党]]46、[[ニュージーランド・ファースト党]]9、[[緑の党 (ニュージーランド)|緑の党]]8、ACTニュージーランド党1であり、従前議席のあったマオリ党 ([[:en:Māori Party|en]])及び統一未来党は議席を失った。この結果を受けて労働党はニュージーランド・ファースト党との連立政権樹立に合意し、緑の党の閣外協力も得て2017年10月26日に[[ジャシンダ・アーダーン]]がニュージーランドの第40代首相に就任した。 |
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{{See also|en:List of political parties in New Zealand}} |
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傍ら、1987年の非核地帯、軍縮および軍備管理法({{仮リンク|1987年ニュージーランド非核地帯・軍縮・軍備管理法|en|New Zealand Nuclear Free Zone, Disarmament, and Arms Control Act 1987|New Zealand Nuclear Free Zone, Disarmament, and Arms Control Act 1987}})の下で、ニュージーランドの領海、陸地、空域は非核地帯になっており、以降は[[原子力船]](または核武装艦)が同国の湾港を使用したり、同国水域に入ることを禁止する現状が続いている。 |
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[[2020年]][[3月14日]]、ニュージーランドのアーダーン首相は記者会見に臨み、[[国・地域毎の2019年コロナウイルス感染症流行状況|新型コロナウイルス感染症]]の拡大を阻止するため、入国者全員に14日間の自主隔離を義務付けると表明した。なお、感染症の発生が見られない太平洋の小国からの入国は例外としている。この時点でニュージーランドで確認された患者は6人、死者は0人であった<ref>{{Cite web |date= |url=https://jp.reuters.com/article/coronavirus-health-newzealand-idJPKBN21109E |title=NZ、入国者全員に14日間の自主隔離義務付け 新型コロナ対応で |publisher=ロイター |accessdate=2020-03-07}} </ref>。 |
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{{See also|{{仮リンク|ニュージーランドにおける非核地帯|en|New Zealand nuclear-free zone}}}} |
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ニュージーランドは、女性の政治的権利([[女性参政権]])を早くから保障してきたことで知られている。[[1893年]]に世界で初めて[[女性参政権]]を実現させたのはニュージーランドである([[被選挙権]]は[[1919年]]から)。[[2005年]]3月には女性が初めて議会議長に任命され、[[2006年]]8月までの間、二人の国家元首(国王、総督)と三権の長(議会議長、首相、首席判事)全てが女性で占められた。 |
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ニュージーランドはイギリスと同様に[[成文法|成文]][[憲法]]を持たないが、[[1986年建国法]] ([[:en:Constitution Act 1986|en]]) が国の基本法となっている<ref name="constofnz" />。 |
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== 国際関係 == |
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{{main|ニュージーランドの国際関係|en:Foreign relations of New Zealand}} |
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[[ファイル:Diplomatic missions of New Zealand.png|thumb|520px|ニュージーランドが外交使節を派遣している諸国の一覧図。]] |
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=== 日本との関係 === |
=== 日本との関係 === |
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* 1985年より[[ワーキング・ホリデー]]協定(30歳以下の若年者が1年間海外生活を総合的に体験できる制度。2010年3月29日より1雇用主の元で労働できるのは3箇月以内という期間限定が解除された)を結んでいる。2004年の日本人への査証発給件数は3,789件(85年よりの累計45,257件)、NZ人への発給件数は211件(85年よりの累計8,769件)となっている。 |
* 1985年より[[ワーキング・ホリデー]]協定(30歳以下の若年者が1年間海外生活を総合的に体験できる制度。2010年3月29日より1雇用主の元で労働できるのは3箇月以内という期間限定が解除された)を結んでいる。2004年の日本人への査証発給件数は3,789件(85年よりの累計45,257件)、NZ人への発給件数は211件(85年よりの累計8,769件)となっている。 |
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* ニュージーランドは[[国際博覧会]]には参加しない方針を取っているが、2005年の[[2005年日本国際博覧会|愛知万博]]には日本との今後の関係の重要性を考慮し、特別参加した。期間中に、クラーク首相も来日している。ニュージーランド交響楽団による[[コンサート]]も開催された。 |
* ニュージーランドは[[国際博覧会]]には参加しない方針を取っているが、2005年の[[2005年日本国際博覧会|愛知万博]]には日本との今後の関係の重要性を考慮し、特別参加した。期間中に、クラーク首相も来日している。ニュージーランド交響楽団による[[コンサート]]も開催された。 |
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* ニュージーランドでは、1990年代に国内での[[自動車]]の生産を終了しており、日本は長らく同国1位の自動車の輸入先となるなど幅広い貿易活動が行われている。一方、貿易の拡大を通じて国内に日本からの[[外来種]]([[カメムシ]]など)が移入している事例もあり、国内農業への影響が懸念されている<ref>{{Cite web |
* ニュージーランドでは、1990年代に国内での[[自動車]]の生産を終了しており、日本は長らく同国1位の自動車の輸入先となるなど幅広い貿易活動が行われている。一方、貿易の拡大を通じて国内に日本からの[[外来種]]([[カメムシ]]など)が移入している事例もあり、国内農業への影響が懸念されている<ref>{{Cite web|和書|date= 2018-02-22|url= https://www.cnn.co.jp/business/35115075.html?tag=mcol;relStories|title= 船内からカメムシ、日本の輸送船を入港拒否 |publisher= CNN|accessdate=2018-02-25}}</ref>。 |
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== 国家安全保障 == |
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{{main|ニュージーランド軍}} |
{{main|ニュージーランド軍}} |
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[[ニュージーランド軍]]として陸海空の三軍を有する。直接的な脅威を受ける国家がないため、[[冷戦]]終結後は陸軍を主体とした3軍を再編し、本土防衛のほか、[[国際連合]]の[[国際連合平和維持活動|平和維持活動 (PKO)]] を重点活動とした |
軍事面では独立性を重んじている<ref>{{Cite news|title=NZ首相、中国との見解の相違解決は「一段と困難になっている」|url=https://jp.reuters.com/article/china-newzealand-idJPKBN2CK08U|work=Reuters|date=2021-05-03|access-date=2022-05-15|language=ja}}</ref>。[[ニュージーランド軍]]として陸海空の三軍を有する。直接的な脅威を受ける国家がないため、[[冷戦]]終結後は陸軍を主体とした3軍を再編し、本土防衛のほか、[[国際連合]]の[[国際連合平和維持活動|平和維持活動 (PKO)]] を重点活動とした。 |
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第二次世界大戦後は軍事同盟である[[ANZUS]]に加盟していたが、1980年代に入ると核に対する態度([[南太平洋非核地帯条約]]に参加、2018年には[[核兵器禁止条約]]を批准)の違いから、アメリカとの同盟関係に亀裂が生じ、85年にアメリカの安全保障義務から外れると、86年に脱退した。[[イラク戦争]]には反対し派兵しなかったが、[[対テロ戦争]]の一環で[[アフガニスタン]]や[[インド洋]]に兵力を派遣している。アメリカとの関係は2000年代後半から緩和しはじめ、2010年のウェリントン宣言と2012年のワシントン宣言で回復を見せた<ref>{{Cite web |title=In Warming US-NZ Relations, Outdated Nuclear Policy Remains Unnecessary Irritant |url=https://fas.org/blogs/security/2012/09/newzealand/ |website=Federation Of American Scientists |access-date=2022-05-15}}</ref>。 |
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[[イラク戦争]]には反対し派兵しなかったが、[[対テロ戦争]]の一環で[[アフガニスタン]]や[[インド洋]]に兵力を派遣している。 |
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ただし、2020年代においても、参加している[[UKUSA協定]]の役割拡大には不快感を示し<ref>{{Cite news|title=NZ、ファイブアイズの役割拡大に「不快感」表明|url=https://jp.reuters.com/article/china-new-zealand-idJPKBN2C60LN|work=Reuters|date=2021-04-19|access-date=2022-05-15|language=ja}}</ref>、[[AUKUS]]でオーストラリアが[[原子力潜水艦]]を導入決定した際には領海侵入拒否を伝達した<ref>{{Cite web|和書|title=原潜の領海への進入拒否、豪に伝達 NZ首相 |url=https://www.cnn.co.jp/world/35176896.html |website=CNN.co.jp |access-date=2022-05-15}}</ref>。 |
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== 地理 == |
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{{main|ニュージーランドの地理}} |
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[[ファイル:map new zealand volcanoes.gif|thumb|right|upright|火山は北島に集中する]] |
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[[ファイル:MilfordSound.jpg|thumb|left|[[ミルフォード・サウンド]]]] |
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ニュージーランドの面積は、268,680 [[平方キロメートル|km<sup>2</sup>]]である。 |
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ニュージーランド列島は[[環太平洋火山帯]]に属し、[[北島 (ニュージーランド)|北島]]と[[南島 (ニュージーランド)|南島]]の二つの主要な島と多くの小さな島々で構成される。北島と南島の間には、[[クック海峡]]がある。 |
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'''北島'''(ノースアイランド)には、[[首都]][[ウェリントン]]があり、政府機関が集中している。同国最大の都市である[[オークランド (ニュージーランド)|オークランド]]は、商業および経済の中心地となっている。オークランドは、オークランド市、マヌカウ市 ([[:en:Manukau City|en]])、[[ワイタケレ]]市、[[ノースショア (ニュージーランド)|ノースショア]]市の4市によって構成されている。オークランドの年間降水日は100日以上で、雨の多い街である。近くの観光名所として、温泉地として有名な[[ロトルア]]、[[タウポ]]、[[ワイトモ鍾乳洞]] (グローワーム洞窟、[[:en:Waitomo Glowworm Caves|en]]) の[[ヒカリキノコバエ|土蛍]]などが有名である。北島は、南島ほど険しい山脈はないが、火山活動が活発である。北島の中での最高峰は、2,797m のルアペフ山である。 |
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'''南島'''(サウスアイランド)は、最も陸地面積の大きな島で、中心都市は[[クライストチャーチ]]。島の中央には「南半球のアルプス山脈」と呼ばれる[[南アルプス山脈]]がそびえる。最高峰は、3,724m の[[クック山]](マオリ語では'''アオラキ'''、「雲を貫く」という意味)で、その他に3,000m 以上の峰が18ある。他にも[[タスマン氷河]]、[[サザンアルプス]]、[[クック山]]、[[ミルフォード・サウンド]]のような豊かな自然も有名である。[[クイーンズタウン (ニュージーランド)|クイーンズタウン]]は世界的に有名な観光・保養地である。温泉地も各地に点在する。 |
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=== 地質 === |
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風光明媚な地形、火山、温泉、地震は複雑な活動中の地質に起因する。北島の東側には北のトンガ海溝に続く海溝があり、ここでは太平洋プレートがオーストラリアプレートに沈み込み、西側の北島に火山・地震が多い原因となる。南島北部には5本の主要断層があり南のアルプス断層に集約する。この断層は南島を斜めに縦断する右ずれのトランスフォーム断層である。 |
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=== 環境 === |
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{{main|{{仮リンク|ニュージーランドの環境|en|Environment of New Zealand}}}} |
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==== 気候 ==== |
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{{main|{{仮リンク|ニュージーランドの気候|en|Climate of New Zealand}}}} |
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気候は、ほぼ全土が[[西岸海洋性気候]]に含まれ、夏は涼しく冬の強烈な寒波もない。1年を通して温暖な気候であるが、北島・南島ともに多くの[[スキー場]]があり、世界中から[[スキーヤー]]が訪れる。[[南半球]]の地理的、気候的な条件も好まれ、世界各国の[[国際スキー連盟|スキー連盟]]の冬季強化合宿地に選ばれている。 |
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1世帯当りの敷地面積は約500m²、住宅床面積は約200m²である。 |
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==== 生態系 ==== |
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[[ファイル:Takahe and chick.jpg|thumb|right|220px|ニュージーランド固有の種の一つ、[[タカヘ]]。[[飛べない鳥]]であり、絶滅が心配されている。]] |
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{{main|{{仮リンク|ニュージーランドの生物多様性|en|Biodiversity of New Zealand}}}} |
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ニュージーランドの北島、南島およびスチュアート島は太古から大陸から切り離され孤立したため独特の生態系が形成された。 |
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とりわけ、[[コウモリ]]類、[[クジラ]]類以外の[[哺乳類]]が全くいないことは特筆すべきであり、そのため、通常なら陸生哺乳類が担うべき役割を鳥類が担う形で[[適応放散]]し、すでに絶滅した巨鳥[[モア]]をはじめ、[[キーウィ (鳥)|キーウィ]]や[[フクロウオウム]]、[[タカヘ]]など[[飛べない鳥]]による生態系が発達した。 |
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人類の到来以降(特にヨーロッパ系白人移民の入植以降)は、持ち込まれた哺乳類動物(イヌ、ネコ、ネズミ、シカなど)によってこうした生態系が大きく撹乱された。現在では、生物の持込には厳しい制限を敷く保護政策がとられている。 |
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== 地方行政区分 == |
== 地方行政区分 == |
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{{main|ニュージーランドの地方行政区画|ニュージーランドの都市の一覧}} |
{{main|ニュージーランドの地方行政区画|ニュージーランドの都市の一覧}} |
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[[ファイル:Regions of NZ Numbered. |
[[ファイル:Regions of NZ Numbered.svg|right|300px|ニュージーランドの行政区画]] |
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[[ファイル:New Zealand Cities.PNG|240px|right|主要都市]] |
[[ファイル:New Zealand Cities.PNG|240px|right|主要都市]] |
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16地方に分かれる。 |
16地方に分かれる。 |
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[[ニュージーランド国王]]を元首とする[[ニュージーランド王国]]は、これらの領土、自治領、自由連合国家、属領によって[[構成国|構成]]されている。 |
[[ニュージーランド国王]]を元首とする[[ニュージーランド王国]]は、これらの領土、自治領、自由連合国家、属領によって[[構成国|構成]]されている。 |
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== 地理 == |
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{{main|ニュージーランドの地理}} |
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[[ファイル:map new zealand volcanoes.gif|thumb|right|upright|火山は北島に集中する]] |
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[[ファイル:MilfordSound.jpg|thumb|left|[[ミルフォード・サウンド]]]] |
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ニュージーランドの面積は、268,680 [[平方キロメートル|km<sup>2</sup>]]である。 |
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ニュージーランド列島は[[環太平洋火山帯]]に属し、[[北島 (ニュージーランド)|北島]]と[[南島 (ニュージーランド)|南島]]の二つの主要な島と多くの小さな島々で構成される。北島と南島の間には、[[クック海峡]]がある。 |
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'''北島'''(ノースアイランド)には、[[首都]][[ウェリントン]]があり、政府機関が集中している。同国最大の都市である[[オークランド (ニュージーランド)|オークランド]]は、商業および経済の中心地となっている。オークランドは、オークランド市、マヌカウ市 ([[:en:Manukau City|en]])、[[ワイタケレ]]市、[[ノースショア (ニュージーランド)|ノースショア]]市の4市によって構成されている。オークランドの年間降水日は100日以上で、雨の多い街である。近くの観光名所として、温泉地として有名な[[ロトルア]]、[[タウポ]]、[[ワイトモ鍾乳洞]] (グローワーム洞窟、[[:en:Waitomo Glowworm Caves|en]]) の[[ヒカリキノコバエ|土蛍]]などが有名である。北島は、南島ほど険しい山脈はないが、火山活動が活発である。北島の中での最高峰は、2,797m のルアペフ山である。 |
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'''南島'''(サウスアイランド)は、最も陸地面積の大きな島で、中心都市は[[クライストチャーチ]]。島の中央には「南半球のアルプス山脈」と呼ばれる[[南アルプス山脈]]がそびえる。最高峰は、3,724m の[[クック山]](マオリ語では'''アオラキ'''、「雲を貫く」という意味)で、その他に3,000m 以上の峰が18ある。他にも[[タスマン氷河]]、[[サザンアルプス]]、[[クック山]]、[[ミルフォード・サウンド]]のような豊かな自然も有名である。[[クイーンズタウン (ニュージーランド)|クイーンズタウン]]は世界的に有名な観光・保養地である。温泉地も各地に点在する。 |
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=== 地質 === |
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ニュージーランドの地質は、風光明媚な地形、火山、温泉、地震は複雑な活動中の地質に起因する。北島の東側には北のトンガ海溝に続く海溝があり、ここでは太平洋プレートがオーストラリアプレートに沈み込み、西側の北島に火山・地震が多い原因となる。南島北部には5本の主要断層があり南のアルプス断層に集約する。この断層は南島を斜めに縦断する右ずれのトランスフォーム断層である。 |
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=== 気候 === |
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{{main|{{仮リンク|ニュージーランドの気候|en|Climate of New Zealand}}}} |
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ニュージーランドの気候は、ほぼ全土が[[西岸海洋性気候]]に含まれ、夏は涼しく冬の強烈な寒波もない。1年を通して温暖な気候であるが、北島・南島ともに多くの[[スキー場]]があり、世界中から[[スキーヤー]]が訪れる。[[南半球]]の地理的、気候的な条件も好まれ、世界各国の[[国際スキー連盟|スキー連盟]]の冬季強化合宿地に選ばれている。 |
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1世帯当りの敷地面積は約500m²、住宅床面積は約200m²である。 |
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=== 生態系 === |
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[[ファイル:Takahe and chick.jpg|thumb|right|220px|ニュージーランド固有の種の一つ、[[タカヘ]]。[[飛べない鳥]]であり、絶滅が心配されている。]] |
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{{main|{{仮リンク|ニュージーランドの生物多様性|en|Biodiversity of New Zealand}}}} |
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ニュージーランドの北島、南島およびスチュアート島は太古から大陸から切り離され孤立したため独特の生態系が形成された。 |
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とりわけ、[[コウモリ]]類、[[クジラ]]類以外の[[哺乳類]]が全くいないことは特筆すべきであり、そのため、通常なら陸生哺乳類が担うべき役割を鳥類が担う形で[[適応放散]]し、すでに絶滅した巨鳥[[モア]]をはじめ、[[キーウィ (鳥)|キーウィ]]や[[フクロウオウム]]、[[タカヘ]]など[[飛べない鳥]]による生態系が発達した。 |
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人類の到来以降(特にヨーロッパ系白人移民の入植以降)は、持ち込まれた哺乳類動物(イヌ、ネコ、ネズミ、シカなど)によってこうした生態系が大きく撹乱された。現在では、生物の持込には厳しい制限を敷く保護政策がとられている。 |
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== 経済 == |
== 経済 == |
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=== 第1次産業 === |
=== 第1次産業 === |
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==== 農業 ==== |
==== 農業 ==== |
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{{see|{{仮リンク|ニュージーランドの農業|en|Agriculture in New Zealand}}}} |
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豊かな国土と地形から農業が盛ん。とくに[[酪農]]、[[畜産]]が盛んに行われ、およそ3割の輸出品目は農産品で占められる([[乳製品]]19.5%、食肉13.8%(2007年6月)。近年では、国際市場での価格上昇を受け乳製品の輸出が好調<ref group="注釈">FAO2010年推計では世界最大の乳製品輸出国で30.4%、2位EU24.5%、3位米国9.8%</ref>。畜産を廃業し酪農へ進出する[[農家]]が増加傾向にある。人口の10倍以上家畜が多いため、国際的にも異色の[[地球温暖化]]対策を進める動きが出ている。羊や牛のげっぷ・おならに含まれる[[メタンガス]]を抑制するというもので、農家からは反発もある。メタンは[[二酸化炭素]]よりも21倍[[温室効果ガス]]が大きい [http://nature.cc.hirosaki-u.ac.jp/lab/3/animsci/030902_NZ_gas.html]。 |
豊かな国土と地形から農業が盛ん。とくに[[酪農]]、[[畜産]]が盛んに行われ、およそ3割の輸出品目は農産品で占められる([[乳製品]]19.5%、食肉13.8%(2007年6月)。近年では、国際市場での価格上昇を受け乳製品の輸出が好調<ref group="注釈">FAO2010年推計では世界最大の乳製品輸出国で30.4%、2位EU24.5%、3位米国9.8%</ref>。畜産を廃業し酪農へ進出する[[農家]]が増加傾向にある。人口の10倍以上家畜が多いため、国際的にも異色の[[地球温暖化]]対策を進める動きが出ている。羊や牛のげっぷ・おならに含まれる[[メタンガス]]を抑制するというもので、農家からは反発もある。メタンは[[二酸化炭素]]よりも21倍[[温室効果ガス]]が大きい [http://nature.cc.hirosaki-u.ac.jp/lab/3/animsci/030902_NZ_gas.html]。 |
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[[果樹]]・[[青果物]]栽培も行なっており、主に[[キウイフルーツ]]や[[フェイジョア]]、[[ツノニガウリ|キワノ]]、[[タマリロ]]などの果物や[[パースニップ]]、[[ルタバガ|スウィード]]、[[テーブルビート|ビートルート]]、[[ルバーブ]]、[[リーキ]]などの[[野菜]]が名産となっている。特にキウイフルーツは世界第 |
[[果樹]]・[[青果物]]栽培も行なっており、主に[[キウイフルーツ]]や[[フェイジョア]]、[[ツノニガウリ|キワノ]]、[[タマリロ]]などの果物や[[パースニップ]]、[[ルタバガ|スウィード]]、[[テーブルビート|ビートルート]]、[[ルバーブ]]、[[リーキ]]などの[[野菜]]が名産となっている。特にキウイフルーツは世界第2位の生産量があり、外貨獲得のために首相自らが販売PRを行っている<ref>[https://web.archive.org/web/20200815055636/https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191211/k10012210891000.html?utm_int=all_side_business-ranking_001 ビジネス特集 きのうフルーツ何食べた?] - [[日本放送協会|NHK]]</ref>。[[2012年]][[5月8日]]、オークランドの郊外にあるMount Roskillという街で一匹の[[ハエ]]が発見・捕獲され、そのハエを巡って大騒動が巻き起こされている。政府は当時に発見されたハエが{{仮リンク|クイーンズランド・フルーツ・フライ|en|Bactrocera tryoni}}というオーストラリア原生種のハエであることを確認・発表しており、同時にこの種のハエが[[果樹園]]を壊滅させる恐れの強いものであることから[[非常事態宣言]]を発令し、その地域だけでなく周辺の地域においても一切の果物や野菜の[[収穫]]・[[出荷]]が禁止される事態となった<ref>{{Cite web|和書|url=https://nzlife.net/archives/4362|title=たった1匹のハエがNZの果樹園を壊滅の危機に|publisher=日刊ニュージーライフ|date=2012-05-11|accessdate=2018-01-07}}</ref>。 |
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[[フォンテラ]]はニュージーランド最大の企業組織の一つであり生産者組合組織でもある。 |
[[フォンテラ]]はニュージーランド最大の企業組織の一つであり生産者組合組織でもある。 |
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==== 林業 ==== |
==== 林業 ==== |
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{{see|{{仮リンク|ニュージーランドの林業|en|Forestry in New Zealand}}}} |
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林業、森林業が大変盛ん。対外輸出も好調。2006年度は、およそ31億5000万NZDを輸出し、全輸出額の10%を占める。主な輸出先はオーストラリア、日本、アメリカ、中国など。アメリカ原産の外来種である[[マツ]]の一種[[ラジアータパイン|ラジアータマツ]](ニュージーランド松)を主力としている。このマツは原産地であるアメリカでは林業用の樹種として用いられていないが、ニュージーランドでは徹底的に品種改良したうえで利用している。木板、繊維板 (MDF) の需要が高く、[[カーター・ホルト・ハーベイ]]などの林業多国籍企業が主要企業。 |
林業、森林業が大変盛ん。対外輸出も好調。2006年度は、およそ31億5000万NZDを輸出し、全輸出額の10%を占める。主な輸出先はオーストラリア、日本、アメリカ、中国など。アメリカ原産の外来種である[[マツ]]の一種[[ラジアータパイン|ラジアータマツ]](ニュージーランド松)を主力としている。このマツは原産地であるアメリカでは林業用の樹種として用いられていないが、ニュージーランドでは徹底的に品種改良したうえで利用している。木板、繊維板 (MDF) の需要が高く、[[カーター・ホルト・ハーベイ]]などの林業多国籍企業が主要企業。 |
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=== 第2次産業 === |
=== 第2次産業 === |
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==== 鉱業 ==== |
==== 鉱業 ==== |
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{{see|{{仮リンク|ニュージーランドの鉱業|en|Mining in New Zealand}}}} |
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ニュージーランドの鉱業は小規模である。有機鉱物資源では、亜炭(20万トン、2002年)、石炭(371万トン)、原油(150万トン)、天然ガス(244千兆ジュール)が採掘されているが、国内需要と比較すると取るに足りない。幸い高低差の大きな地形を生かした水力発電が国内の総発電量の54%を占めているため、有機鉱物資源の輸入量を抑えることに成功している。例えば原油が総輸入額に占める割合は6.0%に過ぎない。 |
ニュージーランドの鉱業は小規模である。有機鉱物資源では、亜炭(20万トン、2002年)、石炭(371万トン)、原油(150万トン)、天然ガス(244千兆ジュール)が採掘されているが、国内需要と比較すると取るに足りない。幸い高低差の大きな地形を生かした水力発電が国内の総発電量の54%を占めているため、有機鉱物資源の輸入量を抑えることに成功している。例えば原油が総輸入額に占める割合は6.0%に過ぎない。 |
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==== 観光 ==== |
==== 観光 ==== |
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[[ファイル:Air New Zealand, Boeing 787-9, ZK-NZG NRT (23681250756).jpg|thumb|right|240px|[[ニュージーランド航空]]の[[ボーイング787]]]] |
[[ファイル:Air New Zealand, Boeing 787-9, ZK-NZG NRT (23681250756).jpg|thumb|right|240px|[[ニュージーランド航空]]の[[ボーイング787]]]] |
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{{see|{{仮リンク|ニュージーランドの観光|en|Tourism in New Zealand}}}} |
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年間260万人以上の旅行者が訪れる観光立国である(以下、数字は2010-2011統計)。2010-2011統計では、海外からの観光客による外貨獲得は97億[[ニュージーランド・ドル|NZD]]を記録し[[国内総生産]](GDP) の9%を占める。広大な自然地形と[[ロード・オブ・ザ・リング (2001年の映画)|ロード・オブ・ザ・リング]]に代表される映画、環境産業が観光客の増加に貢献。政府観光局はアジア、北米、ヨーロッパで広範囲な観光誘致活動を行っている。 |
年間260万人以上の旅行者が訪れる観光立国である(以下、数字は2010-2011統計)。2010-2011統計では、海外からの観光客による外貨獲得は97億[[ニュージーランド・ドル|NZD]]を記録し[[国内総生産]](GDP) の9%を占める。広大な自然地形と[[ロード・オブ・ザ・リング (2001年の映画)|ロード・オブ・ザ・リング]]に代表される映画、環境産業が観光客の増加に貢献。政府観光局はアジア、北米、ヨーロッパで広範囲な観光誘致活動を行っている。 |
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==== 国際教育 ==== |
==== 国際教育 ==== |
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{{see|ニュージーランドの教育}} |
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1980年代後半より留学生の受け入れを積極的に行い、現在では輸出項目の5番目に教育ビジネス(留学生ビジネス)が入る。留学生により年間$23億NZドル(2008年)の外貨と教育分野で32,000人分の雇用が生み出される。留学生は2002年の126,919人をピークに減少傾向が続き、2008年は88,557人となっている。2008年の主な地域別留学生数は、中華人民共和国(20,579人)、大韓民国(17,189人)、日本(10,676人)となっている。 |
1980年代後半より留学生の受け入れを積極的に行い、現在では輸出項目の5番目に教育ビジネス(留学生ビジネス)が入る。留学生により年間$23億NZドル(2008年)の外貨と教育分野で32,000人分の雇用が生み出される。留学生は2002年の126,919人をピークに減少傾向が続き、2008年は88,557人となっている。2008年の主な地域別留学生数は、中華人民共和国(20,579人)、大韓民国(17,189人)、日本(10,676人)となっている。 |
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== 交通 == |
== 交通 == |
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{{main|{{仮リンク|ニュージーランドの交通|en|Transport in New Zealand}}}} |
{{main|{{仮リンク|ニュージーランドの交通|en|Transport in New Zealand}}|ニュージーランドの鉄道|ニュージーランドの空港の一覧}} |
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9万4000キロメートルの道路網(うち高速道路199キロメートル)<ref>{{cite web |title=State highway frequently asked questions |url=http://www.nzta.govt.nz/roads-and-rail/research-and-data/state-highway-frequently-asked-questions/ |publisher=NZ Transport Agency |access-date=28 April 2017 |archive-date=7 May 2017 |archive-url=https://web.archive.org/web/20170507225945/https://www.nzta.govt.nz/roads-and-rail/research-and-data/state-highway-frequently-asked-questions/ |url-status=live }}</ref>と4,128キロメートルの鉄道網<ref name="CIA">{{cite web |title=New Zealand |work=[[The World Factbook]] |date=25 February 2021 |publisher=US Central Intelligence Agency |url=https://www.cia.gov/the-world-factbook/countries/new-zealand/ |access-date=20 March 2021 |archive-date=9 January 2021 |archive-url=https://web.archive.org/web/20210109223000/https://www.cia.gov/the-world-factbook/countries/new-zealand/ |url-status=live }}</ref>がある。主要な都市や町のあいだはバスが通じているが、自家用車が交通手段としては圧倒的である<ref>{{cite book |first=Adrian |last=Humphris |chapter=Public transport – Passenger trends |title=Te Ara: The Encyclopedia of New Zealand |date=April 2010 |chapter-url=http://www.teara.govt.nz/en/public-transport/8 |access-date=22 January 2011 |archive-date=20 January 2013 |archive-url=https://web.archive.org/web/20130120183655/http://www.teara.govt.nz/en/public-transport/8 |url-status=live }}</ref>。鉄道は1993年に民営化されたが、2004年から2008年にかけて、段階的に再国有化され、キウイレール (KiwiRail) となった。オークランドとウェリントンの都市路線(それぞれオークランド・ワン・レールとトランスデヴ・ウェリントンが運営)を除き、すべての鉄道をキウイレールが運営している<ref>{{cite book |first=Neill |last=Atkinson |chapter=Railways – Rail transformed |title=Te Ara: The Encyclopedia of New Zealand |date=November 2010 |chapter-url=http://www.teara.govt.nz/en/railways/11 |access-date=22 January 2011 |archive-date=20 January 2013 |archive-url=https://web.archive.org/web/20130120195420/http://www.teara.govt.nz/en/railways/11 |url-status=live }}</ref>。鉄道網は全国に張り巡らされているが、旅客よりも貨物が中心である<ref>{{cite book |first=Neill |last=Atkinson |chapter=Railways – Freight transport |title=Te Ara: The Encyclopedia of New Zealand |date=April 2010 |chapter-url=http://www.teara.govt.nz/en/railways/6 |access-date=22 January 2011 |archive-date=17 January 2013 |archive-url=https://web.archive.org/web/20130117013535/http://www.teara.govt.nz/en/railways/6 |url-status=live }}</ref>。北島と南島のあいだは、インターアイランダー(キウイレール系列)とブルーブリッジの二社がウェリントン - [[ピクトン (ニュージーランド)|ピクトン]]間でフェリーを運航している。航空では[[オークランド国際空港 (ニュージーランド)|オークランド]]、[[クライストチャーチ国際空港|クライストチャーチ]]、[[クイーンズタウン空港|クイーンズタウン]]、[[ウェリントン国際空港|ウェリントン]]の4つの国際空港があるが、[[オーストラリア]]と[[フィジー]]以外の国や地域に直行便があるのはオークランドとクライストチャーチのみである<ref>{{cite web |url= http://www.med.govt.nz/templates/MultipageDocumentPage____9038.aspx#P5641_412038 |publisher=Ministry of Economic Development |work=Infrastructure Stocktake: Infrastructure Audit |title=10. Airports |date=December 2005 |access-date=30 January 2011 |url-status=dead |archive-url= https://web.archive.org/web/20100522203825/http://www.med.govt.nz/templates/MultipageDocumentPage____9038.aspx |archive-date=22 May 2010}}</ref>。 |
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== 科学技術 == |
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同国における科学機関ならび化学機関は{{仮リンク|ニュージーランド化学研究所|en|New Zealand Institute of Chemistry}}(NZIC)や[[GNSサイエンス]]、{{仮リンク|クラウン研究所|en|Crown Research Institute}}、{{仮リンク|グラビダ|en|Gravida (organisation)}}、{{仮リンク|テ・プナハ・マタティーニ|en|Te Pūnaha Matatini}}などが知られている。 |
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{{main|[[ニュージーランドの鉄道]]}} |
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また、NZICは{{仮リンク|アジア化学会連合|en|Federation of Asian Chemical Societies}}(FACS)の加盟組織でもある。 |
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=== 航空 === |
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{{see also|{{仮リンク|商法革新雇用省|en|Ministry of Business, Innovation and Employment}}}} |
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{{main|ニュージーランドの空港の一覧}} |
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== 国民 == |
== 国民 == |
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=== 民族 === |
=== 民族 === |
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{{main|ニュージーランド人|{{仮リンク|ニュージーランドへの移民|en|Immigration to New Zealand}}}} |
{{main|ニュージーランド人|{{仮リンク|ニュージーランドへの移民|en|Immigration to New Zealand}}}} |
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ニュージーランドは[[多民族国家]]である。[[2013年]]の[[国勢調査]]では、[[ヨーロッパ]] |
ニュージーランドは[[多民族国家]]である。[[2013年]]の[[国勢調査]]では、[[:en:European New Zealanders|ヨーロッパ系]]74.0%、先住民族[[マオリ|マオリ人]]14.9%、[[アジア系ニュージーランド人|アジア系]]11.8%、[[:en:Pasifika New Zealanders|太平洋諸島系]]7.4%、[[中東の民族の一覧|中東]]系・[[ラテンアメリカ人|ラテン系]]・[[:en:African New Zealanders|アフリカ系]]1.2%、その他1.7%である。[[2001年]]の[[国勢調査]]では、アジア系6.6%であったことから、近年アジア系の急増がうかがえる。 |
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=== 言語 === |
=== 言語 === |
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=== 人名 === |
=== 人名 === |
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移民も多く、さまざまな名前がある。 |
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移民も多く、さまざまな名前がある。[[結婚|婚姻]]の際には多数を占める白人は伝統的には男性の姓を名乗ることが多いが、法的には、[[夫婦別姓]]、結合性、夫婦同姓いずれも可能である<ref>[http://www.catholicmarriage.org.nz/LinkClick.aspx?fileticket=CdTylRdws80%3D&tabid=5258&language=en-NZ NEW ZEALAND MARRIAGE: LEGAL OVERVIEW], Pre-Marriage Education, Catholic Diocese of Auckland </ref>。 |
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=== 婚姻 === |
=== 婚姻 === |
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=== 保健 === |
=== 保健 === |
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{{see|{{仮リンク|ニュージーランドの保健|en|Health in New Zealand}}}} |
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==== 医療 ==== |
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[[ユニバーサルヘルスケア]]が達成され、[[ニュージーランド保健省]]配下の政府機関DHBが医療保険を引き受けている<ref name="health">{{Cite |publisher=OECD |date=2013-11-21 |title=Health at a Glance 2013 |doi=10.1787/health_glance-2013-en |isbn=9789264219984 }}</ref>。財源は一般税収を原資としており、NZには[[社会保険制度]]は存在しない<ref name=health />。 |
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{{see also|ニュージーランドの医療}} |
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[[ユニバーサルヘルスケア]]が達成され、{{仮リンク|ニュージーランド保健省|en|Ministry of Health (New Zealand)}}配下の政府機関{{仮リンク|ニュージーランド地域保健委員会|label=DHB|en|District health board}}が医療保険を引き受けている<ref name="health">{{Cite |publisher=OECD |date=2013-11-21 |title=Health at a Glance 2013 |doi=10.1787/health_glance-2013-en |isbn=9789264219984 |issn = 1995-3992 }}</ref>。財源は一般税収を原資としており、NZには[[社会保険制度]]は存在しない<ref name=health />。 |
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{{See also|{{仮リンク|テ・ファトゥ・オラ|en|Te Whatu Ora}}}} |
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== 治安 == |
== 治安 == |
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{{main|{{仮リンク|ニュージーランドにおける犯罪|en|Crime in New Zealand}}}} |
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ニュージーランドは、[[政策]]面では[[人種]]・[[性別]]・[[障害]]などへの[[差別]]撤廃に積極的で福祉の充実した[[観光]]立国であるというイメージから、「[[安全]]な国」というイメージが先行している。しかし他国同様に、軽犯罪から重犯罪も発生している<ref>[http://www.anzen.mofa.go.jp/manual/auckland.html][http://www.nz.emb-japan.go.jp/auckland/resources/whats_new/11March08_r.pdf][http://www.nz.emb-japan.go.jp/auckland/whats_new/past_info/anzen_past.pdf 在ニュージーランド日本国大使館治安情報]</ref>。 |
ニュージーランドは、[[政策]]面では[[人種]]・[[性別]]・[[障害]]などへの[[差別]]撤廃に積極的で福祉の充実した[[観光]]立国であるというイメージから、「[[安全]]な国」というイメージが先行している。しかし他国同様に、軽犯罪から重犯罪も発生している<ref>[http://www.anzen.mofa.go.jp/manual/auckland.html][http://www.nz.emb-japan.go.jp/auckland/resources/whats_new/11March08_r.pdf][http://www.nz.emb-japan.go.jp/auckland/whats_new/past_info/anzen_past.pdf 在ニュージーランド日本国大使館治安情報]</ref>。 |
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補償金を払う政府機関[[ACC]]がある。資金は税金で、外国人にも支払われる<ref>[http://nzdaisuki.com/living/medical/acc.php ACC]</ref>。 |
補償金を払う政府機関[[ACC]]がある。資金は税金で、外国人にも支払われる<ref>[http://nzdaisuki.com/living/medical/acc.php ACC]</ref>。 |
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一方でニュージーランドは、世界において[[汚職]]の発生率が最も低い国家の1つと見做されている<ref>{{cite web|url=https://www.victoria.ac.nz/__data/assets/pdf_file/0009/1286280/WP13-03-Assessing-good-governance.pdf|title=Assessing 'Good Governance' and Corruption in New Zealand: 'Scientific' Measurement, Political Discourse, and Historical Narrative|publisher=Institute for Governance and policy Studies|access-date=10 February 2023}}</ref>。 |
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{{See also|{{仮リンク|ニュージーランドにおける汚職|en|Corruption in New Zealand}}}} |
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{{節スタブ}} |
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=== 法執行機関 === |
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{{仮リンク|ニュージーランド警察|en|New Zealand Police}}が主体となっている。 |
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{{See also|{{仮リンク|ニュージーランドの法律|en|Law of New Zealand}}|{{仮リンク|ニュージーランドにおける終身刑|en|Life imprisonment in New Zealand}}|{{仮リンク|ニュージーランドにおける死刑|en|Capital punishment in New Zealand}}}} |
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=== 人権 === |
=== 人権 === |
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{{see|{{仮リンク|ニュージーランドにおける人権|en|Human rights in New Zealand}}}} |
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{{節スタブ}} |
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=== テレビメディア === |
=== テレビメディア === |
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{{see|{{仮リンク|ニュージーランドのテレビ|en|Television in New Zealand}}}} |
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* [[テレビジョン・ニュージーランド]] |
* [[テレビジョン・ニュージーランド]] |
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* [[マオリ・テレビジョン]] |
* [[マオリ・テレビジョン]] |
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=== ラジオメディア === |
=== ラジオメディア === |
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{{see|{{仮リンク|ニュージーランドのラジオ局|en|Radio in New_Zealand}}}} |
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* [[ラジオ・ニュージーランド]] |
* [[ラジオ・ニュージーランド]] |
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* {{仮リンク|ラジオ・ニュージーランド・ナショナル|en|Radio New Zealand National}} |
* {{仮リンク|ラジオ・ニュージーランド・ナショナル|en|Radio New Zealand National}} |
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* {{仮リンク|パシフィック・メディア・ネットワーク|en|Pacific Media Network}} |
* {{仮リンク|パシフィック・メディア・ネットワーク|en|Pacific Media Network}} |
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* {{仮リンク|コミュニティアクセス放送者協会|en|Association of Community Access Broadcasters}}(ACAB) |
* {{仮リンク|コミュニティアクセス放送者協会|en|Association of Community Access Broadcasters}}(ACAB) |
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:この他には |
:この他には[[学生自治会|学生団体]]が運営するラジオ局が存在する。2011年のカンタベリー地震と自主的な学生会員の導入により、学生放送の将来についての新たな懸念が高まったが、放送局の役割は[[ニュージーランド航空]]と{{仮リンク|ニュージーランド文化遺産省|label=文化遺産省|en|Ministry for Culture and Heritage}}によって引き続き認められている。 |
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=== 報道機関 === |
=== 報道機関 === |
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=== 印刷・出版 === |
=== 印刷・出版 === |
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{{see|{{仮リンク|ニュージーランドの印刷媒体の一覧|en|List of print media in New Zealand}}}} |
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*新聞 |
*新聞 |
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** [[ニュージーランド・ヘラルド]] |
** [[ニュージーランド・ヘラルド]] |
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=== 通信 === |
=== 通信 === |
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{{main|{{仮リンク|ニュージーランドのインターネット|en|Internet in New Zealand}}}} |
{{main|{{仮リンク|ニュージーランドの通信|en|Telecommunications in New Zealand}}|{{仮リンク|ニュージーランドのインターネット|en|Internet in New Zealand}}}} |
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かつてはニュージーランド郵便が通信事業を独占していたが、1987年にテレコム・ニュージーランドが国営企業として設立され、1990年に民営化された<ref name="Wilson2010">{{cite book |last1=Wilson |first1=A. C. |chapter=Telecommunications – Telecom |chapter-url=https://www.teara.govt.nz/en/telecommunications/page-6 |title=Te Ara: The Encyclopedia of New Zealand |access-date=11 August 2017 |date=March 2010 |archive-date=11 August 2017 |archive-url=https://web.archive.org/web/20170811055436/https://www.teara.govt.nz/en/telecommunications/page-6 |url-status=live }}</ref>。2011年にテレコムから分社化されたコーラスが通信基盤のほとんどを所有しているが<ref>{{cite web |title=Telecom separation |url= http://www.mbie.govt.nz/info-services/sectors-industries/technology-communications/communications/previous-reviews-and-consultations/telecom-separation |publisher=New Zealand Ministry of Business, Innovation and Employment |access-date=11 August 2017 |date=14 September 2015 |archive-url= https://web.archive.org/web/20170811055739/http://www.mbie.govt.nz/info-services/sectors-industries/technology-communications/communications/previous-reviews-and-consultations/telecom-separation |archive-date=11 August 2017|url-status=dead}}</ref>、競争も激化している<ref name="Wilson2010" />。2009年に大容量の「ウルトラ・ファスト・ブロードバンド」が導入され、2022年時点で87%の国民が利用できる状況にある<ref>{{cite web |url=https://www.mbie.govt.nz/science-and-technology/it-communications-and-broadband/fast-broadband/broadband-and-mobile-programmes/ |title=Broadband and mobile programmes |publisher=New Zealand Ministry of Business, Innovation and Employment |work=MBIE.Govt.nz |access-date=11 August 2017 |archive-date=19 December 2018 |archive-url=https://web.archive.org/web/20181219134555/https://www.mbie.govt.nz/science-and-technology/it-communications-and-broadband/fast-broadband/broadband-and-mobile-programmes/ |url-status=live }}</ref>。[[国際電気通信連合]]の情報・通信基盤発展ランキングでは13位にランクされている(2017年現在)<ref>{{cite web |title=2017 Global ICT Development Index |url=http://www.itu.int/net4/ITU-D/idi/2017/ |publisher=[[International Telecommunication Union]] |access-date=18 September 2018 |date=2018 |archive-date=20 September 2018 |archive-url=https://web.archive.org/web/20180920191221/http://www.itu.int/net4/ITU-D/idi/2017/ |url-status=live }}</ref>。 |
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* オンライン(インターネット)メディア |
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== 文化 == |
== 文化 == |
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{{main|{{仮リンク|ニュージーランドの文化|en|Culture of New Zealand}}}} |
{{main|{{仮リンク|ニュージーランドの文化|en|Culture of New Zealand|fr|Culture de la Nouvelle-Zélande}}|{{仮リンク|マオリ文化|fr|Culture maorie}}}} |
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{{節スタブ}} |
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=== 食文化・料理 === |
=== 食文化・料理 === |
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[[ファイル:Pavlova dessert.JPG|thumb|伝統的なケーキ「[[パヴロヴァ (ケーキ)|パブロバ]]」]] |
[[ファイル:Pavlova dessert.JPG|thumb|伝統的なケーキ「[[パヴロヴァ (ケーキ)|パブロバ]]」]] |
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{{main|{{仮リンク|ニュージーランド料理|en|New Zealand cuisine}}}} |
{{main|{{仮リンク|ニュージーランド料理|en|New Zealand cuisine|fr|Cuisine de la Nouvelle-Zélande}}}} |
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土着のマオリ料理に、欧州や[[ポリネシア]]、アジアからの移民や開拓民が持ち込んだ食文化の伝統が混淆しているのがニュージーランドの料理の特徴である<ref name="cuisine">{{cite web |title=New Zealand Cuisine |work=New Zealand Tourism Guide |publisher=Tourism New Zealand |date=January 2016 |url= http://www.tourism.net.nz/new-zealand/nz/cuisine-and-dining |access-date=4 January 2016}}</ref>。トウモロコシやジャガイモ、豚などの農産物は、初期の欧州からの移民によって段階的にもたらされた<ref>{{cite book |last1=Petrie |first1=Hazel |chapter=Kai Pākehā – Introduced foods |chapter-url= https://teara.govt.nz/en/kai-pakeha-introduced-foods |title=Te Ara: The Encyclopedia of New Zealand |access-date=27 June 2017 |date=November 2008}}</ref>。ラム肉、サーモン、コウラ(ザリガニ)<ref>{{cite book |last1=Whaanga |first1=Mere |chapter=Mātaitai – Shellfish gathering |chapter-url= https://teara.govt.nz/en/mataitai-shellfish-gathering/page-6 |title=Te Ara: The Encyclopedia of New Zealand |date=June 2006 |access-date=27 June 2017}}</ref>、ブラフオイスター、[[シラス (魚)|シラス]]、[[パウア貝]]、[[ムール貝]]、[[ホタテ貝]]、ピピ貝、トゥアトゥア貝<ref>{{cite book |chapter=Shellfish |chapter-url= http://www.teara.govt.nz/en/shellfish |title=Te Ara: The Encyclopedia of New Zealand |access-date=29 August 2016}}</ref>、クマラ(サツマイモ)、[[キウイフルーツ]]、[[タマリロ]]、[[パヴロヴァ (ケーキ)|パヴロヴァ]](国を代表するデザート)などが特徴的な食べ物として挙げられる<ref>{{cite book |last=Burton |first=David |chapter=Cooking – Cooking methods |chapter-url= http://www.teara.govt.nz/en/cooking/page-2 |title=Te Ara: The Encyclopedia of New Zealand |date=September 2013 |access-date=11 December 2016}}</ref><ref name="cuisine" />。マオリには熱した石を地中に埋め、それによって料理をするハンギと呼ばれる調理法が伝わるが、今日でも宴会やタンギハンガ(葬儀)などの特別な機会に見ることができる<ref>{{cite web |last1=Satyanand |first1=Anand |title=Hangi for Prince William |date=17 January 2010 |url= https://gg.govt.nz/publications/hangi-prince-william |publisher=Office of the Governor-General of New Zealand |access-date=9 November 2018}}</ref><ref>{{cite book |chapter=Māori foods – kai Māori |chapter-url= http://www.teara.govt.nz/en/maori-foods-kai-maori/page-4 |title=Te Ara: The Encyclopedia of New Zealand |last1=Royal |first1=Charles |last2=Kaka-Scott |first2=Jenny |date=September 2013 |access-date=1 September 2016}}</ref>。 |
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ニュージーランドの食文化はイギリスのものが基盤となっている。また、同国が発足・設立する以前から様々な文化やコミュニティが存在していることから、その料理や独特の食材が豊富である。 |
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{{節スタブ}} |
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=== 文学 === |
=== 文学 === |
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{{main|[[ニュージーランド文学]]}} |
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マオリは考えを共有する手段としての筆記をいち早く受け入れたため、その口碑や詩の多くが書き留められた<ref>{{cite book |first=Nancy |last=Swarbrick |chapter=Creative life – Writing and publishing |title=Te Ara: The Encyclopedia of New Zealand |date=June 2010 |chapter-url= http://www.TeAra.govt.nz/en/creative-life/6 |access-date=22 January 2011}}</ref>。当初、英文学はその多くがイギリスからの輸入だったが、1950年代以降はニュージーランド文学が広く知られるようになった<ref>{{cite web |title=The making of New Zealand literature |url= http://www.nzhistory.net.nz/culture/literature-in-new-zealand-1930-1960 |publisher=New Zealand Ministry for Culture and Heritage |date=November 2010 |access-date=22 January 2011}}</ref>。世界的な[[モダニズム文学]]の潮流や[[大恐慌]]の影響もあったとはいえ、1930年代から、作家らはニュージーランドでの経験に焦点をあてた作品を発展させはじめた。当初ジャーナリズム的な活動であった文学が、より学術的な価値を追い求めるようになったのもこのころである<ref>{{cite web |title=New directions in the 1930s – New Zealand literature |url= http://www.nzhistory.net.nz/culture/literature-1940-60/1930s |publisher=New Zealand Ministry for Culture and Heritage |date=August 2008 |access-date=12 February 2011}}</ref>。二度の世界大戦への参戦も、ニュージーランドの文化に対する新たな視点をニュージーランドの作家らに提供した。また、戦後には大学の拡充にあわせて郷土文学が開花した<ref>{{cite web |title=The war and beyond – New Zealand literature |url= http://www.nzhistory.net.nz/culture/nz-literature/the-growth-of-publishing |publisher=New Zealand Ministry for Culture and Heritage |date=November 2007 |access-date=12 February 2011}}</ref>。[[ダニーディン]]は、[[国連教育科学文化機関]] (UNESCO) から文学の街 (City of Literature) に指定されている<ref>{{cite web |title=28 cities join the UNESCO Creative Cities Network |url= http://www.unesco.org/new/en/media-services/single-view/news/28_cities_join_the_unesco_creative_cities_network/back/9597/#.VPojtC6RNiR |publisher=United Nations Educational, Scientific and Cultural Organization |date=December 2014 |access-date=7 March 2015}}</ref>。 |
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=== 音楽 === |
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[[ファイル:FIL 2016 - The City Of Auckland Pipe Band - 4780.webm|thumb]] |
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* [[ニュージーランド交響楽団]] |
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* ニュージーランド出身のオペラ歌手に[[キリ・テ・カナワ]]、ソプラノ歌手[[ヘイリー・ウェステンラ]]らがいる。 |
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*南半球では数少ないアダルトゲームメーカーである[[Q-Max]]が設立された。 |
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=== 映画 === |
=== 映画 === |
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'''過去に撮影された主な作品一覧''' |
'''過去に撮影された主な作品一覧''' |
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*[[ |
*[[アバター:ウェイ・オブ・ウォーター]]([[サム・ワーシントン]]主演、2023年) |
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*[[ナルニア国物語/第1章: ライオンと魔女]] ([[ティルダ・スウィントン]]主演、2005年) |
*[[ナルニア国物語/第1章: ライオンと魔女]] ([[ティルダ・スウィントン]]主演、2005年) |
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*[[ラスト サムライ]] ([[トム・クルーズ]]主演、2004年) |
*[[ラスト サムライ]] ([[トム・クルーズ]]主演、2004年) |
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*[[ピアノ・レッスン]]([[ホリー・ハンター]][[ハーヴェイ・カイテル]]主演、1993年) |
*[[ピアノ・レッスン]]([[ホリー・ハンター]][[ハーヴェイ・カイテル]]主演、1993年) |
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=== 美術 === |
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{{main|{{仮リンク|ニュージーランドの |
{{main|{{仮リンク|ニュージーランドの芸術|en|New Zealand art}}}} |
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*南半球では数少ないアダルトゲームメーカーである[[Q-Max]]が設立された。 |
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[[ファイル:FIL 2016 - The City Of Auckland Pipe Band - 4780.webm|thumb]] |
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* [[ニュージーランド交響楽団]] |
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* ニュージーランド出身のオペラ歌手に[[キリ・テ・カナワ]]、ソプラノ歌手[[ヘイリー・ウェステンラ]]らがいる。 |
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=== 被服・服飾 === |
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{{仮リンク|マオリの織物|en|Māori traditional textiles}}はニュージーランドを代表する伝統的な服飾文化の一部となっている。 |
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=== 建築 === |
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{{main|{{仮リンク|ニュージーランドの建築|en|Architecture of New Zealand}}}} |
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ニュージーランドにおける[[建築]]文化は、外部からの様々な文化の影響を受けている面があるが、主体となっているのはヨーロッパの建築文化である。 |
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その傍らでポリネシアの文化の影響がいくつかの地域で現れている特徴点を持ち合わせている。 |
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{{see|{{仮リンク|ニュージーランドにおける住宅|en|Housing in New Zealand}}|{{仮リンク|ニュージーランドの建築家の一覧|en|List of New Zealand architects}}|{{仮リンク|ニュージーランド登録建築家委員会|en|New Zealand Registered Architects Board}}}} |
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=== 世界遺産 === |
=== 世界遺産 === |
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| [[4月25日]]|| [[アンザック記念日]]||lang="en"| ANZAC Day||[[ガリポリの戦い]]における[[ANZAC|アンザック軍団]]を記念 |
| [[4月25日]]|| [[アンザック記念日]]||lang="en"| ANZAC Day||[[ガリポリの戦い]]における[[ANZAC|アンザック軍団]]を記念 |
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| 6月第1月曜日|| [[ |
| 6月第1月曜日|| [[国王公式誕生日]]||lang="en"| Queen's Birthday|| |
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|6月から7月 |
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|マタリキ |
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|Matariki |
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|マオリのお正月、2022年から祝日化<ref>{{Cite web|和書|url=https://web.archive.org/web/20220829141007/https://www.jiji.com/jc/article?k=000000024.000044304&g=prt |title=先住民マオリの新年の祝い「マタリキ」が、今年からニュージーランドの国民の祝日に |accessdate=2022-08-29 |publisher=時事通信社}}</ref> |
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| 10月第4月曜日|| {{仮リンク|労働記念日|en|Labour Day}}||lang="en"| [[:en:Labour Day#New Zealand|Labour Day]]|| |
| 10月第4月曜日|| {{仮リンク|労働記念日|en|Labour Day}}||lang="en"| [[:en:Labour Day#New Zealand|Labour Day]]|| |
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== スポーツ == |
== スポーツ == |
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{{Main|{{仮リンク|ニュージーランドのスポーツ|en|Sport in New Zealand}}}} |
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{{See also|オリンピックのニュージーランド選手団}} |
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旧[[イギリス]]領の歴史から[[球技]]に力を入れている面があり、ニュージーランドでは[[ラグビー]]、[[クリケット]]、[[ネットボール]]において有力な選手を多数輩出している。また、[[ヨット #ヨットレース|ヨットレース]]の強豪国としても知られており、[[1995年]]と[[2000年]]の[[アメリカスカップ]]で優勝している。 |
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旧[[イギリス]]領の歴史から球技に力を入れている面があり、ニュージーランドでは[[ラグビーフットボール|ラグビー]]、[[クリケット]]、[[ネットボール]]において有力な選手を多数輩出している。さらに[[ヨット #ヨットレース|ヨットレース]]の強豪国としても知られており、1995年と2000年の[[アメリカスカップ]]で優勝している。他方で、北島と南島にスキー場を抱えているところから[[ウィンタースポーツ]]も盛んであり、[[スノーボード]]や[[モーグル]]といった競技も頻繁に行われている。 |
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=== ラグビー === |
=== ラグビー === |
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[[ラグビーニュージーランド代表|ラグビーユニオンニュージーランド代表]]こと『''' |
[[ラグビーニュージーランド代表|ラグビーユニオンニュージーランド代表]]こと『'''オールブラックス'''』は、世界屈指の強豪チームであり、試合前にダンスの『'''[[ハカ (ダンス)|ハカ]]'''』を踊ることでも知られる。国内ラグビーも世界屈指のクラブチームが揃い、[[スーパーラグビー]]に参加している。2009年10月31日には、[[オールブラックス]]対[[ワラビーズ]]の公式戦が、史上初めて日本(東京)で開催された。さらに[[ラグビーリーグ]]ニュージーランド代表は、[[ラグビーリーグ・ワールドカップ]]での優勝経験があり、「[[キーウィ (鳥)|キウイ]] (Kiwi)」の愛称で親しまれている。オーストラリアのプロリーグである[[ナショナルラグビーリーグ]]には、ニュージーランドのラグビーリーグチームも参加している。 |
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[[ラグビーリーグ]]ニュージーランド代表は、[[ラグビーリーグ・ワールドカップ]]での優勝経験があり、「[[キーウィ (鳥)|キウイ]] (Kiwi)」の愛称で親しまれている。オーストラリアのプロリーグである[[ナショナルラグビーリーグ]]には、ニュージーランドのラグビーリーグチームも参加している。 |
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=== クリケット === |
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[[クリケット]]はニュージーランドで[[1832年]]からプレーされており、現在も人気スポーツの一つである。[[1926年]]に[[国際クリケット評議会]]の正会員になった。最高峰の世界選手権大会である[[クリケット・ワールドカップ]]では優勝経験はないものの、[[2015 クリケット・ワールドカップ|2015年大会]]と[[2019 クリケット・ワールドカップ|2019年大会]]で[[準優勝]]した。[[リチャード・ハドリー]]は同国の歴代最高選手の一人に挙げられる。 |
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=== サッカー === |
=== サッカー === |
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{{Main|{{仮リンク|ニュージーランドのサッカー|en|Football in New Zealand}}}} |
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ニュージーランドは、 |
ニュージーランドは、2005年に[[オーストラリアサッカー連盟]]が[[アジアサッカー連盟]]に転籍して以降、[[オセアニア]]地域では一強状態になっている。[[ニュージーランドフットボール]](NZF)によって構成される[[サッカーニュージーランド代表]]は、[[FIFAワールドカップ]]には[[1982 FIFAワールドカップ|1982年大会]]で初出場し、[[2010 FIFAワールドカップ|2010年大会]]にも28年ぶり2度目の出場を果たした<ref>[https://web.archive.org/web/20091115144345/http://www.sponichi.co.jp/soccer/flash/KFullFlash20091114110.html ニュージーランドが7大会ぶりW杯出場] スポーツニッポン 2009年11月14日閲覧</ref>。オセアニアの大陸選手権である[[OFCネイションズカップ]]では大会最多5度の優勝を誇る。さらに[[U-23サッカーニュージーランド代表|U-23代表]]は、[[2020年東京オリンピックのサッカー競技・男子|2021年東京五輪]]で準々決勝で[[PK戦]]の末に[[U-23サッカー日本代表|日本代表]]に敗れたが<ref> [https://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2021/07/31/kiji/20210731s00002014575000c.html GK谷晃生 「絶対にヒーローになれる」川口能活コーチの言葉に背中押され…PKストップで4強貢献]スポニチ(2021年7月31日)2021年8月1日閲覧。</ref>、過去最高位となるベスト8の成績を収めている。 |
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オセアニアのクラブ王者を決める[[OFCチャンピオンズリーグ]]では、 |
オセアニアのクラブ王者を決める[[OFCチャンピオンズリーグ]]では、[[オークランド・シティFC|オークランド・シティ]]が大会最多10度の優勝に輝いている。また、同クラブは[[FIFAクラブワールドカップ]]でも[[FIFAクラブワールドカップ2014|2014年大会]]で3位になっており、名実ともに[[ニュージーランド・フットボールチャンピオンシップ|ニュージーランドリーグ]]を代表するクラブでもある。著名な選手としては、[[プレミアリーグ]]で長年プレーしている[[クリス・ウッド]]が存在する。 |
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=== バスケットボール === |
=== バスケットボール === |
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{{Main|バスケットボールニュージーランド代表}} |
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ニュージーランド人初の[[NBA]]選手となった[[ショーン・マークス]]が有名。国内には[[ナショナル・バスケットボール・リーグ (ニュージーランド)|NBL]]と呼ばれるプロ |
ニュージーランド人初の[[NBA]]選手となった[[ショーン・マークス]]が非常に有名である。国内には[[ナショナル・バスケットボール・リーグ (ニュージーランド)|NBL]]と呼ばれるプロリーグを持つ。[[バスケットボールニュージーランド代表|代表チーム]]はこれまでに[[オリンピックのバスケットボール競技|オリンピック]]出場2回、[[FIBAバスケットボール・ワールドカップ|世界選手権]]出場3回を誇る。[[2000年シドニーオリンピックのバスケットボール競技|2000年シドニー五輪]]ではアフリカ王者の[[バスケットボールアンゴラ代表|アンゴラ代表]]相手に勝利を収めた。[[2002年バスケットボール世界選手権|2002年世界選手権]]では、大方の予想を大きく上回る4位入賞と大健闘。これには世界中のバスケットボール関係者が驚かされ、大会最大の[[番狂わせ]]と言われた。なお、この大会でベスト5に選ばれたペロ・キャメロンは唯一の非[[NBA]]選手だった。 |
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[[2004年アテネオリンピックのバスケットボール競技|2004年アテネ五輪]]では、前回大会に続き1勝を挙げるのみに終わるが、[[2002年バスケットボール世界選手権|2002年世界選手権]]の優勝国だった[[バスケットボールセルビア代表|セルビア・モンテネグロ代表]]を相手に90vs87で破り再び世界を驚かせた。[[2006年バスケットボール世界選手権|2006年世界選手権]]では、地元[[バスケットボール男子日本代表|日本代表]]に最大18点差つけられるも逆転勝利。その後、[[バスケットボールパナマ代表|パナマ代表]]にも勝利しベスト16入りを果たした。 |
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=== クリケット === |
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[[クリケット]]は非常に人気の高いスポーツである。ニュージーランドで[[1832年]]からプレーされており、ファーストクラス・クリケットは[[1906年]]に始まった<ref name="ICC">[https://www.icc-cricket.com/about/members/east-asia-pacific/full/16 New Zealand Cricket] 国際クリケット評議会 2023年9月29日閲覧。</ref>。[[国内競技連盟]]であるニュージーランドクリケットは1894年に設立され、[[1926年]]に[[国際クリケット評議会]]に加盟し、正会員になった<ref name="ICC"/>。最高峰の世界選手権大会である[[クリケット・ワールドカップ]]では優勝経験はないものの、[[2015 クリケット・ワールドカップ|2015年大会]]と[[2019 クリケット・ワールドカップ|2019年大会]]で準優勝となった。[[1992 クリケット・ワールドカップ|1992年大会]]と[[2015 クリケット・ワールドカップ|2015年大会]]ではオーストラリアとの共催で開催国となっている。女子クリケットも盛んであり、1935年のイングランド戦が国際試合のデビューとなった<ref name="ICC"/>。2000年の[[女子クリケット・ワールドカップ]]で初優勝し、他にも3度の準優勝経験がある。過去3大会でニュージーランドが開催国となった。国内リーグでは[[トゥエンティ20]]形式のスーパースマッシュがある。[[リチャード・ハドリー]]は同国の歴代最高選手の一人に挙げられる。 |
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前述の通り、北島と南島にスキー場を抱えているところから[[ウィンタースポーツ]]も盛んで、[[スノーボード]]や[[モーグル]]といった競技も頻繁に行われている。 |
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== 著名な出身者 == |
== 著名な出身者 == |
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{{Main|ニュージーランド人の一覧}} |
{{Main|{{仮リンク|ニュージーランド人の一覧|en|Lists of New Zealanders}}}} |
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* [[ヘイリー・ウェステンラ]] - [[ソプラノ]][[歌手]] |
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* [[エイミー・ドナルド]] - [[ダンサー]][[子役]] |
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== 参考文献 == |
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* [[藤田ニコル]](出生地) - 日本の[[タレント]]、[[ファッションモデル]]、[[グラビアアイドル]]、[[YouTuber]] |
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* Koki Morita、「[https://globalnewsview.org/archives/16032 ニュージーランドにおけるマオリの歴史と現在]」、Global News View(GNV)、2021年10月21日 |
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* [[ロゼ (BLACKPINK)|ロゼ]] |
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*Clark, Ross (1994). Moriori and Maori: The Linguistic Evidence. In Sutton, Douglas G. (Ed.) (1994), The Origins of the First New Zealanders. Auckland: Auckland University Press, pp. 123–135. |
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* 「ニュージーランドの郵政民営化:「失敗」についての再検証」家森信善、西垣鳴人(会計検査研究No.40 2009.9)[http://www.jbaudit.go.jp/effort/study/mag/pdf/j40d03.pdf] |
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* 「経済の発展・衰退・再生に関する研究会 第8章 ニュージーランド」宮尾龍蔵(財務総合政策研究所2001年6月)[http://www.mof.go.jp/jouhou/soken/kenkyu/zk051/zk051a.htm][http://www.mof.go.jp/jouhou/soken/kenkyu/zk051/zk051i.pdf] |
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== 脚注 == |
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=== 出典 === |
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{{Reflist|colwidth=30em}} |
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== 参考文献 == |
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* Koki Morita、「[https://globalnewsview.org/archives/16032 ニュージーランドにおけるマオリの歴史と現在]」、Global News View(GNV)、2021年10月21日 |
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*Clark, Ross (1994). Moriori and Maori: The Linguistic Evidence. In Sutton, Douglas G. (Ed.) (1994), The Origins of the First New Zealanders. Auckland: Auckland University Press, pp. 123–135. |
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* 「ニュージーランドの郵政民営化:「失敗」についての再検証」家森信善、西垣鳴人(会計検査研究No.40 2009.9)[http://www.jbaudit.go.jp/effort/study/mag/pdf/j40d03.pdf] |
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* 「経済の発展・衰退・再生に関する研究会 第8章 ニュージーランド」宮尾龍蔵(財務総合政策研究所2001年6月)[http://www.mof.go.jp/jouhou/soken/kenkyu/zk051/zk051a.htm][http://www.mof.go.jp/jouhou/soken/kenkyu/zk051/zk051i.pdf] |
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== 関連項目 == |
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2024年11月4日 (月) 06:17時点における最新版
- ニュージーランド
- New Zealand (英語)
Aotearoa (マオリ語) -
(国旗) (国章) - 国の標語:なし 1
- 国歌:God Defend New Zealand
Aotearoa
神よニュージーランドを守り給え(アオテアロア)God Save the King
神よ国王を護り賜え
-
公用語 英語、マオリ語、ニュージーランド手話 首都 ウェリントン 最大の都市 オークランド - 政府
-
国王 チャールズ3世 総督 シンディ・キロ 首相 クリストファー・ラクソン 代議院議長 ジェリー・ブラウンリー - 面積
-
総計 270,467km2(73位) 水面積率 ごくわずか - 人口
-
総計(2020年) 5,005,882[1]人(120位) 人口密度 18.2人/km2 - GDP(自国通貨表示)
-
合計(2020年) 3221億1800万[2]ニュージーランド・ドル - GDP(MER)
-
合計(2020年) 2093億8400万[2]ドル(51位) 1人あたり 4万1164.576[2]ドル - GDP(PPP)
-
合計(2020年) 2158億9900万[2]ドル(67位) 1人あたり 4万2445.496[2]ドル - 建国
-
自治領として成立 1907年9月26日 ウェストミンスター憲章受諾[注釈 1] 1947年11月25日 1986年憲法[注釈 2] 1987年1月1日
通貨 ニュージーランド・ドル(NZD) 時間帯 UTC+12 (DST:+13)2 ISO 3166-1 NZ / NZL ccTLD .nz 国際電話番号 64 -
- 注1:かつての標語は、「Onward(英語:さらに先へ)」
- 注2:チャタム諸島は、ニュージーランド本土よりも45分進んでいる。
ニュージーランド(英語: New Zealand、マオリ語: Aotearoa)は、南西太平洋のオセアニアのポリネシアに位置する立憲君主制国家。首都はウェリントンで、最大の都市はオークランドである。
島国であり、二つの主要な島と、多くの小さな島々からなる。北西に2,000km離れたオーストラリア大陸(オーストラリア連邦)と対する。南方の南極大陸とは2,600km離れている。北はトンガ、ニューカレドニア、フィジーがある。イギリス連邦加盟国であり、英連邦王国の一国となっている。また、ニュージーランド王国を構成する最大の主体地域である。
国名
[編集]正式名称は英語で New Zealand(ニュージーランド)、及びマオリ語で Aotearoa(アオテアロア)。略称は、NZ。
日本語の表記は、ニュージーランド。漢字による表記は新西蘭であり、略称は新。1980年代に当時の駐日大使が漢字表記を公募し、乳国とも表記するとした。ただし、21世紀現在はほとんど使われず、「NZ」の略記の方が多用されている。
New Zealand という国名は、直訳すると「新しいZealand」となる。Zealandとは、オランダのゼーラントのこと。ニュージーランドに最初に到達したヨーロッパ人探検隊を率いたタスマンが、オランダ人であったことから、ラテン語でNova Zeelandia(新しいゼーランディア)と名付けられ、さらにそれをオランダ語訳し、Nieuw Zeeland と呼ばれるようになった。それが英語名のもとになった。
マオリ語のアオテアロアは、「白く長い雲(のたなびく地)」という意味(“ao”=「雲」、“tea”=「白」、“roa”=「長い」)[3]。元々は、北島のみを指す語であり、かつてはニュージーランド全体を指す語として英語の New Zealand を音訳した Niu Tireni が使われていた。
なお、近年在、マオリの中から国名の正式名称をアオテアロアにすべきだという声が出ており、2021年9月よりマオリ党が国名変更のために運動を開始した[4]。
ニュージーランドに関連するものを指す際、「キーウィ」(kiwi)という愛称がよく使われる。ニュージーランドに生息する鳥キーウィから名をとり「ニュージーランドの」という形容詞として用いられることがある。口語のキーウィは名詞で「ニュージーランド人」を指すこともある。こうしたキーウィの呼び名にニュージーランドやニュージーランド国民への侮蔑の意味はなく、ニュージーランド側も認めている呼称である。また外国為替のディーラーの間では、ニュージーランド・ドルを“kiwi”または“kiwi dollar”とも呼ぶ。
歴史
[編集]ポリネシア人開拓者
[編集]9世紀ごろ、ポリネシア人開拓者が島々にやってきていて、彼らの子孫は マオリ人と呼ばれる。ニュージーランドの東に位置するチャタム諸島に行った子孫はモリオリ人と呼ばれている。モリオリ人がチャタム諸島に、ニュージーランドを経由して来たのが、他のポリネシア地域から直接渡ったのかは今でも議論がある一方、言語学的には証明がなされている[5]。マオリ人はニュージーランド北南島(特に北島)を「アオテアロア」(長い白い雲の土地)と呼んでいた。
最初の居住者はモアの狩猟者たちで、乱獲によりモアを15世紀までに絶滅させた。モアを餌としていたハルパゴルニスワシ(ハースト・イーグルとも。ワシの仲間で、羽を広げると3mもある史上最大の猛禽類)もモアと共に絶滅している。
民族 (iwi) の縄張り (rohe) に分かれていた。マオリは海産物、植物、動物、モア、ナンヨウネズミ、サツマイモ (kumara) を食べていた。
ヨーロッパの探検家
[編集]ヨーロッパ人として初めてこれらの島を「発見」したのは、オランダ人のアベル・タスマンで、1642年12月に Heemskerck 号と Zeehaen 号で、南島と北島の西海岸に投錨。マオリとの争いがあったために西岸をトンガへ北上し、北南島西岸のスケッチをした。彼は、最初、アントワープ出身の水夫ヤコブ・ル・メール (Jacob Le Maire) が1616年に「発見」したチリの南の土地だと思い、“Staaten Landt”(英:“Staten Island”)と地図に記した。
1643年にヘンドリック・ブラウエルによって改めて調査され、チリの南ではないと分かると、オランダの知識人はオランダのゼーラント州 (Zeeland) にちなみ、ラテン語で “Nova Zeelandia”(「新しい海の土地」という意味。英語の “New Sealand” にあたる)。と名付け、後にはオランダ語で “Nieuw Zeeland” と呼ばれた。
タスマンが訪れてから100年以上後、ジェームズ・クックがエンデバーで1769-1770年に訪れた時に、英語で “New Zealand” と呼んだ。クックが “Zeeland” を “Sea land” と直訳しなかったのは、オランダ語の発音の名残と、デンマークのシェラン島(“Zealand”。コペンハーゲンがある島)にもちなんだためといわれる。クックはその後の第2次・第3次航海でもニュージーランドを訪れた。その時に北島・中島・南島と名付けたが、中島が今の南島に、その時の南島が今のスチュアート島になった。
経済改革と行政改革
[編集]戦後のニュージーランドはイギリスを主な貿易相手国とする農産物輸出国として発展し、世界に先駆け高福祉国家となる。しかし、1970年代にイギリスがECの一員としてヨーロッパ市場と結びつきが強まり、ニュージーランドは伝統的農産物市場を失い経済状況は悪化した。さらに、オイルショックが追い打ちをかけた。国民党政権は農業補助政策を維持する一方、鉱工業開発政策を開始するなど財政政策を行うもいずれも失敗し、財政状態はさらに悪化した。
1984年、労働党のデビッド・ロンギが政権を勝ち取ると、「国民の支持が得られなくともやるべきことは断行する」との固い決意のもと、政権主導の改革を押し進めた。ロンギ首相(当時)とダグラス財務大臣(当時)の改革は、ロジャーノミクスと呼ばれる経済改革につながる。主な事例としては、21の国営企業(電信電話、鉄道、航空、発電、国有林、金融など)を自国資本・外国資本を問わず民営化した。大学や国立研究所を法人化し実質無料であった学費を民間の大学と同様にした。各産業への保護と規制は撤廃され、外資のニュージーランド経済への資本参加を許可し、政府による許認可を極力なくし、官僚の数を半減した。規制撤廃、農業における補助金・優遇制度の撤廃、税制改革、競争原理の導入、行政部門の役割の見直しなど一連の改革は、一時的に倒産件数や失業率の悪化を招き、ロンギは首相を降ろされたが、結果として、ニュージーランド経済は成長軌道に乗り、福祉サービスも向上した。以降、これらの改革は労働党と国民党を問わず受け継がれ、現在のニュージーランドは極めて規制の少ない国となっている。
1990年代後半からとりわけ環境問題、自然保護政策に重点を置き、外資に売却した鉄道会社を再購入するなど地球温暖化対策に積極的な姿勢を示している。国内各地でエコツーリズムを開催するなど観光政策と自然保護政策の両立を目指している。映画産業の成長により広大な自然地形はロケーション撮影地として映画産業、海外メディアにも広く利用されニュージーランドの広報活動にも貢献している。
21世紀
[編集]2020年3月、ニュージーランド政府は新型コロナウイルス感染者が国内で確認されると、いち早く外国人の入国を禁止し、都市のロックダウンを含む国民の行動制限を含む厳しい措置を採った。ニュージーランドの経済を支える観光業などは大きな打撃を受けることとなり、2020年第2四半期(4-6月期)の国内総生産は前期比12.2%減とニュージーランド史上最大の減少幅を記録した[6] が爆発的な流行は抑え込むことに成功した[7]。 同年10月17日に行われた総選挙では、与党であったニュージーランド労働党が国民からの支持を得て単独過半数を得て圧勝した[8]。
2021年8月17日、新型コロナウイルスのデルタ株による市中感染が1件確認されたことを受け、全土で3日間のロックダウンを実施すると発表した[9]。
政治
[編集]ニュージーランドの政体は、ニュージーランド国王 (英: King/Queen of New Zealand)[10] を国家元首とする立憲君主制である[11]。ニュージーランド国王は連合王国国王(イギリス国王)と同一人物であるが、各々の王位は独立して存在する(いわゆる同君連合)[12]。ニュージーランド政府(通例はニュージーランドの首相)の助言に基づき国王により任命されたニュージーランド総督が国王の職務を代行する[13]。行政府の長は首相である。議会による選出に基づき、総選挙で最も多くの議席を獲得した政党の党首が選出され、ニュージーランド総督が任命する。また副首相および閣僚は、首相の推薦に基づきニュージーランド総督が任命する。
議会は一院制で、パーラメント (Parliament) と呼ばれる。国王と代議院で構成され、国王の代理を総督が務める。定数は120議席。任期は3年。かつては小選挙区制を採用していたが、現在は小選挙区比例代表併用制を採用している。投票者は小選挙区票と政党票の計2票を投じる。投票は18歳以上のニュージーランド国籍保有者と同国の永住権保有者により行われる。なお、小選挙区数は人口分布により変動する。例えば、2017年総選挙(定数120議席)では、64の選挙区に加え、マオリ市民の議席を保障するために設けられたマオリ選挙区7を加えた総数71の選挙区が設けられた。
直近の2023年の総選挙では、中道右派のニュージーランド国民党が48議席、中道左派のニュージーランド労働党が34議席、緑の党が15議席、ACT党が11議席、ニュージーランド・ファースト党が8議席、マオリ党が6議席を獲得[14]。国民党がACT党、ニュージーランド・ファースト党と連立政権を発足させ、国民党党首のラクソンが首相に就任した。
ニュージーランドは、女性の政治的権利(女性参政権)を早くから保障してきたことで知られている。1893年に世界で初めて女性参政権を実現させたのはニュージーランドである(被選挙権は1919年から)。2005年3月には女性が初めて議会議長に任命され、2006年8月までの間、二人の国家元首(国王、総督)と三権の長(代議院議長、首相、首席判事)全てが女性で占められた。
ニュージーランドはイギリスと同様に成文憲法を持たないが、1986年建国法 (en) が国の基本法となっている[13]。
国際関係
[編集]ニュージーランドの対外関係は、主に先進国およびオセアニア諸国に向けられている。ニュージーランドは、GDPこそ大きくないものの、太平洋の中間に位置する人間開発指数の高い先進国として、複数の多国間組織(太平洋諸島フォーラムやアジア太平洋経済協力、太平洋共同体など)に属している。自由貿易も推し進め、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)の初期メンバーである。一方、軍事面では軍備管理・非核とともに独立性を重んじている(後述)。
主要な貿易相手国は中国、オーストラリア、アメリカ、日本である[15]。特に中国とオーストラリアの占める割合が大きく、輸出では40%、輸入では30%になる。近年、中国との貿易額が急増しており、2014年以降オーストラリアを抜き最大の物品貿易相手国となっている。主な輸出品目は乳製品や肉類といった第1次産品、輸入品は石油や工業製品である。貿易収支はマイナスであることが多い。
傍ら、1987年の非核地帯、軍縮および軍備管理法(1987年ニュージーランド非核地帯・軍縮・軍備管理法)の下で、ニュージーランドの領海、陸地、空域は非核地帯になっており、以降は原子力船(または核武装艦)が同国の湾港を使用したり、同国水域に入ることを禁止する現状が続いている。
日本との関係
[編集]- 1985年よりワーキング・ホリデー協定(30歳以下の若年者が1年間海外生活を総合的に体験できる制度。2010年3月29日より1雇用主の元で労働できるのは3箇月以内という期間限定が解除された)を結んでいる。2004年の日本人への査証発給件数は3,789件(85年よりの累計45,257件)、NZ人への発給件数は211件(85年よりの累計8,769件)となっている。
- ニュージーランドは国際博覧会には参加しない方針を取っているが、2005年の愛知万博には日本との今後の関係の重要性を考慮し、特別参加した。期間中に、クラーク首相も来日している。ニュージーランド交響楽団によるコンサートも開催された。
- ニュージーランドでは、1990年代に国内での自動車の生産を終了しており、日本は長らく同国1位の自動車の輸入先となるなど幅広い貿易活動が行われている。一方、貿易の拡大を通じて国内に日本からの外来種(カメムシなど)が移入している事例もあり、国内農業への影響が懸念されている[16]。
国家安全保障
[編集]軍事面では独立性を重んじている[17]。ニュージーランド軍として陸海空の三軍を有する。直接的な脅威を受ける国家がないため、冷戦終結後は陸軍を主体とした3軍を再編し、本土防衛のほか、国際連合の平和維持活動 (PKO) を重点活動とした。
第二次世界大戦後は軍事同盟であるANZUSに加盟していたが、1980年代に入ると核に対する態度(南太平洋非核地帯条約に参加、2018年には核兵器禁止条約を批准)の違いから、アメリカとの同盟関係に亀裂が生じ、85年にアメリカの安全保障義務から外れると、86年に脱退した。イラク戦争には反対し派兵しなかったが、対テロ戦争の一環でアフガニスタンやインド洋に兵力を派遣している。アメリカとの関係は2000年代後半から緩和しはじめ、2010年のウェリントン宣言と2012年のワシントン宣言で回復を見せた[18]。
ただし、2020年代においても、参加しているUKUSA協定の役割拡大には不快感を示し[19]、AUKUSでオーストラリアが原子力潜水艦を導入決定した際には領海侵入拒否を伝達した[20]。
地理
[編集]ニュージーランドの面積は、268,680 km2である。
ニュージーランド列島は環太平洋火山帯に属し、北島と南島の二つの主要な島と多くの小さな島々で構成される。北島と南島の間には、クック海峡がある。
北島(ノースアイランド)には、首都ウェリントンがあり、政府機関が集中している。同国最大の都市であるオークランドは、商業および経済の中心地となっている。オークランドは、オークランド市、マヌカウ市 (en)、ワイタケレ市、ノースショア市の4市によって構成されている。オークランドの年間降水日は100日以上で、雨の多い街である。近くの観光名所として、温泉地として有名なロトルア、タウポ、ワイトモ鍾乳洞 (グローワーム洞窟、en) の土蛍などが有名である。北島は、南島ほど険しい山脈はないが、火山活動が活発である。北島の中での最高峰は、2,797m のルアペフ山である。
南島(サウスアイランド)は、最も陸地面積の大きな島で、中心都市はクライストチャーチ。島の中央には「南半球のアルプス山脈」と呼ばれる南アルプス山脈がそびえる。最高峰は、3,724m のクック山(マオリ語ではアオラキ、「雲を貫く」という意味)で、その他に3,000m 以上の峰が18ある。他にもタスマン氷河、サザンアルプス、クック山、ミルフォード・サウンドのような豊かな自然も有名である。クイーンズタウンは世界的に有名な観光・保養地である。温泉地も各地に点在する。
地質
[編集]風光明媚な地形、火山、温泉、地震は複雑な活動中の地質に起因する。北島の東側には北のトンガ海溝に続く海溝があり、ここでは太平洋プレートがオーストラリアプレートに沈み込み、西側の北島に火山・地震が多い原因となる。南島北部には5本の主要断層があり南のアルプス断層に集約する。この断層は南島を斜めに縦断する右ずれのトランスフォーム断層である。
環境
[編集]気候
[編集]気候は、ほぼ全土が西岸海洋性気候に含まれ、夏は涼しく冬の強烈な寒波もない。1年を通して温暖な気候であるが、北島・南島ともに多くのスキー場があり、世界中からスキーヤーが訪れる。南半球の地理的、気候的な条件も好まれ、世界各国のスキー連盟の冬季強化合宿地に選ばれている。
1世帯当りの敷地面積は約500m²、住宅床面積は約200m²である。
生態系
[編集]ニュージーランドの北島、南島およびスチュアート島は太古から大陸から切り離され孤立したため独特の生態系が形成された。 とりわけ、コウモリ類、クジラ類以外の哺乳類が全くいないことは特筆すべきであり、そのため、通常なら陸生哺乳類が担うべき役割を鳥類が担う形で適応放散し、すでに絶滅した巨鳥モアをはじめ、キーウィやフクロウオウム、タカヘなど飛べない鳥による生態系が発達した。
人類の到来以降(特にヨーロッパ系白人移民の入植以降)は、持ち込まれた哺乳類動物(イヌ、ネコ、ネズミ、シカなど)によってこうした生態系が大きく撹乱された。現在では、生物の持込には厳しい制限を敷く保護政策がとられている。
地方行政区分
[編集]16地方に分かれる。
- 北島
- 1. ノースランド
- 2. オークランド
- 3. ワイカト
- 4. ベイ・オブ・プレンティ
- 5. ギズボーン
- 6. ホークス・ベイ
- 7. タラナキ
- 8. マナワツ・ワンガヌイ
- 9. ウェリントン
- 南島
- 10. タスマン
- 11. ネルソン
- 12. マールボロ
- 13. ウェスト・コースト
- 14. カンタベリー
- 15. オタゴ
- 16. サウスランド
- 特別領
- チャタム諸島 (Chatham Islands) - 南島クライストチャーチの東方約1000kmの太平洋上の島。
以上の他に、以下の地域がニュージーランドと特別の関係を有する。本記事中のデータは、これらの領土を含んでいない。
南極条約により棚上げされているが、1957年に南極ロス海周辺をロス海属領 (Ross Dependency) としてその領有を主張した。
ニュージーランド国王を元首とするニュージーランド王国は、これらの領土、自治領、自由連合国家、属領によって構成されている。
経済
[編集]第1次産業
[編集]農業
[編集]豊かな国土と地形から農業が盛ん。とくに酪農、畜産が盛んに行われ、およそ3割の輸出品目は農産品で占められる(乳製品19.5%、食肉13.8%(2007年6月)。近年では、国際市場での価格上昇を受け乳製品の輸出が好調[注釈 3]。畜産を廃業し酪農へ進出する農家が増加傾向にある。人口の10倍以上家畜が多いため、国際的にも異色の地球温暖化対策を進める動きが出ている。羊や牛のげっぷ・おならに含まれるメタンガスを抑制するというもので、農家からは反発もある。メタンは二酸化炭素よりも21倍温室効果ガスが大きい [4]。
果樹・青果物栽培も行なっており、主にキウイフルーツやフェイジョア、キワノ、タマリロなどの果物やパースニップ、スウィード、ビートルート、ルバーブ、リーキなどの野菜が名産となっている。特にキウイフルーツは世界第2位の生産量があり、外貨獲得のために首相自らが販売PRを行っている[21]。2012年5月8日、オークランドの郊外にあるMount Roskillという街で一匹のハエが発見・捕獲され、そのハエを巡って大騒動が巻き起こされている。政府は当時に発見されたハエがクイーンズランド・フルーツ・フライというオーストラリア原生種のハエであることを確認・発表しており、同時にこの種のハエが果樹園を壊滅させる恐れの強いものであることから非常事態宣言を発令し、その地域だけでなく周辺の地域においても一切の果物や野菜の収穫・出荷が禁止される事態となった[22]。
フォンテラはニュージーランド最大の企業組織の一つであり生産者組合組織でもある。
林業
[編集]林業、森林業が大変盛ん。対外輸出も好調。2006年度は、およそ31億5000万NZDを輸出し、全輸出額の10%を占める。主な輸出先はオーストラリア、日本、アメリカ、中国など。アメリカ原産の外来種であるマツの一種ラジアータマツ(ニュージーランド松)を主力としている。このマツは原産地であるアメリカでは林業用の樹種として用いられていないが、ニュージーランドでは徹底的に品種改良したうえで利用している。木板、繊維板 (MDF) の需要が高く、カーター・ホルト・ハーベイなどの林業多国籍企業が主要企業。
第2次産業
[編集]鉱業
[編集]ニュージーランドの鉱業は小規模である。有機鉱物資源では、亜炭(20万トン、2002年)、石炭(371万トン)、原油(150万トン)、天然ガス(244千兆ジュール)が採掘されているが、国内需要と比較すると取るに足りない。幸い高低差の大きな地形を生かした水力発電が国内の総発電量の54%を占めているため、有機鉱物資源の輸入量を抑えることに成功している。例えば原油が総輸入額に占める割合は6.0%に過ぎない。
金属鉱物資源では、金(9.8トン)、銀(32トン)、鉄鉱(45万トン)が目立つ。金の採掘はニュージーランドへ移民をひきつけた最初の要因であった。1860年代に金が発見されると、一気にヨーロッパ系の人口が倍増し、主要輸出品目となったほどである。
工業
[編集]ニュージーランドの工業は、畜産物の加工が主力である。例えば、世界第3位の羊皮生産(10万トン、世界シェア6.3%、2004年時点)、同第4位のバター(47万トン、5.7%)、同第5位の羊肉(51万トン、4.1%)、同第6位の毛糸(2.2万トン、2.1%)などが挙げられる。世界シェア1%を超える生産物は他に、チーズ(29万トン、1.6%)、牛肉(72万トン、1.2%)、アルミニウム(95万トン、1.2%)、製材(429万立方メートル、1.1%)、リン肥料(34万トン、1.0%)がある。アルミニウムはボーキサイトの主要産出国の一つであるオーストラリアに近く、水力発電が60%を占める豊富な電力が利用できることを生かしたものである。
第3次産業
[編集]観光
[編集]年間260万人以上の旅行者が訪れる観光立国である(以下、数字は2010-2011統計)。2010-2011統計では、海外からの観光客による外貨獲得は97億NZDを記録し国内総生産(GDP) の9%を占める。広大な自然地形とロード・オブ・ザ・リングに代表される映画、環境産業が観光客の増加に貢献。政府観光局はアジア、北米、ヨーロッパで広範囲な観光誘致活動を行っている。
国別統計では、オーストラリアからの観光客が全体の45%を占め年間115万人以上が訪れている。その他、主な観光客の出身国はイギリス(22.5万人)、アメリカ合衆国(18.4万人)、中華人民共和国(15.4万人)、日本(6.5万人)、ドイツ(6.3万人)、大韓民国(5.1万人)となっている。特に中華人民共和国からの観光客増加は毎年二桁成長を記録しており、観光省および政府観光局は日本や中華人民共和国などのアジア諸国からの観光客誘致に積極的である。
日本からニュージーランドへは、成田国際空港と関西国際空港の2空港からフラッグ・キャリアのニュージーランド航空が直行便を運行しているほか、シドニーやシンガポール、香港、バンコクなどから経由便を利用して入国できる。
国際教育
[編集]1980年代後半より留学生の受け入れを積極的に行い、現在では輸出項目の5番目に教育ビジネス(留学生ビジネス)が入る。留学生により年間$23億NZドル(2008年)の外貨と教育分野で32,000人分の雇用が生み出される。留学生は2002年の126,919人をピークに減少傾向が続き、2008年は88,557人となっている。2008年の主な地域別留学生数は、中華人民共和国(20,579人)、大韓民国(17,189人)、日本(10,676人)となっている。
貿易
[編集]- 輸出品目 - 乳製品、肉、木材・木製品、魚、機械類
- 輸出国 - オーストラリア 19.5%、アメリカ合衆国 13.5%、日本 10.8%、中華人民共和国 5.7%、イギリス 4.5%、大韓民国 4.0%(2006年12月末)
- 輸入品目 - 機械設備、自動車、航空機、石油、エレクトロニクス、織物、プラスチック
- 輸入国 - オーストラリア 20.1%、中華人民共和国 12.2%、アメリカ合衆国 12.1%、日本 9.1%、ドイツ 4.4%、シンガポール 4.6%(2006年12月末)
- 1983年にオーストラリアとの間で経済緊密化条約 (CER) を締結した。2000年にシンガポールと自由貿易協定 (FTA) を締結した。2005年4月にタイとの間で経済緊密化協定 (CEP) を締結した。同年7月18日に太平洋横断戦略的経済連携協定 (TPSEP/P4)をシンガポール、ブルネイ、チリとの間で締結した(ブルネイは2006年8月に締結)。2008年4月7日に中華人民共和国と包括的自由貿易協定 (FTA) を締結した。2009年2月27日に、オーストラリアと共同で東南アジア諸国連合 (ASEAN) と包括的自由貿易協定 (FTA) を締結し同年7月より発行される。大韓民国(韓国)との包括的自由貿易協定 (FTA) も交渉入りが合意されている。2009年10月にマレーシアとの間でFTAを締結した。同年11月2日に湾岸協力会議 (GCC) との間でFTAを締結した。
交通
[編集]9万4000キロメートルの道路網(うち高速道路199キロメートル)[23]と4,128キロメートルの鉄道網[24]がある。主要な都市や町のあいだはバスが通じているが、自家用車が交通手段としては圧倒的である[25]。鉄道は1993年に民営化されたが、2004年から2008年にかけて、段階的に再国有化され、キウイレール (KiwiRail) となった。オークランドとウェリントンの都市路線(それぞれオークランド・ワン・レールとトランスデヴ・ウェリントンが運営)を除き、すべての鉄道をキウイレールが運営している[26]。鉄道網は全国に張り巡らされているが、旅客よりも貨物が中心である[27]。北島と南島のあいだは、インターアイランダー(キウイレール系列)とブルーブリッジの二社がウェリントン - ピクトン間でフェリーを運航している。航空ではオークランド、クライストチャーチ、クイーンズタウン、ウェリントンの4つの国際空港があるが、オーストラリアとフィジー以外の国や地域に直行便があるのはオークランドとクライストチャーチのみである[28]。
科学技術
[編集]同国における科学機関ならび化学機関はニュージーランド化学研究所(NZIC)やGNSサイエンス、クラウン研究所、グラビダ、テ・プナハ・マタティーニなどが知られている。
また、NZICはアジア化学会連合(FACS)の加盟組織でもある。
国民
[編集]人口
[編集]2020年時点での総人口は500万人超と推定されている[1]。人口密度(1 km2当たり)は約19人である。 ニュージーランドの合計特殊出生率は1.61人(2020年)である。
民族
[編集]ニュージーランドは多民族国家である。2013年の国勢調査では、ヨーロッパ系74.0%、先住民族マオリ人14.9%、アジア系11.8%、太平洋諸島系7.4%、中東系・ラテン系・アフリカ系1.2%、その他1.7%である。2001年の国勢調査では、アジア系6.6%であったことから、近年アジア系の急増がうかがえる。
言語
[編集]- 英語(ニュージーランド英語) 95.9%、マオリ語 4.1%、その他、ニュージーランド手話 0.63%、サモア語 2.23%、フランス語 1.40%、ヒンディー語 1.16%、広東語 1.15%、北京官話 1.08%、中国語(細分されていない) 0.99%、ドイツ語 0.98%、トンガ語 0.77%、オランダ語 0.70%、朝鮮語 0.70%、スペイン語 0.56%、アフリカーンス語 0.55%、日本語 0.55%など
人名
[編集]移民も多く、さまざまな名前がある。
婚姻
[編集]この節の加筆が望まれています。 |
同性婚
[編集]2013年より、同性間の結婚(同性結婚)が認められるようになった。国会での議決の際、国民党の議員だったモーリス・ウィリアムソンが行ったスピーチは大きく注目され、ウィリアムソンは一躍時の人となった[29][30][31]。
宗教
[編集]ニュージーランドはキリスト教が主な宗教であるが、人口の多くは世俗的である。2013年の国勢調査によると、キリスト教が約47%(内、カトリック教会 12.6%、聖公会 11.8%、長老派教会 8.5%、その他15.1%)、その他の宗教が6.0%、無宗教 が41.9%、無回答が4.4%だった。
教育
[編集]義務教育の期間は6歳から16歳までとなっている。1980年代後半から留学生の受け入れが積極的に行われているが2002年の126,919人をピークに減少傾向が続き、2008年は88,557人となっている。2008年の主な地域別留学生の順位は、1位:中華人民共和国(20,579人)、2位:大韓民国(17,189人)、3位:日本(10,676人)となっている。
保健
[編集]医療
[編集]ユニバーサルヘルスケアが達成され、ニュージーランド保健省配下の政府機関DHBが医療保険を引き受けている[32]。財源は一般税収を原資としており、NZには社会保険制度は存在しない[32]。
治安
[編集]ニュージーランドは、政策面では人種・性別・障害などへの差別撤廃に積極的で福祉の充実した観光立国であるというイメージから、「安全な国」というイメージが先行している。しかし他国同様に、軽犯罪から重犯罪も発生している[33]。
2007年7月から2008年6月までのオークランド市における主な犯罪の発生認知件数は「殺人:7件」「強盗:545件」「性犯罪:352件」「麻薬犯罪:2,249件」「窃盗:17,945件」。
失業率は6%(2010年1-3月期)と比較的低く押さえられているものの、所得・付加価値税率 (15%)が高く贈与相続税が低く(最高税率が基礎控除後で25%)、社会保障は移住者に対しても充実していることで、移民への偏見、憎悪も起きている。これに対してニュージーランド警察は、ヘイトクライムや人種差別犯罪に対する特別なプログラムを用意しており、個別の事案に特別に対処する体制を用意している。
犯罪組織としてはバイカー・ギャングの比率が多く、「ブラック・パワー」や「モンゴレル・モブ」などのグループはマオリ族がメンバーの大多数を占めている。
補償金を払う政府機関ACCがある。資金は税金で、外国人にも支払われる[34]。
一方でニュージーランドは、世界において汚職の発生率が最も低い国家の1つと見做されている[35]。
この節の加筆が望まれています。 |
法執行機関
[編集]ニュージーランド警察が主体となっている。
人権
[編集]この節の加筆が望まれています。 |
マスコミ
[編集]テレビメディア
[編集]ラジオメディア
[編集]- この他には学生団体が運営するラジオ局が存在する。2011年のカンタベリー地震と自主的な学生会員の導入により、学生放送の将来についての新たな懸念が高まったが、放送局の役割はニュージーランド航空と文化遺産省によって引き続き認められている。
報道機関
[編集]- ニュージーランド書籍協議会
- バウアーメディアグループ
- ハウリング・ザ・ムーン・パブリッシング・リミテッド (Howling at the Moon Publishing Limited)社
印刷・出版
[編集]通信
[編集]かつてはニュージーランド郵便が通信事業を独占していたが、1987年にテレコム・ニュージーランドが国営企業として設立され、1990年に民営化された[36]。2011年にテレコムから分社化されたコーラスが通信基盤のほとんどを所有しているが[37]、競争も激化している[36]。2009年に大容量の「ウルトラ・ファスト・ブロードバンド」が導入され、2022年時点で87%の国民が利用できる状況にある[38]。国際電気通信連合の情報・通信基盤発展ランキングでは13位にランクされている(2017年現在)[39]。
文化
[編集]この節の加筆が望まれています。 |
食文化・料理
[編集]土着のマオリ料理に、欧州やポリネシア、アジアからの移民や開拓民が持ち込んだ食文化の伝統が混淆しているのがニュージーランドの料理の特徴である[40]。トウモロコシやジャガイモ、豚などの農産物は、初期の欧州からの移民によって段階的にもたらされた[41]。ラム肉、サーモン、コウラ(ザリガニ)[42]、ブラフオイスター、シラス、パウア貝、ムール貝、ホタテ貝、ピピ貝、トゥアトゥア貝[43]、クマラ(サツマイモ)、キウイフルーツ、タマリロ、パヴロヴァ(国を代表するデザート)などが特徴的な食べ物として挙げられる[44][40]。マオリには熱した石を地中に埋め、それによって料理をするハンギと呼ばれる調理法が伝わるが、今日でも宴会やタンギハンガ(葬儀)などの特別な機会に見ることができる[45][46]。
文学
[編集]マオリは考えを共有する手段としての筆記をいち早く受け入れたため、その口碑や詩の多くが書き留められた[47]。当初、英文学はその多くがイギリスからの輸入だったが、1950年代以降はニュージーランド文学が広く知られるようになった[48]。世界的なモダニズム文学の潮流や大恐慌の影響もあったとはいえ、1930年代から、作家らはニュージーランドでの経験に焦点をあてた作品を発展させはじめた。当初ジャーナリズム的な活動であった文学が、より学術的な価値を追い求めるようになったのもこのころである[49]。二度の世界大戦への参戦も、ニュージーランドの文化に対する新たな視点をニュージーランドの作家らに提供した。また、戦後には大学の拡充にあわせて郷土文学が開花した[50]。ダニーディンは、国連教育科学文化機関 (UNESCO) から文学の街 (City of Literature) に指定されている[51]。
音楽
[編集]- ニュージーランド交響楽団
- ニュージーランド出身のオペラ歌手にキリ・テ・カナワ、ソプラノ歌手ヘイリー・ウェステンラらがいる。
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映画
[編集]都会と自然を兼ね添えた風光明媚な地であり、さらに英語圏であることや、政府や自治体の協力体制ができていること、南半球にあり主な映画製作会社がある北半球と季節が逆であることなどから、近年は映像撮影のロケーション地として需要が高い。多くのハリウッド映画がニュージーランドで製作されているほか、撮影地を訪問するツアーも開催されている。ニュージーランド出身の映画監督にジェーン・カンピオン、ピーター・ジャクソンらがいる。
過去に撮影された主な作品一覧
- アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(サム・ワーシントン主演、2023年)
- ナルニア国物語/第1章: ライオンと魔女 (ティルダ・スウィントン主演、2005年)
- ラスト サムライ (トム・クルーズ主演、2004年)
- ロード・オブ・ザ・リング(イライジャ・ウッド主演、2001年、2002年、2003年)
- クジラの島の少女(ケイシャ・キャッスル=ヒューズ主演、2002年)
- ピアノ・レッスン(ホリー・ハンターハーヴェイ・カイテル主演、1993年)
美術
[編集]- 南半球では数少ないアダルトゲームメーカーであるQ-Maxが設立された。
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被服・服飾
[編集]マオリの織物はニュージーランドを代表する伝統的な服飾文化の一部となっている。
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建築
[編集]ニュージーランドにおける建築文化は、外部からの様々な文化の影響を受けている面があるが、主体となっているのはヨーロッパの建築文化である。
その傍らでポリネシアの文化の影響がいくつかの地域で現れている特徴点を持ち合わせている。
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世界遺産
[編集]ニュージーランド国内には、ユネスコの世界遺産リストに登録された自然遺産が2件、複合遺産が1件存在する。
祝祭日
[編集]日付 | 日本語表記 | 現地語表記 | 備考 |
---|---|---|---|
1月1日 | 元日 | New Year's Day | 土日にあたる場合は、次の月曜日 |
1月2日 | 元日翌日 | Day after New Year's Day | 土日にあたる場合は、次の火曜日か水曜日 |
2月6日 | ワイタンギ・デー | Waitangi day | ワイタンギ条約 |
3月-4月 | 聖金曜日 | Good Friday | 移動祝祭日 |
3月-4月 | イースター・マンデー | Easter Monday | 移動祝祭日 |
4月25日 | アンザック記念日 | ANZAC Day | ガリポリの戦いにおけるアンザック軍団を記念 |
6月第1月曜日 | 国王公式誕生日 | Queen's Birthday | |
6月から7月 | マタリキ | Matariki | マオリのお正月、2022年から祝日化[52] |
10月第4月曜日 | 労働記念日 | Labour Day | |
12月25日 | クリスマス | Christmas Day | 週末にあたる場合は、次の月曜日 |
12月26日 | ボクシング・デー | Boxing Day | 土日にあたる場合は、次の火曜日か水曜日 |
この他、地方により異なる日付で「Anniversary Day」が年に1日ずつある。
スポーツ
[編集]旧イギリス領の歴史から球技に力を入れている面があり、ニュージーランドではラグビー、クリケット、ネットボールにおいて有力な選手を多数輩出している。さらにヨットレースの強豪国としても知られており、1995年と2000年のアメリカスカップで優勝している。他方で、北島と南島にスキー場を抱えているところからウィンタースポーツも盛んであり、スノーボードやモーグルといった競技も頻繁に行われている。
ラグビー
[編集]ラグビーユニオンニュージーランド代表こと『オールブラックス』は、世界屈指の強豪チームであり、試合前にダンスの『ハカ』を踊ることでも知られる。国内ラグビーも世界屈指のクラブチームが揃い、スーパーラグビーに参加している。2009年10月31日には、オールブラックス対ワラビーズの公式戦が、史上初めて日本(東京)で開催された。さらにラグビーリーグニュージーランド代表は、ラグビーリーグ・ワールドカップでの優勝経験があり、「キウイ (Kiwi)」の愛称で親しまれている。オーストラリアのプロリーグであるナショナルラグビーリーグには、ニュージーランドのラグビーリーグチームも参加している。
サッカー
[編集]ニュージーランドは、2005年にオーストラリアサッカー連盟がアジアサッカー連盟に転籍して以降、オセアニア地域では一強状態になっている。ニュージーランドフットボール(NZF)によって構成されるサッカーニュージーランド代表は、FIFAワールドカップには1982年大会で初出場し、2010年大会にも28年ぶり2度目の出場を果たした[53]。オセアニアの大陸選手権であるOFCネイションズカップでは大会最多5度の優勝を誇る。さらにU-23代表は、2021年東京五輪で準々決勝でPK戦の末に日本代表に敗れたが[54]、過去最高位となるベスト8の成績を収めている。
オセアニアのクラブ王者を決めるOFCチャンピオンズリーグでは、オークランド・シティが大会最多10度の優勝に輝いている。また、同クラブはFIFAクラブワールドカップでも2014年大会で3位になっており、名実ともにニュージーランドリーグを代表するクラブでもある。著名な選手としては、プレミアリーグで長年プレーしているクリス・ウッドが存在する。
バスケットボール
[編集]ニュージーランド人初のNBA選手となったショーン・マークスが非常に有名である。国内にはNBLと呼ばれるプロリーグを持つ。代表チームはこれまでにオリンピック出場2回、世界選手権出場3回を誇る。2000年シドニー五輪ではアフリカ王者のアンゴラ代表相手に勝利を収めた。2002年世界選手権では、大方の予想を大きく上回る4位入賞と大健闘。これには世界中のバスケットボール関係者が驚かされ、大会最大の番狂わせと言われた。なお、この大会でベスト5に選ばれたペロ・キャメロンは唯一の非NBA選手だった。
2004年アテネ五輪では、前回大会に続き1勝を挙げるのみに終わるが、2002年世界選手権の優勝国だったセルビア・モンテネグロ代表を相手に90vs87で破り再び世界を驚かせた。2006年世界選手権では、地元日本代表に最大18点差つけられるも逆転勝利。その後、パナマ代表にも勝利しベスト16入りを果たした。
クリケット
[編集]クリケットは非常に人気の高いスポーツである。ニュージーランドで1832年からプレーされており、ファーストクラス・クリケットは1906年に始まった[55]。国内競技連盟であるニュージーランドクリケットは1894年に設立され、1926年に国際クリケット評議会に加盟し、正会員になった[55]。最高峰の世界選手権大会であるクリケット・ワールドカップでは優勝経験はないものの、2015年大会と2019年大会で準優勝となった。1992年大会と2015年大会ではオーストラリアとの共催で開催国となっている。女子クリケットも盛んであり、1935年のイングランド戦が国際試合のデビューとなった[55]。2000年の女子クリケット・ワールドカップで初優勝し、他にも3度の準優勝経験がある。過去3大会でニュージーランドが開催国となった。国内リーグではトゥエンティ20形式のスーパースマッシュがある。リチャード・ハドリーは同国の歴代最高選手の一人に挙げられる。
著名な出身者
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b http://archive.stats.govt.nz/tools_and_services/population_clock.aspx
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- ^ “NZ首相、再びコロナ勝利宣言 最大都市での規制緩和へ” (2020年10月5日). 2020年10月17日閲覧。
- ^ “NZ総選挙、アーダーン首相の労働党圧勝 野党党首が敗北宣言”. AFP. 2020年10月17日閲覧。
- ^ “NZ、3日間のロックダウン 半年ぶりに市中感染確認”. AFP (2021年8月17日). 2021年8月18日閲覧。
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- ^ a b The Governor-General of New Zealand “Constitution of New Zealand”(2008年3月27日確認)
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- ^ a b c New Zealand Cricket 国際クリケット評議会 2023年9月29日閲覧。
参考文献
[編集]- Koki Morita、「ニュージーランドにおけるマオリの歴史と現在」、Global News View(GNV)、2021年10月21日
- Clark, Ross (1994). Moriori and Maori: The Linguistic Evidence. In Sutton, Douglas G. (Ed.) (1994), The Origins of the First New Zealanders. Auckland: Auckland University Press, pp. 123–135.
- 「ニュージーランドの郵政民営化:「失敗」についての再検証」家森信善、西垣鳴人(会計検査研究No.40 2009.9)[5]
- 「経済の発展・衰退・再生に関する研究会 第8章 ニュージーランド」宮尾龍蔵(財務総合政策研究所2001年6月)[6][7]
関連項目
[編集]- ラーナック城
- オーストラリア区
- シルバー・ファーン(銀シダ)- ニュージーランドのシンボルの一つ
- ワイポウア森林保護区
- タウマタファカタンギハンガコアウアウオタマテアポカイフェヌアキタナタフ(国内にある丘に関する記事)
- マオリ王
- カンタベリー地震 (2010年)
- ジーランディア
- ニュージーランド自治領
- イギリス領ニュージーランド
外部リンク
[編集]- 政府
- 日本政府
- 観光
- その他