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[[File:Terracotta buffalos - Pre-Harappan BM.jpg|thumb|right|250px|[[クリ文化]]。インダス文明の統合前にあった文化で、画像は大英博物館所蔵の[[テラコッタ]]製の牛の小像。]] |
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[[ファイル:Mohenjodaro Sindh.jpeg|250px|right|thumb|[[インダス文明]]の統合。画像はこの文明を代表する計画都市[[モヘンジョダロ]]の遺跡。]] |
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[[ファイル:Ebih-Il Louvre AO17551 n01.jpg|150px|right|thumb|[[エビフ・イルの像]]。エビフ・イルは東部シリアの都市国家マリの代官。この像は彼が祈りを捧げる姿を模ったもので紀元前25世紀に作られた。またこの像はフランスの考古学者アンドレ・パロットによるマリのイシュタル神殿の発掘中に発見され、現在は[[ルーヴル美術館]]が所蔵している。]] |
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'''紀元前25世紀'''(きげんぜんにじゅうごせいき)は、[[西暦]]による[[紀元前2500年]]から紀元前2401年までの100年間を指す[[世紀]]。 |
'''紀元前25世紀'''(きげんぜんにじゅうごせいき)は、[[西暦]]による[[紀元前2500年]]から紀元前2401年までの100年間を指す[[世紀]]。 |
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=== 紀元前2500年代 === |
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* 紀元前2500年前 - [[ノルウェー]]北部ラダイ島で[[スキー]]の壁画が描かれる。 |
* 紀元前2500年前 - [[ノルウェー]]北部ラダイ島で[[スキー]]の壁画が描かれる。 |
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** [[グリーンランド]]に最初の[[イヌイット]]の移住者。 |
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** [[アンデス]]高地では[[カラル遺跡]]を代表とするカラル文化(ノルテ・チコ文化)が発展する。 |
** [[アンデス]]高地では[[カラル遺跡]]を代表とするカラル文化(ノルテ・チコ文化)が発展する。 |
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** 日本では[[縄文時代]]後期が始まる。 |
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*** 寒冷化により関東地方では人口減少が続く。この時代の遺跡として[[大森貝塚]]や[[大湯環状列石]]がある。 |
*** 寒冷化により関東地方では人口減少が続く。この時代の遺跡として[[大森貝塚]]や[[大湯環状列石]]がある。 |
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** 中国四川省では[[宝墩文化]]が発展する。 |
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** 中国湖北省では[[石家河文化]]が成立する。 |
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** 中国陝西[[龍山文化]]を代表するこの時代最大級の都市遺跡である[[陶寺遺跡]]が形成される。 |
** 中国陝西省から河南省では[[龍山文化]]が展開。 |
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*** 陝西省を代表するこの時代最大級の都市遺跡である[[陶寺遺跡]]が形成される。 |
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*** 河南省蘇羊遺跡では約300基の埋葬墓の遺跡が発見されている。 |
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** 中央アジア東北部からシベリア南部で[[アファナシェヴォ文化]]が衰退。 |
** 中央アジア東北部からシベリア南部で[[アファナシェヴォ文化]]が衰退。 |
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*** シベリア南部ではモンゴロイド系による[[オクネフ文化]]が発生する。 |
*** シベリア南部ではモンゴロイド系による[[オクネフ文化]]が発生する。 |
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*** 中心地はポラリ川支流のクド川右岸の{{仮リンク|ニンドワリ遺跡|en|Nindowari}}。 |
*** 中心地はポラリ川支流のクド川右岸の{{仮リンク|ニンドワリ遺跡|en|Nindowari}}。 |
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** アナトリアの{{仮リンク|アラジャ・ホユック|en|Alaca Höyük}}の王墓が築かれる( - 紀元前2300年頃)。 |
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** [[小アジア]]の[[イリオス|トロイ]](ヒッサリク)遺跡第II層Gの時代( - [[紀元前2200年]]頃)。 |
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*** [[シュリーマン]]が叙事詩『[[イリアス]]』当時のトロイの地層だと推定したが今日では否定されている。 |
*** [[シュリーマン]]が叙事詩『[[イリアス]]』当時のトロイの地層だと推定したが今日では否定されている。 |
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*** この地層から黄金製品を含む「 |
*** この地層から黄金製品を含む「[[プリアモスの財宝]]([[プーシキン美術館]]蔵)」が出土している。 |
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=== 紀元前2490年代 === |
=== 紀元前2490年代 === |
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* [[紀元前2494年]]頃 - エジプト第4王朝が終焉し、[[ウセルカフ]]王により第5王朝が開かれる。 |
* [[紀元前2494年]]頃 - エジプト第4王朝が終焉し、[[ウセルカフ]]王により[[エジプト第5王朝|第5王朝]]が開かれる。 |
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** ウセルカフは第4王朝のメンカウラー王の王女ケンタカウエス1世を妃として王位を継承。 |
** ウセルカフは第4王朝のメンカウラー王の王女ケンタカウエス1世を妃として王位を継承。 |
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** この王のもとで[[サッカラ]]の「[[ジェセル王のピラミッド]]」のすぐ北側に「[[ウセルカフのピラミッド]]」が建てられる。 |
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** この王の時代に、太陽神[[ラー]]がエジプトの最高神となり、王の称号に太陽神の息子名が加わる。 |
** この王の時代に、太陽神[[ラー]]がエジプトの最高神となり、王の称号に太陽神の息子名が加わる。 |
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** [[インダス文明]]統合期(ハラッパーIIIB期)。 |
** [[インダス文明]]統合期(ハラッパーIIIB期)。 |
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*** インダス文明での各都市の繁栄。[[ハラッパー]]や[[モヘンジョダロ]]や[[カーリバンガン]]が代表例。 |
*** インダス文明での各都市の繁栄。[[ハラッパー]]や[[モヘンジョダロ]]や[[カーリバンガン]]が代表例。 |
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*** [[インダス文明]]が初めて、家庭の[[トイレ]]と道路沿いの排水溝を直接つなぎ、汚物の処理を行った。{{Sfn|チャロナー|2011|p=74|ps=「インダス川流域に住む人々が、トイレを下水道につなぐ。」}} |
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* 紀元前2450年頃 |
* 紀元前2450年頃 |
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** ラガシュ第1王朝の[[エアンナトゥム]]の治世。 |
** ラガシュ第1王朝の[[エアンナトゥム]]の治世。 |
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*** ラガシュの最盛期の王で、その事績は「{{仮リンク|禿鷹の碑|en|Stele of the Vultures}}(ルーヴル美術館所蔵)」の碑文に刻まれている。 |
*** ラガシュの最盛期の王で、その事績は「{{仮リンク|禿鷹の碑|en|Stele of the Vultures}}(ルーヴル美術館所蔵)」の碑文に刻まれている。 |
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*** [[ウンマ]]王ウシュとの間でラガシュ・ウンマ戦争が継続するがエアンナトゥム王はこれを撃退。 |
*** [[ウンマ (シュメールの都市国家)|ウンマ]]王ウシュとの間でラガシュ・ウンマ戦争が継続するがエアンナトゥム王はこれを撃退。 |
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* {{Cite book ja-jp |author=ジャック・チャロナー(編集) |year=2011 |title=人類の歴史を変えた発明 1001 |publisher=ゆまに書房 |isbn=978-4-8433-3467-6 |ref={{Sfnref|チャロナー|2011}}}}<!-- 2011年1月31日初版1刷 --> |
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'''出典''' |
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2023年11月4日 (土) 11:47時点における最新版
千年紀: | 紀元前3千年紀 |
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世紀: | 前26世紀 - 紀元前25世紀 - 前24世紀 |
紀元前25世紀(きげんぜんにじゅうごせいき)は、西暦による紀元前2500年から紀元前2401年までの100年間を指す世紀。
出来事
[編集]紀元前2500年代
[編集]- 紀元前2500年前 - ノルウェー北部ラダイ島でスキーの壁画が描かれる。
- 紀元前2500年頃
- グリーンランドに最初のイヌイットの移住者。
- アンデス高地ではカラル遺跡を代表とするカラル文化(ノルテ・チコ文化)が発展する。
- 台湾近辺にいたオーストロネシア語族のモンゴロイド(ラピタ人の祖先)が南方へと移動し始める。
- 日本では縄文時代後期が始まる。
- 中国四川省では宝墩文化が発展する。
- 中国湖北省では石家河文化が成立する。
- 中国陝西省から河南省では龍山文化が展開。
- 陝西省を代表するこの時代最大級の都市遺跡である陶寺遺跡が形成される。
- 河南省蘇羊遺跡では約300基の埋葬墓の遺跡が発見されている。
- 中央アジア東北部からシベリア南部でアファナシェヴォ文化が衰退。
- シベリア南部ではモンゴロイド系によるオクネフ文化が発生する。
- バルーチスターンではクリ文化が成立( - 紀元前2000年)。
- 中心地はポラリ川支流のクド川右岸のニンドワリ遺跡。
- アナトリアのアラジャ・ホユックの王墓が築かれる( - 紀元前2300年頃)。
- ハッティ人の都市アリンナに推定され、数多くの青銅製スタンダードの出土でも知られる。
- ラガシュ第1王朝のウル・ナンシェの治世。
- ラガシュに最初の世襲王朝を確立。治世を復元できるだけの50あまりの碑文記録を残している。
- キクラデス文明中期(MC I期)。
- 小アジアのトロイ(ヒッサリク)遺跡第II層Gの時代( - 紀元前2200年頃)。
- アフリカのヌビア(スーダン)ではケルマ文化が始まる( - 紀元前1500年頃)。
紀元前2490年代
[編集]- 紀元前2494年頃 - エジプト第4王朝が終焉し、ウセルカフ王により第5王朝が開かれる。
- ウセルカフは第4王朝のメンカウラー王の王女ケンタカウエス1世を妃として王位を継承。
- この王のもとでサッカラの「ジェセル王のピラミッド」のすぐ北側に「ウセルカフのピラミッド」が建てられる。
- この王の時代に、太陽神ラーがエジプトの最高神となり、王の称号に太陽神の息子名が加わる。
紀元前2480年代
[編集]紀元前2470年代
[編集]- 紀元前2475年頃 - エジプトでネフェルイルカラー・カカイ王が即位。
- エジプト第1王朝から第5王朝までの最古の記録である「パレルモ石」はこの王の記録で途切れている。
紀元前2450年代
[編集]- 紀元前2450年頃
- 紀元前2450年頃
出典
[編集]- ^ チャロナー 2011, p. 74「インダス川流域に住む人々が、トイレを下水道につなぐ。」
参考文献
[編集]- ジャック・チャロナー(編集)、2011、『人類の歴史を変えた発明 1001』、ゆまに書房 ISBN 978-4-8433-3467-6