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「トラックメイカー」の版間の差分

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'''トラックメイカー'''または'''トラックメーカー'''({{lang-en-short|track maker}})は、[[音楽]]の[[オフヴォーカル|バッキングトラック]]の作者や、[[インストゥルメンタル]]楽曲の[[作曲家]]・[[編曲家]]を指す言葉である。特に日本では[[ヒッホップ]]におけるバッキングトラックの製作者を指す言葉して使わており、本項ではそれについて説明する。
'''トラックメイカー'''({{lang-en-short|track maker}})は、[[音楽]]の[[オフヴォーカル|バッキングトラック]]の作者や、[[器楽曲|インストゥルメンタル]]楽曲の[[作曲家]]・[[編曲家]]などの音源制作者を指す、日本でのみ使用される"和製英語"である。海外では一般的に「[[音楽ロデューサー|ロデューサー]]呼ばれる。


==海外==
海外では「ビートメイカー」「プロデューサー」と呼ばれる。
海外では「ビートメイカー」がこれにあたるが、一般的には「[[音楽プロデューサー|プロデューサー]]」(音楽プロデューサー、record producer)という言葉の方が多く使われる<ref group="注釈">特に日本では音楽プロデューサーはプロジェクトの生産管理者(実際の作曲作業を伴わない場合もある)という意もあるが、海外ではあくまで作曲作業を伴う楽曲制作者の意味で使われる。</ref>。


== 日本の主なトラックメイカー ==
==日本==
[[日本]]では主に[[ヒップホップ・ミュージック|ヒップホップ]]における'''バッキングトラック'''<ref group="注釈">バッキングトラックとは楽曲として販売される前の段階の音の源である『音源』と呼ばれる事もあるが、『音源』とは、製作者同士がアーティストの歌唱力やレコーディングの技術・編集・編曲などの力量を確認する際に提出される履歴書のようなもの。</ref>や'''インストゥルメンタル'''<ref group="注釈">インストゥルメンタルとは軽音楽で、作曲または演奏において、歌詞や歌唱の入る前の演奏のこと、トラックパートへ『楽器』をレコーディングしパートがあるもの(全体的に打ち込みでないもの)</ref>の'''制作者'''を指す言葉として使われることが主流である。
*[[Bach Logic]]
*[[tofubeats]]
*[[Nujabes]]
*[[I-DeA]]
*[[BUZZER BEATS]]
*[[JIGG]]
*[[JASHWON]]
*[[OHLD]]
*[[NAOtheLAIZA]]
*[[熊井吾郎]]
*[[illcit tsuboi]]
*[[YAKKO]]
*DIORI
*[[INOVADER]]
*[[KUT]]
*SAC
*SUBZERO
*[[CHAKI ZULU]]
*[[JOE IRON]]
*[[YMG]]
*タイプライター
*[[OLIVE OIL]]
*BUDAMUNK
*[[Kenichiro Nishihara]]
*[[DJ OKAWARI]]
*michita
*Yuto.com
*[[理貴]]
*LostFace
*STUTS
=== MC兼トラックメイカー ===
*[[KREVA]]([[BY PHAR THE DOPEST]]、[[KICK THE CAN CREW]]、[[顔PASSブラザーズ]])
*[[DEV LARGE]]([[BUDDHA BRAND]])
*[[PUNPEE]]([[PSG]])
*[[S.L.A.C.K.]]([[PSG]])
*[[EVIS BEATS]](MCとしては[[アミダ (ミュージシャン)|AMIDA]]で活動。元韻踏合組合、[[NOTABLE MC]])
*[[LIBRO]]
*[[Mummy-D]] a.k.a. Mr.Drunk([[RHYMESTER]]、[[マボロシ]])
*[[ALI-KICK]]([[Romancrew]])
*[[千晴]]([[くレーベル]])
*[[DJ☆GO]]
*[[Cherry Brown]] a.k.a. Lil'諭吉
*[[OMSB]]([[SIMI LAB]])
*[[JJJ]]([[Fla$hBackS]])
*[[KID FRESINO]]([[Fla$hBackS]])
*[[YOUNG-G]] ([[stillichimiya]])
*[[ISSUGI]] a.k.a. 16FLIP
*[[QN]]
*[[Jinmenusagi]]
*[[ES-PLANT]] ([[WAYZ]])
*[[ISH-ONE]]


近年のトラック提供サイトの普及やコライト<ref>[https://arrangedtm.net/co-writing_method/ コライトについて~作曲の分業化~]</ref>と呼ばれる作曲スタイルの普及に伴って、[[リズム・アンド・ブルース|R&B]]、[[ダンス・ミュージック|ダンス]]、アーバンミュージック、[[ポップ・ミュージック|ポップス]]、[[レゲエ]]といった[[ジャンル]]においても[[器楽曲|インストゥルメンタル]]部分の制作者や[[編曲者]]を指してトラックメイカーと呼ぶことも多い。
=== DJ兼トラックメイカー ===
*[[MURO]]([[MICROPHONE PAGER]])
*[[dj honda]]
*[[DJ KRUSH]]
*[[☆Taku Takahashi]]([[m-flo]])
*[[DJ FUMIYA]]([[RIP SLYME]])
*[[DJ PMX]]([[DS455]])
*[[DJ WATARAI]]
*[[DJ CELORY]]
*[[DJ Deckstream]]
*[[DJ HASEBE]]
*[[DJ YUTAKA]]
*[[DJ MITSU THE BEATS]]([[GAGLE]])
*[[DJ OASIS]]([[KGDR|キングギドラ]])
*[[DJ JIN]]([[RHYMESTER]])
*[[DJ YAS]]([[LAMP EYE]])
*[[刃頭]]
*[[DJ KENSEI]]


[[デスクトップミュージック|DTM]]、[[デジタル・オーディオ・ワークステーション|DAW]]、[[ローランド]]の[[シンセサイザー]]などの[[反復進行|シーケンス]]部分の操作・編集の際に、各楽器のパートに使われる一つの段落'''(チャンネル)'''の事をトラックと呼び、そのトラックパートを制作する人物を表す言葉である。
== トラックメイカーが主に使用するサンプラー ==
AKAI
*S-900/950
*MPC-60
*MPC-2000/XL
*MPC-3000
*MPC-2500
*MPC-4000
E-MU
*SP-1200
ENSONIQ
*ASR-10
Native Instruments
*MASCHINE


バッキングトラックは一つの[[音源]]において100-200チャンネル(同時に100個の楽器)以上使われることもある。

各チャンネルにおいて音声録音(生の楽器など)やMIDIデータによる打ち込みを一つのデータにすることや、各楽器のパラメータを設定する役割があり、基本的にはトラックメイカーがそのままバッキングトラックとして完成させることが多い<ref group="注釈">パラデータから音声データへ変換することをミックスダウン(書き出し)と呼ぶ。</ref>。

'''ミックスダウン'''された音源<ref group="注釈">『音源』とは、製作者同士がアーティストの歌唱力やレコーディングの技術・編集・編曲などの力量を確認する際に提出される履歴書のようなもの。</ref>は'''ボーカルの入る前の段階'''の音となり、各トラックの編集・編曲・監督・監修<ref group="注釈">[[ギター]]や[[ドラムセット|ドラム]]などの[[楽器]]を用いた音源の場合、トラックメーカーと別の人物が演奏をしている場合がある</ref>された人物としてトラックメイカーと呼ぶ。

また、そのデータは歌手などが楽曲を作る際のサンプルデータとして使用されること<ref group="注釈">レコーディングの際はミックスダウン前のパラデータを使用する為</ref>が多い。

[[ビート (音楽)|ビート]]とはボーカルを入れる予定のないものや声や効果音などを入れ一つのデータとして完成された、[[マスタリング]]等を含めた音源を1つの楽曲として提供・販売させることを指す<ref group="注釈">ビートに対して改めて声をレコーディングし楽曲として販売されることもある。</ref>。

トラックメイカーとビートメイカーの違いは基本的にあまりないが、ビートメイカーの場合その人物そのものが音源を制作する'''[[芸術家|アーティスト]]'''としての存在や役割があり、'''トラックメイカー'''とは'''ヒップホップ'''の'''楽曲制作'''・販売をするため'''仲間の間'''で呼ばれた'''愛称'''で、'''作業者'''であり'''製作者'''の一人である。

== 脚注 ==
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=== 注釈 ===
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=== 出典 ===
{{Reflist}}
== 関連項目 ==
* {{c|インストゥルメンタルの音楽グループ}}
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[[Category:日本のヒップホップ]]
[[Category:日本のヒップホップ]]
[[Category:ヒップホップ用語]]
[[Category:ヒップホップ用語]]
[[Category:日本のトラックメイカー|*]]
[[Category:日本のトラックメイカー|*]]
[[Category:音楽の人名一覧]]
[[Category:音楽関係者]]

2023年11月23日 (木) 15:45時点における最新版

トラックメイカー: track maker)は、音楽バッキングトラックの制作者や、インストゥルメンタル楽曲の作曲家編曲家などの音源制作者を指す、日本でのみ使用される"和製英語"である。海外では一般的に「プロデューサー」と呼ばれる。

海外

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海外では「ビートメイカー」がこれにあたるが、一般的には「プロデューサー」(音楽プロデューサー、record producer)という言葉の方が多く使われる[注釈 1]

日本

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日本では主にヒップホップにおけるバッキングトラック[注釈 2]インストゥルメンタル[注釈 3]制作者を指す言葉として使われることが主流である。

近年のトラック提供サイトの普及やコライト[1]と呼ばれる作曲スタイルの普及に伴って、R&Bダンス、アーバンミュージック、ポップスレゲエといったジャンルにおいてもインストゥルメンタル部分の制作者や編曲者を指してトラックメイカーと呼ぶことも多い。

DTMDAWローランドシンセサイザーなどのシーケンス部分の操作・編集の際に、各楽器のパートに使われる一つの段落(チャンネル)の事をトラックと呼び、そのトラックパートを制作する人物を表す言葉である。

バッキングトラックは一つの音源において100-200チャンネル(同時に100個の楽器)以上使われることもある。

各チャンネルにおいて音声録音(生の楽器など)やMIDIデータによる打ち込みを一つのデータにすることや、各楽器のパラメータを設定する役割があり、基本的にはトラックメイカーがそのままバッキングトラックとして完成させることが多い[注釈 4]

ミックスダウンされた音源[注釈 5]ボーカルの入る前の段階の音となり、各トラックの編集・編曲・監督・監修[注釈 6]された人物としてトラックメイカーと呼ぶ。

また、そのデータは歌手などが楽曲を作る際のサンプルデータとして使用されること[注釈 7]が多い。

ビートとはボーカルを入れる予定のないものや声や効果音などを入れ一つのデータとして完成された、マスタリング等を含めた音源を1つの楽曲として提供・販売させることを指す[注釈 8]

トラックメイカーとビートメイカーの違いは基本的にあまりないが、ビートメイカーの場合その人物そのものが音源を制作するアーティストとしての存在や役割があり、トラックメイカーとはヒップホップ楽曲制作・販売をするため仲間の間で呼ばれた愛称で、作業者であり製作者の一人である。

脚注

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注釈

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  1. ^ 特に日本では音楽プロデューサーはプロジェクトの生産管理者(実際の作曲作業を伴わない場合もある)という意もあるが、海外ではあくまで作曲作業を伴う楽曲制作者の意味で使われる。
  2. ^ バッキングトラックとは楽曲として販売される前の段階の音の源である『音源』と呼ばれる事もあるが、『音源』とは、製作者同士がアーティストの歌唱力やレコーディングの技術・編集・編曲などの力量を確認する際に提出される履歴書のようなもの。
  3. ^ インストゥルメンタルとは軽音楽で、作曲または演奏において、歌詞や歌唱の入る前の演奏のこと、トラックパートへ『楽器』をレコーディングしパートがあるもの(全体的に打ち込みでないもの)
  4. ^ パラデータから音声データへ変換することをミックスダウン(書き出し)と呼ぶ。
  5. ^ 『音源』とは、製作者同士がアーティストの歌唱力やレコーディングの技術・編集・編曲などの力量を確認する際に提出される履歴書のようなもの。
  6. ^ ギタードラムなどの楽器を用いた音源の場合、トラックメーカーと別の人物が演奏をしている場合がある
  7. ^ レコーディングの際はミックスダウン前のパラデータを使用する為
  8. ^ ビートに対して改めて声をレコーディングし楽曲として販売されることもある。

出典

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関連項目

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