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「ポップタイム」の版間の差分

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因みに[[日本野球機構|NPB]]の2019年シーズンの平均ポップタイムは1.96秒であったが、[[甲斐拓也]]は時に1.7秒を切ることもあったとされる<ref>[https://full-count.jp/2020/04/18/post753330/ 盗塁阻止時における捕手の送球コントロールを分析 鷹甲斐、中日加藤、巨人小林は?] Full-Count 2020.04.18 (2022年12月12日閲覧)</ref>。
因みに[[日本野球機構|NPB]]の2019年シーズンの平均ポップタイムは1.96秒であったが、[[甲斐拓也]]は時に1.7秒を切ることもあったとされる<ref>[https://full-count.jp/2020/04/18/post753330/ 盗塁阻止時における捕手の送球コントロールを分析 鷹甲斐、中日加藤、巨人小林は?] Full-Count 2020.04.18 (2022年12月12日閲覧)</ref>。


[[秦真司]]はポップタイム1.8秒以下の選手は基本的には一軍レベルだと説明している。その上で、ポップタイムの概念やその重要性は[[野村克也]]の現役指導者時代には知られなかったことだとしており、捕手が育たないのはポップタイムを縮めるための動作の理論の細分化ができていないためと指摘している(2021年時点)<ref>[https://www.youtube.com/watch?v=5G2VsVWb0Xw 野村克也も知らない捕手の世界…【秦真司】] 野球原点 2021/03/26 (2024年5月8日閲覧)</ref>。
[[秦真司]]はポップタイム1.8秒以下の選手は基本的には一軍レベルだと説明している。その上で、ポップタイムの概念やその重要性は[[野村克也]]の現役指導者時代には知られなかったことだとしており、捕手が育たないのはポップタイムを縮めるための動作の理論の細分化ができていないためと指摘している(2021年時点)<ref>[https://www.youtube.com/watch?v=5G2VsVWb0Xw 野村克也も知らない捕手の世界…【秦真司】] 野球原点 2021/03/26 (2024年5月8日閲覧)</ref>。一方[[里崎智也]]はNPBの一軍捕手ならポップタイム1.95秒以内が最低条件だとしている<ref>[https://www.nikkansports.com/baseball/news/1608651.html 打てる捕手vs守れる捕手どちらがいい?/里崎評論] 日刊スポーツ 2016年2月25日11時59分 (2024年8月18日閲覧)</ref>。


盗塁を阻止するために重要なのは捕手の能力だけでなく、投手の[[球速]](戦略上の[[球種 (野球)|球種]])や[[クイックモーション]]も同様に要求される。
盗塁を阻止するために重要なのは捕手の能力だけでなく、投手の[[球速]](戦略上の[[球種 (野球)|球種]])や[[クイックモーション]]も同様に要求される。

2024年8月18日 (日) 05:54時点における版

ポップタイム: pop time)は、野球捕手盗塁を阻止するために目安として計測される時間。投手の投球を捕球してから送球が二塁もしくは三塁に到達するまでの時間を指す。

メジャーリーグベースボールでは2015年にスタットキャストが導入され、全ての捕手のポップタイムの記録が残っている。2020年代のメジャーリーグベースボールでは、二塁までの平均ポップタイムは1.9秒未満を記録するのが数名、2.0秒未満を記録するのがチームに1人程度である[1]2018年シーズンの平均は2.01秒であった[2]

因みにNPBの2019年シーズンの平均ポップタイムは1.96秒であったが、甲斐拓也は時に1.7秒を切ることもあったとされる[3]

秦真司はポップタイム1.8秒以下の選手は基本的には一軍レベルだと説明している。その上で、ポップタイムの概念やその重要性は野村克也の現役指導者時代には知られなかったことだとしており、捕手が育たないのはポップタイムを縮めるための動作の理論の細分化ができていないためと指摘している(2021年時点)[4]。一方里崎智也はNPBの一軍捕手ならポップタイム1.95秒以内が最低条件だとしている[5]

盗塁を阻止するために重要なのは捕手の能力だけでなく、投手の球速(戦略上の球種)やクイックモーションも同様に要求される。

映像解析英語版技術の乏しいプロリーグやアマチュア野球ではストップウォッチ等で計測されることが多い[6]

投手が投球モーション始動からリリースの瞬間までの時間は: delivery time、投球モーション始動から捕手が投球を捕球するまでは"time of plate"あるいは"time of pitch"などという。

MLBの平均二塁送球ポップタイム年別トッププレイヤー[2]
選手 所属 タイム
(秒)
2015 クリスチャン・ベタンコート ATL 1.89
2016 ゲイリー・サンチェス NYY 1.90
2017 オースティン・ヘッジス SD 1.89
2018 J.T.リアルミュート MIA 1.90
2019 PHI 1.88
2020 1.83
2021
2022 1.82

関連項目

脚注

  1. ^ Statcast Catcher Pop Time Leaderboard” (英語). baseballsavant.com. MLB.com. 2022年9月24日閲覧。
  2. ^ a b Pop Time (POP) Glossary” (英語). MLB.com. 2022年9月24日閲覧。
  3. ^ 盗塁阻止時における捕手の送球コントロールを分析 鷹甲斐、中日加藤、巨人小林は? Full-Count 2020.04.18 (2022年12月12日閲覧)
  4. ^ 野村克也も知らない捕手の世界…【秦真司】 野球原点 2021/03/26 (2024年5月8日閲覧)
  5. ^ 打てる捕手vs守れる捕手どちらがいい?/里崎評論 日刊スポーツ 2016年2月25日11時59分 (2024年8月18日閲覧)
  6. ^ 甲子園で見つけた捕手、野手たち。柳田・大谷の影響で打撃に変化が?”. Sports Graphic Number (2016年8月19日). 2022年9月24日閲覧。