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幼少期から父親の影響で様々な楽器に触れていたといい、ミュージシャンを目指していたものの中学生時に断念。絵や工作も好きだったことから、高校在学時はデザイン科を専攻した{{R|Usopp14_2}}。
幼少期から父親の影響で様々な楽器に触れていたといい、ミュージシャンを目指していたものの中学生時に断念。絵や工作も好きだったことから、高校在学時はデザイン科を専攻した{{R|Usopp14_2}}。


[[1975年]]に上京{{R|pod}}。大学卒業後は[[東映]]の美術部に就職が内定していたものの、初出社当日に大学のサークルの演奏会を優先した結果、解雇となる。後日、職を探していたところ、[[フィズサウンドクリエイション|イシダサウンドプロダクション]]の求人に目が留まり「サウンド」の文字から「音楽関係の会社だろう」と思い入社したが、実際は[[アニメ]]の効果音を作る会社だったという{{R|Usopp14_2}}。
[[1975年]]に上京{{R|pod}}。大学卒業後は[[東映]]の美術部に就職が内定していたものの、初出社当日に大学のサークルの演奏会を優先した結果、解雇となる。後日、職を探していたところ、[[フィズサウンドクリエイション|イシダサウンドプロダクション]]の求人に目が留まり「サウンド」の文字から「音楽関係の会社だろう」と思い面接に参加したが、実際は[[アニメ]]の効果音を作る会社だったという{{R|Usopp14_2}}。


初仕事は『[[キタキツネ物語]]』<ref>{{Cite AV media |people=山崎潤一郎 |date=2019-05-28 |title=極寒の中で死ぬかと思った『キタキツネ物語』の仕事〜ゲストに新井秀徳さん |url=https://blubrry.com/club_70s_70/45900693// |format= |medium=ポッドキャスト |accessdate=2024-09-04}}</ref>。『[[Dr.スランプ アラレちゃん]]』を担当して以降、[[東映アニメーション]]作品を中心に効果音技師として活動している。
同社入社後の初仕事は『[[キタキツネ物語]]』<ref>{{Cite AV media |people=山崎潤一郎 |date=2019-05-28 |title=極寒の中で死ぬかと思った『キタキツネ物語』の仕事〜ゲストに新井秀徳さん |url=https://blubrry.com/club_70s_70/45900693// |format= |medium=ポッドキャスト |accessdate=2024-09-04}}</ref>。『[[Dr.スランプ アラレちゃん]]』を担当して以降、[[東映アニメーション]]作品を中心に効果音技師として活動している。


長年、イシダサウンドプロダクション→[[フィズサウンドクリエイション]]に所属していた。2015年、[[松田昭彦]]、[[西村睦弘]]とともにJetSoundEngineへ移籍。
長年、イシダサウンドプロダクション→[[フィズサウンドクリエイション]]に所属していた。2015年、[[松田昭彦]]、[[西村睦弘]]とともにJetSoundEngineへ移籍。

2024年9月4日 (水) 13:59時点における版

新井 秀徳 (あらい ひでのり、1957年? - ) は、日本音響効果技師・サウンドクリエイター。兵庫県出身[1]。JetSoundEngine所属。

代表作は、『Dr.スランプ アラレちゃん』、『ドラゴンボール』シリーズ、『ONE PIECE』など[2]

経歴

幼少期から父親の影響で様々な楽器に触れていたといい、ミュージシャンを目指していたものの中学生時に断念。絵や工作も好きだったことから、高校在学時はデザイン科を専攻した[3]

1975年に上京[1]。大学卒業後は東映の美術部に就職が内定していたものの、初出社当日に大学のサークルの演奏会を優先した結果、解雇となる。後日、職を探していたところ、イシダサウンドプロダクションの求人に目が留まり「サウンド」の文字から「音楽関係の会社だろう」と思い面接に参加したが、実際はアニメの効果音を作る会社だったという[3]

同社入社後の初仕事は『キタキツネ物語[4]。『Dr.スランプ アラレちゃん』を担当して以降、東映アニメーション作品を中心に効果音技師として活動している。

長年、イシダサウンドプロダクション→フィズサウンドクリエイションに所属していた。2015年、松田昭彦西村睦弘とともにJetSoundEngineへ移籍。

特色・人物

1970年代から活動するベテランであり、独特な効果音・サウンドは「新井ワールド」とも呼ばれることがある[2]

サウンド制作のポリシーは、「音楽に乗っかっても違和感のない音が出なければいけない」。変な不協和音にならず、絶対音感を持つ人が聞いても違和感のない音作りを目指しているという。また「子供に悪影響の出ない音」も目標にしているという[2][3]

効果音は自由に作っているとする一方で、「絵面に合っていないとイヤ」というタイプだという[2]

録音にはテープを用いるなど、アナログ派である。近年のパソコンなどデジタルで制作できる環境には「簡単すぎて、いじくり回しすぎるから全体が崩れてきたりしているというのを感じている」「ゼロから作ってないんだよね~。だからつぶしが効かへん」などと苦言を呈することがある[2][5]

趣味は音楽。ギターウクレレバンジョーなど弦楽器を弾き、年に数回は仲間とライブハウスなどで演奏している[2][5]

後進に対しては「楽器弾けないとアカンやろな~」と、音楽の知識や感覚が必要だと話している[2][5]

主な担当作品

声の出演

サウンド制作に伴い、動物の鳴き声などを担当することがある。

脚注

  1. ^ a b 山崎潤一郎 (28 May 2019). 吉本新喜劇、地方と東京のギャップなど70年代の話が盛りだくさん〜ゲストに新井秀徳さんをお迎えしました (ポッドキャスト). 2024年9月4日閲覧
  2. ^ a b c d e f g h i 音を生み出すプロが語る「アニメ効果音の現場とこれからの音響効果」”. GIGAZINE. 株式会社OSA (2011年9月11日). 2024年9月4日閲覧。
  3. ^ a b c d 山口勝平 (2014年5月28日). “「アニメーションに音響効果と選曲は欠かせないぜ!(後編)」の巻”. ONE PIECE.com. 東映アニメーション. 2024年9月4日閲覧。
  4. ^ 山崎潤一郎 (28 May 2019). 極寒の中で死ぬかと思った『キタキツネ物語』の仕事〜ゲストに新井秀徳さん (ポッドキャスト). 2024年9月4日閲覧
  5. ^ a b c d 山口勝平 (2014年5月14日). “「アニメーションに音響効果と選曲は欠かせないぜ!(前編)」の巻”. ONE PIECE.com. 東映アニメーション. 2024年9月4日閲覧。