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|氏名= 蜂須賀芳雪 |
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|ふりがな= はちすか ほうせつ |
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[[松浦寿輝]]は『芸術新潮』(2019年8月号)にコラムを寄稿し「彫駒の美だけを徹底的に追及する蜂須賀氏の引かれる線、打たれる点の強弱、勢い、力動感を繊細きわまりないタッチで表現する様は茫然とするほど美しい」と評した<ref>芸術新潮 2019年8月号{{要ページ番号|date=2019年12月}}</ref>。 |
[[松浦寿輝]]は『芸術新潮』(2019年8月号)にコラムを寄稿し「彫駒の美だけを徹底的に追及する蜂須賀氏の引かれる線、打たれる点の強弱、勢い、力動感を繊細きわまりないタッチで表現する様は茫然とするほど美しい」と評した<ref>芸術新潮 2019年8月号{{要ページ番号|date=2019年12月}}</ref>。 |
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== 駒について == |
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蜂須賀は、彫り駒のみを製作する駒師である<ref>粋鏡なる試み 百年書房(P163- 駒と駒師-名工世界へ-現代の駒師たち)</ref>。 |
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また、蜂須賀と[[平田雅峰]]は、1994年頃から同時期に「将棋駒研究会」に参加し、互いに切磋琢磨した<ref>粋鏡なる試み 百年書房(P163- 駒と駒師-名工世界へ-現代の駒師たち)</ref>。 |
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[[芥川賞]]受賞作家の[[松浦寿輝]]によると、「数ある駒の中でも、蜂須賀氏の彫駒に一目惚れし、漢字という不思議な記号に、新しい魂が宿るさまを眼前にするようで、氏の名匠の業には欲求を抑えられない。 |
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途方もない時間、労力、執念、情熱を注ぎ込んで彫りあげられたもの、それが「蜂須賀駒」である」 と述べている<ref>芸術新潮 2019年8月号</ref>。 |
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彫り駒の名人といわれた、天童の名手 村川秀峰、駒研の名手 平田雅峰は、盛り上げ駒を制作するようになり、タイトル戦で使用されるようになっていくが、彫り駒の薬研彫りの研究・上達のみに生涯一貫したのは、蜂須賀が唯一無二である<ref>芸術新潮 2019年8月号</ref>。(彫り駒、彫り埋め駒、盛り上げ駒の相場は、10万円、20万円、40万円であり、盛り上げ駒のみタイトル戦で使用され、棋士も駒師も地位と名声を得る、奨励会では盛り上げ駒の使用は認められておらず彫り駒のみ使用し、4段の棋士以降は盛り上げ駒の使用を許可されるが、蜂須賀は彫り駒の彫り(薬研彫り)の美しさを生涯追求した駒師であり特異な存在である)<ref>芸術新潮 2019年8月号</ref>。 |
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特に影響を受けた人物:永島慎二、宮松影水、松浦寿輝(松浦は羽生善治と親交が深く観戦記もよく執筆し、駒の収集家でもあるが、蜂須賀駒・蜂須賀本人に出会い、その芸術性及び人間性に深く感動して、盛り上げ駒収集家から彫り駒の収集家へと変わって行く)<ref>芸術新潮 2019年8月号</ref>。 |
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== 彫り駒について == |
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蜂須賀は、駒作り43年のキャリアを持ち、将棋駒研究会に属しながら彫り駒を中心に製作活動している。蜂須賀の彫りの特徴は、彫刻刀を立てたり寝かせたりすることで書体の強弱を表現し、鋭さと筆で書いたような柔らかさを出している。この彫り跡が重要なポイントのため、漆の入れ方においても十分に研究がなされており、まさに一級品の作家である。蜂須賀のすごいところは、「一目見て、師の作品」というのがわかることである。特に彫り駒の場合は自分の特徴を表現しにくいところがあるが、蜂須賀の作品からは、それが無理なく、自然に、滲みでている。以上の事などから、他の追随を許さない現代の「彫駒作者の第一人者」と言える。蜂須賀の駒銘は「蜂須賀作」と「芳雪作」があるが、当然ながら駒の出来に違いはない。<ref>駒のささやきー将棋駒の魅力とその世界ー(駒研出版会)</ref> |
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== 脚注 == |
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2024年9月5日 (木) 04:24時点における版
はちすか ほうせつ 蜂須賀芳雪 | |
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蜂須賀作 菱湖 島黄楊 虎斑 彫り駒 | |
職業 | 駒師(将棋) |
蜂須賀 芳雪(はちすか ほうせつ)は、日本の将棋駒師[1]。将棋駒研究会会友。
2018年現在で37年間駒作りを続けており、彫り駒を中心に製作活動している[2][3][4]。蜂須賀は1994年頃から「将棋駒研究会」に参加し、同時期に参加した平田雅峰と切磋琢磨した[4]。
松浦寿輝は『芸術新潮』(2019年8月号)にコラムを寄稿し「彫駒の美だけを徹底的に追及する蜂須賀氏の引かれる線、打たれる点の強弱、勢い、力動感を繊細きわまりないタッチで表現する様は茫然とするほど美しい」と評した[5]。
駒について
蜂須賀は、彫り駒のみを製作する駒師である[6]。
また、蜂須賀と平田雅峰は、1994年頃から同時期に「将棋駒研究会」に参加し、互いに切磋琢磨した[7]。
芥川賞受賞作家の松浦寿輝によると、「数ある駒の中でも、蜂須賀氏の彫駒に一目惚れし、漢字という不思議な記号に、新しい魂が宿るさまを眼前にするようで、氏の名匠の業には欲求を抑えられない。
途方もない時間、労力、執念、情熱を注ぎ込んで彫りあげられたもの、それが「蜂須賀駒」である」 と述べている[8]。
彫り駒の名人といわれた、天童の名手 村川秀峰、駒研の名手 平田雅峰は、盛り上げ駒を制作するようになり、タイトル戦で使用されるようになっていくが、彫り駒の薬研彫りの研究・上達のみに生涯一貫したのは、蜂須賀が唯一無二である[9]。(彫り駒、彫り埋め駒、盛り上げ駒の相場は、10万円、20万円、40万円であり、盛り上げ駒のみタイトル戦で使用され、棋士も駒師も地位と名声を得る、奨励会では盛り上げ駒の使用は認められておらず彫り駒のみ使用し、4段の棋士以降は盛り上げ駒の使用を許可されるが、蜂須賀は彫り駒の彫り(薬研彫り)の美しさを生涯追求した駒師であり特異な存在である)[10]。
特に影響を受けた人物:永島慎二、宮松影水、松浦寿輝(松浦は羽生善治と親交が深く観戦記もよく執筆し、駒の収集家でもあるが、蜂須賀駒・蜂須賀本人に出会い、その芸術性及び人間性に深く感動して、盛り上げ駒収集家から彫り駒の収集家へと変わって行く)[11]。
彫り駒について
蜂須賀は、駒作り43年のキャリアを持ち、将棋駒研究会に属しながら彫り駒を中心に製作活動している。蜂須賀の彫りの特徴は、彫刻刀を立てたり寝かせたりすることで書体の強弱を表現し、鋭さと筆で書いたような柔らかさを出している。この彫り跡が重要なポイントのため、漆の入れ方においても十分に研究がなされており、まさに一級品の作家である。蜂須賀のすごいところは、「一目見て、師の作品」というのがわかることである。特に彫り駒の場合は自分の特徴を表現しにくいところがあるが、蜂須賀の作品からは、それが無理なく、自然に、滲みでている。以上の事などから、他の追随を許さない現代の「彫駒作者の第一人者」と言える。蜂須賀の駒銘は「蜂須賀作」と「芳雪作」があるが、当然ながら駒の出来に違いはない。[12]
脚注
- ^ “profile”. 駒の散歩道(本人blog). 2018年1月9日閲覧。
- ^ “将棋コラム 良い駒の見分け方とは?駒師に聞く将棋駒の魅力と駒作りの奥深い世界”. 日本将棋連盟. 2019年10月1日閲覧。
- ^ 駒のささやきー将棋駒の魅力とその世界ー(駒研出版会)[要ページ番号]
- ^ a b 粋鏡なる試み 百年書房(P163- 駒と駒師-名工世界へ-現代の駒師たち)
- ^ 芸術新潮 2019年8月号[要ページ番号]
- ^ 粋鏡なる試み 百年書房(P163- 駒と駒師-名工世界へ-現代の駒師たち)
- ^ 粋鏡なる試み 百年書房(P163- 駒と駒師-名工世界へ-現代の駒師たち)
- ^ 芸術新潮 2019年8月号
- ^ 芸術新潮 2019年8月号
- ^ 芸術新潮 2019年8月号
- ^ 芸術新潮 2019年8月号
- ^ 駒のささやきー将棋駒の魅力とその世界ー(駒研出版会)