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2005年4月11日 (月) 17:03時点における版
アテン (The Aten) は、エジプトの太陽神。初期には従来の太陽神ラーと同一視されていた。人間的形態である他のエジプトの神々とは異なり、光線の一つに生命の象徴アンクを握った太陽円盤の形で表現される。ツタンカーメン王の父でもある、アメンホテプ4世王が特に崇拝。
アメンを讃えていたエジプトの神官たちは王をも凌ぐ権勢を誇ったために、王権を強化する目的でアメンホテプ4世はアマルナ宗教改革を行い、妻ネフェルティティの影響もあり、アテンを唯一神とした。しかし,他の神々の祭祀を停止したり、アメンの文字を削ったりするなど、あまりにも急激だった上に神官団の抵抗が激しく、宗教改革は失敗に終わる。アメンホテプ4世アクエンアテンが失意のうちに亡くなった後、ツタンカーメン王の時代に以前の形に戻り、アテン信仰は消滅した。
事実をありのままにさらけ出す太陽光線を崇めるため、美術においてもリアリスティックな表現が行われ、他の時代のエジプト美術とは一線を画したものとなっている。