ブルーノ・クロッパー

（1900-1971）

米国におけるパーソナリティテストの発展の中心的人物であった。 クロッパーは主にロールシャッハ・テストを始めとするパーソナリティテストや投影法の発展、スコアリング、そしとその普及に寄与した。

1900年にドイツで生まれる。 1923年にドイツのミュンヘン大学にて博士号を取得する。 ユダヤ系であったクロッパーはドイツに台頭したナチスの迫害を逃れ、1933年にドイツを後にする。 亡命先には米国を選んでいたが、米国へ向かう途中の１年間をスイスで過ごし、ユングとチューリッヒにて研究を行う。 その際、クロッパーは初めてロールシャッハ・テストに出会う。

米国ではコロンビア大学に職を得、そこで有名な文化人類学者のボアス（Franz Boas）と共に研究を行う。 Journal of Personality Assesment誌の前身となる、米国のロールシャッハ専門誌を1936年に立ち上げ、同誌の編集者として働く。

1939年から1947年までロールシャッハ研究所（Rorschach Institute)の所長を務め、1947年から1971年まで米国の投影法学会(Society of Projective Techniques)の会長を務める。

1947年にカリフォルニア大学ロサンゼルス校の教授に任命され、1963年に退職（定年退職）した。