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'''パブリックドメインの日'''(パブリックドメインのひ、''Public Domain Day'')とは、[[著作権の保護期間]]が自動的に終了し[[パブリックドメイン]]になった著作物を祝う記念日で<ref name="telcouk"/>、通常[[世界各国の著作権保護期間の一覧|各国の著作権法]]に基づくパブリックドメイン化という著作権のある作品の法的扱いが変化する[[1月1日]]に設定されている<ref name="telcouk"/>。
'''パブリックドメインの日'''(パブリックドメインのひ、''Public Domain Day'')とは、[[著作権の保護期間]]が自動的に終了し[[パブリックドメイン]]になった著作物を祝う記念日で<ref name="telcouk"/>、通常[[世界各国の著作権保護期間の一覧|各国の著作権法]]に基づくパブリックドメイン化という著作権のある作品の法的扱いが変化する[[1月1日]]に設定されている<ref name="telcouk"/>。


Public Domain Dayは当初非公式で、2004年にカナダのパブリックドメイン活動家、ウォレス・マクリーンが最初に提唱し<ref name="american"/>、[[ローレンス・レッシグ]]がこの考えを支持し広めた<ref name=lessig/>。Public Domain Dayのウェブサイトにはパブリックドメインになった作者の著作物がリストとして掲載されている<ref name="metafilter"/>。Public Domain Dayの名のもとに幾つかの団体が世界の国々で活動している。
パブリックドメインの日は当初非公式で、2004年にカナダのパブリックドメイン活動家、ウォレス・マクリーンが最初に提唱し<ref name="american"/>、[[ローレンス・レッシグ]]がこの考えを支持し広めた<ref name=lessig/>。Pパブリックドメインの日のウェブサイトにはパブリックドメインになった作者の著作物がリストとして掲載されている<ref name="metafilter"/>。Public Domain Dayの名のもとに幾つかの団体が世界の国々で活動している。


==パブリックドメイン==
==パブリックドメイン==
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パブリックドメインの適用は管轄によって変化するため、著作物のパブリックドメインへの移行は全世界で行われるわけではない<ref name="duke"/>。例外が顕著なのが[[アメリカ合衆国]]で2019年まで自動的にパブリックドメインになる著作物が生まれることがない<ref name=duke/><ref name="Nothing to celebrate on Public Domain Day 2010 in the US"/>。[[オーストラリア]]の著作権制度もさらに厳しく2026年までパブリックドメインになる著作物は無い<ref name="Project Gutenberg Australia Newsletter February 2009"/>。欧州のほとんどの国や[[カナダ]]、[[ニュージーランド]]ではパブリックドメインになる様々な作品が見受けられる<ref name=duke/><ref name=lessig/><ref name=pdh2/>。過去数十年のより多くの作品は[[著作権|著作権保護の延長]]が数回発生しない限りパブリックドメインになっていくとされる<ref name="What Could Have Been Entering the Public Domain on January 1, 2011?"/>。
パブリックドメインの適用は管轄によって変化するため、著作物のパブリックドメインへの移行は全世界で行われるわけではない<ref name="duke"/>。例外が顕著なのが[[アメリカ合衆国]]で2019年まで自動的にパブリックドメインになる著作物が生まれることがない<ref name=duke/><ref name="Nothing to celebrate on Public Domain Day 2010 in the US"/>。[[オーストラリア]]の著作権制度もさらに厳しく2026年までパブリックドメインになる著作物は無い<ref name="Project Gutenberg Australia Newsletter February 2009"/>。欧州のほとんどの国や[[カナダ]]、[[ニュージーランド]]ではパブリックドメインになる様々な作品が見受けられる<ref name=duke/><ref name=lessig/><ref name=pdh2/>。過去数十年のより多くの作品は[[著作権|著作権保護の延長]]が数回発生しない限りパブリックドメインになっていくとされる<ref name="What Could Have Been Entering the Public Domain on January 1, 2011?"/>。


2010年のPublic Domain Dayでは[[ジークムント・フロイト]]、[[ウィリアム・バトラー・イェイツ]]、{{仮リンク|フォード・マドックス・フォード|en|Ford Madox Ford}}、[[アーサー・ラッカム]]などの作品が多くの国でパブリックドメインになったことを祝った<ref name="telcouk"/>。2011年は[[イサーク・バーベリ]]、[[ヴァルター・ベンヤミン]]、{{仮リンク|ジョン・バカン|en|John Buchan, 1st Baron Tweedsmuir}}、[[ミハイル・ブルガーコフ]]、[[F・スコット・フィッツジェラルド]]、[[エマ・ゴールドマン]]、[[パウル・クレー]]、[[セルマ・ラーゲルレーヴ]]、[[レフ・トロツキー]]、[[ヴィト・ヴォルテラ]]、{{仮リンク|ナサニエル・ウェスト|en|Nathanael West}}などの作品のパブリックドメイン化が祝われた<ref name="publicdomainday"/>。
2010年のパブリックドメインの日では[[ジークムント・フロイト]]、[[ウィリアム・バトラー・イェイツ]]、{{仮リンク|フォード・マドックス・フォード|en|Ford Madox Ford}}、[[アーサー・ラッカム]]などの作品が多くの国でパブリックドメインになったことを祝った<ref name="telcouk"/>。2011年は[[イサーク・バーベリ]]、[[ヴァルター・ベンヤミン]]、{{仮リンク|ジョン・バカン|en|John Buchan, 1st Baron Tweedsmuir}}、[[ミハイル・ブルガーコフ]]、[[F・スコット・フィッツジェラルド]]、[[エマ・ゴールドマン]]、[[パウル・クレー]]、[[セルマ・ラーゲルレーヴ]]、[[レフ・トロツキー]]、[[ヴィト・ヴォルテラ]]、{{仮リンク|ナサニエル・ウェスト|en|Nathanael West}}などの作品のパブリックドメイン化が祝われた<ref name="publicdomainday"/>。


==セレブレーション==
==セレブレーション==
[[File:Domena publiczna 08 Polimerek 2.jpg|thumb|ポーランドでのPublic Domain Dayセレブレーション(2008年)]]
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Public Domain Dayが挙行され始めた時期ははっきりとしないが(2004年にローレンス・レッシグが提唱している<ref name="lessig"/>)、近年は[[プロジェクト・グーテンベルグ]]によって提唱され<ref name="January 1, 2011 is going to be Public Domain Day — Project Gutenberg News"/>[[クリエイティブ・コモンズ]]が促進している<ref name="Public Domain Day"/>。Public Domain Dayのイベントは[[ポーランド]]、[[ドイツ]]、[[イタリア]]、[[イスラエル]]にて様々な期間で行われている<ref name="carlos"/> <ref name="haifa"/>。
Public Domain Dayが挙行され始めた時期ははっきりとしないが(2004年にローレンス・レッシグが提唱している<ref name="lessig"/>)、近年は[[プロジェクト・グーテンベルグ]]によって提唱され<ref name="January 1, 2011 is going to be Public Domain Day — Project Gutenberg News"/>[[クリエイティブ・コモンズ]]が促進している<ref name="Public Domain Day"/>。パブリックドメインの日のイベントは[[ポーランド]]、[[ドイツ]]、[[イタリア]]、[[イスラエル]]にて様々な期間で行われている<ref name="carlos"/> <ref name="haifa"/>。


2011年1月のPublic Domain Day 2011での一環としてオープンナレッジ財団は[[The Public Domain Review]]というパブリックドメインになった著作物のレビューサイトを立ち上げた<ref name="okfn"/><ref name="pdr"/>。
2011年1月のPublic Domain Day 2011での一環としてオープンナレッジ財団は[[The Public Domain Review]]というパブリックドメインになった著作物のレビューサイトを立ち上げた<ref name="okfn"/><ref name="pdr"/>。
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==関連項目==
==関連項目==
*[[カルチャー・フリーダム・デー]]
*[[Culture Freedom Day]]
*[[ソフトウェアの自由の日]]
*[[Software Freedom Day]]
*{{仮リンク|アメリカ合衆国のパブリックドメイン|en|Public domain in the United States}}
*{{仮リンク|アメリカ合衆国のパブリックドメイン|en|Public domain in the United States}}


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*[http://publicdomainreview.org ''The Public Domain Review'']
*[http://publicdomainreview.org ''The Public Domain Review'']


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[[Category:パブリックドメイン]]
[[Category:パブリックドメイン]]
[[Category:著作権の保護期間]]
[[Category:1月の記念日]]
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2012年11月4日 (日) 12:58時点における版

ポーランドで行われた2011/2012 Public Domain Dayの英語版ロゴ

パブリックドメインの日(パブリックドメインのひ、Public Domain Day)とは、著作権の保護期間が自動的に終了しパブリックドメインになった著作物を祝う記念日で[1]、通常各国の著作権法に基づくパブリックドメイン化という著作権のある作品の法的扱いが変化する1月1日に設定されている[1]

パブリックドメインの日は当初非公式で、2004年にカナダのパブリックドメイン活動家、ウォレス・マクリーンが最初に提唱し[2]ローレンス・レッシグがこの考えを支持し広めた[3]。Pパブリックドメインの日のウェブサイトにはパブリックドメインになった作者の著作物がリストとして掲載されている[4]。Public Domain Dayの名のもとに幾つかの団体が世界の国々で活動している。

パブリックドメイン

著作権保護期間は通常作者の寿命が考慮され死後一定の年数(もしくはpmaこと死後起算)を経て算出される[5]。多くの管轄では通常作者の死後70年の経過を基準としている[5]。その後それらの作者の作品を全員が事前許可無しでどんな目的であっても使用できるようになる[5]。法的にパブリックドメインが有効になるのは元日 (New Year's Dayからであるため[6]、例として70年経過を適用している国の場合1936年に死去した作家の作品は2007年1月1日を持ってパブリックドメインとなっている。

パブリックドメインの適用は管轄によって変化するため、著作物のパブリックドメインへの移行は全世界で行われるわけではない[7]。例外が顕著なのがアメリカ合衆国で2019年まで自動的にパブリックドメインになる著作物が生まれることがない[7][8]オーストラリアの著作権制度もさらに厳しく2026年までパブリックドメインになる著作物は無い[9]。欧州のほとんどの国やカナダニュージーランドではパブリックドメインになる様々な作品が見受けられる[7][3][5]。過去数十年のより多くの作品は著作権保護の延長が数回発生しない限りパブリックドメインになっていくとされる[10]

2010年のパブリックドメインの日ではジークムント・フロイトウィリアム・バトラー・イェイツフォード・マドックス・フォードアーサー・ラッカムなどの作品が多くの国でパブリックドメインになったことを祝った[1]。2011年はイサーク・バーベリヴァルター・ベンヤミンジョン・バカンミハイル・ブルガーコフF・スコット・フィッツジェラルドエマ・ゴールドマンパウル・クレーセルマ・ラーゲルレーヴレフ・トロツキーヴィト・ヴォルテラナサニエル・ウェスト英語版などの作品のパブリックドメイン化が祝われた[11]

セレブレーション

ポーランドでのPublic Domain Dayセレブレーション(2008年)

Public Domain Dayが挙行され始めた時期ははっきりとしないが(2004年にローレンス・レッシグが提唱している[3])、近年はプロジェクト・グーテンベルグによって提唱され[12]クリエイティブ・コモンズが促進している[13]。パブリックドメインの日のイベントはポーランドドイツイタリアイスラエルにて様々な期間で行われている[14] [15]

2011年1月のPublic Domain Day 2011での一環としてオープンナレッジ財団はThe Public Domain Reviewというパブリックドメインになった著作物のレビューサイトを立ち上げた[16][17]

2012年1月、ワルシャワでセレブレーションが発表され[18]フリーカルチャーNGO団体(例えばKoalicja Otwartej Edukacjiポーランド語版Open Society Foundations)やその支援者[19][20]による数年に渡るその日の様々な活動が初めてクラクフで開催される[21])。他の2012年のイベントは以下の通り[22]:

関連項目

脚注

  1. ^ a b c Richmond, Shane (2010年1月1日). “Happy Public Domain Day! Here's to many more – Telegraph Blogs”. Blogs.telegraph.co.uk. 2011年12月24日閲覧。
  2. ^ Happy Public Domain Day!, Wallace J.McLean, Jan 1, 2004.
  3. ^ a b c Lessig, Lawrence (2004年1月1日). “public domain day - in Canada (Lessig Blog)”. Lessig.org. 2011年12月25日閲覧。
  4. ^ Public Domain Day 2010 at MetaFilter establishes the existence of the website at the time.
  5. ^ a b c d About | Public Domain Day - 1 January 2012”. Public Domain Day. 2011年12月24日閲覧。
  6. ^ To celebrate the role of the public domain in our societies | Public Domain Day - 1 January 2012”. Public Domain Day. 2011年12月24日閲覧。
  7. ^ a b c Public Domain Day”. Law.duke.edu. 2011年12月24日閲覧。
  8. ^ Anderson, Nate (2010年1月4日). “Nothing to celebrate on Public Domain Day 2010 in the US”. Arstechnica.com. 2011年12月24日閲覧。
  9. ^ Project Gutenberg Australia Newsletter February 2009”. Gutenberg.net.au. 2011年12月25日閲覧。
  10. ^ What Could Have Been Entering the Public Domain on January 1, 2011?”. Law.duke.edu (2011年1月1日). 2011年12月24日閲覧。
  11. ^ Authors entering the Public Domain in 2011 | Public Domain Day - 1 January 2012”. Public Domain Day. 2011年12月24日閲覧。
  12. ^ January 1, 2011 is going to be Public Domain Day — Project Gutenberg News”. Gutenbergnews.org (2011年9月24日). 2011年12月25日閲覧。
  13. ^ Public Domain Day”. Creative Commons. 2011年12月25日閲覧。
  14. ^ Carlos, Juan (2011年12月12日). “Public Domain Day 2012 | International Communia Association”. Communia-association.org. 2011年12月24日閲覧。
  15. ^ PD Day Celebration at Haifa University”. Haifa Center for Law and Technology, Haifa University (May 1, 2011). 2012年1月27日閲覧。
  16. ^ "Launch of the Public Domain Review to celebrate Public Domain Day 2011", Open Knowledge Foundation blog, Jan 1, 2011.
  17. ^ The Public Domain Review
  18. ^ http://domenapubliczna.org/2012/01/jak-swietowalismy-dzien-domeny-publicznej-2012/
  19. ^ Report from Public Domain Day 2011 in Poland | Dzień Domeny Publicznej 2012” ((ポーランド語)). Domenapubliczna.org (2010年12月31日). 2011年12月26日閲覧。
  20. ^ Dzień Domeny Publicznej 2012 | uwalniamy artefakty kultury!” ((ポーランド語)). Domenapubliczna.org. 2011年12月24日閲覧。
  21. ^ http://domenapubliczna.org/2012/01/obchody-dnia-domeny-publicznej-w-krakowie/
  22. ^ P.D. Day 2012 Celebrations”. COMMUNIA. 2011年12月30日閲覧。

外部リンク