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== 配属基地 ==
== 配属基地 ==
* [[千歳基地]]:千歳救難隊
* [[千歳基地]]:[[千歳救難隊]]
* [[秋田分屯基地]]:秋田救難隊
* [[秋田分屯基地]]:[[秋田救難隊]]
* [[松島基地]]:松島救難隊
* [[松島基地]]:[[松島救難隊]]
* [[新潟分屯基地]]:新潟救難隊
* [[新潟分屯基地]]:[[新潟救難隊]]
* [[百里飛行場|百里基地]]:百里救難隊
* [[百里飛行場|百里基地]]:[[百里救難隊]]
* [[小松基地]]:小松救難隊
* [[小松基地]]:[[小松救難隊]]
* [[浜松基地]]:浜松救難隊
* [[浜松基地]]:[[浜松救難隊]]
* [[小牧基地]]:救難教育隊
* [[小牧基地]]:救難教育隊
* [[芦屋基地]]:芦屋救難隊
* [[芦屋基地]]:[[芦屋救難隊]]
* [[新田原基地]]:新田原救難隊
* [[新田原基地]]:[[新田原救難隊]]
* [[那覇基地]]:那覇救難隊
* [[那覇基地]]:[[那覇救難隊]]


== 脚注 ==
== 脚注 ==

2018年5月18日 (金) 13:06時点における版

救難員(きゅうなんいん、英:JASDF Paramedic)は、航空自衛官航空士職域の一つで航空救難団救難隊に属し、捜索・救難ジェット機のU-125Aや救難ヘリのUH-60Jに搭乗して、高度3000m(空挺山岳救助)~深度30m(水難救助潜水)の活動領域での過酷な救難救助活動に従事する航空自衛隊の隊員。

概要

航空救難の場では、救難・救助機による着陸・着水や救助員などによる海上・陸上への降下が行なわれるが、航空自衛隊の救難隊では、それらに加えてパラシュートを使った救難員の空挺降下が行なわれる。また、創設当初より救難捜索機や救難救助ヘリコプターに搭乗する全ての救難員は、救急医療を含む救護・看護などの訓練や教育を受けており、現在では航空自衛隊の衛生員として准看護師救急救命士の資格を持つ者もいる。これらの救難員が必要な場合は、救難機からパラシュート降下などを行ない要救助者の救護・看護等を行なうことも出来る。これらのことから、パラメディック(Paramedic)とも呼ばれるが、一般的にはパラシュート降下の意味を略した「メディック」の呼称で知られている。なお、救急救命士を表す英語の“Paramedic英語版”は、戦場でパラシュート降下を行なう医療技術を持った衛生隊員(軍医・衛生兵)が語源ともされている。航空自衛隊のパラメディックは、Paratrooper英語版の短縮形であるparaと衛生兵を意味するMedic英語版との造語であり、主に軍事の領域で使用される英語。

このほか海上保安庁の潜水士が『海猿』と俗称されるのに対し、メディックは陸上でも活動することから『海猿であり山猿』との解説もある[1]

救難員の養成については「救難員候補者衛生員選抜試験(救難員選抜試験を含む)」に合格した航空自衛隊の衛生員(衛生兵)として勤務する者や、28歳以下の他の職種の空曹・空士隊員の中で「救難員選抜試験」などに合格した者から選抜される。隊員の希望により適性検査、体力測定、水泳測定を行い選抜される。救難員教育課程の導入教育では、岐阜基地内の自衛隊岐阜病院で救護法などを学習し、陸上自衛隊第1空挺団(千葉県・習志野駐屯地)で約5週間のパラシュート基本降下課程や救助・潜水訓練が小牧基地救難教育隊で実施される。 約8ヶ月の救難員課程は、どんな困難な状況においても人命を救わねばならない(実際、山岳遭難において山岳警備隊山岳救助隊消防警察海上保安庁でも対処が困難な場合の“最後の砦”として、災害派遣の形で出動要請が出る)事から、その訓練は過酷かつ厳しさを極め、潜水、パラシュート降下、ラペリング降下、山岳救助などを習得する。 最終訓練では、実際に冬の雪山に登山し遭難者をヘリコプターで救助する総合訓練を実施する。その後は各地の救難隊に配属され、陸上自衛隊の第1空挺団でのレンジャー課程や海上自衛隊の第1術科学校での潜水課程に入校して訓練を受ける。

航空自衛隊救難隊の救難員の最終目標は、有事の際の交戦空域での戦闘救難(コンバットレスキュー)であり、陸上自衛隊のレンジャーに匹敵するサバイバル技術を有している(実際、救難員の多くはレンジャー資格を取得するための訓練も受けるが、優秀な成績でレンジャー資格を取得している)。実際の救難ヘリ(UH-60J)での救難作業では、専属のフライトエンジニアが専属パイロットと共同してのホバリング操作やホイストウインチの昇降操作を行い、救難員が要救助者を確保して機内に収容する。

救難隊のモットーは「That others may live(他の人を生かすためになさん・かけがえのない命を救うため・他を生かすために生きる[2])」であり、約100名の救難員が全国の基地で365日24時間常に救難待機を行い日夜活躍している[3]

なお、アメリカ空軍では空軍特殊作戦コマンドに所属する“Pararescuemen”と呼ばれ、略称は“PJs”(Pararescue Jumpers)が航空自衛隊の救難員と同様の作戦や捜索救難活動に従事している。海上自衛隊救難部隊では、類似の職種として機上救護員または機上救助員がある。

採用基準

航空自衛官の衛生員や他の職種の特技レベル5以上の空曹・空士の中から設けられた選抜基準により選抜される。

救難員要員候補者選抜試験基準 (種目と選考基準)

  • 体力検定
    • 懸垂 10回以上
    • 300m走(60m×2往復半) 64.9秒以内
    • 屈み跳躍 45回以上
    • 腕立て伏せ 40回以上
    • 腹筋 45回以上
    • 重物搬送 (65kg) 搬送200m以上
  • 泳力測定
    • クロール 500m 12分59秒以内
    • 横潜水 25m以上
    • 呼吸停止 水深4mにおいて30秒以上
    • 立ち泳ぎ 5分以上

配属基地

脚注

関連項目

外部リンク