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'''ひたちなか市'''(ひたちなかし)は、[[茨城県]]北部の[[市]]である。[[1994年]]([[平成]]6年)[[11月1日]]に[[勝田市]]と[[那珂湊市]]が合併して発足した。人口は[[水戸市]]、[[つくば市]]、[[日立市]]に次いで県内4位。 |
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== 概要 == |
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2018年8月29日 (水) 03:46時点における版
ひたちなかし ひたちなか市 | |||
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国 | 日本 | ||
地方 | 関東地方 | ||
都道府県 | 茨城県 | ||
市町村コード | 08221-0 | ||
法人番号 | 7000020082210 | ||
面積 |
101.02km2 | ||
総人口 |
153,119人 [編集] (推計人口、2024年12月1日) | ||
人口密度 | 1,516人/km2 | ||
隣接自治体 |
水戸市、那珂市、 東茨城郡大洗町、那珂郡東海村 | ||
市の木 | イチョウ | ||
市の花 | ハマギク | ||
市の鳥 | ウグイス | ||
ひたちなか市役所 | |||
市長 | 大谷明 | ||
所在地 |
〒312-8501 茨城県ひたちなか市東石川二丁目10番1号 北緯36度23分48.1秒 東経140度32分4.8秒 / 北緯36.396694度 東経140.534667度 | ||
外部リンク | ひたちなか市 | ||
特記事項 | 市外局番 : 029(市内全域) | ||
ウィキプロジェクト |
ひたちなか市(ひたちなかし)は、茨城県北部の市である。1994年(平成6年)11月1日に勝田市と那珂湊市が合併して発足した。人口は水戸市、つくば市、日立市に次いで県内4位。
概要
旧勝田市は日立製作所の企業城下町として発展した工業都市であり、市民の多くが日立製作所と関連企業に勤め、現在でもその割合は高い。水戸市のベッドタウンでもあり、郊外型店舗が進出している。また、北関東自動車道の起点である茨城港常陸那珂港区の整備が進んでいる。
旧那珂湊市は水産業を主な産業とし、また、観光資源としては平磯海水浴場・姥の懐(うばのふところ)マリンプールの他に阿字ヶ浦という有名海水浴場を持つ。かつてはサーファーが多く集まり賑わったが、最近は茨城港の開発の結果、阿字ヶ浦は海岸が侵食傾向にあり、毎年砂を補充している。
ひたちなか地区にある国営ひたち海浜公園を軸に、2000年よりロッキング・オンのロック・フェスティバルなどの音楽イベントも多く行われている。
地理
茨城県の中央部からやや北東、県北地域の南端に位置する。東部の太平洋沿岸および南部の那珂川周辺の低地地区と、那珂台地と呼ばれる平坦な台地地区から成り、全域が関東平野に属する。
- 河川:那珂川、中丸川
- 海浜:平磯海岸、磯崎海岸、阿字ヶ浦海岸
市名の由来
旧国名の「常陸」の中心に位置することと、かつて那珂郡に属していた地域であることにちなむ[1]。いわゆる平成の大合併における勝田市と那珂湊市の合併協議当時、漢字表記の「常陸那珂市」、二つ合わせた「勝田湊市」なども候補に挙げられたが[2]、つくば市に続く茨城県では2番目のひらがな市名に落ち着いた[1]。
隣接している自治体
歴史
- この地区の歴史は古く、石室内の彩色壁画で有名な虎塚古墳など古代からの遺跡が残っている。
- 市内武田は甲斐源氏発祥の地である。
- 戦国時代に佐竹氏の領地となる。
- 江戸時代に水戸藩領となり、那珂湊は水戸の外港として大いに栄えた。
- 近代になると勝田に日立製作所の工場が多数建ち、工業が盛んになる。
- 日本陸軍の演習場・飛行場・飛行学校、日立兵器の工場が置かれた。
- 勝田は第二次世界大戦末期にアメリカ海軍・イギリス海軍による艦砲射撃を受けた。
沿革
ひたちなか市発足以前
- 1897年(明治30年)2月25日 - 日本鉄道磐城線(現・常磐線)の水戸 - 平(現・いわき)間が開業。
- 1928年(昭和3年)7月17日 - 湊鉄道(現在のひたちなか海浜鉄道湊線)が全線開業。
- 1991年(平成3年)10月5日 - 国営ひたち海浜公園が一部(70ha)開園。
ひたちなか市発足以後
行政区域変遷
※細かい境界の変遷は省略
- 変遷の年表
ひたちなか市市域の変遷(年表) | ||
---|---|---|
年 | 月日 | 現ひたちなか市市域に関連する行政区域変遷 |
1889年(明治22年) | 4月1日 | 町村制施行により、以下の町村がそれぞれ発足。[3] |
1938年(昭和13年) | 4月1日 - 湊町が町名を改称し、那珂湊町となる。 | |
1940年(昭和15年) | 4月29日 | 勝田村・中野村・川田村が合併し勝田町が発足。 |
1954年(昭和29年) | 3月30日 | 前渡村は前浜が那珂湊町に、前浜以外が勝田町に編入。 |
3月31日 | 那珂湊町は平磯町を編入。
| |
11月1日 | 勝田町は佐野村を編入。
| |
1994年(平成6年) | 11月1日 | 勝田市と那珂湊市が合併し、ひたちなか市が発足。 |
- 変遷表
ひたちなか市市域の変遷(※細かい境界の変遷は省略) | |||||||
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1868年 以前 |
明治元年 - 明治22年 | 明治22年 4月1日 |
明治22年 - 昭和19年 | 昭和20年 - 昭和64年 | 平成元年 - 現在 | 現在 | |
勝倉村 | 勝田村 | 昭和15年4月29日 勝田町 |
昭和29年11月1日 市制 |
平成6年11月1日 ひたちなか市 |
ひたちなか市 | ||
武田村 | |||||||
三反田村 | 明治19年 三反田村 | ||||||
六ヶ新田 の一部 | |||||||
明治19年 金上村 | |||||||
金上村 | |||||||
東石川村 | 中野村 | ||||||
柳沢村 | |||||||
部田野村 | 明治19年 部田野村 | ||||||
六ヶ新田 の一部 | |||||||
明治19年 中根村 | |||||||
中根村 | |||||||
堀口村 | 川田村 | ||||||
枝川村 | |||||||
津田村 | |||||||
市毛村 | |||||||
田彦村 | 佐野村 | 佐野村 | 昭和29年11月1日 勝田町に編入 | ||||
稲田村 | |||||||
佐和村 | |||||||
高場村 | |||||||
高野村 | |||||||
足崎村 | 前渡村 | 前渡村 | 昭和29年3月30日 勝田町に編入 | ||||
長砂村 | |||||||
馬渡村 | 明治19年 馬渡村 | ||||||
六ヶ新田 の一部 | |||||||
前浜村 | 昭和29年3月30日 那珂湊町に編入 | ||||||
湊村 | 湊町 | 昭和13年4月1日 那珂湊町に改称 |
昭和29年3月31日 市制 | ||||
六ヶ新田 の一部 |
明治19年 平磯村 |
平磯町 | 平磯町 | 昭和29年3月31日 那珂湊町に編入 | |||
平磯村 |
人口
ひたちなか市(に相当する地域)の人口の推移
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総務省統計局 国勢調査より |
行政
市長
合併構想
- ひたちなか地区を共有する東海村との合併が長年の懸案となっている。また、生活圏や商圏をほぼ同じくする水戸市等との合併への動きもかつてはみられた。
議会
市議会
- 定数:25名
- 任期:2011年(平成23年)11月1日 - 2015年(平成27年)10月31日[4]
- 議長:樋之口英嗣(ふるさと21)
- 副議長:清水立雄(ふるさと21)
- 監査委員:佐藤良元(公明党議員団)
会派名 | 議席数 | 議員名(◎は代表) |
---|---|---|
ふるさと21 | 6 | ◎打越浩、鈴木一成、大谷隆、清水立雄、樋之口英嗣、後藤正美 |
日新クラブ | 5 | ◎西野宮照男、岩本尚之、三瓶武、深谷寿一、武藤猛 |
市民の風 | 4 | ◎住谷勝男、鈴木道生、川崎三郎、山田雅則 |
公明党議員団 | 3 | ◎佐藤良元、加藤恭子、雨澤正 |
市民改革クラブ | 3 | ◎井坂章、田寺洋二、鈴木勝夫 |
日本共産党 | 1 | 山形由美子 |
新政会 | 1 | 大内聖仁 |
群巒の会 | 1 | 安雄三 |
政友会 | 1 | 薄井宏安 |
県議会
- 定数:3名
- 選挙区:ひたちなか市選挙区
- 任期:2011年(平成23年)1月8日 - 2015年(平成27年)1月7日[4](「2010年茨城県議会議員選挙」参照)
議員名 | 会派名 | 当選回数 |
---|---|---|
海野透 | いばらき自民党 | 7 |
磯崎久喜雄 | いばらき自民党 | 5 |
(欠員) |
※2014年10月30日、大谷明がひたちなか市長選挙に出馬するために辞職[6]。このため、ひたちなか市選挙区は現在「欠員1」である。
衆議院
- 選挙区:茨城県第4区(常陸太田市、ひたちなか市、常陸大宮市の一部、那珂市、大子町、東海村)
- 任期:2012年(平成24年)12月16日 - 2016年(平成28年)12月15日(「第46回衆議院議員総選挙」参照)
議員名 | 党派名 | 当選回数 |
---|---|---|
梶山弘志 | 自由民主党 | 5 |
※2013年の区割変更に伴い、現在、東海村は茨城県第5区に属している。
産業
工業
- 日立グループ企業が多数立地している。特に国道6号沿いには、南から日立製作所那珂工場、水戸工場、佐和工場、東海工場と関連工場が並ぶ。現在では子会社化しているところも多く、この呼び名は必ずしも正確ではないが、交差点名には今も「佐和工場前」などの工場名が残っており、地元では変わらずこの呼び方が使われることが多い。
- 那珂工場は現在、子会社の日立ハイテクグループの拠点となっており、ナノテク関連機器、デバイス製造装置を取り扱う。
- 水戸工場は都市開発システムグループ、電力・電気グループ(交通システム)の拠点で、エレベーター、エスカレーターや、鉄道車両制御装置を取り扱う(電気機関車を生産していたが、1990年代に生産中止となった)。2010年4月、敷地内に213.5mという世界一の高さをもつエレベーター研究塔「G1TOWER」が竣工した。
- 佐和工場は現在、子会社の日立オートモティブシステムズの拠点で、エンジン制御システム等自動車に関連した装置を扱う。
- 東海工場はコンシューマ事業グループの拠点で、携帯電話やビデオカメラ等民生用デジタル機器を扱う。
- ひたちなか地区には建設機械メーカー(コマツ、日立建機)などの工場が立地している。
商業
- ファッションクルーズニューポートひたちなか
- コストコひたちなか倉庫店
農業
- 干しいも(乾燥芋)の生産量は日本一である。
水産業
- 那珂湊、平磯、磯崎
姉妹都市・提携都市
国内
教育
高等専門学校
高等学校
- 茨城県立勝田高等学校
- 茨城県立勝田工業高等学校
- 茨城県立佐和高等学校
- 茨城県立那珂湊高等学校
- 茨城県立那珂湊第一高等学校(2011年度閉校 → 茨城県立那珂湊高等学校に統合)
- 茨城県立那珂湊第二高等学校(2011年度閉校 → 茨城県立那珂湊高等学校に統合)
- 茨城県立海洋高等学校
中学校
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小学校
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特別支援学校
その他
交通
鉄道
中心となる駅:勝田駅
旧那珂湊市街へは、勝田駅からひたちなか海浜鉄道湊線で那珂湊駅まで14分程度。
バス
- 高速バス
- 一般路線バス
- コミュニティバス
- 空港バス
道路
- 一般国道
- 一般有料道路(国土開発幹線自動車道としての北関東自動車道の一部)
- 都道府県道
港湾
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
名所・旧跡・観光スポット
- 虎塚古墳
- 十五郎穴
- 国営ひたち海浜公園
- 那珂湊おさかな市場(いちば)
- 阿字ヶ浦海水浴場
- 平磯海水浴場
- 姥の懐(うばのふところ)マリンプール
- 酒列磯前神社
- 那珂湊反射炉跡
- 水門帰帆(みなとのきはん)の碑(水戸八景のひとつ)
- ひたちなか市総合運動公園
- 笠松運動公園(那珂市・東海村にまたがる)
祭事・催事
- ひたちなか祭り(旧かつた祭り)
- 八朔(はっさく)祭り(旧那珂湊)
- 勝田全国マラソン
- ROCK IN JAPAN FESTIVAL
名産品
出身有名人
- 遠藤賢司 - シンガーソングライター、ミュージシャン
- 山口那津男 - 第3代公明党代表、参議院議員
- 鬼澤邦夫 - 常陽銀行頭取、茨城県公安委員会委員長
- 志賀賢太郎 - プロレスラー
- 池内博之 - 俳優
- 黒沢かずこ - お笑いトリオ・森三中のリーダー
- 那波多目功一 - 日本画家
- 田村英里子 - 女優
- 19代式守伊之助 - 大相撲の立行司
- 大内山平吉 - 力士(最高位は大関)
- 武石浩玻 - 飛行家
- 加藤正将 - カーレーサー
- 鎌田雅人 - 音楽プロデューサー、ミュージシャン、作曲家
- 阿部裕太 - バレーボール選手(サントリー・サンバーズ所属)
- 黒澤清 - 会計学者
- 国分優作 - 騎手
- 国分恭介 - 騎手
- 武双山正士 - 元力士、旧勝田市生まれ
- イカルス渡辺 - ミュージシャン
- 愛風ゆめ - 元宝塚歌劇団月組娘役
関連作品
- NHK教育テレビ『たんけんぼくのまち』(1986年4月~1988年3月)は、合併前の那珂湊市を舞台としている。
- モーニング娘。の主演映画、『ピンチランナー』(2000年5月20日公開)は同市で撮影された。それまで行われていなかった少女駅伝などのイベントまで開催された。
- 踊る大捜査線シリーズで知られる本広克行が監督を務める青春映画『幕が上がる』では、一部のシーンが同市で撮影された(2015年2月28日公開)。
脚注
- ^ a b 小野寺敦 監修 『茨城「地理・地名・地図」の謎』 (2014, pp. 14–16)
- ^ このほかの候補名として、「いばらき市」、「なか市」なども挙がったという。
- ^ 角川日本地名大辞典編纂委員会『角川日本地名大辞典 8 茨城県』、角川書店、1983年 ISBN 4040010809より
- ^ a b c 「各種選挙の任期満了日など」 ひたちなか市選挙管理委員会事務局
- ^ 「ひたちなか市長選挙」 ひたちなか市選挙管理委員会事務局
- ^ “大谷県議が辞職 ひたちなか市区”. 茨城新聞. (2014年10月31日) 2014年11月5日閲覧。
- ^ かつお[発見!!いばらき] Archived 2011年1月30日, at the Wayback Machine.
参考文献
- 小野寺敦 監修「地名と方言にまつわる不思議にせまる」『茨城「地理・地名・地図」の謎』(初版)実業之日本社〈じっぴコンパクト新書〉、2014年、pp.14-16頁。ISBN 978-4-408-45517-4。