麗の世界で有栖川
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麗の世界で有栖川 | |||
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ジャンル | 異世界、コメディ、格闘漫画、少年漫画 | ||
漫画 | |||
作者 | 安西信行 | ||
出版社 | 小学館 | ||
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掲載誌 | 週刊少年サンデーS | ||
レーベル | 少年サンデーコミックス | ||
発表号 | 2018年4月号 - | ||
発表期間 | 2018年2月23日 - | ||
巻数 | 既刊6巻(2022年6月現在) | ||
テンプレート - ノート | |||
プロジェクト | 漫画 | ||
ポータル | 漫画 |
『麗の世界で有栖川』(うるはのせかいでありすがわ)は、安西信行による日本の漫画作品。『週刊少年サンデーS』(小学館)にて、2018年4月号から連載中[1]。
安西によるサンデーブランド7年ぶりの連載作品となる。『烈火の炎』要素が随所に含まれている。
あらすじ
周囲から女扱いされず男嫌いになった有栖川。ある日黒によって異世界に飛ばされ男性の体になってしまう。黒の計らいによって忍者育成施設、麗に世話になるがそこに現れた塵外との戦いに巻き込まれていく。
登場人物
麗 黒組
麗の組の一つ。隊長は黒。黒の性格故に全ての組の中で一番敵が多い。
- 有栖川(ありすがわ)
- 本作の主人公。通称スガワ。男嫌い。容姿が良く自身にセクハラする男を攻撃していたところ、「男狩りの有栖川」の異名を付けられる。武器は刺繍針。絵馬を使用した黒によって異世界へと連れてこられた際に男性になった。気が強く驪の前でも臆することなく自身の意見を述べた。
- 黒 (くろ)
- 麗、黒組隊長。女と見間違うような容姿をしており本人はその事を恥じいている。性格はドS。男らしい身体になる願いを叶えるべくスガワに絵馬を使い異世界へと連れ込むも失敗に終わる。その後スガワを玩具として弄ぶために麗に住むよう仕向けた。
- 磁正 (じしょう)
- 黒組副隊長。スガワが異世界で初めて出会った人物。自身の罠を突破したスガワを気に入り、彼女を麗へと案内した。麗にはかなり長くいる様である。
- 刺刺舞 (ししまい)
- 黒組の一員。麗とは違う大陸の出身。良識がありスガワとは信頼関係を築く。貧しさから身売りされた後、老師に引き取られ育てられた。その時に老師から指先の感覚を鍛える方法を教えられた為、五指の魔術師と言われる程指先の感覚が鋭い。師匠の身体を奪った人物を探すべく海を超えてやって来た。
- 千火丸 (ちかまる)
- 黒組のマスコットボーイ。背が低い。ゴザル口調で話す。黒組の中では新参にあたる。自身の髪を武器として使う。
- 吉四六 (きっちょむ)
- 黒組の一員。黒を探していた冰墨に攻撃され、倒された。
- 万吾郎 (まんごろう)
- 黒組の一員。組一番の髭面。
- 八千代 (やちよ)
- 黒組の一員。壺の効果で他の黒組メンバー共々子供になった。
- 冰墨 (ひずみ)
- 驪の孫娘。黒にベタ惚れしており彼のそばに居ようと黒組に押しかけた。現状麗唯一の女性でもある。
麗 朱組
麗の組の一つ。隊長は椿。武闘派と称されている。
- 椿 (つばき)
- 麗、朱組隊長。黒とは不仲。笑丸、仁丹は部下。他人からは仏と言われる程、表向きは温厚な性格。スガワに朱組へ移籍するよう勧誘した。
- 笑丸 (しょうまる)
- 朱組の一員。常に歯を見せるような表情をしている。
- 仁丹 (じんたん)
- 朱組の一員。眼鏡をかけている。椿、笑丸と共に匿に立ち向かった。
麗 その他
- 驪 (くろうま)
- 麗の現首領。一際大きい図体を持つ大男。背中には蘭丸にかけられた呪いである巨大な手を背負っている。自分に口答えするものは決して許さない。20年前、塵外を壺の中に封じ込めた。
- 靑 (あお)
- 麗、葵組隊長。実直な性格。常に敬語で話す。紙を武器とする戦法を使う。
- 毬藻 (まりも)
- 麗、紺組隊長。丸みを帯びた容姿をしている。「〜じゃ」という口調で話す。磁正と並ぶ麗屈指の力自慢。多数の部下を引き連れて匿らと戦うも多くの部下の魂を引き抜かれてしまった。
- 斑 (まだら)
- 驪に付き従う老人。彼が「答えて良い」と言えば驪に話すことができる。
- 三郎太 (さぶろうた)
- 麗の一員。スキンヘッドの人物。
- 稲三 (いなぞう)
- 麗の一員。他のメンバーと共に匿らと戦った。
- イモ焼きの老人
- 麗で落ち葉を集めて芋を焼いている老人。目が大きく言葉を発しない。黒ですら存在を知らない謎の人物でもある。
- 紅無 (くれない)
- 麗の創始者にして初代首領の女性。蘭丸と驪の育ての親でもある。反乱を起こした蘭丸に襲われ、死の間際に驪に麗を女人禁制にするよう伝えた。
塵外
蘭丸率いる悪霊集団。綺麗なものを死をもって救済したいという考えを持ち、蘭丸の考えに賛同した者達で構成されている。
- 蘭丸 (らんまる)
- 塵外の大将。天狗のような服装をした青年。元麗の人間であり反乱を起こした際に紅無を殺害するも激昂した驪に攻撃され、命を落とし悪霊となった。壺に封じられる際、驪に自身と関係ある者を殺害した場合発動する呪いをかけた。
- 匿 (じょく)
- 塵外の副将を務める人物。ピエロの様な服装と仮面、関西弁が特徴。黒に何処かへ飛ばされた蘭丸を探しにお通夜、虚狼共々麗へ姿を現した。
- 躬繰 (みくり)
- 無邪気な性格の少年。物に自我を与える道具の使い手。
- 一休 (いっきゅう)
- 元博打師。高貴な家柄の生まれ。海岸でのスガワとの戦いの後、八蔵に説得され塵外を脱退した。
- 霧古 (きりこ)
- 平安貴族のような服を着た人物。鋭い三角眼が特徴。落ち着いた口調で話す。
- 写楽 (しゃらく)
- 妖艶な姿の女性。ターゲットを見つけじわじわと追い詰める戦略を使う。
- 八蔵 (やぐら)
- 通称ハチ。壺の匂いに誘われスガワ達の前に現れる。敗れた後は猫のぬいぐるみに宿りスガワ達と行動を共にする。
- 罰当 (ばちあたり)
- 塵外の中で最も大柄な悪霊。スガワに敗北し、もぬけの殻になった。
- お通夜 (-つや)
- 下半身を桶に入れ仮面をつけた少女。生前は一人旅をしていたが道中強盗に殺害された。魂を金魚掬いのように扱う行動をする。常に敬語で話す。
- 虚狼 (ころう)
- 顔を紙で隠した人物。蘭丸曰くとても残忍な性格であり彼に麗の魔導術で能力を抑えられている。刺刺舞と同じ大陸出身。
元の世界の人々
- 有栖川の兄
- 本名不明。リーゼントヘアをした人物。妹を心配する等常識的な一面も持ち合わせる。通称アニキ。
- 有栖川の父
- 本名不明。家では裸族であり来客の前でも服を着ない。通称オヤジ。
- スガワの兄の友人
- 猿顔の少年。幼い頃はスガワと遊んでいた。
- ヨウコ
- スガワの友人。長髪の少女。腐女子。
- ケイコ
- スガワの友人。眼鏡をかけた少女。洋楽オタ。
その他
- 絵馬男
- スガワの前に度々姿を現す能面姿の人物。戯れで他人に力を与えることもある。黒曰く麗の生きている人物が正体とのこと。黒に願いの絵馬を渡した。
- 無色 (むしき)
- 流れの商人。曰く付きの商品を扱っており運び屋としての顔も持つ。麗に塵外が封じられた壺を持ち込んだ。
- 老師
- 刺刺舞の育ての親。常に仮面を被っている。虚狼の奇襲を受け、身体を奪われた。
用語
- 麗
- 異世界に存在する忍者育成施設。忍術、体術の取得の他、学問や畑作も行う。女人禁制であり女性だと発覚すれば死刑になる。人数は100人前後。
- 絵馬
- 黒がスガワに使用した絵馬。異世界の人物を麗の世界に連れ込むことで発動し、願いを叶える。使用者の願いが別の人物に与えられることもある。
制作
本作の作画の際には、ゲーム「SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE」のサウンドトラックを必ず流して執筆が行われている[2]。アルバムについて、安西は「雰囲気が素晴らしく、描いてて気付いたら全曲終わってるという無くてはならない酸素のような存在」だと話している[2]。
書誌情報
- 安西信行『麗の世界で有栖川』小学館〈少年サンデーコミックス〉、既刊6巻(2022年6月17日現在)
- 2018年10月18日発売[3][4]、ISBN 978-4-09-128568-3
- 2019年9月18日発売[5]、ISBN 978-4-09-129460-9
- 2020年5月18日発売[6]、ISBN 978-4-09-850130-4
- 2021年1月18日発売[7]、ISBN 978-4-09-850378-0
- 2021年9月17日発売[8]、ISBN 978-4-09-850686-6
- 2022年6月17日発売[9]、ISBN 978-4-09-851154-9
出典
- ^ “安西信行の新連載「麗の世界で有栖川」サンデーSで、「烈火の炎」付録&全サも”. コミックナタリー (ナターシャ). (2018年2月23日) 2021年4月6日閲覧。
- ^ a b “第2回 安西信行と音楽”. コミックナタリー (ナターシャ). (2021年12月22日) 2021年12月22日閲覧。
- ^ “「烈火の炎」安西信行の新作、男体化してしまったヒロインが特異な世界で生きる”. コミックナタリー (ナターシャ). (2018年10月18日) 2021年4月6日閲覧。
- ^ “麗の世界で有栖川 1”. 小学館. 2021年4月6日閲覧。
- ^ “麗の世界で有栖川 2”. 小学館. 2021年4月6日閲覧。
- ^ “麗の世界で有栖川 3”. 小学館. 2021年4月6日閲覧。
- ^ “麗の世界で有栖川 4”. 小学館. 2021年4月6日閲覧。
- ^ “麗の世界で有栖川 5”. 小学館. 2021年9月17日閲覧。
- ^ “麗の世界で有栖川 6”. 小学館. 2022年6月17日閲覧。