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利用者:Elk0615/sandbox

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製作概要

ロボットのマクシミリアンはキャストが決まる前から命名されており、主演がマクシミリアン・シェルに選ばれたのは偶然の出来事だった。ただし台本では「Maximillian」だったがLを一つにした「Maximilian 」に改めた。

特殊効果

最初の台本にはケンタウルス号と書かれていたが、ブラックホールが初めて発見されたシグナス(白鳥座)の方が相応しいだろうと変更した。全編を無重力状態のように撮影する予定だったが、実際に試してみると技術的に非常に難しいことがわかり、冒頭のパロミノ号の船内シーンのみとなった。

撮影に使用したシグナス号は全長3.6メートル、重量約80キロ10万ドルの予算で15人ほどのスタッフが1年がかりで2基を製作した。骨組みのほとんどが真鍮製でアクリルチューブも多用している。船体中央には半透明の樹脂製の箱が並べられ、内部に車のポジション球を約束150個点灯した。これ以外にもクローズアップシーンの撮影用に、部分的な巨大な模型がいくつか作られた。

完成した模型を撮影スタジオに運搬する際、普通は木箱に緩衝材を詰めて梱包するのだが、無数の突起物を持つ巨大な模型がいつものやり方では壊れてしまうことが発覚した。そこでスタッフたちは試行錯誤の末、何本ものストラップを用いて船体をハンモックのように吊ることにした[1]

1基はクライマックスシーンで完全に破壊された。もう1基はニューヨークの近代美術館にしばらく展示されたあと木箱に入れてディズニーの小道具倉庫に保管したが、あるときフォークリフトが接触して落下しバラバラに崩壊してしまった。破片は従業員たちが記念に持ち帰ったという。

ミニチュアを撮影する機材は「スター・ウォーズ」(1977)のために作られたダイクストラフレックスを借りるつもりだったが、ILMが提示する条件とレンタル価格で折り合いが付かず断念。ディズニーは独自のA.C.E.S.(Automated Camera Effects System)を考案するのだが、結果的にダイクストラフレックスより優れたシステムとなった。

マットペインティングは後にディズニーレジェンドの称号を与えられるピーター・エレンショーに依頼し、映画の中で150枚を超えるマットペインティングを使用した。船長室に飾ってあるシグナス号の絵は、彼が初期に描いたシグナス号のコンセプト画である。

ブラックホールの渦巻きは、アクリル板で作った円形の水槽の中で水を渦巻にして様々な色の顔料を流し込んで作った。

  1. ^ (英語) The Black Hole (1979) - Trivia - IMDb, https://www.imdb.com/title/tt0078869/trivia/ 2024年10月11日閲覧。