1909年ウィンブルドン選手権
1909年 ウィンブルドン選手権(The Championships, Wimbledon 1909)に関する記事。イギリス・ロンドン郊外にある「オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケークラブ」にて開催。
大会の流れ
- 男子シングルスは1878年、女子シングルスは1886年から「チャレンジ・ラウンド」(Challenge Round, 挑戦者決定戦)と「オールカマーズ・ファイナル」(All-Comers Final)方式で優勝を決定していた。大会前年度優勝者を除く選手は「チャレンジ・ラウンド」に出場し、前年度優勝者への挑戦権を争う。前年度優勝者は、無条件で「オールカマーズ・ファイナル」に出場できる。チャレンジ・ラウンドの勝者と前年度優勝者による「オールカマーズ・ファイナル」で、当年度の選手権優勝者を決定した。
- この年は、女子シングルスの前年度優勝者シャーロット・クーパー・ステリーが出場しなかった。前年度優勝者が出場しなかった場合は「オールカマーズ・ファイナル」がなくなるため、チャレンジ・ラウンドの決勝結果を優勝記録表に掲載する。
- 本年度の記事は、外国人選手の上位進出が少なかったため、地元イギリス人選手の国旗表示を省略する。
- 混合ダブルスは、1912年まで「選手権公認外競技」(Non-Championship Event)として扱われた。これは公式競技ではないため、ウィンブルドン選手権の優勝記録表には含まれていないが、日本語版の本記事では混合ダブルスの「選手権公認外競技」の結果も記載する。女子ダブルスは、1908年から1912年まで開催されなかった。
大会前年度優勝者
- 男子シングルス:アーサー・ゴア
- 女子シングルス:シャーロット・クーパー・ステリー [大会不参加]
- 男子ダブルス:ジョシア・リッチー& アンソニー・ワイルディング [ペアの1人、ワイルディングが不参加]
男子シングルス
チャレンジラウンド
準々決勝
- セオドア・マブロゴーダト vs. ジョージ・カリディア 6-1, 9-7, 2-6, 4-6, 6-4
- ジョシア・リッチー vs. チャールズ・ディクソン 8-10, 6-1, 6-1, 6-4
- ハーバート・ローパー・バレット vs. レナード・エスコム 4-6, 7-5, 11-9 (途中棄権)
- フリードリヒ・ラーヘ vs. ゴードン・ロウ 12-10, 6-0, 6-4
準決勝
決勝
- ジョシア・リッチー vs. ハーバート・ローパー・バレット 6-2, 6-3, 4-6, 6-4
オールカマーズ決勝
女子シングルス
チャレンジラウンド
準々決勝
- オーリア・エッジングトン vs. マデリン・オニール 7-5, 6-4
- アグネス・モートン vs. エディット・ジョンソン 6-0, 6-3
- モード・ガーフィット vs. マーベル・パートン 6-3, 6-4
- ドラ・ブースビー vs. ヘレン・エッチソン 6-4, 3-0 (途中棄権)
準決勝
- アグネス・モートン vs. オーリア・エッジングトン 6-0, 6-2
- ドラ・ブースビー vs. モード・ガーフィット 6-2, 6-1
決勝
決勝戦の結果
- 男子シングルス:アーサー・ゴア vs. ジョシア・リッチー 6-8, 1-6, 6-2, 6-2, 6-2 [オールカマーズ決勝]
- 女子シングルス:ドラ・ブースビー vs. アグネス・モートン 6-4, 4-6, 8-6 [チャレンジラウンド決勝]
- 男子ダブルス:アーサー・ゴア&ハーバート・ローパー・バレット vs. スタンレー・ダウスト& ハリー・パーカー 6-2, 6-1, 6-4 [チャレンジラウンド決勝]
- 混合ダブルス:ハーバート・ローパー・バレット&アグネス・モートン vs. アルバート・プレブル&ドラ・ブースビー 6-2, 7-5 [選手権公認外競技]
参考文献
- ランス・ティンゲイ著『ウィンブルドンの100年史』(英語、1977年刊、ISBN 0900424710、アルファ・オメガ社) 参照元は以下の通り。男子シングルス試合結果:139ページ、女子シングルス試合結果:154ページ、混合ダブルス選手権公認外競技:181ページを参照。
- バド・コリンズ著『テニスのすべて-究極のテニス百科事典』(英語、2003年刊、ISBN 0973144343、スポーツ・クラシック・ブックス) 選手のフルネームについて、本書から補足した。
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