コルト・ディテクティブスペシャル
ファイル:Colt Detective Special.jpg | |
正式名称 | Colt Detective Special |
全長 | 178mm |
重量 | 660g |
口径 | .38スペシャル |
装弾数 | 6発 |
作動方式 | ダブルアクション/シングルアクション |
製造国 | アメリカ |
製造 | コルト社 |
コルト・ディテクティブスペシャル (Colt Detective Special) は、アメリカの銃器メーカーであるコルト社が1927年に開発した38口径の回転式拳銃であり、使用弾は .38スペシャル弾、装弾数は6発である。
特徴
「ディテクティブ」(刑事または探偵)の名が示す通り、主に私服警察官や探偵(アメリカの)、麻薬取締官の護身用として使用される。そのため、5連発のポケットリボルバーである S&W M36 ほどではないが小型である。同銃には前期型と後期型があり、前期型はエジェクターロッドが剥き出しの銃身を持っているもので、後期型はエジェクターロッドが銃身に隠れる(バレル・シュラウドという)ものである。
沿革
1927年、先に発売されていたポリスポジティブシリーズの内、ポリスポジティブスペシャルのバリエーションとしてデティクティブは発売された。短銃身のリボルバーを"スナッブノーズ(獅子っ鼻)"と呼んだのはこのモデルが初めてと言われている。当初、2インチバレルのみ生産され、後に3インチモデルも加わったがこちらはごく少数の生産数しかなかったと言う。1927年発売型(俗に言う1stモデル)は後の物よりフレームの前後幅が短く、またグリップ基部のえぐり込みが大きいためグリップが長く見える。ごくごく初期のものは原型となったポリスポジティブと同じくスクエアバットだった。
第2次大戦を経て、1950年ごろに2ndモデルに移行する。フレームの前後幅が延長され、グリップの長さが今と同じになり、短いエジェクションロッドとプラスティック製グリップを付けた物になった。これはすぐに改められ、長いエジェクションロッドとメダリオン入りの木製グリップを付けた物に変更された。ファイル:Pop wm 597465.jpgその後、グリップの長さの変更やフロントサイトのデザイン変更などのマイナーチェンジを繰り返しながら生産を続けていたが、1972年にバレルをブルバレル化し、エジェクションロッドシュラウドを付けた3rdモデルに移行する。ファイル:Pop wm 717888.jpg
その後もしばらくは生産を続けていたが、1986年に一旦生産を中止する。後に名前とデザインを大幅に変えた類似モデルを発売するがここでは割愛する。
バリエーション
コルト・ポリスポジティブ
ディテクティブスペシャルの4インチモデル。制服警官用として設計された。ただし、同モデルはディテクティブスペシャルよりも先の1908年に開発されているため、厳密に言えばディテクティブスペシャルが同モデルの2インチモデルということになる。
コルト・コブラ
1950年に発売されたモデル。ディテクティブスペシャルがオールスチールモデルであるのに対して同モデルはアルミ合金製フレームを持つ軽量モデルである。
ジャック・ルビーが、ケネディ大統領暗殺犯とされるリー・ハーヴェイ・オズワルドを射殺する際、使用された銃でもある。
その他にステンレス製のエージェントやエアクルー、バンカースなどのモデルが存在するとされているが、詳細は不明である。