ネズミ
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ネズミ上科 | ||||||||||||
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ネズミ | ||||||||||||
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本文参照 |
ネズミ(鼠)とは、ネズミ目(齧歯目)ネズミ上科に属する哺乳動物の総称である。ハツカネズミ、ドブネズミなど、1,000種以上が含まれる一大グループを形成している。
ネズミは齧歯類に特徴的な、一生延び続ける門歯をもつ。繁殖力が旺盛であり、世界中のほとんどあらゆる場所に生息している。ネズミ上科のほとんどの種が、丸い耳、とがった鼻先、長い尻尾といった、よく似た外観上の特徴をもち、外観から種を見分けることは難しい。このため、頭骨や歯によって識別がなされている。
人間との関わり
歴史的には
- アリストテレスの『博物誌』では、ネズミの繁殖力の強さは説明できない問題であること、農作物に害をなすことが述べられている。また、ネズミは、塩を舐めているだけで、交尾をしなくても受胎するという俗説が紹介されている。
- 中世のヨーロッパでは、ネズミは不吉な象徴であり、悪魔や魔女の使いとみなされた。また、ペストなどの伝染病を運んでくると考えられていた。
- 日本には、一部の地区でネズミは大黒天の使いであるとするネズミ信仰がある。正月などに家内安全、五穀豊穣を祈り、ネズミの通り道に餅などを供える風習がある。
歴史的には上記のような人間との関わりがあるが、現代社会においては、ネズミの仲間の中にはハムスターのようにペットとして飼育されたり、ハツカネズミなどのように実験動物として人間に貢献している種類もあるものの、多くは病原体を媒介したり樹木や建物、電気機器などの内部や通信ケーブルなどをかじったりして人間に直接・間接の害を与える害獣であり、ハエやカ、ゴキブリなどと同様に駆除の対象となっている。
ネズミの駆除方法
- 粘着シート(「ゴキブリほいほい」の大型版)をネズミの通り道と思われるところに仕掛ける。
- 内部に餌をセットしたかご型の捕獲器(わな、トラップ)を仕掛ける。
- 毒餌(殺鼠剤、猫いらず。猛毒らしい)を置いて食べさせる。
- ネズミに害を与えるという電磁波や超音波の放射装置を取り付ける。
他
物語に出てくるネズミ
- 中国では、火山の火の中に「火鼠」がすんでいると信じられていた。竹取物語では、かぐや姫が求婚者の安部御主人(あべみうし)に対して、結婚の条件として、火鼠の皮衣(ひねずみのかわごろも)を入手してくるよう求めている。
- ドイツの民話、『ハーメルンの笛吹き男』で、ネズミはハーメルンの街を荒らす不吉な存在として描かれている。笛吹き男は笛の音によって、ネズミの群れをおびき寄せ、河で溺死させ退治した。報酬を出し渋る街の住民に怒った笛吹き男は、笛の音によって子供たちをすべてさらってしまう。
- ダニエル・キイスの小説『アルジャーノンに花束を』には、脳外科手術によって知能を増大させたネズミ、「アルジャーノン」が登場する。
- アニメ『トムとジェリー』では、ネズミのジェリーとネコのトムがドタバタを繰り広げている。
- ネズミのキャラクターで最もよく知られているのはミッキー・マウスだろう。初めて映画に登場したのはアニメーション『蒸気船ウィリー』(1928年)である。ウォルト・ディズニーが飼っていたネズミがモデルであるとされる。
- あまり知られていないが、漫画・アニメ「ドラえもん」でも、たまにネズミが登場している。ドラえもんが大嫌いな動物。
- 漫画・アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」の登場キャラクタにネズミ男がいる。
ネズミにまつわる言葉・慣用句
- 大山鳴動して鼠一匹 - 大騒ぎをしたにも関わらず、大した収穫が得られないこと。
- 窮鼠猫を噛む - 追い詰められた弱者が、強者に対し必死に反撃すること。
- 鼠算 - ネズミが累乗的に急激に繁殖することから、和算で累乗の計算のことを指す。
- ネズミ講 - 鼠算的に会員を増やすことで利益を分配する、無限連鎖講のこと。法律で禁じられている。連鎖販売取引(いわゆるマルチ商法)を指すこともある。
- 頭の黒い鼠 - 他人の私財を略奪するような悪人のこと。
- ただの鼠ではない - 気を緩めることが出来ないということ。
- 鼠の尾まで錐の鞘 - どんな下らないものでも役に立つということ。
- 鼠が塩をひく - 取るに足らない些細なことであっても、放っておくといずれ重大な事態を招くということ。
- 家に鼠、国に盗人 - どんな世界でも害毒となる存在は必ずいるということ。
- 鼠にひかれそう - 家にポツンと孤独でいる状態のこと。
分類
- ネズミ上科 Myomorpha