コンテンツにスキップ

河邑厚徳

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。超プロ住民 (会話 | 投稿記録) による 2010年9月8日 (水) 12:16個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (wikified)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

河邑 厚徳(かわむら あつのり、1948年 - )は、映像ジャーナリスト。

現代の課題に独創的な方法論で斬り込み、テレビならではの画期的な問題提起をするスタイルが特徴。丁寧で幅広い取材に裏打ちされながら、アイデアを確実に映像で表現することを試みてきた。

現在、NHKを退職し大学で教鞭をとる。

人物

河邑厚徳は、NHKで39年にわたって、現代史、芸術、科学、宗教などを切り口にドキュメンタリーを制作。これまで制作してきた番組は、国内外の賞で入賞するなど、その独自の手法は評価を得ている。

1981年のドキュメンタリー「がん宣告」は、芸術祭参加作品として注目され、がんがまだ一般には告知されていなかった時代に、それを患者に告げ、末期医療をどう行ったかを映像で記録した貴重なドキュメンタリーとなった。

その後、90年代後半におこった地域通貨ブームを先導することになったのが、作家ミヒャエル・エンデが残したテープをもとに制作した「エンデの遺言〜根元からお金を問う〜」である。この番組は今もなお、関心を集めている[誰?]エラー: タグの貼り付け年月を「date=yyyy年m月」形式で記入してください。間違えて「date=」を「data=」等と記入していないかも確認してください。

インターネットを使った新しいドキュメンタリー「地球法廷」の試みも当時のメディアに取り上げられたり、現代の新しい番組に生かされている。

現在はNHKエデュケーショナルに席をおいて映像制作を続けながら、女子美術大学のアートデザイン表現学科で教鞭をとっている。

経歴

著書(編著、共著をふくむ)

  • 『60分間の残照〜ドキュメントがん宣告〜』(飛鳥出版
  • 『NHK特集 シルクロード』(NHK出版
  • 『昭和二十年八月十五日・夏の日記』博文館新社角川文庫
  • 『アインシュタインロマン6・エンデの文明砂漠』
  • 『チベット死者の書』
  • 『エンデの遺言〜根源からお金を問うこと〜』
  • 『エンデの警鐘〜地域通貨の希望と銀行の未来〜』
  • 『世界遺産・秘めた力〜災害列島日本より〜』
  • 『藝大生の自画像〜4800枚の卒業制作』(以上NHK出版)
  • 『だれでも持っている一粒の種~生活クラブ生協・レッスンone』(ランダムハウス講談社)など

販売DVD

参考文献

  • 『日本人と自画像』NHK出版
  • 『映像の先駆者』(NHK出版)
  • 『だれでも持っている一粒の種』(ランダムハウス講談社)

など