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岡山バイパス

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一般国道
国道2号標識
岡山バイパス
国道2号バイパス
路線延長 38.3km
制定年 1963年
開通年 1970年4月
道路の方角 東西
起点 岡山県岡山市東区浅川
浅川ランプ
終点 岡山県倉敷市大西
大西ランプ
接続する
主な道路
記法
国道250号
岡山県道83号飯井宿線
岡山県道37号西大寺山陽線
岡山県道28号岡山牛窓線
岡山県道397号寒河本庄岡山線
岡山県道383号九蟠東岡山停車場線
岡山県道45号岡山玉野線
岡山県道40号岡山港線
岡山県道212号浦安豊成線
国道30号
岡山県道21号岡山児島線
国道180号
岡山県道61号妹尾御津線
岡山県道152号倉敷妹尾線
岡山県道151号妹尾吉備線
岡山県道73号箕島高松線
岡山県道153号早島吉備線
岡山県道185号早島停車場線
岡山県道187号早島松島線
岡山県道165号藤戸早島線
山陽自動車道
瀬戸中央自動車道
岡山県道74号倉敷飽浦線
岡山県道22号倉敷玉野線
岡山県道274号福田老松線
岡山県道188号水島港線
国道429号
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路

岡山バイパス(おかやまバイパス)は岡山市倉敷市における交通混雑の緩和及び交通安全の確保等を目的として計画されたもので、岡山県岡山市東区浅川から倉敷市大西に至る延長38.3km国道2号の大規模バイパスである。

岡山バイパスの名称は国土交通省による事業名のほかは地元民による愛称として残るのみである。他の愛称として、バイパスバイパス2号線新2号2号バイパスなど。標識ではバイパスと呼んでいるものはある。

概要

  • 岡山バイパスの構造は、4車線及び6車線で計画され、笹ヶ瀬川以東については、本線と側道を分離したランプによって本線に出入りできる複断面方式になっている(ただし、高速道路ではない)。また、笹ヶ瀬川以西については街路方式とし、主要な交差点のみ立体交差としている。全線立体化の構想もあるが、現在は未確定である。だが、将来岡山環状道路が通る大樋橋西交差点については、順次、立体化を推進していく[1]
  • 1999年平成11年)3月24日に起点部の岡山市東区浅川 - 同市福治を暫定2車線供用し、全線開通となった。
  • 国道2号本線が岡山バイパスに切り替わる以前の区間(旧2号線と呼ばれる)は国道250号浅川交点 - 国道429号大西交差点(このうち岡山市北区の新京橋西交差点 - 大雲寺交差点 - 大供交差点の約1kmは現在も国道2号別線)であり、現在の岡山県道162号岡山倉敷線がメイン区間だった。ちなみに大西交差点以西の国道2号も竹川橋交差点までの区間が玉島バイパスに切り替わっている。
  • 2009年(平成21年)4月1日の岡山市の政令指定都市移行時に、区境(百間川、旭川大橋、岡山市と早島町の境)に、それぞれ「東区」「中区」「南区」の区名標識が設置された。
  • 2010年(平成22年)3月12日、岡山県警は、3月31日から君津ジャンクション(岡山市東区君津)-大樋橋西交差点(岡山市南区古新田)間の最高速度を70km/hに引き上げると発表した[2]
  • 全線60km/h制限(君津ジャンクション-大樋橋西交差点間は70km/h制限)であるが、それを守らないもおり深夜になると制限速度超過で疾走する車が後を絶たない。君津 - 光津の下り線ではよく速度取り締まりが行われる。急な減速車両への追突に注意が必要。
  • 原付は全線走行可能であるが、上記のように車のスピードが速いため、走行の際にはかなりの注意が必要となる。
  • 笹ヶ瀬川以東は4車線(君津付近からは暫定2車線)であり、信号機が無い。岡山ブルーラインの無料化により君津ジャンクション以東は、浅川までの交通量が減少する(ただし、浅川で旧道(国道250号)と合流するので、ここでの渋滞が多い)。
  • かつては旭川以西(都窪郡早島町にかけて)は平面交差点が多く、新保(しんぼう)付近ではほぼ慢性的に渋滞していたが、岡山市内立体化の完成により、渋滞が緩和された。
  • 青江・新保高架橋の立体工事においては、『すいすいMOP工法』が用いられることにより大幅に工期を短縮した[3]
  • 笹ヶ瀬川より西は6車線で、信号機が多いにも関わらず以前は走りやすかったが、近年は古新田交差点での渋滞が新たな問題になってきた。
  • 妹尾東 - 妹尾西の上下線にはレーダー式オービスが設置されている。また、両交差点では追突事故がしばしば発生する。
  • 倉敷市街間は上手く市内をバイパスできるように高架道路で設計されている。しかし、暫定2車線での供用時は対面通行であることと、一旦高架を走ると数キロ先まで降りられない構造のため、事故などで渋滞が発生した場合逃げ道がなかった。また、「古城池高架東詰分流部」(笠岡方面の倉敷市街内バイパス入り口)では、数百m先の笹沖交差点の渋滞の影響で高架道路に入るのに時間がかかることもあった。このような状況から、交通渋滞の緩和、それに伴う沿道環境の改善を図ることなどを目的として、2007年(平成19年)度から倉敷立体事業として調査・設計を実施するとともに橋梁工事に着手している。

歴史

年表

  • 1963年昭和38年) 事業化
  • 1966年(昭和41年)8月6日 都市計画決定
  • 1966年(昭和41年) 用地着手(岡山バイパス中央部に位置する岡山市箕島及び都窪郡早島町より開始)
  • 1968年(昭和43年)8月23日 都市計画決定
  • 1968年(昭和43年) 工事着手(4車線のうち2車線を先行整備する方針)
  • 1970年(昭和45年)4月 岡山バイパス最初の区間である岡山市妹尾 - 都窪郡早島町(L=5.4km)の暫定2車線供用
  • 1970年(昭和45年)10月16日 都市計画決定
  • 1971年(昭和46年)4月 岡山市米倉 - 同市妹尾の暫定2車線供用、都窪郡早島町 - 倉敷市笹沖(L=2.8km)の暫定2車線供用
  • 1972年(昭和47年)5月9日 都市計画決定
  • 1972年(昭和47年)10月 旭川大橋(L=340m)を供用し、岡山市倉田まで暫定供用
  • 1973年(昭和48年) 百間川橋(上り線:L=389m)を供用し、岡山市君津 - 同市倉田(L=5.2km)が側道経由ながら開通。また、倉敷市中島 - 同市大西(L=1.3km)が暫定2車線供用
岡山バイパス東側はこの年に部分開業した岡山ブルーラインもあわせて順調に供用していくが、西側は特に大高地区の用地取得に難航し供用がやや遅れる。ただし、1974年(昭和49年)度時点で、岡山・倉敷市街地のバイパス機能の確保に至った。
  • 1974年(昭和49年)4月12日 都市計画決定
  • 1975年(昭和50年)4月 バイパス側道に岡山県トラックターミナルが供用し、大型車のバイパス利用が一気に拡大。これに対応すべく、岡山・倉敷間において拡幅整備を推進していく。更に、1977年(昭和52年)度に全通した岡山ブルーラインを活用してバイパス機能が確保される。
  • 1977年(昭和52年) 倉敷市新田 - 同市笹沖(L=1.0km)の暫定4車線供用
  • 1978年(昭和53年)4月 倉敷市笹沖 - 同市中島(L=2.7km)の側道部の供用
  • 1979年(昭和54年) 百間川橋(下り線:L=389m)の完成
  • 1980年(昭和55年) 倉田高架橋(L=415m)の完成により、倉田交差点が立体化
  • 1982年(昭和57年) 古城池高架橋(上り線:L=388m)の完成
  • 1983年(昭和58年) 大高高架橋(上り線:L=1106m)の完成
大高地区の高架橋の順次完成により、高架本線部(L=2.7km)を暫定2車線で供用する。
  • 1987年(昭和62年)8月25日 岡山市君津 - 同市旭川東岸(L=5.2km)の4車線化完成
  • 1988年(昭和63年)3月17日 西大寺高架橋(下り線:L=2104m)が完成し岡山市福治 - 同市君津(L=5.0km)の暫定2車線供用。岡山市米倉 - 都窪郡早島町(L=8.8km)の6車線化完成
  • 1989年平成元年) 倉敷市中島 - 同市大西(L=1.3km)を暫定4車線供用
  • 1999年(平成11年)3月24日 岡山市浅川 - 同市福治(L=5.0km)を暫定2車線供用し、全線開通
  • 2002年(平成14年)3月29日 倉田ランプ(下り線西向きONオンランプ)の新設(L=0.2km)
  • 2003年(平成15年)3月10日 早島町早島 - 倉敷市加須山(L=2.5km)の6車線化
  • 2006年(平成18年)10月13日 岡山市内立体(岡山市洲崎 - 同市西市:L=5.0km)工事着手
  • 2007年(平成19年)度 倉敷立体(4車線化)工事着手
  • 2008年(平成20年)3月28日 岡山市内立体(岡山市洲崎 - 同市西市:L=5.0km)の完成
  • 2010年(平成22年)3月16日 倉敷立体の一部(倉敷市新田 - 同市中島:L=3.6km)の4車線化完成
  • 2010年(平成22年)3月31日 君津JCT~大樋橋西交差点における最高速度が70km/hに10km/h引き上げ。
  • 2011年(平成23年)3月10日 倉敷立体の一部(倉敷市中島 - 同市片島町:L=1.4km)の4車線化完成

今後の見通し

路線データ

  • 起点:岡山市東区浅川
  • 終点:倉敷市大西(国道2号玉島バイパスと接続)
  • 延長:38.3km
  • 規格:第3種第1級
  • 設計速度:80km/h
  • 道路幅員:32.0 - 50.0m
  • 車線幅員:3.5m(平面部一部3.25m)
  • 車線:暫定2車線(完成4車線) - 完成6車線
  • 最高速度:60km/h、70km/h(君津JCT~大樋橋西交差点)

主な構造物

交通量

2005年度交通センサス[4]
地点 平日24時間 休日24時間 休日率
交通量 混雑率 ピーク時 交通量 混雑率 ピーク時
時間 旅行速度 時間 旅行速度
岡山市浅川 1万8547台 44% -時 53.1km/h 1万4931台 -% -時 -km/h 80.5%
岡山市竹原 2万5897台 62% -時 51.8km/h 2万126台 -% -時 -km/h 77.7%
岡山市富崎 3万6123台 100% -時 56.5km/h 2万9229台 -% -時 -km/h 80.9%
岡山市沖元字古土手 7万5179台 100% -時 38.7km/h 6万883台 -% -時 -km/h 81.0%
岡山市洲崎一丁目 10万1124台 91% -時 15.5km/h 8万9463台 -% -時 -km/h 88.5%
岡山市豊成三丁目 8万6822台 207% -時 16.1km/h 7万1198台 -% -時 -km/h 82.0%
岡山市新保 9万449台 184% -時 26.7km/h 7万4074台 -% -時 -km/h 81.9%
岡山市妹尾 9万5151台 143% -時 9.7km/h 7万9525台 -% -時 -km/h 83.6%
岡山市箕島 8万6742台 95% -時 16.6km/h 6万3222台 -% -時 -km/h 72.9%
都窪郡早島町早島 7万5372台 129% -時 41.3km/h 6万1294台 -% -時 -km/h 81.3%
倉敷市二日市字大谷 7万6175台 127% -時 16.0km/h 5万9154台 -% -時 -km/h 77.7%
倉敷市笹沖 4万2884台 160% -時 18.7km/h 3万2125台 -% -時 -km/h 74.9%

ランプなど

  • 路線名の特記がないものは市道
施設名 接続路線名 大阪から
(km)
備考 所在地
国道2号 姫路備前方面
浅川ランプ 国道250号 - 153 岡山市東区
竹原ランプ 県道83号飯井宿線
福治ランプ 県道37号西大寺山陽線
浅越ランプ
西大寺中野ランプ 西大寺中野 県道28号岡山牛窓線
- 県道28号岡山牛窓線
君津JCT 君津IC - 岡山ブルーライン県道397号寒河本庄岡山線
政津ランプ 政津 県道383号九蟠東岡山停車場線
- 岡山環状道路〔計画〕
光津ランプ - 側道 上り線オフランプ、下り線オンランプ
倉益ランプ - 側道 上り線オンランプ、下り線オフランプ 岡山市中区
倉富ランプ - 側道
倉田ランプ - 側道 上り線オフランプ、下り線オンランプ
倉田高架橋 倉田 県道45号岡山玉野線
洲崎高架橋 バイパス福富 県道40号岡山港線 岡山市南区
- バイパス福富西
豊成高架橋 バイパス豊成 県道212号浦安豊成線
青江高架橋 バイパス青江
泉田高架橋 青江 国道30号
新保高架橋 新保
米倉高架橋 米倉 県道21号岡山児島線 177
東新田ランプ - 上り線オフランプ
- 大樋橋西 国道180号岡山西バイパス 岡山環状道路〔計画〕
古新田 県道61号妹尾御津線 県道152号倉敷妹尾線
妹尾西 県道151号妹尾吉備線 一般国道2号 妹尾西交差点改良
- 県道73号箕島高松線
無津 県道153号早島吉備線 県道185号早島停車場線 早島町
早島中 県道187号早島松島線 県道165号藤戸早島線
- 山陽自動車道 早島IC 瀬戸中央自動車道 早島IC
金田口 県道152号倉敷妹尾線
加須山 県道74号倉敷飽浦線 倉敷市
新田ランプ 県道22号倉敷玉野線
笹沖ランプ 美観地区方面(側道) 190 上り線オンランプ、下り線オフランプ
古城池高架橋 笹沖
大高ランプ 側道
大高高架橋 大高 県道274号福田老松線 191
中島ランプ 側道
小溝高架橋 中島南 県道188号水島港線 193
大西ランプ 大西 国道429号
国道2号玉島バイパス福山笠岡方面

地理

当該道路の位置関係

通過市町村

主な他交通機関との接点・近接点

脚注

関連項目

外部リンク