大西宇宙
大西 宇宙（おおにし たかおき、1985年10月16日-）は、日本のバリトン歌手。声楽家。
概略
ハイ・バリトンとしてモーツァルト、ロッシーニ、ヴェルディなどのオペラを中心に、フランス、ドイツの作品まで広いレパートリーを持つ。オブラスツォヴァ女史に薫陶を受けて始めたロシア歌曲も現在は重要なレパートリーの一つである。他にも英米歌曲やドイツリートを得意とする。これまでに、菊池英美、E.オブラスツォヴァ、M.レアーレ、横山修司、Dr. Robert C. White Jr.の各氏に師事。
来歴
武蔵野音楽大学声楽科および大学院を首席で卒業。2013年、ジュリアード音楽院大学院（Artistic Diploma）在籍。ニューヨーク在住だが、毎年、日本でもリサイタルを開催している。
（財）練馬区文化振興協会主催第23回新人演奏会オーディション声楽部門最優秀賞受賞[1]。宮内庁主催の「音楽大学卒業演奏会」にて皇后陛下及び皇太子殿下の御前で演奏を披露し[2]、学生代表を務めた。
2008年、第62回全日本学生音楽コンクール声楽部門（大学・一般の部）第一位[3]、第39回イタリア声楽コンコルソミラノ部門金賞およびバリトン特賞[4]（バリトン特賞は大会史上初[1]）を受賞。
2009年、第１回ジュリアード声楽オーディションで最優秀賞を受賞し、ジュリアード音楽院声楽科の一次試験を突破。2011年9月、ジュリアード音楽院声楽科に合格し、世界芸術文化振興協会（IFAC）より全額奨学金を得て進学[5]。
2012年3月、ジュリアード音楽院在籍の声楽家全66人の中で上位2名だけに与えられる「栄誉者リサイタル」に日本人で初めて出演[6]。2012年、オペラ・インデックス国際声楽コンクールで、優勝（MAJOR AWARDS）[7][8][9]。
2013年、ジュリアード音楽院大学院オペラ専科（Artistic Diploma）進学、ゲルダ・リスナー国際声楽コンクールで優勝（Top Prize）[10]、リチア・アルバネーゼ=プッチーニ国際声楽コンペティション（The Licia Albanese-Puccini Foundation's Annual International-Vocal Competition）で第一位（First Priz）[11] 。
エピソード
- 高校2年の冬、吹奏楽部の親友の「楽譜を介さずに表現する歌こそが最高の芸術」という一言でオペラ歌手を目指そうと決意し、中高一貫の進学校から武蔵野音大声楽科に進んだ[6]。
- ジュリアード音楽院のオペラでドン・ジョヴァンニに出演した写真が、2012年ジュリアード音楽院声楽科のパンフレットの表紙になった。
脚注
- ^ a b 第158回 2010年2月17日 大西宇宙 バリトン：練馬区公式ホームページ、2013年5月26日。
- ^ 未来の大器 大西宇宙リサイタル：リビング多摩編集部ブログ、2013年5月26日閲覧。
- ^ 入賞者一覧 - 全日本学生音楽コンクール、2013年5月26日閲覧。
- ^ 日本イタリア協会 第39回イタリア声楽コンコルソ 受賞者リスト、2013年5月26日閲覧。
- ^ Juilliard's Marcus Institute for Vocal Arts Presents Its Annual "Songfest" Featuring Seven Juilliard Singers Performing Hugo Wolf's Mörike Lieder on Thursday, December 6 at 8 PM in Alice Tully Hall、2013年5月26日閲覧。
- ^ a b 米名門音楽院のリサイタルで喝采を浴びた、朝日新聞、2012年6月12日、 2013年5月26日閲覧。
- ^ Opera Index|Singing Competition、2013年5月26日閲覧。
- ^ バリトンの大西さんが優勝 ＮＹのオペラコンクール、産経新聞2012年10月15日、2013年5月26日閲覧。
- ^ バリトン歌手の大西さんが優勝 ＮＹのオペラコンクール、京都新聞2012年10月15日、2013年5月26日閲覧。
- ^ Foundation presents winners of international vocal competition、2013年5月26日閲覧。
- ^ The Licia Albanese-Puccini Foundation's Annual International-Vocal Competition、2013年5月26日閲覧。
外部リンク
- takaoki.com（公式）