王子ファンシーランド
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王子ファンシーランド(おうじファンシーランド)は、かつて岡山県玉野市にあった遊園地である。
概要
1989年(平成元年)3月23日に第三セクター「玉野レクリエーション総合開発」の運営により、ゴルフ場「瀬戸大橋カントリークラブ」と同時に開園した。当時はバブル経済の絶頂期であったが、リゾート法との絡みにより遊園地のみの開発が許可されなかった為、「ゴルフ場開発」と「遊園地開発」をセットにして開発したといわれている。
開園当時は35万人の客で賑わったが、その後は入場者数は低迷した。1995年(平成7年)に起こった阪神・淡路大震災が影響して入場者数が大幅に激減し、経営不振のため同年12月4日で営業を終えた。
1996年(平成8年)に土地・建物・施設がサンヨープレジャーに賃貸された。同社は子会社であるおもちゃ王国を設立し、ファンシーランドの設備をリニューアルして新しいテーマパークをオープンさせた。
ゴルフ場は現在も玉野レクリエーション総合開発が運営している。
テーマソング(主題歌)
- 声優の笠原弘子が王子ファンシーランドのテーマソングを歌っていた。開園当初は何度か園内でのイベントにも呼び、イベントも行った。
- 王子ファンシーランドの主題歌は「ファンシーランドのテーマソング」(作詞:白峰美子/作曲:Sachiko/編曲:片倉三起也/歌:笠原弘子)である。
- テレビ番組「チェリーミミのワン・ツー・ステップ」の主題歌は「チェリーミミのワン・ツー・ステップ」(作詞:内藤綾子/作曲・編曲:松下一也/歌:笠原弘子)である。
- 「空のパレード」「ウィンドヒルチャーチ」「メイキャップハウス マスカット」「ジャッキーの家」「ビグロン ワイナリー」「海のパレード」「マイクロフォースのテーマ」「太陽のパレード」「ミステリーハウス」「ミート・ア・ファンシーランド」の各曲がBGMとして制作されており、ファンシーランド園内で販売したミュージックテープ(カセットテープ/品番COL-010/価格1000円/発売:日本コロムビア)に収録されていた。
マスコットキャラクター
- ホワイトの肌にピンク色のオーバーオールを着たウサギのマスコットキャラクター「チェリーミミ」とその家族、友達がいた。チェリーミミと仲間たちは園内の「チェリータウン」に住んでいるという設定だった。チェリーミミやその他のキャラクター達は全て東映動画でデザインされた。
- チェリーミミと仲間たちのデザイニングは、東映動画の美術チーフだった土田勇が担当した。
- チェリーミミの家族構成は、パパ、ママ、ミミ、おじいちゃん、おばあちゃんの四人(四匹)家族である。
- 「チェリーミミ」のネーミングは、ピンク色のオーバーオールとウサギの内耳のピンク色が新鮮な果物の「チェリー」を連想させた事と、ウサギの特長が「耳」(ミミ)である事を掛け合わせたものである。
- チェリーミミの声は、声優の冬馬由美(敬称略)が開園から閉園まで一貫して担当した。園内で登場していたチェリーミミを始めとするキャラクター(着ぐるみ)の操演は、王子ファンシーランドの専属社員が担当をしていた。
テレビ番組
OHKテレビ(岡山放送)で『チェリーミミのワン・ツー・ステップ』という提供番組があり、園内での公開録画も行われた。放送時間は、めざましテレビのローカル枠で午前6時55分から7時00分の間で、めざましテレビ本体はモノラル音声放送だったが、このコーナーだけステレオ音声放送だった。新聞ラテ欄めざましテレビの部分の最後に(6:55〜7:00S(Sはステレオ記号)チェリーミミ)と書いてあった(王子ファンシーランド閉園後はローカル枠廃止でめざましテレビのコーナーをネットするようになる。)
その他
- 王子ファンシーランドの開園を記念して東映動画が製作したアニメーション映画「チェリータウン物語」(10分)があった。同映画はファンシーランドの園内施設で1995年の閉園まで上映されていた。
- ファンシーランド内には3D映画の施設もあり「マイクロフォース」という70ミリ3D映画も上映されていた。(同映画の製作は王子ファンシーランド・東映動画)
- ファンシーランドのキャラクターショーは「チェリーミミのぬいぐるみショー」という名称で、園内のステージで毎日公演されていた。クリスマス、お正月などの特定日には特定日バージョンのショーも公演されていた。