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聖名祝日

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聖名祝日(せいめいしゅくじつ)は、キリスト教における個人の守護聖人(聖者)の記憶日である。(なお、カトリック教会における洗礼名の聖人の祝い日に関しては霊名日を参照のこと。)

キリスト教の一部の教派で聖人崇敬を行うところは、1月1日から12月31日まで、すべての日に別々の聖人が割り当てられている。どの日が割り当てられるかの一覧を聖人録と呼ぶ。原則としてその日付は東西教会とも共通するが、まれに異なる場合もある。また各教会固有の聖人もいる(特に東西分裂以後の人物)。

日本ではなじみが薄いが、国によっては子供の名前をつける際の重要な要素の一つとなる。自分の洗礼名の聖名祝日を、自分の誕生日と同等に祝う風習のある国もある。ヨーロッパの君主国では君主の聖名祝日はその誕生日と同じく祝日にするところがある。また教派によっては洗礼のときに選んだ聖人を個人の守護の聖人とみなすものもある。東方正教会において、ロシア教会およびその影響が強いところでは、生神女マリヤ(聖母マリア)を直接守護聖人とはしないが、ギリシャ教会では生神女を守護聖人とすることができる。正教会では自らの守護の聖人の祝日はとくに記憶する日とされる。これが個人の聖名祝日である。北ドイツ・ポーランドなどでは誕生日より盛大に祝うことがある。なおプロテスタントでもルター派では聖名祝日の祝いをする。

関連項目