うる星やつらの登場人物
うる星やつらの登場人物(うるせいやつらのとうじょうじんぶつ)は、高橋留美子の漫画作品及びそれを原作としたアニメ『うる星やつら』に登場する架空の人物の一覧。
メインキャラクター
- 諸星 あたる(もろぼし あたる)
- 声 - 古川登志夫
- 本作の主人公。「あたるとラムのどちらが主人公なのか?」という質問に対し、高橋は「少年サンデーグラフィック」にて「わたしは諸星あたるが主役だと思っていますがね」と回答し、原作でもあたるが「おれが主役だ」と発言する場面がある。
- →詳細は「諸星あたる」を参照
- ラム
- 声 - 平野文
- メインヒロイン。当初は第一話に登場したゲストのはずだったが、その後ラムはヒロインとしての地位を固め、主役級として描かれるようになる。
- →詳細は「ラム (うる星やつら)」を参照
クラスメイト
- 面堂 終太郎(めんどう しゅうたろう)
- 声 - 神谷明
- 友引高校へ転入してきたあたるのライバル。強大な財力と軍事力を持つが作中に「面堂から金と権力がなくなるとあたるになるのか」と言われている、面堂財閥の跡取り息子。
- →詳細は「面堂終太郎」を参照
- 三宅 しのぶ(みやけ しのぶ)
- 声 - 島津冴子
- あたるの同級生で幼馴染。物語初期はヒロイン的存在だったが、あたるを振ってからはメインキャラの一人として登場するようになる。
- →詳細は「三宅しのぶ」を参照
- 藤波 竜之介(ふじなみ りゅうのすけ)
- 声 - 田中真弓
- 物語中盤頃より転入生として登場。女性だが、父親に男として育てられていたため、ケンカ慣れしており、男っぽく荒々しい行動が目立つ。
- →詳細は「藤波竜之介」を参照
- 白井 コースケ(しらい コースケ)
- 声 - 山口勝平[1]
- あたるのマブダチで度々つるんで悪さをする。聖なる胃袋(セントストマック)の異名を持つ彼女(組野おと子の替え玉とは別人)がいたり、バレンタインデーの時には彼女以外の女子からチョコをもらう隠れモテキャラ。他方、面堂と共にラムとあたるのキスの阻止やラムの貞操を守ろうとするといったラムに好意を抱いていると思われる行動もとる。連載後半では第三者として突っ込むことも多い一方、あたるや北斗とともに事態を悪化させたり、被害者になっている。名前は当時小学館の担当編集者の白井康介に由来する。テレビ版アニメでは背景役のみの登場で、メガネやパーマにその役を奪われている。
- 「うる星やつら 完結篇」では最後あたるとラムが空中で抱き合うのを温かく見守る群集の中に、パーマとは別に白井コースケもいた。
- 原作では第1話から登場するが、第3話でアニメのラム親衛隊相当の4人組に脇役の座を奪われて以降、北斗ともども短期連載期では姿を消していた。連載開始以降、脇役の地位を回復。アニメの主要脇役のメガネの役回りを原作で演じることが少なからずあり、アニメではメガネが貰っていたラムからのラブレターを、原作では彼が貰っている。(「ハートをつかめ」)
- あたるとともに、2-4の要注意人物とされており「さらば温泉マーク」にて、あたるほどではないが危険視されていた。
- とても字が汚く、文章のセンスもあまりなく、面堂に「稚拙な字」「知性が感じられない」「教養のカケラもない」と罵倒された。が、真相を知らないあたるには、手紙は絶大な効果をもたらした。(「君まてども…」)
- としちゃん
- 声 - 古谷徹
- 「友引高校サバイバル! 生き残るのは誰だ?」に登場した2-4の園芸部の一人。原作では「埋没教室」の序盤に登場しただけだったが、アニメ版ではほか二人と共に、トマトをあたる達から守るため奮戦。常人には理解できないほどトマトを溺愛し、当時活躍していたアイドルの名前を付けていた。最終的には残されていた最後のトマト「聖子」をあたる、面堂に階段から突き落とされたはずみで自ら潰してしまい狂乱する。炎を恐れたあまりに、多くのトマトを助けることができなかったことで自分を偽善者と卑下する。
- 「大波乱! 竜之介が初めて水着を着るとき」では、竜之介と父のどちらが勝つかという賭けで、竜之介に10円賭けていた。
- 北斗(ほくと)
- 声 - 神谷明
- あたるやコースケの友人。よくあたるとつるんでいるが、作中には1回しか名前が出てこない。先述のとおり原作第1話から登場している。信楽焼のタヌキを愛し、学校のロッカーに隠し持っていた。
- アニメ181話にも登場。デザインが『北斗の拳』のケンシロウ(声の出演もケンシロウ役で、本作で面堂役の神谷が演じた)そのもので、シリアスなイメージからコミカルへと極端にキャラの変化が出来る。教室に乗り込んだコタツネコの張り手に敗北し、吹っ飛ばされた。「口付け宅急便! ダーリン初めてのヤキモチ」の序盤にも、ラムが「食べられるものだったらおすそ分けする」と言うあたりのシーンに一瞬だが登場。
- 百恵(ももえ)
- 2-4の女生徒。クラスでも1、2を争う美人で、仮装大会でアマテラスの役に選ばれるなど(本番では持病の癪が痛んで降板)、作品前期のエピソードでよく登場していた。中期以降は影が薄くなりミス友引コンテストには出場せず。名前や「バカにしないでよ!!」などという台詞から、モデルは山口百恵である。
- 雨森 露子(あまもり つゆこ)
- 声 - 島本須美[2]
- 「美少女は雨とともに」で友引高校2-4に転校してきた女生徒。あたるの家の向かいに住んでいる。過去に父親(声:安西正弘)が妖怪アメフラシとの約束を破ったため、娘である露子がアメフラシの呪いを受け、彼女と一緒にいると必ず水難に遭う。あたるらの協力もあり呪いが解かれるとまた引っ越して行ってしまった。この話は「お別れ直前スペシャル! 輝けうる星大賞」でベスト8にランキングされた。
ラム親衛隊
アニメオリジナルのキャラクターである。
しのぶによると、「なにをやるにもあの人たちと一緒にする」という、あたるの悪友かつ同級生。当初はあたるとダサい奴同士で牛丼を食う仲だったが、ラムがやってきたことで状況は一変、彼女の親衛隊となる。以来彼らの目的はラムを守り、ラムの愛を勝ち取ること、そして自分たちの邪魔者を打ち倒すこととなるがその努力も空しく、彼らの目論見は失敗に終る。親友同士だが、ラムの注意を引くためなら互いに打ちのめし合うことも厭わない。
原作では彼らの元となった人物たちがラム後援会を結成し、ラムが諸星と同居する原因を作っているが、短期集中連載から週連載開始への移行し、あたるらの学年も高校1年から2年に進級したのを境に姿を消す。これに関し『少年サンデーグラフィック』の質問コーナーによると作者の高橋は「彼らの親達が、息子達がこのまま友引高校にいるとろくな事にならないので転校させたから」と回答しているが、短期連載時の話である「系図」では、当時から10年後(昭和64年)の1年4組の同窓会には参加している。ラムへの呼び掛けは、メガネのみ「ラムさん」で、パーマ、チビ、カクガリは「ラムちゃん」と呼ぶ。
- メガネ
- 声 - 千葉繁、龍田直樹(第3話のみ)
- 本名はサトシ。強烈な個性を持ったラム親衛隊の最高幹部会議長で、ラムの注意を引く(ゲットする)ための作戦を指示する役。ナチス・ドイツ軍に関する強迫観念を含んだマニアックなオタクで、ヒステリーを起こしてエキセントリックな発言も多い。ただし、発言の後で冷静になって考え直す描写も多く、意外と常識人でもある。普段あたるとは敵対する立場にあるが、暇な時には彼と共に牛丼や立ち食いそばをたぐるなどして、それなりの友人としてのスタンスは貫いている。本人が書いたとされる「友引全史」というものが、ビューティフルドリーマーにおいて一部朗読される。(メガネ著 友引全史第一巻「終末を超えて」序説第三章)
- 愛用の装備として「この日のために徹夜で作った」重モビルスーツなる強化服を所持する。
- 監督押井守が声優千葉繁をほぼモデルにして作り上げた。その極端なキャラクターは千葉のアドリブで完成される。立ち位置は原作の白井コースケに相当するが、どちらかというとライバル兼友人キャラである。
- 「例えこの身を超人と為しても自らを貫き、卑小な人間どもとの心中を拒否するのが、この俺の永遠のテーマなのだ! 弱者にはただ死あるのみ!」とはメガネの思想である。(「しのぶのシンデレラストーリー」)
- 誰も食べられなかったラムの手料理を見事一人で完食したこともある。(「地獄のキャンプに桃源郷を見た!」)
- 一時期ラムの電撃によるショックのため精神が錯乱し、ラムとしか話せない言語障害を引き起こして某所に軟禁されていた。(「愛のすみかはいずこ? 栗子と長十郎」)
- 錯乱坊の作った童心丹をサクラが飲んだことによって現れたサクラの童心を、サクラの隠し子と勘違いしてパニックに陥った際には、ラムから「よくしゃべるっちゃね〜」と呆れられていた。(「サクラ哀愁の幼年期」)
- 「ラムとあたる二人だけの夜」では、「うちの体はダーリンのものだっちゃ」というラムの発言にショックを受け、面堂らとともにスターウォーズのパロディで混乱ぶりを表現した後、立って目を開けたまま気絶。同じく「ラムちゃん牛になる」ではラムが学校をずっと休んでいる原因を、勝手に不埒な方向に妄想し、立って目を開けたまま、更に白髪になった状態で気絶する。妄想の最中一瞬だけ素っ裸になる。
- 「買い食いする者よっといで」のような生徒と教師の対立が描かれる話では先陣をきることが多く、巧みな演説で仲間の士気を鼓舞。「大魔神現る! ラムの危険なお買い物」ではラムを、友引闘争史に記された救世主と信じて、面堂の戦車部隊に単身突撃していったが、実際は彼が救世主であったことが後に分かった。
- あたるから、ラムに関する事情聴取を行うときは拷問という手段を非常に多用し、その際には拷問研究会の佐渡山を利用する。
- オンリーユーでは、鬼星とエル星の全面戦争になったことを、戦争を知っている子供になった。と大喜びしていた。また、エルによってコールドスリープにかけられそうになり、助けを求める面堂を意の一番に見捨てて、宇宙船をジャックしてでも逃亡することを提案した。
- OVA作品のうち「ザ☆障害物水泳大会」には、メガネ・チビ・パーマ・カクガリらが、登場せずに原作キャラの白井コースケが、キャラクターとして登場している。
- 初期には、狂気じみた発言と笑い方が目立った。この姿をほかの親衛隊のメンバーや佐渡山はかなり恐れており、カクガリには「頼むからその顔だけはやめてくれ!」、パーマには「たまらん性格しとるなあ」と言われた。また、顎がはずれることがたびたびあった。
- 愛の表現こそあたるとは対照的だが、ラムを想う気持ちは少なくともほかの親衛隊のメンバーや、面堂よりは強い。当初はラムに煙たがられていたが、次第に友達程度の関係になってゆき、「メガネさん」と呼ばれるようになり、ある程度信頼されるようになる。「ビューティフルドリーマー」でラムが自分の夢を語り、「みんなとずーっと一緒に暮らしていきたい」のセリフなかにメガネの名前も出てきた。また、「ハートをつかめ」では鬼星の言葉で書かれたラブレターをもらう(ただし、この時ラムは奪魂糖の効力でメガネに心を奪われていたため、本意ではない)。その後キスまでこぎつけるが、あと一歩の所で緊張がピークに達して心臓が止まり、夢にまで見ていたラムとの接吻は実現されなかった。
- 「きえないルージュマジック」では、「ましてや接吻の経験など絶無に等しいこの俺が〜」と騒いでいたが、「ひな祭り! ランちゃん登場」ではランとキスして若さを吸い取られ、見た目も老化し、満開に咲く桜の木の下でコタツに入ってお茶をすすっていた(ちなみに原作では白井コースケ)。
- 「スクランブル! ラムを奪還せよ」のように、あたるよりも早くラム救出を試みることも少なくない。この話は「お別れ直前スペシャル! 輝けうる星大賞」でベスト3にランキングされた。
- 余談であるが、『いぬかみっ!』に登場する河原崎直己は原作では細身の男として描かれていたものが、声優が同じだからか、アニメ版ではメガネそっくりにデザインが変更されている。
- 声を担当した千葉繁は後に『めぞん一刻』の四谷、『らんま1/2』の猿隠佐助など高橋留美子作品のアニメの名脇役を演じる事となる。
- パーマ
- 声 - 村山明
- 本名はコースケ。あだ名の通り髪型はパーマであり、背が高くひょろっと痩せている。
- 本名のコースケは原作のみの登場人物白井コースケと一致する。この白井コースケはあたると同じ様な行動をし、体力と行動力が非常に旺盛。よく司会を務める人物だったが、演じる村山明自身もアナウンスを得意としている。彼はラムに好意を抱いてあたると対立することがあったが、実は聖なる胃袋(セントストマック)の異名を持つ大食いの可愛いみき(声 - 麻上洋子)という名前の彼女がいる。
- このようにしばしば性格や役割が対応し、親衛隊の中で唯一ラム以外に好きな彼女が存在するものの、外見は異なる。また、アニメでは時折、教室内のモブシーンで原作の白井コースケそっくりの人物が存在しているときがあり、アニメ版のパーマがそのまま原作の白井コースケと同一人物、ということではないようである。
- 「きえないルージュマジック」ではラムが作った口紅の効力で、チビと2回ほど接吻している。
- チビ
- 声 - 二又一成、西村朋紘(第1 - 5話)
- 本名はアキラ。あだ名通り身長が低く、臆病で泣き虫。親衛隊内の階級は突撃隊長。ロリータ・コンプレックスの気があると思われたことがある(アニメ版158話より)。よくカクガリと一緒にいて、彼に叩かれたり、メガネに脅されて使い走りをさせられるなど、4人の中では比較的悲惨な目に遭うことが多い。「ビューティフルドリーマー」ではチョコを万引きしようとして、メガネによって処罰された。「解剖」として服を脱がされることが時々ある。
- 「オールスター大宴会! うちらは不滅だっちゃ」にてモデラーだったことが発覚する。
- カクガリ
- 声 - 野村信次
- 本名はヒロユキ。あだ名の通り髪型は角刈りで、体格は大柄。4人の中では最も影が薄い。担任の温泉マークにも類似しており、漫画での温泉マークとアニメで役割を代わった話があるばかりか、温泉マークの真似をして本人に怒られる話もあった。ちなみに、漫画で対応する人物の髪型は角刈りよりもパーマに近い。「スクランブル! ラムを奪還せよ!」で、単身面堂邸へ乗り込む意思を見せていたメガネに対し、「パンツ替えていった方がいいぞ」と、下着の心配をしていた。カクガリの古い友人に、「Mr.ヒポポタマス」なる人物がおり、彼もラムの大ファンである事から、「ときめきの聖夜」でのメガネの作戦に協力を要請していた。
ラムの親戚・友人
いずれも異星人。ラン、弁天、おユキは惑星小学校からのラムの幼馴染み。
- テン
- 声 - 杉山佳寿子
- ラムの従弟で、頭部のつむじのあたりに角を一本生やしている鬼族の幼児。原作では第7巻から登場したが、アニメでは序盤の第3話から登場。ラムが諸星家に同居してからすぐ後を追うような形で登場している。
- ゆっくりながらも空を飛ぶことができるものの、空を飛ぶのは苦手。急いで移動するときはオマル(にしか見えないアヒルを模した)型の小型飛行艇を使用している。口から強烈な炎を吐くため、よく火炎放射器代わりに使われる。なお、火炎を吐いても唇や口内が火傷することはない。頭を叩かれると本人の意識と関係なしに火炎を吐いてしまう。デタラメな関西弁をしゃべり、一人称は原作では女性には「僕」、男性には「俺」と使い分けているが、アニメでは「わい」に統一されている。[3]
- ラムの婚約者となったあたるを視察しに地球へとやってきたが、彼をラムの相手としてふさわしくないと判断。二人の仲を裂き、婚約を破棄させようと試みる。いつの間にかそのまま諸星家へ住み着いてしまった。あたるが精神的に同レベルの子供なのでいつもケンカが絶えないが、本心から憎みあっているわけではなく、いわゆるケンカ友達といった関係[4]。
- 綺麗な女性や男に対する態度はあたるや面堂に類似している。女性には自分が子供であることを最大限に利用して愛らしく甘え、男性に対しては悪態をついたりいたずらをしたりと態度が悪いので、あたるを筆頭に男子生徒からは可愛げのないガキとしてジャリテンのあだ名で呼ばれている。また、面堂やあたるをアホ呼ばわりしている。幼児にしてはかなりの切れ者で、持ち前の機転の良さが周囲に好結果を出すこともよくある。なお、原作中でもラムから「だんだんダーリンに似てきたっちゃ」と言われ、相当なショックを受けていた。よく宇宙のオマケ商品や玩具を持ち込むが、地球の動物に使用して怪物化させたりあたるに奪われて悪用されることが多く、ラムにしばしば注意されさらには電撃を受けることもある。
- 皮肉にも、母親の職業は「火消し」である。赤ん坊の頃から放火魔をどつき回して大火事を消すことに生きがいを感じる豪快かつ恐ろしい母の姿を目の当たりにしてきたために彼女を苦手とする。このことは彼が地球へ滞在している第二の理由でもあり、母が地球へやってきた際にはぎこちない敬語を使い、カチコチに緊張していた。この時、火を所構わず吐かないようにあたるへは半鐘が渡された。ちなみに母親は、鬼族の多くと同様に二本角の持ち主であり、テンの一本角は幼児の時だけではないかという説もあったが、原作者によると「テンちゃんは大人になってもずっと一本角」とのこと(サンデーグラフィック参照)。
- ラン
- 声 - 井上瑤(初代)、小宮和枝(二代目)
- ラムの幼馴染み。唇同士の接触で相手から若さを吸収したり、吹き込む能力を持つ宇宙人。科学技術と黒魔術に長けており、ラムへの復讐のために爆発するカラクリ人形[5]や少なくとも2台のクローン装置を持つ。
- 露出度の高い銀のビキニ(アニメではピンク)、または淡色のシフォンのドレスを着用。友引高校では制服姿である。ふわふわカールの赤毛(アニメではピンク)でロリータ・ファッション(甘ロリ)の可愛らしい風貌である。極度の二重人格で普段はぶりっこで華やかで垂れ目の愛くるしい雰囲気の少女だが、怒ると突然牙を剥いて凶暴になり吊り目となってドスの効いた河内弁でしゃべる。一人称は普段は「ランちゃん」や「あたし」だが、キレると「ワシ」に変わる。ちなみに母親も河内弁のような言葉でしゃべる。
- 幼少期よりラムとは大親友でいつも行動を共にしていた。いたずら好きのラムに付き合わされ、不幸な偶然が度重なり、ひどい目に遭い続けていた。その経緯を大人に尋ねられるとラムはいつも巧みに言い逃れ、ランが叱られる羽目になることが多かった。故にラムをいつか痛い目にあわせて復讐を…と考えるように(ラムの行動に悪気がないことを知るのは「風邪見舞い」においてである)。
- レイに恋心を抱いていたが、彼はラムと恋愛関係にあった。レイが幸せならば自分の恋をあきらめて、二人と友人関係を続けていく道を選ぼうと心に決めていた。しかし、ラムは地球であたると婚約し、レイとあっさり別れたことに腹を立て、その遺恨を晴らそうと地球にやってきた(それ以前にラムはレイのあまりの卑しい食い意地に嫌気が差して別れているが、ランにとってその経緯は意味を持たない)。
- ラムに巻き込まれた数々の悲惨な過去を思い出しては怒りの感情を湧き上がらせ、復讐や嫌がらせを思い立ち、実行に移すなど非常に執念深い面を持つ。
- 友引高校の2年7組へ地球人の「蘭」として転入。ラムへの復讐として、婚約者のあたるの若さを吸い取るべくモーションをかけるが、ことごとくラムに邪魔される。一度あたると口づけをしたが、彼が錯乱坊の若返り薬を飲んでいたため、吸いきれず失敗。その後はあたるの若さを奪うことは断念するもラムに対する復讐心は消えず、たびたび思い出したように嫌がらせをする。当初はラム以外には自分が宇宙人であることを知られないようにしていたが、レイとデートをするようになった頃から、いつの間にか、あたる達の目の前でも自分が宇宙人であることを隠すような行動はなくなっていった(ただし、作中で明確に彼女自身から地球人達に正体を明らかにしたという描写はない。ラムの幼馴染みという点から、あたるなどには自然と知れたと解釈されている)。
- 連載中盤からは、レイとたびたびデートを重ねており、大食漢の彼のために大量の食事や弁当を用意し、その食べっぷりを悦に入った笑顔で見つめている。完結篇では弁天によりUFOをジャックされ、半ば強引にラム救出のため、レイと共に闇の世界に連れて行かれた。
- ラム同様にあたるのことを『ダーリン』と呼ぶがラムと違い特別好意を持っているわけでない。
- 弁天(べんてん)
- 声 - 三田ゆう子
- 原作での初登場は第10話『いい日旅立ち』。ラムの幼馴染みである宇宙人。福の神族。名前の通り七福神の一人弁財天で、節分の時期になると彼女ら福の神族は宿敵関係にあるラム達鬼族と(紅白玉入れ)合戦をする。自分たちの星で節分の行事が財政難で開かれなくなって以降は、たびたび地球に来て豆まき合戦をする。節分以外でも時折ラムの所へ遊びに来ている。あたるを色仕掛けで初めて利用した女性である。顔を見るたび言い寄ってくるあたるを殴るだけでなく、パチンコの玉代わりにして竜之介に発射する[6]など、親友の婚約者と認識しながらも、かなり手荒く扱っている。
- 男勝りでサッパリした勝気な性格だが、性格が男な竜之介とは違い、女性であるという自覚はしっかり持っている。時に色仕掛けを有効に利用したりする。
- 不良グループを一人で潰してしまうほどケンカが強く、カツアゲなどもするスケ番である。また、母校の惑星中学校で、おユキ、ラムと共に「伝説のスケ番」と呼ばれている。愛用のエアバイク隆盛号を乗り回しており、自分でメンテナンスをしている。気性が激しくて荒々しいケンカも好きだが、可愛い一面も時折見せる。
- 恋愛については不明。過去に彼氏がいたような記述もあるが、その真相は謎である。
- 露出度の高いプロテクターのような衣服を着用し、肩からは鎖を掛けている。この鎖は自宅UFOの鍵となっており、鎖に鍵がついているのではなく、UFOに鎖の形をした鍵穴がある(スケ番3人組に鎖を盗まれた際にはUFOに入れなく、必死に奪回を試みた。後にUFOの勝手口が開いており中には入ることができたことが判明)。幼少時から同様の鎖(現在より小振り)を身につけていた。
- おユキ
- 声 - 小原乃梨子
- 原作での初登場は第7話『お雪』。 海王星の女王であり、雪と氷と冷気を操る雪女である。ただし熱や暑さに弱いとされる地球の雪女とは違い、温かい風呂や温泉に入ることも出来る。低温と氷を利用した様々な武器や技を持ち、作中で判明しているだけでもかなりの多数に上る。風邪になって体調を崩すと冷気を暴走させ、体温は零下にまで下がり、海王星全土を凍結させてしまうほどの冷気を発する。こうなると氷の武器や技も本人の意思に関係無く勝手に発動してしまい危険な事態となる。
- また、様々な場所へと瞬間移動するための入り口を開くことができる。外見通りに普段は物静かで上品だが、、その性格は冷ややかで怖く、腹黒くて陰湿(後述)。怒らせることは容易ではないが、ランによると、「怒らせた者は恐ろしい目にあう」という。こうなると周囲は極寒となり前述の氷の武器や技を使用するか、怒りの対象となった者を凍結させてしまう(両方の場合もあり、さらにひどい場合凍ったまま異次元トンネルに捨てられる)。付き人達からは「おひいさま」と呼ばれ、B坊という雪男から姉のように慕われている(なお原作ではB坊は下男とされる)。
- 大福帳を持ち歩いて金銭を管理している。海王星に自生する、クチバシを抜くとシャーベットになる生物(名前もそのままで『シャーベット』)を海王星の特産物として売り出したり、冷気の出る風鈴を販売して金稼ぎをする場面もある。弁天が暴れた時は賠償金をきっちり請求しているが、シャーベットが暴れて弁天のバイクを傷つけた時には「修理代くらい払ってあげる」と言っており、海王レミングがランの用意した菓子を食べてしまった時にも責任を取る意図があると思われる発言がある(もっともそれが余計に弁天やランを怖がらせてしまった)。作中では弁天に「筋金入りのドケチ女」、ランに「冷血商人(あきんど)」と陰口を叩かれている。それを聞いた際には「気にしていない」と言いつつ、二人を氷漬けにしている。
- ケンカ慣れしている竜之介と弁天にも勝利するなど、腕っ節も相当のものである。それまで作中最強との呼び声高かったコタツネコにも前述の風邪で能力が暴走していたとはいえ、本人には敵対や攻撃の意図も無いままに一撃で勝利したため恐らく彼女こそが真の最強キャラ。
- 弁天と同様、好きな異性に関する一切の情報が不明である。ただし初登場時にあたるに押し倒された時の台詞から異性に興味が無いわけではない様子。
- 白い着物を着用しての登場が多い。その下は露出度の多いワンピース型の水着のような衣服を着用している。氷のような見た目を持つ長い髪をポニーテールのように一つにまとめている。
- 初登場は、海王星の大量の雪を捨てるために4次元空間を開いたところ、あたるの部屋の押入れに繋がった話。海王星は男が他の星に出稼ぎに行ってしまうため、一緒に付いてきたラム親衛隊は雪かきの人員として重宝された。
- ラム、弁天と3人で「伝説のスケ番」として名を馳(は)せていたとされるが本人は否定。ラム達が黒板消しに似た小学校時代の担任ロボットCAO-2に悪戯を仕掛ける時には、入れ知恵こそするが実行には関しては傍観していた。結果的に先生の受けが良い優等生然としていた。
- レイ
- 声 - 玄田哲章
- ラムの元婚約者。鬼族。あたるの母親、友引高校の女生徒、クラマ姫をはじめ、彼の顔を見た女性をほぼ全員一目惚れさせ、面堂を精神的に打ちのめすほどの色男でハンサム。本人も美形である自覚があり、時にそれを利用している。しかし頭が弱く、性格はかなりの天然ボケで、底無しの大食漢。興奮すると、見るからに滑稽で巨大な虎柄の牛鬼(ウシトラ:艮すなわち鬼門の方角に由来)に変身する。
- 初登場時にあたるの母親の手の甲にいきなりキスをして彼女を舞い上がらせたが、ラムによると「食べられるかどうか“味見”しただけ」というほど食い意地が張っている。
- 以前はラムと相思相愛の恋愛関係にあり、婚約もしていた。しかし所構わず食べ物を優先する卑しさや、滑稽な牛鬼の姿などを理由に、ラムに振られて婚約を解消されてしまった。ラムに未練があり、地球まで追ってきた。
- 黙っていれば超美男子だが、基本的に単語程度の言葉しか話さない。終盤はさらに極化して「ラム」「ラン」「めし」「うん」。牛鬼に変身後は「ぶも〜!」など彼なりの感情の擬声が多い。中期以後はデフォルメが進み、可愛らしくお馬鹿なキャラクターとなった。友引高校2年4組の自習時間に乱入したエピソードの際には、簡易通信機を用いてテンと「チャンネル0(レイ)」「腹が減ったから帰る」など、短いながらも会話をしている(原作には「ひそひそひそ」という手書き文字にしか表されていない)。
- 2度目の登場の際(原作第9話、テレビアニメ第6話)には、ラムに誠意を見せるはずだった貯金を手にしていたが、食欲に負けて牛丼屋に入ってしまった。それでもラムに「一緒に帰ろう」とせがみ、ラムから「まともな日本語でプロポーズしたら(考えても良い)」と条件を出された。カンペを見ながらプロポーズの文章を口にした(虎の巻を棒読みしただけ)レイだが、反故(ほご)にされた上に馬鹿にされて激怒した。彼が一小節の文章を話したのはこの回のみ。ちなみに、原作では、牛鬼姿の時に彼がラムを呼ぶときは、ゆがんだ線の吹き出しに幼児の手書きのような文字で「らむ」と書かれたセリフで描写されている( 劇場版アニメ『オンリー・ユー』では、地球の牛丼屋に来た際「牛丼大盛り 味噌汁 おしんこ付き」と注文しており、日本語を二語以上話している場面がある)。
- 原作では第6話「愛で殺したい」、テレビアニメでは第5話で初登場。ラムに復縁を迫り、あたるも「同種族同士の結婚がよい」とレイの後押しをするが、ラムの「あたるとの子供がお腹にいる」という嘘に激昂(げっこう)。あたるとイモの早食い競争をするも敗北。[7]大食いで負けたのはこの回のみである。
- 当初は恋敵のあたるを見ると襲いかかっていた[8]が、ラムを見つけたり[9]や食べ物を与えられると襲うのを中断したり、止める。連載後半では諸星やランから食べ物を与えられて足止めされることもある[10]。
- また、テレビアニメ第144話では、美形の男と契りを結びたいクラマ姫に気に入られ、求められる。レイを奪還に来たランが窮地に陥るが、「めし」よりランを優先し助けた。もともとレイに好意を寄せ、地球に来てからは食事を用意してくれるランはレイにとっては大切な存在と言っても過言ではない。恋愛感情は不明であるが、好意的であり、満更ではない様子(後の頭内イメージでは「めし」の中に、ランの方がラムより近くにいる設定だった)。
スケ番3人組
惑星中学におけるスケ番で、ラム達の後輩。伝説のスケ番と呼ばれた元祖スケ番3人組ラム・弁天・おユキ達を超えることを目指し、3人に引導を渡すべく色々とちょっかいをかけるが、いつも失敗している。
後に元祖スケ番3人組と呼ばれた3人が不良などではなく、ラム達と関わってひどい目にあった友人の話が、その転校後に噂となって一人歩きしただけだったことが判明するも、彼女たちはそれを受け入れようとはせず、自分らが最強であることを証明するまで、些細な事で競争し続けた。それはほとんどが単純な悪戯と影の工作に過ぎなかったが、それでも執念深く挑み続けた。
それぞれ特殊な能力を行使できる。原作では、すぐに女の子を見ればナンパするあたるからは「小学生かと思った」程度の子供にしか見られず、3人共あたるには相手にされていない。アニメ版では初登場の際、「お姉さ〜ん」と3人の後をくっ付いているシーンがある。これは、原作では初登場の際にはあたるが登場しないにもかかわらず、アニメ版で無理に登場させてしまったためで、その後、アニメ版でも3人のことを相手にしないエピソードを放送したため、あたるの行動が矛盾した内容となっている。
なお、『めぞん一刻』の劇場版に登場する犬のマッケンローとサラダの仔犬達もスケ番3人組と同じ名前になっている。
- しゅがあ
- 声 - TARAKO
- 通称:七色のしゅがあ。髪型はお団子頭。3人組のリーダーで、すべての作戦は彼女が考える。保護色の特殊能力を持つ。
- じんじゃあ
- 声 - 坂本千夏
- 通称:仏のじんじゃあ。小さな猫のような耳が頭にみられる。死んだふりの能力を持ち、本当に死んだと思わせるほど身体の活動を低下させることが可能。
- ぺっぱあ
- 声 - 鵜飼るみ子
- 通称:毒蛇のぺっぱあ。長髪にヘッドバンドをしている。脱皮の能力を持ち、自分の皮膚を自由に脱ぎ捨てることが可能だが、それをした後もどういうわけかちゃんと服を着ている(ただし、パソコン版のアドベンチャーゲーム「うる星やつら 〜恋のサバイバル・バースデイ〜」では、ラムの電撃に対抗するためのゴムガッパを着込んだまま脱皮してゴムガッパが脱げてしまうという描写が存在する)。
友引高校関係者
教職員
- 温泉マーク(♨)
- 声 - 池水通洋
- あたるの通う友引高校2年4組の担任[要検証 ]。本名は不明で校長先生からも「温泉先生」・「♨先生」と呼ばれる。アニメでは友引高校OBという設定が追加されている。原作ではあたるが1年だった第4話『あなたにあげる』から登場。担当は英語で、生徒指導の主任も兼ねているが、これは長期連載開始以降の追加設定であり、当初は担当科目不詳であった。
- 面堂たち優等生で編成した「影の生活指導部員」を擁し、校則違反をする生徒たちを抑え込もうとしていた時もある。「昼休み買い食い取り締まり強化週間」の時は現場指揮を取る立場にあり、一度はあたる達を追い詰めたが、招き猫の着ぐるみという異様な扮装をしていたため、「友引商店会の者」によって通報され、「善良な青少年を屈折した道に招く悪しき招き猫」と断定された挙句、派出所まで連行された。また、校長が学校を独裁化したときには、面堂と手を組み、生徒達を厳しい校則で弾圧した。いつも温泉マークの柄の背広を着ている(ちなみに、原作では背広とスラックス全体に無数の温泉マークがプリントされているが、アニメでは描きやすさを考慮したのか、マークは背中に一箇所だけとなっている)。第15話『いまだ浮上せず』においては生徒らが河童にさらわれたあたるを心配する中、一人だけあたるの心配でなく、監督不行き届きにより懲戒免職や、懲戒免職後のことなど自分の心配をしていた。連載後半ではあたるはおろか、面堂やしのぶ、藤波竜之介からもボコボコにされることが多くなり、「涙の家庭訪問」の回で彼らを苦手としていると明言。また、面堂と同様に諸星が自身の不幸をばらまく際の標的になることが多い。
- 原作では『いまだ浮上せず』の回で、妻子及び年老いた母がいることが判明するがアニメでは独身という設定であり、そのためにサクラに迫るエピソードが多いが全く相手にされない。ビューティフルドリーマーでの彼の夢に出ているサクラを思わせるうしろ姿の女性が登場。
- ビューティフルドリーマーではいち早く事件の真相に迫ったため、早々と夢邪鬼によりラムの夢から退場させられていた。温泉マークがいなくなったことに対しては、心配されるどころか「生徒の敵の一匹や二匹いなくなったところで」と大喜びされる有様だった。
- あたる達生徒の悪さにいつも頭を抱えているが、教育熱心な先生である。誰が見ても授業を展開するのが不可能な状態に学校が陥っても、青空の下無理にでも授業を行おうとする(「埋没教室」、「ボーイミーツガール」など)。
- 『うる星やつら 完結篇』では終盤、二人の担任として、体力的にも精神的にも限界にきているあたるに「諸星、観念して好きだと言ってやれ」と本人なりに励ましていた。あたるがラムの角をつかんだ時も、感無量の様子で二人を見ていた。しかし最後には、キノコまみれになり荒廃した学校を前に、「この荒れ果てた校舎を見ろ! 明日からの授業はどうするんだー!」と叫んでいた。
- 花和(はなわ)
- 声 - 納谷六朗
- 友引高校の新任教師。半年間の自宅待機の後に友引高校に赴任したが、このとき同時にラムが友引高校のあたるのクラスに編入している。担当教科は古典。あたるのクラスの担任。生徒想いで青春を青臭く語るのが好き。丸眼鏡に懐中時計、三揃えスーツの襟元にピースバッジという、やや時代錯誤的なセンスの上、ものの見方がどこかずれているため、空を飛んだり電撃を発するラムを見ても、宇宙人だと認識できていない。友引高校の先生では珍しく名前が出てきたキャラでもある。生徒想いなため、「昼休み買い食い取り締まり」などの強引な生徒指導には否定的だが、誠意を持って生徒と話し合おうとしても、買い食いに忙しい生徒たちにはほとんど相手にされなかった。ただし「大魔神現る! ラムの危険なお買い物」では、メガネたちに体罰を加える教師達の中に花和らしき人物が紛れていた。アニメ版ではテロップに「花輪」と表記されることが多い。原作・アニメともに、中盤以降はほとんど登場しなくなり、生徒達と絡む場面もほぼ無いが、最終回「ボーイ・ミーツ・ガール Act.11 Fin」のタイトルバックには他の歴代キャラクター達とともに顔を見せていた。
- 丸眼鏡を掛けた、優しくてちょっとズレている先生という位置づけは、後継の「らんま1/2」の接骨医・小乃東風の原型ともいえるキャラであるが、皮肉にも両者とも原作の途中から出番がなくなるという点でも共通している。
- 校長先生
- 声 - 西村知道[11]
- 友引高校の校長。心の広い、寛容な人物で、あたるを始めとする強烈な個性の生徒達や宇宙人、はては妖怪まで現れる友引高校において、表情ひとつ変えず穏やかに対応する、考えようによってはものすごい人。ちなみに作品初期のころでは問題が起きると「退学にしますか」などと言っていたが中期からはなくなり、どちらかというと、自ら率先してイベントを開催するようになった。コタツネコと気が合うらしく、よく校長室で一緒にお茶を飲みながらまったりとくつろいでいる。また、まつたけ鍋の回では、かくし芸として分身した錯乱坊の分身の術を見破るなどかなりのやり手。100g2000円の玉露をこぼしてしまった際、腹いせにハーケンクロイツのような旗を掲げ、自らもアドルフ・ヒトラーに扮して独裁的な規則(抜き打ちテスト、学費倍増、所持品検査など)を公布したことがある。なおこの時、授業を抜け出してラーメンを食べに行っていたメガネら4名への体罰を先生達に許可していた。生徒や職員からは雑に扱われることも多く自分で「重い肩書き、軽い立場」と称した。ぴえろとディーン両制作時期において、演出の違いからか性格が若干異なっており(ディーン期はぴえろ期より温和に)、西村知道の声質もそれに合わせて変化している。
- 栗林(くりばやし)
- 声 - 玄田哲章
- アニメ版の初期に登場。校長が2-4を立て直すために呼んだ、教育大臣認可、切り札教師株式会社推薦のベテラン教師。しかしあたるがラムと夫婦であることと、自身がロリータ・コンプレックスであることからあたるに対し深く嫉妬し、虐待に近いことをあたるに繰り返した。最終的にはあたるの策略でラムとデートするが、ラムのおでこにキスしようとした瞬間を生徒多数、及び校長に見られてしまい、人格崩壊する。花和先生や、温泉マークの登場により次第に出番を失っていく。
- 物理の先生
- 友引高校の教師。大柄でがりがりと髪の毛をかく癖がある。面堂から借りた(強引に貸させた)物理のノートをラムのコピー機(物質自体が複製される)でコピーしようとしてうっかり融合してしまったあたるのコピー体(本人はノートの中に閉じ込められた)の態度(コピーなため相手と同じ行動をとる)に腹を立て殴りつけるが、コピーの層がはがれて「人間金太郎アメ」のようになったあたるのコピー体を見て、「帰る〜!」と幼児化してしまう。スーツのズボンの柄がヤシの木という、アバンギャルドなファッションセンスの持ち主。
- 女性の先生
- 友引高校の教師。担当教科は英語。ショート気味の髪にブラウス姿で、短期連載の頃(「性」)に初登場し、その後もあたるの映画制作やプール開き、買い食い大戦争など、友引高校の教員が数多く絡むエピソードに連載中盤あたりまで時折登場する。
- 化学の先生
- 友引高校の教師。度の強い眼鏡と、ほうきのように逆立った白髪という白衣姿の教員。赤ん坊型宇宙人を隠そうとする面堂の「気分が悪いので保健室に行かせてください!」という訴えを聞き入れ、保健係に保健室に連れて行くよう指示する。同作者の「ダストスパート!!」では同様の容姿の人物が「鹿羽先生」と呼ばれていた。
- 美術の先生
- 声 - 若本規夫
- 楕円形の眼鏡と痩せこけた頬が特徴。温泉マークと共に2年4組を動物園に連れて行き、「写生スポーツ大会」を開催した。なぜか絵のモチーフを不細工なダチョウの与太郎君に統一し、与太郎君以外の動物を描いても点をやらない等、友引高校では珍しいひねくれものの先生。与太郎君に写生を邪魔された男子生徒の一致団結した巨大な絵を「すばらしい中傷画」として認めた。アニメでは「私は美術の先生だ」が口癖という異様な設定が追加され、短時間の間に7回も「私は美術の先生だ」と言い続け、全く無意味なところでも自分の職をアピールしていた。
生徒
- 桂木 杏奈(かつらぎ あんな)
- 声 - 冨永みーな
- 友引高校1年の女子生徒。仏滅高校の総番と子分に因縁を付けられていた(?)ところをラムの電撃で救われる。言動が少々天然ぽく、電撃がなくても勇気があれば勝てる、というラムの言葉を証明してもらうため、ラムと総番の決闘を勝手に申込む。ラムに憧れを抱いているが、ラムの方は彼女を苦手のようである。ちなみに、原作では特に名前の設定はない。
- 英子(えーこ)・愛子(あいこ)・恵子(けーこ)・夕子(ゆーこ)
- ミス友引コンテスト(18巻)に候補者として推薦を受けた女生徒たち。全員、苗字は不明。英子と恵子は1年、愛子と夕子は3年。ごく普通の女子高生たちなので、第1次選考の「体力テスト」でラム達には及ばず、全員予選落ちしてしまう。
- いずれも名前の由来はアルファベットから。
その他の主要な人物
サクラ関係
- 錯乱坊(チェリー)
- 声 - 永井一郎
- 本名不明の遊行僧。第一話においてあたる、しのぶに引き続きラムよりも早く登場。作品中では本人の初登場時の要請により、チェリーと呼ばれることが多い(「錯乱坊」の漢字に「チェリー」のルビが振られる)。それぞれ巫女の妹と姪のサクラ(後述)がいる。特技はサーフィン。
- 初登場時には「とある高僧」と自称し、主人公あたるが世にもまれなる不運の相の持ち主であることを的中させる。以降もたびたび用もないのに変な所から出没する。登場時はほとんど強烈な破壊力のある顔面のどアップで出没。食い意地が汚く、時々諸星家の食卓に勝手に上がり込んでは食事を平らげてゆく(ちなみに入れ歯)。
- あたるについて様々な土地に顔を出すこともあるが、基本は友引町内に居着き、普段は空き地にテントを張って住み、中盤以降はコタツネコと行動を共にしているシーンが多い。決め台詞は「運命(さだめ)じゃ」。メガネから「先天的自爆体質」と呼ばれるほど、登場すると爆発する(本人は無傷であることが多い)。会話には「なまんだぶ」と称名念仏を唱えることもある。
- 初期の作品内では、初登場であたるを川から突き落としたのを初め、あたる達に無用な混乱を与えるトラブルメーカーであり、後半になってあたるが受身のキャラでなくなると、突然現れることで物語内の構造に突然変異を起こさせる役割も持つようになる。出現と同時に、いきなり大爆発が起こることも多々ある。作中でたびたび不吉な予言をし、高い確率で的中させているが、その悪い状況を(多くの場合、故意に)さらに悪化させている。物の怪や幽霊等の存在を妖気からいち早く察知したり、魔を封じ込める饅頭やさまざまな妙薬を作ったり、除霊したりするといった霊能力(法力)を持ち合わせているが、除霊よりも妙な物を召喚するほうがうまいために結果的に彼の干渉で事態を悪化させるケースも多々ある。登場回数の多さにもかかわらず、作中でラムの電撃を一度も食らったことがない(ただし登場人物たちに殴られることが多い)。
- サクラとペアで登場する事が多く、それなりに良好な仲だが守護霊同士は非常に険悪で、しょっちゅう喧嘩している。ちなみに、チェリーには大柄な生臭坊主が憑依している。
- 錯乱坊の妹(サクラの母)は兄妹だけに顔が似ているが、妹には大食い要素がない。こちらもアニメでは永井一郎が声を担当。ちなみに本作初のレギュラーキャラの二親等キャラである(その後、レギュラーキャラの兄弟姉妹は面堂了子まで登場しない)。
- 原作初期は4.5頭身ほどのスタイルであったが、後に2頭身に定着する。他の登場人物より背が低いため、コマから見切れる時には突然竹馬に乗り高さを調整されることがある。
- うる星やつら以降の高橋作品のアニメの『らんま1/2』や『犬夜叉』にも隠れキャラとして登場している。『犬夜叉』では映画「鏡の中の夢幻城」の地蔵として、『らんま1/2 熱闘編』では「変身! ムキムキマンあかね」のバックで、他のうる星メンバーと一緒に登場し、「らんまと九能の初キッス?!」では地蔵として登場した。
- 姪のサクラからは慕われているとは言いがたい[12]が、「ディスコ・インフェルノ」ではサクラや尾津乃とディスコで待ち合わせた上で尾津乃の霊力を試し、サクラの相手としてそれなりの霊能力者以外認めない発言をしたり、交際を許可したりと父親のような発言や行動をとっている。
- 「ホカホカごはんにかつおのたたき」や、「鍋」、「牛丼」を好物とする。
- サクラ
- 声 - 鷲尾真知子
- 錯乱坊の姪で巫女。本作初のレギュラーキャラの三親等親族キャラ。姓が不明で、皆からは「サクラ」「サクラさん」「サクラ先生」等としか呼ばれず、更に書き文字では「さくら」とは表記しない。婚約者に西洋魔術師(悪魔祓い師)の「尾津乃つばめ」がいる。スタイル抜群の美人だが、「〜じゃ」「おぬし〜」など、外見とつりあわない古臭い口調で話す。原作では第4話「あなたにあげる」が初登場。自宅の鳥居には「正一位」の扁額がかけられて、自宅表札は「妖怪屋敷」とある。また、自宅は最初は平屋建てだったが、いつの間にか二階建てに増築されている。
- 自宅に母(錯乱坊の妹)と二人暮らしらしく、時々叔父の錯乱坊が自宅に訪ねて来ている。父親はサクラの幼少時から成人した現在に至るまで一度も作中に登場せず、話題に上ったこともないため、その存在自体が一切不明である[13]。
- 母や伯父に顔と身長が似ず、長い黒髪で背が高く、グラマラスで大変な美人である。友引高校の男子生徒達や、アニメでは教師である温泉マークからも想いを寄せられており、男子達はわざわざ自ら傷ついて保健室の彼女へ会いに来る程。
- 生来から大変な病弱体質であったが、扮装して家出中のあたると偶然ラーメン屋の外でぶつかり、彼の悪相を放っておけずに御祓いをすると、中断の度に彼女に取り付いていた病気の根源である悪霊があたるへ移っていき、一部を除き払い終えると彼女は健康体となった。それ以降はしのぶ等と同じく女性離れした怪力を発揮し、週間連載開始後しばらくしてから、「妖花・サクラ先生」の回で友引高校の養護教諭として就任する。
- 当初は死神を自身に取り憑かせた張本人であり、かつチェリーの親族で、自身の悪相に関わってきて事態を悪化させるためにあたるはサクラを毛嫌いしており、彼女がいる保健室に行きたがらなかったが、次第にあたるの女好き要素が強化されてくると今度はあたるがサクラにセクハラをして、サクラに飛ばされるといったスタイルが定着し、似た役割を持つしのぶと行動することが多くなり、面堂とあたるを『色餓鬼』として嫌うようになる。なお、『テンからの贈り物』では面堂かあたると結婚するとサクラ本人が不幸になる。
- 遺伝なのか、伯父の錯乱坊以上の底なしの大食漢であり、いくら食べてもプロポーションが不思議と崩れない。本人によると、ダイエットしているからとのこと。ただし、見た目は変わらないが相応に体重が増えている描写はある。叔父同様強力な霊能力(霊力)を有し、払い串を手に妖怪等をお祓いすることができる。また、修行により妖怪・守護霊の類を呼び出す能力も持ち、たびたび話の解決役となる。ちなみに、サクラには鎧を身につけた女武者が守護神となっている。一方、保健医としてはそれなりに優秀なのだが、保健室にやってくるのは下心満載の男子生徒ばかりであるため、当初は真面目だった診察も段々アバウトになっていき、映画『ビューティフル・ドリーマー』では大量のトランキライザーを処方するなど、薬の使い方もかなりいい加減である。
- 初期の頃は面堂にたかろうとする錯乱坊を「恥を知れ!」と言って叱るが、物語後半になると諸星家に来て食事をたかるようになっている。お祓いの際は「はらたま! きよたま!」を連呼するが、これは「祓いたまえ」「清めたまえ」の略である(TVアニメ第5話の台詞が初出)。後に「はらたま」は、映画『ビューティフル・ドリーマー』(監督・脚本押井守)における荒廃する夢の世界で彼女が経営する「牛丼はらたま」として用いられ、同じく押井監修・脚本のテレビゲーム『サンサーラ・ナーガ』にも同名の立ち食いそばチェーンが登場する。また、「はらたま」「きよたま」はマントラ(他のRPGにおける呪文・魔法に相当)にもなった。
- ビューティフルドリーマーではBMWバイクを乗り回し、給湯室で喫煙するシーンがありTV版のキャラクターと印象が異なる。ただし、原作には喫煙するシーンがある(「水着ドロボウ」の回)。
- 尾津乃 つばめ(おづの つばめ)
- 声 - 井上和彦
- サクラの婚約者で、西洋魔術師で、生業はエクソシスト。その職業にふさわしいドラキュラの様なマントを常に身にまとうハンサムで長身、優れた霊能力の持ち主だが、不器用で少し間が抜けている。魔物や霊を呼ぶ時は必ず「おいでませ」という。3巻(原作第17話「ディスコ・インフェルノ」)での初登場時はドジや間抜けな面が多く、呼び出した魔物を消す方法を修得していないなどの未熟さが見られたが、先述のとおりサクラが霊能力者以外との交際を認めない錯乱坊にサクラの彼氏として認定される。
- 10巻での再登場時ではそうした面はあまり見られなくなっている。ただ、海辺や公園などサクラとのデートのたびになぜか友引高校の生徒達に覗かれたり邪魔されたりする上、あたるの「愛が冷めたんですよ」発言を信じてしまう等、まだまだ間抜けな面は抜けない。なお、『テンからの贈り物』では、つばめがしのぶと結婚するとしのぶが不幸になるとしている。なお、原作ではつばめの父親は既に死去しているが、幽霊として登場。息子同様に陽気な性格であった。
- コタツネコ
- 声 - 西村朋紘
- 大人の背丈ほどもある大きな化け猫。かつては江戸時代に生きていた普通の野良猫だったが、冬の屋外に放り出されて凍死したため、怨念でコタツに執着する化け猫になった。時々錯乱坊のテント前や、あたるの家にいる。無口(鳴くこともなく、台詞はほとんどが大きく太い字体で「ん」など)でのんびりした性格で、錯乱坊やテンとは比較的相性が良く、友引高校の校長とは茶飲み友達。一方で巨体に見合った腕っ節の持ち主で、必殺技の「突き押し」は竜之介や弁天など、数多くの強者を打倒してきた。反面、コタツに執着しているためにコタツ布団などで買収されるケースも多い。モデルは北の湖。余談ではあるがメガネ役の声優である千葉繁は毎回長いセリフで絶叫するが、コタツネコのセリフは無いに等しいにも関わらずギャラは大差なかったことを冗談混じりに愚痴ったことがある。
終太郎関係
- 面堂 了子(めんどう りょうこ)
- 声 - 小山茉美
- 面堂終太郎の妹。兄同様に容姿端麗だが、陰険狡猾なサディスト。何よりも退屈を嫌い、面白半分で行動しているともとれる。私立清廉女子大学付属女子中学校2年に在学。好きな人はいじめてしまう性格であり、兄や水乃小路飛麿(後述)にいたずらをし、困らせるのが趣味。初登場時には終太郎が忘れた弁当を牛車に乗って2日(アニメでは9日・生もの入りのため、すでにかなり傷んでいた)かけて届けに来るなど、嫌がらせのためには苦労を厭わない。言い寄るあたるを利用し、しばしば騒動を引き起こす。度が過ぎて、女性に甘いはずの兄から刀を向けられたこともある(無論、意に介する素振りもない)。
- 部下として絶対服従の有能な黒子軍団を従えており、基本的に役に立たない終太郎の黒メガネ集団と対照的である。二人一組で馬の着ぐるみに入って了子の足になったり、爆弾を仕掛けたりする。ただし了子専属というわけでなく、了子が登場せず終太郎のみ登場する回においても黒子が登場することがある。また、アニメオリジナル話「マル秘作戦・女湯をのぞけ!」では、自分だけが女湯を覗こうと全裸で喧嘩するあたる達の局部を棒の先に付けた黒丸で徹底的に隠すという活躍を見せている。
- 爆弾をよく平気で人に投げつけるが、相手は黒焦げになるだけで大事には至らない。隠しごとをされたり仲間はずれにされたりすると、クリスマスケーキに爆弾を仕掛ける、クリスマスツリーを打ち上げ花火にするといった、爆発・火薬系の報復行為に打って出る。その手榴弾や時限爆弾は手製で「趣味の爆弾づくり」が愛読書。
- 他にも黒魔術的なものに興味を示し、呪いの藁人形や催眠術を使って兄をいたぶることもある。また、珍しい物を集めており、神秘的なものを好む。妙な桜の木(動物かのごとく、酒を飲んで酔っ払ったり終太郎のタコの足を食べたりしている)を栽培(飼育?)している。
- あたるのアタックに対し積極的に手を差し伸べる数少ない女性のように見え、飛麿に対しても好意を持っているように振舞っている。「オモチャ」として遊んでいるのであるが、双方とも終太郎が不愉快になる人物であるため、わざと恋の駆け引きをしているかのように見せ、兄の一喜一憂する狼狽ぶりを楽しんでいるのである。特にあたるは多少の嫌がらせやいたずらにあっても引き下がることをしない上、実に毎度毎度言い寄ってくるので、懐柔するには手頃この上ない存在である(あたるに騙されて大泣きしたこともあるが、後に十二分にお返ししているので遺恨は残っていない)。兄妹対決の際は常に了子側に付き、『終太郎に嫌がらせをすると愉快』という点においては同志であるため、あたるを信頼している一面も見せる。なお、兄と二人の名前の一文字目をつなげると「終了」となる。
- 「オールスター大宴会! うちらは不滅だっちゃ」の終盤では、例によってワラ人形で兄をもてあそぶが、同じく了子のワラ人形を用意していた終太郎によって、はしたない妙なポーズをさせられていた。
- アニメ『魔法の天使クリィミーマミ』第4話に歌手役でカメオ出演を果たしている(台詞なし)。
- 水乃小路 飛麿(みずのこうじ とびまろ)
- 声 - 井上和彦→島田敏
- 面堂家の嫡男(ちゃくなん)である面堂終太郎のライバル。面堂財閥同様に強大な財力と軍事力を持ち、武家出身の面堂財閥といがみ合ってきた、日本のスポーツ業界を牛耳る公家出身の水乃小路スポーツ用品の次期当主で家同士もライバル関係にある。しかし幼い頃から互いを「終ちゃん」「トンちゃん」と呼び合う。スポーツ用品系財閥の御曹司であるが極度の運動オンチ。特技として野球のボールを丸飲みしたり、再び吐き出すことができ、パチンコのように大量のボールを吐き出すこともある。当初妹を『鉄の妹』と思い込んで同じく『鉄の嫁』と思い込んでいた終太郎と不幸を競い合ったり、初登場において『雌雄を決する』の意味を、『負けた方がお嫁さんになる』と思い込んでいたりと、非常識かつ変態である。所属高校は不明。
- 普段はボサボサの髪で目元まで隠れており、『巨人の星』の登場人物のように瞳に星がある。なお、名前も「巨人の星」の主人公にちなむ。この目は祖父と父親以外の水乃小路家全員に共通する特徴である。家族構成は祖父、父母と妹の飛鳥。
- 『鉄の妹』飛鳥に、恋愛対象のように慕われているが、飛麿はあくまで「妹」として飛鳥を思いやっている。明らかに飛鳥より非力であるが、あたるなどから妹を守るため、体当たりで阻止に入る(無様に弾かれることが多い)。しかし、その言動がまた飛鳥のブラコンに拍車をかけてしまっている。母からは『ふがいない兄』や『ごくつぶし』といわれている。よく布団に潜り込まれたり、湯殿に入って来られては動揺している。妹の裸を見せられたときには体内の約3分の2にも達する大量の鼻血を噴出し、抱き付かれてはその怪力で骨を砕かれる。しかし、医者があきれるほどに回復力は高く、あたる並みの回復力・生命力を有する。
- 野球好きで終太郎とは長年に渡りライバルであるが、決着がつかない。これは先述の通り運動オンチで野球が下手なため、飛麿がまともに投げられなければ終太郎は打つことができないからである。
- 有り余る富の持ち主であるにもかかわらず、終太郎のそれのように流用しない。ぼろぼろの武道着をまとい、自分用のバットを何本も背負っていて、年中山ごもりの修行をしているが、その内容はほぼ野球と無関係なもので、山ごもりの際に食べる(?)のも野球のボールと、的外れな修行に勤しんでいる。
- 運動神経は悪い意味で天下一品。よく高い木に登るが、自力で登り降りできないのではしごを愛用しているが、しばしば外される。しかしながら逃げ足は速く、妹が甲冑(かっちゅう)で初登場した際に、『鉄の嫁』を迎えねばならないと思い、激怒した面堂の刀を真剣白刃取りしている。
- 女嫌いである。それは幼い頃に了子からよくイジメられたことに起因する。相当手痛い目にあわされている。そのため、できれば了子は避けたい存在だが、不幸にもよく出くわす(了子自身は、飛麿に好意を寄せている言動を見せるが、他人を平気でオモチャにする性格から、その真偽のほどは最後まで謎のままであった)。終太郎にはなぜか了子のことが好きだと思われており、交際を反対されている。
- 先述の理由により自称女嫌いであるが、実はあたるや終太郎などよりも家庭内の女性比率は極めて高く、侍女・部下に至るまで全て女性である。先述にあるように、妹の裸で鼻血を出したり、ラムのバッティングスタイルを見て眼をハートにして高揚するなど、思春期の青少年としての感情は平均的であるといえる。
- 水乃小路スポーツ用品は実在のスポーツ用品メーカーミズノのパロディーである。また、「炎トリッパー」の宿丸の容姿ベースになっている。
- 水乃小路 飛鳥(みずのこうじ あすか)
- 声 - 島本須美
- 飛麿の妹にして面堂終太郎の許嫁。水乃小路家の掟により15歳になるまで、父親を含む、一切の男性と面識を持つことなく成長した極度の箱入り娘。兄の飛麿さえ彼女の存在を知らなかったほど。小さいころからの重い甲冑を着けてのトレーニングにより、人間離れした怪力と桁外れの運動神経を持っており、200kgの甲冑を着たまま100m(しかもハードルあり)を12秒で走ったり、素手で木を倒したり、10m以上はあろうかという高いジャンプをすることなどができる。水乃小路家と面堂家の仲直りのために終太郎と見合いをすることになり、その際ラムの電撃で甲冑が壊され素顔が明らかとなる。遠巻きに見ていたあたるが100m7秒で迫ってきて甲冑をこじ開けようとしたり、面堂が先祖代々の宿敵であるを忘れて感激する美少女である。飛鳥自身は、自身の美貌が男性を惹きつけたとは思いも及んであらず、いきなりすごい勢いで追い掛け回してきた「あたる=全ての男」に恐怖を覚え、反射的にその怪力で拒絶するほどの男性恐怖症になる。さらに「男」と「兄」を別の生き物だと刷り込み、「兄」は自分の味方であり、慕ってもよい存在と認識。極度のブラザーコンプレックスとなってしまう。さらに面堂了子が終太郎を「お兄様」と呼ぶのを聞き、彼も自分の「兄」だと思い込んでいる。藤波竜之介を最初、女性ではないと思い、不思議な好意感情を抱く。諸事情から彼女も「兄」と思い込んで慕う。あたるすらもあきれてしまう非常識少女である。なお、原作では「潔癖の要塞」の回において潔癖女子中学校に通っている。
- 実の兄である飛麿を非常識なレベルで慕い、一緒に入浴しようとしたり、寝床に潜り込む、抱きつく等の積極的なアプローチを行う。飛麿に「兄と妹は一緒に入浴したり同衾したりしてはいけない」と諭されても、そもそも「動物のオス(男)とメス(女)」や「兄弟姉妹」の概念や定義自体を学んでいないため、それがなぜいけないのかすら理解できない。しかも力加減ができないため、先述のように兄を抱きつぶしてしまい、母からは『不毛な恋』や『変態』と呼ばれて悩ませている。終太郎や竜之介に対して飛麿に対するような度の過ぎたブラコン行為を行うことは劇中ではなかった。
- 恐怖にすら感じるあたるを嫌っているが、不幸にもあたるの方は飛鳥をハーレム要員候補と見ており、脈絡もなくたびたび自宅にも出没する。当然、そのたびにぶっ飛ばしている。
- 「炎トリッパー」の涼子の容姿に近く、飛鳥のアニメの声優は「炎トリッパー」の涼子の声優と同一人物である。また、男嫌いの要素は『らんま1/2』の天道あかねに、裸で好きな男に抱きつく要素は同じく『らんま1/2』のシャンプーに引き継がれている。
主要人物の父母
これらの人物には原作者の意向で名称が設定されていないので、ここでは「〜の父(母)」と称す。
- あたるの父
- 声 - 緒方賢一
- 穏やかな家庭生活を望む一般的なサラリーマン。家族からは「父さん」、ラムからは「お義父様」と呼ばれている。自宅では和服姿でいることが多い。アニメではさまざまな騒動(主にラムの電撃)で何度もローンの残った自宅を破壊されては「ローンがぁ!」と悲痛な声を上げている。原作後半からは連載が始まったころと打って変わって渋く大人しくなり、新聞を黙々と読んでいる描写が多い。夫や父としての威厳はもはやなく、妻(あたるの母)には頭が上がらない。そのために発言は少ない。それでもラムやテンを実の子供のように可愛がっている。なお、『テンからの贈り物』では妻と結婚すると自分が不幸になると示されていた。
- 原作第3話において、星間タクシーによる取り立てがあたるの仕業であることがニュースで放送され、諸星一家がピンチに陥った際には地球を売って逃亡しようとしたが失敗[14]。原作第11話『大勝負』では妻が身ごもった際には女の子を所望していたことが語られている。また「星に願いを」では『人生をやりなおしたい』と願っていたが、これはあたるが産まれたところから後悔しているためである。
- 「奇怪! 無我の妙薬」では、なぜかパーマンのロゴのお茶碗を使用していた。
- 初期には、まだわずかだが一家の大黒柱としての自覚を持ち、家族内での指揮采配をとっていたが、次第にあたるやラムが巻き起こす不条理の規模が拡大するに比例して、無関係を決めこむ姿勢が定着していった。
- 『うる星やつら 完結篇』でのセリフは「…ああ」のみで、ラムとあたるの鬼ごっこが大詰めを迎えている時もキノコで滅茶苦茶になった自宅でおとなしく新聞を読んでいた。ただし読んでいた新聞が逆さまだったことから、心の中ではラムや、息子であるあたるのことを案じていたと思われる。
- 「夫婦喧嘩! 食うか食われるか!?」の最後では、ラムの父に感化され一度は厳格な父親としてのイメージを取り戻すが、以降の話でこういった父親像が維持されることはなかった。
- あたるの母
- 声 - 佐久間なつみ
- 一般的な専業主婦。家族からは「母さん」、ラムからは「お義母様」と呼ばれている。短期連載期原作やアニメ初期ではあたるにまつわる不幸を嘆き、「産むんじゃなかった」が口癖であった。夫の眼前で美少年姿のレイに色目を使ったことがある。夫と同様に、ラムやテンを実の子供のように可愛がっている。アニメ版第78回、第101話では主役を張った。
- 原作では包丁を持っている描写が多い。お金には人一倍執着心が強く、ラムの母と終太郎の母が大ゲンカした時はケンカの仲裁を行うふりをして双方から大金をせしめようとした。時折、『めぞん一刻』の音無響子が着用している通称「PIYOPIYOエプロン」と同じデザインのものを着用して家事をしているおり、TVアニメでは第78話にて確認できる。
- 原作では先述の『産むんじゃなかった』を初め、あたるに『アホの生き造り』などとののしっているが、第9話(原作第4話)であたるが家出した際には涙を流していたり、第41話(原作第18話)において、あたるが優秀な人格のあたるとアホな人格のあたるに分離した際には、出来のいい方が地球に残り、アホな方がラムの星に行くという、誰にとっても円満な状況をラム、しのぶ、夫が喜ぶ中、『どんなアホでももとのあたるが一番かわいい』といってもとに戻そうとした。
- ラムのことを、アニメ版では終始「ラムちゃん」と呼んでいるのに対し、原作では途中から「ラム」と呼び捨てにするようになる。また、OVA「電気仕掛けのお庭番」では「まったくもう、すばらしい友達ばっかしで」と姑らしい皮肉も漏らしている。
- 「うる星やつら オールスター大進撃!」や「うる星やつら ビューティフルドリーマー」での発言等から、本人は割としのぶを気に入っている。
- ラムの父
- 声 - 沢りつお
- 最初に地球を侵略しに来た大柄な鬼族の宇宙人。ラムからは「とうちゃん」と呼ばれている。娘のラムをあたると鬼ごっこで戦わせた張本人。つなぎの虎縞スーツを着ている。鬼星ではかなりの権力者らしく、巨大な宇宙船を所有し軍隊を引き連れているが、妻には尻に敷かれている。また、通常は他の鬼族よりも一回りでかいことが原作第10話「いい日旅立ち」などで確認できる。 あたるを『ムコ殿』と呼び、多少不安ながらも温かい目であたるを見守っている。とはいえ、一度はラムのことを心配して、本人の知らない内にお見合いを企画させたりしていた。オンリーユーでは、あたるを守るため、エルの艦隊と全面戦争を引き起こした。ただし当のあたるがラムよりも敵方のスパイの女性に色目を使っていたため、「なんちゅう恥さらしなムコ殿や!」と激怒していた。テン同様、関西弁でしゃべる。いかつい外見に反して温厚な性格で、滅多なことでは怒らないが、幼少時のラムがブラスター銃をいたずらした時は本気で怒って彼女のお尻を叩いている。
- ラムの母
- 声 - 山田礼子
- ショートヘアで虎縞チャイナドレスを着た、鬼族の宇宙人。ラムからは「かーちゃん」と呼ばれている。容姿端麗で、ラムは母親似であることが明らかである。地球の言葉が話せず(原作ではセリフの吹き出しには麻雀牌が書かれている。ちなみにラムを呼ぶときは「白發中」と表記される)、地球人と話すにはラムやテンの通訳がいる。TV初期、映画オンリーユーでのセリフは逆再生となっている。本当は、地球語を覚える練習をしたのだが、何を間違ったのか麻雀の本を使用したため、地球語がしゃべれない(サンデーグラフィックより)。新婚の頃にはスマートだった夫に好きなものばかり食べさせてしまい、すっかり太らせてしまった。原作・アニメともに、自分たちの母星にいる(地球人がいない)シーンでは、日本の関西弁のような表現での会話をしている。
- テンの母
- 声 - 横沢啓子(現:よこざわけい子)(初代)、勝生真沙子(二代目)
- 赤色の全身タイツに縞模様のブラを着用している。職業は火消しで、常にまといを所持しており、弁天が乗っているスクーターに酷似した赤色のスクーターに乗っている。テンと同じように、関西弁で話す。夫は単身赴任中らしい。火事の際、まといについたスプリンクラーのようなものから水を出して消火する。テンが所構わず火を吐いていないかいつも心配している。また、放火魔に強烈な憎悪を抱いており、赤ん坊のテンに放火魔を叩きのめす話を子守唄代わりに聞かせていた。ちなみにラムにとっては「おば」なのだが、叔母か伯母なのかなどの詳しい設定は不明。
- 竜之介の父
- 声 - 安西正弘、大川透(OVA版)
- 藤波竜之介の実父。容姿は常に「海が好き」とプリントされたステテコに腹巻き姿で、錯乱坊のアップに匹敵する破壊力がある顔面を持つ。先祖代々浜茶屋を経営しており、跡継ぎに息子を欲していたが、妻との間には娘しか生まれなかった。そのため娘に「竜之介」と名付け息子として徹底的に男のように育てた。しかし竜之介本人は女の子らしくなりたいと望んでおり、それが原因で日々壮絶なケンカを繰り返しているが、腕っ節だけでなく奸智にも長けており、劇中で竜之介がまともに勝利したことは皆無だった。
- 浜茶屋「海が好き」を一年中経営していたが、竜之介との大ゲンカで浜茶屋が崩壊。その再建資金を捻出するためにその後は友引高校の購買部で勤務。赤字のため、時には資金捻出のため、活魚つかみどり大会を開催したり面堂家でバイトをしたりしている。終盤ではそれなりに資金が貯まったのか、夏場だけ浜茶屋を再開していることもあった。完結篇にも少しだけ登場し、あたるとラムの鬼ごっこで人が集まっていることをいいことに浜茶屋を営業し、資金を稼ごうと画策していた。
- とにかくセコク食えない親父で、あこぎな手法で金儲けを画策したり、ブラジャーやセーラー服など女物の服を手に入れようとする竜之介をことごとく妨害。食べ物に意地汚く、竜之介に具の少ないラーメンや、しびれ薬入りのカレーライスを食べさせる他、幼い竜之介にチョコレートを「血汚冷吐・牛の血を固めて作った毒」とか、松茸を「恐ろしいキノコ」などとでたらめを教え、トラウマを植え付けて独り占めするなどといったこともたびたびしている。また、竜之介が女性と交際する事を積極的に奨励しており、クラマの家来が作った性転換銃を撃ちまくったこともあった。
- 妻の真砂子とは遊園地のバイトで知り合い、竜之介が生まれてすぐに逃げられたらしいが、本人は頑なにそのことを語るのを拒む。あたるの推測では、逃げた女房を思い出すのが辛くて竜之介に男装を強いていたとしている。女性関係は自称「妻一筋」らしいが、一時未亡人に惚れられた時は恥も外聞も棄ててイヌのように振る舞っていた。自身のアルバムの中に、学徒出陣かと思われる写真もあった。
- 終太郎・了子の父
- 声 - 麦人
- 面堂終太郎と了子の実父。「父上」と呼ばれている。髭を生やしていて顔立ちは終太郎に似ている。性格は了子に似ていて、遊び心半分で終太郎をもてあそぶことも。また、終太郎があたるのほうが女性への執着が強いと認めるとズッコケるレベルで驚き、私設軍隊の使用を許可している。終太郎や終太郎の祖父ほどは水乃小路家との対立には執着していないらしく、水乃小路飛鳥と終太郎との縁談及び祝言を主導した。髪の長さ以外は『らんま1/2』の天道早雲の容姿ベースとなっている。
- 終太郎・了子の母
- 声 - 坪井章子
- 面堂終太郎と了子の実母。「母上」と呼ばれている。機械を極端に嫌い、移動には牛車を用いる。また一般の人々を庶民扱いし、終太郎や執事を用人代わりに使い直接口は利かなかったり[15]、下々の集う夏祭りに終太郎が行きたがるのを許さなかったする、古風で浮世離れした性格の持ち主。アニメではとある事情からラムの母と大ゲンカを行い、地球と鬼星の星間戦争になりかけた。また、アニメでは牛車に用いていた『トシ』という名前の牛を可愛がっていたため、ラムの母が乗ってきたUFOによって牛丼にされてしまった時の、ラムの母に対する怒りは原作以上に凄まじいものであった。なお、家庭においてもあまり家族と会話する描写がないが、家族団らんの場では常に登場している。「新春パニック! 面堂家人間スゴロク大会」では、事の事情を何にも知らないあたる、ラム、しのぶ、テン、終太郎を駒にした「人間スゴロク」という遊びに了子、夫、義父、錯乱坊(?)とともに興じていた(ちなみに選んだ駒はあたる)。それなりに楽しんでいた様子であり、珍しく何度もしゃべるシーンがある。
- 面堂の祖父
- 声 - 北村弘一
- 面堂家の近親者では最も早く、終太郎の初登場時に一緒に登場。読者に素顔を見せず、大抵後ろ姿、あるいはひょっとこの面をかぶっている。年のため完璧にぼけているが、正月の面堂邸での新年会では、客や孫の終太郎にしびれ薬入りのお茶をたてるなど息子の終太郎の父とともにいたずらを仕掛けたりもする。終太郎の縁談という面堂家の重要局面では登場せず。また、面堂家内では「御館様」と呼称されている描写がある。既に当主の座は譲っているらしく、息子からは「先代」と呼ばれている。回想シーンにて恐らく彼の幼少時代と思われる姿(両親もいっしょに登場しており、それは終太郎の曽祖父母である)が登場しており、この時は普通に顔を見せている。
- 飛麿の祖父
- 終太郎と飛麿の野球対決に登場。以後は面堂家と水乃小路家の縁談という両家にとっての重要局面においても登場せず。水乃小路家特有の瞳をしていたかは劇中では確認されていない。
- 飛麿・飛鳥の母
- 声 - 梨羽由記子
- 飛麿と飛鳥の母で水乃小路家出身。常に微笑んでいるような表情だが、感情の起伏は激しい。飛鳥と同じく水乃小路家の跡取り娘として15歳まで男を知らずに育ったため、男に対する美的概念は“ハンサム=ラクガキ”でそれ以外の概念は持っていない(わからない)。娘を上回る運動能力・怪力を持つ。飛麿に『石潰し』や『不甲斐ない兄』、飛鳥に『変態』と、あたるの母に負けず劣らず子供にひどい物言いをする。飛鳥の男性恐怖症を克服させようとさまざまな手を凝らすが、飛鳥が男嫌いになった元凶であるあたるや、あたると一緒にいるラムを信用したり頼ったりしているので全て失敗している。
- 飛麿・飛鳥の父
- 声 - 二又一成
- 飛麿と飛鳥の父。顔はラクガキそのもの(へのへのもへじ)であるが、前述の理由により、妻からは「私も男嫌いを克服してこんなハンサムなお父さんと結婚できたのですよ」と評価されている。自分の子に何が起ころうとも「困ったねえ」の一言で済ませてしまう。なお本人は婿養子であるため、飛鳥が誕生するまでは水乃小路家特有の女子教育の存在を把握しておらず、飛鳥の誕生の際に顔すら見せてもらえなかった。
- しのぶの母、しのぶの父
- 三宅しのぶ#家族参照。
その他
地球外生物
- 半魚人
- 声 - 安宅誠
- 作者のデビュー作『勝手なやつら』の登場人物。語尾に「だっぴゃ」と付ける(ラムの「~っちゃ」の由来となっている)。水のない地上に適応するために宇宙服の様な服を着ている半魚人。原作、アニメ共にモブとして度々登場した。人間離れした風貌にも関わらず友引町の住民は、半魚人を見ても無反応であり、驚くことも無い。作中での立ち位置は、手塚治虫のヒョウタンツギの様なものである。名前は、特に決まっておらず、高橋本人によると「ただの半魚人」との事。
- 星間タクシーの運転手
- 声 - 肝付兼太
- 「町に石油の雨が降る」(原作第3話「悲しき雨音」相当)で登場。ラムに再会したい親衛隊が、当初学校の屋上でUFOを呼ぶ儀式でラムを地球に呼ぶつもりだったが、間違って呼ばれ、あたる達を乗せる。その際にあたるが「おれはうちに帰るんだ!」と叫んだめ、行き先を告げられたと勘違いした運転手は、学校からあたるの自宅まで乗せたが、料金は350万クレジットだという[16]。その金額は地球の石油含有量と丁度折り合いという地球人の感覚からしてはむちゃくちゃな料金だった。当然払えるわけがないので、“強制取立て”と称して地球から全石油を吸い上げようとする。その後偶然地球に戻ってきたラムが、あたると一緒に諸星家で生活するという条件の元で、料金を「雷エネルギー9ガラス」で立て替えたため、取り立てた石油を全世界に降らせた。『うる星やつら オンリー・ユー』でも登場し、何かと活躍した。
- 金太郎
- 声 - 野沢雅子
- 「秋の空から金太郎」他、初期に何度か登場した宇宙の幼児。地球の金太郎とは全く関係ない。が姿、格好は従来の金太郎のイメージそのものである。原作では当初、ラムはしのぶの弟と思い込んだ。
- 幼児のくせに「酒でもないとやっとれんわー!」と屋台で愚痴をこぼしたりする。しかし男気あふれたとこもあり、サクラに恋心を抱くテンに全面的に協力したり、小難しい理屈を並べ立てて人生とは何たるかについて悩む地球の幼稚園児たちに人生の手本を教えてあげようとした(ただし後者については犯罪レベルにまで発展した)。テンとは同年代ということもあり、非常に気が合う。が、あたるには決して心を許さず、「お前まだ生きとったんかー!」と悪態をつく。しかしやはり幼児には変わりないのでアニメ版では失禁もしている。先生からは「キンタロちゃん」と呼ばれている。『うる星やつら オンリー・ユー』では金太郎の元にもエルとあたるの結婚式の招待状が届いていた。
- クラマ
- 声 - 吉田理保子
- クラマ星のからす天狗一族の女王。原作では第19話「女になって出直せよ」が初登場。母星には人間型の男がいないため、異星に赴き、優秀な子孫を残すべく、禁欲的な色男とめぐり合うまでコールドスリープで眠り続けていた。「目覚めのキスをした男と契らなければならない」という一族の掟を守り続けていたが、あたるにキスをされて目覚めた際にあたるの女好きと浮気性に失望し、教育していい男に変えようとするが、挫折する。
- 先代女王の母親が当時の「禁欲的な色男」として選んだ男が地球人だったため、地球人と宇宙人のハーフ。父親は源義経。クラマの理想の男性像も父親で、パパと呼んで慕っている。
- 再度コールドスリープして、誤解から面堂と契ろうとした連作の際に、初代長老から掟のルーツを聞かされた結果、そのあまりの馬鹿馬鹿しさに自ら掟を無効化(原題:「掟、ふたたび」)し、現在はより良い子孫を残すための美男子探しに没頭している。コールドスリープの副作用により、寒冷地では眠くなってしまう体質。なぜか目をつけた男(竜之介は例外)の付近にいつもあたるがいるので男探しが中々進展しない。劇場版『うる星やつら オンリー・ユー』ではランと共にクラマ星の宇宙艦隊を引き連れてラム達の援軍に現れた他、コールドスリープから目覚めた美男子たちに声をかけまくっていた。
- 地底のプリンス
- 声 - 千葉繁
- 「スペースお見合い大作戦」に登場して以降、うる星やつら中期や劇場版の終盤にまれに登場する。穴掘りを得意とし、ラムの父が催したお見合いで「穴掘り」「横穴掘り」を披露するが相手にされなかった。「ラムちゃんのクラス会」では突然2-4の教室に現れたと思ったら、教室で穴を掘り、しまいには「異次元の穴」まで開けてしまう。プリム(声 - 鷲尾真知子)という婚約者がいるが、本人はラムのことを「我が妻」と慕い、プリムからは逃げているようである。つるはしを常に所持している。穴を掘る時は千葉繁のアドリブで奇声をあげながら掘る。
- ひどいわヶ原の恐竜
- 声 - 千葉繁
- 「ダーリン絶体絶命」のAパート、ランの回想シーンの中に登場した赤い体をした割と大型の恐竜。ひどいわヶ原という所に生息している。幼少時のラムに石を投げつけられ、「ひどいわー」といって襲ってきた。台詞は「ひどい!」「ひどいわー」「あたしのどこがいけないのー」のみ。『うる星やつら オンリー・ユー』のラストでも、あたるを追いかける群衆の中に紛れていたことから、ラムとあたるの結婚式に一応招待されていたということになる。
- CAO-2
- 声 - 永井一郎
- ラム達が惑星小学校に通っていたころの担任の先生。勤続200年を誇る金属教師で、黒板消しのような形をしている。そのためか、黒板消しがひどい目に遭うとオロオロしてしまう。とても厳しい先生だったため、当時のラム、弁天、ランはCAO-2に何度か過激な仕返し(500tのおもりを落とす、感電してショートさせる、ミサイルを撃ち込む)を試みたが、いずれもまったく効果がなかった。アニメ版では原作でのその後が描かれ、再び復讐を試みた彼女らとCAO-2の、友引高校での戦いが描かれた。が、弁天、ランともに敗れ、最終的にラムもあたると共にCAO-2の押し潰しに遭い、果てた。地球では温泉マークと意気投合し、一緒に酒を酌み交わすシーンがあった。カニ道楽同様お雪には優しいが、これはお雪自身が弁天たちのいたずらの傍観者に過ぎなかったためである。
- アフターケアーキッド28号
- 声 - 青野武
- 「人か味方か! 豪華絢爛正義の味方」に登場した自称正義のセールスマン。本名・スーパーデリシャス遊星ゴールデンスペシャルリザーブゴージャスアフターケアーキッド28号。作品内で唯一アメリカン・コミックスのようなタッチで描かれている。しかしその実態は子供を正義の味方に仕立てて、その際に与えたマントや衣装の代金を親に請求するといういわゆる詐欺商法の団体で、過去にラムやランも5号もしくは3号に騙されている。地球ではテンが標的になるも、過去の恨みを忘れていなかったラムによって制裁を受ける。衣装やマントが非常に悪趣味なデザインで、マスクに「無印 良品」、「松特上」と書いてあったり、衣装の真ん中に大きく「金」と書かれている。とはいえその力は本物で、現にこれを身に付けたテンはものすごいスピードで飛行していた。宇宙人であるにもかかわらず、なぜか山中鹿之助や宮本武蔵を知っており、彼らの細かいエピソードを、本物の正義について悩むテンに語って聞かせた。「大波乱! 竜之介が初めて水着を着るとき」では、竜之介と父のどちらが勝つかという賭けで、「俺は親父に1000円だー」と、竜之介の父に賭けていた。
- カガミバチ
- 声 - 杉山佳寿子
- 「テンちゃんの息子誕生! ワイは知らんど!?」に登場した、事実上テンの息子。ふとしたことからカガミバチの卵がテンの腹に憑依し、誕生した。もともと気性の荒い宇宙蜂だったため、性格のいい父親の元に運ぶ予定だったが、テンの性格をそのまま引き継いだため、初期のテンのような性格になっている。テンに父親として名前を付けてもらうように頼んだ挙句、「根性曲がり」と名づけられる。ドライバーが引き取りに来たため回収されるが、実は憑依した卵はテンに付いていた一個ではなく、あたる、面堂、竜之介の父、錯乱坊、アニメ版では更にメガネ、温泉マークにも憑依しており、後に全員生まれた。
- 大魔神
- 声 - 飯塚昭三
- 「大魔神現る! ラムの危険なお買い物」(原作「所持品検査だ!」相当)でラムが鞄持ちロボットとして通販で(間違えて)買った戦闘用ロボット。自身は「私は戦闘用ロボットだ」と主張するが、持ち主のラムには逆らえず、しぶしぶ鞄持ちをしていたが、パーマも「あのツラはどう見ても戦闘用だぜ…」というほどの迫力がある(外見は大魔神そのもの)。所持品検査で生徒と教師の対立が激化し正面衝突したが、味方であるはずの生徒側に加勢せず、あたるから「どうして加勢せんのだ!」と言われ、ラムがロボットのカタログを見て“戦闘員の士気を煽る演説ロボット”だということが発覚する。
- 侵略者
- 声 - 富山敬(エンドクレジットでは富山啓となっている)
- 「宇宙からの侵略者! 危うしラムの唇!!」(原作「宇宙からの侵略者」相当)で登場したダークサイドヒーロー。地球侵略のためにやってきた宇宙人で、人間を不細工な生物と蔑んでいるがケンタウロスのような姿をしている。地球ではあたるになりすまし、「洗脳液(ひぽぽたみん)」[17]を唇から注入して原作では地球人を洗脳、アニメでは奴隷化しようとしたが、出会い頭に唇に吸い付く行動が地球人としては非常識な行動であることが分からず。[18]はり倒されていた。
- 原作では突撃隊長の職にあり、自信家で部下をUFOに残して単身で侵略工作を行うが、友引高校の女生徒ばかりを狙って唇に吸いつこうとするたびにはり倒される、しまいには偽者と分からず説教した面堂終太郎の唇に吸い付いて激怒されている。自身を面堂から助けたラムを標的にして唇に吸いつこうとするが「こんな簡単にダーリンがうちとキスしようとするなんておかしいっちゃ!」と、あっさりと正体がバレ、力ずくで洗脳しようとするが返り討ちに遭い、地球侵略をあきらめて帰還し、部下に地球に生命はいなかったと嘘をついていた。なお、日頃のあたるの行動とあまり変わらないので、ラム以外に異変に気づくものはいなかった。
- アニメでは、錯乱坊によるとまれに見る凶相の持ち主で、やることなすことみんな裏目に出る。唇に吸いつこうとするたびにはり倒され一時はプライドを砕かれるが、立ち直りラムを標的にして唇に吸いつこうとするが原作同様、ラムに敗北する。が彼は、己の知力、能力の全てを尽くし戦い抜いたことに満足し、清々しい気持ちで帰還していった。作中、長い侵略者生活は、彼の体をボロボロに蝕み、知らない間にインベード・ドランカーに陥っていたと語られた。
- キューピッド[19]
- 声 - 丸山裕子
- 「愛の襲撃! ロマンチックが止まらない!!」(原作「愛の使者どすえ」相当)でラムが買ったキューピッドの苗が育って誕生した愛の使者。従来のキューピッドのイメージそのものだが、なぜか口調が京ことば、露骨に「〜どすえ」を使う。ラムの命令によりあたるに矢を放つが、何らかの方法で全てかわされる。アニメ版では、竜之介に「愛のキューピッドが恋人の一人もいないなんて恥だぜ」、「人生は長いようで短いんだぜ、しっかりしろよな」と諭されるシーンがある。日没が寿命のため、あと一歩であたるに矢を命中させられるというところで力尽き、あたるを始め、ラム、メガネら四名、しのぶ、竜之介、竜之介の父(?)、終太郎らに看取られながら「役に立てなくて、堪忍どすえ。でも、たのしかったどす…」と言って落命する。この時ラムは下唇を噛み涙し、あたるも「なんか、可哀そうなことしたな」とキューピッドを自宅庭に埋葬したが、一週間後復活した。
- 青い鳥
- 声 - 肝付兼太
- 「幸福押し売り! ピントはずれの青い鳥!!」(原作「かってな幸福、青い鳥」相当)に登場した連続幸福魔。犯行内容は奇しくも人を幸福にすることだが、ピントがずれていて、例えばお金がほしいと願っている人に鐘をプレゼントしたり、自転車がほしいと言えば辞典に車輪が付いた妙なものを出したりする。投獄されていたが脱獄を図り、地球で騒動を引き起こした。後にチルチル、ミチルにより再逮捕される。あたるや竜之介の父は似たような願いということもあってか、うまく願いを叶えてもらえたが、2人とも第三者である竜之介や面堂に迷惑をかけている。なお、原作ではウルトラセブンがアイスッラガーを放つポーズで幸福光線を発射し、それを食らった者は触れるものが全て望みのもの(実際は先述のようなピント外れなもの)になるというものであった。なお、被害者には幸福光線の効力を消すにあたり、さらなる不幸が待ち受けていた。
- 願い星
- 声 - 田の中勇
- 「星に願いを! あたる一家は欲望パニック!」(原作「星に願いを」相当)で登場した、どんな願いでも三つだけ叶えてくれるという星。「今年のラッキーな貧乏人」たる諸星家にやってきたが最初は信用されなかった。そこで、一つ目の願いとして、来た際にメチャクチャにしてしまった家を元通りに直して見せ、格別の待遇を受けた。が直後、突如現れた錯乱坊の「ヤキそば食いたい」という願いにより、二つ目の願いも使われてしまう。「ハーレム」だの「ダーリンの浮気を治してほしい」だの「人生をやり直したい」などのおのおのの欲望の末、「大金持ち」で話がまとまり願いをかなえてもらおうとするも、当の願い星が眠ってしまったため、錯乱坊が「起きろ」と願い、三つの願いをかなえたのでと帰って行った。
- ぴぐも
- 声 - 鈴置洋孝
- 「口づけ宅急便! ダーリン初めてのヤキモチ!!」(原作「口づけ速達小包」)で登場したラムの幼なじみ。非常に容姿端麗だが、背は人間の手のひらサイズ。久々に再会した友人と「呪いっこ」(アニメでは呪いごっこ)をやって負け、カエルに姿を変えられていた(「呪いっこ」とはラム達が小さいころに大流行した遊びで、呪い草を互いに頭の上に乗せ、「〜になれ!」と叫んで声の大きかった方の勝ち。小さかった方は相手が「〜になれ!」と言った対象物に姿を変えられ、愛する人にキスしてもらえなければ元に戻れない)。そのため、現段階で彼が一番好いているラムにキスしてもらおうと地球にやってきた。最終的にラムにキスしてもらえ、無事帰って行った。彼は幼少時も「呪いっこ」で負けてカエルにされ、当時好きだったラムにキスしてもらっている。
幽霊、妖怪、妖精
- 夢邪鬼
- 声 - 緒方賢一、藤岡琢也 (劇場版)
- 「目覚めれば悪夢」(原作第31話)であたるの夢に現れた妖怪。バクに悪夢を食わせることが仕事で、あたるに悪夢を見てもらうように頼むも、当然拒否され、代わりにハーレムの夢を見せる。しかしバクがハーレムの夢を食べて消化不良をおこし現実の世界に引っ張り出されて、「悪夢やー!」と嘆いていた。劇場版第2作『ビューティフル・ドリーマー』にも事件の黒幕として登場する。アニメ及び原作と、劇場版の夢邪鬼は同一人物ではあるが、服装、角、バクのデザインなど、所々変更がある。
- OVA「夢の仕掛け人因幡君登場」では、同じく『ビューティフル・ドリーマー』で登場した白い服の少女と共にあたるとラムの結婚式に参加している。
- お玉
- 声 - 榊原良子
- 「パニックイン幽霊民宿」に登場した幽霊。すだま亭の老夫婦に毎年いじめられ悔しい思いをしていた。そこで宿泊客であるあたる達の協力も得て、老夫婦を驚かそうとするも結局返り討ちに遭い、散々驚かされる羽目になった。その後あたる達が海に行くというので付いてゆき、「カキ氷ほしい」「ボーイフレンドほしい」とこの世に対する未練のような言葉をいくつか漏らす。しかし後述は面堂が「僕でよければ」と言い寄ったものの、「ガキはいや」と泣いていた。実は成仏できない理由は“客にたかる人生の楽しみを捨てられないから”であり、あたるたちも帰りの電車賃のみを残してたかられた。なぜか「壮絶! 謎のマツタケなべ」にも登場(ただしアニメのみ)し、錯乱坊が持ち込んだ毒キノコを食べ中毒になり(幽霊なのに)「脚を見せます」という芸を披露していた。
- 小鳥(ことり)
- 声 - 大城松美
- 「テンちゃんの不思議な恋の物語」に登場した幽霊の童女。生前、伯父さんの家の子犬を抱きたいと思いつつ、その願いかなわず亡くなったため、それが心残りとなって成仏できないでいた。テンや2-4の面々の協力もあって、各地に散らばっていた3匹の子犬をテンの体に憑依して抱き(もっとも、テンが小柄な為「相撲の取り組み」状態)、無事成仏した。子犬を抱いた後一緒にかくれんぼをするとテンと約束していたが、時間の関係でそれができなくなり、かわりに「テンちゃんごめんね ことりより」と彫られた隕石を7日間諸星家上空に落とした。テンが異性として意識したのは童女では彼女のみである。成仏はしたが、「大波乱! 竜之介が初めて水着を着る時!!」や、「オールスター大宴会! うちらは不滅だっちゃ!!」には登場しており、テンと再会を喜んでいた。
- 望(のぞみ)
- 声 - 大城松美
- 「ダーリンのやさしさが好きだっちゃ」(原作:「最後のデート」)に登場した幽霊の少女。生前重い病を患っていたため、青春をベッドの上で過ごしていた。病院の外を元気いっぱい駆けて行くあたるにいつしか恋心を抱くも、想いを遂げられぬままクリスマスの日に病死する。没後幽霊となり、サクラ、錯乱坊の斡旋もありあたるとデートする。しかし成仏しないことを不思議に思ったサクラらは、望がクリスマスイブの日、生前最後に日記に記した「私の編んだセーターを着て、真っ白い雪が舞い降りる中、あの方と腕を組んでいる私。これが現実だったら、もう何も思い残すことはない」という願いがかなっていないことを知る。季節が夏だったのでこの願いがかなうことは不可能とも思われたが、望自身が花火の火花を雪に見立て、彼女の編んだセーターを着たあたると腕を組んで思いは遂げられ、幸せそうに成仏していった。のぞみも「大波乱! 竜之介が初めて水着を着る時!!」で小鳥、冬の妖精と共に再登場した。
- 「ダーリンのやさしさが好きだっちゃ」は、「お別れ直前スペシャル 輝け! うる星大賞」でベスト5にランキングされた。
- なお、望があたると腕を組んで花火を見上げ、成仏するシーンは、高橋自身が「もっとも好きなコマ」に挙げている。
- 合わせ鏡の悪魔
- 声 - 肝付兼太
- 原作ではラムとの同居前の第2話「やさしい悪魔」に登場。あたるが13日の金曜日、午前0時に合わせ鏡をした際に鏡の向こうから現れた悪魔。本人はすぐに鏡の世界に戻るつもりだったが、錯乱坊に邪魔されて戻れなくなってしまった。その後出刃包丁を片手に鏡の世界に戻すように自称『高僧』の錯乱坊に要求し、錯乱坊が『よい子のエセエフ』(裏表紙に“うその話いっぱい”と書かれてある)を原典にして、合わせ鏡で間違った四次元空間を創り出し、結果的には合わせ鏡に写った悪魔が全部出てきて増殖した。スイカをめぐってあたるの母と争ったり、しのぶに惚れて襲い掛かったためにあたるを激怒させている。なお、第17話「ディスコ・インフェルノ」の終盤に隠れキャラとして登場。
- アニメでは「ほれほれ小悪魔だっきゃ」で当初ラムは気持ち悪がり、UFOに戻ってしまったためあたるからは福の神として歓迎され、同じ布団で一緒に寝るほど仲良しになる。しかし、原作以上に非常に女に惚れっぽく、あたるの母、しまいにはしのぶにまで詰め寄り、結局あたるに逆さ吊りにされてしまう。「いじめられるくらいなら帰りたい!」と本人の希望もあり錯乱坊の力を借りて帰ろうとするが、呪文が間違っていたのか増殖した。しかし翌日、再度悪魔祓いを試みた錯乱坊により、全員鏡の世界に帰っていった。(サンデーグラフィックより)
- 悪魔ベリアル
- 声 - 池水通洋
- 「魔のランニング」(原作第37話)に登場した悪魔。依頼人が他人から愛され尊敬されるようにしむける能力を持ち、この能力をもってしてあたるをクラスメートから尊敬されるよう演出した。なぜあたるかと言うと、ベリアルを呼び出すにはベリアルの紋章を13回描けば良いのだが、この紋章と同じ道筋のランニングコースを13日連続であたるが走り、更に夕日を背にしてベリアルの頭文字、すなわちVサインをしたためである。契約に従って掃除機のような機械であたるから魂を奪おうとしたらそれをラムに破壊され、中に入っていた他の魂がどこかへ飛んで行ってしまったので、「わーん! クレジットが払えないよー!」と嘆いていた。その後はチリ紙交換をしていた。聖書にも登場するベリアルと同じく、昔は火の戦車に乗っていたらしいのだが、NOWに決めようと思ってベスパに乗っていた。
- ドラキュラ
- 声 - 肝付兼太
- 「翔んだドラキュラ」で登場したドラキュラ。B型である。ニンニク、太陽、十字架に弱いというのは従来の吸血鬼なのだが、中年の上あまり女性ウケする顔でなく、頭もとても悪くボキャブラリーが貧困(このため、同じ嫌味を何度も何度も繰り返す)で、誤字脱字(白い首筋→死呂井くび酢地、ドラキュラ伯爵→どらきゅら迫車九)が非常に目立つ。その上、極度のへたれである。そのため、部下であるコウモリ(声:太田淑子)からは「旦那様」と呼ばれているもののあまり尊敬されておらず、棺桶にニンニクを放り込まれたりしていた。ラムを見て「久々にロリータの血が騒ぐ!」と言っていたことからロリータ・コンプレックスでもある。原作ではカラスにも殴り倒されていた。また、自称「けっこう味にうるさい」らしいが、その実人間と獣の血の区別が出来ない。
- クチナシ
- 声 - 二又一成
- 「クチナシより愛をこめて」で登場したクチナシの花。元は「フラワーショップぼけや」に売られていた普通のクチナシだったが、テンが与えた鬼星の肥料により巨大化し言語能力を持った。「フラワーショップぼけや」のおねえさんのことをずっと好きだったので想いを伝えるも、「フラワーショップぼけや」のおねえさんには心に決めた花があったためフられた。
- プール妖怪
- 声 - 八奈見乗児
- 面堂家のホテルのプールの底でおとなしく暮らしていた妖怪。ポテトチップが好き。「うちのホテルが迷惑する!」と面堂に追い出された後は諸星家の風呂場で一週間ほど居候していたが、結局はあたるの母による決断で捨てられることになった。その後、海であたるに捨てられた後は少年に拾ってもらい、「ポチ2号」と名づけられた(ちなみに1号は錯乱坊)。しばらく出番はなかったが「水中ラブ三角形」で再登場し、水族館でフグの美々子さんに恋をしていた。最終章ボーイミーツガール Act.11 Finのタイトルバックにも、少年と一緒に顔をのぞかせていた。
- 怪人赤マント
- 声 - 滝口順平
- 「怪人赤マントあらわる!」(原作第41話「怪人赤マント」相当)に登場した友引高校七不思議の一つ、「怪人赤マント伝説」における赤マント。温泉マークが学生のころは生徒らから恐れられる存在だったが、時を経て次第に忘れ去られ、あたるらの世代には誰一人知る人のいない扱いになっていた。また、長い年月を経て、かつての体型からは想像できないほどの肥満体質になり、すっかり間抜けな姿になっていた。友引高校の納涼ディスコパーティに潜り込み、生徒たちを驚かせようとしたが、ことのはずみでラムとダンスのペアになり、見事優勝する。妻子ある身で、妻はかつて温泉が学生だったころに赤マントが連れ去って行った女生徒で、当時の面影はもはやなかった。
- センチな妖怪
- 声 - 玄田哲章
- 「さよならバイバイ夏の日々」のBパートに登場した妖怪。静かに感傷に浸っていたあたる達の前に突如現れ、一緒に感傷に浸ろうとした。しかし、面堂によると「どう見ても一緒に感傷に浸りたいタイプではない」。ラムが線香花火のはかなさに涙すれば「あなたは僕と同じガラスのようなハートを持っているー!」と大騒ぎして意気消沈させ、面堂がサクラ先生に振られた時(原作では黒メガネ)は、本人は精いっぱい慰めているつもりだったのだが、逆にその傷口を広げた。
- 煩悩あたる
- 声 - 古川登志夫
- 「奇怪! 無我の妙薬」で錯乱坊が作った無我の妙薬をコタツネコに毒味させられ、体外に追い出されたあたるの煩悩。この状態だと空を飛べたり、瞬間移動ができる。しのぶの寝室に潜り込んだり、サクラの入浴を覗こうとしたため、お祓いによって退散させられる羽目になった。いわゆる生霊の状態なので、お祓いに弱い。本体のあたるは煩悩が追い出されてからは、錯乱坊いわく邪気がなくなるが、煩悩以外のエネルギーを持っていないため、寝たきりの状態になった。しのぶやサクラ、錯乱坊はおろか、両親にまで「あたるが真人間になる!」と大喜びでお祓いをされたので、そのショックで人間不信に陥る。
- 脳天鬼
- 声 - 古川登志夫
- 「魔境転生! ダーリンは何を考えてるっちゃ!?」であたるが特殊な毒キノコを食べたことであたるの脳内が具現化した世界に登場した能天気な鬼。アニメではあたるは死んでしまったので二人が出会うことはなかった。しのぶからは「能天気な鬼ねえ」といわれ、ラムからは「ダーリンに似ている」と言われていた[20]。原作第二巻(原作第12話)「性」と内容が明らかに違うのはこのためである。なお、原作「性」はアニメ版とは内容が大きく異なるので、あたるも別に死んでおらず、似た者同士意気投合していた。あたるの脳内が具現化した世界のガイドを務める。初期のエンディング曲「宇宙は大ヘンだ!」の最後にも登場しているが、「魔境転生〜」が放送されたのはうる星やつら後期のほうである。
- 酒の精
- 声 - 二又一成
- 「お酒は怖い! サクラのお祓い大失敗」(原作「お祓い三すくみ」相当)でサクラの体を乗っ取った酒の精霊。ヘビの姿をしている。様々な偶然が重なった結果サクラが大量のアルコールを摂取してしまったため、その本性を表した。サクラの怪力が備わっているほか、ラムの電撃(原作では麻酔銃)にもびくともしない。が、最後には錯乱坊の法力で召喚されたナメクジ、カエルにより、三すくみの法則のもと、動けなくなった。サクラが朝食に楢漬を食べていたため、その酒気によりサクラを支配した。
- 春眠
- 声 - 杉山佳寿子
- 「春のうららの居眠り教室」(原作第25話「春のうららの落第教室」相当)に登場した花の精。2級精霊に昇格するために2-4の生徒全員を術で眠らせるという課題に臨むも、あたる、面堂、ラムを眠らせることができず、師匠である万珍樓と共に宴会を催して、酒に睡眠薬を混ぜて3人を眠らせようとする。しかし誤ってスタミナ強化薬を作り、酒に混入。酔った上にハイテンションになってしまったあたると面堂はもはや手に負えなくなり、「今日の不祥事をバラされたくなかったらあたいを2級精霊に昇格させろ! いいな!」と作戦の首謀者でありながら、すっかり出来上がってしまった万珍樓に脅しをかけ、消えていった。「変身の術」が使え、作中これによって美人に変身した。「ラムちゃんのクラス会」にもこの姿で登場した。妖怪アメフラシとともに、高橋留美子がモデルと言われているキャラクターである。
- 万珍樓
- 声 - 肝付兼太
- 「春のうららの居眠り教室」に登場した木の精。春眠の師匠だが「無能な師匠」と、全く尊敬されておらず、本人も春眠の事を「不肖の弟子」と言っていた。精霊の存在を頑なに否定する面堂を催眠術で100年の眠りに陥れようとするが、鏡返しにて跳ね返される。その後宴会を開いて油断したところを睡眠薬で眠らせるという作戦を提案するも、いつの間にか自分まで酒を飲み酔っ払ってしまう。その後春眠に、不祥事をバラされたくなかったら2級精霊に昇格させるよう脅され、「2級より特急に限るでの」と会話がかみ合わないまま、消えていく。
- 桃の精
- 声 - TARAKO
- 「桃の花歌合戦」に登場した桃の木の精霊。桃の木の下で面堂が大伴家持の和歌を詠んだ際に現れ、直後息つく間もなくあたるに連れ去られた。
- その後歌の仙人の催した歌合戦で、審査員に錯乱坊を指名する(あたる達は負けたら歌の仙人に食べられてしまうので、彼らの中で一番マズそうなのを選んだと言っている。またこの時、桃の精霊は錯乱坊のことを「老けた子ども」と言っていた)。原作では、あたるが詠んだでたらめな和歌に感動して涙を見せる一面もあった。
- 歌の仙人
- 声 - 飯塚昭三
- 「桃の花歌合戦」で桃の精と共に登場した大男。そのためサクラからは「妖怪退散!」と完全に妖怪扱いされ、しのぶからはなぜか「妖怪でなければ巨大化したタケノコ族よ!」と言われた。あたる達と和歌の詠み比べの勝負をしたが、500年ぶりの登場だったため、和歌を忘れてしまっていた。
- ウェンディ
- 声 - 土井美加
- 「ドッキリ図書館お静かに」で本の世界から本の整理にやって来た、ピーター・パンにおけるヒロイン。本の整理が悪いため、本の世界のバランスが崩れかけており、クジに負けたウェンディが代表でやって来たという。本の世界の住人なので体に重さも厚さもない。そのため隙間に入ったり出てこられたりする。アニメ版ではその後、本の世界のバランスが完全に崩れ、本の世界の住人が一変に友引高校図書室を覆い尽くす大パニックに陥ったが、みんなで本を整理したためおさまり、あたるらに感謝して本の世界に帰って行った。帰る際に腕章を取り忘れていたため、「図書」と書かれた腕章をつけたまま、「ピーター・パン」の絵本に載っていた。「オールスター大宴会! うちらは不滅だっちゃ」では、後ろからチビに抱きつくというシーンがある。
- アニメ版で声を担当した土井美加は、ディズニーのアニメ映画『ピーター・パン』でも同じ役を演じている。
- 柳精翁
- 声 - 富田耕生
- 「怪談! 柳のオジジ!!」に登場した柳の精。当初温泉マークの苦しまぎれに作った作り話かと思われていたが、あたるが柳の木に落書きをしたため激怒し、柳の木から現れた。あたるに宝の地図を与え、穴を掘ったところを見計らってその穴に生き埋めにしてやろうと画策するも、当のあたるが温泉マークに学校の宿舎に連れて行かれてしまったため、作戦は失敗。腹いせにあたるが柳の木に描いた「面堂のアホ わーん暗いよー狭いよー怖いよー」のイラストを校舎の至る所に描いていった。背中にそのイラストがプリントされているため、面堂の怒りを買い、決闘を申し込まれたので承諾するも、その面堂も温泉の宿舎に行ってしまったので、結局一晩中待たされる羽目になった。正々堂々とたたりを加えてやるといっていたが、実際は姑息な手段を用いようとしていた。中国4千年の妖怪の流れをくんでいる。
- イモちゃん
- 声 - 詩織
- 「飛べよイモちゃん」(原作第33話「美しい旅立ち」相当)でパーマやメガネが拾ってきたイモムシ。後にあたるが譲り受け、イモちゃんと名づける。しかし実はイモちゃんは妖精で、美味しいものをいっぱい食べて綺麗な妖精になるためにやって来たのだった。そのため、2-4の生徒のほぼ全員の弁当を食べてメガネから飼い主であるあたると共に死刑を宣告される。最終的に念願の妖精になることができ、あたるとラムに感謝して妖精界に帰って行った。原作では「ごっつあんでした」と言っている。
- 冬の妖精
- 声 - 高田由美
- 視聴者から投稿されたオリジナルストーリー「春遠からじ 寂しがり屋の妖精物語」に登場した冬の妖精。些細なことでラムとケンカし、荒んだ気持ちになっていたあたるの前に突如現れ、何の苦しみもない、俗世間からかけ離れた世界、すなわち冬の世界に連れて行こうとした。笑うことを知らず、まったく笑顔を見せない。冬の世界にあたるを連れていくため、あたるの今までの楽しかった記憶を全て消そうとするが、その際にふと、ケンカの原因を思い出し、完全に自分に非があったことを思い出したあたるがラムの元へ帰り、仲直りして楽しそうにしているのを見てほほ笑み、妖精の掟に従って春の妖精へと生まれ変わる。「大波乱! 竜之介が初めて水着を着る時!!」で再登場し、幽霊の少女たちである小鳥や望と一緒にいた。
- アメフラシ
- 声 - 植竹真子
- 「美少女は雨とともに」(原作:「雨よ降れ降れ、もっと降れ!」)で登場した妖怪。雨森露子の父親が子供の頃、運動が苦手だったために、地蔵(原作では道祖神)に「雨が降りますように」と願いをかけていたところに現れ「遊んでくれるなら雨を降らせてあげる」と約束、その通り雨は降り、運動会は中止になる。しかし直後に、露子の父が引っ越してしまい、アメフラシと遊ぶ約束が果たせなかったために呪いをかけることを決意、本人でなく娘の露子に呪いをかける。露子の行く先々で水難が起こるためボーイフレンドができないことを知ったあたるは、下心も手伝って露子と付き合う。しかし一週間後アメフラシがあたるを呪い殺す寸前、アメフラシの居場所(錯乱坊のテントの隣)を知って駆けつけた露子の父が、一週間昼夜を分かたずアメフラシと遊び続け、思いを遂げたアメフラシは冥界に帰る。
人間、動物、歴史上の人物
- O島 (おーしま)
- 声 - 菅谷政子
- タヌキの罠にかかっていた鶴。助けてもらったあたるに恩返しに来るが、空回り。結局何も出来ずに立ち去る。劇場版第3作『リメンバー・マイ・ラブ』でも登場した。
- 佐渡山(さどやま)
- 声 - 緒方賢一
- アニメの初期、及び『うる星やつら オンリー・ユー』に登場した、拷問研究会代表350パウンド2分の1を誇るメガネらの友人。「電気アンマ三段責め」や「悶絶地獄責め」をあたるに披露している。しかし実は気が小さく、メガネが狂気した時や、しのぶがキレた時にはすっかりおびえている。ラムを地球に呼び戻す際には「ベントラ」の呪文に協力している。
- くみのおとこ(仮名)
- 声 - 小原乃梨子
- 架空の女性「組野おと子(くみのおとこ)」になりすました本名不明の女子高生。「くみのおとこ」の名前の由来は「組の男」から。
- 原作では「君まてども」(第27話)に登場。面堂のプライドを粉砕するために白井コースケらが用意した「組野おと子」になりすましあたるとデートする予定だったが、1時間3千円のバイトということでコースケらが前払いした3千円で食いすぎて前日に倒れる。
- アニメ版では面堂が登場する前の「ときめきの聖夜」の回で登場。仏滅女学院のナンバー3にランキングされている美少女と言われていた。ラムがあたるに見切りをつけるように、メガネらが用意した「くみのおとこ」になりすまして彼らの作戦に協力するはずだった。しかし、作戦がラムに漏れ、後に電撃を受ける羽目になる。「ドキュメント! ミス友引は誰だ?」では仏滅女学院のナンバー3がお家騒動を起こし、混乱に乗じて一気に仏滅のナンバー1になろうと画策(画面には未登場)していたが、「ときめきの聖夜」に登場した「くみのおとこ」役の娘と同一人物かどうかは不明である。「ときめきの聖夜」は「お別れ直前スペシャル! 輝けうる星大賞」でベスト4にランキングされた。
- あたるの佐(あたるのすけ)
- 声 - 古川登志夫
- 原作「平安編」(壱・弐・参の巻)3部作の平安時代の架空の人物、および、アニメ版「あたる源氏平安京へ行く」に登場した諸星家のご先祖。ラムが「昔のダーリン」と言っていたが実際の所定かではない。原作・アニメ版ともに性格は現代のあたるとまったく一緒で、しのぶの局(つぼね)やラムに何度も言い寄っていた。「平安京防衛軍」という重要なポストに就いているが原作、アニメともに防衛軍らしいことはしておらず、アニメ版に至っては未来からやってきた鬼(ラムやテンとは別)にこびを売って寝返るというありさまだった。最後はラムの爆弾で現代にタイムスリップし、現代でもナンパしていた。
- かえで
- 声 - 三田ゆう子
- あたる達が修学旅行で出会ったくのいち。あたるが何も知らずに偶然拾った重要機密が書かれた密書を取り返すべく何度かあたるに近づくがラムの妨害により失敗。最終的には養豚の術で撹乱し、密書を取り返すが、その後転職を希望し、抜け忍となる。たびたび転職はするがどれも続かず、「修学旅行 くのいちよ走れ!」の最後ではカメラマンになっているが、どうやらこれも続かなかったようである。原作では以後かえでの登場はないが、原作のカットされた部分を取り入れたアニメオリジナルストーリー「就職大願望!帰ってきた抜け忍かえで」にて終太郎のボディーガード採用試験に臨むも、あと一歩のところであたるとラムの妨害が入り、結局失格となる。この回で師匠やつでの必殺技「顔面崩し」を打ち破っている。小さいころからやつでの下で厳しい修行を積んできており、同期の忍びにむかで、くまでがいる。ちなみに転職希望の理由は、くのいちを続けていると、やつでのような顔になってしまうことを恐れたからである。ラムの電撃を「雷(いかずち)の術」、「電気(エレキ)の術」と呼び、また軽い身のこなしから、くのいちと勝手に勘違いする。なんとなく調子が狂うため、あたるに対し苦手意識を抱いている。また、アルバイト情報誌の表紙に自分の名前を書くという少々セコい一面もある。劇場版(『うる星やつら いつだってマイ・ダーリン』)では、一瞬だが、むかで、くまでと共に登場し、ラムとルピカの空中戦を観戦していた。
- フラワーショップ「ぼけや」のおねえさん
- 声 - 高田由美
- 「クチナシより愛をこめて」にて登場。フラワーショップぼけやの店員の女性。先述のテンの与えた肥料で化け物化したクチナシを見ても動じず、普通にクチナシを振る、ある意味すごい女性。テンはおねえさん目当てにフラワーショップぼけやに出入りしていた。その後もフラワーショップぼけやに在籍しており、「母の心、子の心」でも再登場してテンにカーネーションを売っていた。
- 露子の父
- 声 - 安西正弘
- 「美少女は雨とともに」で登場した、事件の発端を作った張本人。小学生のころは運動が苦手で、運動会当日に雨が降るように願っていたところ突如現れた妖怪アメフラシに、友達になるという条件の元運動会当日に雨を降らしてもらうが、その後家を引っ越してしまい、アメフラシとの約束を破ってしまう。そのため、娘の露子がアメフラシの呪いを受けてしまい、本人も非常にそのことを気にしていた。後に、露子に近づこうとするあたるをワラ人形で殺そうとするアメフラシを間一髪のところで制止し、謝罪して、幼い頃の約束を果たす。が昼夜を分かたず遊び続けているうちに完全に感情移入してしまい、アメフラシが気が済んで消えて行ったあとも、「もっと遊びたいよー!」と子供のようなことを言っていた。初対面の際は何度もあたるのことを呼び間違え、「諸橋君」、「物干君」、「諸寿司君」、「諸だし君」と呼んでいた(ただし、最後の「諸だし君」については直前に「諸ぼーし君!」と、間違えずに4回も呼んでいたため、わざとかと思われる)。その都度あたるも「諸星です!」と突っ込んでいた。アメフラシが原因で極度のストレスから神経過敏に陥った。
- 夏子(なつこ)
- 声 - 丸山裕子
- 「花和先生登場! これが青春だね」のBパートに登場した女子バレー部のキャプテン。うる星やつらの他の女性キャラクターに劣らず怪力で、手刀でまきを割れ、往復ビンタでバレーボールの表面をズタズタにできる。後述では花和先生を震え上がらせた。パーマ率いる男子バレー部をカス呼ばわりし、男を差別する。と言うのも彼女はかつて付き合っていた恋人に、「僕と付き合いたくばバレーボールをやめてくれ。ぼくはバレーボールに真剣に打ち込む君が嫌いなんだ」と言われ失恋した過去を持つ。原因は彼氏の言うとおりバレーボールで、夏子は主にアタックの際に顔面が崩れ口調も乱暴になる。その後昔の彼氏に似ていると(実際は全く似ていないのだが)面堂に一目ぼれする。面堂にも崩れた顔を見られてしまうが、「気に入った。今まで僕の周りにはいなかったタイプだ」と意外な好印象を与えた。
- マコ
- 声 - 大和田りつこ
- 「恐怖のセントバレンタインデー」に登場した幼児。天下御免のバレンタインデーにテンにチョコレートをあげ、テンがそれを受け取ったため、無理やり婚約した。が当のテンは幼児に興味がないというのと、性格の不一致からマコに苦手意識を持っていたが、「バレンタインにチョコを貰ったら、将来その人と必ず結婚しなくてはならない。これは日本の法律であり違反すれば死刑!」と言うデタラメを真に受けていた。同じ境遇のラムとは気が合う。発言がもはや幼児レベルでなく、「見た? あれが女心を踏みにじった男の末路よ」、「身も心もとろけさす甘美な暴力と言ってほしいわ」、「ひどいわっ! もう私たちを愛してないのね!」他多数作中で語っている。二度、テンとキスしている(もちろんテンからしてみれば不可抗力)。美人の母親はあたるにモーションをかけられたが、例によって相手にせず。「オールスター大宴会! うちらは不滅だっちゃ」の最後の方や、「ボーイミーツガール Act.11 FiN」のタイトルバックにも登場している。
- 牛丼仮面
- 声 - 玄田哲章
- アニメオリジナルのキャラクター。「命かけます授業中」では牛丼を軽視した温泉に牛丼とは何たるかについて力説した後彼に制裁をあたえる。「レディー竜之介」ではプロボクサーとして登場し、「必殺! 立ち食いウォーズ」では大食い対決に商店街チームのひとりとして参加した。が、真っ先にダウンした。
- お銀
- 声 - 榊原良子
- 「さよならの季節」以降時々登場する女学生。アニメオリジナルキャラ。通称「けつねコロッケのお銀」。三隣亡学園で無血クーデターを起こし、ナンバー1になった美女。「さよならの季節」ではあたるのラム離れを阻止するため、しのぶや他の学校の美女とともに暗躍し、「ドキュメントミス友引は誰だ」では竜之介をミス友引にするため、運営委員長であるあたると裏で手を結ぶ(ただしあたるは、ラムやラン、しのぶやサクラを擁立する他勢力ともそれぞれ手を結んでいた)。彼女がメインとして登場する「必殺! 立ち食いウォーズ」では、昔から続く立ち食い店を潰そうと画策する面堂と、それを阻止しようとする商店街の大食い対決に商店街側で参加し、その勝負で立ち食いの師匠である「けつねタヌキの竜」を破った。ウンババの哲の付き人だったはずのフランケン1号、2号を引き連れて歩いているシーンがあった。
- 仏滅高校総番
- 声 - 肝付兼太
- 仏滅高校の番長。ラムからは「くちびる番長」(次回予告において)、仲間からは「不良品」、あんなからは「あざらし」、しのぶからは「総番(ばけもん)」と呼ばれていた。しのぶに対し一方的に惚れているが、人間離れした図体と顔半分が唇という怪物のような風体により、しのぶには毛嫌いされている。しかし、お構い無しに「しのぶさん好きじゃ〜」と言い迫ってくる。チェリーと同様に突然どこからともなく湧いて出て来る。ラムと決闘した際、筋肉増強剤を飲んで肉弾戦をするラムに対し、いくら攻撃を受けても、何事も無かったかのように湧くという不条理により圧倒的勝利を治める。これは「不死身の肉体と、それよりも恐ろしいのはどんなにひどい目にあっても、次の瞬間それを綺麗さっぱり忘れ去る鋭い忘却力」と仲間が解説していた。なお、運命管理局の回でしのぶがあたると結婚しなかったパターンの未来に登場。
- 言語道断
- 声 - 八奈見乗児
- 「謎の坊さん登場! 鐘つきバトルロイヤル」のBパートに登場した僧侶。亡き先代の命日に鐘を千回ならすという遺言に従って、あたる達に協力を求める。褒美に「かね」も用意してあると言っていたが、実際は「鐘」で、竜之介や終太郎、あたる達の怒りを買った。
- 竜之介を「坊ちゃん」と呼び、お約束の法則に基づいて、顔面にパンチを入れられた。
- あたる達の鳴らす鐘を終始「心地良い響きじゃ」と感動して聴いていた。
- 青春おじさん
- 声 - 納谷六朗
- 「青春おじさん登場! 耀け夢の大喫茶店」に登場した喫茶店のマスター。青春を青臭く語るのが好きで、容姿以外は長らく登場していない花和先生とほとんど同じであり、声優も同じ人物が担当。コーヒーの代金をもらい忘れたり、連日喫茶店で、あたるら喫茶店賛成派と教師ら反対派が乱闘騒ぎを起こすため次第に喫茶店経営の難しさを実感していく。その後、友引高校校長の推進で学校にコーヒーの出前を届け、そこで2-4の生徒に青春とは何たるかについて語り掛けようとするも全く相手にされず、しまいには「うるさいんだよオッサン!」と言われてしまい、彼の青春への想いは砕かれた。更にその後も喫茶店での乱闘騒ぎは続き、限界にきたマスターは友引高校の人達を殲滅しようと画策し、次の日あたる達が店に入って来た瞬間に大量のゴキブリをまいた。しかしそこにいたのはあたる達でなく、一般の客(アニメでは警察官)だったため、あえなく店を潰す結果となった。謝罪に来たあたる達に「人を恨んじゃいけないよ」とやさしく語りかけ、娘とともに店を去って行った。一見器の大きな善人に見えるが、その後は友引高校に「天丼50人前」「寿司50人前」を送るよう注文したり、「友引高校で事件が起きた」「友引高校で火事が起きた」などの悪質な電話を繰り返して器の小さな嫌がらせをした。
- 泉(いずみ)
- 声 - 潘恵子
- 「青春おじさん登場! 耀け夢の大喫茶店」に登場した喫茶店のマスターの娘。父とともに喫茶店で働き、そのかたわら父を支える。彼女の存在が、喫茶店出入り反対派だった面堂を賛成派に心替わりさせ、あたるも彼女目的で喫茶店通いを繰り返した。
- コウモリ
- 声 - 太田淑子
- 「翔んだドラキュラ」に登場したドラキュラ伯爵の側近。オス。頭の悪い上司のため日夜苦労が絶えない。変身が可能であり、作中女性に変身した。自分のまいた種だが、最終的にあたるとキスする羽目になった。
- トラジマ
- 声 - 緒方賢一
- 「ニャオンの恐怖」にて登場以降、たびたび登場する友引町の猫を取り仕切る眼帯をつけたボス猫。ラムいわく「今年に入ってから85戦85勝0敗85TKO」を誇る猛者。また、「すだれのトラジマ」の異名をはせている。原作ではすぐにやられてしまったが、アニメではあたるとの一騎打ちでも圧倒的な力の差を見せつけ追いつめるが、最後のクロス・カウンターでリーチの差(この場合は腕の長さ)を考えておらず敗れた。以後はテンとケンカしていることが多い。「魔法の小瓶! うちはどうなるっちゃ?」(原作「大ビン小ビン」相当)では小さくなったラムに襲いかかろうとするも返り討ちにあい、執拗に電撃を浴びせられたり、原作「愛の使者どすえ」でキューピッドの矢が刺さって、通行人同様にラムに抱きついて電撃を喰らっていたが、それでもラムの足にしがみついていたり、「母の心、子の心」ではカーネーションをテンから奪って火炎放射を食らうなど、しばしば悲痛な目に遭っている。
- ほかの猫同様、錯乱坊のことを師とあがめ、錯乱坊に暴言を吐いたあたるに殴りかかっている。アドリブか、時々日本語が出てくる(「惚れたぜ」、「ニャコチンする?」など)。「夢見るテンちゃん! 虹のはてに大冒険」ではほとんど日本語でしゃべっていた。「ニャオンの恐怖」は「お別れ直前スペシャル! 輝けうる星大賞」でベスト9にランキングされた。
- ウサギ
- 声 - 八奈見乗児
- 「地獄のキャンプに桃源郷を見た!」のAパートに登場したしゃべるウサギ。あたる達が食事をしている間に非常用の食料を全て奪い、食べてしまった。
- 地元の村でも悪さをしていたようで、山にはウサギを捕えるための様々な罠が用意されていた。
- イルカ
- 声 - 二又一成
- 「太陽がいっぱい! 浮気がいっぱい!」のBパートで登場したしゃべるイルカ。女の子に声をかけるも当然気持ち悪がられ、寂しい思いをしていた。そんな時ラムに出会い、声をかけても気持ち悪がられないことに付け込んでしつこくデートの申し入れをする。結果、あたるに嫉妬させるため、ラムに利用される。ラムが用意した「変身イヤリング」で色男になりラムと海辺でデートし、見事あたるを嫉妬させるが、デートをしているうちに人間の男はみじめだと悟り、そのことを気づかせてくれたラムに感謝し「変身イヤリング」で女になる。
- キツネ
- 声 - 菅谷政子
- 言葉を話せるキツネ。主に「純情ギツネ」と称される。犬に襲われていたところをしのぶに助けられ、好意を抱く。変身ができるが、耳としっぽ、体格や声はそのままだが、いつも服だけは完璧。どう見ても正体がバレバレなのだが、本人は上手く変身し切れていると思っており、周囲の人間も騙されていることにしてキツネを傷付けないようにしている(あたる達はそれを逆手にとって授業をサボったりしている)。キツネがメインの話の一つ、「またまた純情ギツネ! しのぶさんが好き!」は「お別れ直前スペシャル! 輝けうる星大賞」でベスト6にランキングされている。三四郎という心優しいカカシの友人がおり、彼からは知恵を授けてもらったり話を聞いてもらったりして、何かと頼りにしている。
- 与太郎(よたろう)
- 声 - 亀山助清
- 「しつこいっちゃ! 三人娘の動物大作戦!!」で写生のモチーフになったダチョウ。性格が悪く、下手な絵は容赦なく踏みつぶす。しかし女生徒には優しく、ラムの絵を見ても、イラッとはしていたが見逃していた。与太郎自身は絵がうまく、精悍な顔立ちの自身を描いて見せた。が、その絵を見た美術の先生が「え〜おい! 与太郎がこんな精悍な顔しとったか! もっと不細工だろうが!」と言ったので、後ろから硬そうな壺を先生の頭に叩き落した。
- 紫式部
- 声 - 鷲尾真知子
- 「あたる源氏平安京へ行く」の最初と最後に登場し、ナレーションを務めた。不細工な顔をしており、本人も気にしているようだが開き直っていた。
- ラムの用意した爆弾が大爆発した際にはあたるの佐らと共に現代にタイムスリップして、「男が何じゃー!」と叫んでいた。
- 桃太郎
- 声 - 小原乃梨子
- 「あたる源氏平安京へ行く」で登場。従来の桃太郎のイメージとはかなりかけ離れていて、あまり強そうではないのだが、本人によると偏差値75、内申51、生徒会長にも選ばれ、甲子園でも優勝、直木賞と芥川賞を受賞、FNS歌謡大賞も取り、村の名誉村民にも選ばれた超エリート。「こんな自分が鬼なんかに負けるはずがない!」と自負するもあっさりと敗れ、「今の僕を救えるのは死だ! 死ぬしかない! おじいちゃーん、おばあちゃーん」と、エリートらしくもろく挫折した。彼の敗北により、事実上平安京は未来の鬼に占領された。
- 源義経
- 声 - 村山明
- 「父よあなたは強かった」でクラマがあたるを理想の男性にするために手本とした実在の人物でありクラマの実父。カラス天狗の扮装をしたあたるを人間と見抜けないなど、少々抜けているところがあり、女性の肌をあまり見たことがないのでラムを見て過剰に反応した。あたるにプレイボーイの素質があると言われたが、「私には平家打倒の大願がある」とあたるに別れを告げ、弁慶と共に去って行った。日本の歴史上源義経は藤原氏に裏切られ平泉の寺で自害するが、実は自害の直前、クラマの母のUFOに助けられ、後に結婚し契ったらしい。
- 弁慶
- 声 - 玄田哲章
- 「父よあなたは強かった」に登場した人物。「義経を子供の作れない体にしてほしい」とクラマ消滅を目論むラムに頼まれ引き受ける。が本人は義経の事を女と勘違いしていて、「子供を産めない体にする」と解釈していた。史実どおり京都の五条橋で闘い、その後義経が男だと分かってからは平家打倒の彼の夢を一緒に追うことになる。最後の戦いで義経は自害せずに助かるらしいが弁慶に関しては知られていない。また、史実では弁慶は侍から刀を奪っていた、義経で丁度千人目という伝説があるが、実際は顔が原因で女にモテなくて、そのうち女が憎くなり、千人の女をどぎつくいじめてやろうという大願を立て、義経で丁度千人目というものだった。「あたる源氏平安京へ行く」の紫式部のような顔である。
- 菅原道真
- 声 - 大木民夫
- 「デートがしたい! あたるのテスト大作戦」であたるの母が太宰府天満宮まで行って買ってきたお守りから現れた人物。あたるはお守りをカンニングペーパーの隠し場所として悪用しようとしたが「わしを信用しとらん証拠じゃ」と中身を捨て、代わりに自ら登場する。学問の神のプライドを誇示するため、あたるの試験に協力しようとするも、最初の科目・英語では「暗号の解読は専門外じゃ」と役に立たず、次の古典では、紛う方無き勝利と余裕を見せていたが、最初の問題が“現代語に訳せ”で、古文は理解できるものの現代語が分からず「この言葉、現在では何と言っておるんじゃ?」というありさまだった。最終的には「歩くカンニング」としてあたるに女生徒の答案を見てくるように言われるが、よりによって古典が分かるはずのないラムの、いら立って答案に書いていた落書きを答えと勘違いしてあたるの答案に書く。あたるが「後は自分ひとりでやる」と言ってからは横から徹底的に邪魔をし、結局あたるは補習となる。「ピース、ピースじゃあ!」と、半ば学問の神らしくない発言もあり、行動も子供じみていた。
- 天照大神
- 声 - 小山茉美
- 「オールスター大宴会! うちらは不滅だっちゃ!!」で登場した古事記における日本神話の代表的な太陽神。神無月(出雲では神有月)で出雲の国に神々の集会に行く途中、道に迷っていた所でテンに出会ったが、折りしも友引高校では仮装大会があり、あたるたちのクラスの出し物は「天岩戸(あまのいわと)」だったが、主役のアマテラス役だったお雪(原作では百恵)が持病の癪で急遽降板してしまい、他に適当な代役が見つからなくて困っていたあたる達の元にテンの誤解で連れてこられ、仮装大会にアマテラスの役で半ば強制的に参加させられた。がそこでアマテラスにちょっかいを出したあたるのせいでラムとトラブルになり「携帯用天岩戸」を膨らませ、その中に隠れて地球を暗闇にしてしまった。よりによってアマテラスを出すウズメ役だったラムは当然無視するが、その後本物のウズメがアマテラスを探していた他の八百神とともに現れ、友引高校生徒らとともに宴会を始めて少し戸を開けたところをタヂカラオによって栓を抜かれ、どこかへ飛んで行ってしまった(原作では、天岩戸を開けた瞬間「アマテラスが天岩戸から出てくると宴会がお開きになる」という理由でタヂカラオに再び閉じ込められている)。ラストでテンの母のバイクの後ろに乗って登場し、地球に光を取り戻した。テンから「あまでらのおおかみ」と呼ばれていた。太陽神であるため、額に光を放つ円盤(鏡)をつけている。この円盤を交換することによって出力(なぜかワット表示)の変更が出来、原作では?W→15W→500kWと切り替えている。
終盤に登場する人物
- 因幡(いなば)
- 声 - 鈴置洋孝
- 夢の世界のドアノブを作る運命製造管理局の人間。管理局の制服で亜空間を自由に移動できるうさぎの着ぐるみを着用。本作末期には重要な役どころを務める。空腹で行き倒れていた所をしのぶに助けられ、その後は互いに好意を抱くようになる。しのぶのほかに親しい女性や、過去に女性との付き合いが一切なく、女性の裸を見てのぼせる。「しあわせな恋」を肥料とする花を摘みに行くという難題な試験のパートナーにもしのぶを選ぶが、数々の罠によりしのぶに嫌われてしまう。しかし、しのぶを想う純粋な因幡の気持ちにしのぶは心を打たれ、その後気絶した因幡を抱えて花畑まで向かった。花は咲いていなかったが、「テストなんか口実で、しのぶさんと一緒にいたかっただけだし…」の因幡の言葉で互いの心は通じ合い、花は満開になった。その後は喫茶店で二人でお茶を飲む姿が見受けられる。最終章ボーイミーツガール(完結編)にも登場し、しのぶや面堂らとともに記憶喪失装置と奮戦した。その後、あたるとラムの鬼ごっこを見守った。最後には、自動的に解除されて地上に落下してきた記憶喪失装置の下敷きになっていた。
- 真吾(しんご)
- 声 - 古谷徹
- 面堂家のお庭番(庭師)で菜造じいの孫。一応は面堂終太郎のお庭番(諜報係)。幼い頃に祖父と生き別れ、面堂家敷地内の電気密林で育ったことから、耐電性を持ち、ラムの電撃は通用しない。女子に惚れっぽく、ラムをさらったことがある。ラムの他にも竜之介や了子とも一悶着を起こしている。テレビを祖父と思い込んで熱心に見ていたためか、時代劇のような口調で話す。
- 菜造じい(さいぞうじい)
- 声 - 北村弘一
- 面堂家のお庭番(庭師)で真吾の祖父。面堂家の敷地内で電気野菜の栽培中に真吾と生き別れるが、のちに再会した。かなりぼけているうえに、目が悪いらしく面堂をしばしば真吾と間違える。
- 潮渡 渚(しおわたり なぎさ)
- 声 - 弥生みつき
- 初登場は「渚のフィアンセ」。父(声 - 肝付兼太)が竜之介の父の親友で同業者。父と竜之介の父が共に独身時代に「どんな事があっても子供同士を結婚させる」という無茶苦茶な約束をしたことによって、竜之介のフィアンセになる。
- 親子二人で浜茶屋を営んでいたが、経営が苦しく、浜茶屋を建て直すため、特産のウニを使ったかき氷の新メニューを試作している最中、試食のしすぎで父と共に落命して幽霊になる。その後生身の体を得て以降、冥界に帰れなくなってしまったため、竜之介一家と同居し、大食いのために家計に打撃を与えていた。ただし、あくまで生身の体を持つ幽霊というだけなので、悪霊封じのお札に弱い。
- 本当は男だが女として育てられたため、外見・口調とも女だが、身体と心は男である(つまり竜之介の逆)。浜の相撲大会で毎年横綱になっていたほどの怪力の持主で、男にすら腕力では負けたことが無い竜之介に腕力で勝る。
- 竜之介に一途で、相手は竜之介限定ではあるが、あたる並みにスケベであるため、たびたび竜之介に殴られている。また竜之介に手を出そうとしてあたると面堂にたびたび妨害されている。渚は女性として見ても美形だが、あたると面堂は当初から本能的に男と感知していて言い寄っておらず、男だと発覚した後はあたるにハンマーで殴られたり、面堂に刀を突き付けられたりと、やはりほかの男と同然の扱いを受けている。
ボーイミーツガール
原作の最終エピソード。テレビアニメでの映像化はされなかったものの、劇場版第5作『うる星やつら 完結篇』として制作された。
- ルパ
- 声 - 塩沢兼人
- ラムの許嫁。その昔曾祖父のウパが、行き倒れていたラムの曾祖父に将来女の子が生まれた場合、必ず嫁にもらうという条件でキノコを与え、後にラムが生まれたため結婚することになった。闇の世界に住み、星一番のブタ長者と言われていた。ウパの策略でラムの角が抜けたのを見計らって闇の世界にラムを拉致。そこで結婚式を挙げようとするも、あたる、カルラの暴動により失敗。しかし行き違いがあってラムがあたるを見限り、カルラもあたると地球に戻る道を選んだためラムを闇の世界に留まらせる。その後地球がキノコまみれになってしまったので、あたるがラムと鬼ごっこをして、10日以内にラムの角をつかむという条件でキノコ駆除のブタを提供することを約束。最終日にあたるが角をつかんだため、約束通りブタを提供して、カルラと共に帰って行った。カルラとは幼なじみで、小さい頃からよく一緒に遊んでいたが、将来ラムと結婚することを明かすと状況は一変し、半ば脅迫に近い形でカルラとの結婚を約束させられた。そのため、口ではカルラをじゃじゃ馬と呼び嫌っていたが心の中ではラムよりもカルラの事を想っており、カルラが送ってくる日用品(ポスター、ぬいぐるみを含む)を嫌そうにしつつちゃっかり愛用していた。また、鬼ごっこも大詰めに差し掛かった7日目、カルラに対して「おめえが戻ってこなければ、地球人にブタは渡さねえ」と遠回しにカルラに想いを伝えたが、カルラはその言葉の意味を理解していなかったため、結局ストレートに「おらの嫁になれ」と告白。言葉使いがナマッており、あたるのことを「もろぼすあだる」と呼んでいた。
- カルラ
- 声 - 井上瑤
- 闇の世界の住人。ルパのことを小さい頃から慕っていたが、ルパがラムと結婚することを明かしたため、かなり強引にルパとの結婚を取り付けた。しかし結局ルパがラムと結婚式を挙げてしまったので、あたると式場で暴動を起こした。その後はあたるとラムが行き違いで口論になり逆上したあたるが「カルラと結婚する」と言ったため、ラムはルパと共に闇の世界に残り、カルラもルパを見限りあたると地球に戻った。その後地球で、劇場版ではランが、原作ではカルラが持ち込んだ闇の世界のキノコが巨大化し増殖したので、仕方なくルパに救援を求めた。鬼ごっこ7日目にルパにプロポーズされ、最終日、あたるの勝利が確定したため、ブタを提供しルパと共に闇の世界に帰って行った。
- ラムの曾祖父
- 声 - 北村弘一
- ボーイミーツガールでの、事件の原因を作った張本人。20年間コールドスリープにかけられたまま忘れられていて、その後発見された。120歳を過ぎておりかなりボケているため、「なんせ20年間もコールドスリープにかけられておったからのお」を何度も言ったり、ついさっきまで自分が泣いていたこともすっかり忘れていたりといったありさまである。ラムの父の血統である。
- ウパ
- 声 - 緒方賢一
- その昔、行き倒れになっていたラムの曾祖父にキノコを与え、娘を嫁にもらう約束をしていた。しかしラムの曾祖父には息子ばかりで娘はおらず、怒ったウパは「いつか必ずもらいに来る」と言って去って行った。そして長い年月がたって生まれたのがラムで、ウパの曾孫のルパが年頃のため、ルパとラムを結婚させようとした。あらゆるキノコの特性に詳しく、「ハイリフレ茸」、「コピー茸」などを駆使してルパのため暗躍する。語尾に「〜ぽっ」と付ける。後にルパとラムの婚約解消を認める。
- 記憶喪失装置
- 声 - 千葉繁
- 弁天が誤作動させた鬼星の記憶喪失装置。当初これで、ラムや弁天達に関するすべての記憶が吹き飛ぶかと思われていたが、タイマーが最終日にセットされていたため、難を逃れた。間抜けな顔をしており、竜之介が「随分ふざけた顔してやがるじゃねえか」と言っていた。ただし記憶喪失装置とはいえものすごく強く、装置の解除スイッチにボールを当てようとする面堂らを火炎放射でことごとく焼き払った。劇場版では面堂家機甲部隊や面堂SXR7000タコ(ロボット)もあっさり壊滅させる力を持つ。最終日にあたるがラムの角を掴んだため自動的に装置が解除され地上に落下し、因幡や面堂らを潰した。
原作のみの登場人物
- 憑依ギツネ
- 「酒と泪と男と女」に登場した宇宙狐。非常に酒癖が悪く、酔っ払い運転を生きがいと豪語していた。地球に降り立ってからはもっと酒を飲むためにあたるに憑依した。この際幾度となくラムに迫り接吻している。酒が抜けるといたっておとなしく、妻と帰って行った。
- 諸星こける
- 「系図」において、あたるとラムが10年後の世界に行ったときに出会った未来のあたるとしのぶの子。あたるによると「子供のころの俺にそっくり」らしい。母親の見分けがまだついていない。OVA「夢の仕掛け人因幡君登場 ラムの未来はどうなるっちゃ」には、あたるとしのぶが結婚している未来で登場するが、後にその未来もリセットされる。
- 「みじめ 愛とさすらいの母」でも、あたるの母の夢の中に登場したが容姿は高校生のあたるに近く、母親がしのぶでなくラムであるため、「系図」で登場した諸星こけるとは異なる。身長は錯乱坊と同じくらいであった。あたるの生き写しとして、あたるの母の夢の中に現れた。だが、目元の辺りが少々ラムに似ている。
- 安達が原鬼子
- 「勇気があれば」であたる達がスキーに行った時のインストラクター。錯乱坊の「安達が原の鬼女伝説」の話と、いくつかの偶然から人食い鬼と勝手に勘違いされる。実際は普通の人間であるが最後まであたるには理解してもらえなかった。
- アキラ
- 「文化祭危機一髪」で登場した、自称純情でプラトニックなロリータ趣味の学生。友人に「アキラー!! ロック研いこうよー!」と再三言われていたにもかかわらずランに迫ってキスしてしまったため、若さを吸い取られてしまい、最終的にはロック研でなく民謡クラブに足を運びしぶいお茶を注文していた。少女コミックをとても大事にしていた。
- 人食いおばば
- 「はんぎゃ摘み」で登場した、四次元の森にすむ老婆。「はんぎゃ」という植物がこの老婆の家の畑にあるため、ランが、あたるとラムを差し出すという条件ではんぎゃを摘ませた。普通のもの(人間)は食べ飽きたのでゲテモノ(鬼)を食べられることを楽しみにしていたが結局計画がバレ、大量のはんぎゃを口に放り込まれる。
- 手品師
- 「マジカルハット」で登場した手品師。この話の一連の騒動のきっかけを作った。
- 星屑カンナ(ほしくず かんな)
- 「プリマの星をつかめ」で登場した節穴バレエ団のバレリーナ。周囲が惚れぼれするジャンプ力からプリマの一番候補とされていたがいつも着地に失敗していた。これは本人のミスではなく、同じくプリマの候補とされる花鰹つみれによる妨害(サラダ油をこぼす、画鋲をこぼす)があったためである。明らかに目立った行動にもかかわらず、コーチ(名字は節穴)を含め誰一人まったく気がつかない。自分には才能がないのかと悩んでいた時、竜之介の華麗な身のこなしを見て彼女に弟子入りする。結果人間離れした力が備わり、バレエでなく空手の道に進む。
- 佐藤(さとう)
- 「七面鳥逃げた」で七面鳥研究所から逃げ出した、食べたエサの分だけ確実に太るという新しい品種の七面鳥。「学術的にも重要な品種」とまで言われていたが、発見した際の礼金は500円だった。突然諸星家の食卓に現れ、一時は研究所に引き渡されそうになったが前述の通り礼金が500円のため、あたるの母の決断で食べられることになった。しかしラムの料理を食べたため、悲鳴をあげて逃亡し、騒動の末手がつけられないほど巨大化する。
- 加世(かよ)
- 「おとなの恋の物語」に登場した未亡人女性。ペットショップを経営している。そんな彼女の唯一の心の支えの愛犬千太郎が寿命で亡くなるが、その千太郎に顔が酷似している竜之介の父に出会い彼に恋心を抱く。以後は押しかけ女房のような形で藤波家に居着くが、従業員花吉が用意した結婚祝いがこれまた千太郎及び竜之介の父に酷似した牛や豚だったため、二度と藤波家に帰ってくることはなかった。花吉も加世に恋心を抱いていた。
- うきうきテレビショッピングの人
- 「極彩ペアルック」で「しあわせを呼ぶ ペアはんてん」を紹介していた男女二人組の鬼族。
- ノミ
- 「別世界への招待」で登場したノミの一家。コタツネコに憑依していたが後に了子のペットの猫に憑依する。ノミとはいえ、デザインは人間である。
- Tシャツ屋
- 「ダーリンの本音」の序盤にラムのUFOに「本音炸裂スペシャルTシャツ」を売りに来た商人。
- 恋人桜
- 「花より桜もち」で登場した縁結びの桜。この桜の下で男女が桜餅を半分こして食べると二人は結ばれると言われている。が、あたるやラム、レイ、ランが桜の下で騒ぎを起こし我慢の限界が来たため、怒ってどこかへ行ってしまった。亜空間に生えている。
- カニ道楽(かにどうらく)
- 「思い出は時限爆弾」で登場した、クラブ折檻型サイボーグ。ラム、ラン、弁天、お雪の、惑星中学校在学中の担任。「カニタマ」、「カニミソ」、「拘束カニシューマイ」などの技で、当時やんちゃだった彼女ら(お雪を除く)を厳しく指導した。そのためラムたちには嫌われており、背中に時限爆弾までセットされた。しかしそれが、3分後ではなく、3年後の設定にしてあったため、同窓会で彼女らと再会した際に爆発した。ただし本人はサイボーグのため、まったくの無傷である。
- 太一郎(たいちろう)
- 「「失われた記憶」に登場した学生。突如空から降ってきた岩が頭に直撃し、記憶喪失になった。記憶を失う前、子牛の名前を思案しており地面にしのぶと書いた直後に記憶喪失になったため、「しのぶ」を自分の恋人と勘違いする。キツネに友引町のしのぶの所まで連れて行ってもらい一目ぼれし、その後は記憶が戻った後も一方的に文通を迫っていた。
- 疾風丸(しっぷうまる)
- 「タコを呼ぶ笛」で了子が飼っていた犬。了子曰く由緒正しい名犬で、訓練次第でどんなものでも拾ってくる。が、由緒正しい名犬とは到底思えない不細工な顔をしている。最後は終太郎が大事にしていたタコ笛を食べてしまった。
- 潔癖女子中学校校長
- 「潔癖の要塞」で飛鳥が新しく通うことになった学校の校長。校長を含めこの学校教師はみな仏か観音のような形相をしている。校長自身もかつては男性恐怖症だったが(実際は男子生徒側にも恐れられていた)、「友ノ女少」の売販信通で買った遠メガネを用いたことにより男性を克服したと、メガネを飛鳥に託す。お下劣な言葉遣いをすると怒る。また、校長室は蓮の台(はすのうてな)と呼ばれており、緊急時にはここに集まるようになっている。友引高校校長の、潔癖女子中学校のセキュリティー拝見目的の「体力テスト」に協力した。
- 宿題3号
- 「朝顔、怒りの逆襲」で登場した朝顔。正式名称:強制観察型朝顔サイボーグ宿題3号。小学生のころのラムの夏休みの宿題だったがラムとケンカになり谷底に捨てられる。そのため本来は高校生のはずなのに未だに朝顔サイボーグ小学校を卒業できておらず、地球にやってきて、ラムに観察日記をつけてもらった。ランも、別のサイボーグだがかつて朝顔にひどい目に遭っており、無差別に朝顔を嫌っていた。
- 老いぼれギツネ
- 「秘湯を求めて」に登場したキツネ。人を化かすのがうまく、あたるやラム、面堂やしのぶもまんまと騙された。
劇場版オリジナルキャラクター
詳細は各劇場版の項目を参照。
- エル・ド・ローゼンバッハ
- 声 - 榊原良子
- 『うる星やつら オンリー・ユー』に登場。エル星の888代目女王。乳母はババラ(声 - 京田尚子)、教育係はロゼ(声 - 丸山裕子)。11年前地球にやってきた時に、当時6歳だった少年あたると影踏みをやって遊んだ。あたるがエルの影を踏んだため、「影を踏んだら私と結婚しなくてはならない。11年後必ず迎えに来る」と言い残して去って行った。11年後、その言葉どおりにあたるを迎えにやってくる。
- ルウ
- 声 - 岩田光央、鈴木一輝
- 『うる星やつら3 リメンバー・マイ・ラブ』に登場。自らはピエロやマジシャンに扮し、あたるをカバに変えた張本人。実態の姿は10歳くらいの少年で両親は出稼ぎで長いこと帰っておらず、家庭教師のラーラ(声 - 島本須美)とO島の三人で暮らしている。
- ふとしたことで手に入れた水晶玉のおかげで特殊な能力を身につけ、ラムをあたるから引き離し彼女と一緒に暮らそうと目論む。その水晶球には、ラムの生誕祭に自分だけ呼ばれなかったと勘違いした樫の木森のオババ(声 - 京田尚子)の呪いがかけられていた。
- ルピカ
- 声 - 松井菜桜子
- 『うる星やつら いつだってマイ・ダーリン』に登場。彼女の住んでいる星の女王。星名は不明。ルピカの城には彼女に仕える隊員たちがおり、中でも隊長(声 - 田の中勇)は長く仕えている。幼なじみのリオ(声 - 古本新之輔)に恋心を抱いていたが彼は一介の豆腐屋に過ぎず、リオがそのことを気にしてルピカに近づこうとしない。業を煮やしたルピカは神殿星にある「究極の惚れ薬」を利用しようとする。しかしそれは「宇宙一の煩悩の持ち主」の力が必要で、コンピューターによって選ばれた諸星あたるを誘拐し、それを手に入れようとする。
脚注
- ^ OVA「うる星やつら ザ・障害物水泳大会」(2010年)で初登場。
- ^ エンディングでは「島本久美」と誤記されている。
- ^ しかし、初期には何度か自分のことを「俺」と呼んでいる。
- ^ 作中において宇宙人で同年代の幼児は金太郎たちくらいでテン個人の「同年代の友人」は登場していない。最終シリーズであたるに記憶喪失装置で自分たちの事を忘れてしまう事を伝えた時にも憎まれ口をたたきながらも涙を見せていた。
- ^ なおラムの行動が悪気がないと分かった後の「反省座禅会」の回で、自身のロッカーに大量の爆発する人形とレーザー銃が見えるので常時所有していることがうかがえる。
- ^ 原作『決闘! 女VS女;前編』参照
- ^ アニメでは、避雷針の付いた金属製のメットをかぶって、落雷を受け続けどちらかが先にギブアップした方が負けという我慢比べに変更されている。レイが先に雷に耐え切れず牛鬼に変身してしまったため、あたるの勝利となった。
- ^ ただし、「いい日旅立ち」では襲っていない。なお、この回では終始、人間体型のままであった。
- ^ 「ディスコ・インフェルノ」他
- ^ 「ハートブレイクCrossinn;前編」・「同;後編」他
- ^ 一時期、安西正弘が担当していた。
- ^ 原作第11話「大勝負」他。
- ^ 原作者の高橋は「父親が大変なハンサムだった」「サクラの母親が惚れ薬を飲ませたのかも」などと当時のサンデーグラフィック誌上で回答している。
- ^ 理由は地球一個ではうんとオマケしても成層圏までしか飛べなかったため。
- ^ アニメでは、普通に喋っている。
- ^ ちなみに原作では細かい値は記されておらず、単に「この星(地球)の石油含有量とちょうど折りあいやす」と発言しただけ
- ^ 原作では「洗脳液」に(ひぽぽたみん)の読みが振られている
- ^ 原作では女生徒が助けを求めた面堂に女性の唇に吸い付くのが地球ではいけないことなのか真面目に質問しており、直後に男には吸い付いてもいいと勘違いしている。
- ^ エンディングでは「キューピー」と誤記されている。
- ^ なお、原作では能天鬼についてのしのぶ・ラムの発言はなく、主にメガネ相当の人物が脳天鬼への質問役になっている。