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新潟市の教育

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新潟市の教育(にいがたしのきょういく)は、新潟県新潟市教育についての概略。

学校教育

市内教育機関
教育機関 国立 県立 市立 私立
大学 1 1 0 5 7
短期大学 0 0 0 4 4
小学校 0 0 113 0 113
中学校 0 0 57 3 60
高等学校 0 19 2 3 24
特別支援学校 1 6 2 0 9

新潟市中心部に「学校町」があるが、これは、新潟大学旭町キャンパスにはかつて同大学の全ての学部があり、その周辺には高等学校が三校あったことに由来する。

一方、古町新潟駅周辺などには、専門学校が立ち列ぶ。特にNSGグループの専門学校が多い。

教育機関

大学

短期大学

中等教育学校

小学校・中学校・高等学校

幼稚園

専修学校

特別支援学校

各種学校

学校教育以外の施設

職業訓練施設

自動車教習所

社会教育

公民館・市民会館

公民館

市民会館・文化会館

コミュニティセンター・コミュニティハウス

青少年教育施設

図書館・図書室

新潟市内には県立1館、市立18館の図書館がある。これに加え市立の地区図書室が出張所・連絡所・公民館などに計29室設けられている。また新潟大学の附属図書館は学外向けにも開放しており、原則として県内在住者であれば利用登録が可能である。

市立図書館には長らく基幹となる施設がなく、沼垂図書館が実質上の中央図書館的な機能を果たしていたが老朽化が著しく、蔵書の収容施設が不足していた。一部は廃校となった小学校などに所蔵され、そのため保存環境の悪さに起因する蔵書の傷みなどが問題となっていた。こうした問題の解決のため中央図書館の建設計画が立案され、2007年(平成19年)10月1日、旧市立長嶺小学校跡地に新潟市立中央図書館(愛称・ほんぽーと)が開館した。なお中央図書館オープンに伴い、沼垂図書館は2007年(平成19年)5月31日をもって閉館している。

美術館

博物館

動植物園

ファイル:Niigata city aquarium.jpg
新潟市水族館 マリンピア日本海

市域内の動物園水族館植物園は下記の通り。水族館は市が所有する1館の他、下記の植物園および植物の常設展示施設が所在する。

市内も含めた新潟県内には、前述の動物ふれあいセンターをはじめとする小規模な動物関連の施設は数箇所所在するものの、日本動物園水族館協会に加盟し、ゾウなどの大型動物も含め複数種の動物を飼育する本格的な動物園は所在しない[注 1]。2012年春現在、動物園が所在しない県は新潟県など6県である。新潟市では元県庁職員らが主体となって、2012年(平成24年)4月に「にいがたに動物園をつくる会」を設立し、新潟市内での動物園整備を求め活動を行っている[1]

一方、新潟市では県立鳥屋野潟公園の鐘木地区に隣接する区域において、食と花の交流センターエリア「いくとぴあ食花」の整備を進めている。2011年10月にオープンした「新潟市食育・花育センター」は、東区に所在し老朽化が進んでいた新潟市園芸センターの後継施設の一つとして整備されたもので、食と花を通じた生涯教育施設である。次いで2012年10月にオープンした「新潟市動物ふれあいセンター」は、新潟市保健衛生部保健所環境衛生課動物愛護係が管理する、動物愛護に関する啓発施設である。センター内ではアルパカを飼育している他、野良犬・猫の収容などを行っている。いくとぴあ食花のエリア内には4つの交流施設が整備される予定で、2014年夏の「食と花の交流センター」(仮称)のオープンを以って全4施設の整備が完了する。

動物園・動物愛護施設

  • 中央区
    • いくとぴあ食花
      • 新潟市動物ふれあいセンター

水族館

植物園・農業試験施設

  • 東区
    • 新潟市園芸センター
  • 中央区
    • いくとぴあ食花
      • 新潟市食育・花育センター
  • 秋葉区
  • 南区
    • アグリパークエリア
      • 新潟市農業活性化研究センター
      • 新潟市アグリパーク(2014年6月28日供用開始予定)

歴史

近世

  • 1844年(弘化元年) : 新潟町奉行所の学問所として「観光館」が設立される[2]

近代

  • 1868年(明治元年) : 石附五作が「蛍雪校」を開設する[3]
  • 1869年(明治2年)5月 : 新潟町の漢学者である坪井良作の進言により、新潟県知事楠田十左衛門が神明横町で観光館を復興。生徒を募る[2]
  • 1869年(明治2年) : 新潟県が英学校を開校する[4]
  • 1871年(明治4年) : 沼垂町で町の有力者が旧会津藩士寺田徳裕を招いて漢学の塾「有隣館」を開設する[5]
  • 1871年(明治4年) : 下和田村、上和田村、庚村、花ノ牧村の村人が発起人となり、下和田村に「雛燕館」を開設する[5]
  • 1872年(明治5年)4月1日 : 英学校を「洋学稽古」に縮小し、10月25日に正式に廃止する[6]
  • 1872年(明治5年)8月3日 : 政府が学制を制定する[7]
  • 1872年(明治5年)11月2日 : 新潟町が「新潟洋学校」を開設する[6]
  • 1873年(明治6年)3月2日 : 新潟町に小学校が新潟、大畑、豊照、鏡淵、洲崎の5校が設置される[8]
  • 1873年(明治6年)5月 : 新潟洋学校が県立学校となり、「新潟学校」に改称する[6]
  • 1874年(明治7年)2月19日 : 文部省が新潟に官立新潟師範学校を設立する。
  • 1874年(明治7年)7月7日 : 新潟町不動院を仮校舎として、官立新潟師範学校が開校する[9]
  • 1875年(明治7年)12月 : 新潟県が小学講習所を開設する[10]
  • 1876年(明治8年)12月 : 小学講習所が師範講習所に改称する[10]
  • 1877年(明治10年)2月15日 : 官立新潟師範学校を廃止。施設や生徒は新潟学校に引き継がれる[10]
  • 1877年(明治10年)3月 : 師範講習所が新潟学校に吸収され、師範学科となる[10]
  • 1880年(明治13年) : 蛍雪校が閉校する[3]
  • 1883年(明治16年) : 私立商業学校が開校する[11]
  • 1886年(明治19年)4月10日 : 政府が学校令を公布する。
  • 1886年(明治19年)12月21日 : 新潟学校師範学部が新潟県尋常師範学校となる。
  • 1887年(明治20年)3月 : 新潟学校が廃校となる。
  • 1887年(明治20年)3月 : 私立商業学校が新潟区立となる。
  • 1887年(明治20年)5月 : 私立新潟女学校が開校する[11]
  • 1887年(明治20年)10月15日 : 北越学館が開校する[11]
  • 1888年(明治21年)3月31日 : 新潟医学校が廃校となり、新潟区立新潟病院が開院する。
  • 1890年(明治23年) : 1880年(明治13年)に閉校した蛍雪校が、石附五作の子の石附隅太郎によって再開される[3]
  • 1890年(明治23年)6月1日 : 赤沢鐘美が開いた私塾、新潟静修学校が私立学校となる[12][13]
  • 1892年(明治25年) : 生徒減少による経営困難により、北越学館が閉校。北越学院として阿部欽次郎が個人で経営する学校となる[3]
  • 1892年(明治25年)7月1日 : 新潟県尋常中学校が開校する。
  • 1892年(明治25年)10月9日 : 新潟市教育会が結成される。
  • 1893年(明治26年) : 北越学院が休校する[3]
  • 1893年(明治26年) : 私立新潟女学校が閉校する[14]
  • 1893年(明治26年) : 新潟静修学校が保育所を付設する[13]
  • 1898年(明治31年)4月1日: 新潟県尋常師範学校が師範教育令に準拠し、新潟県師範学校と改称する[15]
  • 1900年(明治33年)4月1日 : 新潟県高等女学校が開校する[16]
  • 1900年(明治33年)4月 : 帝国婦人協会新潟支部が裁縫伝習所を開設[13]
  • 1900年(明治33年)7月 : 裁縫伝習所が私立新潟女子工芸学校に改称する[13]
  • 1902年(明治35年)5月24日 : 蛍雪校を経営する佐藤荘松が、私立新潟図書館を開館する[13][17]
  • 1905年(明治38年)9月23日 : 沼垂図書館が開館する。
  • 1907年(明治40年)10月 : 私立新潟盲唖学校が開校する[13]
  • 1910年(明治43年)4月1日 : 官立新潟医学専門学校が開校する。
  • 1915年(大正4年)4月1日 : 明治記念新潟県立図書館が開館する。

脚注

注釈

  1. ^ 新潟市内に所在する動物飼育施設のうち、日本動物園水族館協会に加盟しているのはマリンピア日本海のみである(2012年12月現在)。

出典

参考文献

  • 『新潟市史 通史編3 近代』新潟市、1996年3月22日。 
  • 『新潟市史 通史編4 近代』新潟市、1997年3月31日。 
  • 『新潟市史 通史編5 現代』新潟市、1997年3月31日。 

関連項目

外部リンク