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WIXOSS

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WIXOSS
ジャンル トレーディングカードゲーム
アニメ:selector infected WIXOSS(第1期)
selector spread WIXOSS(第2期)
原作 LRIG
監督 佐藤卓哉
シリーズ構成 岡田麿里
脚本 岡田麿里、根元歳三
キャラクターデザイン 坂井久太
音楽 井内舞子
アニメーション制作 J.C.STAFF
製作 Project Selector
放送局 放送局参照
放送期間 第1期:2014年4月3日 - 6月19日
第2期:2014年秋 -
話数 第1期:全12話
ラジオ:selector radio WIXOSS
配信期間 2014年7月3日 -
配信サイト 音泉
パーソナリティ 加隈亜衣久野美咲[注 1]
提供 Project Selector
その他 毎週木曜日配信
漫画:selector infected WIXOSS -peeping analyze-
原作・原案など LRIG(原作)
岡田麿里(ストーリー原案)
作画 鈴木マナツ
出版社 集英社
掲載誌 ウルトラジャンプ
発表号 2014年8月号 -
漫画:selector infected WIXOSS ―Re/verse―
原作・原案など LRIG(原作)
岡田麿里(ストーリー原案)
作画 めきめき
出版社 スクウェア・エニックス
掲載誌 ビッグガンガン
テンプレート - ノート
プロジェクト アニメ
ポータル ゲームアニメ

WIXOSS』(ウィクロス)は、2014年4月26日タカラトミーから発売されたトレーディングカードゲーム

本項目では、WIXOSSを題材とした各種メディアミックス作品についても述べる。

概要

ホビージャパンが製作開発に参加しており、カードに使用されるイラストには各方面で活躍するイラストレーターを起用している。ネーミングは「Wish Across」(願いの交錯)をイメージして命名された[1]

プレイヤーは「ルリグ」と呼ばれる自身の分身となる少女や、彼女をサポートする精霊・「シグニ」を使い、相手のライフクロスを全てクラッシュし、止めをさすことを目的とする。 デッキには下記の5種類が存在し、それぞれにイメージ色とカッコ内の対応するルリグタイプを持つルリグが存在(後述するアニメ内におけるルリグ名とは若干異なるルリグもいる)する。ただし、どの色にも属さない「無色」のカードも存在する。

  • 白 - ホワイトホープ(タマ)
  • 赤 - レッドアンビション(花代)
  • 青 - ブルーアプリ(ピルルク)
  • 緑 - グリーンワナ(緑子)
  • 黒 - ブラックデザイア(ウリス)

基本的な遊び方

対戦は2名のプレイヤーにより1対1、10枚以下のルリグデッキと40枚のメインデッキを組み、それを持ち寄って戦う。

対戦前に自分の場のルリグゾーンと呼ばれる場所にルリグデッキから選んだレベル0のルリグと呼ばれるカードを裏向きで配置する。その後、シャッフルしたメインデッキからお互い5枚のカードを引いて手札とし、その後お互いに1度だけ手札を一部または全てをデッキに戻しシャッフルしたのち、同じ枚数分引くという行動ができる。続けてお互いにデッキから7枚のカードをライフクロスにし、先に伏せておいたルリグを表にし、ゲームを開始する。

対戦では、プレイヤーの分身たるルリグを成長させるグロウ、ルリグの必殺技・アーツ、ルリグをサポートする精霊・シグニ、ルリグをサポートする呪文・スペルを駆使し、各種カードの能力を利用しながら互いのライフクロスのクラッシュを試みる。ライフクロスが全てクラッシュされた状態でアタックを防げなければ敗北となる。

テレビアニメ

第1期が『selector infected WIXOSS』(セレクター・インフェクテッド・ウィクロス)のタイトルで、2014年4月から6月まで放送された。ワーナー・ホーム・ビデオとしては初のオリジナルアニメとなる[2]

第2期は『selector spread WIXOSS』(セレクター・スプレッド・ウィクロス)のタイトルで、2014年秋に放送予定。

従来のTCGのアニメ化作品と違い、年齢層が高めのダークな雰囲気が大きな特徴。企画段階でタカラトミーが「ハイエンドユーザー(大人)向けの新しいカードゲームを作るに当たって、そのスタートダッシュとしてアニメとコラボレーションしていきたい」としており、カードゲームとアニメの制作作業が互いに影響を与えながら作られるなど、ゲームとアニメの同時並行的な作品展開がなされている。また、ハイエンドユーザー向けという点を考慮し、ルールやプレイングを掘り下げるための販促的なドラマではなく、あくまで「WIXOSSというゲームを軸にどういうドラマを展開するか」という点に主眼が置かれており、少女たちの感情入り乱れるハイスピードな展開が意識されている。 その補足として、ストーリー上で展開されたWIXOSSバトルの内容を、カード紹介を兼ねてタカラトミーの公式サイトのコラムで掲載している。

ストーリー

巷ではカードゲーム「WIXOSS」が女子中高生の間で人気となっていた。しかし、実はその中でも特別な「ルリグカード」を持つ者は「セレクター」と呼ばれ、普通の人間には気づかれないフィールドでカードバトルを繰り広げている。そのバトルに勝ち続ければその胸に秘めた願いを叶えることが出来る「夢限少女」になれるという都市伝説が信じられていた。

転校して以降、なかなか友達ができなかった中学生・小湊るう子は友達作りのきっかけにしようと「WIXOSS」のカードデッキを兄からもらうが、その中にあったカードの中のルリグが動き、声を発したことに彼女は驚く。

直後、るう子は同期生の紅林遊月からいきなりセレクターバトルを挑まれる。るう子は「タマ」と名づけたルリグとともに、セレクターとして戦いに身を投じることになる。

登場キャラクター

セレクター

小湊 るう子(こみなと るうこ)
- 加隈亜衣
主人公の中学2年生の少女。携帯電話を持っておらず、友達を作るきっかけに兄・歩から「WIXOSS」をプレゼントされ、タマと出会う。
セレクターとしての経験は浅いが遊月との初めてのバトルでは意外な強さを見せたり、香月が遊月のデッキに合わないと判断したカードと自前のカードとの連携を閃いたりと、筋は良い。
当初はセレクターとして夢限少女に託す願いは持たず、「願い」が定まるまではただ純粋にバトルを楽しもうと決意する。「もっとセレクターとのバトルがしたい」と求めつつある今の自分と、「願い」を持たない自分のそうした欲求が誰かの「願い」を無下に踏みにじってしまうこと、そしてそんな自分をさらなるバトルに誘うタマを受け入れきれず苦悩するが、セレクターとルリグの真実を知り、「全てのルリグを解放し人間に戻す」ことを願いとして抱くようになった。
セレクターバトルを勝ち続け、タマと夢限少女になる誓いの言葉を交わすものの、最後の言葉をタマが告げなかったことで、願いは成就しなかった。その結果、タマを失い、その代わりに夢限少女となった伊緒奈がルリグとなった。
紅林 遊月(くればやし ゆづき)
声 - 佐倉綾音
るう子の同期生の少女。るう子を初心者と見越した上でセレクターバトルを申し込んだが、教師の介入により中断される。バトルでるう子の意外な強さを思い知り、その後はるう子と友達になってセレクターを探すようになった。
夢限少女に託す願いは「香月を自分のものにすること」。叶わない願いと知りつつ肉親である香月へ想いを寄せるが、夢限少女になり「願い」を成就させるため、セレクターとして勝ち続ける道を選んだ。
感情的な性格で香月への思いを否定されるとすぐに激昂してしまう反面、香月との関係を壊さないために普段はその思いを内に秘め続けている。
夢限少女のペナルティを秘匿していた花代を不信に思いつつ、香月を他の誰かに取られたくないという思いでセレクターバトルを続けた。その結果夢限少女となりルリグと化してしまう。ルリグになった後のパートナーは一衣。
ルリグと化した当初は花代に騙されたことを悲観し、一衣を犠牲にしてでも人間の身体を取り戻そうと考えていた。しかし一衣の変わらぬ願いを知ったことで考えを改め、人間に戻れなくなることを覚悟でるう子に真実を伝えるために一衣を誘導、二人のバトルの中でルリグとセレクターの真実を明かした。
植村 一衣(うえむら ひとえ)
声 - 茅野愛衣
るう子たちとは別の学校に通う少女。青森出身。人付き合いが苦手で、上京後も自身の訛りなどを気にしてか常に孤独だった。
るう子たちより一足先に晶にバトルを申し込むが、気弱な性格故に彼女の戦略や罵倒に動揺し、緑子の説得も空しく敗北してしまう。事前にどういった戦い方をするかの手帳にまとめるなど、几帳面な性格をしている。
夢限少女に託す願いは「友達が欲しい」。しかし、初戦後にるう子や遊月と友人になったため、夢限少女にならずして願いを叶えることとなった。
敗北のペナルティは「全ての友達を失い、友達になれそうな人に触れると激痛が走る体になる」。3回目の敗北の結果、セレクターやるう子、遊月に関する記憶を失っていたが、そんな彼女を元気づけようと一衣の母からプレゼントされたWIXOSSにルリグと化した遊月が入っていたことから、再びセレクターとして選ばれた。2回目の夢限少女に託す願いも「友達が欲しい」であった。
蒼井 晶(あおい あきら)
声 - 赤﨑千夏
カリスマ読者モデルの少女。傍目にはフランクで時折独自の言葉遣いを用いるアイドルらしい性格をしている。しかし、強引に遊月と連絡先を交換し執拗に追跡しバトルを挑んだり、るう子の同級生を利用してるう子と無理矢理バトルしようとする等、実は陰湿かつ偏狭的な性格をしている。
バトルにおいては青デッキの特性である手札コントロールを使いこなし、ピルルクの持つ願いを読み取る能力で相手の動揺を誘う。そのセレクターバトルは彼女の性格が垣間見える一端と言えるが、一方で彼女自身もそうした精神的動揺に弱く、追い詰められるとキレやすく荒い言葉遣いの本性を露わにする。自分よりも高みにいる伊緒奈に対し強い嫉妬心を抱いており、プライベートな状況で伊緒奈と話す際には本性が出てしまう。
夢限少女に託す願いは「伊緒奈の破滅」。しかし、最終的に伊緒奈に挑発されるまでは伊緒奈本人と対戦しようとせず、伊緒奈に敗北したセレクターや初心者のセレクターばかりを狙っていた。
敗北のペナルティは「アイドルとしての破滅(右頬に大きな傷を受ける)」。敗北後は行方不明になっていたが、自身の破滅の原因であるるう子と遊月の前に現れ、因縁をつけ襲いかかった。その後は再度行方不明となっており、自宅にも帰っていない。
浦添 伊緒奈(うらぞえ いおな)
声 - 瀬戸麻沙美
人気アイドルの少女。晶とは仕事で共演する機会が多い。
晶とは対照的に落ち着きがあり感情こそあまり表に出さないが、晶を叩きのめそうと提案するウリスを静かにたしなめる一面を見せた。
「願い」を持たないままセレクターバトルに臨むるう子の姿勢を指して冒涜と評する他、自分の戦った後のセレクターや初心者のセレクターを狙う晶の戦い方を咎めるなど、セレクターとして高い矜持と覚悟を持っている。しかし、本質は「バトルは私自身」とまで語るほどセレクターバトルに快楽を感じる異端のセレクターであり、るう子を「私と同じ」と称する。
自身のSNSを通じて「ファンの集い」と称したセレクターだけのWIXOSSトーナメントを開催し、トーナメントを勝ち上がったるう子との決戦には敗北してしまうものの、既に数多の勝利を経た彼女は願いを成就させる条件を揃えており、願いの成就に失敗したるう子の前で夢限少女となった。願いの内容は明言されていないものの、肉体をウリスに明け渡した後に、消失したタマの代わりにるう子のルリグとなった。
ちより
声 - 杜野まこ
遊月の前に現れ、セレクターバトルを持ちかけた少女。ハイテンションかつ天真爛漫な性格。
小説版のWIXOSSを携帯しており、セレクターバトルについての知識や認識に関してはそれに基づいているようで、かなりずれている。

ルリグ

タマ
声 - 久野美咲
るう子のルリグ。生まれたてでルリグとセレクターの関係やその秘密についても知らず無邪気だが、バトル中には時に好戦的になる。
幼さゆえか基本的に「にゃあ」といった猫のような声しか出すことができず、それを見たるう子が祖母の飼っていた猫の名を与えた。進化した後はるう子とより明確な意思疎通を図れる程度に話せるようになった。
基本的に何事もバトルに関連させ、るう子をバトルに誘うかのように話すが、セレクターとルリグの真実を知るにつれ、るう子がルリグになってしまうことを怖れてバトルに否定的になってしまう。
るう子が夢限少女になるための誓いの最中、るう子との別れの恐怖から、最後の言葉を意図して告げず、直後にカードの中から姿が消失しるう子の前から居なくなった。
花代(はなよ)
声 - 川澄綾子
遊月のルリグ。知的な性格であり、まっすぐに願いを叶えようとする遊月を、冷静かつ的確なアドバイスで支える。
遊月が夢限少女となったことで遊月と立場が入れ替わり、遊月の肉体を手に入れた。しかし、その身体で身勝手な振る舞いをすることはなく、本来の遊月の「願い」に代わって香月に想いを告げた。そして香月からも想いを告げられたことで両想いとなり、遊月の「願い」を成就させた。
緑子(みどりこ)
声 - 高橋未奈美
一衣のルリグ。心優しい性格で、何かと気圧されがちな一衣を支える。一人称は「僕」。
るう子や遊月と友達になり既に「願い」が叶ってしまった一衣にとって、セレクターバトルはペナルティしか存在しなかった。それゆえに一衣に自身を早く破棄するよう諭すが、緑子も友達だとしてそれを拒否した一衣が敗北したため、カードから姿を消した。
ピルルク
声 - 大西沙織
晶のルリグ。晶とはほとんど会話せず、ただ従順に付き従う。晶からの愛称は「ピルルクたん」。
自身が宿るカードを晶に破かれそうになっても平然とあしらう冷静な性格。
指定したレベルの相手手札を破壊するアーツ「ピーピング・アナライズ」を使うと、同アーツの使用時に相手セレクターの「願い」を読むことができる。
コミカライズの「selector infected WIXOSS ―blue appli―」はピルルクの「ピーピング・アナライズ」に秘められた物語に迫る内容となっている。
ウリス
声 - 釘宮理恵
伊緒奈のルリグ。落ち着いた印象の伊緒奈とは対照的に、「晶を叩きのめしたらどのような声で泣くかが楽しみ」と言うなど、嗜虐的な一面を持つ。
真っ当な願いも持たずただバトルを望み続ける伊緒奈を「クソみたい」と称するが仲違いをすることはなく、むしろその嗜虐的な一面と相まって不思議な連携を見せる。
るう子との決戦においては伊緒奈と共に敗北してしまうが、伊緒奈が夢限少女となったことで伊緒奈の身体を手に入れ、不吉な笑みを浮かべながらるう子たちの前から姿を消した。
エルドラ
声 - 新井里美
ちよりのルリグ。物腰柔らかに天真爛漫なちよりを支える。
ユヅキ

その他

小湊 ハツ(こみなと ハツ)
声 - 久保田民絵
るう子の祖母。るう子と二人で暮らしており、るう子とちょっとした賭け事をするのが好き。るう子と共にWIXOSSにはまっている。
テストでるう子が悪い点を取ったときなど、るう子の隠し事はすぐに見抜いてしまう。
紅林 香月(くればやし かづき)
声 - 小林裕介
遊月の双子の弟。セレクターではないものの、WIXOSSのプレイヤーとして遊月やるう子に様々なアドバイスを行う。
幼い頃は身体が弱く遊月に迷惑をかけたという後悔から遊月の「願い」を成就させたいと考えている。
基本的には穏やかで人当たりもよく優しいが、遊月を侮辱されると激しい感情を露わにする。
同級生からの告白を断ったことで遊月との関係を悪意を以て広められる中、精神が花代と入れ替わった遊月に想いを告げられ両想いとなった。
繭(まゆ)
声 - 種田梨沙
ルリグと化したセレクターが出会う謎の少女。
これからルリグとなるセレクターに対し、ルリグやセレクターについて語り聞かせる。
るう子と伊緒奈の決戦中にタマの前に現れ、るう子を勝利へ導こうとしていたタマに再び疑念を抱かせた。

用語

セレクター
ルリグの宿ったルリグカードを持つ、WIXOSSのプレイヤーのこと。
他のセレクターとのバトルに勝ち続けることで、"胸に秘めた願いを叶えることができる夢限少女"になれるとされている。しかし夢限少女になるためには勝ち続けると共に、セレクターごとの「願い」に対応したある「条件」が必要であるという。バトルに3回負けるとその資格を失う。しかし、一度セレクターとしての資格を失った場合でも再びデッキを入手し、ルリグと出会うことができれば再度セレクターになることができる。なお、セレクター同士であっても、互いのデッキからルリグを除外した状態ならばセレクターとしてのバトルではなくなり、普通のバトルを楽しむことができる。
セレクターの数は少なく、るう子達の中学校にはるう子と遊月の二人しかいない。一方で、ルリグは互いに引かれ合う性質を持つため、セレクターは相手がセレクターであるかどうかが一目で判断できる。判断するには直接の目視は必要ないようで、花代は電車内のディスプレイ広告に映る晶を見て、セレクターであると見抜いた。
セレクター同士のバトルはセレクターだけが知覚できる特別な空間で行われ、その間現実世界のセレクターは無意識状態になる。周辺に他のセレクターがいる場合、それらのセレクターも空間に引きずり込まれる。一方、一般人はこの空間に入れないが観戦することはできる。また、空間内部からの声は外部に届かないが、外部からの声は届く。
空間はバトルするセレクター同士の相性によってその雰囲気が変化する。
基本的にバトルの勝敗が決するまで空間は維持される。ただし、バトルの存在を知らない無関係の人間が介入した場合、あるいはバトル中のセレクターが何らかの理由でバトルの続行が不可能となった場合、強制的にバトルが終了しノーゲームとなる。しかし、セレクターがバトルを妨害すると、大きな「ペナルティ」が発生する。
ルリグ
セレクターの分身としてバトルを行う、ルリグカードに魂を宿す存在。セレクター以外にはその声は聞こえない。
ルリグを所持することがセレクターの資格であるため、逆にいうとルリグを所持するものは必然的にセレクターとしてバトルに巻き込まれていく。
バトル中にグロウすることで少しずつ容姿や服装が変化する。さらに、バトル中のグロウとは別にセレクターが夢限少女に近づくとルリグは「進化」し、カードのテキストに加えて容姿や能力が恒久的に変化する。
力の消耗を回復するため、バトルが終わる度にしばらくの間眠りにつき、基本的に連続でのバトルができない(伊緒奈とバトルをした直後のセレクターに晶がバトルを挑むなどの例外もある)。
所持者であるセレクターが3回敗北するとルリグは消滅する。
パートナーであるセレクターが夢限少女となると、ルリグはセレクターと立場が入れ替わる。すなわちセレクターは肉体を失ってルリグとなり、代わりにルリグがセレクターの身体を手に入れる。なお、入れ替わったルリグは本来のセレクターが持つ「願い」を叶える義務などはない。このようにして、セレクターとルリグの関係は延々と続くことになる。
こうしたルリグとセレクターの関係の真実はルリグが話さない限り明かされないものの、真実を話すこと自体は自由にできる。しかし、真実を知ったセレクターがバトルを継続することはほぼ皆無(すなわち、セレクターの身体を手に入れることがほぼ不可能)であるため、真実を話すことはルリグとして存在し続ける運命を受け入れることに等しい。
夢限少女
バトルに勝利したセレクターが辿り着く、"胸に秘めた願いを叶えることができる"至高の存在。セレクターバトルに勝ち続けることでなれると言われているが、前述の通り実際にはセレクターごとに課せられた条件が必要となる。ゆえに、実際に何回勝てば夢限少女になれるかはセレクターによって異なる。逆に3回敗北するとセレクターに関わる記憶は全て抹消され(ただし晶は3回負けた後にるう子と遊月の前に現れた。また、一衣は自力で記憶を取り戻している)、願いがマイナスとなるようなペナルティを受ける(例えば富を願っていれば、全て失って貧困に喘ぐことになる)。実際に夢限少女になるには、夢限少女になる条件を満たした後の初めてのバトルで、勝敗を決する最後の一撃をルリグと共に行う必要がある。その際には「私は受け入れる。選択者の理を。そして今、ここに新たな夢限少女が誕生する」という誓いの言葉をルリグと共に告げねばならない。誓いの言葉を告げなかった場合、バトルには勝利しても夢限少女になることは不可能。ただし夢限少女になる条件を満たした後の初めてのバトル以降であれば、夢限少女になるタイミング(誓いの言葉を告げる)はバトルの勝敗を決する一撃の時でなくても構わない。
叶った願いやペナルティは他の夢限少女の願いを持ってしても覆すことはできない。
夢限少女となったセレクターは、前述の通りパートナーであるルリグと立場が入れ替わる。ルリグと化したセレクターは別のセレクターの元でルリグとして戦いを続けることになる。

スタッフ

  • 原作 - LRIG[注 2]
  • 企画 - 川村明廣、中野哲、阿部倫久、臼井久人、武智恒雄
  • 監督 - 佐藤卓哉
  • シリーズ構成 - 岡田麿里
  • キャラクターデザイン - 坂井久太
  • プロップデザイン - 高瀬健一
  • 美術監督 - 秋山健太郎(スタジオPABLO)
  • 美術設定・美術監督補佐 - 座間智子(スタジオPABLO)
  • 色彩設計 - 伊藤由紀子
  • 撮影監督 - 福世晋吾
  • 編集 - 後藤正浩(REAL-T)
  • 音響監督 - 岩浪美和
  • 音楽 - 井内舞子I've Sound
  • 音楽プロデューサー - 土肥範子
  • プロデュース - 川瀬浩平、佐戸憲一、松倉友二
  • プロデューサー - 山口朋、山崎史紀、福田順
  • アニメーション制作プロデューサー - 鈴木薫
  • アニメーション制作 - J.C.STAFF
  • 製作 - Project Selector

主題歌

オープニングテーマ「killy killy JOKER」
作詞・作曲・歌 - 分島花音 / 編曲 - 千葉"naotyu-"直樹
最終話においては、映像の展開に合わせて効果音が加えられる特別な演出が行われた。
エンディングテーマ
「realize -夢の待つ場所-」(第1話 - 第10話、第12話)
作詞 - 六ツ見純代佐藤卓哉 / 作曲・編曲 - 前口渉 / 歌 - Cyua
「realize -夢の待つ場所- 〜White Hope mix〜」(第11話)
作詞 - 六ツ見純代、佐藤卓哉 / 作曲 - 前口渉 / 編曲 - 渡辺和紀 / 歌 - Cyua

各話リスト

話数 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督 総作画監督
第1期
Episode01 この奇跡は兢々 岡田麿里 佐藤卓哉 吉田りさこ 柴田志郎 冨岡寛
Episode02 その出逢いは劇薬 佐山聖子 則座誠 直谷たかし、吉田尚人
児玉亮、関口愛
吉田優子
Episode03 この平穏は戯言 下田正美 鈴木洋平 村上雄、芝田千紗
藤部生馬、徳田賢朗
熊谷勝弘、斎田博之
冨岡寛
Episode04 その祈りは冒涜 錦織博 桜美かつし 直谷たかし、谷口元浩
岡郁美、関口愛
浅川翔、西見昌一郎
村上雄、木本茂樹
吉田優子
冨岡寛
Episode05 あの誓いは無効 佐山聖子 高島大輔 木本茂樹、佐野はるか
矢向宏志、鶴元慎子
冨岡寛
Episode06 この胸は純白 二瓶勇一 橋本敏一 熊谷勝弘、村上雄
佐野はるか、中村真悟
児玉亮、藤部生馬
高瀬健一(エフェクト)
吉田優子
Episode07 その少女は切望 根元歳三 則座誠 関口愛、児玉亮
山本雅章、斎田博之
直谷たかし、橋口隼人
高瀬健一(メカ)
冨岡寛
Episode08 あの契は虚事 岡田麿里 佐山聖子 桜美かつし
吉田りさこ
木本茂樹、村上雄
佐野はるか、岡郁美
熊谷勝弘、斎藤美香
吉田優子
Episode09 その真実は無情 根元歳三 二瓶勇一
下田正美
小野田雄亮 齋藤格、吉田尚人
児玉亮、藤部生馬
徳田賢朗
冨岡寛
Episode10 あの思いは漂着 佐山聖子 高島大輔 浅川翔、熊谷勝弘
直谷たかし、徳田賢朗
関口愛、酒井美佳
児玉亮
吉田優子
Episode11 あの夏は憧憬 岡田麿里 山崎隆
下田正美
佐藤卓哉
則座誠 冨岡寛、関口愛
村上雄、佐野はるか
鶴元慎子、柴田志郎
吉田尚人
冨岡寛
坂井久太
Episode12 その選択は… 福田道生
桜美かつし
佐藤卓哉
桜美かつし
佐藤卓哉
冨岡寛、木本茂樹
齊藤格、熊谷勝弘
藤部生馬、直谷たかし
児玉亮、斎藤美香
浅川翔
吉田優子、冨岡寛
坂井久太

放送局

日本国内

放送地域 放送局 放送期間 放送日時 放送系列 備考
第1期
近畿広域圏 毎日放送 2014年4月3日 - 6月19日 木曜 26:49 - 27:19 TBS系列 毎日放送木曜深夜アニメ枠 第3部
東京都 TOKYO MX 2014年4月4日 - 6月20日 金曜 25:05 - 25:35 独立局
愛知県 テレビ愛知 2014年4月5日 - 6月28日 土曜 26:20 - 26:50 テレビ東京系列 [注 3]
日本全域 ニコニコチャンネル 2014年4月6日 - 6月22日 日曜 12:00 更新 ネット配信
バンダイチャンネル
AT-X 日曜 20:30 - 21:00 CS放送 リピート放送あり
ニコニコ生放送 日曜 22:30 - 23:00 ネット配信
BS11 日曜 24:00 - 24:30 BS放送 ANIME+』枠
日本全域 キッズステーション 2014年7月17日 - 木曜 23:00 - 23:30 CS放送 『エリア23』枠
リピート放送あり

日本国外

放送地域 放送局 放送期間 放送日時 放送系列 備考
第1期
韓国全域 ANIPLUS 2014年4月9日 - 6月25日 水曜 23:00 - 23:30 CS放送IP放送
ケーブルテレビ
ネット配信

BD-BOX / DVD-BOX

発売日 収録話 規格品番
BD初回版 DVD初回版
第1期
1 2014年8月27日予定 第1話 - 第4話 1000507258 1000507454
2 2014年10月22日予定 第5話 - 第8話 1000507259 1000507455
3 2014年12月19日予定 第9話 - 第12話 1000507450 1000507456

ソーシャルゲーム

スマートフォン向けゲームアプリとして、2014年秋より配信予定。

Webラジオ

selector radio WIXOSS
2014年7月3日より音泉にて配信されているWebラジオ番組。毎週木曜日更新。パーソナリティは加隈亜衣(小湊るう子 役)、パートナーは久野美咲(タマ 役)。[5]

コミカライズ

ビッグガンガン』(スクウェア・エニックス 刊)で「selector infected WIXOSS ―Re/verse―」(原案:岡田麿里、漫画:めきめき)が、『ウルトラジャンプ』(集英社 刊)で「selector infected WIXOSS -peeping analyze-」(原案:岡田麿里、漫画:鈴木マナツ)が、それぞれ連載を予定している。

selector infected WIXOSS -peeping analyze-

ウルトラジャンプ』(集英社 刊)2014年8月号より連載開始。原作:LRIG、ストーリー原案:岡田麿里、漫画:鈴木マナツが手掛ける。話数表記は「Episode 00:」。8月号にプロローグ編が掲載され、9月号から本格連載開始の予定。連載開始前はタイトルが「selector infected WIXOSS ―blue appli―」(仮)としてアナウンスされていた。主人公はセレクターとなった少女・清衣(きよい)とルリグ・リメンバ

脚注

注釈

  1. ^ 久野の名義はパートナー。録音音声を流す形態で、スタジオにはいない。
  2. ^ ワーナー エンターテイメント ジャパン、タカラトミー、J.C.STAFFの3社の共同筆名。読みはプレイヤーの精霊「ルリグ」と読む。この語句は「GIRL」(少女)を逆から読ませたのが由来とされる[3]
  3. ^ 当初は6月14日に第11話が放送予定だったが2014 FIFAワールドカップ中継のため放送休止となり以降1週繰り下げて放送している[4]

出典

外部リンク