Secure copy
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Secure Copy (scp) は、sftp同様、Secure Shell (ssh) に含まれるsshの機能を使ってセキュリティの高い(セキュアな)ファイル転送を行うコマンドの 1 つである。scpで使用される通信プロトコルは、Secure Copy Protocol(SCP)と呼ばれる。
認証情報(たとえばパスワード認証なら、ユーザー名やパスワード)と、セッション中でやり取りされるデータとの両方ともが、暗号化されてネットワーク上を流れる。Unixで古くから使われているリモートファイル転送コマンドrcp(Remote CoPy)のセキュアなバージョンといえる。コマンドラインの指定方法はrcpとほぼ同じであり、rcpは安全ではないことから、ある種のシステムではrcpという名前で起動しようとするとscpコマンドが実行される。
ssh-agentコマンドなどと組み合わせて利用すれば、コピー時に認証情報の入力が不要で、cpやrcp同様に利用できる。
SSHを介してファイル転送を行うプロトコルとしてはSSH File Transfer Protocol(以下SFTP)があり、両者はしばしば比較される。その際、SCPはより軽く、SFTPはより高機能と表されることがある[1]。
なお、SCPがサポートする、1ファイルの転送可能な最大サイズは4GBと解説されることがあるが、実際には、プロトコル自体にはファイルサイズ制限はなく、あくまで実装依存となっている。実際、OpenSSHには4GBの制限はないという[2]。
脚注
- ^ “軽快なscpか高機能なsftp、sshサーバに向いているのは?” (2006年6月27日). 2015年6月6日閲覧。
- ^ “How the SCP protocol works”. Jan Pechanec (2007年7月9日). 2015年6月6日閲覧。