風見正三
風見 正三(かざみ しょうぞう、1960年 - )は、日本の都市計画家。宮城大学教授、事業構想学部長。
人物
1960年生。日本大学大学院理工学研究科博士前期課程修了後、財団法人日本ダム協会研究部にて地域振興計画に関する調査研究業務等に従事した後、1987年、大成建設株式会社に入社。1991年、英国ロンドン大学大学院に留学し、都市地域計画修士、経営学修士(MBA)を取得するとともに、「地球サミット」のロンドン部会に出席する。帰国後は、地域プランナーとして各地の地域活性化プロジェクトに携わるとともに、環境カウンセラーとしても活動。2007年、東京工業大学大学院総合理工学研究科環境理工学創造専攻博士後期課程修了、原科幸彦教授の指導のもと「都市の環境持続可能性指標の開発に関する研究」にて、博士を取得。同論文に関連した学術論文にて、2006年度日本不動産学会・学会賞(論文賞)を受賞する。また、宇沢弘文氏の指導を受け、彼が提唱した社会的共通資本の研究及び実践を進めている。
2008年4月から、宮城大学事業構想学部教授に就任。全国の都市再生、地域再生、環境共生プロジェクトや都市政策、環境政策、ソーシャルビジネス、コミュニティビジネスに関する調査研究に携わっている。社会活動としては、地方自治体の環境審議会や都市計画審議会の委員の他、環境省イノバティブコミュニティビジネス研究会、健在産業省低炭素社会を目指した中心市街地活性化に関する調査委員会などを行う。2011年4月、宮城大学地域連携センター副センター長に就任し、南三陸町震災復興計画の策定を支援。2012年4月から2016年4月まで宮城大学事業構想学部副学部長を務め、2016年4月より宮城大学事業構想学部長•宮城大学大学院事業構想学研究科長に就任。東松島市の被災した小学校を社会的共通資本の概念に基づく「森の学校」として再建する震災復興事業をC.W.ニコルとともに取り組むとともに、各被災市町村の震災復興事業に携わっている。
学歴
- 日本大学大学院理工学研究科前期課程修了
- 英国ロンドン大学大学院(都市地域計画修士、経営学修士)
- 東京工業大学大学院理工学研究科環境理工学創造専攻博士後期課程修了
学会活動
- 日本計画行政学会
- 日本都市計画学会
- 日本不動産学会
- 日本建築学会
- 環境アセスメント学会 等
賞歴
- 日本建築学会2000年度設計競技 関東支部入選 (2000年10月)
- アーバンインフラテクノロジー推進会議技術研究発表会優秀賞(まちづくり部門)(2003年2月)
- 森にしずむ都市戦略モデル公募 日本混相流学会長賞、福島県知事賞 (2003年8月)
- 日本建築学会「都市建築の発展と制御に関する論文」 優秀賞 (2004年3月)
- 日本橋まちづくりアイデアコンペ 優秀賞(2004年11月)
- 第7回まちの活性化・都市デザイン競技 国土交通大臣賞 (2005年6月)
- 2006年度 日本不動産学会 学会賞(論文賞)(2007年5月)
- 第10回まちの活性化•都市デザイン競技 国土交通大臣賞(2008年6月)
- 日本環境共生学会 2015年度 学会賞(著述賞)(2015年9月)
- 日本環境共生学会 学会賞
- 日本計画行政学会 計画賞 等
著作
- 「田園都市への誘い」−ハワードの構想に発したその歴史と未来−(共著)(靖国社、2001年10月)
- 「テーマコミュニティの森」−ヒューマンサイズの新しい都市−(共著)(ぎょうせい、2002年12月)
- コミュニティ・ビジネスのすべて−理論と実践マネジメント−(単著)(ぎょうせい、2009年7月)
- 社会的共通資本としてのコミュニティの再構築(単著)(財団法人地域生活研究所、2009年9月)
- 地域主体による持続可能なまちづくり-社会的共通資本としてのコミュニティの再構築(単著)(財団法人地域生活研究所、2009年10月)
- コミュニティビジネス入門−地域市民の社会的事業−(共著)(学芸出版社、2009年10月)
- 東日本大震災 復興への提言 持続可能な経済社会の構築 (共著)(東大出版会、2011年7月)
- 地域診断法~鳥の目、虫の目、科学の目(共著)(新評論)(2012年3月)
- ポスト3.11 変わる学問(共著)(朝日新聞出版、2012年3月)
- 震災復興と生体適応 (共著)(国際書院、2013年8月)
- 東日本大震災とNPO・ボランティア (共著)(ミネルヴァ書房、2013年9月)
- クリエイティブコモンズ(共著)(中央大学出版社、2015年3月)
- 社会的共通資本としての教育 (共著)(東大出版会、2015年3月)
- 持続可能性アセスメント–人口減少時代のプランニングシステム−(共著)(学芸出版社、2015年7月)
- 新コモンズ論(共著)(中央大学出版部、2016年3月)